JP2013103358A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーマル式のインクジェット記録装置において、インク吐出数の多少による基板間の温度差を低減し、色むらのない高品位な記録を行う。
【解決手段】記録に用いられないエネルギー発生素子に、インクが吐出されない程度の熱エネルギーが発生する加熱用駆動パルスを印加する。これにより、記録動作が行われないエネルギー発生素子周囲の基板温度を上昇させることができ、記録が行われるエネルギー発生素子周囲の基板温度との温度差を低減することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、予備加熱を行うインクジェット記録装置に関するものである。
サーマル方式のインクジェット記録装置は、インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査する動作と、記録ヘッドを走査する方向とは交差する方向に記録媒体を搬送する搬送動作とを繰り返して画像を形成している。インクは、吐出口に対応するように設けられたエネルギー発生素子(以下、ヒータとも称する)が発生する熱エネルギーにより膜沸騰を起こし、この際に生じる気泡の圧力により吐出口から吐出されることで、記録媒体に着弾する。
このような記録動作に用いられるインクは、温度によって粘度が変化するため記録ヘッドの温度に依存して吐出されるインク吐出量にばらつきが生じることが知られている。具体的には、単位時間あたりのインクの吐出数が多いと多量の熱が発生するため、記録ヘッドの温度が上昇することに伴いインク粘度が下がり、インク吐出量が多くなるという現象が生じる。逆に単位時間あたりのインクの吐出数が少ないと、熱が放熱されて記録ヘッドの温度下がることに伴いインク粘度が上がるため、インク吐出量が少なくなるという現象が生じることになる。
従ってインク吐出量を一定に保ち安定した記録動作を行うためには、記録ヘッドの温度を一定となるように加熱制御を行う必要があり、例えばエネルギー発生素子にインクが吐出されない程度の駆動パルスを印加して加熱を行う方法が知られている。
特許文献1には、インクを吐出する記録用の駆動パルスを印加した回数をカウントして、そのカウント値から記録ヘッド用基板温度を予測し、カウント値が少ないと判断した場合は、記録用の駆動パルスに加えて予備加熱用の駆動パルスを印加することが開示されている。
特開2007−055049号公報
しかしながら、特許文献1に開示のインクジェット記録装置は、印字するための駆動パルスにさらに予備加熱用の駆動パルスを加えてエネルギー発生素子に印加しているため、昇温はできるが記録ヘッド内の温度分布が顕著に生じる懸念がある。このような記録ヘッド用基板内の温度分布が生じると、吐出されるインク吐出量にばらつきが生じて色むらとして視認されることになり、画像品位の低下を引き起こすことになる。
本発明は上記課題を鑑み、記録ヘッド用基板内の温度分布を低減しつつ基板の加熱を行うことができる信頼性の高いインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明は、駆動パルスが印加されることで熱エネルギーを発生する、複数のエネルギー発生素子を備え、該複数のエネルギー発生素子を用いてインクを吐出する記録ヘッドと、1カラム分の記録データを複数の駆動タイミングに分けて記録するように前記記録ヘッドの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して走査して記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記制御手段は、第1の駆動タイミングで、記録に用いられる複数の前記エネルギー発生素子にインクが吐出される熱エネルギーが発生する記録用駆動パルスを印加するように前記記録ヘッドを制御し、前記第1の駆動タイミングと該第1の駆動タイミングの前か後の第2の駆動タイミングとの間で、前記第1の駆動タイミングで駆動されない複数の前記エネルギー発生素子にインクが吐出されない熱エネルギーが発生する加熱用駆動パルスを印加するように前記記録ヘッドを制御することを特徴としている。
記録に用いられないエネルギー発生素子に、インクが吐出されない程度の熱エネルギーを発生する駆動パルスを印加することにより、記録ヘッド用基板内の温度分布を低減しつつ基板の加熱を行うことができ、色むらのない高品位な記録を行うことができる。
インクジェット記録装置および記録ヘッドを模式的に示した外観図である。 インクジェット記録装置の制御構成を表すブロック図である。 記録ヘッド用基板の回路構成を表す等価回路図である。 従来の記録信号と駆動タイミングとを説明する図である。 従来の記録信号と駆動される素子とを説明する図である。 第一の実施形態に係る記録信号と駆動タイミングとを説明する図である。 第一の実施形態に係る記録信号と予備加熱信号とを説明する図である。 第一の実施形態に係る記録信号と駆動パルスとを説明する図である。 第二の実施形態に係るカウント制御を説明する図である。 第二の実施形態に係る記録信号と予備加熱信号とを説明する図である。 第三の実施形態に係る記録信号と予備加熱信号とを説明する図である。
インクジェット記録装置はインクを吐出して記録媒体に対して記録動作を行うために用いることができる。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や、工業用生産機器などを挙げることができる。このようなインクジェット記録装置を用いることによって、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど種々の記録媒体に記録を行うことができる。
本明細書内で用いられる「記録」とは、文字や図形などの意味を持つ画像を記録媒体に対して付与することだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像を付与することも意味することとする。
さらに「インク」とは広く解釈されるべきものであり、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成、記録媒体の加工、或いはインクまたは記録媒体の処理に供される液体を言うものとする。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。なお、以下の説明では,同一の機能を有する構成には図面中同一の番号を付与し、その説明を省略する場合がある。
(インクジェット記録装置)
図1(a)は、本発明に係るインクジェット記録装置の外観斜視図である。図1(b)は、インクジェット記録装置をz軸側から見た図であり、記録ヘッドと記録位置を検出する位置センサとを示している。
紙送りローラー1は、記録媒体2を1対のローラーで挟み込むようになっており、回転することにより記録媒体2を矢印y方向の副走査方向に移動させる。記録ヘッド106はプラテン6に対向する面に複数の吐出口55(以下、ノズルとも称する)からなる吐出口列を備えている。また、記録ヘッド106はキャリッジ4に着脱可能に取り付けられ、キャリッジモータ201で動作されるキャリッジ駆動ベルト202によりキャリッジが主走査ガイド3に沿って、記録媒体に対して走査(以下主走査と記載する)される。記録時には記録媒体2がプラテン6と記録ヘッド106の間でプラテン6に保持されることにより、記録媒体と記録ヘッドの間隔が適正になるように保たれる。また、多数の等間隔のスリットが設けられたエンコーダスケール203が、主走査ガイド3と平行に設けられている。キャリッジ4が主走査方向に走査されると、キャリッジ上に設けられた位置センサ107が、エンコーダスケール203のスリットを検知してエンコーダ信号として出力する。
なお記録ヘッド106はインクタンク(図示せず)に供給チューブを介して接続され、インクが供給される。
(インクジェット記録ヘッド)
図1(c)は、プリンタのキャリッジ4に搭載される記録ヘッド106を、インクが吐出される方向から示した模式的な外観斜視図である。ここで、記録ヘッド106には、主走査方向Sに異なる色調(色、濃度を含む)のインクを並置する。例えば、ブラック(Bk)、ライトシアン(Lc)、シアン(C)、ライトマゼンタ(Lm)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のインクを吐出可能な複数の記録ヘッド用基板50を並置できる。記録ヘッド用基板50には、供給チューブと接続されるインク導入部7から記録ヘッド106内部を介してインクが供給される。
記録ヘッド用基板50の吐出口55のそれぞれには、液体を吐出するためのエネルギー発生素子が設けられており、駆動パルスが印加することにより駆動される。具体的には駆動パルスが印加されると熱エネルギーが発生して、エネルギー発生素子付近のインクが膜沸騰を起こす。このとき生じる圧力により吐出口55からインクが吐出されることにより記録動作が行われる。
なお、エネルギー発生素子が生じる熱エネルギーは印加する駆動パルスのパルス幅を変化させることにより、変化させることができる。つまり駆動パルスの幅を小さくすれば供給されるエネルギー量が減るため、このような駆動パルスを印加すればインクを吐出することなくエネルギー発生素子周囲の基板を加熱することができる。
(制御構成)
図2は、インクジェット記録装置の制御構成のブロック図である。インクジェット記録装置は、ホストとの通信を行い画像データを受信するデータ受信部101と、インクジェット記録装置の制御を行うCPU102と、画像処理を行う画像処理部103と、画像処理データと印字データを蓄えるメモリ104を有している。これらはバスを介して記録ヘッド制御部105と接続されている。記録ヘッド制御部105は、データを生成する駆動データ生成部108と、ヒートパルス信号を生成するヒートパルス生成部109と、ブロックトリガ信号(ラッチ信号とも称する)を生成するタイミング生成部110とから構成される。駆動データ生成部108は、記録データ信号とブロック選択データとをシリアルにつなげたデータを生成し、ヒートパルス生成部109は、エネルギー発生素子への電圧の印加時間を決めるヒートパルス信号を生成する。そして、タイミング生成部110は、記録ヘッドの位置情報、すなわち位置センサ107から出力されるエンコーダ信号からラッチ信号を生成する。ここで生成された信号が、記録ヘッド用基板に送られて、エネルギー発生素子が駆動される。
(記録ヘッド用基板回路構成)
図3は、記録ヘッド用基板50の等価回路図である。記録ヘッド用基板50には、データが入力されるデータ端子30と、クロック信号を入力されるクロック端子29と、ラッチ信号が入力されるラッチ端子28と、ヒートパルス信号が入力されるヒート信号端子とが備えられている。さらに、エネルギー発生素子27を駆動するための電圧を印加するVH端子とGNDH端子とが備えられている。
さらに記録ヘッド用基板50には、データを保持するシフトレジスタ21、シフトレジスタ21に保持されたデータをラッチ信号に同期してラッチするラッチ回路22、ブロック選択データを符号化してブロック選択信号を出力するデコーダ24が設けられている。そしてエネルギー発生素子27のそれぞれに対応するように、記録データ信号とブロック選択信号とヒートパルス信号とを論理積する複数のAND回路25(駆動素子)が設けられている。エネルギー発生素子27は、AND回路から出力された駆動信号をもとにエネルギー発生素子27をON/OFF制御するスイッチとして用いられるMOS−トランジスタ26で制御されることでパルス形状の電圧(駆動パルス)が印加されて駆動される。
(データと駆動タイミングとの関係について)
次に図4(a)を用いて、一般的に用いられるデータと駆動タイミングとの関係について説明する。ここでは、電圧降下の影響を低減するために1カラム分の印字データを32のタイミングに分けて駆動(時分割駆動)する方法を用いて説明を行う。
位置センサ107からは、エンコーダ信号(A相)401と、位相が4分の1周期ずれたエンコーダ信号(B相)402とが、タイミング生成部110に入力される。タイミング生成部110では、エンコーダ信号401の立ち上がりエッジのタイミングで基準パルス403が生成され、それを逓倍することで記録解像度の間隔で出力されるヒートトリガ信号404が生成される。さらにヒートトリガ信号404の間隔を32に分割することでブロックトリガ信号428(ラッチ信号)を生成する。このブロックトリガ信号428のタイミングでデータが入力される。このようにキャリッジの位置情報であるエンコーダ信号をもとに生成したブロックトリガ信号305の周期の期間内でデータの転送、ヒートパルスの制御を行うことで、所望の位置に記録を行うことができる。
また、記録ヘッド用基板50には、512個のエネルギー発生素子が設けられており、これらは32個の連続するエネルギー発生素子からなるグループが16個(第1〜第16)設けられている。グループ内のエネルギー発生素子は互いに異なるタイミングで駆動されるようにブロック選択信号で選択される。また、同じタイミングに駆動されるエネルギー発生素子を1つのブロック群として表す。つまり、ノズル番号0、32、64・・・480が第0ブロック(Block0)となり、ノズル番号1、33、65・・・が第1ブロックと続き、ノズル番号31、63・・・511が第31ブロック(Block31)となる。
例えばブロックトリガ信号0のタイミング450では、Block0のエネルギー発生素子が選択され、ブロックトリガ信号1のタイミング460では、Block1のエネルギー発生素子が選択される。
次に、図4(b)を用いてデータ端子に入力されるシリアルデータについて説明する。データ端子から入力されるデータ430は、記録データ407とブロック選択データ408で構成されている。図4(c)に示すようにクロック信号429に同期して、インクジェット記録装置から記録ヘッドへのデータ430の転送が行われる。またラッチ信号のタイミングで記録ヘッドでは前のタイミングで転送されたデータ430をラッチ回路にラッチして、さらにヒートパルス信号と論理積して駆動パルス440(記録用駆動パルス)を生成してエネルギー発生素子の駆動を行う。
図5に駆動されるノズルとそのときのデータの例を示す。
例えば第2ブロック(Block)の吐出のタイミングにおいて、ノズル番号2、34、482を吐出するように駆動する場合を示す。このとき記録データ407は16ビット(16グループ分)で表すため、第0ビット(D0)、14ビット(D14)、15ビット(D15)に1をセットし、その他のビットは0をセットし、“1000000000000011”となる。
次にブロック選択データ408は0〜31ブロックを5ビットで示す。この例では第2ブロックなので、“00010”をセットする。つまり、1ブロックに対応するデータは、16+5=21ビットの情報となっている。このデータ430で選択されたエネルギー発生素子に、次のタイミングで駆動パルス440が印加されて一般的なインクの吐出が行われる。
しかしながら、このような一般的なインクの吐出を行っていると、インクの吐出に用いられないエネルギー発生素子の周囲は加熱されないため、使用されないエネルギー発生素子周囲の基板温度は低下していくことになる。そのため、記録ヘッド用基板50内で温度分布が生じてインクの吐出量がばらつき、色むらが生じることになる。本願発明はこのような色むらを防止するために、記録用の駆動パルスが印加されないエネルギー発生素子に、インクが吐出されない程度の予備加熱用の駆動パルスを印加することを特徴としている。記録に用いられないエネルギー発生素子に熱エネルギーを発生させることで、記録に用いられないエネルギー発生素子の周囲の基板温度を上昇させることができ、記録ヘッド用基板を均一に加熱してインクの吐出量ばらつきを低減し、色むらを低減することができる。以下、本願発明について具体的な説明を行う。
(第一の実施形態)
図6(a)に、記録用の駆動パルス440に予備加熱用の駆動パルス441(加熱用駆動パルス)を印加する際の、駆動タイミングを示す。図6(a)においては、図4(a)とヒートトリガ信号404までの生成は同じであるが、ブロックトリガ信号428を2倍の64個生成する。ヒートトリガ信号の周波数は画像のカラム間隔(印字解像度)で決まってくるため、ブロックトリガ信号の間隔は周波数が2倍となり、時間間隔は2分の1となる。
各ブロックトリガ信号の2つの周期が1つのブロックのエネルギー発生素子を駆動するために用いられる。具体的には前半のブロックトリガ信号(偶数)が記録用の駆動パルス440を印加するエネルギー発生素子を選択するために用いられ、後半のブロックトリガ信号(奇数)が予備加熱用の駆動パルス441を印加するエネルギー発生素子を選択するために用いられる。なお、本実施形態では記録を行った後に予備加熱を行っているが、予備加熱後に記録を行ってもよい。
例えばブロックトリガ信号0のタイミングでは、Block0のエネルギー発生素子のうち記録用の駆動パルスが印加されるエネルギー発生素子が選択される。そしてブロックトリガ信号1のタイミングでは、Block0のエネルギー発生素子のうち予備加熱用の駆動パルスが印加されるエネルギー発生素子が選択される。
言いかえると、エネルギー発生素子が駆動されてインクが吐出されるタイミング(第1の駆動タイミング)と次のインクが吐出されるタイミング(第2の駆動タイミング)との間のタイミングで、予備加熱を行うためにエネルギー発生素子が駆動される。
図6(b)に、データ端子に入力されるデータ430を示す。ブロックトリガ信号0のタイミングでは、記録を行うエネルギー発生素子の記録データ407aとブロック選択データ408がクロック信号429に同期してシリアルで入力される。ブロックトリガ信号1のタイミングでは、加熱を行うエネルギー発生素子の予備加熱用の記録データ407bとブロック選択データ408がクロック信号429に同期してシリアルで入力される。
図7にこのような予備加熱用データの生成方法を示す。本実施形態のインクジェット記録装置の駆動データ生成部108には記録データの論理を反転する反転回路601と、反転回路601から出力された記録データを保持するバッファ602とが設けられている。1カラム分のデータから作成した、各ブロックの記録用の記録データ407aの論理を反転回路601で反転することで、予備加熱用の記録データ407bが生成される。
例えば、ブロック2の “1000000000000011”という記録用の記録データが生成されると、反転回路601で論理が反転されることで、“0111111111111100”という予備加熱用の記録データとなる。図8を用いてこのデータが入力された際の駆動について説明する。
まず、ブロック選択データ408は、“00010”であるため、符号化するとブロック2のエネルギー発生素子が駆動可能なタイミングであるということがわかる。そして第1,2,16のグループが記録用の記録データ407aで選択されているため、ブロック2かつ第1,2,16のグループのエネルギー発生素子が選択され、ヒートパルス信号440の記録用のパルス信号と論理積されて記録用の駆動パルス440生成される。この記録用の駆動パルス440がエネルギー発生素子に印加されることで記録動作が行われる。
また、第1,2,16以外のグループが予備加熱用の記録データ407bで選択される。そしてブロック2かつ第1,2,16の以外のエネルギー発生素子が選択され、ヒートパルス信号440の予備加熱用のパルス信号と論理積されて予備加熱用の駆動パルス441が生成される。この予備加熱用の駆動パルス441がエネルギー発生素子に印加されることで予備加熱動作が行われる。
以上のようにインクの吐出が行われないエネルギー発生素子に、予備加熱用の駆動パルスを印加することにより、印字が行われないエネルギー発生素子の周囲に熱エネルギーを発生させることができる。従って、印字が行われないエネルギー発生素子周囲の基板を加熱することができ、記録ヘッド用基板の温度分布を低減した状態で温度を一定に保つことができる。これにより、インク吐出量のばらつきを低減することができ、色むらなどの発生を防止することができる。
また反転回路をインクジェット記録装置本体に設けて制御を行うことで、記録ヘッド用基板に別に、予備加熱用の回路等を設ける必要もなく、低コストで色むらの低減を実現することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態においては、所定の領域内でのエネルギー発生素子の駆動回数に応じてインクの吐出が行われないエネルギー発生素子のなかから予備加熱用の駆動パルスを印加するエネルギー発生素子を選択し、予備加熱動作を行う形態を説明する。以下、図9を用いて説明を行う。
吐出口列は、連続するノズルからなる複数のノズル群に区分けされている。このノズル群ごとに記録ヘッドを1回走査して記録を行う領域を、複数に区分けした単位領域(個別領域)あたりに印字されるインク吐出数、すなわちエネルギー発生素子を駆動する回数をカウントする。そしてカウントされたカウント値に応じて予備加熱用の駆動パルスの印加を行うエネルギー発生素子の数を決定する。図9(a)では、ノズル第0〜ノズル第511を128ノズル数毎に4つの群に区分けされている。さらにそれぞれの群からの吐出数を、群ごとにカウントするカウンタ801が設けられている。さらにそれぞれのカウンタ801のカウント結果からランク制御手段802が予備加熱のレベルを決定する。具体的には、カウント値を記録デューティに換算し、単位領域ごとに記録デューティに基づいた加算動作を行いレベルの決定を行う。なお記録デューティとは、記録領域の画素数に対する実際に記録される画素数の割合をいう。
ランク制御手段802は、表1に示すように現在あるランク値に、次の単位領域に対応する記録デューティに基づいて決定した加算値を加算する。図9(b)において、1つのランク制御手段802のランク値の推移901の例を示す。単位領域当たりの記録デューティが25%である場合には、現在ランク値3であるランク制御手段802は、−1を加算してランク値2とする。また、次の単位領域当たりの記録デューティが70%である場合には、現在ランク値2であるランク制御手段802は、1を加算してランク値3とする。
Figure 2013103358
さらにランク値制御手段は、得られたランク値からレベルを決定してレジスタ805に出力する。ランク値が2未満の場合にはレベル0を出力し、ランク値が2以上5未満のときはレベル1を出力し、ランク値が5以上8未満のときにはレベル3を出力し、ランク値が8以上のときにはレベル4を出力する。
図9(c)に示すようにこのレベル値に応じて、レベル3は“0000”、レベル2は“1010”、レベル1は“1101”、レベル0は“0000”、というそれぞれ4bitの個別マスク1003が設けられている。さらに、図10に示すようにレジスタ805に出力された4つのノズル群のレベルが“0132”である場合には、それぞれのレベルの個別マスク1003を読み出して組み合わせることで、“1111110100001010”というマスク1002を設ける。
そして、反転回路601で反転されて出力された記録データに対して、マスク1002を合成することにより、最終的な予備加熱用の記録データ407bを生成してバッファ602に格納する。このバッファ602に保持された記録データを用いて第1の実施形態と同様に記録動作及び予備加熱動作を行う。
つまりインク吐出数の多いノズル群においては、インク吐出数の少ないノズル群より多いエネルギー発生素子が予備加熱動作に用いられるように制御している。これにより、ノズル群毎にインク吐出数が大きく異なり温度分布がそもそも生じるような記録動作であったとしても、基板の温度分布を低減するような予備加熱制御とすることができ、色むらなどの発生を防止することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、図4(c)に示すように記録用のタイミングと予備加熱用のタイミングそれぞれに対してブロック選択データ408が入力しているが、これらはタイミング0とタイミング1とでは同じブロックが選択されるため同じ信号が入力されている。第3の実施形態では、同じブロックに対応する記録用と予備加熱用のブロック選択データ408の入力は1度だけにすることで、データの入力時間を短縮している。
図11は、ブロックトリガ信号428と記録信号及び予備加熱信号用のデータ430とのタイミングを示す図である。ブロックトリガ信号428は基準パルス信号304から、ヘッドのブロック分割数に基づいて生成された信号である。第1の実施形態では、このブロックトリガ信号428をそのままラッチ信号として用いていた。本実施形態ではこのブロックトリガ信号428から、互いに間隔の異なる予備加熱用のデータを転送する時用の間隔528aと、記録用のデータを転送する時の間隔528bとを有するラッチ信号528を生成する。
記録用のデータを転送してセットする際にはブロック選択データ408を転送しないことで、予備加熱用のデータを転送する時の間隔528aより、記録用のデータを転送する時の間隔528bを小さくしている。
つまりブロックトリガ信号428の周期内で、記録用の記録データ407aおよび予備加熱用の記録データ407bと、ブロック選択データ408を1回転送している。
具体的には、記録ヘッド用基板50にブロック選択データ408を保持するバッファを設け、このブロック選択データ408をブロックトリガ信号428に同期して次のブロック用のブロック選択データ408を読み込むように設けることができる。
なお、ヒートパルス信号431の予備加熱用のパルス信号は、記録用のパルス信号に比べて短い。駆動制御は、ラッチ信号の前のタイミングで入力されたデータを用いて行われる。そのため、予備加熱用の記録データ407bとブロック選択データ408との入力を、記録用のパルス信号を入力するのと同じ、間隔528aの期間内で行うことで全体としてのデータの入力時間を短縮することができる。
27エネルギー発生素子
55 記録ヘッド用基板
106記録ヘッド
407記録データ
408ブロック選択データ
440 記録用駆動パルス
441 加熱用駆動パルス

Claims (5)

  1. 駆動パルスが印加されることで熱エネルギーを発生する、複数のエネルギー発生素子を備え、該複数のエネルギー発生素子を用いてインクを吐出する記録ヘッドと、
    1カラム分の記録データを複数の駆動タイミングに分けて記録するように前記記録ヘッドの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して走査して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記制御手段は、第1の駆動タイミングで、記録に用いられる複数の前記エネルギー発生素子にインクが吐出される熱エネルギーが発生する記録用駆動パルスを印加するように前記記録ヘッドを制御し、前記第1の駆動タイミングと該第1の駆動タイミングの前か後の第2の駆動タイミングとの間で、前記第1の駆動タイミングで駆動されない複数の前記エネルギー発生素子にインクが吐出されない熱エネルギーが発生する加熱用駆動パルスを印加するように前記記録ヘッドを制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記記録用駆動パルスに対応する記録データの論理を反転して、前記加熱用駆動パルスに対応する加熱用の記録データを生成する反転手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記記録ヘッドを駆動するための記録データ信号および駆動タイミングを選択するための選択信号を前記記録ヘッドにシリアルに転送する転送手段を備え、
    前記記録ヘッドは、前記記録データ信号と前記選択信号とに基づいて、複数の前記エネルギー発生素子のそれぞれを駆動する、複数の駆動素子を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記転送手段は、前記駆動タイミングの周期内に、前記記録用駆動パルスに対応する前記記録データ信号および前記選択信号と、前記加熱用駆動パルスに対応する加熱用の記録データ信号と、を少なくとも転送することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 駆動パルスが印加されることで熱エネルギーを発生する、複数のエネルギー発生素子を備え、該複数のエネルギー発生素子を用いてインクを吐出する記録ヘッドと、1カラム分の記録データを複数の駆動タイミングに分けて記録するように前記記録ヘッドの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して走査して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドを1回走査したときに記録される領域を走査方向に区分した、複数の個別領域ごとに、記録データから前記エネルギー発生素子を駆動する回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段のカウント値に応じて、駆動タイミングで駆動されない複数の前記エネルギー発生素子のうち加熱に用いるエネルギー発生素子を選択する選択手段と、を有し、
    前記制御手段は、第1の駆動タイミングで、記録に用いられる複数の前記エネルギー発生素子にインクが吐出される熱エネルギーが発生する記録用駆動パルスを印加するように前記記録ヘッドを制御し、前記第1の駆動タイミングと該第1の駆動タイミングの前か後の第2の駆動タイミングとの間で、前記選択手段で選択されたエネルギー発生素子に、インクが吐出されない熱エネルギーが発生する加熱用駆動パルスを印加するように前記記録ヘッドを制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
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