JP4059481B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数段階のサイズの記録ドットを形成できるインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1つの流路(ノズル)内に互いに独立して駆動可能な複数の電気熱変換素子を有するインクジェット記録ヘッドが知られており、例えばキヤノン株式会社よりBC−21eとして提供されている。また、そのような記録ヘッドを用いた記録装置がキヤノン株式会社よりBJC−430Jとして提供されている。このような記録ヘッドは1つの流路内に互いに独立して駆動可能な2つの電気熱変換素子を有しており、画像の低濃度部は1つの電気熱変換素子の発泡によるインク滴で記録を行い、高濃度部は2つの電気熱変換素子の発泡によるインク滴で記録することによって多階調記録を実現している。
【0003】
また、特開平8−183179号公報においても、互いに面積の異なる複数の電気熱変換素子を1つの流路内に具えた記録ヘッドを用い、解像度や階調数、および記録速度を変えて記録する手法が開示されている。
【0004】
図17は、上記特開平8−183179号公報における記録方法の1例を説明するための図であり、記録ヘッドの構造を示すための断面図である。各インク路2Aには2つの電気熱変換素子(以下ヒータまたは発熱素子とも言う)SH1およびSH2が配設されている。これら2つのヒータは相互に表面積を異ならせて設けられているものであり、各ヒータを別々に独立して駆動することもでき、また、2つのヒータを同時に駆動させることもできるように配線されている。図のヒータSH1、SH2、吐出口2N、およびインク路2A(以下、特にことわらない限り、これらを総称して「ノズル」という)は、上記記録ヘッドにおいて、例えば720dpi(ドット数/インチ;参考値)の密度で所定数配設されている。各流路においては、2つのヒータを駆動するその組み合わせに応じて、吐出口毎に3段階に吐出量を変化させることが可能である。
【0005】
図18は、上記3段階の吐出量に応じて記録される3段階のドット径の状態を模式的に示した図である。入力されてくる多値データに応じて、大ドット、中ドット、小ドット、または非記録のいずれかに切りかえることにより、720dpiの画素に4値の記録を行うことが出来る。
【0006】
ところで、1つのインク路内に設置された複数の電気熱変換素子によって、ある1ラインの記録を行う場合、一走査の連続的吐出において吐出量を変更させようとすると、複雑な回路構成が必要となる。よって、上記公報では、少なくとも一回の記録走査では、各吐出口が記録するドット径を、大、中、あるいは小のどれか一つに固定しておき、各ラインに対しては複数回の記録走査によって画像を形成する方法が採られている。複数回の記録走査で行う多階調記録は記録速度が遅いと言う欠点があるが、写真画像においては、解像度や記録速度よりも階調数や滑らかさを重視する場合も多く、このような記録方法が有効であると言える。
【0007】
これに対し、文字や図形等の線画においては、階調数よりもコントラストおよび記録速度を重視する傾向がある。よって、夫々の吐出口から大ドットのみを記録し、2階調の画像を一回の記録走査で完成する高速な記録方法が一般に採られている。
【0008】
以上の様に、1つの流路内に複数の電気熱変換素子を有する記録装置において、解像度、吐出量、記録方法を変更することによって、画像の種類に適応した記録が可能となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の多階調記録では、インク路内に設置された複数の電気熱変換素子のうち、1つを駆動した時のインク滴の大きさをより小さく設計することで、低濃度部の粒状感(ドットの視覚認識性)を減少させ、ハイライト部において滑らかな画像を再現することが出来る。しかし、図17の様に1つの流路に電気熱変換素子を2つしか設置しない場合、1つの電気熱変換素子を極力小さくしてしまうと、高濃度部や2階調記録で必要十分な濃度を得るために、もう一つの電気熱変換素子を更に大きく設計しなくてはならない。しかし、この様にすると、低濃度部で記録する小ドットと、中高濃度部で記録する中ドットとの面積差すなわち濃度差が大きくなり、滑らかな階調表現(グラデーション)を行うことが出来なくなってしまう。よって、従来では粒状感の少ない滑らかな階調記録と、十分な濃度での高速記録を1つの記録装置で両立させることが十分とは言えなかった。
【0010】
本発明は、上述の問題点を解消するために成されたものであり、その目的とするところは、ハイライト部における粒状感を低減しつつ滑らかな階調記録を行う高画質記録と、十分な濃度で高速に記録する高速記録の双方を実現するインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、並列した複数のインク路それぞれに対応して、インクを吐出するために利用されるエネルギを発生する複数の電気熱変換素子を有し、該電気熱変換素子を駆動することによって、前記インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドにおいて、前記インク路それぞれで所定の少なくとも2つの前記電気熱変換素子を同時に駆動させた場合には、前記複数のインク路間で吐出されるインク量が実質的に等しく、かつ前記インク路それぞれで所定の1つの前記電気熱変換素子を駆動して吐出される最小のインク量が、前記複数のインク路間で互いに異なるように構成されてなることを特徴とする。
【0012】
また、上記のインクジェット記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記インク路それぞれで所定の少なくとも2つの前記電気熱変換素子を同時に駆動させて前記複数のインク路より概略等しいインク滴を吐出させる第1のヘッド駆動手段と、前記インク路それぞれで少なくとも所定の1つの前記電気熱変換素子を駆動させ、前記複数のインク路間で互いに異なる量のインク滴を吐出させる第2のヘッド駆動手段とを具えたことを特徴とする。
【0013】
以上の構成によれば、個々のヒータを独立に駆動することで、ノズル間で異なる量のインク滴を吐出したり、同量のインク滴を吐出したりすることができるので、数段階の吐出量で多階調に記録を行う階調記録と、一定の吐出量で高速に記録を行う高速記録とを併せ持つことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
(記録装置本体)
図3は、本発明で適用可能なインクジェット記録装置の全体構成を示した斜視図である。
【0016】
図3において、インクジェット記録装置1は、シリアル方式のカラープリンタとして構成されている。ガイドシャフト2は主走査方向と平行に配置されており、キャリッジユニット3はガイドシャフト2に支持されることで、主走査方向に移動自在となっている。また、ガイドシャフト2と平行な位置には、一対のタイミングプーリ4で循環自在に張架されたエンドレスのタイミングベルト5が配置されており、このタイミングベルト5にキャリッジユニット3が連結されている。このキャリッジユニット3には、カートリッジホルダ6が設けられており、このカートリッジホルダ6にインクジェットカートリッジ7が交換自在に装着されている。より詳細には、カートリッジホルダ6は、回動自在な手動レバー8に連動して変位するよう設けられており、この手動レバー8の回動に対応してインクジェットカートリッジ7を着脱自在に保持する。
【0017】
更に、キャリッジユニット3には、インクジェットカートリッジ7と電気的にコンタクトする複数の接続端子(図示せず)が設けられており、これらの接続端子にはフレキシブルケーブル9により駆動回路が接続されている。
【0018】
また、キャリッジユニット3には、フォトカプラからなるポジションセンサ11が装着されており、キャリッジュニット3がホームポジションに位置した状態でポジションセンサ11が検知する位置に遮光板12が配置されている。ポジションセンサ11は、ヘッド回復系を含むホームポジションユニット13に接続されている。
【0019】
なお、キャリッジユニット3に装着されたインクジェットカートリッジ7に対向する位置には、記録媒体(図示せず)が副走査方向に順次搬送される経路が、複数のガイドプレート(図示せず)やフィードローラ14により形成されている。
【0020】
(記録ヘッド)
図4はインクジェットカートリッジ7の構成を示した斜視図である。
【0021】
図4に示すように、インクジェットカートリッジ7は、カートリッジ本体21に対し、ブラックインクを収容したタンク22と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の3色カラーインクを収容したタンク23とが着脱自在に装着される構成となっている。そして、これらのタンク22,23にはインク供給口24が形成されており、このインク供給口24が連結されるインク受給口25がカートリッジ本体21に形成されている。
【0022】
インク受給口25は、記録ヘッド部26に連通している。記録ヘッド部26にはヒータ(発熱素子)を形成した基板(以下、ヒータボードという)が配置されており、カートリッジ本体21の側面に形成された接続端子30に接続されている。この接続端子30にはキャリッジユニット3の接続端子(図示せず)が着脱自在に接続される構成となっている。
【0023】
(ヒータボード)
図5は、ヒーターボードの構成例を示した図である。
【0024】
図5において、ヒータボード28はシリコン基板31で形成されており、その表面の前縁部に各色用の発熱素子群(ヒータ群)32〜35が所定の間隔を置いて並設されている。これらの発熱素子群32〜35は、32がイエローインク用の発熱素子群、33がマゼンタインク用の発熱素子群、34がシアンインク用の発熱素子群、そして35がブラックインク用の発熱素子群となっており、夫々にはインク加熱用の多数の発熱素子が配置されている。
【0025】
ヒータボード28の両側端部には、シリコン基板31を適切な温度に保温するためのヒータ(以下、サブヒータという)36が設けられている。また、ヒータボードの一側端部には、発熱素子の抵抗値のランクに応じた駆動を行うべくその抵抗値を推定するための測定を行う対象となるランクヒータ37が設けられている。更に、ヒータボード28の中央領域には、発熱素子やサブヒータ36等を駆動するための駆動回路38が薄膜により形成されており、ヒータボード28の後縁部には、駆動回路38に接続された接続端子39が形成されている。
【0026】
(ヒータボード上のヒータ部)
図1は、図5の発熱素子群32〜35の一部を拡大し、発熱素子の配列とノズルの構成とを説明するための図である。
【0027】
シリコン基板31の表面には、各発熱素子29を隔てるための隔壁が薄膜によって形成されている。そしてこの隔壁と、隔壁上に接合された別体のシリコン基板により、複数のノズル27が形成されている。夫々のノズル27は、360dpi(ドット/インチ)の密度で各色48個ずつ配置されているが、各色の間には8ノズル分に対応した間隙がおかれている。また、このように並設された各ノズル27には、図中、イエローの左端部のものからブラックの右端部のものまでシリアルナンバが付与されて管理されており、第1番目〜第48番目がイエロー用のノズル、第57番目〜第104番目がマゼンタ用のノズル、第113番目〜第160番目がシアン用のノズル、第169番目〜第216番目がブラック用のノズルとなっている。
【0028】
本実施形態においては、一つのノズル27に二個ずつの発熱素子(ヒータ)29が配置されているが、隣接するノズル27aと27bとでは、ノズル内に配置されたヒータのサイズが異なっている。そして、この2種類のノズルが交互にヒータボードに配置された構成となっている。奇数番目のノズル27aには互いに寸法の異なるヒータ29aおよびヒータ29b(以下、前者をAヒータ、後者をBヒータという)が配置されて、Aヒータ29aは前後長さLa=120(μm)、左右幅Wa=10(μm)の長方形に、Bヒータ29は前後長さLb=120(μ皿)、左右幅Wb=30(μm)の長方形に、それぞれ金属の高抵抗の薄膜で形成されている。一方、偶数番目のノズル27bには互いに寸法の異なるヒータ29cおよびヒータ29d(以下、前者をCヒータ、後者をDヒータという)が配置されており、Cヒータ29cは前後長さLc=120(μm)、左右幅Wc=20(μm)の長方形に、Dヒータ29cは前後長さLd=120(μm)、左右幅Wd=20(μm)の長方形に、それぞれ金属の高抵抗の薄膜で形成されている。また各吐出ヒータの前縁部はシリコン基板31の吐出口側のエッジより同一の距離に位置している。
【0029】
Aヒータ29aの前縁部及びBヒータ29bの前縁部には、金属の薄膜からなる一個の共通電極40aが結線されており、Aヒータ29aの後縁部およびBヒータ29bの後縁部には、それぞれ、金属の低抵抗の薄膜からなる個別電極41aおよび41bが個々に結線されている。同様に、Cヒータ29cの前縁部及びDヒータ29dの前縁部には、金属の薄膜からなる個々の共通電極40bが結線されており、Cヒータ29cの後縁部およびDヒータ29dの後縁部には、それぞれ、金属の低抵抗の薄膜からなる個別電極41cおよび41dが個々に結線されている。共通電極40aおよび40bはアース配線(図示せず)に接続されており、個別電極41a、41b、41cおよび41dは駆動回路38に接続されている。
【0030】
尚、各ヒータをヒートした場合に吐出されるインク量の比率は、上記で示したヒータサイズの表面積に順じ、(Aヒータの吐出量):(Bヒータの吐出量):(Cヒータの吐出量):(Aヒータ+Bヒータの吐出量):(Cヒータ+Dヒータの吐出量)≒1:3:2:4:4となっている。
【0031】
(ヒータボードのロジック回路部)
図6は、駆動回路38の内容を示すロジック回路図である。51はシフトレジスタ、52はラッチ回路、53はブロック選択回路、54はドライバ回路、55は論理和回路、56は各ノズルに対応したヒータであり、これらは薄膜にてヒータボード上に形成することができる。
【0032】
シフトレジスタ51は、記録装置本体からのイメージデータ(DATA)とクロック信号(DCLK)とを受け取り、クロック信号に同期してシリアルに入力されるイメージデータを保持する。ラッチ回路52は、外部入力されるラッチ信号(LATCH)に対応して、シフトレジスタ51に保持されたイメージデータをラッチする。このラッチされた信号によりデータに対応して使用されるノズルが選択される。なお、この信号を以後、ノズル選択信号と称する。
【0033】
ブロック選択回路53は、発泡を生じさせるためのヒータ駆動信号の印加タイミングをノズル間でずらしてエネルギー消費を分散させるために、ノズル群56を複数のブロックに分けて、ブロック間で時分割駆動を行うとともに、同一ブロックに属するヒータに対しては同時駆動を行うようにするものである。本例のブロック選択回路53は、3ビット並列のブロック選択信号(BENB0〜BENB2)を外部から受容し、その各ビットの信号値の組み合わせによって8ビットのブロック選択信号(B1ock0〜Block7)を生成するデコーダの形態を有し、これらブロック選択信号が論理和回路55に転送される。本実施形態では、ノズル群56に対し記録ヘッドの一端側のノズルよりSeg.1、Seg.2…と番号付けした場合、各ブロック選択信号が下記のようにノズルを選択するように結線されている。
Block0:Seg.16k+1、Seg.16k+2
Block1:Seg.16k+3、Seg.16k+4
Block2:Seg.16k+5、Seg.16k+6
Block3:Seg.16k+7、Seg.16k+8
Block4:Seg.16k+9、Seg.16k+10
Block5:Seg.16k+11、Seg.16k+12
Block6:Seg.16k+13、Seg.16k+14
Block7:Seg.16k+15、Seg.16k+16
ここで、kは0〜13の整数である。またSeg.49〜56、Seg.105〜112およびSeg.161〜168は、図5で説明した各色の間隙に相当し、ドライバ回路54までは結線されているがヒータ素子は設けられていない。
【0034】
パルス信号HENBA,HENBB,HENBC,HENBDは外部(記録装置本体側の駆動回路)から入力され、論理和回路55では、それぞれのパルス信号が下記のようにノズル及びヒータを選択するように結線されている。
HENBA:2j+1のAヒータ
HENBB:2j+1のBヒータ
HENBC:2j+2のCヒータ
HENBD:2j+2のDヒータ
ここで、jは0〜107の整数である。
【0035】
以上説明した様に、シフトレジスタ51に保持されたイメージデータは、ラッチ回路52のノズル選択信号により使用するノズルが選択され、ブロック選択信号(Block0〜Block7)及びパルス信号(HENBA〜HENBD)によって各ヒータに印加するパルス波形及びタイミングが選択される。そして、選択された各ヒータはドライバ回路54により電圧VHが印加される。
【0036】
(記録装置本体側の駆動部)
図7は、記録装置の記録制御系の構成例を示したブロック図である。同図において、2000は画像データを入力するインターフェースである。2012は記録装置の制御部であり、その制御部内において、2005はCPU、2004はCPU2005が実行する制御プログラムその他固定データを格納するROM、2001は各種データ(ヘッドに供給されるデータ等)の保存用およびワーク用に用いられるRAMである。また、2002は記録ヘッド2010に対する記録データの供給制御を行うASICであり、インターフェース2000、CPU2005、RAM2001間のデータ転送制御も行う。2003はCPU2005とASIC2002との間のデータ転送を行うシステムバスである。
【0037】
2008は記録ヘッド2010を搬送するためのキャリッジモータ、2009は記録媒体を搬送するための紙送りモータである。2006および2007は、それぞれ、キャリッジモータ2008および紙送りモータ2009を駆動するための各モータドライバである。
【0038】
画像データの供給源をなすコンピュータ等からインターフェース2000にイメージデータが入力されると、ASIC2002とCPU2005との間でこのイメージデータを記録用の記録信号に変換する。そして、その記録信号に応じて、キャリッジモータドライバ2006および紙送りモータドライバ2007が、それぞれ、キャリッジモータ2008および紙送りモータを駆動する。また、キャリッジモータ2008の行動に伴う記録ヘッドの主走査の過程で、記録ヘッド2010が記録信号に従って駆動され、記録媒体への記録が行われる。
【0039】
図8は、ASIC2002での制御系の機能的な構成を更に詳しく示したブロック図である。
【0040】
図8において、2102はモータパルス発生部であり、ここで発生されたパルスはキャリッジモータドライバ2006に転送される。キャリッジモータドライバ2006は、受け取ったパルスによりキャリッジモータ2008を駆動させる。
【0041】
また、ヘッド駆動パルス生成部2103は、モータパルスに同期してヘッド駆動パルスを発生させ、記録ヘッド2010へ転送する。また、この駆動信号に同期して、データ転送部2104に対しても同期信号を転送する。
【0042】
一方、RAM2001に格納されたイメージデータは、RAMコントローラ2107およびDMAコントローラ2105により、例えば1回の記録走査(主走査)で記録される量を単位としてデータ転送部2104にDMA転送される。データ転送部2104は、ヘッド駆動パルス生成部2103から受け取った同期信号に同期して、1走査分のイメージデータを記録ヘッド2010に転送する。そして、1走査分のデータが全て転送されると、DMAコントローラ2105に転送終了の信号を出力する。DMAコントローラ2105は、転送終了信号を受けると、次の1主走査分のイメージデータをDMA転送する。
【0043】
このような主走査単位でのデータ転送は、RAM2001上に格納されたイメージデータの走査開始アドレスと終了アドレス(もしくはデータ量)を、RAMコントローラ2107に指定することで制御することができる。
【0044】
(ヘッド駆動パルス生成部)
次にヘッド駆動パルス生成部2103で生成されるパルスについて図7および図8を参照して説明する。CPU2005は、予めPROM2004に記憶されているパルス設定値を参照して、ヘッド駆動パルス生成部2103より、パルス信号HENBA,HENBB,HENBC,HENBDを出力させる。
【0045】
図9は、上記PROM2004に記憶されているパルス設定値によって設定された、各ヒートパルス信号HENBA,HENBB,HENBC,HENBDの出力状態を示したものである。
【0046】
本例においては、各ヒータの駆動パルス信号は、インクを予熱することで安定した吐出量を得るために印加されるパルス(プレヒートパルス)と、これと適切なインターバル期間をおいて実際にインク吐出を行わせるために印加されるパルス(メインヒートパルス)とからなるものとする。
【0047】
図9において、PA0、PA1、PA2およびPA3がROMに記憶されているAヒータ29a用のパルス設定値であり、それぞれブロックの開始からプレヒートパルス開始タイミングまでの期間がPA0、プレヒートパルスのパルス幅がPA1、プレヒートパルスとメインヒートパルスとの間のインターバル期間がPA2、メインヒートパルスのパルス幅がPA3として設定されて、ヒート信号HENBAとなる。Bヒータ29b,Cヒータ29c,Dヒータ29dについても同様に、パルス設定値として、ブロックの開始からプレヒートパルス開始タイミングまでの期間がPB0,PC0,PD0、プレヒートパルス幅がPB1,PC1,PD1、インターバル期間がPB2,PC2,PD2、メインヒートパルス幅がPB3,PC3,PD3が設定されて、ヒート信号HENBB,HENBC,HENBDとなる。
【0048】
これらの設定値を書きかえることにより任意のパルスを設定することが出来、また、記録すべきデータがない場合には各設定値に「0」を設定すると、ヒートパルスはLowレベルのままになるよう構成されている。
【0049】
また、ROM2004には、ブロック選択信号BENB0,BENB1,BENB2の組み合わせ用のパターンも記憶されており、CPU2005はこのパターンを参照して、ヘッド駆動パルス生成部2103より、ブロックパルスBENB0,BENB1,BENB2を出力させる。このブロック選択信号は、モータ駆動パルス生成部2102から発生されるモータ駆動パルスに同期して出力される。
【0050】
(画像形成)
以下に、実際にノズル27からインクを吐出し、記録媒体上にドットを形成させる状態を説明する。図9で示した様に、互いに隣接するノズルはタイミングをずらして駆動され、更に図6で説明した様に、全ノズルを8つのブロックに分け、ブロック間でもタイミングをずらして駆動させるので、隣接するノズルがインクを吐出するタイミングは順次遅延して行くことになる。インクジェットカートリッジ21は、記録媒体に対して主走査方向に移動しながら記録を行うので、このような遅延は記録媒体上で、記録位置ずれとなって現れる。そこで、本実施形態ではノズル列が副走査方向に対して傾斜する様に設計されている。
【0051】
図10は、このようなノズルの傾斜状態を示した図である。ノズル列の傾斜角度は、インクジェットカートリッジ21の移動速度とヒータ29の駆動周波数とに応じて決定されており、実際に記録を行った場合には、図面の方眼の位置にドットが直線状に記録されるようになっている。
【0052】
本実施形態では、2値記録の高速記録モードと5値記録の高画質記録モードとの2つの記録モードを有する。なお、このようなモード設定は、インターフェイス2000を介した外部のホスト装置ないしはCPU2005に基づいて行うことができる。そして、モードに応じて、次のような制御を行うことができる。
【0053】
図11は、高速記録モードでの駆動パルスを示したものである。
【0054】
図に示すように、高速記録モードでは、どのノズルにおいても、設置されている2つのヒータ(Aヒータ29aとBヒータ29b、Cヒータ29cとDヒータ29d)を同時に駆動させている。
【0055】
図12は、このような駆動によって記録媒体上に得られる記録ドットを示す図である。既に図1を用いて説明した様に、本実施形態では(Aヒータ+Bヒータの吐出量)と(Cヒータ+Dヒータの吐出量)が略同等であるから、ヒータAとヒータBとを同時に駆動させて得られたドットabも、ヒータCとヒータDとを同時に駆動させて得られたドットcdも、全て同じ大きさで記録されているのが分かる。よって、記録媒体の各領域に対しては1回の記録走査で一色分の画像を完成させることが可能である。
【0056】
このように、高速記録モードでは、1回の記録走査(主走査)で副走査方向にノズル数分、すなわち48画素分の記録が成されるので、48画素分の副走査(紙送り)を続いて行うことにより、次の記録走査を行うことが出来る。すなわち、次の1と2の操作を繰り返すことで画像を完成することができる。
1:記録走査(主走査)
2:副走査(48画素分紙送り)
【0057】
図13は本実施形態高画質記録モードでの駆動パルスを示した図である。
【0058】
高画質記録モードの場合、各ノズルに2つずつ設置されている全4種類のヒータを、同時あるいは個別に駆動させることにより、4段階の大きさのドットを記録する構成となっている。
【0059】
図14は図13で示した駆動によって、記録媒体上に得られる記録ドットを示したものである。この図によると、Aヒータのみ駆動させたノズルからは最も小さなドットaが記録され、Cヒータのみ駆動させたノズルからは次いで小さなドットcが記録される。また、Bヒータのみ駆動させたノズルからは更に大きなドットbが記録され、CヒータとDヒータを同時に駆動させたノズルからは最も大きなドットcdが記録されている。このように高画質記録モードでは、隣接する2つのノズル、すなわち図1で示したノズル27aと27bとで1つの画素に対応し、4段階のドット径と非記録との5値で画像を形成している。
【0060】
ところで、このような記録を行う場合、1つのノズルが1回の記録走査(主走査)で数種類のドット径を記録することは制御的に困難であり、また、回路も大がかりになりやすい。そこで、本実施形態では一回の記録走査につき記録可能なドット径を1種類に限定させ、一回の記録走査で記録されるのは5値の内(空白画素を除く)1値分とする。よって、記録媒体の同一領域に対し、少なくとも4回記録走査が行われる。
【0061】
図15は、本実施形態の高画質記録モードにおける各ノズルの記録ドット径と副走査量を示した図である。この図に示す様に、各ノズルで吐出量を固定した状態で、次の1から8の操作を繰り返し行うことにより、本実施形態の高画質記録画像を完成することができる。
1:記録走査(主走査)
2:副走査(1画素分紙送り)
3:記録走査(主走査)
4:副走査(1画素分紙送り)
5:記録走査(主走査)
6:副走査(1画素分紙送り)
7:記録走査(主走査)
8:副走査(45画素分紙送り)
【0062】
また、図16は、本実施形態の高画質記録モードにおける別の記録方法(各ノズルの記録ドット径と副走査量)を示した図である。図16では図15に対し、各ノズルの記録ドット径分布、および各記録走査毎に行われる副走査量が異なっているのがわかる。この図によれば、次の1から8の操作を繰り返し行うことで、本実施形態の高画質記録画像を完成させている。
1:記録走査(主走査)
2:副走査(11画素分紙送り)
3:記録走査(主走査)
4:副走査(11画素分紙送り)
5:記録走査(主走査)
6:副走査(11画素分紙送り)
7:記録走査(主走査)
8:副走査(13画素分紙送り)
【0063】
このような記録を行った場合、図15で説明した場合にくらべ、以下の点が改良される。
【0064】
通常、記録ヘッド内のノズル列においては、両端のノズルの吐出量が少なかったり、またその反対であったりと、その位置によってある程度の吐出分布が存在する。この場合、図15のような方法では、記録媒体上の同一領域に対し、近接した4つのノズルを使用して4回の記録走査が行われるのでノズル間の吐出量分布を分散することが出来ない。しかし、ここで説明した図16の方法では、各記録走査毎に、記録媒体に対するノズル位置が大きく移動し、ほぼノズル列の全域を使って記録されるので、吐出量ばらつきによる画像全体のざらつきや濃度ムラを低減することが出来る。
【0065】
また、副走査量の大きさにおいても図16の方が優れているといえる。図15では、記録走査毎の副走査量が、45画素分1回と、1画素分3回とをセットとしているため、45画素分の記録走査バンドと3画素分の記録走査バンドとが発生し48画素ピッチの画像のムラとなることもあり得る。しかし、図16に示した様に、各記録走査毎の副走査量が11〜13画素とほぼ同等の量を保たれていれば、各記録走査間の副走査が略均等になり、上記の問題を解消することができる。
【0066】
以上説明した様に、本実施形態によれば、1つのノズル内に2つのヒータを吐出方向に対し並列して設け、2つのヒータを同時にヒートした場合には隣接するノズル間で吐出量が略同等となるような構成にしたことにより、大吐出量で高速に記録を行う記録モードと、数段階の吐出量で多階調に記録を行う高画質モードとを併せ持つことが可能となった。
【0067】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態においても図3から図16で説明した記録装置本体構成、および記録ヘッドの駆動方法は上述した第1実施形態と同様である。
【0068】
本実施形態が第1実施形態と異なる点は、各ノズル内に配置されているヒータの構成である。
【0069】
図2は本実施形態のヒータ構成を示したものである。
【0070】
図2において、各ノズル127には2個ずつの発熱素子(ヒータ)129が吐出方向に配置されており、隣接するノズル127aと127bでは、ノズル内に配置されたヒータのサイズが異なっている。そして、この2種類のノズルが交互にヒータボードに配置された構成となっている。奇数番目のノズル127aにはAヒータ129aとBヒータ129bが配置されており、Aヒータ129aは前後長さLa=30(μm)、左右幅Wa=40(μm)の長方形に、Bヒータ129bは前後長さLb=90(μm)、左右幅Wb=40(μm)の長方形に、それぞれ金属の高抵抗の薄膜で形成されている。一方、偶数番目のノズル127bにはCヒータ129cとDヒータ129dが配置されており、Cヒータ129cは前後長さLc=60(μm)、左右幅Wc=40(μm)の長方形に、Dヒータ129dは前後長さLd=60(μm)、左右幅Wd=40(μm)の長方形に、それぞれ金属の高抵抗の薄膜で形成されている。
【0071】
また、Aヒータ129aとCヒータ129cの前縁部はシリコン基板31の吐出口側のエッジより同一の距離に位置しており、Bヒータ129bとDヒータ129dの後縁部もシリコン基板31の吐出口側のエッジより同一の距離に位置している。
【0072】
Aヒータ129aの後縁部及びBヒータ129bの前縁部には、金属の薄膜からなる1個の共通電極140aが結線されており、Aヒータ129aの後縁部およびBヒータ129bの後縁部には、それぞれ、金属の低抵抗の薄膜からなる個別電極141aおよび141bが個々に結線されている。同様に、Cヒータ129cの後縁部及びDヒータ129dの前縁部には、金属の薄膜からなる1個の共通電極140bが結線されており、Cヒータ129cの後縁部およびDヒータ129dの後縁部には、それぞれ、金属の低抵抗の薄膜からなる個別電極141cおよび141dが個々に結線されている。共通電極140aおよび140bはビアホールコンタクトによって立体配線されており、アース配線(図示せず)に接続され、また個別電極141a、141b、141cおよび141dは駆動回路38に接続されている。
【0073】
この様なヒータ構成によるインク吐出量の比率は、(Aヒータの吐出量):(Bヒータの吐出量):(Cヒータの吐出量):(Aヒータ+Bヒータの吐出量):(Cヒータ+Dヒータの吐出量)≒1:3:2:4:4になっており、本実施形態においても第1実施形態と同様の高階調記録と高速記録が可能となる。更に、本実施形態の方が、第一実施形態に比べて各ノズルにおける最小のインク滴を吐出した場合の安定性が高くなることが確認されている。
【0074】
以上説明した様に、本実施形態によれば、1つのノズル内に2つのヒータを吐出方向に対し縦列して設け、2つのヒータを同時にヒートした場合には隣接するノズル間で吐出量が略同等となるような構成にしたことにより、大吐出量で高速に記録を行う記録モードと、数段階の吐出量で多階調に記録を行う高画質モードとを併せ持つことが可能となった。
【0075】
(その他の実施形態)
以上、説明した2つの実施形態では、
Seg.2i+1にヒータAとヒータB、
Seg.2i+2にヒータCとヒータD、
(ただしiは0〜111の整数である)とし、奇数番目のノズルと偶数番目のノズルでヒータ構成を異ならせているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば次に示す様な構成でも本発明は有効である。すなわち、
Seg.8t+1〜Seg.8t+4にヒータAとヒータB、
Seg.8t+5〜Seg.8t+8にヒータCとヒータD、
(ただしtは0〜27の整数である)である。これは、4ノズル毎にヒータ構成を異ならせた例である。この様な構成でも、高画質モードにおける副走査量を必ず4種類のドット径で記録出来るように調整することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
更に広く言えば、
Seg.2m×n+1〜Seg.2m×n+mにヒータAとヒータB、
Seg.2m×n+(m+1)〜Seg.2m×n+2mにヒータCとヒータD
(ただしmは1,2,4,7,8であり、nは0〜112/m−1の整数である)の条件が満たされれば、すなわち、同数ずつ(m個ずつ)のグループにノズル群を分割し、隣接するグループ間でヒータ構成が異なる構成であれば、本発明は有効となるのである。
【0076】
尚、上記実施形態では、1つのノズル内に2つのヒータを配置させる例を説明してきたが、本発明におけるヒータの数は、2つに限定されるものではない。3つ以上のヒータが配置される構成においても、また隣接するノズル間(グループ間)でヒータの数が異なったとしても、ノズル内の複数ヒータのうち、少なくとも2つを駆動させた場合の吐出量が各ノズルで概略等しければ、本発明は有効となる。
【0077】
更に、上記実施形態では、ヒータ構成が異なる2種類のノズルを用いて、多値の記録を実現させてきたが、本発明のヒータ構成は2種類に限定されるものではない。互いにヒータ構成の異なる3種類以上のノズルを用いて、より高階調な記録を行うことも本発明では可能である。
【0078】
また、上記実施形態では図4、図5を参照し、各色の記録ノズルが同一のヒータボードに1列に設置され、同一のインクカートリッジに搭載される構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。インク色別にヒータボードを独立させ、主走査方向に並列させた構成であっても、また各色でインクカートリッジが別体であっても本発明は有効である。
【0079】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、1つのノズル内に複数のヒータを具えながら、互いにヒータ構成の異なる複数種類のノズルを有した記録ヘッドおよび記録装置において、個々のヒータを独立に駆動することで、ノズル間で異なる量のインク滴を吐出したり、同量のインク滴を吐出したりすることができ、数段階の吐出量で多階調に記録を行うモードと、一定の吐出量で高速に記録を行うモードとを併せ持つことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態における記録ヘッドのヒータ構成の説明図である。
【図2】本発明第2実施形態における記録ヘッドのヒータ構成の説明図である。
【図3】本発明の実施形態に適用したインクジェット記録装置の全体構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に適用したインクジェット記録ヘッドの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に適用したインクジェット記録ヘッドのヒータボードの構成を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に適用したインクジェット記録ヘッドのヒータボードのロジック回路図である。
【図7】本発明の実施形態に適用したインクジェット記録装置の内部構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施形態に適用したインクジェット記録装置のASIC内部構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態に適用した記録ヘッド駆動パルスの設定パラメータの説明図である。
【図10】本発明の実施形態に適用した記録ヘッドの記録素子配列を説明する概略図である。
【図11】本発明の実施形態で高速記録を行う際の記録ヘッド駆動パルスを示すタイミングチャートである。
【図12】本発明の実施形態で高速記録を行う際の形成ドットの説明図である。
【図13】本発明の実施形態で高画質記録を行う際の記録ヘッド駆動パルスを示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の実施形態で高画質記録を行う際の形成ドットの説明図である。
【図15】本発明の実施形態で高画質記録を行う際の副走査方法の1例を示した図である。
【図16】本発明の実施形態で高画質記録を行う際の副走査方法の別例を示した図である。
【図17】従来技術で適用されている記録ヘッドのヒータ構成の説明図である。
【図18】図17の記録ヘッドで記録可能なドット径を示した図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 ガイドシャフト
3 キャリッジユニット
4 タイミングプーリ
5 タイミングベルト
6 カートリッジホルダ
7 インクジェットカートリッジ
8 手動レバー
9 フレキシブルケーブル
11 ポジションセンサ
12 遮光板
13 ホームポジションユニット
14 フィードローラ
21 カートリッジ本体
22、23 タンク
24 インク供給口
25 インク受給口
26 記録ヘッド部
27 ノズル
28 ヒータモード
29 発熱素子
30 接続端子
31 シリコン基板
32〜35 発熱素子群
36 サブヒータ
37 ランクヒータ
38 駆動回路
39 接続端子
40 共通電極
41 個別電極
51 シフトレジスタ
52 ラッチ回路
53 ブロック選択回路
54 ドライバ回路
55 論理和回路
56 ヒータ
127 ノズル
129 発熱素子
140 共通電極
141 個別電極

Claims (8)

  1. 並列した複数のインク路それぞれに対応して、インクを吐出するために利用されるエネルギを発生する複数の電気熱変換素子を有し、該電気熱変換素子を駆動することによって、前記インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記インク路それぞれで所定の少なくとも2つの前記電気熱変換素子を同時に駆動させた場合には、前記複数のインク路間で吐出されるインク量が実質的に等しく、かつ
    前記インク路それぞれで所定の1つの前記電気熱変換素子を駆動して吐出される最小のインク量が、前記複数のインク路間で互いに異なるように構成されてなることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記インク路それぞれで所定の少なくとも2つの前記電気熱変換素子を同時に駆動させた場合には、前記複数のインク路間で吐出されるインク量が実質的に等しく、かつ前記インク路それぞれで所定の1つの前記電気熱変換素子を駆動して吐出される最小のインク量が、前記複数のインク路間で互いに異なるよう、前記複数のインク路それぞれが有する前記複数の電気熱変換体の寸法が定められていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記並列した複数のインク路において、所定の1つの前記電気熱変換素子を駆動して吐出される最小のインク量は、互いに隣接した前記インク路間で異なっていることを特徴とした請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記並列した複数のインク路は、前記並列の方向に連続する同数のグループ毎に分割され、所定の1つの前記電気熱変換素子を駆動して吐出される最小のインク量は、互いに隣接した前記グループ間で異なっていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記インク路それぞれで所定の少なくとも2つの前記電気熱変換素子を同時に駆動させて前記複数のインク路より概略等しいインク滴を吐出させる第1のヘッド駆動手段と、
    前記インク路それぞれで少なくとも所定の1つの前記電気熱変換素子を駆動させ、前記複数のインク路間で互いに異なる量のインク滴を吐出させる第2のヘッド駆動手段と
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記第1のヘッド駆動手段を用い、前記インクジェット記録ヘッドが記録媒体の所定領域に対して1回の記録走査で画像を完成させる記録モードと、前記第2のヘッド駆動手段を用い、前記インクジェット記録ヘッドが前記記録媒体の所定領域に対して複数の記録走査で画像を完成させる記録モードとを具えたことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1のヘッド駆動手段を用いた記録モードでは、2階調の画像を記録することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第2のヘッド駆動手段を用いた記録モードでは、多階調の画像を記録することを特徴とした請求項6に記載のインクジェット記録装置。
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