JP3216438B2 - 冷蔵庫の放熱用熱交換器 - Google Patents

冷蔵庫の放熱用熱交換器

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JP3216438B2
JP3216438B2 JP22135894A JP22135894A JP3216438B2 JP 3216438 B2 JP3216438 B2 JP 3216438B2 JP 22135894 A JP22135894 A JP 22135894A JP 22135894 A JP22135894 A JP 22135894A JP 3216438 B2 JP3216438 B2 JP 3216438B2
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耕一 柴田
博 岩田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気により冷却される
凝縮器を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】この種従来技術として図21に示す実開
平5−73481号公報で開示されている構造がある。
図21は上記公報記載の従来の機械室の斜視図である。
ここで10はファン、13は吸込グリル、15は圧縮
機、16はファンモータ、18は吸込ダクト、19は冷
蔵庫本体、20は冷蔵庫底板、24は風の流れ、27は
ワイヤコンデンサ、28は冷却風排出口、29は吸込口
である。
【0003】図21に示す機械室構造は冷蔵庫底面にワ
イヤコンデンサ27を有し、そのワイヤコンデンサを囲
むように吸込ダクト18が配設され、その後方にファン
10、ファンモータ16、圧縮機15を有している。ワ
イヤコンデンサ及び圧縮機の冷却は、冷蔵庫前方13の
吸込グリルより10のファンで吸込まれた冷却風により
行われ、この冷却風はワイヤコンデンサを囲んだダクト
を通り、ワイヤコンデンサを冷却しつつ、ダクトの後方
の吸込口29を介して風を冷蔵庫後方に送り、その風を
圧縮機15に吹きかけ、圧縮機を冷却後、冷却風排出口
28から排出するといった、放熱器をワイヤコンデンサ
の形で機械室部分に集約して、強制対流を用いて放熱す
るタイプの冷蔵庫であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来冷蔵庫の放熱手段
としては冷蔵庫外表面に放熱板を露出させ、自然対流で
放熱させるものが主流であった。しかしながら昨今大都
市圏を中心にゴミ処理能力が限界に近づく中で、資源の
有効活用や廃棄物の減少を促す気運が高まっており、リ
サイクルが容易となる構造の採用が促されている。また
冷蔵庫の需要がますます大型化する中で実据付け面積の
減少が大きく望まれている。これらの理由より現在、冷
蔵庫外表面に取り付けられた放熱器を機械室部分に集約
し、強制対流による放熱方式を採用した冷蔵庫が増加し
ている。
【0005】上記従来の技術に記載した実開平5−73
481号公報で開示されている構造の冷蔵庫も、放熱器
を機械室部分に集約し、強制対流による放熱方式を採用
している。このような冷蔵庫において、強制対流で放熱
する場合、放熱用熱交換器等をワイヤコンデンサ形のよ
うに隙間が非常に小さく、隙間の数が多い形にすると、
吸い込み口にフィルター等を装着しないと、放熱器自体
に埃等のゴミが布着し、伝熱性能が経時的に大きく低下
するといった問題があった。また、フィルター等を装着
した場合もフィルター等のメンテナンスを要し、使い勝
手を非常に悪くしていた。またワイヤコンデンサ形放熱
用熱交換器はパイプとワイヤを溶接により固定している
ために溶接個所が非常に多く、製造コストが高いという
問題点もある。
【0006】本発明は、伝熱性能を向上させた冷蔵庫を
提供することにある。
【0007】上記目的は、圧縮機を有する冷凍サイクル
を備えた冷蔵庫であって、内部を庫外の空気が通流する
通路と、この通路内に設けられ、向かい合わされて配置
された部分を有する板材と該板材の前記向かい合わされ
た部分上に接続されて配置され前記圧縮機からの冷媒が
流れる冷媒管とを有する凝縮器と、前記通路に前記空気
を前記板材に沿って通流させる送風機とを備えた冷蔵庫
により達成される。
【0008】また、冷却器と、凝縮器と、圧縮機と、こ
の圧縮機が内側に配置された機械室とを有する冷凍サイ
クルを備えた冷蔵庫であって、前記機械室の前記冷蔵庫
の前方に設けられこの冷蔵庫外部の空気が通流する空気
通路と、この空気通路内に配置され、向かい合わされて
配置された部分を有し前記圧縮機からの冷媒が流れる冷
媒管が前記向かい合わされた部分の表面上に接続されて
配置された前記凝縮器と、この凝縮器と間隔をあけて配
置され前記冷却器に付着した霜が溶けた水が貯められる
容器と、前記機械室に配置され前記通路に空気を前記板
材に沿って通流させる送風機とを備えた冷蔵庫により
成される。
【0009】また、圧縮機を有する冷凍サイクルを備え
た冷蔵庫であって、内部を庫外の空気が通流する通路
と、この通路内に設けられた板材と該板材上に接続され
て設けられ前記圧縮機からの冷媒が流れる冷媒管とを有
する熱交換器と、前記通路に前記空気を前記板材に沿っ
て通流させる送風機とを有し、前記冷媒管が板材上に前
記空気の流れ方向に複数の列をなして配置され、この複
数の列をなす冷媒管同士の間の前記板材に設けられこの
板材の両面側を連通する開口を備えた冷蔵庫により達成
される。さらに、前記板材上で前記開口と前記冷媒管と
が重ならせて設けられたことにより達成される。
【0010】さらに、前記板材が向かい合わされて部分
を備え、前記冷媒管が前記板材の向かい合わされた部分
に接続して配置されたことにより達成される。さらに
は、前記冷媒管が前記向かい合わされた部分の外側に配
置されたことにより達成される。
【0011】さらには、前記板材上に設けられたフィン
を備えたことにより達成される。さらにまた、前記フィ
ンが前記板材の表面と間隔をあけて向かい合う部分を備
えたことにより達成される。さらにまた、前記フィンが
前記空気の流れ方向に複数配置され、前記空気流れ方向
上流側の前記フィンの前記向かい合う部分の長さが下流
側の前記フィンの前記向かい合う部分の長さより大きく
することにより達成される。
【0012】さらには、前記フィンが前記空気の流れ方
向を横切る方向及び前記空気の流れ方向に間隔をあけて
複数配置され、前記空気流れ方向上流側の前記間隔が下
流側の前記間隔よりも大きく形成されたことにより達成
される。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】上記構成により、冷媒管に接続された板材を用
いて伝熱面積が確保され、伝熱性能が向上する。また、
埃が付着して目づまりを起こすことによる性能低下が押
えられる
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1から図20を参
照して説明する。
【0020】図3は本発明の一実施例に係わる冷蔵庫の
側断面図であり、本発明の冷蔵庫の放熱用熱交換器の設
置場所を示している。ここで6は前面機械室カバー、7
は本発明に直接係わる放熱用熱交換器、8は蒸発皿、9
は圧縮機固定のためのベース、10はファン、11はフ
ァンカバー、12は機械室、13は吸込グリル、14は
排水蒸発用コンデンサ、15は圧縮機、16はファンモ
ータ、17は機械室背面カバー、18は吸込ダクト、1
9は冷蔵庫本体、20は冷蔵庫底板を表している。この
吸込グリル13から吸込ダクト18を経て、機械室12
に連通しており、吸込ダクト18の下部に蒸発皿8を配
して、蒸発皿自身がダクトの下部を兼ねている。放熱用
熱交換器7は蒸発皿8と熱交換器上部構造物の下面(例
えば冷蔵庫底板20)によって形成される吸込ダクト内
に設置されている。放熱用熱交換器の放熱はファン10
で吸込グリルより冷却風を吸い込み、吸込ダクト内に設
置された該放熱用熱交換器を通過することにより、該放
熱用熱交換器から吸熱して、圧縮機15からの熱を奪っ
た後空気を冷蔵庫後方に排出することにより放熱を行っ
ている。本発明はこのような強制対流にて放熱器類を冷
却する構造における放熱用熱交換器である。
【0021】図4は本発明における図3に示した放熱用
熱交換器における一実施例の上面図及び正面図で、図5
は図4のA−A’断面を示している。ここで1は放熱用
プレート、2は冷媒用蛇行状パイプ、3はカシメ用切欠
片、21はカシメ用切欠き穴である。蛇行状に折り曲げ
られた冷媒用パイプ2を薄板金属板でできた放熱用プレ
ート1に図5に示すごとくカシメ等によりパイプの大部
分がほぼ接触するように取り付け、上記蛇行状パイプの
折り曲げ部を放熱用プレート内に位置させるようにして
おり、該パイプをカシメた後、該放熱器全体を塗装等を
施すことにより、放熱用プレートと該パイプとの接触熱
抵抗を小さくしている。また上記放熱用プレートに設け
られるカシメ用切欠き片が造る穴21の最短長さを、4
mm以上の大きさとしている。
【0022】本構成とすることにより、該熱交換器に当
る冷却風は放熱用プレート1に沿って流れるとともに、
パイプにぶつかることによりカシメ用切欠き片が造る穴
21を通って上下方向にも流れ、適度な空気の乱れを誘
発し、伝熱性能を向上させている。また、各種穴の最短
長は4mm以上としているため、埃が非常に詰まりずら
く、また穴に埃が詰まったとしてもほとんどの伝熱面は
空気に面しており、伝熱性能が経時的に低下するといっ
たことがほとんどない。さらに溶接個所が無いため、製
造にかかるエネルギーが非常に小さく、低コストでの生
産を可能にしている。
【0023】図6及び図7は上記放熱用熱交換器を冷蔵
庫一台当り2枚以上重ねて使用する場合の一実施例を示
しており、図8は図7に示した放熱用熱交換器を冷蔵庫
本体に設置したときの断面図を冷却風の流れとともに矢
印で示している。図6は2枚以上重ねる場合、少なくと
も2枚は放熱用プレート1をお互い向き合わせ、プレー
トに接触するパイプ2を向かいあう外側に配設し、プレ
ート1の間を少なくとも4mm以上の間隔をとってお互い
の放熱用プレートの端部をそろえて重ねた場合の実施例
を示している。
【0024】本構成とすることによる効果を図8を用い
て説明すると、風上側から流れてきた冷却風は、プレー
トとプレートの輻射によって高温になっているプレート
間をプレートに沿って流れるとともにプレートの外側を
流れる空気はパイプにぶつかることによりカシメ用切欠
き片が造る穴21を通って上下方向に流れることによ
り、結果的にプレートの内外で冷却風の出入りが行われ
る。このような呼吸効果による適度な空気の乱れが誘発
され、伝熱性能を向上させることができる。またプレー
トの間を4mm以上としているため、埃が非常に詰まりず
らく、埃による閉塞等はほとんどないので、伝熱性能が
経時的に低下するといったことがほとんどない。
【0025】一方、図7は図6に示した放熱用熱交換器
の放熱用プレートの風上(図の右側)端部を上下ずらし
て配設した場合の一実施例を示している。このように放
熱プレートの端部をずらすことにより、パイプの配列が
千鳥状に配設されることとなり、上記した呼吸効果によ
る空気の乱れが一層大きくなり、さらに伝熱性能を向上
することができる。また風上端部をずらすことにより、
最初に当った冷却風がカシメ用切欠き片が造る穴を通っ
てプレート間内に積極的に入り込み、空気の乱れをさら
に誘発して、伝熱性能を向上させることができる。
【0026】図9は本発明の放熱用熱交換器の一実施例
を示したものである。図9において25は二つ折用プレ
ート切断部である。図9は上記された放熱用熱交換器の
放熱プレート1の適当な位置にパイプ2と平行方向に該
プレートを切断するように25の二つ折用プレート切断
部を全面に設け、その部分からパイプ2の配設されてい
ない方向にプレート間を4mm以上開けて、プレートが平
行となるように折り曲げ、折り曲げた方を風上側にする
ことにより、図7の実施例に示した2枚重ね状に製作す
るための放熱用熱交換器の一実施例を示したものであ
る。このような構造とすることにより、冷蔵庫一台当り
放熱用プレートを2枚以上偶数枚使用する場合、パイプ
の溶接等なしで非常に簡便に2枚重ねの構造を取ること
ができる。さらにパイプピッチを同等とすることによ
り、二つ折にする際、必然的に図7に示したように風上
端部がずれることとなり、図7に示した実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0027】図10は図9に示した実施例の放熱プレー
ト左右端を放熱プレートに接触するパイプの無い側に向
かって、フランジ状に立ち上げた場合の一実施例を示し
ている。図10に示した放熱用熱交換器を25の二つ折
用プレート切断部からパイプ2の配設されていない方向
即ち、フランジが立上っている方向にプレート間を4mm
以上開けて、プレートが平行となるように折り曲げて、
図7の実施例に示した2枚重ね状に製作する。その際フ
ランジ同士が図11に示すごとく勘合するか、図12に
示したように、付合わさるように2枚の放熱用プレート
を重ね合わせる。
【0028】このような構造とすることにより、図9に
示した実施例と同等の効果を得ることができる。さらに
フランジ部が2枚の放熱プレートの間隔を維持するため
のスペーサとしての強度メンバーとなるばかりか、冷蔵
庫本体に形成すべきである吸込ダクトをフランジ自体が
その一部を形成することとなり、非常に簡便でかつ低コ
ストでダクトを形成することができる。
【0029】図13は図4に示した実施例に最短長さが
4mm以上の打ち抜き穴を擁した打ち抜き状切欠きフィン
を放熱プレートに設けた場合の一実施例である。ここで
4は打ち抜き状切欠フィンである。上記打ち抜き状の切
欠きフィン4を2のパイプ間に風向に対して、投影面積
が板厚のみの増加になるように立ち上げ、さらに該打ち
抜き状の切欠きフィンの根本立ち上げ部分はパイプ固定
のためのカシメ部とそのカシメ部に隣接するカシメ部の
中心位置に有している。またプレート単体に複数個打ち
抜き状切欠フィンを設け、さらに該打ち抜き状切欠フィ
ンを千鳥配列となるように配設している。上記打ち抜き
状の切欠きフィン単独の正面断面図の実施例を図14,
図15,図16に示す。図14に示した打ち抜き状切欠
フィンは2か所から立ち上げたフィンが連節され、アー
チ状にした場合の実施例を示したものである。図15は
上記図14に示した実施例の中央部を切断した形のフィ
ンを表した実施例である。また図16は図15に示した
実施例の打ち抜き状切欠フィンの上部の曲げ方向を同一
にした場合の実施例を示している。いずれのフィンの形
状においても放熱プレートから立ち上げた後、曲げるこ
とにより放熱プレートと0°から45°の角度をもつおお
よその平行面を持つことが特徴である。
【0030】このような構造とすることにより、プレー
ト面を沿ってながれる冷却風は該打ち抜き状切欠フィン
により分断される。即ち冷却風の速度境界層が分断され
ることにより、温度境界層が分断され、伝熱性能の向上
が図れる。また打ち抜き穴の最短長さを4mm以上として
いるため、埃が非常に付着しずらく、埃による閉塞等は
ほとんどないので、伝熱性能が経時的に低下するといっ
たことがほとんどない。
【0031】図17は図13に示した実施例において打
ち抜き状の切欠きフィンの大きさを、風下側に対して風
上側を大きくした場合の実施例を示している。ここで4
−aは風上側打ち抜き状切欠フィンを示し、4−bは風
下側打ち抜き状切欠フィンを示しており、この実施例に
おいては、4−aの風上側打ち抜き状切欠フィンが、4
−bの風下側打ち抜き状切欠フィンより幅を大きく取っ
て、順次風下側に行くごとに小さくした場合の実施例を
示している。また図1は図13に示した実施例において
打ち抜き状の切欠きフィンの数が、風上側に対して風下
側の数を多くした場合の実施例を示している。
【0032】このような構造とすることにより、風下側
に対して風上側の方がフィンによる穴などの数が少なく
なり、冷却風と一緒に運ばれる埃等の異物等により上流
側が下流側に対して先に閉塞されるようなことがないの
で、埃等により放熱用熱交換器が詰まりだしたとして
も、伝熱性能が経時的に変化する度合いを小さくするこ
とができる。
【0033】図2は図1,図13もしくは図17の実施
例に示した放熱用熱交換器を冷蔵庫一台当り2枚以上重
ねて使用する場合の一実施例を示しており、図18は図
2に示した放熱用熱交換器を冷蔵庫本体に設置したとき
の断面図を冷却風の流れとともにを矢印で示しており、
図19は図2に示した放熱用熱交換器を冷蔵庫本体に設
置したときの断面図を速度境界層とともに示している。
図2に示した実施例は2枚以上重ねる場合、放熱用プレ
ート1をお互い向き合わせ、プレートに接触するパイプ
2を向かいあう外側に配設し、打ち抜き状の切欠きフィ
ン4をプレートが向かいあう内側に立ち上げている。
【0034】このような構造とすることによる効果を図
18で説明すると、風上側から流れてきた冷却風は、プ
レートとプレートの輻射によって高温になっているプレ
ート間をプレートに沿って流れるとともに、内側に立ち
上げられたプレートと平行なフィンにぶつかり、打ち抜
き状切欠フィンが作り出す穴もしくはカシメ用切欠き片
が造る穴21からプレートの外側に流れだす。また、プ
レートの外側を流れる空気はパイプにぶつかることによ
り、カシメ用切欠き片が造る穴21もしくは打ち抜き状
切欠フィンが作り出す穴を通って上下方向に流れること
により、結果的にプレートの内外で冷却風の出入りが行
われる。このような呼吸効果による適度な空気の乱れが
図8で示した実施例よりも大きく誘発され、伝熱性能を
向上させることができる。
【0035】また図19で示したように、プレート面を
沿って流れる冷却風は該打ち抜き状切欠フィンにより分
断される。即ち冷却風の速度境界層が分断されることに
より、温度境界層が分断され、伝熱性能の向上がさらに
図れる。
【0036】またプレートの間及びカシメ用切欠片が造
る穴や、打ち抜き状切欠フィンの造る穴等の最短長を4
mm以上としているため、埃が非常に付着しずらく、埃に
よる閉塞等はほとんどないので、伝熱性能が経時的に低
下するといったことがほとんどない。
【0037】図20はワイヤコンデンサ(図20中ワイ
ヤコンデンサ)と図4で示した実施例の放熱用熱交換器
2枚を図7の実施例に示したように重ねあわせたもの
(図20中フィン無しプレート形放熱器)図13で示し
た実施例の放熱用熱交換器を2枚、図2の実施例に示し
たように重ねあわせたもの(図20中フィン付プレート
形放熱器)3種類の前面風速と空気側熱伝達率との関係
を実測した結果をグラフ化したものである。このグラフ
からもわかるように、実使用風速帯においてはフィン無
しプレート形放熱器に対してフィン付プレート形放熱器
とすることにより30%から40%の性能向上が図られてい
ることがわかる。またフィン付プレート形放熱器とワイ
ヤコンデンサの性能の差は実使用風速帯においてはあま
りないことがわかる。
【0038】以上記載した本発明による放熱用熱交換器
はワイヤコンデンサに比して大きな初期性能差がなく、
さらに埃付着が少なく、経時的に性能低下を少なくする
ことができ、低コストで生産できる冷蔵庫の放熱用熱交
換器を提供することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
熱性能を向上させた冷蔵庫を提供できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の放熱用熱交換器の要部上面図である。
【図2】実施例の放熱用熱交換器の要部正面図である。
【図3】実施例の放熱用熱交換器の冷蔵庫組込状態を示
した側面図である。
【図4】実施例の放熱用熱交換器の要部上面図および正
面図である。
【図5】実施例の放熱用熱交換器のカシメ部の要部側面
図である。
【図6】実施例の放熱用熱交換器の要部側面図である。
【図7】実施例の放熱用熱交換器の要部側面図である。
【図8】実施例の放熱用熱交換器の要部側面図である。
【図9】実施例の放熱用熱交換器の要部上面図である。
【図10】実施例の放熱用熱交換器の要部上面図および
正面図である。
【図11】実施例の放熱用熱交換器の要部斜視図であ
る。
【図12】実施例の放熱用熱交換器の要部斜視図であ
る。
【図13】実施例の放熱用熱交換器の要部上面図および
正面図である。
【図14】実施例の放熱用熱交換器の要部断面図であ
る。
【図15】実施例の放熱用熱交換器の要部断面図であ
る。
【図16】実施例の放熱用熱交換器の要部断面図であ
る。
【図17】実施例の放熱用熱交換器の要部上面図であ
る。
【図18】実施例の放熱用熱交換器の要部側面図であ
る。
【図19】実施例の放熱用熱交換器の要部側面図であ
る。
【図20】実施例の性能実測結果を示したグラフであ
る。
【図21】従来例の冷蔵庫の要部斜視図である。
【符号の説明】
1…放熱用プレート、2…冷媒用蛇行状パイプ、3…カ
シメ用切欠片、4…打ち抜き状切欠フィン、4−a…風
上側打ち抜き状切欠フィン、4−b…風下側打ち抜き状
切欠フィン、5…フランジ、6…全面機械室カバー、7
…放熱用熱交換器、8…蒸発皿、9…ベース、10…フ
ァン、11…ファンカバー、12…機械室、13…吸込
グリル、14…排水蒸発用コンデンサ、15…圧縮機、
16…ファンモータ、17…機械室背面カバー、18…
吸込ダクト、19…冷蔵庫本体、20冷蔵庫底板、21
…カシメ用切欠き穴、22…排水蒸発皿上面、23…熱
交換器上部構造物下面、24…冷却風の流れ、25…二
つ折用プレート切断部、26…速度境界層、27…ワイ
ヤコンデンサ、28…冷却風排出口、29…吸い込み
口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 幸広 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社 日立製作所 リビング機器事 業部内 (56)参考文献 特開 平5−172453(JP,A) 特開 平6−159900(JP,A) 実開 昭58−142675(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 19/00 F25B 39/02 F28F 1/22

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機を有する冷凍サイクルを備えた冷蔵
    庫であって、 内部を庫外の空気が通流する通路と、この通路内に設け
    られ、向かい合わされて配置された部分を有する板材と
    該板材の前記向かい合わされた部分上に接続されて配置
    され前記圧縮機からの冷媒が流れる冷媒管とを有する凝
    縮器と、前記通路に前記空気を前記板材に沿って通流さ
    せる送風機とを備えた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】冷却器と、凝縮器と、圧縮機と、この圧縮
    機が内側に配置された機械室とを有する冷凍サイクルを
    備えた冷蔵庫であって、 前記機械室の前記冷蔵庫の前方に設けられこの冷蔵庫外
    部の空気が通流する空気通路と、この空気通路内に配置
    され、向かい合わされて配置された部分を有し前記圧縮
    機からの冷媒が流れる冷媒管が前記向かい合わされた部
    分の表面上に接続されて配置された前記凝縮器と、この
    凝縮器と間隔をあけて配置され前記冷却器に付着した霜
    が溶けた水が貯められる容器と、前記機械室に配置され
    前記通路に空気を前記板材に沿って通流させる送風機と
    を備えた冷蔵庫。
  3. 【請求項3】前記冷媒管が前記向かい合わされた部分の
    外側に配置された請求項3に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】圧縮機を有する冷凍サイクルを備えた冷蔵
    庫であって、 内部を庫外の空気が通流する通路と、この通路内に設け
    られた板材と該板材上に接続されて設けられ前記圧縮機
    からの冷媒が流れる冷媒管とを有する熱交換器と、前記
    通路に前記空気を前記板材に沿って通流させる送風機と
    を有し、 前記冷媒管が板材上に前記空気の流れ方向に複数の列を
    なして配置され、この複数の列をなす冷媒管同士の間の
    前記板材に設けられこの板材の両面側を連通する開口を
    備えた冷蔵庫。
  5. 【請求項5】前記板材上で前記開口と前記冷媒管とが重
    ならせて設けられた請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】前記板材上に設けられたフィンを備えた請
    求項1乃至5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】前記フィンが前記板材の表面と間隔をあけ
    て向かい合う部分を備えた請求項7に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】前記フィンが前記空気の流れ方向に複数配
    置され、前記空気流れ方向上流側の前記フィンの前記向
    かい合う部分の長さが下流側の前記フィンの前記向かい
    合う部分の長さより大きな請求項7の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】前記フィンが前記空気の流れ方向を横切る
    方向及び前記空気の流れ方向に間隔をあけて複数配置さ
    れ、前記空気流れ方向上流側の前記間隔が下流側の前記
    間隔よりも大きく形成された請求項6乃至9のいずれか
    に記載の冷蔵庫。
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