以下、本発明の一実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[はじめに]
従来から、画像形成装置等の通信機能を持たせた電子機器を公衆回線又はインターネット等の通信回線を用いて情報配信サーバに接続し、情報配信サーバから電子機器に必要な情報を提供するシステムが提案されている。
上記システムでは、例えば画像形成装置に用紙セットや印刷ジャム等の異常が発生した場合、その異常を解除するための操作手順を表示画面に表示することにより、ユーザによる異常の解除を容易にする。
しかし、従来の画像形成装置では、操作部は固定された位置に表示され、実際に用紙ジャム等の処理を行う箇所から離れた箇所で表示されている、昨今の画像形成装置においてはボタンやドアなどが多く、特に不慣れなユーザの場合は表示部に表示されているガイダンス内容が指し示す操作を行う箇所の特定に迷い、処理の解除までに時間がかかっていた。もしくは場所の特定ができずにサービス従事者を呼び、処理の解除が完了するまで画像形成装置が使用できないことがあった。
そこで、以下に説明する本発明の各実施形態に係る表示システムでは、画像形成装置から着脱可能な操作部を使用して、画像形成装置の状態に応じて適切な操作部位に指定表示を付した表示を行う。画像形成装置と独立可能な形態で使用できる着脱可能なカメラ構造を持つ操作部とネットワークを介して通信可能に接続された表示システムである。つまり、脱着可能な構造と独自の電源を設けた操作部に備え付けられたカメラによって、撮影された画像より作業すべき部位を検出し、撮影画像の作業すべき部位に接枠表示処理を行い操作部に表示する。これによれば、処理すべき箇所を容易に特定できるように操作が必要な箇所を直接的に表示するため,ユーザは作業を迅速かつ確実に遂行することができる。
[システムの全体構成]
まず、本発明の一実施形態に係る表示システムの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る表示システムの全体構成の一例を示す。本実施形態に係る表示システム1は、画像形成装置100、情報配信サーバ200および基地局400を有する。ここで、画像形成装置100は複数台としても構わない。その場合、各画像形成装置100は、IPアドレスドやMACアドレスに登録された固有のID番号等で管理される。また、画像形成装置100は、カメラ(図4のカメラ152a参照)付き操作部150を有している。
画像形成装置100は、IPアドレスやSIM(Subscriber Identity Module card)カードに登録された固有のID番号等で管理される為、システム中に複数台存在しても構わない。
本実施形態では、通信機能を有する電子機器の一例として画像形成装置を例に挙げて説明するが、通信機能を有する電子機器は、通信機能を備えたプリンタ,ファクシミリ装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像形成装置を始め、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能を持たせた電子機器であってもよい。これらの電子機器には、着脱可能なカメラ付き操作部が設けられている。
図1において、画像形成装置100は、制御部101、画像読取部102、画像処理部103、印字部104、画像記憶部105、検知部106、操作部150、通信部108を有している。
制御部101は、いずれも図示しないメインCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)からなり、ROMに予め書き込まれたプログラムにしたがって各入出機器を統括して制御し、この間に入出力されるデータをRAMの所定のメモリエリアに一時記憶する。
画像読取部102は、光源ランプが照射した光を原稿(画像)で反射し、この原稿からの反射光をCCD、CIS等の光電変換素子で電気的情報に変換し、画像データとして画像処理部103へ出力する。画像処理部103は、画像読取部102から出力された画像データを印字出力に適したデータに変換処理するために濃度変換、色変換等の画像処理が施され、印字部104へ出力される。
印字部104は、画像処理部103から出力される画像データに基づき記録用紙上にトナー像を転写し印字出力を行う。画像記憶部105は、画像処理部103で処理された画像データを記憶するメモリである。
検知部106は、画像形成装置100の装置の状態を検知する各種のセンサからなり、このセンサで検知した情報を制御部101へ出力する。例えば、用紙のジャムは、用紙搬送路中の各所に設けられた用紙センサを用いて用紙が無いという結果により検出される。また、給紙カセットに設けられたセンサによって記録用紙の有無が検出される。また、トナー濃度センサの出力に基づきトナー切れが解消されたか否かが検出される。また、各種の消耗品が所定期間を経過した状態で使用されているかが検出される。
通信部108は、NIC(Network Interface Card)等によって、LAN(Local Area Network)回線等のネットワークに接続するためのインタフェースである。通信部110は、ネットワークを介して、情報配信サーバ(情報配信装置に相当)200と接続されており画像形成装置100との通信を行う。
通信部108は、受信部108a及び送信部108bを有する。送信部108bは、画像形成装置100を示す状態情報を送信する。状態情報には、画像形成装置100の識別情報が含まれてもよい。また、状態情報には、画像形成装置100の周辺機器に関する情報が含まれてもよい。状態情報には、用紙ジャムに関する情報及び画像形成装置100に用いられる消耗品に関する情報(例えばトナー切れ、用紙の不足)が含まれてもよい。受信部108aは、情報配信サーバ200から送信された操作手順情報等を受信することができる。
操作部150は、画像形成装置100に対して着脱可能に設けられている。操作部150は、入力キーやスイッチ等の入力手段および液晶表示パネルの表示手段を備え、装置の状態や利用可能な用紙サイズ、複写倍率等の表示を行うと共に、入力手段により操作者の操作を受け付けることができる。表示手段は、液晶画面に触れることで入力が可能な液晶タッチパネルとしてもよい。なお、タッチパネルの場合、液晶パネルのような表示装置とタッチパッドのような位置入力装置とを積層させ、表示画面への接触を検知して入力位置を認識するデバイスが入力手段に相当する。
操作部150は、通信部154により無線インタフェースを介して基地局400と通信可能であり情報配信サーバ200へ画像形成装置100の操作手順の情報や操作部位の情報を要求したり、情報配信サーバ200から送られてくる操作部位情報受信して、操作部品情報を元に、カメラ152aで撮影した映像で対象部位に対し、枠表示を行ったり、操作手順表示情報を、受信して表示する。操作部150の内部構成については後述する。
情報配信サーバ200は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびその他周辺機器を備えた通常のコンピュータで構成され、ネットワークを介して画像形成装置100および基地局400と通信可能に接続されている。情報配信サーバ200は、基地局400を介して図示しない携帯電話等の機器と通信可能に接続されていてもよい。
情報配信サーバ200は、画像形成装置100とは当該装置100の状態情報を送受信し、操作部150とは操作部150からの操作手順表示情報の要求、操作部品情報の要求や操作手順表示情報の受信し、操作部位情報を操作部150へ送信する。基地局400は、操作部150との通信を可能とする。
ここで、情報配信サーバは通常のコンピュータで構成されるとあるが、情報配信サーバは画像形成装置100に内蔵されていてもよい。図2では情報配信サーバ190が画像形成装置内に内蔵された場合を示すシステム構成例を表している。これによれば、画像形成装置100は、画像形成装置100と操作部150と情報配信サーバ200の3つの機能を有する。その場合、画像処理装置100は、画像形成装置100の状態を示す状態情報に基づき画像形成装置100の操作部位を判定する判定部と、画像形成装置100から着脱可能に装着され、画像形成装置100を撮影することにより画像を入力し、入力された画像を表示する操作部と、前記入力された画像中の、前記判定部により判定された画像形成装置100の操作部位に所望の指定表示を付して前記操作部に表示させる制御部と、を有する。
[操作部の機能構成]
次に、操作部の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る操作部の機能構成の一例を示す。操作部150は、制御部(CPUやROMおよびRAM等のメモリ等で構成される)151、無線インタフェースもしくは有線インタフェースを行う通信部154、画像入力手段を有する入力部152、入力キーやスイッチ等の入力手段および液晶表示パネルの表示手段を備えた操作表示部(操作パネル)153、ユーザが行う作業種別毎の操作手順表示を画像、動画、音声の形式で保管する操作手順管理部155、ユーザが行う作業種別毎に、操作表示部153が表示した操作手順表示の履歴情報を記録する作業記録保持部156、コネクターからなる画像形成装置インタフェース158を有し画像形成装置100から脱着可能となっている。電源部157は、画像形成装置100から供給される電源をバッテリに充電する充電監視部とバッテリを有し、画像形成装置100と接続時バッテリの充電を行い、分離時操作部150の電源を供給する。そしてスピーカ、マイク等からなる音声制御部159が備えられている。
本実施形態では、部位を特定する表示方法として枠表示を行っているが、対象部位が操作部150の表示部を見てわかるようになっていれば、丸い枠の表示、ハッチング表示や点滅表示、矢印を表示するなど、方法はどのような形でもよい。
本実施形態で説明している部位を特定して枠表示を行う画像処理機能は、操作部150の操作表示部153の表示手段に記載されたバーコードを操作部150のカメラ152aで撮影する事により、操作部150は画像形成装置100を特定する。これにより、画像形成装置100の形状、操作部位の形状や色、画像形成装置100に対して操作部位の位置が分かる為、画像認識技術が向上している昨今では、容易に対象部位を検出し枠表示を行う事が可能である。
また、枠表示を行う機能は操作部150でなく、情報配信サーバ200が備えていてもよく、操作部150は撮影した画像を情報配信サーバ200へ転送し、部位の検出、枠表示した画像を操作部150へ転送するようにしてもよい。
さらに操作部150は、表示手段に記載されたバーコード(2次元コード、QRコード(登録商標))等を撮影し、撮影した画像が表しているコード情報に変換する機能を備えるものとする。
画像形成装置100の特定方法については、本実施形態では、操作部150が操作表示部153に表示されたQR(Quick Response)コードを撮影して読み取ることにより特定しているが、操作対象である画像形成装置100の特定ができればこれに限られず、例えば、ユーザが操作部150を使用して直接、特定の画像形成装置100として認識できる情報(IPアドレスやシリアルナンバー、周辺機器の有無)を入力したり、ネットワーク上に接続されている画像形成装置100を操作部150に一覧表示したりしてユーザに選択させたりして特定する方法でもよい。また、操作部150に表示する操作手順情報については、動画像データ(実写、アニメーション)、静止画像データ、音声ガイダンスのどの方法を用いてもよい。
[操作部のハードウエア構成]
次に、図4を参照しながら、操作部150のハードウエア構成について説明する。図4は、操作部150は、画像形成装置100に着脱可能に設置されている。操作部150のコネクターからなる画像形成装置インタフェース158Bは、操作部150の設置部107に設置された画像形成装置インタフェース158Aとの間で脱着可能となっている。ガイダンス使用時は、操作部150を持上げ使用する。ガイダンス終了時は、画像形成装置インタフェース158A、158Bを接続することで設置可能である。また、設置状態で画像形成装置インタフェース158A、158Bから電源を充電可能となっている。画像形成装置インタフェース158A、158Bはコネクターの他に感電等に関して安全面の確保を行うことで端子による接続や、無接点充電による電源を供給しても良い。なお、操作部150は、カメラ152aによる撮像機能を有している。
かかる構成によれば、操作部150は電源部157を有している。そのため、操作部150は、画像形成装置100の電源のオン又はオフにかかわらず、情報配信サーバ200との通信結果に基づき画像形成装置100の操作部位に所望の指定表示を付して表示することができる。よって、画像形成装置100本体の電源がオフされた状態でも、情報配信サーバ200と通信して作業を行い、操作部150にてユーザに必要な情報を表示することができる。また、かかる構成によれば、操作部150は画像形成装置100に装着されると、操作部150の充電を開始可能である。これにより、操作部150が容易に脱着可能な構造と操作部150の充電を兼ね備えた構造とすることができる。これにより、充電が容易になるとともに、誤動作による怪我や感電といったことを回避し、ユーザを保護することができる。
[情報配信サーバの構成]
次に、情報配信サーバの構成について、図5を参照しながら説明する。図5は情報配信サーバ200の構成図である。情報配信サーバ200は、通信部201、操作手順/操作部位情報記憶部209、状態情報登録部203、操作手順/操作部位判定部204及び制御部250を有する。
通信部201は、状態情報受取部202、操作部位情報要求受取部208、操作部位情報送信部207、操作手順情報送信部206及び操作手順要求受取部205を有する。
通信部201内の状態情報受取部202は、画像形成装置100の通信部108より、図1に示したようにネットワークを介し、画像形成装置のジャムエラー、トナー切れなどの情報、また複数の画像形成装置から特定の画像形成装置として認識できる識別情報(IPアドレスや製品情報)や、各装置にオプションとして接続されている周辺機器(ARDFやソータ、折り機)情報を受信する。状態情報受取部202は、画像形成装置100又は操作部150から送信された状態情報を受信する受信部に相当する。なお、操作部150の入力部152は、操作表示部153を撮影することにより画像形成装置100の識別情報を入力するが、この入力された画像形成装置100の識別情報は、状態情報受取部202を介して情報配信サーバ200に送られる。上記識別情報及び周辺機器情報は、画像処理装置100の状態を示す状態情報に含まれて他機器と送受信してもよい。
状態情報登録部203は、状態情報受取部202により受信された情報を、情報配信サーバ200の記憶領域に登録する。
操作手順/操作部位判定部204は、状態情報登録部203の情報から画像形成装置100のエラー情報を判断し、そのエラーを解決する為の操作手順、及び、エラーを解決する為に操作すべき部位(操作部位)を判定する。操作手順/操作部位判定部204は、状態情報受取部202により受け取られた画像形成装置100の状態情報に基づき、画像形成装置100の操作部位を判定する判定部に相当する。操作手順/操作部位判定部204は、画像形成装置100の識別情報に基づき、ネットワークに接続された複数の画像形成装置100から特定の画像形成装置100の操作部位を判定してもよい。
制御部250は、操作部150の入力画像中の、操作手順/操作部位判定部204により判定された画像形成装置100の操作部位に枠表示を付して操作部150の操作表示部153に表示させることができる。この場合、まず、操作部150の撮像機能を用いて画像形成装置100の固有情報を取得し、操作部150で撮影した画像とともに情報配信サーバ200に送信する。制御部250は、送信された画像に対して判定された画像形成装置100の操作部位に枠表示を付して操作部150の表示画面に表示させる。
この枠表示に関する画像処理は、制御部250で実行する替わりに、または制御部250で実行するとともに操作部150側の制御部151で実行することも可能である。その場合、まず、操作部150の撮像機能を用いて画像形成装置100に表示された画像形成装置100の固有情報を取得し、操作部150で撮影した画像とともに情報配信サーバ200に送信される。情報配信サーバ200は、画像中の、判定された画像形成装置100の操作部位に枠表示を付して操作部150の操作表示部153に表示させる。
その際、操作手順/操作部位判定部204により判定された画像形成装置100の操作部位が操作部150により入力された画像中に表示されているかを検出し、検出された場合に画像中の、判定された画像形成装置100の操作部位に枠表示を付すようにする。
なお、図2に示したように、情報配信サーバ109が画像形成装置に内蔵されている場合には、まず、操作部150で撮影した入力画像が、情報配信サーバ109に出力される。情報配信サーバ109は、画像中の、判定された画像形成装置100の操作部位に枠表示を付して操作部150の操作表示部153に表示させる。
情報配信サーバ200は、操作部150の通信部154とネットワークを介して接続され、操作部150より、操作部位情報要求を操作部位情報要求受取部208で受信し、操作手順要求を操作手順要求受取部205で受信する。
操作部位情報要求を操作部位情報要求受取部208で受信すると、操作手順/操作部位判定部204は、状態情報登録部203の情報から画像形成装置100のエラー情報を判断し、そのエラーを解決する為の操作手順の判定結果から、エラーを解決する為に操作すべき部位を判定する。これにより、操作手順/操作部位情報記憶部209は、必要な操作部位情報を取り出し、操作部位情報送信部207は、取り出した操作部位情報を操作部150に送信する。
また、操作手順情報要求を操作手順情報要求受取部205で受信すると、操作手順/操作部位判定部204は、状態情報登録部203の情報から画像形成装置100のエラー情報を判断し、そのエラーを解決する為の操作手順を判定する。これにより、操作手順/操作部位情報記憶部209より、必要な操作手順情報を取り出し、操作手順情報送信部206は、取り出した操作手順情報を操作部150に送信する。操作手順情報送信部206は、画像形成装置100の状態に対する画像形成装置100の操作手順を操作部150に送信する送信部に相当する。
[情報配信サーバの構成(変形例)]
次に、情報配信サーバの他の構成(変形例)について、図6を参照しながら説明する。図6は情報配信サーバ200の他の構成を示した図である。本例では、画像処理部211が設けられている。
変形例に係る情報配信サーバ200は、通信部201、操作手順/操作部位情報記憶部209、状態情報登録部203、操作手順/操作部位判定部204及び画像処理部211を有する。通信部201は、状態情報受取部202、操作手順情報要求受取部205、操作手順情報送信部206及び画像送受信部210を有する。
通信部201内の状態情報受取部202は、画像形成装置100の通信部108より、図1にあるようにネットワークを介し、画像形成装置100のジャムエラー、トナー切れなどの情報、また複数の画像形成装置100から特定の画像形成装置として認識可能な識別情報(IPアドレスや製品情報)や、各装置にオプションとして接続されている周辺機器(ARDFやソータ、折り機)情報を受信する。
状態情報登録部203は、状態情報受取部202が受信した情報を、情報配信サーバ200の記憶領域に登録する。操作手順/操作部位判定部204は、状態情報登録部203の情報から画像形成装置のエラー情報を判断し、そのエラーを解決する為の操作手順、及び、エラーを解決する為に操作すべき部位を判定する。
情報送信サーバ200は、操作部150の通信部154とネットワークを介して接続され、操作部150から送信された画像を画像送受信部210で受信し、操作手順要求を操作手順要求受取部205で受信する。
このとき、操作部150から送信されるデータには操作部150が取得した画像形成装置を特定できる固有情報(IPアドレスや画像形成装置のシリアルナンバーなど)も含まれている。
情報送信サーバ200の画像送受信部210が画像を受信すると、画像処理部211は操作手順/操作部位判定部204より、操作すべき部位の情報を取得し、その情報と操作部150より送られた画像で一致する部位を検出する。
このとき、操作部150が送信した画像データと共に画像形成装置を特定するための識別情報が送られており、この情報から、画像形成装置100の機種名やオプション設置の有無がわかり、機種それぞれ異なる操作すべき部位の情報を取得できる。画像処理部211は、ネットワーク上に複数ある画像形成装置100の中から画像と一致する画像形成装置の情報を操作手順/操作部位判定部204から得る事ができ、画像処理を使って操作すべき部位を検出することが可能となる。
また、操作手順情報要求を操作手順情報要求受取部205で受信すると、操作手順/操作部位判定部204は、状態情報登録部209の情報から画像形成装置のエラー情報を判断し、そのエラーを解決する為の操作手順を判定し、操作手順/操作部位情報記憶部209より、必要な操作手順情報を取り出し、操作手順情報送信部206より操作手順情報を操作部150に送信する。
このときも、操作手順要求受取部205と共に画像形成装置100の特定可能な固有報が送られており、この情報から、画像形成装置の機種名やオプション設置の有無がわかり、機種それぞれ異なる操作手順の情報を取得でき、操作手順情報送信部206はネットワーク上に複数ある画像形成装置の操作手順の中から、操作部150が撮影した機種固有の操作手順を送信する事が可能となる。
[エラー発生時の表示画面例]
次に、図7を参照しながら、図1及び図2に示した画像形成装置100のエラー発生時の操作表示部153の機能について説明する。図7は、エラー発生時の操作部150の操作表示部153を示す。
操作表示部153は、表示手段601と入力手段602、603を備えている。なお、表示手段601がタッチパネルの場合、タッチパネル自体が、タッチ面への接触を検知して入力位置を認識する入力手段でもある。画像形成装置100は、用紙ジャムが発生すると、例えば図7に示したような画像を操作表示部153の表示手段601に表示する。
このとき、操作表示153は、表示手段601に製品情報表示604を表示する。製品情報表示604はQRコードで表示されており、画像形成装置100のIPアドレスや、シリアルナンバー、機種型番、周辺機の有無など、画像形成装置100を特定する情報が記載されている。
ユーザは、操作部150の画像入力手段を利用して、このQRコードを読み取る。これにより、操作部150は、撮影する画像形成装置100を固有の画像形成装置100と認識できる。
ここでは、製品情報表示604をQRコードとしているが、操作している画像形成装置100が特定できれば、IPアドレスやシリアルナンバーや周辺機の有無などを表示してもよい。この場合、操作部150は、直接、IPアドレスやシリアルナンバー、周辺機器の有無を入力してもよい。
また、ネットワーク上に接続されている画像形成装置100を製品名、IPアドレスやシリアルNoと共に、操作部150に一覧表示して、操作表示部に表示されたIPアドレスやシリアルNo.が一致するものをユーザに確認させるか、又は自動でマッチング処理を行い、固有情報が一致した画像形成装置を自動選択又はユーザに選択させることにより、画像形成装置100を特定してもよい。
また、製品情報表示がない場合でも、ネットワーク上に接続されている画像形成装置100を操作部150に一覧表示して、ユーザに選択させることにより、画像形成装置100を特定してもよい。
さらには、一度QRコードを読み取って、操作部150が画像形成装置100を特定できている場合は、操作部150はその情報特定の画像形成装置100の固有情報を記憶しておくことで、エラー発生時に毎回QRコードを読み取らなくてもかまわない構成としてもよい。
また、図7に記載はないが、操作表示部153の表示手段601に最初に操作部150のカメラ152aを用いて「画像形成装置の右側を撮影してください。」などの撮影する方向や位置の指示を表示してもよい。
[操作手順処理]
次に、図8を参照しながら、一実施形態に係る操作手順処理について説明する。図8は、操作部150における操作手順処理を示したフローチャートである。ここでは、操作部150の入力部152の画像入力手段を用いて、画像形成装置100の操作手順を表示させる。操作部150は事前に操作表示部153に表示されたQRコードを読み取ることにより、撮影する画像形成装置100の特定ができている。
まず、図8のS100にて、操作部150の入力部152のカメラ152aで画像形成装置100の撮影を開始すると、操作部150は、情報配信サーバ200に操作部位情報要求を送信する(S101)。このとき操作部150は、事前にQRコード等から読み取った、撮影している画像形成装置100の固有情報として画像形成装置を特定可能な識別情報(IPアドレス、シリアルナンバー、周辺機器の有無情報など)を一緒に送信している。
情報配信サーバ200は、操作部位情報要求を受信すると(S102)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報から操作部位情報の判定を行う(S103)。操作部位情報の判定が終了すると、情報配信サーバ200は、操作部150に操作部位情報を送信する(S104)。
操作部150は、操作部位情報を取得すると(S105)、カメラ152aに撮影された画像形成装置100の映像から操作部位情報と一致するものを検索する。操作部150は、操作部位情報とカメラ152aに撮影された画像形成装置100の映像から一致する部位を検出すると(S106)、操作部150の操作表示部153に表示されている画像形成装置100の操作部位に対し枠表示を行う(S107)。
これにより、ユーザはネットワーク上に画像形成装置100が複数存在しても、特定された画像形成装置100の状態に適した操作すべき部位を確実に知る事ができる。操作部150では、ユーザが操作部150の操作表示部153内の画像入力手段により、枠表示された操作部位の画像を触るなどすることで特定の操作部位を選択すると(S108)、操作手順の配信要求が、操作部150から情報配信サーバ200に送信される(S109)。
情報配信サーバ200は、操作部150から操作手順の配信要求を受信すると(S110)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報、操作部位情報から操作手順を判定する(S111)。操作手順の判定が終了すると、情報配信サーバ200は操作部150に所望の操作手順情報を送信する(S112)。
操作部150は、情報配信サーバ200より、操作手順情報を取得し(S113)、取得した操作手順情報を操作部150の操作表示部153に表示する(S114)。操作部150は、取得した操作手順情報を操作表示部153に表示することもできる。
これにより、ユーザはその操作手順情報を見ながらエラーを解除するための操作を行う事ができる。そして、ユーザがより詳細な操作手順情報を取得したければ、さらに操作手順情報の要求を行う事ができる(S115)。
また、S108の部位選択において、所定期間内にユーザが枠表示された部位の選択を行わない場合は、操作部150は撮影を続け、操作部位情報を取得し続け、枠表示が行われた状態を維持する。たとえば、ユーザが枠表示された部位の操作手順を見ることなく、その部位を操作(カバーを開けるなど)すると、画像形成装置100は、情報配信サーバ200に新しい状態情報(カバーが空いているという情報)を送信するので、情報配信サーバ200は状態情報が変わった事により、操作部位の判定結果も変更される。この場合、操作部150は新しい操作部位情報を取得し、新しい操作部位、すなわち次の手順の部位の枠表示を行う(図10参照)。
この方法により、ユーザは画像形成装置100の用紙ジャムやトナー切れなどのエラーに対し、エラーを解除する為の操作すべき部位を操作手順毎に一つ一つ順番に確認することができ、操作手順を見ながら操作を行う事ができる。
また、操作手順を見る必要がないものは、S108にて選択しないことにより、その表示をスキップさせる事ができる。ひとつの操作を終了すると、次の部位に枠表示が移る為、ユーザが操作して操作手順をスキップさせる作業必要はなく、ユーザは意識せずに見る必要のない操作手順表示をスキップさせる事ができる。
以上、上記実施形態によれば、操作部150側で、操作部150が入力した画像中の、操作手順/操作部位判定部204により判定された画像形成装置100の操作部位に所望の指定表示の一例としての枠表示を付して表示手段に表示することができる。
[操作手順処理の変形例]
次に、図9を参照しながら、一実施形態に係る操作部150における操作手順処理の変形例について説明する。図9は、一実施形態に係る操作手順表示処理の変形例を示したフローチャートである。図9では、操作部150の画像入力手段を用いて、画像形成装置100の操作手順を表示させる。
図8で示した操作手順処理との相違は、本変形例では、操作部位の検出を情報配信サーバ側で行っているところである。
前述したように操作部150は、事前に操作表示部153に表示されたQRコードを読み取ることにより、撮影する画像形成装置100の特定ができている。
図9のS200にて、操作部150の入力部152のカメラ152aで画像形成装置100の撮影を開始すると、操作部150は、情報配信サーバ200に画像を転送する(S201)。
このとき操作部150は、事前にQRコード等から読み取った、撮影している画像形成装置の固有情報(IPアドレス、シリアルナンバー、周辺機器の有無情報など)を一緒に送信している。
情報配信サーバ200は、操作部150から画像を受信し(S202)、受け取った画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報から操作部位情報を判定し、取得する(S203)。そして、画像形成装置100の画像と操作部位情報を比較し、操作部位の検出を行う(S204)。操作部位の検出が終わると情報配信サーバ200は操作部位に枠表示を行い(S205)、枠表示された画像を操作部150に転送する(S206)。
操作部150は、情報配信サーバ200から操作部位が枠表示された画像を受信し、表示する(S207)。これにより、ユーザはネットワーク上に画像形成装置100が複数存在しても、特定された画像形成装置100の状態に適した操作すべき部位を確実に知る事ができる。
ユーザが操作部150の操作表示部153内の画像入力手段により、枠表示された操作部位の画像を触るなどすることで特定の操作部位を選択すると(S208)、操作部150は操作手順の配信要求を情報配信サーバ200に送信する(S209)。
情報配信サーバ200は、操作部150より操作手順の配信要求を受信すると(S210)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報、操作部位情報から操作手順を判定する(S211)。操作手順の判定が終了すると、情報配信サーバ200は操作部150に操作手順情報を送信する(S212)。
操作部150は、情報配信サーバ200から操作手順情報を取得し(S213)、取得した操作手順情報を操作部150の操作表示部153に表示する(S214)。ユーザはその操作手順情報を見ながら操作を行う事ができる。そして、ユーザがより詳細な操作手順情報を取得したければ、さらに操作手順情報の要求を行う事ができる(S215)。
また、S208の部位選択において、所定期間内にユーザが枠表示された部位の選択を行わない場合は、撮影を続け、操作部位情報を取得し続け、枠表示が行われた状態を維持する。たとえば、ユーザが枠表示された操作部位の操作手順を見ることなく、その操作部位を操作(カバーを開けるなど)すると、画像形成装置は、情報配信サーバに新しい状態情報(カバーが空いたという情報)を送信するので、情報配信サーバ200は状態情報が変わった事により、操作部位の判定結果も変更され、操作部150は新しい操作部位情報を取得するので、新しい操作部位、すなわち次の手順の部位の枠表示を行う(図10参照)。
この方法により、ユーザは画像形成装置100の用紙ジャムやトナー切れなどのエラーに対し、エラーを解除する為の操作すべき部位を操作手順毎に一つ一つ順番に確認することができ、操作手順を見ながら復旧操作を行う事ができる。
また、操作手順を見る必要のないものは表示することをスキップさせる事ができ、ひとつの操作を終了すると、次の部位に枠表示が移る為、ユーザが操作して操作手順をスキップさせる作業の必要はなく、ユーザは意識せずに見る必要のない操作手順表示をスキップさせる事ができる。なお、部位の枠表示は、その部位が操作手順のガイダンス表示の選択対象であることを示す。
[撮影時の枠表示例]
以上、図1〜図9を用いて一実施形態に係る各装置の構成及び動作を説明した。図10は、操作部150のカメラ152aで画像形成装置100を撮影した時に操作すべき部位を枠表示している図である。操作部150は、情報配信サーバ200や画像形成装置100とネットワークを介して接続されていて、画像形成装置100を撮影する事で、画像形成装置100の状態(状態情報)に応じた操作部位を図10のように表示画面に枠表示できるようになっている。
図10では、枠表示の例を記載したが、画像形成装置100の操作部位に所望の指定表示を付して表示手段に表示させる場合、対象部位が操作部150の操作表示部153を見てわかるようになっていれば、丸い枠の表示、ハッチング表示や点滅表示、矢印を表示するなど、表示方法は問わず、どのような形でもよい。たとえば、左側に図示された撮影図310が操作手順1、右側に図示された撮影図311が操作手順2であるとすると、ユーザが撮影開始時に正面を撮影した場合は、操作部位が撮影されていないので、枠表示はされない。その場合、ユーザは枠表示が表示されるまで、上部や左右からなど、方向を変えて画像形成装置100を撮影する事で、枠表示W1が操作部150の操作表示部153に現れるまで撮影すれば、操作手順1で操作すべき部位を見つけることができる。そして、ユーザが指やタッチペンでこの枠表示された領域をタッチすることにより、操作部150は操作手順を情報配信サーバ200から取得し、表示する事ができる。
また、たとえば撮影図310が手順1、撮影図311が手順2である場合に、撮影図310で枠表示W1がされた部位を選択することなく、操作し続けた場合に、映像は撮影図311になり、手順2の部位を枠表示W2、W3する。これにより、ユーザは、意識することなく操作手順1の表示をスキップさせることができる。また、画像形成装置100の操作手順が進んでも画像形成装置100の状態に適した操作部位W2、W3を枠表示することができる。
なお、操作手順/操作部位判定部204は、画像形成装置100の操作部位を繰り返し判定し、制御部250は、操作手順/操作部位判定部204による判定結果に応じて画像中の画像形成装置100の操作部位に枠表示を付し直す。これにより、画像形成装置100の状態の変化に応じて枠表示が付された操作部位を変えることができる。
これにより、ユーザによる異常の解除によって画像形成装置100の状態が変化しても、ガイダンスの候補となる操作部位を適切に枠表示することができる。
また、画像形成装置100の状態情報に、用紙ジャムに関する情報や画像形成装置100に用いられる消耗品に関する情報を含めることにより、画像形成装置100の適切な操作部位を特定し、操作部位に対して枠表示する。これにより、ユーザはいずれかの枠表示を選択してその枠表示された操作部位の操作手順を情報配信サーバ200から取得することにより、より容易に短時間で異常を解消することができる。
[操作手順のデータの階層構造]
次に、図11を参照しながら、操作手順を示すデータの階層構造について説明する。図11は、情報配信サーバ200が備える操作手順/操作部位記憶部205、および操作部150が備える操作手順管理部155に保管される、操作手順情報のデータ構造図である。
操作手順情報701は、複数の作業操作手順702によって構成される。作業操作手順702は、操作手順を表示するための情報であり、画像、動画、音声などのデータである。操作手順情報701は、複数の階層で分類されており、ユーザが行う作業の進捗が進む毎に下の階層の作業操作手順702を表示するものとする。
また、矢印で接続された作業操作手順同士は、互いに関連性のある操作手順情報であることを表しており、階層1の操作手順によって表示する作業が進捗すると、次にその操作手順と関連性のある、階層2の操作手順を表示可能となる。下層にて複数の操作手順情報と関連性がある場合に、次にどの作業操作手順702を表示するのかは作業の種別により異なる。各作業における作業操作手順の構成については、図12で述べる。
下の階層へ進むほど、作業操作手順情報は、細かな部位単位のガイダンス情報となる。図11の例では、階層1〜4までの記載であるが、階層の数は4に限定されない。
操作部150が備える操作手順管理部155の機能を画像形成装置100に備え、画像形成装置100に操作手順情報701を保管するとしても良い。よって、作業操作手順情報は、画像形成装置100、操作部150、情報配信サーバ200の少なくともいずれかにより保存することができる。保存する記憶領域についても、画像形成装置100、操作部150、情報配信サーバ200の少なくともいずれかの内部記憶領域であってもよいし、ネットワークで接続されたそれ以外の装置の記憶領域であってもよい。
[操作手順の内部データ構造]
次に、図12を参照しながら、作業操作手順の内部データ構造について説明する。作業操作手順702は、概要操作手順703と、1つ又は複数の詳細操作手順704とから構成される。概要操作手順703は、操作手順の概要を表すための操作手順情報である。概要操作手順703は、詳細操作手順704よりも簡略な操作手順であり、主に手順のおおまかな情報を表すものである。また、概要操作手順703は、作業に慣れたユーザを対象として表示するのに好ましい情報である。
詳細操作手順704は、操作手順の詳細を表すための操作手順情報である。詳細操作手順704は、概要操作手順703と同じ作業内容について操作手順を説明するための情報であるが、主に手順の詳細な情報を表すものとし、作業に不慣れなユーザを対象として表示するのに好ましい情報である。詳細操作手順704はここでは3つ設けられているが、これに限らず、作業操作手順702が説明する手順をより細かく分解した内容を説明するものとして複数設けられ得る。
[作業種別毎の操作手順のデータ構造]
次に、図13を参照しながら、作業種別毎の操作手順のデータ構造について説明する。
図13は、作業種別毎に操作手順が階層化されたデータ構造を示した図である。
作業種別801は、作業内容毎の識別子、例えばエラーコード等の異常の種別毎に分類される。図13では、作業種別毎に、各階層で表示する作業操作手順702の配置が示されており、また各作業操作手順702は、複数の作業種別の操作手順の表示に用いることができる。
情報配信サーバ200の操作手順/操作部位判定部204は、操作手順の配信要求を受信した場合、作業種別、階層を参照し、対象となる作業操作手順702を送信すべき操作手順情報として送信する。
階層数、階層の移行条件は作業種別によって異なる。作業種別は、画像形成装置100から送信された画像形成装置100の状態を情報配信サーバ200の通信部202で受信し、これを受け取った操作手順/操作部位判定部204は、移行条件を満たしたと判定した場合、別の階層へと移行する。移行条件については、図14に例を示す。
つまり、階層はユーザの作業進捗度合いを示すものであり、作業進捗によって、表示する操作手順情報を切り替える構造をとる。また、ユーザは任意に別の階層の操作手順を表示させることも可能である。
[作業種別毎の階層移行条件例]
図14は、作業種別毎の階層移行条件について示した図である。各作業種別において、ユーザの作業が進捗した際に画像形成装置100の検知部106で検知する情報を予め、情報配信サーバ200の操作手順/操作部位判定部204に設定する。情報配信サーバ200の操作手順/操作部位判定部204は、図14に示した条件に従い、操作手順の階層を、別の階層へと移行する。
[操作手順の管理状態例]
図15は、情報配信サーバ200の操作手順/操作部位記録部205及び操作部150の操作手順管理部155保持する作業操作手順の一例を示す。
表705は、操作手順/操作部位記録部205が保持する、作業種別毎の作業操作手順である。表705中の「概要」は概要操作手順703の略であり、「詳細」は詳細操作手順704の略である。
表705中の「保持」は、該当する操作手順を保持していることを示し、「−」(ハイフン)」は、保持していないことを表す。操作手順/操作部位記録部205は、全ての作業種別、階層における、概要操作手順703及び詳細操作手順704を保持している。
一方、表706は、操作手順管理部155が保持する、作業種別毎の作業操作手順である。表706中の記号については、表705と同じである。操作手順管理部155は、一部の作業操作手順についてのみ保持する。また、作業種別毎に、作業操作手順を全く保持しない保持状態と、全階層の概要操作手順703と、一部の又は全階層の詳細操作手順704とを保持する状態、の2種類の保持状態となる。
前述したように、作業操作手順情報は画像、動画、音声等の情報であり、全作業種別の全情報を保持するためには、記録媒体の容量が必要とされる。図15は、携帯機器の記録容量を鑑みた保持方式により、操作部150の操作手順管理部155が保持する作業操作手順の一例を示した。
なお、作業操作手順を保持するか保持しないかは、作業記録保持部305によって決められるが、詳細については後述する。また、図15では操作部150の操作手順管理部155について記載したが、操作部150の替わりに又は操作部150とともに操作手順管理部を画像形成装置100に備えるようにすることもできる。
[操作部150の動作]
次に、操作部150を中心とした動作について、一実施形態に係る操作手順要求処理を示した図16を参照しながら説明する。図16は、図8のS109に示した操作手順要求から終了まで、および、図9のS209に示した操作手順要求から終了までの動作についての詳細を示したフローである。
本フローを用いると、ユーザは初回の作業時、まず概要操作手順703の表示を見ることができ、必要であれば詳細操作手順704を情報配信サーバ200より取得し、詳細操作手順704を見ることができる。
ユーザによる2回目以降の作業時、前回までの操作手順表示において詳細操作手順704の表示頻度が高い場合、情報配信サーバ200から詳細操作手順704を取得せずに、操作部150の操作手順管理部155に保持されている詳細操作手順704が自動的に表示されることとなる。
また、前回までの操作手順表示の際に、詳細操作手順704の表示頻度が低い場合、概要操作手順703が表示されることとなり、必要であれば情報配信サーバ200から詳細操作手順704を取得することにより、詳細操作手順を表示することができる。また、ユーザは次回の同作業時には詳細操作手順704が表示されないように、詳細操作手順704の破棄を選択することができる。以上を、操作手順情報701の階層毎に実施可能である。
なお、これらの操作手順の表示については、ユーザが任意に表示を終了させることができる。詳細操作手順の表示頻度の管理については、後述する。以下に、本フローの詳細な動作について説明する。
操作部150は、図8の操作手順要求S109を開始すると(S300)、作業種別、および表示すべき操作手順情報を判定する。図8のS105、および図9のS207のステップで、操作部150は、作業種別の情報を情報配信サーバ200から取得している。また、操作部150は、同S109、S207のステップで、操作手順情報の階層を判定できる情報を取得している(S301)。
次に、操作部150は、作業記録保持部156で管理している、作業種別毎の操作手順の総表示回数を加算する(S302)。この回数は、S323の作業記録管理で用いられる。判定された作業種別における概要操作手順703が、操作部150の操作手順管理部155に保持されているかどうかを判定し(S303)、保持されていない場合、概要操作手順703を送信するように、情報配信サーバ200に対し要求を行い(S304)、概要操作手順703を取得し、操作手順管理部155に保持する(S309)。本フローによると、概要操作手順703は操作部150の(操作部150を操作するユーザの)初回の操作手順表示の時にのみ、要求および取得が実施される。
情報配信サーバ200は、概要操作手順703の配信要求を受信し(S305)、操作手順/操作部位記憶部205に保持された該当する操作手順情報を読み出し(S306)、該当操作手順情報を操作部150に送信する。(S307)
概要操作手順703が保持されていた場合(S303でYES)、これは以前に同作業の操作手順を表示していた事を意味する。このとき、操作部150の作業記録保持部156は、詳細操作手順704の表示頻度が低いかどうか、すなわち詳細な操作手順を表示せずに、ユーザが操作を完了しているかどうかをチェックする(S308)。詳細操作手順704の表示頻度については、作業記録保持部156によって管理されており、作業記録管理(S323)で逐次更新される。
詳細操作手順の表示頻度が低い場合、もしくは概要操作手順703を取得した場合(初回の操作手順表示の場合)、概要操作手順を操作表示部153により表示し(S310)、ユーザにより操作手順表示の再要求があるか否かを確認する(S322)。再要求の有無は、例えばユーザによりガイダンス表示の終了を促すメッセージが選択されたかどうか、もしくはボタンが押下されたかなどにより確認する。
再要求をしない事が選択された場合は、操作部150は作業記録管理(S323)を実施し、操作手順表示を終了する。作業記録管理の詳細については、後述する。
再要求をしない事が選択されなかった場合は、操作部150の制御部151は、詳細操作手順704が表示済みか否かを判定し(S311)、表示済みであれば再要求の有無を確認する(S322)ループ状態となる。
未表示であれば、制御部151は詳細操作手順の取得が選択されたかどうかを確認し(S312)、選択されなかった際は再要求の有無を確認する(S322)ループ状態となる。詳細操作手順の取得の選択有無は、例えばユーザにより詳細操作情報を取得するか否かを決定するメッセージが選択されたかどうか、もしくはボタンが押下されたかなどにより確認を行う。
詳細操作手順の取得が選択された場合、操作部150は詳細操作手順704を情報配信サーバ200に対して要求し(S313)、詳細操作手順703を取得し、操作手順管理部155に保持する(S317)。
情報配信サーバ200は、詳細操作手順704の要求を受信し(S314)、操作手順/操作部位記憶部205に保持された該当する操作手順情報を読み出し(S315)、操作部150に対して送信する(S316)。
詳細手順の更新頻度が高い場合、もしくは詳細操作手順を取得した場合、操作部150の操作手順管理部155に保持された詳細操作手順704を操作表示部153により表示し(S318)、詳細操作手順の破棄がユーザにより選択されたか否かを確認する(S319)。詳細操作手順の破棄の選択有無は、例えばユーザにより詳細操作情報を破棄するか否かを決定するメッセージが選択されたかどうか、もしくはボタンが押下されたかなどにより確認を行う。
詳細操作手順の破棄が選択されていない場合、詳細操作手順の表示回数を1回分加算し(S320)、再要求の有無の確認を行う(S322)。詳細操作手順の破棄が選択された場合、詳細操作手順の表示回数を0回とし(S321)、再要求の有無の確認を行う(S322)。詳細操作手順の表示回数は、詳細操作手順の表示頻度を管理するために用い、作業記録管理(S323)にて使用される。
以上に説明したように、複数回の操作手順表示が繰り返し行われることにより、ユーザの作業レベルに合わせた必要な操作手順のみが表示されることとなる。
また、情報配信サーバ200の送信部は、異常を解除するための操作手順情報のうちの少なくとも一部として、操作部150又は画像形成装置100の記憶領域に記憶されていない操作手順情報を送信することができる。
なお、本フローでは操作部150での実施形態を記載したが、これは画像形成装置100に操作手順管理部155を備えることで、操作部150を画像形成装置100に置き換える又は操作部150の作業記録保持部156とともに配置されることも可能であることは明らかである。
[作業記録管理]
次に、操作部150の作業記録保持部156により実行される作業記録の管理について、図17を参照しながら説明する。図17は、作業記録の管理のフローを示す。
作業記録保持部156は、操作手順情報の表示の終了時に作業記録の管理処理を開始し(S400)、詳細操作手順704の表示頻度を確認及び設定し、操作手順管理部155に記録された詳細操作手順704の削除を行う。
作業記録保持部156は、今回の操作手順表示の作業種別と、表示した作業操作手順702の階層を判定し(S401)、作業記録保持部156が記憶する、詳細操作手順704の表示回数を取得し、同じく作業記録保持部156が記憶する、作業種別の総表示回数を参照し(S402)、詳細操作手順704の表示頻度が80%以上であるか否かを判定する(S403)。
表示頻度が80%以上である場合、作業記録保持部156は、現作業における現階層の詳細操作手順の表示頻度を高いと設定し(S406)、作業記録の管理を終了する。一方、表示頻度が80%未満である場合、作業記録保持部156は、現作業における現階層の詳細操作手順を作業記録保持部156から削除し(S404)、詳細操作手順の表示頻度を低いと設定し(S405)、作業記録の管理を終了する。
なお、本フローでは表示頻度の高低の設定のしきい値を80%としたが、これは一例であり、ユーザ、もしくはサービスによって可変とすることができる。また、操作部150のメモリ容量値によって可変にする事もできる。また、本フローでは操作部150を用いた実施形態について説明したが、これは画像形成装置100に作業記録保持部を備えることで、画像形成装置100に置き換える又は操作部150の作業記録保持部156とともに配置されることも可能であることは明らかである。
以上から、図14に示したように、各作業種別の階層毎に、操作手順情報の保持、非保持を管理し、必要最低限の情報のみを操作手順管理部155に保持する事が可能となる。
[作業記録例]
図18は、操作部150の作業記録保持部156に記録される、作業記録結果の一例を表す図である。作業記録の結果が、作業種別毎に記録されている。表中の総表示回数は、作業種別毎の総表示回数を表し、回数は各階層の詳細操作手順704の表示回数を表し、頻度は詳細操作手順704の表示頻度の高低を表す。作業種別「0000」では、総表示回数は10、階層1,2,3,4での表示回数は、10,8,0,2、階層1,2,3,4での表示頻度は、高,高,低,低である。
以上により、本実施形態によれば、ユーザ毎、エラー種別毎に、作業発生時からエラーが解除されるまでの間、操作の対象となる部位の操作手順をユーザ側が情報配信サーバ200から取得したか又は取得しなかったか、という作業記録を「表示回数」として、操作部150に保持する。これらの作業記録は、操作部150だけでなく、画像形成装置100や情報配信サーバ200により所望の記憶領域に保持してもよい。ここで、所望の記憶領域とは、操作部150、画像形成装置100および情報配信サーバ200のそれぞれに設けられた内部記憶領域に限られず、ネットワークを介してこれらの装置に接続されている外部装置の記憶領域であってもよい。
そして、ユーザの参照頻度が高い操作手順は操作部150の操作表示部153に詳細に表示し、参照頻度の低い操作手順は、ユーザ側が情報配信サーバ200から取得しない限り、詳細を表示手段に表示せず、概要のみ表示するような操作手順表示を行う。
[操作部での操作手順表示例]
図19は、操作部150で操作手順を表示した際の概念図である。左側に図示した操作手順800は、概要操作手順703を表示した際の概念図で、大まかな作業手順が操作表示部153に表示される。また、表示箇所801で示したような、操作手順表示の終了と記載された箇所をユーザが触れることで表示を終了させ、次の手順表示部位の要求を行うことが可能となる。表示箇所801は、図16に示したフローの再要求有無の確認(S322)にあたり、表示箇所801の部位にユーザが触れたことを検知すると、再要求なしと判定されることとすることができる。
表示箇所802は、ユーザに詳細操作手順704の取得有無を選択するための表示である。表示箇所802にユーザが触れることで、詳細操作手順を操作表示部153に表示させることが可能となる。
表示箇所802は、図16に示したフローの詳細操作手順の取得選択有無(S312)にあたり、表示箇所802にユーザが触れると、情報配信サーバ200より詳細操作手順704が取得されることとなる。
右側に図示した操作手順803は、詳細操作手順704を表示した際の概念図で、より詳細な作業手順が操作表示部153に表示される。作業操作手順内に詳細操作手順704が複数ある場合、表示箇所804に示したような箇所をユーザが触れることで、別の詳細操作手順を参照する事もできる。また、表示箇所805をユーザが触れることで、次回の詳細操作表示を行わないことが選択可能である。これは、図16の詳細操作手順破棄の有無(S319)にあたる。
[操作手順更新処理]
次に、図20を参照しながら、操作手順更新処理について説明する。図20は、詳細操作手順704を情報配信サーバ200上で更新した場合の処理について記載したフローである。
詳細操作手順704を操作部150が取得済みであった場合は、操作部150から前回の取得日時等の情報を受信し、詳細操作手順704が取得時より情報が更新されている場合、これを差し替えるように操作部150に送信することもできる。図20は、図16に記載したフローに、以下の手順が追加されている。
詳細操作手順の更新頻度が高いと判定(S308)された際に、操作部150は現作業の現階層における詳細操作手順704を取得した日時情報を、情報配信サーバ200へ送信する(S324)。
情報配信サーバ200は、詳細操作手順の取得日時情報を受信し(S325)、詳細操作手順が最新か否かを判定する(S326)。判定は、取得日時情報がサーバ内の詳細操作手順の更新日時以前であるか否かによって判定することもできる。
最新であった場合、操作部150は詳細操作手順の表示(S318)、および以降の処理フローに従い処理を実施する。最新でなかった場合、情報配信サーバ200は通常の詳細操作手順要求がきたものとし(S314)、操作手順判定(S315)、操作手順送信(S316)を行い、操作部150は、情報配信サーバ200から送信された詳細操作手順を取得し(S317)、詳細操作手順704を最新の情報に更新する。
以上により、詳細操作手順情報を最新の状態に保つことが可能となる。
[効果の例]
以上に説明したように、上記実施形態に係る表示システム1によれば、画像形成装置100と脱着可能な操作部150に用意されたカメラ152aにて画像形成装置100を撮影すると、操作部150は、情報配信サーバ200へ画像情報を送信する。情報配信サーバ200は、操作部150から送られた固有の画像形成装置100を特定する情報と画像形成装置100から送られたエラー状態情報より、画像形成装置100の操作すべき部位を判断する。次に、情報配信サーバ200は、操作部150へ作業部位情報を転送する。操作部150は、情報配信サーバ200より転送された画像形成装置100の作業部位が撮影されているかを検出し、作業すべき部位を検出すると、作業部位に対し、撮影画像に直接枠表示を行う。これによれば、画像形成装置100の状態に応じて適切な操作部位に指定表示を付すことにより、処理すべき操作部位を容易に特定することができる。
また、これによれば、操作部150の撮像機能を用いて画像形成装置100の表示画面から固有情報を取得するため、容易に画像形成装置100を識別することができ、必ずしも画像形成装置100の内部及び内部部品にQRコードを貼付する必要がない。
また、上記実施形態に係る表示システム1によれば、画像形成装置100の識別情報(固有情報)によりネットワークに接続された複数の画像形成装置100の中から特定の画像形成装置100を特定できる。このため、特定された画像形成装置100の状況に適した操作部位を判定し、その操作部位に対して枠表示を付すことができる。
また、上記実施形態に係る表示システム1によれば、操作手順/操作部位判定部204により判定された画像形成装置100の操作部位が前記入力された画像中に表示されているかを検出し、検出された場合に前記画像中の画像形成装置100の操作部位を枠表示する画像処理を繰り返す。これにより、画像形成装置100の不具合解消の経時的変化に伴い、操作部150の表示画面に表示される画像形成装置100の操作部位に対してそのときの状況に沿った枠表示が可能となる。
また、操作手順情報送信部206は、入力された画像中のある枠表示がユーザにより又は自動で選択された場合、画像形成装置100の状態に対する画像形成装置100の操作手順を操作部150に送信する。操作部150の制御部151は、入力された画像中に表示されたいずれかの枠表示が選択された場合、選択された枠表示が付された操作部位の操作手順を操作部150の操作表示部153に表示する。これにより、例えば画像形成装置100に用紙セットや印刷ジャム等の異常が発生した場合、所望の操作手順を表示画面に表示することができ、ユーザによる異常の解除を容易にすることができる。
なお、画像形成装置100の状態情報には、画像形成装置100の周辺機器に関する情報が含まれてもよい。この場合、操作手順/操作部位判定部204は、画像形成装置100の状態情報及び画像形成装置100の周辺機器に関する情報に基づき、画像形成装置100の操作部位を判定することができる。これによれば、周辺機器の情報を考慮して操作部位が判定されるため、周辺機器をも含めて画像形成装置100の状態に合致した操作部位を適切に特定し、その操作部位に対して枠表示を付することができる。
上記実施形態では、画像形成装置100の操作部位の特定は情報配信サーバ200側で処理し、撮影した画像中の特定操作部位の枠表示に関する画像処理は情報配信サーバ200(図9のS204〜S206)又は操作部150(図8のS106〜S108)により行われた。しかしながら、枠表示に関する画像処理は、情報配信サーバ200と操作部150のいずれか、又は両方で随時処理されてもよい。これにより、処理の高速化を図ることができる。また、枠表示の画像処理は画像形成装置で行うこともできる。さらに、例えば、図21及び図22の変形例に示したように、操作部150と画像形成装置100とが通信し、画像形成装置100と情報配信サーバ200とが通信することにより、枠表示の画像処理が行われるようにしてもよい。
[操作手順表示処理の変形例]
(変形例1)
図21に変形例1に係る操作手順表示処理を示したフローチャートを示す。ここでは、操作部150の入力部152の画像入力手段を用いて、画像形成装置100の操作手順を表示させる。操作部150は事前に操作表示部153に表示されたQRコードを読み取ることにより、撮影する画像形成装置100の特定ができている。
まず、図21のS500にて、操作部150の入力部152のカメラ152aで画像形成装置100の撮影を開始すると、操作部150は、情報配信サーバ200に入力した画像を送信する(S501)。このとき操作部150は、事前にQRコード等から読み取った、撮影している画像形成装置100の固有情報として画像形成装置を特定可能な識別情報(IPアドレス、シリアルナンバー、周辺機器の有無情報など)を一緒に送信してもよい。
画像形成装置100は、画像を受信し(S502)、受信した画像を情報配信サーバ200に転送する(S503)。
情報配信サーバ200は、画像形成装置100から画像を受信すると(S504)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報から操作部位情報を取得する(S505)。情報配信サーバ200は、取得された操作部位情報に基づき、カメラ152aに撮影された画像形成装置100の映像から操作部位情報と一致するものを検索する(S506)。操作部150は、操作部位情報とカメラ152aに撮影された画像形成装置100の映像から一致する部位を検出すると、操作部150の操作表示部153に表示されている画像形成装置100の操作部位に対し枠表示を行い(S507)、その枠表示が追加された画像を画像形成装置100に転送する(S508)。
画像形成装置200は、画像を受信し(S509)、受信した画像を情報配信サーバ200に転送する(S510)。
操作部150は、画像形成装置100から画像を受信する(S511)。これにより、枠表示された操作部位の画像が表示され、ユーザはネットワーク上に画像形成装置100が複数存在しても、特定された画像形成装置100の状態に適した操作すべき部位を確実に知る事ができる。
操作部150は、ユーザが操作部150の操作表示部153の画像入力手段により、枠表示された操作部位の画像の表示面(タッチパネル)をタッチすることで特定の操作部位を選択すると(S512)、表示画面の所定の部位を押下した信号を画像形成装置100に送信する(S513)。なお、ユーザが特定の操作部位を選択しない場合には(S512)、次の入力画像の処理を実行するために、画像を転送する処理に戻る(S501)。
画像形成装置100は、操作部150からの信号に基づき選択された操作部位を判断し(S514)、選択された操作部位の操作手順の配信要求を送信する(S515)。
情報配信サーバ200は、画像形成装置100から操作手順の配信要求を受信すると(S516)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報、操作部位情報から操作手順を判定し(S517)、判定された操作手順情報を送信する(S518)。
画像形成装置100は、情報配信サーバ200から送信された操作手順情報を取得すると(S519)、その操作手順の画像を送信する(S520)。
操作部150は、情報配信サーバ200から送信された操作手順の画像を受信し(S521)、受信した操作手順の画像を表示する。これにより、ユーザはその操作手順の画像を見ながらエラーを解除するための操作を行う事ができる。ここで受信された操作画像は一画面分のみの受信であるため、ユーザはさらに次の操作手順情報の要求を行う事ができる(S522)。その場合、画像形成装置100は、その要求に応じて次の操作手順の画像を操作部150に送信する(S520)。そして、ユーザがより詳細な操作手順情報を取得したければ、詳細要求ボタンを操作し、操作部150はこれを受け付ける(S523)。
画像形成装置100は、詳細な操作手順情報の要求に応じて、詳細な選択部位操作手順を要求し(S515)、情報配信サーバ200は、この要求を受信すると(S516)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報、操作部位情報から詳細な操作手順を判定し(S517)、判定された詳細な操作手順情報を送信する(S518)。操作部150は、画像形成装置100を介して(S519、S520)、詳細な操作手順情報の画像を取得して表示し(S521)、ユーザから次画面の要求(S522、S523)がなくなるまで処理を繰り返す(S515〜523)。
以上、上記変形例によれば、操作部150と画像形成装置100とが通信し、画像形成装置100と情報配信サーバ200とが通信することにより、操作部位に所望の指定表示の一例としての枠表示を付して表示手段に表示することができる。
(変形例2)
最後に変形例2について図22を参照しながら説明する。図22に変形例2に係る操作手順表示処理を示したフローチャートを示す。ここでも、操作部150の入力部152の画像入力手段を用いて、画像形成装置100の操作手順を表示させる。操作部150は事前に操作表示部153に表示されたQRコードを読み取ることにより、撮影する画像形成装置100の特定ができている。
図21で示した操作手順処理との相違は、本変形例では、枠表示の画像処理を画像形成装置側で行っているところである。
前述したように操作部150は、事前に操作表示部153に表示されたQRコードを読み取ることにより、撮影する画像形成装置100の特定ができている。
まず、図22のS500にて、操作部150の入力部152のカメラ152aで画像形成装置100の撮影を開始すると、操作部150は、情報配信サーバ200に入力した画像を送信する(S501)。このとき操作部150は、事前にQRコード等から読み取った、撮影している画像形成装置100の固有情報として画像形成装置を特定可能な識別情報(IPアドレス、シリアルナンバー、周辺機器の有無情報など)を一緒に送信してもよい。
画像形成装置100は、画像を受信すると(S502)、操作部位情報要求を情報配信サーバ200に送信する(S600)。
情報配信サーバ200は、画像形成装置100から操作部位情報要求を受信すると(S605)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報から操作部位情報の判定を行う(S610)。操作部位情報の判定が終了すると、情報配信サーバ200は、画像形成装置100に操作部位情報を送信する(S615)。
画像形成装置100は、操作部位情報を取得すると(S620)、カメラ152aに撮影された画像形成装置100の映像から操作部位情報と一致するものを検索する。画像形成装置100は、操作部位情報とカメラ152aに撮影された画像形成装置100の映像から一致する部位を検出すると(S625)、操作部150の操作表示部153に表示されている画像形成装置100の操作部位に対し枠表示を行う(S630)。画像形成装置100は、枠表示が追加された画像を操作部150に転送する(S635)。
操作部150は、画像形成装置100から画像を受信する(S511)。これにより、枠表示された操作部位の画像が表示され、ユーザはネットワーク上に画像形成装置100が複数存在しても、特定された画像形成装置100の状態に適した操作すべき部位を確実に知る事ができる。
操作部150は、ユーザが操作部150の操作表示部153の画像入力手段により、枠表示された操作部位の画像の表示面(タッチパネル)をタッチすることで特定の操作部位を選択すると(S512)、表示画面の所定の部位を押下した信号を画像形成装置100に送信する(S513)。なお、ユーザが特定の操作部位を選択しない場合には(S512)、次の入力画像の処理を実行するために、画像を転送する処理に戻る(S501)。
画像形成装置100は、操作部150からの信号に基づき選択された操作部位を判断し(S514)、選択された操作部位の操作手順の配信要求を送信する(S515)。
情報配信サーバ200は、画像形成装置100から操作手順の配信要求を受信すると(S516)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報、操作部位情報から操作手順を判定し(S517)、判定された操作手順情報を送信する(S518)。
画像形成装置100は、情報配信サーバ200から送信された操作手順情報を取得すると(S519)、その操作手順の画像を送信する(S520)。
操作部150は、情報配信サーバ200から送信された操作手順の画像を受信し(S521)、受信した操作手順の画像を表示する。これにより、ユーザはその操作手順の画像を見ながらエラーを解除するための操作を行う事ができる。ここで受信された操作画像は一画面分のみの受信であるため、ユーザはさらに次の操作手順情報の要求を行う事ができる(S522)。その場合、画像形成装置100は、その要求に応じて次の操作手順の画像を操作部150に送信する(S520)。そして、ユーザがより詳細な操作手順情報を取得したければ、詳細要求ボタンを操作し、操作部150はこれを受け付ける(S523)。
画像形成装置100は、詳細な操作手順情報の要求に応じて、詳細な選択部位操作手順を要求し(S515)、情報配信サーバ200は、この要求を受信すると(S516)、画像形成装置100の固有情報と画像形成装置100の状態情報、操作部位情報から詳細な操作手順を判定し(S517)、判定された詳細な操作手順情報を送信する(S518)。操作部150は、画像形成装置100を介して詳細な操作手順情報の画像を取得して表示し(S521)、ユーザから次画面の要求(S522、S523)がなくなるまで処理を繰り返す(S515〜523)。
上記変形例によれば、操作部150と画像形成装置100とが通信し、画像形成装置100と情報配信サーバ200とが通信することにより、操作部位に所望の指定表示の一例としての枠表示を付して表示手段に表示することができる。
以上、本発明の一実施形態及び変形例によれば、画像形成装置100の状態に応じて適切な操作部位に指定表示を付すことにより、処理すべき操作部位を容易に特定することができる。
[おわりに]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
また、本発明に係る電子機器、操作部、情報配信装置の各機能を実現する各部は、各機能を実行するプログラム群からなるソフトウエアにより実現されてもよい。本発明に係る電子機器、操作部、情報配信装置の各機能を実現する各部は、上記各機能ブロックを含むLSI(Large Scale Integration)チップなどの半導体デバイスとしてハードウエアにより実現されてもよいし、ソフトウエアとハードウエアとの両方を用いて実現されてもよい。
このような各装置の各機能を実行するためのプログラムは、はじめからコンピュータに備えられたROMあるいはHDD等の記憶手段に格納されていてもよいし、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録され、メモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、又はCPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させてもよい。さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして上述した各手順を実行させることもできる。