JP3139370U - 亀裂が多い定着地盤設置用アンカー構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンカー頭部側のシースパイプ1の後部に補強鋼管2を接続し、補強鋼管の後部にキャップ4付きのボトムカバー3を接続し、排気パイプ7をシースパイプ1の長さ方向に添わせ、且つその先端部7′をシースパイプ後部に近い部位に位置しておくと共に、シースパイプ2に添接するための凹弧部を有する止水ゴム10にあけた孔に挿通し、筒形のシームレスパイレンパッカー9を補強鋼管及びシースパイプの排気パイプ先端部とボトムキャップに渡って被せると共に、その一端を止水ゴムの部位にホースバンド12を巻いて緊締し、他端をボトムキャップの部位において、パッカーリング13と座金14を嵌合し、締付けボルト15をボトムキャップのナット部に固着して緊締する構成。
【選択図】図1
Description
周面摩擦型アンカー工法は周面摩擦引張型アンカーと周面摩擦圧縮型アンカー工法に分類することができる。
周面摩擦型引張型アンカーは、アンカー体の地上側に応力が集中するために孔壁とグラウトが逐次破壊し緊張荷重の低下が発生し、重要な構造物においては常に緊張管理等のメンテナンスが必要といわれている。
亀裂が発達した地盤は従来モルタル等を用い亀裂箇所を閉塞しグラウト材の漏れを防止した後、再度間づめ材を削孔・アンカー材の挿入・グラウトが可能な状態になる。このように定着地盤に亀裂が介在している場合にはグラウト材料の無駄・施工時間が膨大になり経費が嵩む結果になる。
そして、補強鋼管の孔底側は、固定金具のボトムキャップを改良し、座金とボルトを用い確実な止水を可能になると共に、パッカーリングは、そのリングを用いることによって、止水効果が向上する。
また、上記のシームレス布パッカーにグラウト注入後、当該パッカーが収縮しないよう繰り返し注入を行うことで防止ができ注入圧が一定時間保持可能になった状態で終了とするが、当該パッカー内にはグラウト圧力が加わっているが、注入ホース先端に圧力保持具を取り付けることで当該パッカー内の圧力の低下がなくしかも保持具を取り付けたままケーシングを引き抜くことができる。
繰り返し注入回数3〜4回程度のグラウト注入保持圧力5Mba以上を3〜4分程度保持が可能な状態になる。
次に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。1はアンカー頭部側のシースパイプであり、芯抜き閉塞ガイドパイプの機能を果たす。2はそのシースパイプの後部接続する補強鋼管、3は補強鋼管2の後部に接続した筒形のボトムカバー、4はボトムカバー後端口に装着するねじ込み式のボトムキャップであり、その後端部に一体に隆起成形したナット部41が一体に成形され、且つ中心部に小孔42があけられている。
5はアンポンドPC撚り線であり、アンカー頭部側からシースパイプ2、補強鋼管2、ボトムカバー3を通り、ボトムキャップ4に届くまで挿入してある。6はそのPC撚り線5の端部51をボトムカバー3内において掴持する圧着グリップである。
11は補強管2に被せた円筒網形の補強鋼材、12は前記の止水ゴム10にシームレス布パッカー9の一端91を被せると共に、その上からシースパイプ1に巻き掛けて緊締するホースバンド、13はシームレス布パッカー9の他端92をボトムキャップ4の後部に隆起したナット部41に被せたパッカーリング、14は前記ナット部41に嵌合するナット、15は前記のナット部41にねじ込んで座金14を緊締する締付けボルトである。
<1>「準備工」
(1) 基準点にマーキングする。
(2) 設計のアンカー体長をシースパイプ1にマーキングする。
(3) 止水ゴム10に排気パイプ7を通す。この際、排気パイプの先端71は約45度にカットし止水ゴム10の孔10 1 に通す。
(4) シームレス布パッカー9をアンカー体長+結束余長の長さに切断する。
(1) シームレス布パッカー9の全体をボトムカバー3から被せ伸展させボトムキャップ4を露出させる。
(2) ボトムキャップ4の端部に予め装着してあったパッカーリング13、座金13、ボルト15を取り外す。
(3) パッカーリング13にシームレス布パッカー9の先端91を約10cm程度挿入する。
(4) ボトムキャップ4の隆起ナット部41に上記シームレス布パッカー9とパッカーリング13を同時に押し込む。
(5) 作業長分のシームレス布パッカー他端部9 2 をボトムカバー3側に折り返す。
(6) ボトムキャップ4の隆起ナット部41に座金14を当て、締め付けボルト15をナット部41にねじ込んで締め込む。加締めはスパナ等を用いて緊締する。
(7) シームレス布パッカー9をボトムカバー3側に折り返した当該パッカーをボトムキャップ4側に伸ばしテンドン挿入の際パッカー破損防止のために先端約10cmをテーピングする。
(8) 再度シームレス布パッカー9をボトムカバー3側に折り返しテーピングを行う。
(1) シースパイプ1にマーキングした箇所に止水ゴム10を設置して移動防止のため、当該止水ゴムをテープで仮止めする。
(2) 止水ゴム10にシームレス布パッカー9を被せ、そのパッカーに撚れがないように止水ゴム10の箇所をテーピングする。
(3) 止水ゴム10の箇所の両端をホースバンド12を用いて縮め込む。
(4) グラウト加圧時にシームレス布パッカー破損防止のためにホースバンド12の箇所をテーピングする。
(5) シームレス布パッカー9の余長部は切断する。
(6) テンドン挿入する際にシームレス布パッカー9の破損防止を兼ねる紙テープを用いてシームレス布パッカー9の全体を螺旋状に巻き付ける。
(1) シースパイプ1に圧力保持金具16を装着する。
(2) グラウトの水とセメント比は概ね45%程度を目安にする。
(3) 1次注入は、パッカー体積×1.2倍程度の注入量を注入した段階で一時中断する。
(4) グラウト注入圧は段階的に上昇するが、少量のグラウトgを送り注入圧を上昇させる。
(5) 注入圧力0.5MPaが約3〜4分間の保持可能な状態でグラウト注入は終了する。
グラウト注入後は、加圧保持具16のバルブ20を閉め込むことで注入作業全てが終了となる。
また、現場に搬入されたアンカー材を用い上記のような対応をする場合、標準タイプのボトムキャップを止水強化付ボトムキャップ4に交換することで、アンカー材の入れ替えをせずに使用することが可能になった。
2……補強鋼管
3……ボトムカバー
4……ボトムキャップ
5……アンポンドPC撚り線
6……圧着グリップ
7……排気パイプ
8……グラウト注出孔
9……シームレス布パッカー
10……止水ゴム
11……円筒網形補強鉄筋
12……ホースバンド
13……パッカーリング
14……座金
15……締付けボルト
16……加圧保持具
17……注入管
18……圧力計
19……確認用ストップバルブ
20……圧力抜き用ストップバルブ
Claims (2)
- アンカー頭部側のシースパイプ(1)の後部に支圧体部位となる補強鋼管(2)を接続し、当該補強鋼管の後部にキャップ(4)付きのボトムカバー(3)を接続し、排気パイプ(7)をシースパイプ(1)の長さ方向に添わせ、且つその先端部(7′)を当該シースパイプ後部に近い部位に位置しておくと共に、当該シースパイプ(2)に添接するための凹弧部(102)を有する止水ゴム(10)にあけた孔(101)に挿通し、筒形のシームレス布パッカー(9)を補強鋼管(2)及びシースパイプ(2)の排気パイプ先端部(7′)とボトムキャップ(4)に渡って被せると共に、その一端(91)を止水ゴム(17)の部位にホースバンド(12)を巻き掛けて緊締し、他端(92)をボトムキャップ(4)の部位において、パッカーリング(13)と座金(14)を嵌合し、締付けボルト(15)をボトムキャップのナット部(41)にねじ込んで緊締することを特徴とする亀裂が多い定着地盤設置用アンカー工法。
- シースパイプ(1)のアンカー頭部側の端部に注入管(19)の加圧保持具(16)を接続し当該加圧保持具に圧力計(18)と正常に作動する確認用ストップバルブ(19)及び圧力抜き用ストップバルブ(20)を装着し、当該加圧保持具の接続部をシースパイプ端部を半円受け部(161)と、シース管を押さえる半円押さえ部(162)とで成形し、締め込み金具(163)で閉塞固着する請求項1記載の亀裂が多い定着地盤設置用アンカー工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007009187U JP3139370U (ja) | 2007-11-28 | 2007-11-28 | 亀裂が多い定着地盤設置用アンカー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007009187U JP3139370U (ja) | 2007-11-28 | 2007-11-28 | 亀裂が多い定着地盤設置用アンカー構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3139370U true JP3139370U (ja) | 2008-02-14 |
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ID=43289594
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3139370U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013117100A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-13 | Ohbayashi Corp | 袋体固定具及びそれを用いた地山補強材 |
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2007
- 2007-11-28 JP JP2007009187U patent/JP3139370U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013117100A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-13 | Ohbayashi Corp | 袋体固定具及びそれを用いた地山補強材 |
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