JP2013110440A - 電極ユニット及び基板処理装置 - Google Patents

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剛 肥田
Atsushi Oyabu
淳 大藪
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Abstract

【課題】電極層の全域を適切に温度制御することができる電極ユニットを提供する。
【解決手段】プラズマエッチングを基板に施す処理室17を備える基板処理装置10は、半導体ウエハWを載置し、且つ処理室17内に高周波電圧を印加するサセプタ12と対向するように配置されている上部電極ユニットとしてのシャワーヘッド29を備え、該シャワーヘッド29は、処理室17側から順に配置された、電極層32、加熱層33及び冷却層34を有し、加熱層33は電極層32を全面的に覆うとともに、冷却層34は加熱層33を介して電極層32を全面的に覆い、加熱層33及び冷却層34の間には伝熱シートが配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電極ユニット及び基板処理装置に関し、特に、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置の電極ユニットに関する。
半導体ウエハにプラズマ処理を施す基板処理装置は、半導体ウエハを収容するチャンバと、該チャンバ内に配置されて半導体ウエハを載置する載置台と、該載置台に対向するように配置されてチャンバ内にプロセスガスを供給するシャワーヘッドとを備える。載置台は高周波電源が接続されて下部電極ユニットとして機能し、シャワーヘッドは円板状の電極層を有して上部電極ユニットとして機能する。基板処理装置では、載置台及びシャワーヘッドの電極層の間に高周波電圧が印加されてチャンバ内のプロセスガスが励起され、プラズマが発生する。
電極層の温度はプラズマ処理結果の分布に影響を与えるため、プラズマ処理中、電極層の温度を一定に保つ必要がある。ところが、上部電極ユニットの電極層はプラズマからの入熱によって温度が上昇するために冷却する必要がある。そこで、従来の基板処理装置では電極層の周りを囲うように冷媒通路を配置し、該冷媒通路内に冷媒を流すことによって電極層を冷却する。また、プラズマ処理の開始時は電極層の温度が低いことがあるため、該電極層を加熱する必要がある。そこで、従来の基板処理装置では電極層の周りを囲うようにヒータを配置し、電極層を加熱する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−150606号公報
ところで、近年、プラズマエッチングによって形成される溝の幅や穴径の要求値が益々小さくなり、プラズマ処理結果のより均一な分布を実現することが求められている。
しかしながら、上述した従来の基板処理装置では電極層を囲うように冷媒通路やヒータが配置されるため、電極層の周縁部は適切に温度制御されるものの、電極層の中央部は適切に温度制御がされず、その結果、チャンバ内においてプラズマ処理結果のより均一な分布を実現するのが困難であるという問題がある。
また、デポは温度の低い部材に付着する傾向にあるが、或る半導体ウエハのプラズマ処理中に電極層の中央部が適切に温度制御されないと、電極層の中央部の温度が低いまま保たれることがあり、デポが電極層の中央部に付着する。該付着したデポは他の半導体ウエハのプラズマ処理中に剥離してパーティクルとなり、該他の半導体ウエハの表面に付着するという問題もある。
本発明の目的は、電極層の全域を適切に温度制御することができる電極ユニット及び基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の電極ユニットは、プラズマによって基板を処理する処理室を備える基板処理装置に配置された電極ユニットであって、前記処理室側から順に隣接して配置された、電極層、加熱層及び冷却層を有し、前記加熱層は前記電極層を全面的に覆うとともに、前記冷却層は前記加熱層を介して前記電極層を全面的に覆い、前記加熱層及び前記冷却層の間には伝熱シートが配置されることを特徴とする。
請求項2記載の電極ユニットは、請求項1記載の電極ユニットにおいて、前記伝熱シートは、前記電極層の周縁部以外を覆うように形成されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項3記載の基板処理装置は、プラズマによって基板を処理する処理室と、電極ユニットとを備え、該電極ユニットは、前記処理室側から順に隣接して配置された、電極層、加熱層及び冷却層を有し、前記加熱層は前記電極層を全面的に覆うとともに、前記冷却層は前記加熱層を介して前記電極層を全面的に覆い、前記加熱層及び前記冷却層の間には伝熱シートが配置されることを特徴とする。
請求項4記載の基板処理装置は、請求項3記載の基板処理装置において、前記伝熱シートは、前記電極層の周縁部以外を覆うように形成されることを特徴とする。
本発明によれば、電極層は加熱層によって全面的に覆われ、且つ該電極層は加熱層を介して冷却層によって全面的に覆われるので、電極層は全域に亘って積極的に加熱・冷却可能であり、もって、電極層の全域を適切に温度制御することができる。また、加熱層及び冷却層が直接接すると熱膨張量差によって加熱層及び冷却層が擦れ、加熱層や冷却層が破損する虞があるが、加熱層及び冷却層の間には伝熱シートが配置されるので、加熱層及び冷却層は直接接することがなく、これにより、加熱層や冷却層の破損を防止することができる。また、伝熱シートは取り扱いが容易であるため、電極ユニットの組立等を容易に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電極ユニットを備える基板処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1におけるシャワーヘッドを示す拡大断面図である。 図1における加熱層が内蔵するヒータを構成する電熱線の配線状況を示す図であり、図3(A)は本実施の形態における一例であり、図3(B)は第1の変形例であり、図3(C)は第2の変形例であり、図3(D)は第3の変形例である。 本実施の形態に係る電極ユニットの温度制御方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る電極ユニットの温度制御方法のフローチャートである。 本実施の形態に係る電極ユニットとしてのシャワーヘッドの変形例を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る電極ユニットについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る電極ユニットを備える基板処理装置の構成を概略的に示す断面図である。この基板処理装置は基板としての半導体ウエハにプラズマエッチングを施すように構成されている。
図1において、基板処理装置10は、例えば、直径が300mmの半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wを収容するチャンバ11を有し、該チャンバ11内にはウエハWを載置する円柱状のサセプタ12(他の電極ユニット)が配置されている。また、基板処理装置10では、チャンバ11の内側壁とサセプタ12の側面とによって、サセプタ12上方のガスをチャンバ11の外へ排出する流路として機能する側方排気路13が形成される。この側方排気路13の途中には排気プレート14が配置される。
排気プレート14は多数の孔を有する板状部材であり、チャンバ11を上部と下部に仕切る仕切り板として機能する。排気プレート14によって仕切られたチャンバ11の上部(以下、「処理室」という。)17にはプラズマが発生する。また、チャンバ11の下部(以下、「排気室(マニホールド)」という。)18にはチャンバ11内のガスを排出する排気管15が接続される。排気プレート14は処理室17に発生するプラズマを捕捉又は反射してマニホールド18への漏洩を防止する。
排気管15にはTMP(Turbo Molecular Pump)及びDP(Dry Pump)(ともに図示しない)が接続され、これらのポンプはチャンバ11内を真空引きして減圧する。具体的には、DPはチャンバ11内を大気圧から中真空状態(例えば、1.3×10Pa(0.1Torr)以下)まで減圧し、TMPはDPと協働してチャンバ11内を中真空状態より低い圧力である高真空状態(例えば、1.3×10−3Pa(1.0×10−5Torr)以下)まで減圧する。なお、チャンバ11内の圧力はAPCバルブ(図示しない)によって制御される。
チャンバ11内のサセプタ12には下部高周波電源19が下部整合器20を介して接続されており、該下部高周波電源19は所定の高周波電力をサセプタ12に供給する。これにより、サセプタ12は処理室17内に高周波電圧を印加する下部電極ユニットとして機能する。また、下部整合器20は、サセプタ12からの高周波電力の反射を低減して高周波電力のサセプタ12への供給効率を最大にする。
サセプタ12の上部には、静電電極板21を内部に有する静電チャック22が配置されている。静電チャック22はセラミックからなり、或る直径を有する下部円板状部材の上に、該下部円板状部材より直径の小さい上部円板状部材を重ねた形状を呈する。サセプタ12にウエハWを載置するとき、該ウエハWは静電チャック22における上部円板状部材の上に配される。
また、静電チャック22では、静電電極板21に直流電源23が電気的に接続されている。静電電極板21に正の直流高電圧が印加されると、ウエハWにおける静電チャック22側の面(以下、「裏面」という。)には負電位が発生して静電電極板21及びウエハWの裏面の間に電位差が生じ、該電位差に起因するクーロン力又はジョンソン・ラーベック力により、ウエハWは静電チャック22における上部円板状部材の上において吸着保持される。
また、静電チャック22には、吸着保持されたウエハWを囲うように、円環状のフォーカスリング24が載置される。フォーカスリング24は、導電性部材、例えば、シリコンからなり、処理室17においてプラズマをウエハWの表面に向けて収束し、プラズマエッチングの効率を向上させる。
また、サセプタ12の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒室25が設けられる。この冷媒室25には、チラーユニット(図示しない)から冷媒用配管26を介して低温の冷媒、例えば、冷却水やガルデン(登録商標)が循環供給される。該低温の冷媒
によって冷却されたサセプタ12は静電チャック22を介してウエハW及びフォーカスリング24を冷却する。
静電チャック22における上部円板状部材上面のウエハWが吸着保持される部分(以下、「吸着面」という。)には、複数の伝熱ガス供給孔27が開口している。これら複数の伝熱ガス供給孔27は伝熱ガスとしてのヘリウム(He)ガスを、伝熱ガス供給孔27を介して吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する。吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給されたヘリウムガスはウエハWの熱を静電チャック22に効果的に伝達する。
チャンバ11の天井部には、サセプタ12と対向するようにシャワーヘッド29(電極ユニット)が配置されている。シャワーヘッド29には上部整合器30を介して上部高周波電源31が接続されており、上部高周波電源31は所定の高周波電力をシャワーヘッド29に供給するので、シャワーヘッド29は処理室17内に高周波電圧を印加する上部電極ユニットとして機能する。なお、上部整合器30の機能は上述した下部整合器20の機能と同じである。
図2は、図1におけるシャワーヘッドを示す拡大断面図である。
図2において、シャワーヘッド29は、導電体、例えば、アルミニウムからなる円板状の電極層32と、絶縁体、例えば、セラミックからなる円板状の加熱層33と、絶縁膜で被覆された導電体、例えば、アルマイトで被覆されたアルミニウムからなる円板状の冷却層34と、支持体35とを有する。電極層32は処理室17内に暴露され、電極層32、加熱層33及び冷却層34はこの順で処理室17側から配置され、電極層32、加熱層33及び冷却層34は支持体35によって釣支される。
加熱層33及び冷却層34の直径は電極層32の直径と同じであるため、加熱層33は電極層32を全面的に覆うとともに、冷却層34は加熱層33を介して電極層32を全面的に覆う。なお、加熱層33や冷却層34の直径は電極層32の直径と同じである必要はなく、加熱層33や冷却層34の直径が電極層32の直径よりも大きくてもよい。このときも加熱層33や冷却層34は電極層32を全面的に覆うことができる。
加熱層33は電熱線38からなるヒータを内蔵する。ヒータを構成する電熱線38は、例えば、図3(A)乃至3(D)に示すように、加熱層33の全域に亘って配置される。その結果、加熱層33はヒータによって全面的に発熱し、電極層32を全域に亘って加熱する。
冷却層34は冷却媒体が流れる冷却路39を内蔵する。冷却路39は冷却層34の全域に亘って配置される。その結果、冷却層34は冷却路39によって全面的に吸熱し、電極層32を全域に亘って冷却する。
シャワーヘッド29では、電極層32が温度センサ(図示しない)を有し、該温度センサの測温結果に基づいて加熱層33の発熱量や冷却層34の吸熱量が制御され、これにより、電極層32の温度が制御される。
また、シャワーヘッド29は、加熱層33及び冷却層34の間に介在する円板状の空間からなる伝熱層36を有する。該伝熱層36には伝熱媒体として伝熱ガス、例えば、ヘリウムガスが充填される。伝熱ガスの充填は外部の伝熱ガス供給装置(図示しない)が行い、また、伝熱層36に充填された伝熱ガスは外部の伝熱ガス排気装置(図示しない)が排出する。
伝熱層36に伝熱ガスが充填されたとき、伝熱層36は熱を伝達するため、冷却層34は伝熱層36及び加熱層33を介して電極層32の熱を吸熱することができ、もって、電極層32を冷却することができる。また、伝熱層36から伝熱ガスが排出されたとき、伝熱層36は熱を伝達しないため、冷却層34は電極層32の熱を吸熱することができず、その結果、電極層32を冷却することがない。すなわち、伝熱層36は伝熱ガスの充填・排出を行うことによって電極層32の温度を制御することができる。特に、電極層32がプラズマから熱を受けなくなり、且つ加熱層33が発熱していないときに、伝熱ガスを排出することによって電極層32の温度を高いまま(例えば、200℃)に維持することができる。
また、伝熱ガスは拡散性が強いため、伝熱層36内において全域に分布する。また、伝熱層36に露出する加熱層33や冷却層34の表面状態にかかわらず、伝熱ガスは加熱層33や冷却層34の表面に均一に接触する。したがって、伝熱層36の伝熱性能は全域に亘ってほぼ同じである。
ところで、加熱層33及び冷却層34が直接接して配置されるとすると、電極層32の温度制御を行う際、加熱層33は膨張する一方、冷却層34は収縮する。その結果、加熱層33及び冷却層34の熱膨張量差が大きくなり、加熱層33及び冷却層34は相対的に移動して互いに擦れることが考えられる。
シャワーヘッド29は、これに対応して上述した伝熱層36を有する。該伝熱層36は加熱層33及び冷却層34の間に介在するので、シャワーヘッド29では加熱層33及び冷却層34が直接接することがない。
支持体35はバッファ室40を内蔵し、該バッファ室40にはプロセスガス導入管41が接続されている。バッファ室40は、加熱層33や冷却層34に設けられた複数のガス穴(図示しない)及び電極層32に設けられた複数のガス穴42を介して処理室17内と連通する。そして、シャワーヘッド29は、プロセスガス導入管41からバッファ室40へ供給されたプロセスガスを、ガス穴42等を介して処理室17内へ供給する。
この基板処理装置10では、サセプタ12及びシャワーヘッド29に高周波電力を供給して、処理室17内に高周波電圧を印加することにより、該処理室17内においてシャワーヘッド29から供給されたプロセスガスを高密度のプラズマにしてウエハWにプラズマエッチングを施す。
上述した基板処理装置10の各構成部品の動作は、基板処理装置10が備える制御部(図示しない)のCPUが制御する。
本実施の形態に係る電極ユニットとしてのシャワーヘッド29によれば、処理室17内に暴露される電極層32は加熱層33によって全面的に覆われ、且つ電極層32は加熱層33を介して冷却層34によって全面的に覆われるので、電極層32は全域に亘って積極的に加熱・冷却可能であり、もって、電極層32の全域を適切に温度制御することができる。これにより、プラズマエッチング中、チャンバ11内においてプラズマ処理結果の均一な分布を実現することができ、さらに、電極層32の中央部へのデポの付着を防止することができる。
上述したシャワーヘッド29では、加熱層33及び冷却層34の間には伝熱ガスが充填される伝熱層36が配置されるので、加熱層33及び冷却層34が直接接することがなく、その結果、加熱層33及び冷却層34の熱膨張量差によって加熱層33及び冷却層34が擦れることがなく、加熱層33や冷却層34の破損を防止することができる。
また、上述したシャワーヘッド29では、伝熱層36に充填される伝熱媒体として伝熱ガスが用いられるので、伝熱層36における伝熱媒体の充填・排出を迅速に行うことができ、もって、スループットを向上することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る電極ユニットの温度制御方法について説明する。
図4は、本実施の形態に係る電極ユニットの温度制御方法のフローチャートである。
まず、基板処理装置10のCPUが1ロット分のウエハWのプラズマエッチングが終了したか否かを判別し(ステップS41)、終了している場合には本処理を終了し、終了していない場合には、チャンバ11内にウエハWを搬入してサセプタ12に載置する(ステップ42)。
次いで、シャワーヘッド29が処理室17内にプロセスガスを供給し、伝熱ガス供給装置が伝熱層36に伝熱ガスを充填し(ステップS43)(電極層冷却ステップ)、サセプタ12及びシャワーヘッド29が処理室17内に高周波電圧を印加してプロセスガスからプラズマを生成し、これにより、ウエハWのプラズマエッチングを開始する(ステップS44)。その後、プラズマエッチングは所定時間に亘って継続されるが、このとき、冷却層34は伝熱層36及び加熱層33を介して電極層32を冷却可能となるため、加熱層33及び冷却層34は電極層32の温度センサによる温度センサの測温結果に基づいて電極層32の温度を制御する。
次いで、所定時間のプラズマエッチングの後、サセプタ12及びシャワーヘッド29が処理室17内への高周波電圧の印加を中断してプラズマエッチングを終了し(ステップS45)、排気管15がマニホールド18を介して処理室17内から残りのプロセスガスを排出し、伝熱ガス排気装置が伝熱層36から充填された伝熱ガスを排出する(ステップS46)(電極層保温ステップ)。これにより、以後、冷却層34は電極層32を冷却することがなく、電極層32の温度が高いままに維持される。
次いで、チャンバ11からプラズマエッチングが施されたウエハWを搬出し(ステップS47)、ステップS41に戻る。
なお、図4の温度制御方法では、伝熱層36への伝熱ガスの充填後に高周波電圧の印加を開始し、高周波電圧の印加の中断後に伝熱層36から伝熱ガスを排出したが、伝熱層36への伝熱ガスの充填前に高周波電圧の印加を開始してもよく、さらに、高周波電圧の印加の中断前に伝熱層36から伝熱ガスを排出してもよい。
図4の電極ユニットの温度制御方法によれば、サセプタ12及びシャワーヘッド29による高周波電圧の印加の開始に応じて伝熱層36に伝熱ガスを充填し、サセプタ12及びシャワーヘッド29による高周波電圧の印加の中断に応じて伝熱層36に充填された伝熱ガスを排出するので、電極層32がプラズマからの入熱を受けている間は、伝熱層36は電極層32から冷却層34への伝熱を行い、もって、電極層32を冷却してプラズマ処理結果の均一な分布を実現するとともに、電極層32がプラズマからの入熱を受けない間は、伝熱層36は電極層32から冷却層34への伝熱を断絶する断熱層として機能し、プラズマからの入熱によって加熱された電極層32の温度を高いまま維持することができ、これにより、電極層32へのデポの付着を防止することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電極ユニットについて説明する。
本実施の形態は、その構成、作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであるので、重複した構成、作用については説明を省略し、以下に異なる構成、作用についての説明を行う。
本実施の形態に係る電極ユニットとしてのシャワーヘッド29では、伝熱層36に伝熱ガスではなくプロセスガスが充填される。また、基板処理装置10は、伝熱ガス供給装置や伝熱ガス排気装置を備えることがなく、プロセスガス導入管41が伝熱層36に接続されるとともに、該伝熱層36は開閉自在なバルブ(図示しない)を介してマニホールド18に連通する。ここで、プロセスガスも或る程度の伝熱性を有するため、伝熱層36にプロセスガスが充填されたとき、伝熱層36は熱を伝達し、もって、伝熱層36は電極層32を冷却することができる。
本実施の形態に係るシャワーヘッド29では、伝熱ガスの充填用にガスラインを追加する必要が無く、シャワーヘッド29の構成を簡素にすることができる。
図5は、本実施の形態に係る電極ユニットの温度制御方法のフローチャートである。
まず、図4のステップS41,S42を実行した後、シャワーヘッド29が処理室17内にプロセスガスを供給し、サセプタ12及びシャワーヘッド29が処理室17内に高周波電圧を印加してプロセスガスからプラズマを生成し、これにより、ウエハWのプラズマエッチングを開始するが、このとき、プロセスガス導入管41はバッファ室40だけでなく伝熱層36にもプロセスガスを供給するため、該伝熱層36にプロセスガスが充填される(ステップS51)。これにより、以後、伝熱層36は熱を伝達することができる。
次いで、所定時間のプラズマエッチングの後、サセプタ12及びシャワーヘッド29が処理室17内への高周波電圧の印加を中断してプラズマエッチングを終了し、排気管15がマニホールド18を介して処理室17内から残りのプロセスガスを排出するが、このとき、上記バルブが開弁されて伝熱層36に充填されたプロセスガスがマニホールド18を介して排出される(ステップS52)。これにより、以後、伝熱層36は断熱層として機能する。
次いで、チャンバ11からプラズマエッチングが施されたウエハWを搬出し(ステップS47)、ステップS41に戻る。
図5の電極ユニットの温度制御方法によれば、プロセスガスが処理室17内に供給されると伝熱層36にプロセスガスが充填され、プロセスガスが処理室17内から排出されると伝熱層36からプロセスガスが排出されることになる。これにより、伝熱層36へのプロセスガスの充填及び伝熱層36からのプロセスガスの排出を高周波電圧の印加の開始及び中断に同期させることができ、電極層32をより適切に温度制御することができる。
上述した本実施の形態に係るシャワーヘッド29では、支持体35が伝熱層36とは別にプロセスガスの導入室としてバッファ室40を有するが、伝熱層36とバッファ室40とを一体化してもよい。これにより、シャワーヘッド29の構成を簡素化することができる。
また、この場合、図6に示すように、支持体35のバッファ室40を廃止し、伝熱層36を複数のガス穴(加熱層33のガス穴(図示しない)やガス穴42)を介して処理室17内に連通させ、さらに、伝熱層36の直径を電極層32の直径よりやや小さく、伝熱層36が電極層32の周縁部以外を覆うように設定する。
これにより、伝熱層36にプロセスガスを充填すると、伝熱層36は電極層32から冷却層34への伝熱を行うだけでなく、電極層32のほぼ全面に亘ってプロセスガスを拡散させながら処理室17内へプロセスガスを供給することができ、もって、プラズマ処理結果のより均一な分布を実現することができる。
上述した各実施の形態では、伝熱層36に伝熱媒体としてガス(伝熱ガスやプロセスガス)を充填したが、伝熱媒体として伝熱性の液体、例えば、ジェル状の物質を用いてもよく、又は伝熱シートを用いてもよい。伝熱性の液体は一般に伝熱ガスよりも伝熱性が高いため、冷却層34による電極層32の冷却を効果的に行うことができる。また、伝熱シートは取り扱いが容易であるため、シャワーヘッド29の組立等を容易に行うことができる。
上述したシャワーヘッド29は半導体ウエハにエッチング処理を施す基板処理装置10に適用されたが、シャワーヘッド29と同様の構成を有するシャワーヘッドは、LCD(Liquid Crystal Display)やFPD(Flat Panel Display)等のガラス基板にプラズマ処理を施す基板処理装置にも適用することができる。
W ウエハ
10 基板処理装置
11 チャンバ
12 サセプタ
17 処理室
19,31 高周波電源
29 シャワーヘッド
32 電極層
33 加熱層
34 冷却層
36 伝熱層

Claims (4)

  1. プラズマによって基板を処理する処理室を備える基板処理装置に配置された電極ユニットであって、
    前記処理室側から順に隣接して配置された、電極層、加熱層及び冷却層を有し、
    前記加熱層は前記電極層を全面的に覆うとともに、前記冷却層は前記加熱層を介して前記電極層を全面的に覆い、前記加熱層及び前記冷却層の間には伝熱シートが配置されることを特徴とする電極ユニット。
  2. 前記伝熱シートは、前記電極層の周縁部以外を覆うように形成されることを特徴とする請求項1記載の電極ユニット。
  3. プラズマによって基板を処理する処理室と、電極ユニットとを備え、
    該電極ユニットは、前記処理室側から順に隣接して配置された、電極層、加熱層及び冷却層を有し、
    前記加熱層は前記電極層を全面的に覆うとともに、前記冷却層は前記加熱層を介して前記電極層を全面的に覆い、前記加熱層及び前記冷却層の間には伝熱シートが配置されることを特徴とする基板処理装置。
  4. 前記伝熱シートは、前記電極層の周縁部以外を覆うように形成されることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
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