JPH04186070A - 熱交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ルームクーラー用室内機等として使用され
る熱交換装置に関する。

従来の技術及び課題 近年、ルームクーラー用室内機として、いわゆるマルチ
フロータイブの蒸発器を用いた熱交換装置の採用が検討
されている。

この蒸発器は、第２図及び第３図に示されるように、偏
平チューブ（１）とフィン（２）とが上下方向に並列状
態に交互に配置され、チューブ（１）の両端が左右１対
の中空ヘッダー（３）に連通接続されたものである。そ
して、一方のへ・ソダー（３）に設けられている入口管
（４）から流入した液冷媒が、チューブ（１）内を流通
する間に、この蒸発器を前後方向に流通する空気と熱交
換を行って蒸発され、他方のヘッダー（３）に設けられ
ている出口管（５）からガス冷媒が流出されるものとな
されている。

ところで、蒸発器を備えた熱交換装置では、チューブ（
１）、フィン（２）等の外表面に凝縮水を生じる。そし
て、熱交換中のこの凝縮水のはけ具合が熱交換装置の性
能に大きく影響することはいうまでもない。

この凝縮水のはけを良好なものとする手段として、例え
ば、蒸発器（６）を第４図に示されるように傾斜状態に
配置し、発生した凝縮水をチューブ（２）の幅方向の傾
斜を利用して流下せしめ、同幅方向の下端部から、滴下
せしめるようにすることが考えられる。

確かにこのような構成により、チューブ（１）間の間隙
への凝縮水の滞溜が減少されうる。しかし、チューブ（
１）の幅方向下端部は、外面が曲面に形成されているこ
とにより、凝縮水ととの接触面積が大きくなって、その
ため、かなり大きな水滴が形成されないと滴下が起きず
、従って蒸発器を傾けただけでは、依然として熱交換性
能が高まらないというのが実情であった。

この発明は、上記のような欠点を解消し、凝縮水のはけ
を良好なものにして熱交換性能を向上することのできる
熱交換装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的において、この発明は、偏平状の熱交換管部が
相互に所定間隔をおいて上下方向に並列状態に配置され
た蒸発器を具備する熱交換装置において、前記熱交換管
部がその幅方向に傾斜されると共に、該熱交換管部の傾
斜方向の下端部下縁外面部が断面下向き角状に形成され
てなることを特徴とする熱交換装置を要旨とする。

作用 上記熱交換装置では、熱交換管部がその幅方向に傾斜さ
れていることにより、発生した凝縮水は熱交換管部の幅
方向の傾斜を利用して同幅方向の下端部に流下する。そ
して、熱交換管部の傾斜方向の下端部下縁外面部が断面
下向き角状に形成されていることにより、同下端部に流
下した凝縮水は、同外面部との接触面積を大きくできず
水滴が大きくならないうちに滴下してしまう。

このように、熱交換管部がその幅方向に傾斜されている
こと、及び熱交換管部の傾斜方向の下端部下縁外面部が
断面下向き角状に形成されていることの組み合わせによ
る相乗作用により、凝縮水のはけが良好なものとなる。

実施例 次に、本発明の熱交換装置をルームクーラー用室内機に
適用した実施例を説明する。

蒸発器（６）は、いわゆるマルチフロータイブのもので
、第２図及び第３図に示されるように、所定間隔をおい
て上下方向に並列状態に配置された複数本のアルミニウ
ム製偏平チューブ（１）と、チューブの両端に連通状態
に接続された左右１対の中空筒状の同アルミニウム製ヘ
ッダー（３）と、チューブ（１）間及び最外側のチュー
ブの外側に配置された同アルミニウム製コルゲートフィ
ン（２）とを具備し、それらは、ろう付は等により接合
一体化されている。

なお、チューブ（１）としてＣｕを０．　１〜０．６％
程度添加したアルミニウム合金を使用すると共に、フィ
ン（２）としてＩｎを０．０２〜０．２％程度添加した
アルミニウム合金を使用する構成が採られることにより
フィン（２）の犠牲腐食によるチューブ（１）の腐食抑
制を図り得る。

また、上記蒸発器（６）において、その他（４）は冷媒
入口管、（５）は同出口管、（９）はフィン（２）を保
護するサイドプレートである。

なお、ヘッダー（３）内が所定の高さ位置において仕切
られることにより、冷媒がチューブ（１）群を蛇行状に
流通するようにされることもある。

なお、本発明装置における蒸発器は、偏平チューブを上
下方向に複数回蛇行状に曲成した構成のいわゆるサーペ
ンタインタイプの蒸発器であってもよい。

そして、上記蒸発器（６）は、第３図（イ）に示される
ように、図示しない室内機ケース内の空気流通路に前傾
姿勢に配置されることにより熱交換装置を構成し、チュ
ーブ（１）がその幅方向に傾斜されたものとなされてい
る。

なお、チューブ（１）をその幅方向に傾斜せしめる他の
構成として、左右１対のヘッダーに偏平チューブがその
幅方向に傾斜された状態で連通接続された蒸発器を用意
し、これを室内機本体内に直立状態に配置する構成が採
用されてもよい。

そして、各チューブ（１）は、第３図（ロ）に拡大して
示されるように、その傾斜方向の下端部外側面（ｌａ）
がチューブ（１）の上下面（ｌｂ）　　（ｌｃ）と直交
する平面に切欠状に形成され、該下端部の下縁外面部（
１ｄ）が断面下向き角状に形成されている。このような
形状のチューブ材は、押出成形法等により製作されうる
。

なお、同下縁（１ｄ）の角部の角度は９００に限定され
るものではなく、そこに流下して滴下しようとする凝縮
水との接触面積を可及的に少なくしうるような種々の角
度に設定されてよい。

上記構成の熱交換装置の作動を説明すると、熱交換中、
チューブ（１）、フィン（２）等の外面に発生した凝縮
水は、チューブ（１）の斜面を利用して、同チューブ（
１）の傾斜方向下端部に向かい、同下端部の下縁外面部
（１ｄ）に流下していく。流下した凝縮水は、該下縁外
面部（ｌｄ）が断面下向き角状に形成されていることに
より、該下縁外面部（１ｄ）との接触面積が大きくなら
ないうちに、即ち水滴の大きさが余り大きくならないう
ちに滴下していく。

このようにして、蒸発器（６）における凝縮水の滞溜量
が従来よりも減少されることになり、熱交換装置の性能
が向上される。

発明の効果 上述の次第で、この発明は、偏平状の熱交換管部が相互
に所定間隔をおいて上下方向に並列状態に配置された蒸
発器を具備する熱交換装置において、前記熱交換管部が
その幅方向に傾斜されると共に、該熱交換管部の傾斜方
向の下端部外側面部が断面下向き角状に形成されている
から、凝縮水のはけが良好となり、放熱量が高められる
と共に、通気抵抗が減少され、その結果熱交換性能を向
上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の実施例を示すもので、第
１図（イ）は熱交換装置の断面矢視図、第１図（ロ）は
その同部分拡大断面図、第２図は熱交換器の全体正面図
、第３図は同平面図である。第４図は従来の熱交換器を
傾斜状態に配置して構成した熱交換装置の部分拡大断面
図である。 （１）・・・チューブ（熱交換管部）、（ｌｄ）・・・
下縁外面部。 以上 第８図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 偏平状の熱交換管部が相互に所定間隔をおいて上下方向
   に並列状態に配置された蒸発器を具備する熱交換装置に
   おいて、前記熱交換管部がその幅方向に傾斜されると共
   に、該熱交換管部の傾斜方向の下端部下縁外面部が断面
   下向き角状に形成されてなることを特徴とする熱交換装
   置。