JP2013114132A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定着ベルト51の一対の環状電極515に接触して、外部電源からの電力を定着ベルト51の抵抗発熱体層に給電する一対の給電部材54と、定着ベルト51を挟んで給電部材54の反対側に配設された押圧ローラー52と、給電部材54を環状電極515に圧接した第1の位置P1と、環状電極515から離間した第2の位置P2に選択的に移動させる移動機構80と、定着ベルト51を回転駆動するモーターと、定着ニップ部でのジャム発生を検出するための用紙センサー55と、を備え、ジャム発生が検出されたとき、定着ベルト51の回転を停止させると共に、給電部材54を環状電極515から離間する第2の位置P2に退避させるようにした。
【選択図】図4
Description
通常、このような定着装置においては、外部電源に接続された給電部材を、ベルトの周面に摺接させることにより、抵抗発熱体層に給電がなされるように構成されている。
図9は、かかる給電部材を備えた定着装置の構成を説明するための模式図である。
ベルト951には、抵抗発熱層に給電するための環状電極Eが形成されており、この環状電極Eの外周面に、不図示の外部電源に接続された給電部材954が摺接されている。
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであって、ジャムなどのトラブルの処理時にベルトを損傷することを可及的に防止し、従来よりもベルトの寿命を長くすることができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
これにより、例えば、ユーザーがシートをニップ部から引き抜く際にベルトがつられて回転したとしても、給電部材が、ベルトの環状電極から離間しているので、当該給電部材により環状電極が損傷するのを防止することができ、接触状態の悪化およびスパークが発生するのを抑えて、従来よりもベルトの寿命を長くすることができる。
ここでは、駆動制御手段が、トラブル解消検出手段によりトラブル解消が検出されたときにおいて、先に駆動手段によりベルトを回転させた後、第1の時間経過後に移動手段により給電部材を第1の位置に移動させるのが望ましい。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、タンデム型カラープリンター(以下、単に「プリンター」という)を例にして図面に基づき説明する。
<プリンターの全体構成>
図1は、プリンターの構成を示す概略図である。
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y,3M,3C,3K、光学部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Y、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラー34Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kも、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では符号を省略している。
光学部10は、レーザーダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザー光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査する。
各静電潜像は現像器33Y〜33Kにより現像されて、感光体ドラム31Y〜31K上にY〜K色のトナー像が作像される。
作像された各トナー像は、一次転写ローラー34Y〜34Kに印加された電圧による静電力により中間転写ベルト11上に一次転写される。この際、各色のトナー像が、走行する中間転写ベルト11の同じ位置に重ね合わせて転写されるように、作像部3Y,3M,3C,3Kにおける作像動作は、中間転写ベルト11の走行方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
中間転写ベルト11上のトナー像は、二次転写位置46において二次転写ローラー45に印加された電圧による静電力により、給紙部4より送り出された記録シートS上に一括して二次転写される。
制御部60は、これら画像プロセス部3、給紙部4および定着部5の動作を制御するものである。
<定着部の構成>
次に、定着部5の構成について、図2を参照しながら説明する。
同図に示すように、定着部5は、抵抗発熱体層512を有する無端状の定着ベルト51、押圧ローラー52、加圧ローラー53、給電部材54a,54b、用紙センサー55などを備える。
押圧ローラー52は定着ベルト51の内側に遊嵌され、加圧ローラー53が定着ベルト51を介して押圧ローラー52に押圧されている。それにより、定着ベルト51と加圧ローラー53との間に定着ニップ部Nが形成されている。
(定着ベルト)
定着ベルト51は、半径方向にある程度の外力を加えると弾性変形し、変形状態から外力の付与を停止すると自身の復元力により元の状態に戻る自己形状保持可能なものが用いられている。
図3は、定着ベルト51の積層構造を説明するための、電極層515a側の端部を含む部分断面図である。
図3に示すように、定着ベルト51の電極層が設けられていない領域では、絶縁層511、抵抗発熱体層512、弾性層513および離型層514がこの順で積層された積層構造をしている。一方、電極層の領域では、弾性層513および離型層514がなく、抵抗発熱体層512の外周面に直接電極層515aが形成されている。なお、定着ベルト51の電極層515b側の端部も同様の構成である。
抵抗発熱体層512は、樹脂材料に導電性フィラーを分散して構成されてなり、電力供給を受けてジュール熱を発生するものである。当該樹脂材料としては、PI,PPS,PEEK等の耐熱性樹脂を用いることができる。導電性フィラーとしては銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル等の金属や、グラファイト、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ等のカーボン系材料、およびこれらのうち2種類以上混合して分散させたものを用いることができる。導電性フィラーの形状は、同一含有量でフィラー同士の接触する確率を高くするため、繊維状が望ましい。このような抵抗発熱体層512の電気抵抗率は、1.0×10−6〜1.0×10−2Ωmが望ましい。より望ましくは1.0×10−5〜5.0×10−3Ωmである。
離型層514は、定着後の記録シートSとの離型性を高めるための絶縁性の層であり、耐熱性を有し、離型性に優れた樹脂材料からなる。当該樹脂材料として、例えば、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)等のフッ素樹脂を使用することができる。
このような定着ベルト51の幅寸法は、例えば、記録シートSの最大通紙幅(A3縦通し)および電極層515a,515bの幅を合算した値よりも大きい360mmに設定されている。また、定着ベルト51の内径は、30mmに設定されている。
図2に戻って、押圧ローラー52は、長尺で円柱状の芯金521の周囲に弾性層522が形成されてなる。
芯金521は、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等からなり、その軸方向両端部に、定着部5の、不図示の筐体に設けられた軸受部に回転自在に支持される軸部521a,521bを有している。弾性層522は、耐熱性および断熱性の高い、例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の発泡弾性体などの材料からなる。この弾性層522を設けることにより、押圧ローラー52と定着ベルト51とが弾性接触するようにして、接触状態が良好になるようにしている。また、この弾性層522が断熱材としても機能するので、定着ベルト51で発生した熱が、押圧ローラー52を介して放熱されるのを抑制することができる。弾性層522の厚みは1〜20mmが望ましい。
(加圧ローラー)
加圧ローラー53は、長尺で円柱状の芯金531の周囲に、弾性層532と離型層533とがこの順に積層されている。
ここでは、芯金531(軸部531a,531bを除く)の外径が約30mm、弾性層532の厚みが約3mmである。また、加圧ローラー53の軸部531a,531bを除いた長さは、記録シートSの最大通紙幅よりも大きく、かつ電極層515a,515bと接触しない大きさ330mmに設定されている。
給電部材54a,54bは、ブロック状のカーボンブラシであって、摺動性および電導性を有する銅黒鉛質や炭素黒鉛質等の材料からなり、その大きさは、例えば、縦10mm(Y軸方向)、横5mm(X軸方向)、高さ15mm(Z軸方向)に設定されている。
これら給電部材54a,54bは、リード線501を介して外部の電源500に電気的に接続されている。電源500は、例えば電圧100V、周波数が50Hzまたは60Hzの家庭用電源であり、リード線501には、制御部60の制御を受けて電力供給をオン・オフする公知の継電器(リレースイッチ)502が挿設されている。
各給電部材54は、次に述べる移動機構80により定着ベルト51の電極層515に圧接する第1の位置P1と、電極層515から離間する第2の位置P2とに移動可能に保持されている。
次に、移動機構80の構成について、図4(a)および(b)を参照しながら説明する。
図4(a)および(b)は、定着部5を、プリンター1の正面方向(Y´方向)から見た模式正面図である。なお、図4(a)においては、移動機構80の給電部材54を保持する構成を示すため、一部を切り欠いて断面で示している。
ソレノイド81はプル型であり、プランジャー811を有しており、不図示のリード線を介して電源500(図2参照)から電力供給を受けて駆動される。当該リード線には、制御部60の制御を受けて電力供給をオン・オフする公知のリレースイッチ503(図6)が挿設されている。
保持部83は、有底筒状であって、その内部に給電部材54が進退可能に挿入される。給電部材54と保持部83の底部との間には、圧縮コイルばね831が介挿されており、これにより、第1の位置P1において給電部材54が、予め決定された範囲内の押圧力で定着ベルト51の電極層515に付勢されるようになっている。
また、保持部83の底部には、給電部材54に接続されるリード線501を挿通する貫通孔(不図示)が設けられている。
ソレノイド81は、通電によりプランジャー811を矢印H方向に引き込み、引張コイルばね84の矢印H方向と反対方向の付勢力に抗してレバー82を矢印R1方向に揺動させる。これにより、保持部83に保持された給電部材54を、定着ベルト51の電極層515に圧接させる第1の位置P1まで移動させるようになっている。このとき、定着ベルト51の内側では、押圧ローラー52が、その外周面52aを定着ベルト51の内周側を支持する支持部材として機能している。そして、定着ベルト51の押圧ローラー52に支持された部分に対し、給電部材54を圧縮コイルばね831で付勢することにより、給電部材54と電極層515との接触状態が良好になるようにしている。
ソレノイド81の駆動を停止すれば、図4(b)に示すように、引張コイルばね84の復元力によりレバー82が矢印R2方向に揺動し、給電部材54が、定着ベルト51の電極層515から離間した第2の位置P2に退避する。
用紙センサー55は、例えば、反射型の光電センサーからなり、図4(a)に示すように、定着ニップ部Nのシート搬送方向の上流側に配され、シート検出位置Dを通過する記録シートSを検知する。そして、記録シートSを検知している間はHiレベルの信号を制御部60に出力し、検知していない間は、Lowレベルの信号を制御部60に出力する。制御部60は、用紙センサー55の出力の立ち上がりエッジ(LowレベルからHiレベルの変化点)、立ち下がりエッジ(HiレベルからLowレベルの変化点)の検出により、記録シートSの先端、後端が、シート検出位置Dを通過するのを判定するようにしている。
<制御部>
図5は、制御部60の構成と、制御部60による制御対象となる主構成要素との関係を示すブロック図である。
CPU601は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5、操作パネル6等を制御するためのプログラムを実行する。ROM602は、CPU601により実行される各種プログラムを格納するストレージである。RAM603は、CPU601がプログラムを実行するときのワークエリアである。通信I/F部604は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
操作パネル6は、プリンター1の上部の操作しやすい位置に配設され、印刷設定画面等の操作画面や印刷結果等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ、液晶ディスプレイに積層されたタッチパネルや各種指示を入力するための操作ボタン等から構成され、タッチパネルや操作ボタン等の操作を介してユーザーから各種指示の入力を受付ける。
各フローチャートは、プリンター1全体を制御するメインフローチャート(不図示)のサブルーチンとして実施されるものである。
<ジャム検出時の退避処理>
図6に示すように、制御部60は、まず、用紙センサー55の出力を参照し(ステップS101)、ジャムが発生したか否かを検出する(ステップS102)。
制御部60は、上記したように、用紙センサー55の出力の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジの検出により記録シートSの先端、後端がシート検出位置Dを通過するのを判定できる。また、シート検出位置Dを記録シートSの先端が通過した後その後端が通過するまでの時間Taは、記録シートSの搬送方向の長さLと搬送速度vにより求めることができる(Ta=L/v)。これらより、記録シートSの先端がシート検出位置Dを通過した時点から時間Taが経過しても、その後端がシート検出位置Dを通過しないような場合に、ジャムなどのトラブルが発生していると判断できる。
また、用紙センサー55を、ニップ部Nの下流側に設置してもよく、この場合には、例えば、タイミングローラー対44の駆動開始から、所定時間Tbを経過しても当該用紙センサーで記録シートの先端を検出しない場合にジャム発生と判定するようにしてもよい。この場合の時間Tbは、タイミングローラー対44のニップ部から用紙センサー55の検出位置までの搬送路長を、記録シートの搬送速度で除した時間に相当する。
そして、プリンター1の操作パネル6に、ジャムが発生したことを示す表示(エラー表示)をさせて(ステップS106)、不図示のメインフローチャートにリターンする。
上記ジャム検出時の退避処理のフローチャートでは、定着ベルト51への電力供給停止(ステップS103)、定着ベルト51等の回転停止(ステップS104)、給電部材54の離間(ステップS105)、エラー表示(ステップS106)の順番で示したが、処理順序はこれに限定するものではない。
<ジャム処理後の復帰処理>
上記ジャム検出後の退避処理の後、操作パネル6のエラー表示に気付いたユーザー等が、詰まった記録シートを取り除くジャム処理を行い、ジャム処理のためのメンテナンス用扉を閉めるなどして、プリンター1が再起動されたときに、「ジャム処理後の復帰処理」が実行されるようになっている。
図7に示すように、制御部60は、まず、用紙センサー55の出力を参照し(ステップS201)、ジャムが解消されたか否かを判断する(ステップS202)。
本実施の形態では、用紙センサー55により記録シートSが検知されなければ、記録シートSが除去されてジャムが解消していると判断し、記録シートSが検知されれば、記録シートSがまだ除去されてなくジャムが解消していないと判断するようにしている。
ジャムが解消されていた場合には(ステップS202:Yes)、制御部60は、時間計測をスタートし(ステップS203)、操作パネル6のエラー表示を消去するとともに、モーター56を駆動させて加圧ローラー53、定着ベルト51、押圧ローラー52を回転させる(ステップS204)。この段階では、給電部材54は定着ベルト51から離間する第2の位置P2にあって、定着ベルト51への電力供給も停止したままである。
ステップS206の圧接動作に合わせて、制御部60は、今までの計測時間を「0」にリセットし(ステップS207)、時間計測を再スタートする。
この後、不図示のメインフローチャートにリターンする。メインフローチャートでは、定着ベルト51を所定の定着温度まで高めるウォームアップ処理などが実行される。
そのため従来ジャム処理時に生じていた定着ベルト51の損傷に基づく給電部材54と電極層515間におけるスパークの発生がなくなり、定着ベルト51を長寿命化することができる。
[変形例]
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
例えば、直動モーターや偏心カムなどを用いて、給電部材54を第1の位置P1と第2の位置P2選択的に移動させるように構成しても構わない。
(2)上記実施の形態において、給電部材の大きさ、形状、配置等を限定するものではない。例えば、電極層に摺接されるブロック状の給電部材に代えて、回転接触する給電ローラーを用いた構成としても構わない。
また、上記実施の形態では、給電部材54が、定着ニップ部Nよりも定着ベルト51の回転方向上流側に配置された構成を示したが、これに限定するものではなく、定着ニップ部Nよりも下流側で押圧ローラーの周面に押し付けるように配置された構成としても構わない。ユーザーがどちら側から記録シートを引き抜くか予測できないからである。
例えば、プリント動作中にユーザーが不用意にメンテナンス用の開閉扉を開放したため、安全装置が作動しプリント動作が急停止されたような場合や、ヒーター異常、温度センサーの異常による高温検知時や、低温検知による強制停止などのトラブルの発生を検出したときにも、定着動作も停止させるような場合があり、そのときに定着ニップ部Nに記録シートが残っていれば、給電部材54が電極層515から離間する第2の位置P2に移動するように移動機構80を制御することにより、定着ベルト51の電極層515が給電部材54に接して損傷するのを防止することができるので、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(4)上記実施の形態では、定着ベルト51が、絶縁層、抵抗発熱体層、弾性層および離型層がこの順で積層された積層構造を有する構成を示したが、これに限定するものではなく、定着部の仕様に応じて、定着ベルトの構成や各層の厚みを適宜決定することができる。
例えば、押圧ローラー52がモーターにより回転駆動され、加圧ローラー53が従動して回転駆動される構成、または押圧ローラー52および加圧ローラー53がそれぞれモーターにより回転駆動される構成としても構わない。
この場合には、加圧ローラー53を、定着ベルト51を介して当該パッド部材に押圧することにより定着ニップ部Nを形成するとともに、当該パッド部材もしくは別途設けられた別の支持部材と、給電部材54とで定着ベルト51を挟むように構成することにより、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(8)また、定着ベルトが、外周面に弾性層を有する押圧ローラーに遊びのない状態で外挿された構成であっても、記録シートを引き抜く際、当該弾性層が変形して定着ベルトが撓み、電極層が損傷するおそれがあるので、本発明を適用することにより、従来よりは、ベルトの寿命を長くすることができる。
また、上記実施の形態及び変形例の内容は、可能な限り組み合わせても構わない。
3 画像プロセス部
4 給紙部
5 定着部
6 操作パネル
51 定着ベルト
52 押圧ローラー
53 加圧ローラー
54a,54b 給電部材
55 用紙センサー
56 モーター
60 制御部(駆動制御手段)
80 移動機構
81 ソレノイド
811 プランジャー
82 レバー
821 回転支軸
83 保持部
84 引張コイルばね
502,503 リレースイッチ
511 絶縁層
512 抵抗発熱体層
513 弾性層
514 離型層
515a,515b 電極層
P1 第1の位置
P2 第2の位置
t1 第1の時間
t2 第2の時間
Claims (5)
- 抵抗発熱体層を含み、回転走行する無端状のベルトの外周面に加圧部材を押圧してニップ部を形成し、当該ニップ部に未定着画像が形成されたシートを通紙して熱定着させる定着装置であって、
前記ベルトの外周面に設けられた一対の環状電極に接触して、外部電源からの電力を前記抵抗発熱体層に給電する一対の給電部材と、
前記ベルトを挟んで前記給電部材の反対側に配設され、ベルトをその内周面側から支持する支持部材と、
前記給電部材を、前記環状電極に圧接した第1の位置と、前記環状電極から離間した第2の位置に選択的に移動させる移動手段と、
前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、
前記駆動手段によるベルトの回転動作、および前記移動手段による給電部材の圧接・離間動作を制御する駆動制御手段と、
前記ニップ部にシートが通紙されている間に発生したトラブルを検出するトラブル検出手段と、を備え、
前記駆動制御手段は、
前記トラブル検出手段によりトラブルの発生が検出されたとき、前記ベルトの回転が停止するように前記駆動手段を制御すると共に、前記給電部材が前記第2の位置に移動するように前記移動手段を制御する
ことを特徴とする定着装置。 - 前記トラブルが解消されたことを検出するトラブル解消検出手段を備え、
前記駆動制御手段は、
前記トラブル解消検出手段によりトラブル解消が検出されたとき、前記駆動手段を制御して前記ベルトを回転させると共に前記移動手段を制御して前記給電部材を第1の位置に移動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記駆動制御手段は、前記トラブル解消検出手段によりトラブル解消が検出されたときにおいて、
先に前記駆動手段により前記ベルトを回転させた後、第1の時間経過後に前記移動手段により前記給電部材を第1の位置に移動させる
ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。 - 前記外部電源からの抵抗発熱体層への電力の供給を制御する電力供給制御手段を備え、
電力供給制御手段は、
前記トラブル検出手段によりトラブルの発生が検出されたとき、抵抗発熱体層への電力供給を停止するとともに、前記トラブル解消検出手段によりトラブル解消が検出されたときには、前記移動手段により前記給電部材が第1の位置に移動された後、第2の時間経過後に抵抗発熱体層への電力供給を開始するように制御する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の定着装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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