JP2013117100A - 袋体固定具及びそれを用いた地山補強材 - Google Patents

袋体固定具及びそれを用いた地山補強材 Download PDF

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Abstract

【目的】袋体の内圧が大きくなっても袋体端部からのグラウト材の漏出を防止する。
【構成】本発明に係る袋体固定具6を構成する狭着部材11及び狭着部材12には芯材挿通孔27,20をそれぞれ形成してあり、狭着部材11にはボルト14が挿通されるボルト挿通孔26を形成してあるとともに、狭着部材12にはボルト14の先端がねじ込まれる雌ネジ孔21を形成してある。ボルト14は、狭着部材11及び狭着部材12を芯材2の材軸に沿って互いに引き寄せるとともに、袋体3の端部周縁61を、狭着部材11と環状部材13の一端との間、及び環状部材13の他端と狭着部材12との間にそれぞれ狭着できるようになっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、地山補強用の袋体を芯材に固定する際に用いられる袋体固定具及びそれを用いた地山補強材に関する。
グランドアンカー工法は、法面に配置された法枠等の法面構造体と該法面の背後に拡がる地山に定着されたアンカーとを引張材を介して相互連結するとともに該引張材に緊張力を導入するものであって、引張材に導入された緊張力が法面構造体を介して法面に作用して地山のせん断抵抗が大きくなり、その崩壊を未然に防止することが可能となる。
これに対し、ネイリング工法は、芯材である鉄筋を地山に差し込んでその周囲と地山との間にグラウト材を充填するものであって、鉄筋をその全長にわたって地山に定着することで、地山が動き出そうとするときの変形が鉄筋のせん断、曲げあるいは引張剛性で拘束されるものであり、グランドアンカー工法と同様、法面の崩落を防止しその安定化を図ることができる。
一方、芯材とそれを取り囲むように配置された袋体とを、地山に先行形成された補強材挿入孔に挿入し、しかる後、袋体の周面が補強材挿入孔の内面に当接するように該袋体にグラウト材を加圧注入する工法が知られている(特許文献1)。
かかる工法においては、袋体は、グラウト注入による膨張に伴い、補強材挿入孔を押し拡げるように周面が削孔内面に当接するので、グラウト材が固化した後は、周辺地山と強固に一体化する。
すなわち、同工法は、芯材全長にわたる地山への定着力に、袋体の押し拡げ作用による定着力が加わった形で地山の変形を拘束するものであって、ハイスペックネイリング(登録商標)の名称でもわかる通り、従前のネイリング工法よりも定着力が格段に優れたあらたな工法として大いに期待されている。
特開2006−188845号公報 特開2009−191582号公報
上述した袋体を芯材に取り付けるにあたっては、チューブ状に形成された袋体に芯材を挿通した上、該袋体の両端を絞って芯材に固定するが、加圧注入されたグラウト材が袋体の両端と芯材との間から漏出すると、袋体を膨張させることができず、結果として補強材挿入孔を押し拡げることができなくなる。
そのため、従来においては、鋼製の拘束バンドや番線で袋体の端部周縁近傍を芯材にしっかりと縛り付けることで、両者の水密性を確保していた(特許文献2)。
しかしながら、袋体の押し拡げ作用による地山への定着力を高めるべく、袋体内のグラウト圧を大きくすると、袋体の内圧上昇に伴って、袋体の端部周縁近傍を縛っていた拘束バンドや番線が緩み、結束箇所が芯材の材軸方向にずれたり、袋体が損傷したりするおそれがあるという問題を生じていた。
かかる問題は、緩みが生じた箇所や損傷箇所からグラウト材が漏出し、注入圧が低下して袋体を予定通りに膨張させることができないという事態を招く。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、袋体の内圧が大きくなっても袋体端部からのグラウト材の漏出を防止可能な袋体固定具及びそれを用いた地山補強材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る袋体固定具は請求項1に記載したように、チューブ状に形成された袋体の端部を該袋体に挿通配置された芯材に固定することでグラウト材が注入される内部空間が前記袋体に形成されるようになっている袋体固定具において、
前記芯材が挿通される芯材挿通孔が形成された第1の狭着部材と、該第1の狭着部材よりも前記袋体に近い側に配置され前記芯材が挿通される芯材挿通孔が形成された第2の狭着部材と、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材の間に配置された状態で前記芯材が挿通され前記袋体の端部周縁が内側に挿通される環状部材と、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材をそれらの芯材挿通孔に前記芯材が挿通された状態でかつ該芯材の材軸に沿って互いに引寄せ自在な引寄せ機構とを備え、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材のうち、いずれか一方を前記芯材に固着可能に構成するとともに、前記第1の狭着部材、前記第2の狭着部材及び前記環状部材を、前記第1の狭着部材と前記環状部材の一端及び該環状部材の他端と前記第2の狭着部材が前記袋体の端部周縁を介してそれぞれ互いに当接されるように構成したものである。
また、本発明に係る袋体固定具は、前記引寄せ機構を、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材のいずれか一方から延びる雄ネジと、該雄ネジに螺合され前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材の他方に配置又は形成される雌ネジとで構成したものである。
また、本発明に係る袋体固定具は、前記雄ネジをボルトで構成して該ボルトが挿通されるボルト挿通孔を前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材のいずれか一方に形成するとともに、前記ボルトがねじ込まれる雌ネジ孔を前記雌ネジとして他方に形成したものである。
また、本発明に係る袋体固定具は、前記芯材挿通孔に連通する接着剤充填孔を前記第1の狭着部材又は前記第2の狭着部材に設けたものである。
また、本発明に係る袋体固定具は、前記芯材挿通孔の内周面のうち、開口近傍に楔当接面を形成するとともに、該楔当接面に当接される楔部材を備えたものである。
また、本発明に係る袋体固定具は、前記環状部材が前記袋体の端部周縁を介して前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材で挟み込まれた状態において、該第1の狭着部材及び第2の狭着部材の間であって前記袋体の端部周縁の内側にパテ充填空間が形成されるように、前記第1の狭着部材、前記第2の狭着部材及び前記環状部材を構成したものである。
また、本発明に係る袋体固定具は、前記袋体の端部周縁における折返し部を前記環状部材の外周面に当接された状態で該環状部材に巻き付けることができるように構成された拘束バンドを備えたものである。
また、本発明に係る袋体固定具は、グラウト注入パイプが挿通されるパイプ挿通孔を前記芯材挿通孔と平行になるように前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材にそれぞれ設けたものである。
また、本発明に係る地山補強材は請求項9に記載したように、請求項1乃至請求項8のいずれか一記載の袋体固定具が固定対象とする前記芯材をPC鋼より線としたものである。
また、本発明に係る地山補強材は、前記PC鋼より線のうち、前記第1の狭着部材から延びる先端露出部分を芯材被覆用キャップで被覆したものである。
本発明に係る袋体固定具を用いて袋体の端部を芯材に固定するには、第1の狭着部材及び第2の狭着部材のうち、いずれか一方、例えば第2の狭着部材を芯材に挿通し、適当な箇所に位置決めした後、該第2の狭着部材を芯材に固着する。
このとき、他方の部材、上述の例では第1の狭着部材や、該第1の狭着部材と第2の狭着部材との間に配置される環状部材については、第2の狭着部材とともに予め芯材に挿通しておいてもよいし、後工程との関係で問題がなければ、第2の狭着部材を芯材に固着した後で芯材に挿通するようにしてもよい。また、袋体の両端を本発明に係る袋体固定具でそれぞれ芯材に固定する場合には、一組目の第1の狭着部材、第2の狭着部材及び環状部材と二組目の第1の狭着部材、第2の狭着部材及び環状部材をまとめて芯材に挿通するようにしてもよいし、芯材への挿通に支障がないのであれば、以下に述べる一組目の固定作業が終わってから、二組目の第1の狭着部材、第2の狭着部材及び環状部材を芯材に挿通するようにしてもよい。
次に、袋体の端部周縁を環状部材の内側に挿通する。かかる作業中は、必要に応じて第1の狭着部材及び第2の狭着部材のうちの他方を一方からあるいは環状部材から適宜退避させておくことができる。
次に、第1の狭着部材、第2の狭着部材及びそれらの間に配置された環状部材に芯材が挿通された状態で、引寄せ機構を用いて第1の狭着部材及び第2の狭着部材を互いに引き寄せる。
このようにすると、第1の狭着部材及び第2の狭着部材の一方、上述の例では第2の狭着部材が芯材に固着されており、他方の部材である第1の狭着部材については芯材に固着されていないため、かかる例で言えば、第1の狭着部材が第2の狭着部材を反力体として該第2の狭着部材の側に引き寄せられ、第1の狭着部材と環状部材の一端、及び環状部材の他端と第2の狭着部材は、袋体の端部周縁を介してそれぞれ互いに当接する。
このようにして組み立てられた地山補強材は、地山に形成された補強材挿入孔に挿入された後、袋体の周面が補強材挿入孔に当接されるように該袋体の内部空間にグラウト材が注入されるとともに、そのときのグラウト材の内圧によって袋体が膨張するが、本発明に係る袋体固定具及びそれを用いた地山補強材においては、袋体の端部周縁は、第2の狭着部材の側から環状部材の内側を経て第1の狭着部材の側に延びており、あるいは折り返された状態で第1の狭着部材の側から環状部材の内側を経て第2の狭着部材の側に延びているとともに、第1の狭着部材及び第2の狭着部材は、引寄せ機構を介して互いに引き寄せてある。
そのため、袋体の端部周縁は、第1の狭着部材と環状部材の一端、及び環状部材の他端と第2の狭着部材の間にそれぞれ狭着されることとなり、かくして袋体の端部は、これら第1の狭着部材、第2の狭着部材及び環状部材を介して芯材にしっかりと固定される。
また、環状部材が第2の狭着部材及び第1の狭着部材にそれぞれ押し付けられた状態となるため、袋体の内圧がゼロ又は小さい場合であっても、袋体の端部と芯材との固定が緩むおそれがなくなり、かくしてグラウト注入開始直後におけるグラウト材の漏出が未然に防止される。
また、袋体の端部周縁が第2の狭着部材の側から環状部材の内側を経て第1の狭着部材の側に延びる配置とした場合においては、上述したグラウト材の注入による袋体の内圧上昇によって該袋体が膨張したとき、袋体の端部周縁が拡がって環状部材が外側に移動しようとするが、かかる環状部材は、第1の狭着部材が、芯材に直接固着され又は引寄せ機構及び第2の狭着部材を介して間接的に芯材に固着されているため、該第1の狭着部材から反力を受ける形でその移動が制限される。
したがって、袋体の端部周縁は、環状部材と第1の狭着部材との間にさらに強固に狭着されることとなり、かくして袋体の内圧上昇によって該袋体の端部と芯材との固定が外れ、あるいはそれに起因して袋体の端部が損傷し、それらが原因でグラウト材が漏出するおそれがなくなる。
引寄せ機構は、第1の狭着部材及び第2の狭着部材を芯材の材軸に沿って相対的に引き寄せることができるのであれば、その構成は任意であるが、例えば、第1の狭着部材及び第2の狭着部材のいずれか一方から延びる雄ネジと、該雄ネジに螺合され第1の狭着部材及び第2の狭着部材の他方に配置又は形成される雌ネジとで構成することができる。
この場合、雄ネジを、その基端側が第1の狭着部材及び第2の狭着部材の一方に固着された構成とするとともに、該雄ネジが挿通される挿通孔を第1の狭着部材及び第2の狭着部材の他方に形成し、その先端に螺着されるナット部材で雌ネジを構成する、あるいは、雄ネジを、第1の狭着部材及び第2の狭着部材の一方に設けられたボルト挿通孔に挿通されるボルトで構成するとともに、該ボルトが挿通されるボルト挿通孔を第1の狭着部材及び第2の狭着部材の他方に形成し、その先端に螺着されるナット部材で雌ネジを構成するといった構成を採用することができるが、雄ネジを、第1の狭着部材及び第2の狭着部材の一方に形成されたボルト挿通孔に挿通可能なボルトで構成するとともに、該ボルトがねじ込まれる雌ネジ孔を第1の狭着部材及び第2の狭着部材の他方に形成してこれを雌ネジとするようにすれば、部材点数を少なくすることができる。
第1の狭着部材及び第2の狭着部材のうち、いずれを芯材に固着するかは任意であるとともに、芯材に固着する手段も任意であり、例えば第1の狭着部材や第2の狭着部材をスリーブ状としそれらの外周面から材軸直交方向に向けて先端が芯材の周面にねじ込まれるように例えば4本のネジを90゜ごとにあるいは3本のネジを120゜ごとに貫通させる方法を採用することができるが、芯材挿通孔に連通する接着剤充填孔を第1の狭着部材又は第2の狭着部材に設け、該接着剤充填孔を介して第1の狭着部材又は第2の狭着部材に形成された芯材挿通孔の内周面と芯材の周面との隙間にエポキシ樹脂等の接着剤を充填するようにしたならば、第1の狭着部材又は第2の狭着部材を芯材に強固に固着することが可能となる。また、芯材挿通孔の内周面のうち、開口近傍に楔当接面を形成するとともに、該楔当接面に当接される楔部材を備え、該楔部材を芯材挿通孔の開口と芯材との間に打ち込むようにすれば、接着剤の場合と同様、第1の狭着部材又は第2の狭着部材を芯材に強固に固着することが可能となる。
第1の狭着部材、第2の狭着部材及び環状部材は上述したように、第1の狭着部材と環状部材の一端及び該環状部材の他端と第2の狭着部材が袋体の端部周縁を介してそれぞれ互いに当接されるように構成されれば足りるが、環状部材が袋体の端部周縁を介して第1の狭着部材及び第2の狭着部材で挟み込まれた状態において、該第1の狭着部材及び第2の狭着部材の間であって袋体の端部周縁の内側にパテ充填空間が形成されるようにそれらを構成したならば、袋体端部からのグラウト材の漏出をさらに確実に防止することが可能となる。
袋体の端部周縁が折り返された状態で第1の狭着部材の側から環状部材の内側を経て第2の狭着部材の側に延びる配置とする場合において、袋体の端部周縁における折返し部を環状部材の外周面に当接された状態で該環状部材に巻き付けることができるように構成された拘束バンドを備えるようにしたならば、上述したグラウト材の注入による袋体の内圧上昇によって該袋体が膨張したとき、拘束バンドによって袋体の端部周縁と一体になった環状部材が該袋体の端部周縁とともに外側に移動しようとするが、かかる環状部材は、第1の狭着部材が、芯材に直接固着され又は引寄せ機構及び第2の狭着部材を介して間接的に芯材に固着されているため、該第1の狭着部材から反力を受ける形でその移動が制限される。
したがって、袋体の端部周縁は、環状部材と第1の狭着部材との間にさらに強固に狭着されることとなり、かくして袋体の内圧上昇によって該袋体の端部と芯材との固定が外れ、あるいはそれに起因して袋体の端部が損傷し、それらが原因でグラウト材が漏出するおそれがなくなる。
本発明に係る袋体固定具は、袋体にグラウト材を注入するためのグラウト注入パイプを芯材と兼用する場合及び個別に設ける場合のいずれについても適用が可能であるが、後者の場合においては、グラウト注入パイプが挿通されるパイプ挿通孔を芯材挿通孔と平行になるように第1の狭着部材及び第2の狭着部材にそれぞれ設けた構成とすればよい。
本発明に係る袋体固定具を用いた地山補強材において、芯材とグラウト注入パイプとを個別に設ける場合には、芯材を特にPC鋼より線とすることが可能であり、かかる構成によれば、PC鋼より線の引張強度特性を十分に発揮させた地山補強が可能となる。
ここで、PC鋼より線のうち、第1の狭着部材から延びる先端露出部分を芯材被覆用キャップで被覆した構成とすれば、PC鋼より線の隙間からグラウト材が漏出するのを未然に防止することができる。
本実施形態に係る袋体固定具6を用いた地山補強材1の図であり、(a)は全体図、(b)は配置図。 袋体固定具6の組立斜視図。 袋体固定具6の組立断面図。 本実施形態に係る袋体固定具6の使用手順を示した断面図。 引き続き本実施形態に係る袋体固定具6の使用手順を示した断面図。 変形例に係る袋体固定具を示した断面図。 変形例に係る袋体固定具を示した組立断面図。 変形例に係る袋体固定具を示した組立断面図。 変形例に係る袋体固定具を示した断面図。 変形例に係る袋体固定具を示した図であり、(a)は断面図、(b)はA−A線方向から見た矢視図。
以下、本発明に係る袋体固定具及びそれを用いた地山補強材の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る袋体固定具を用いて組み立てた地山補強材の全体図及び配置図である。本実施形態に係る地山補強材1は同図(a)に示すように、チューブ状に形成された袋体3の両端部を該袋体に挿通配置されたPC鋼より線である芯材2に袋体固定具6,6を介してそれぞれ固定することにより、該袋体の内部に内部空間4が形成されるようになっているとともに、同図(b)に示すように、地山8に形成された補強材挿入孔7に挿入された状態で袋体3の内部空間4にグラウト材を注入することにより、該袋体を膨張させて補強材挿入孔7を押し拡げることができるようになっている。
袋体固定具6は図2及び図3に示すように、第1の狭着部材としての狭着部材11、該狭着部材よりも袋体3に近い側に配置される第2の狭着部材としての狭着部材12、それらの間に配置される環状部材13及び引寄せ機構としての4本のボルト14で構成してある。
狭着部材11は、全体をほぼ円筒状に形成してあり、芯材2が挿通される芯材挿通孔27を材軸に沿って断面中央に形成してあるとともに、ボルト14が挿通されるボルト挿通孔26を芯材挿通孔27を取り囲むように計4本形成してある。
狭着部材12は、全体をほぼ円筒状に形成してあり、芯材2が挿通される芯材挿通孔20を材軸に沿って断面中央に形成してあるとともに、ボルト14の先端がねじ込まれる雌ネジ孔21を芯材挿通孔20を取り囲むように計4本形成してある。
環状部材13は、狭着部材11及び狭着部材12の間に配置された状態で芯材2が挿通されるようになっており、その一端周縁には、狭着部材11に形成されたテーパ状の当接面22に袋体3の端部周縁を介して当接されるテーパ状の当接面23を形成してあるとともに、他端周縁には、狭着部材12に形成されたテーパ状の当接面24に袋体3の端部周縁を介して当接されるテーパ状の当接面25を形成してある。
ボルト14は、狭着部材11及び狭着部材12がそれらのテーパ面22,24を環状部材13を挟んだ形で互いに対向させた状態において、狭着部材11のボルト挿通孔26に挿通された上、その先端が狭着部材12の雌ネジ孔21にねじ込まれることで、狭着部材11,12を芯材2の材軸に沿って互いに引き寄せることができるようになっている。
ここで、狭着部材12には、芯材挿通孔20に連通する接着剤充填孔29を設けてあり、該接着剤充填孔を介して芯材挿通孔20の内周面と芯材2の周面との隙間にエポキシ樹脂等の接着剤を充填することにより、該狭着部材を芯材2に固着することができるようになっている。
次に、袋体3の端部のうち、芯材2の先端に近い側の端部(図1(a)で言えば左側端部、以下、単に左側端部)を袋体固定具6を用いて芯材2に固定する手順を以下に説明する。なお、芯材2の先端から遠い側、図1(a)で言えば右側端部についても袋体固定具6を用いて芯材2に同様に固定する場合には、配置構造が対称である点を除き、左側端部の場合と同様であるので、ここでは袋体3の左側端部についてのみ説明するが、それらの構成部材、すなわち狭着部材11、狭着部材12及び環状部材13については、予め芯材2に挿通しておく。
袋体3の左側端部を袋体固定具6を用いて芯材2に固定するには、まず図4に示すように、狭着部材12の芯材挿通孔20に芯材2を挿通し、次いで、接着剤充填孔29を介して芯材挿通孔20の内周面と芯材2の周面との隙間にエポキシ樹脂等の接着剤を充填することにより、狭着部材12を芯材2に固着する。
次に、環状部材13を芯材2に挿通するとともに、袋体3の端部周縁61が狭着部材12から環状部材13の内側を経て後述する狭着部材11へと延びるように、該端部周縁を環状部材13の内側に挿通する。
次に、図5に示すように狭着部材11の芯材挿通孔27に芯材2を挿通し、次いで、ボルト14を狭着部材11のボルト挿通孔26に挿通した上、環状部材13の内部空間を経て、該ボルトの先端を狭着部材12の雌ネジ孔21に到達させ、これを該雌ネジ孔にねじ込む。
このようにすると、狭着部材12が芯材2に固着されているため、狭着部材11は、同図矢印で示すように狭着部材12を反力体として該狭着部材の側に引き寄せられ、狭着部材11に形成されたテーパ状の当接面22と環状部材13の一端周縁に形成されたテーパ状の当接面23、及び狭着部材12に形成されたテーパ状の当接面24と環状部材13の他端周縁に形成されたテーパ状の当接面25は、袋体3の端部周縁61を介してそれぞれ互いに当接する。
このようにして組み立てられた地山補強材1は、図1で説明した地山8に形成された補強材挿入孔7に挿入された後、袋体3の周面が補強材挿入孔7に当接されるように該袋体の内部空間4にグラウト材が注入されるとともに、そのときのグラウト材の内圧によって袋体3が膨張するが、袋体固定具6及びそれを用いた地山補強材1においては、袋体3の端部周縁61は、狭着部材12の側から環状部材13の内部空間を経て狭着部材11の側へと延びているとともに、狭着部材12及び狭着部材11は、ボルト14を介して互いに引き寄せてある。
そのため、袋体3の端部周縁61は、狭着部材11と環状部材13の一端との間、及び環状部材13の他端と狭着部材12との間にそれぞれ狭着される。
また、上述したグラウト材の注入による袋体3の内圧上昇によって該袋体がさらに膨張したとき、袋体3の端部周縁61が拡がって環状部材13が、図5で言えば左方向に移動しようとするが、狭着部材11がボルト14及び狭着部材12を介して芯材2に固着されているので、環状部材13は、狭着部材11から反力を受ける形で、その移動が制限される。
一方、環状部材13は、狭着部材11,12に常に押し付けられた状態となるため、袋体3の内圧がゼロ又は小さい場合であっても、袋体3の端部と芯材2との固定が緩むおそれはない。
以上説明したように、本実施形態に係る袋体固定具6及びそれを用いた地山補強材1によれば、袋体3の端部周縁61が、狭着部材11と環状部材13の一端との間、及び環状部材13の他端と狭着部材12との間にそれぞれ狭着されるため、袋体3の端部は、狭着部材11、狭着部材12及び環状部材13を介して芯材2にしっかりと固定されることとなり、注入されたグラウト材が袋体3の外に漏出するおそれがなくなる。
また、グラウト材の注入による袋体3の内圧上昇によって該袋体がさらに膨張したとき、袋体3の端部周縁61が拡がろうとすることに起因する環状部材13の外側への移動(図5で言えば左方向への移動)が狭着部材11によって制限されるため、袋体3の端部周縁61は、環状部材13と狭着部材11との間にさらに強固に狭着されることとなり、かくして袋体3の内圧上昇によって該袋体の端部と芯材2との固定が外れ、あるいはそれに起因して袋体3の端部が損傷し、それらが原因でグラウト材が漏出するおそれがなくなる。
加えて、環状部材13が狭着部材11,12に常に押し付けられた状態となるため、袋体3の内圧がゼロ又は小さい場合であっても、袋体3の端部と芯材2との固定が緩むおそれがなくなり、かくしてグラウト注入開始直後におけるグラウト材の漏出を未然に防止することも可能となる。
また、本実施形態に係る袋体固定具6及びそれを用いた地山補強材1によれば、接着剤充填孔29を狭着部材12に設け、該接着剤充填孔を介して狭着部材12に形成された芯材挿通孔20の内周面と芯材2の周面との隙間にエポキシ樹脂等の接着剤を充填するようにしたので、狭着部材12をPC鋼より線で構成された芯材2に強固に固着することができるとともに、その結果として、芯材2の引張強度特性を十分に発揮させた地山補強が可能となる。
本実施形態では特に言及しなかったが、図6に示したように、環状部材13が袋体3の端部周縁61を介して狭着部材11,12で挟み込まれた状態において、狭着部材11,12の間であって袋体3の端部周縁61の内側に形成されたパテ充填空間にパテ71を充填するようにしてもよい。
かかる構成においては、袋体3の内部空間4に注入されたグラウト材が漏出するのをさらに確実に防止することが可能となる。
なお、パテ71を充填するかどうかは任意であるとともに、パテ71を充填するための空間が狭着部材11,12の間に形成されるように狭着部材11,12及び環状部材13を構成するかどうかも任意であって、例えばパテ充填空間が実質的に生じないような構成、例えば狭着部材11,12の対向端部が環状部材13の内側にそれぞれ延びる構成とすることが可能である。
また、本実施形態では、狭着部材12が袋体3に近い側となり、狭着部材11が袋体3から遠い側となるように芯材2に挿通配置したが、これらを逆に配置してもかまわない。なお、かかる変形例においては、狭着部材11と同一構成のものが第2の狭着部材、狭着部材12と同一構成のものが第1の狭着部材となる。
また、本実施形態では、袋体3の端部周縁61が、袋体3に近い側に配置された狭着部材12の側から環状部材13の内部空間を経て、袋体3から遠い側に配置された狭着部材11の側へと延びるように、該端部周縁を環状部材13に挿通するようにしたが、これに代えて図7に示すように、狭着部材11と同じ構成の狭着部材11aを第2の狭着部材として袋体3に近い側に、狭着部材12と同じ構成の狭着部材12aを第1の狭着部材として袋体3から遠い側にそれぞれ芯材2に挿通し、袋体3の端部周縁61が折り返された状態で狭着部材12aの側から環状部材13の内部空間を経て狭着部材11aの側へと延びるように、該端部周縁を環状部材13に挿通するようにしてもよい。
かかる構成においても、袋体3の端部周縁61が、狭着部材11aと環状部材13の一端との間、及び環状部材13の他端と狭着部材12aとの間にそれぞれ狭着されるとともに、それによってグラウト材の漏出が防止される点や、環状部材13が狭着部材11a,12aに常に押し付けられることによって、グラウト注入開始直後におけるグラウト材の漏出が防止される点は上述した実施形態と同様である。
加えて、かかる変形例によれば、グラウト材を注入したときの袋体3の膨張面を、芯材2の先端により近い場所まで延ばし、それによって地山8に形成された補強材挿入孔7に当接する袋体3の面積を増加させることが可能となり、かくして地山補強材1による補強作用を高めることができる。
ここで、図8に示すように、袋体3の端部周縁61における折返し部72を環状部材13の外周面に当接し、かかる状態で該折返し部を拘束バンド73で環状部材13に巻き付けるようにしたならば、上述したグラウト材の注入による袋体3の内圧上昇によって該袋体が膨張したとき、拘束バンド73によって袋体3の端部周縁61と一体になった環状部材13が該袋体の端部周縁とともに図8で言えば左方向に外側に移動しようとするが、狭着部材12aが芯材2に固着されているので、環状部材13は、狭着部材12aから反力を受ける形で、その移動が制限される。
したがって、袋体3の端部周縁61は、環状部材13と狭着部材12aとの間にさらに強固に狭着されることとなり、かくして上述の実施形態と同様、袋体3の内圧上昇によって該袋体の端部と芯材2との固定が外れ、あるいはそれに起因して袋体3の端部が損傷し、それらが原因でグラウト材が漏出するおそれがなくなる。
また、本実施形態では、袋体3に形成された内部空間4へのグラウト材注入について詳細に説明しなかったが、図9の右側に位置する固定構造に示すように、狭着部材11に代えて、グラウト注入パイプ84が挿通されるパイプ挿通孔85が芯材挿通孔27と平行になるように形成された狭着部材11bを第1の狭着部材として用いるとともに、狭着部材12に代えて、グラウト注入パイプ84が挿通されるパイプ挿通孔86が芯材挿通孔20と平行になるように形成された狭着部材12bを第2の狭着部材として用いることにより、グラウト注入パイプ84を介して袋体3の内部空間4にグラウト材を注入することができる。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、図9の左側に位置する固定構造に示すように、芯材2の先端露出部分に被覆される芯材被覆用キャップ82を備えるようにしてもよい。
同図左側に示した変形例においては、狭着部材11に中空の雄ネジ81を突設してなる狭着部材11cを狭着部材11に代えて採用してあるとともに、芯材被覆用キャップ82は有底円筒状をなし、その内面に雌ネジ83を形成してあり、該雌ネジを雄ネジ81に螺合することにより、狭着部材11cから延びる芯材2の先端露出部分を水密に覆うことができるようになっている。
芯材2は、複数本のPC鋼線を撚り合わせてなるものであって、かかるPC鋼線同士には隙間が形成されており、グラウト材の粘性その他の状況によっては、PC鋼線同士の隙間からグラウト材がわずかに漏出する懸念があるが、上述の変形例によれば、かかる場合であっても、グラウト材の漏出を完全に防止することが可能となる。
また、本実施形態及び上述の変形例では、第1の狭着部材あるいは第2の狭着部材をエポキシ樹脂等の接着剤で芯材に固着するようにしたが、第1の狭着部材や第2の狭着部材は、接着剤以外の固着手段で芯材に固着することが可能であり、例えば図10に示す構成を採用することができる。
同図に示した袋体固定具は、第1の狭着部材としての狭着部材92、該狭着部材よりも袋体3に近い側に配置される第2の狭着部材としての狭着部材11a、それらの間に配置される環状部材13及び引寄せ機構としての4本のボルト14を備え、狭着部材92は、狭着部材12と同様、全体をほぼ円筒状に形成してあるとともに、芯材2が挿通される芯材挿通孔20を材軸に沿って断面中央に形成し、ボルト14の先端がねじ込まれる雌ネジ孔21を芯材挿通孔20を取り囲むように計4本形成してあるが、芯材挿通孔20の内周面のうち、雌ネジ孔21が形成された側と反対側の端部においては、開口に近くなるについれて内径が大きくなるようにテーパ状の楔当接面95を形成してあるとともに、該楔当接面に当接される楔部材94を別途備えた構成としてある。
楔部材94は、芯材2の周囲に配置された状態では全体が円錐形をなす3つの楔片93で構成してあり、プレストレスト鋼材を定着する際に広く使用されているジャッキ(図示せず)を用いて、芯材挿通孔20の楔当接面95と芯材2の周面との隙間に打ち込むことにより、接着剤と同様、狭着部材92を芯材2に強固に固着することができる。
なお、図10に示す変形例は図7の変形例と同様、袋体3の端部周縁61が折り返された状態で狭着部材92の側から環状部材13の内部空間を経て狭着部材11aの側へと延びるように、該端部周縁を環状部材13に挿通してある。
そのため、グラウト材を注入したときの袋体3の膨張面は、芯材2の先端により近い場所まで拡がって、地山8に形成された補強材挿入孔7に当接する袋体3の面積が増加することとなり、かくして地山補強材1による補強作用を高めることが可能となる。
かかる変形例において、図8で説明した変形例と同様に、袋体3の端部周縁61における折返し部を環状部材13の外周面に当接し、かかる状態で該折返し部を拘束バンド73で環状部材13に巻き付けるようにしたならば、上述の実施形態と同様、袋体3の内圧上昇によって該袋体の端部と芯材2との固定が外れ、あるいはそれに起因して袋体3の端部が損傷し、それらが原因でグラウト材が漏出するおそれがなくなる。
1 地山補強材
2 芯材
3 袋体
4 内部空間
6 袋体固定具
11 狭着部材(第1の狭着部材)
12 狭着部材(第2の狭着部材)
11a 狭着部材(第2の狭着部材)
12a 狭着部材(第1の狭着部材)
13 環状部材
14 ボルト(引寄せ機構)
20,27 芯材挿通孔
21 雌ネジ孔(引寄せ機構)
26 ボルト挿通孔
29 接着剤充填孔
61 袋体3の端部周縁
73 拘束バンド
82 芯材被覆用キャップ
84 グラウト注入パイプ
85,86 パイプ挿通孔
92 狭着部材(第1の狭着部材)

Claims (10)

  1. チューブ状に形成された袋体の端部を該袋体に挿通配置された芯材に固定することでグラウト材が注入される内部空間が前記袋体に形成されるようになっている袋体固定具において、
    前記芯材が挿通される芯材挿通孔が形成された第1の狭着部材と、該第1の狭着部材よりも前記袋体に近い側に配置され前記芯材が挿通される芯材挿通孔が形成された第2の狭着部材と、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材の間に配置された状態で前記芯材が挿通され前記袋体の端部周縁が内側に挿通される環状部材と、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材をそれらの芯材挿通孔に前記芯材が挿通された状態でかつ該芯材の材軸に沿って互いに引寄せ自在な引寄せ機構とを備え、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材のうち、いずれか一方を前記芯材に固着可能に構成するとともに、前記第1の狭着部材、前記第2の狭着部材及び前記環状部材を、前記第1の狭着部材と前記環状部材の一端及び該環状部材の他端と前記第2の狭着部材が前記袋体の端部周縁を介してそれぞれ互いに当接されるように構成したことを特徴とする袋体固定具。
  2. 前記引寄せ機構を、前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材のいずれか一方から延びる雄ネジと、該雄ネジに螺合され前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材の他方に配置又は形成される雌ネジとで構成した請求項1記載の袋体固定具。
  3. 前記雄ネジをボルトで構成して該ボルトが挿通されるボルト挿通孔を前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材のいずれか一方に形成するとともに、前記ボルトがねじ込まれる雌ネジ孔を前記雌ネジとして他方に形成した請求項2記載の袋体固定具。
  4. 前記芯材挿通孔に連通する接着剤充填孔を前記第1の狭着部材又は前記第2の狭着部材に設けた請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の袋体固定具。
  5. 前記芯材挿通孔の内周面のうち、開口近傍に楔当接面を形成するとともに、該楔当接面に当接される楔部材を備えた請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の袋体固定具。
  6. 前記環状部材が前記袋体の端部周縁を介して前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材で挟み込まれた状態において、該第1の狭着部材及び第2の狭着部材の間であって前記袋体の端部周縁の内側にパテ充填空間が形成されるように、前記第1の狭着部材、前記第2の狭着部材及び前記環状部材を構成した請求項1乃至請求項5のいずれか一記載の袋体固定具。
  7. 前記袋体の端部周縁における折返し部を前記環状部材の外周面に当接された状態で該環状部材に巻き付けることができるように構成された拘束バンドを備えた請求項1乃至請求項5のいずれか一記載の袋体固定具。
  8. グラウト注入パイプが挿通されるパイプ挿通孔を前記芯材挿通孔と平行になるように前記第1の狭着部材及び前記第2の狭着部材にそれぞれ設けた請求項1乃至請求項7記載のいずれか一記載の袋体固定具。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一記載の袋体固定具が固定対象とする前記芯材をPC鋼より線とした地山補強材。
  10. 前記PC鋼より線のうち、前記第1の狭着部材から延びる先端露出部分を芯材被覆用キャップで被覆した請求項9記載の地山補強材。
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