JP2013116091A - 釣り用糸通し具および携帯用糸通しセット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】糸通し具1は線状バネ材で構成された四角形ループ部3と、その一頂部に連設された通し棒17とからなる。糸通し作業はロッドを立てて行うが、手を持ち替える際に糸通し具1から一旦手を離しても、四角形ループ部3が原状復帰してガイドの穴径より大きい菱形状に張り出しているので、糸通し具1がガイドGに引掛かって止まり、ガイドGを逆行することはない。収容ケース23に収容した時には、四角形ループ部3の折曲げ部7、9が内面に当たって若干撓んでおり、位置決め固定された状態で保持される。糸通し具1を取出すときには、突出し穴43から突き出た折曲げ片4、4を本体内25内に押し戻すことで容易に取り出せる。
【選択図】 図8
Description
また、最近では、ロッド本来の性能をより引き出させるために、速やかに且つスムーズに糸を収束させるチョークガイド群と、従来よりもさらに小さな小口径で軽いガイドを複数もってきて構成したティップガイド群を組み合わせた釣竿が提案されているが、このタイプの釣竿では超小口径のガイドの数が増えるため、結果的に糸通しがやり難いガイドの数が増えることになる。
しかしながら、特許文献1の糸通し具は逆行できないので、収容ケース内で撓ませて位置決め固定した状態で安定的に収容しようとした場合、収容ケースの挿入/取出し口をガイド挿通の一端側で兼用することはできず、両端側を開口させてそれぞれ挿入口、取出し口とすることになるが、特に磯釣りの場合には、衣服に吊下げたりして携帯する場合が多いので、広い開口が多いとそこから水やゴミが入って糸通し具が早期に錆びたりして使えなくなる危険性がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載した釣り用糸通し具において、通し棒の先端側は折り曲げられて傾斜していることを特徴とする釣り用糸通し具である。
請求項4の発明は、請求項3に記載した携帯用糸通しセットにおいて、収容ケースの内側中間部には内方フランジが形成されて軸方向からみて断面開口が狭められていることを特徴とする携帯用糸通しセットである。
この糸通し具1には四角形ループ部3が設けられている。
一本の金属製の線状バネ材が半分に折り曲げられ、さらに折曲げ片4、4のそれぞれの稍中央寄りの部分が互いに離間するように外方に向かって山折り状に折り曲げられている。形成された3つの折曲げ部5、7、9のうち中間の折曲げ部5は略180°の角度で折り曲げられ、対向した2つの折曲げ部7、9は約30°の角度で折り曲げられている。そして2つの遊端11、13側は揃えられ、結束されて結束部15となっている。この結束により遊端11、13側も折曲げ部5、7、9と同様に一つの頂部となり、閉じた四角形ループ部3が作りだされている。
四角形ループ部3と通し棒17は上方視では共に一直線状に見える。一方、側方視では、四角形ループ部3は菱形に見え、通し棒17では傾斜部21が見える。通し棒17の直状部19は四角形ループ部3の折曲げ部5と結束部15とを結ぶ、菱形の対角線の延長上にある。
なお、この中間折曲げ部5は略180°の角度で折り曲げる事により、釣り糸を挟み込み、保持できる様になっている。
この携帯用収容ケース23の本体25は円筒状を為しており、中空部の断面が略真円になっている。そして、その内側の中間には、内方フランジ27が設けられている。この内方フランジ27は半径方向内方に同じ長さだけ突出して中空部が狭められており、開口29は軸方向から見ると略真円になっている。内方フランジ27の厚みは一律ではなく、内方に向かって徐々に薄くなって側方視では富士山型の断面を見せている。
キャップ37は外枠部35まで覆う直径を有する円盤部39と、この円盤部39の裏面から突出する円柱状の被嵌込み部41からなっている。被嵌込み部41は円盤部39より直径が一回り小さくなっており、同軸状に配されている。
閉塞時には、上記した構成のキャップ37の被嵌込み部41が本体25に嵌め込まれて本体25内に入り込み、円盤部39の裏面側が本体25と外枠部35とに当接して係止される。
この携帯用収容ケース23は、磯釣り中のような場合には、上記した吊下げ部47を釣り用ジャケット等のフックに引掛けて、キャップ37側を頭にして吊下げることが想定されている。
図5に示すように、四角形ループ部3に釣り糸Sを通し、折曲げ部5に釣り糸を保持させた状態で、四角形ループ部3を手で持って、ガイドGに通し棒17をその先端の傾斜部21から、矢印に示す方向に押して差し込んでいく。通し棒17には傾斜部21が設けられているので、ガイドGが低い位置にあっても手の動きがロッドRに邪魔されることはない。四角形ループ部3の大部分まで差し込むと、今度はガイドGを挿通し終わった通し棒17側を手で持って引き抜いていく。四角形ループ部3はガイドGを挿通する際には撓んで縮むが、引き抜かれると原状復帰して広がる。
これにより、1つのガイドGの糸通し作業が終わる。全てのガイドについて上記作業を行って糸通しをしていく。
四角形ループ部3の折曲げ部5を先頭にして、携帯用収納ケース23の本体25の中空部に出入口33から、矢印に示す方向に押すと四角形ループ部3の折曲げ部7、9は内面に当たり折曲げ片4、4が撓んで縮まった状態で中空部内に侵入していく。
途中では、内方フランジ27に当たるが、押す力を強くすると、折曲げ片4、4はさらに縮んで内方フランジ27で狭まった開口29を通り抜ける。その際、内方フランジ27は山状に傾斜しているので、四角形ループ部3は滑らかに内方フランジ27を乗り越えていく。
仕舞い込み完了時には、図8、図9に示す状態になる。収容時には、糸通し具1の四角形ループ部3の折曲げ部7、9が携帯用収容ケース23の内面に当たって若干撓んでおり、位置決め固定された状態で保持される。2つの折曲げ片4、4は突出し穴43から一部突き出ているが、上記した吊下げ部47に干渉することはない。
また、取出し口を下端に設けた携帯用収容ケース23に安定的に収容でき、特に磯釣りのような場合に使い勝手がよい。
以上より、この糸通しセットは、釣りを子供から高齢者まで幅広く親しめ、結果的に釣り人口を拡大するのに寄与できるものと期待される。
いずれにしても、本発明を構成する糸通し具および携帯用収容ケースは、特許請求されている形状や特性等の関係を満足する限り、従来からある、または将来案出される形状等や材料製のものを活用することができる。
4‥‥折曲げ片 5、7、9‥‥折曲げ部
11、13‥‥遊端 15‥‥結束部
17‥‥通し棒 19‥‥直状部
21‥‥傾斜部
23‥‥携帯用収容ケース 25‥‥本体
27‥‥内方フランジ 29‥‥開口
33‥‥出入口 35‥‥外枠部
37‥‥キャップ 39‥‥円盤部
41‥‥被嵌込み部 43‥‥突出し穴
45‥‥テーパ部 47‥‥吊下げ部
G‥‥ガイド S‥‥釣り糸 R‥‥ロッド
Claims (4)
- 線状バネ材で構成された四角形ループ部と、その一頂部に連設された通し棒とからなることを特徴とする釣り用糸通し具。
- 請求項1に記載した釣り用糸通し具において、
通し棒の先端側は折り曲げられて傾斜していることを特徴とする釣り用糸通し具。 - 請求項1または2に記載した釣り用糸通し具と収容ケースとでなる携帯用糸通しセットにおいて、
前記収容ケースは筒状を為し、軸方向一端側が釣り用糸通し具の挿入/取出し口になっており、他端側には突出し穴が形成されていることを特徴とする携帯用糸通しセット。 - 請求項3に記載した携帯用糸通しセットにおいて、
収容ケースの内側中間部には内方フランジが形成されて軸方向からみて断面開口が狭められていることを特徴とする携帯用糸通しセット。
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