JP2013097641A - 医療情報管理システム及び医療情報管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】往診先で通信ができない場合や、複数の往診先を訪問する場合においても、必要な医療情報を参照可能にする。
【解決手段】患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して医療情報を送受信する医療情報管理システムである。サーバーまたは端末の少なくとも一方は、特定部を備えている。特定部は、往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とが関連付けられた組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を基に、端末が医療情報を取得するタイミングを特定する。
【選択図】図1
【解決手段】患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して医療情報を送受信する医療情報管理システムである。サーバーまたは端末の少なくとも一方は、特定部を備えている。特定部は、往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とが関連付けられた組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を基に、端末が医療情報を取得するタイミングを特定する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、サーバーに記憶された医療情報を端末と送受信するための技術に関する。
無線通信が実用化され、近年では、サーバーに管理・記憶された患者情報や検査情報等の医療情報を、携帯可能な小型の端末との間で送受信することが可能となっている。これにより、医師は、その端末を往診時に携帯することで、往診先から病院内のサーバーにアクセスし、往診先の患者の情報を閲覧及び更新することが可能となった。
一方で、地下などのように、往診先に通信のための電波が届かないため通信ができず、往診先で端末に医療情報をダウンロードできない場合がある。このような場合には、通信が可能な場所で医療情報をあらかじめダウンロードしてから、往診先に赴く必要があった。
しかしながら、医療情報には医用画像のデータ等も含まれており、個々の医療情報の容量は比較的大きい。これに対して、端末の記憶領域はサーバーの記憶領域に比べて容量が小さく、あらかじめ記憶可能な医療情報の容量が限られている。そのため、特に複数の往診先を訪問する場合に、全ての医療情報をあらかじめ記憶することが困難である。
そこで、この発明の実施形態は、往診先で通信ができない場合や、複数の往診先を訪問する場合においても、必要な医療情報を参照可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、この実施形態の第1の態様は、患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して医療情報を送受信する医療情報管理システムである。サーバーまたは端末の少なくとも一方は、特定部を備えている。特定部は、往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とが関連付けられた組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を基に、端末が医療情報を取得するタイミングを特定する。
また、この実施形態の第2の態様は、患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して医療情報を送受信する医療情報管理システムである。サーバーは、生成部を備える。生成部は、往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とを関連付けて組としてあらかじめ記憶している。また、生成部は、複数の識別情報及び往診順序の入力を受けて、入力された識別情報を含む組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を生成し、端末にあらかじめ出力する。端末は、特定部と、取得部と、を備える。特定部は、往診情報に対応する複数の往診場所のうち、現在以降に往診が予定された往診場所に到着する前に、当該往診場所の位置情報に関連付けられた通信情報及び識別情報に基づき、当該識別情報に対応する患者の医療情報を取得するタイミングを特定する。取得部は、特定部により特定された当該タイミングで、当該医療情報をサーバーから取得する。
また、この実施形態の第3の態様は、患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して医療情報を送受信する医療情報管理システムを用いた医療情報管理方法である。医療情報管理方法は、受け付け段階と、準備段階と、特定段階と、取得段階と、を備える。受け付け段階は、患者の識別情報の入力を受ける。準備段階は、往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とを関連付けて組としてあらかじめ記憶し、複数の識別情報及び往診順序の入力を受けて、入力された識別情報を含む組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を生成し、端末にあらかじめ出力する。特定段階は、往診情報に対応する複数の往診場所のうち、現在以降に往診が予定された往診場所に到着する前に、当該往診場所の位置情報に関連付けられた通信情報及び識別情報に基づき、当該識別情報に対応する患者の医療情報を取得するタイミングを特定する。取得段階は、特定された当該タイミングに、当該医療情報をサーバーから取得する。
また、この実施形態の第2の態様は、患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して医療情報を送受信する医療情報管理システムである。サーバーは、生成部を備える。生成部は、往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とを関連付けて組としてあらかじめ記憶している。また、生成部は、複数の識別情報及び往診順序の入力を受けて、入力された識別情報を含む組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を生成し、端末にあらかじめ出力する。端末は、特定部と、取得部と、を備える。特定部は、往診情報に対応する複数の往診場所のうち、現在以降に往診が予定された往診場所に到着する前に、当該往診場所の位置情報に関連付けられた通信情報及び識別情報に基づき、当該識別情報に対応する患者の医療情報を取得するタイミングを特定する。取得部は、特定部により特定された当該タイミングで、当該医療情報をサーバーから取得する。
また、この実施形態の第3の態様は、患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して医療情報を送受信する医療情報管理システムを用いた医療情報管理方法である。医療情報管理方法は、受け付け段階と、準備段階と、特定段階と、取得段階と、を備える。受け付け段階は、患者の識別情報の入力を受ける。準備段階は、往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とを関連付けて組としてあらかじめ記憶し、複数の識別情報及び往診順序の入力を受けて、入力された識別情報を含む組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を生成し、端末にあらかじめ出力する。特定段階は、往診情報に対応する複数の往診場所のうち、現在以降に往診が予定された往診場所に到着する前に、当該往診場所の位置情報に関連付けられた通信情報及び識別情報に基づき、当該識別情報に対応する患者の医療情報を取得するタイミングを特定する。取得段階は、特定された当該タイミングに、当該医療情報をサーバーから取得する。
本実施形態に係る医用画像処理システムについて図1を参照しながら説明する。図1に示すように本実施形態に係る医療情報管理システムは、サーバー1と、端末2とを含んで構成される。サーバー1と端末2とは、ネットワークNを介して接続されている。以降では、サーバー1に含まれる構成と、端末2に含まれる構成との間では、特に明記が無い場合においても、ネットワークNを介してデータの送受信を行うものとする。
(サーバー1)
まず、サーバー1の構成について説明する。サーバー1は、検査情報記憶部11と、患者情報記憶部12と、往診先情報記憶部13と、経路情報記憶部14と、経路生成部15と、リスト生成部16と、情報管理部17と、仮ID管理部18とを含んで構成される。
まず、サーバー1の構成について説明する。サーバー1は、検査情報記憶部11と、患者情報記憶部12と、往診先情報記憶部13と、経路情報記憶部14と、経路生成部15と、リスト生成部16と、情報管理部17と、仮ID管理部18とを含んで構成される。
患者情報記憶部12は、患者ごとに特有の情報を患者情報c10として記憶する記憶部である。本実施形態に係る医療情報管理システムでは、操作者は、この患者情報c10を基に生成された操作画面v10により往診対象を選択する。操作画面v10の詳細は後述する。図2Aに、患者情報c10のデータ構造の一例を示す。図2Aに示すように、患者情報c10は、IDc11と、氏名c12と、性別c13と、年齢c14と、仮IDc15とを含んで構成される。
IDc11は、各患者を特定するための識別子である。また、氏名c12、性別c13、及び年齢c14は、IDc11で示された患者特有の情報である。氏名c12は、その患者の氏名を示している。また、性別c13は、その患者の性別を示している。また、年齢c14は、その患者の年齢を示している。また、これらの情報に限らず、例えば身長や体重等のように、その患者に固有の情報を含めてもよい。
仮IDc15は、各患者を特定するために、一時的に使用可能な識別子である。仮IDc15は、仮ID管理部18により生成され、情報管理部17により患者情報c10に関連付けられる。情報管理部17については後述する。
仮ID管理部18は、情報管理部17からの指示に基づき、仮IDc15の発行及び削除を行う。仮IDc15は、恒常的に使用されるIDc11とは異なり、所望のタイミングで発行し、所望のタイミングで削除することで、発行から削除までの期間のみ利用可能な識別子である。仮IDc15は、情報管理部17により、IDc11と関連付けられる。これにより、仮IDc15を基に、その仮IDc15に関連付けられたIDc11に対応する患者を特定することが可能となる。また、仮IDc15とIDc11との関連付けを解消する、または、その仮IDc15を削除することにより、その仮IDc15を無効化することが可能となる。このように、仮IDc15を用いることで、例えば仮IDc15を記憶した端末を紛失や盗難により、仮IDc15が不正に利用される可能性がある場合においても、仮IDc15を無効化し、情報が漏えいするリスクを低減することが可能となる。
検査情報記憶部11は、医用画像、電子レポート、または電子カルテ等のように、患者ごとにあらかじめ取得または作成された医療情報を、検査情報c40として記憶する記憶部である。これらの検査情報c40は、患者のIDc11と関連付けられ、IDc11を検索キーとして抽出可能に検査情報記憶部11に記憶されている。なお、検査情報c40及び患者情報c10が「医療情報」に相当する。また、検査情報記憶部11及び患者情報記憶部12が「医療情報記憶部」に相当する。
往診先情報記憶部13は、各患者の往診先を示す情報と、その往診先で通信が可能か否かを示す情報とを、その患者のIDc11と関連付けて、往診先情報c20として記憶する記憶部である。図3に、往診先情報c20のデータ構造の一例を示す。図3に示すように、往診先情報c20は、IDc11と、位置情報c21と、通信情報c22とを含んで構成される。位置情報c21は、住所や座標等のように、IDc11で示された患者の往診先の位置を一意に特定するための情報である。また、通信情報c22は、位置情報c21で示された位置において通信が可能か否かを示す情報である。通信情報c22は、例えば、通信業者が公表した通信可能エリアを基にあらかじめ設定しておく。また、過去に往診した際の通信実績に基づき、通信情報c22をあらかじめ設定してもよい。
経路情報記憶部14は、往診先情報記憶部13に記憶された往診先情報に対応する往診先の位置情報と、各往診先に到達するための経路を示す情報とを含む地図情報を記憶する記憶部である。この地図情報を基に、経路生成部15は、選択された往診先を巡回するための往診経路を特定する。経路生成部15については後述する。また、所定の往診先を巡回可能に、あらかじめ作成された往診経路のパターン情報を、経路情報記憶部14に記憶させてもよい。
情報管理部17は、配信部171と、更新部172とを含んで構成されている。
配信部171は、往診対象の患者を選択するための操作画面v10を生成して、操作者が操作する操作端末の出力部に出力する。この操作端末は、端末2でもよいし、サーバー1とLAN等により接続された操作端末でもよい。図2Bに、往診対象を選択するための選択画面の一例を示す。図2Bに示すように、操作画面v10は、図2Aに示した患者情報c10に、往診対象v11が付加されて生成される。往診対象v11は、患者情報c10が操作者により選択されたか否かを示すフラグである。操作者が、操作端末に表示された操作画面v10を操作し、患者情報c10が往診対象として選択されると、配信部171は、選択された患者情報c10に対応する往診対象v11に、その患者情報c10が選択されたことを示すフラグをたてる。
操作画面v10に基づく往診対象の選択が完了すると、配信部171は、往診対象v11にフラグがたてられた(即ち、往診先として選択された)患者情報c10の数だけ、仮ID管理部18に仮IDc15を発行させる。配信部171は、仮ID管理部18により発行された仮IDc15を受けて、これらを往診先として選択された患者情報c10に関連付ける。例えば、図2Bの例の場合、往診対象としてIDc11が「TP00001」、「TP00002」、及び「TP00003」の患者情報c10が選択されている。そのため、配信部171は、仮ID管理部18に3件分の仮IDc15を発行させる。配信部171は、発行された仮IDc15として、「yyyymmdd01」、「yyyymmdd02」、及び「yyyymmdd03」を仮ID管理部18から受ける。配信部171は、図2A及び図2Bに示すように、IDc11が「TP00001」の患者情報c10に、仮IDc15として「yyyymmdd01」を関連付ける。これにより、IDc11「TP00001」と、仮IDc15「yyyymmdd01」とが関連付けられる。同様に、配信部171は、IDc11「TP00002」と仮IDc15「yyyymmdd02」とを関連付け、IDc11「TP00003」と仮IDc15「yyyymmdd03」とを関連付ける。
次に、配信部171は、往診対象として選択された患者情報c10をリスト生成部16に出力し、リスト生成部16に往診情報c30Aを生成させる。往診情報c30Aは、各往診先の位置情報と、その往診先で通信が可能か否かを示す通信情報とが関連付けられた組が、往診順序に従って並べられた情報である。リスト生成部16及び往診情報c30Aの詳細については後述する。配信部171は、リスト生成部16から受けた往診情報c30Aを端末2に配信する。
また、配信部171は、端末2から検査情報c40の出力に係る依頼を受ける。このとき、配信部171は、この依頼とあわせて仮IDc15を端末2から受ける。配信部171は、受けた仮IDc15に関連付けられた患者情報c10を患者情報記憶部12から抽出する。配信部171は、抽出された患者情報c10を基に、この仮IDc15に関連付けられたIDc11を特定する。配信部171は、特定されたIDc11に関連付けられた検査情報c40を検査情報記憶部11から抽出する。配信部171は、抽出された患者情報c10と検査情報c40とを端末2に配信する。
また、更新部172は、仮IDc15と、その仮IDc15が示す患者の検査情報c40とを端末2から受ける。更新部172は、この仮IDc15に関連付けられた患者情報c10を患者情報記憶部12から抽出し、この患者情報c10を基に、この仮IDc15に関連付けられたIDc11を特定する。次に、更新部172は、特定されたIDc11に関連づけられた検査情報c40を検査情報記憶部11から特定し、特定された検査情報c40を端末2から受けた検査情報c40に更新する。これにより、端末2で操作者により更新された情報が、検査情報記憶部11に記憶された検査情報c40に反映される。なお、更新部172は、端末2から患者情報c10を受けて、患者情報記憶部12に記憶された患者情報c10を更新するように動作させてもよい。
検査情報c40の更新後に、更新部172は、抽出された患者情報c10と、その患者情報c10に関連付けられた仮IDc15との関連付けを解消し、仮ID管理部18にその仮IDc15を削除させる。これにより、その仮IDc15が無効化される。
次に、リスト生成部16の詳細について説明する。リスト生成部16は、往診対象として選択された患者情報c10を配信部171から受ける。リスト生成部16は、各患者情報c10に含まれるIDc11を基に、そのIDc11に対応する往診先情報c20を往診先情報記憶部13から抽出する。
リスト生成部16は、抽出された往診先情報c20を経路生成部15に出力し、経路生成部15に往診順序を特定させる。経路生成部15は、往診先情報c20をリスト生成部16から受けて、この往診先情報c20に含まれる位置情報c21を基に往診順序を特定する。経路生成部15は、特定された往診順序をリスト生成部16に通知する。この、経路生成部15の動作の詳細については後述する。
リスト生成部16は、患者情報c10と、抽出された往診先情報c20と、経路生成部15から通知された往診順序とを基に往診情報c30Aを生成する。図4に、往診情報c30Aのデータ構造の一例を示す。図4に示すように、往診情報c30Aは、仮IDc15と、位置情報c21と、通信情報c22と、順序c31と、完了フラグc32とを1つの組として、これらの組を、抽出された往診先情報c20の分だけ含んで構成される。
リスト生成部16は、配信部171から受けた患者情報c10に含まれる仮IDc15を、往診情報c30Aに入力する。また、リスト生成部16は、その仮IDc15に関連付けられたIDc11を基に抽出された往診先情報c20から位置情報c21及び通信情報c22を抽出する。リスト生成部16は、抽出された位置情報c21及び通信情報c22を、その仮IDc15と関連付けて組とする。
また、順序c31は、往診の順序を示している。リスト生成部16は、経路生成部15により通知された往診順序に基づき、順序c31を入力する。完了フラグc32は、その往診先での往診が完了したか否かを示すフラグである。往診情報c30Aの生成時には、完了フラグc32には、情報が入力されておらず(未完了を示す)、この完了フラグc32は、往診の進捗に応じて、端末2により更新される。この動作については後述する。以上のように、リスト生成部16は、往診対象として選択された患者のIDc11を含む患者情報c10と、往診順序との入力を受けて、往診情報c30Aを生成する。
リスト生成部16は、生成された往診情報c30Aを配信部171に出力する。これにより、この往診情報c30Aは、配信部171から端末2に配信される。
次に、経路生成部15について説明する。経路生成部15は、複数の往診先情報c20をリスト生成部16から受ける。経路生成部15は、経路情報記憶部14から、この複数の位置情報を含む地図情報を経路情報記憶部14から抽出する。経路生成部15は、抽出された地図情報を基に、往診先情報c20に含まれる位置情報c21が示す位置を巡回可能な経路(即ち、往診経路)を特定する。このとき、経路生成部15は、例えば、それらの位置を最短距離で巡回できるように往診経路を特定する。また、選択された複数の位置情報に対応する往診経路のパターン情報があらかじめ作成され経路情報記憶部14に記憶されている場合には、経路生成部15は、そのパターン情報を経路情報記憶部14から抽出する。
経路生成部15は、特定された往診経路を基に各位置情報c21が示す位置を巡回する順序(即ち、往診順序)を特定する。経路生成部15は、特定された往診順序をリスト生成部16に通知する。
(端末2)
次に、端末2の構成について説明する。端末2は、検査情報記憶部21と、患者情報記憶部22と、往診情報記憶部23と、通信状態検知部24と、特定部26と、情報管理部27と、入力部281と、出力部282とを含んで構成される。また、特定部26は、通信状態判断部261と、位置判断部262とを含んで構成される。また、情報管理部27は、取得部271と、更新部272とを含んで構成される。
次に、端末2の構成について説明する。端末2は、検査情報記憶部21と、患者情報記憶部22と、往診情報記憶部23と、通信状態検知部24と、特定部26と、情報管理部27と、入力部281と、出力部282とを含んで構成される。また、特定部26は、通信状態判断部261と、位置判断部262とを含んで構成される。また、情報管理部27は、取得部271と、更新部272とを含んで構成される。
端末2は、患者情報c10、検査情報c40、及び往診情報c30Aをサーバー1から取得し、自身の記憶部、即ち、検査情報記憶部21、患者情報記憶部22、及び往診情報記憶部23に一時的に記憶させる。これらの情報の取得と、各記憶部へ記憶させる処理は、情報管理部27に含まれる取得部271により実行される。情報管理部27及び取得部271の詳細については後述する。
検査情報記憶部21は、サーバー1から取得された検査情報c40を記憶する記憶部である。
また、患者情報記憶部22は、サーバー1から取得された患者情報を記憶する記憶部である。
また、往診情報記憶部23は、サーバー1から取得された往診情報を記憶する記憶部である。
通信状態検知部24は、通信状態判断部261からの指示を受けて、その指示を受けたときに、サーバー1と通信が可能か否かを検知する検知部である。通信状態検知部24は、例えば、テスト用のデータをサーバー1に送信し、所定時間内に応答があるか否かにより、サーバー1との通信が可能か否かを判断する。通信状態検知部24は、指示の応答として、検知結果(即ち、サーバー1と通信が可能か否か)を通信状態判断部261に通知する。
位置情報取得部25は、現在位置の位置情報(以降では、「現在位置情報」と呼ぶ場合がある)を取得する取得部である。位置情報取得部25は、例えば、GPS(Global Positionin System)として知られている。位置情報取得部25は、通信状態判断部261または位置判断部262からの依頼を受けて、現在位置情報を取得し、取得された現在位置情報を依頼元に通知する。
情報管理部27は、取得部271と、更新部272とを含んで構成されている。
取得部271は、サーバー1から送信された往診情報c30Aを受ける。取得部271は、この往診情報c30Aを往診情報記憶部23に記憶させる。なお、取得部271は、例えば、操作者からの指示を入力部281から受けて、サーバー1に往診情報c30Aの配信を依頼し、サーバー1は、この依頼を受けて、端末2に往診情報c30Aを配信するように構成してもよい。往診情報c30Aを往診情報記憶部23に記憶させたら、取得部271は、通信状態判断部261に、最初の往診先の医療情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を取得するタイミングを特定させる。
また、取得部271は、通信状態判断部261または位置判断部262から、患者情報c10及び検査情報c40の取得の指示を受ける。通信状態判断部261及び位置判断部262の詳細については後述する。取得部271は、この指示とあわせて仮IDc15を受ける。取得部271は、この仮IDc15をサーバー1に送信し、この仮IDc15に対応する患者情報c10及び検査情報c40をサーバー1から受ける。取得部271は、この患者情報c10を患者情報記憶部22に記憶させる。また、取得部271は、この検査情報c40を検査情報記憶部21に記憶させる。
また、取得部271は、その場所での通信が不可能な場合には、通信状態判断部261から医療情報の取得の一時停止を指示される場合がある。この指示を受けたときに、取得部271は、医療情報の取得が完了していない場合には、その医療情報の取得を一時停止する。その後、取得部271は、通信状態判断部261から医療情報の取得の再開が指示された場合に、一時停止されていた医療情報の取得を再開する。なお、取得部271は、医療情報の取得の一時停止に係る指示を受けたとき、医療情報の取得が完了していない場合には、医療情報の取得が完了していない旨を、出力部282に出力させるように動作させてもよい。このように動作させることで、例えば、通信が不可能な環境において、切断された取得部271がサーバー1との通信を再接続しようとする動作を抑止することが可能となる。
更新部272は、検査情報記憶部21に記憶された検査情報c40と、患者情報記憶部22に記憶された患者情報c10とを読み出し、読み出された各情報を出力部282に表示させる。操作者は、出力部282に表示された検査情報c40及び患者情報c10に対し、入力部281を操作することで、それらの情報を更新する。更新部272は、この更新内容を入力部281から受けて、検査情報c40及び患者情報c10のいずれかまたは双方を更新する。
更新部272は、操作者による検査情報c40及び患者情報c10の転送の指示を入力部281から受ける。この指示を受けると、更新部272は、検査情報記憶部21及び患者情報記憶部22から、検査情報c40及び患者情報c10を読み出す。更新部272は、読み出された検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送する。これにより、サーバー1に記憶された、検査情報c40及び患者情報c10が、転送された検査情報c40及び患者情報c10に更新される。検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送したら、更新部272は、検査情報記憶部21及び患者情報記憶部22に記憶された情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を削除する。これにより、往診が完了した患者の検査情報c40及び患者情報c10が、端末2から削除される。なお、更新部272は、入力部281からの指示に代えて、位置判断部262からの指示に基づき、検査情報c40及び患者情報c10の転送に係る処理を実行してもよい。位置判断部262からの指示に基づく動作については、位置判断部262の詳細とあわせて後述する。
検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送したら、更新部272は、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを読み出す。更新部272は、転送した検査情報c40及び患者情報c10に対応する往診先の情報を特定し、その往診先の情報の完了フラグc32にフラグをたてる。このフラグをたてることで、通信状態判断部261及び位置判断部262に、その情報に対応する往診先の処理が完了したと判断される。
次に、更新部272は、全ての往診が完了したか否かを、往診情報c30Aの完了フラグc32により確認する。全ての往診が完了していない場合には、更新部272は、完了フラグc32にフラグがたっていない往診先の情報の順序c31を確認し、次の往診先を特定する。次の往診先を特定したら、更新部272は、その往診先の医療情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を取得するタイミングを通信状態判断部261に特定させる。全ての往診が完了している場合には、更新部272は、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを削除する。これにより、その往診で参照及び更新された一連の情報(即ち、各往診先に対応する医療情報と往診情報c30A)が、端末2から削除される。
通信状態判断部261は、取得部271または更新部272から、以降に往診が予定された往診先の医療情報を取得するタイミングの特定を指示される。この指示を受けると、通信状態判断部261は、まず、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを参照する。通信状態判断部261は、各往診先の情報の完了フラグc32及び順序c31を参照し、完了フラグc32にフラグが設定されていない往診先の情報のうち、順序が最も早い情報を次の往診先の情報として特定する。通信状態判断部261は、特定された往診先の情報の通信情報c22を参照し、その往診先が通信可能な環境か否かを判断する。また、通信状態判断部261は、特定された往診先の情報を位置判断部262に出力する。これにより、通信状態判断部261は、特定された往診先を認識することが可能となる。
特定された往診先が通信不可の場合には、通信状態判断部261は、取得部271にその往診先を示す情報の仮IDc15を出力し、その往診先に関する医療情報の取得を指示する。この場合には、通信状態判断部261は、通信状態検知部24にサーバー1との通信が可能か否かを検知させ、その時点で通信が不可の場合には、取得部271による医療情報の取得を一時停止させてもよい。医療情報の取得を一時停止させた場合には、再度、サーバー1との通信が可能になったことを通信状態検知部24が検知したときに、通信状態判断部261は、取得部271に医療情報の取得を再開させる。また、通信状態判断部261は、取得部271に複数の往診先の医療情報をあらかじめ取得させてもよい。この場合には、通信状態判断部261は、次に通信が可能となる往診先を特定し、その往診先に至るまでに経由する通信不可の往診先を特定したうえで、特定された通信不可の往診先に関する医療情報を取得部271に取得させる。これにより、通信不可の往診先を連続して訪問する場合においても、それらの往診先に関する医療情報を、通信可能な時点であらかじめ取得しておくことが可能となる。
特定された往診先が通信可能な環境の場合には、通信状態判断部261は、取得部271に医療情報の取得を指示しない。この場合には、往診先においてサーバー1との通信が可能なため、操作者が所望のタイミングで入力部281を介して、取得部271に医療情報の取得を指示すればよい。また、通信状態判断部261は、位置判断部262に、往診中の現在位置と、特定された往診先との距離を測定させ、所定の距離以下となった場合に取得部271に医療情報の取得を開始させるよう動作させてもよい。この場合には、通信状態判断部261は、特定された往診先が通信可能と判断したときに、位置判断部262に距離の測定を開始させる。位置判断部262については後述する。
位置判断部262は、通信状態判断部261から現在位置と次の往診先との距離の測定を指示される。この指示をうけると、位置判断部262は、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを参照し、次の往診先を特定する。この、次の往診先の特定に係る処理内容は、前述した通信状態判断部261の場合と同様である。位置判断部262は、位置情報取得部25に現在位置情報を遂次出力させる。位置判断部262は、出力された現在位置情報と、次の往診先の位置情報c21とを基に、現在位置と次の往診先との距離を測定する。位置判断部262は、測定された距離が、あらかじめ決められた閾値以下か否かを判断し、測定された距離が閾値(距離)以下となった場合に、取得部271にその往診先を示す情報の仮IDc15を出力し、その往診先に関する医療情報の取得を指示する。これにより、端末2は、操作者がその往診先に対して所定の距離以内に近づいたことを検知して、その往診先の医療情報の取得を事前に開始することが可能となる。なお、閾値は、取得対象となる医療情報の容量と、往診先の通信性能(即ち、単位時間あたりに取得可能なデータの容量)に応じて変更してもよい。具体的には、医療情報の容量と、往診先の通信性能とに基づき、その医療情報を取得するために必要な時間が算出される。この時間と、操作者の移動速度とを基に、前述した閾値(即ち、距離)を特定すればよい。なお、閾値の算出に用いる操作者の移動速度には、経験的にあらかじめ決められた値を使用してもよいし、操作者の移動速度の平均を算出して用いてもよい。また、上記した距離としては、往診先と現在位置との直線距離でも良いし、往診先と現在位置との間の道のりでもよい。
また、位置判断部262は、往診後に操作者が往診先からあらかじめ決められた閾値(距離)以上離れた場合に、更新部272に、その往診先の医療情報を転送させるように動作させてもよい。この場合には、まず、位置判断部262は、往診先の位置情報と現在位置情報との距離が所定の距離以下(厳密には0)となったことを検知することで、操作者が往診先に到着したことを検知する。この検知以降も、位置判断部262は、その往診先と現在位置との距離を遂次測定し、その距離が閾値以上離れた場合に、更新部272に、その往診先の医療情報の転送を指示する。このように動作させることで、端末2は、操作者が、往診先に到着後に、その往診先から所定の距離以上離れたことを検知して、その往診先の医療情報をサーバー1に転送することが可能となる。
なお、上記では、往診情報c30Aは、仮IDc15を含んで構成されていたが、往診先の患者を特定可能であれば仮IDc15に限定されない。例えば、仮IDc15に代えてIDc11を用いてもよい。
また、往診情報記憶部23、通信状態判断部261、及び位置判断部262をサーバー1に設け、サーバー1側で、端末2に医療情報を配信するタイミングを特定するように動作させてもよい。この場合には、サーバー1は、往診情報c30Aを端末2に配信せずに、自身に設けられた往診情報記憶部23に記憶させる。また、サーバー1に設けられた通信状態判断部261は、端末2に設けられた取得部271または更新部272から、ネットワークNを介して指示を受けて動作すればよい。また、サーバー1に設けられた位置判断部262は、端末2に設けられた位置情報取得部25から、ネットワークNを介して現在位置情報を取得し、これを基に動作すればよい。なお、この場合には、サーバー1と端末2との間で通信が不可能なタイミングでは、サーバー1は、前述した端末2からの情報を受け取ることができない。そのため、通信状態判断部261及び位置判断部262は、今後往診が予定されている場所に通信不可の往診先が含まれる場合には、その往診先以前の通信が可能な場所で前述した情報の送受信を行い、医療情報を端末2に送信するタイミングを特定すればよい。
(処理)
次に、本実施形態に係る医療情報管理システムの一連の動作について、図5A及び図5Bを参照しながら説明する。まず、図5Aを参照して、往診情報c30Aの生成と、端末2への往診情報c30Aの出力に係る処理について説明する。図5Aは、往診情報c30Aの生成及び出力に係る一連の動作を示したフローチャートである。
次に、本実施形態に係る医療情報管理システムの一連の動作について、図5A及び図5Bを参照しながら説明する。まず、図5Aを参照して、往診情報c30Aの生成と、端末2への往診情報c30Aの出力に係る処理について説明する。図5Aは、往診情報c30Aの生成及び出力に係る一連の動作を示したフローチャートである。
(ステップS11)
まず、サーバー1の配信部171は、往診対象の患者を選択するための操作画面v10を生成して、操作者が操作する操作端末の出力部に出力する。この操作端末は、端末2でもよいし、サーバー1とLAN等により接続された操作端末でもよい。操作者が、操作端末に表示された操作画面v10を操作し、患者情報c10が往診対象として選択されると、配信部171は、選択された患者情報c10に対応する往診対象v11に、その患者情報c10が選択されたことを示すフラグをたてる。なお、ステップS11で示された処理が「受け付け段階」に相当する。
まず、サーバー1の配信部171は、往診対象の患者を選択するための操作画面v10を生成して、操作者が操作する操作端末の出力部に出力する。この操作端末は、端末2でもよいし、サーバー1とLAN等により接続された操作端末でもよい。操作者が、操作端末に表示された操作画面v10を操作し、患者情報c10が往診対象として選択されると、配信部171は、選択された患者情報c10に対応する往診対象v11に、その患者情報c10が選択されたことを示すフラグをたてる。なお、ステップS11で示された処理が「受け付け段階」に相当する。
(ステップS12)
操作画面v10に基づく往診対象の選択が完了すると、配信部171は、往診対象v11にフラグがたてられた(即ち、往診先として選択された)患者情報c10の数だけ、仮ID管理部18に仮IDc15を発行させる。配信部171は、仮ID管理部18により発行された仮IDc15を受けて、これらを往診先として選択された患者情報c10に関連付ける。
操作画面v10に基づく往診対象の選択が完了すると、配信部171は、往診対象v11にフラグがたてられた(即ち、往診先として選択された)患者情報c10の数だけ、仮ID管理部18に仮IDc15を発行させる。配信部171は、仮ID管理部18により発行された仮IDc15を受けて、これらを往診先として選択された患者情報c10に関連付ける。
(ステップS13)
次に、配信部171は、往診対象として選択された患者情報c10をリスト生成部16に出力する。リスト生成部16は、往診対象として選択された患者情報c10を配信部171から受ける。リスト生成部16は、各患者情報c10に含まれるIDc11を基に、そのIDc11に対応する往診先情報c20を往診先情報記憶部13から抽出する。
次に、配信部171は、往診対象として選択された患者情報c10をリスト生成部16に出力する。リスト生成部16は、往診対象として選択された患者情報c10を配信部171から受ける。リスト生成部16は、各患者情報c10に含まれるIDc11を基に、そのIDc11に対応する往診先情報c20を往診先情報記憶部13から抽出する。
(ステップS14)
リスト生成部16は、抽出された往診先情報c20を経路生成部15に出力し、経路生成部15に往診順序の特定を指示する。経路生成部15は、複数の往診先情報c20をリスト生成部16から受ける。経路生成部15は、経路情報記憶部14から、この複数の位置情報を含む地図情報を経路情報記憶部14から抽出する。経路生成部15は、抽出された地図情報を基に、それらの位置情報が示す位置を巡回可能な経路(即ち、往診経路)を特定する。経路生成部15は、特定された往診経路を基に各位置情報が示す位置を巡回する順序(即ち、往診順序)を特定する。経路生成部15は、特定された往診順序をリスト生成部16に通知する。
リスト生成部16は、抽出された往診先情報c20を経路生成部15に出力し、経路生成部15に往診順序の特定を指示する。経路生成部15は、複数の往診先情報c20をリスト生成部16から受ける。経路生成部15は、経路情報記憶部14から、この複数の位置情報を含む地図情報を経路情報記憶部14から抽出する。経路生成部15は、抽出された地図情報を基に、それらの位置情報が示す位置を巡回可能な経路(即ち、往診経路)を特定する。経路生成部15は、特定された往診経路を基に各位置情報が示す位置を巡回する順序(即ち、往診順序)を特定する。経路生成部15は、特定された往診順序をリスト生成部16に通知する。
(ステップS15)
リスト生成部16は、患者情報c10と、抽出された往診先情報c20と、経路生成部15から通知された往診順序とを基に往診情報c30Aを生成する。図4に示すように、往診情報c30Aは、仮IDc15と、位置情報c21と、通信情報c22と、順序c31と、完了フラグc32とを1つの組として、これらの組を、抽出された往診先情報c20の分だけ含んで構成される。
リスト生成部16は、患者情報c10と、抽出された往診先情報c20と、経路生成部15から通知された往診順序とを基に往診情報c30Aを生成する。図4に示すように、往診情報c30Aは、仮IDc15と、位置情報c21と、通信情報c22と、順序c31と、完了フラグc32とを1つの組として、これらの組を、抽出された往診先情報c20の分だけ含んで構成される。
リスト生成部16は、配信部171から受けた患者情報c10に含まれる仮IDc15を、往診情報c30Aに入力する。また、リスト生成部16は、その仮IDc15に関連付けられたIDc11を基に抽出された往診先情報c20から位置情報c21及び通信情報c22を抽出する。リスト生成部16は、抽出された位置情報c21及び通信情報c22を、その仮IDc15と関連付けて組とする。
(ステップS16)
リスト生成部16は、生成された往診情報c30Aを配信部171に出力する。配信部171は、リスト生成部16から受けた往診情報c30Aを端末2に配信する。なお、ステップS12〜S16で示された処理が「準備段階」に相当する。
リスト生成部16は、生成された往診情報c30Aを配信部171に出力する。配信部171は、リスト生成部16から受けた往診情報c30Aを端末2に配信する。なお、ステップS12〜S16で示された処理が「準備段階」に相当する。
次に、図5Bを参照しながら、医療情報の送受信に係る一連の動作について、端末2の動作に着目して説明する。図5Bは、医療情報の送受信に係る一連の動作を示したフローチャートである。
(ステップS21)
取得部271は、サーバー1から送信された往診情報c30Aを受ける。取得部271は、この往診情報c30Aを往診情報記憶部23に記憶させる。往診情報c30Aを往診情報記憶部23に記憶させたら、取得部271は、通信状態判断部261に、最初の往診先の医療情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を取得するタイミングを特定させる。
取得部271は、サーバー1から送信された往診情報c30Aを受ける。取得部271は、この往診情報c30Aを往診情報記憶部23に記憶させる。往診情報c30Aを往診情報記憶部23に記憶させたら、取得部271は、通信状態判断部261に、最初の往診先の医療情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を取得するタイミングを特定させる。
(ステップS22)
通信状態判断部261は、以降に往診が予定された往診先の医療情報を取得するタイミングの特定が指示されると、まず、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを参照する。通信状態判断部261は、各往診先の情報の完了フラグc32及び順序c31を参照し、完了フラグc32にフラグが設定されていない往診先の情報のうち、順序が最も早い情報を次の往診先の情報として特定する。通信状態判断部261は、特定された往診先の情報の通信情報c22を参照し、その往診先が通信可能な環境か否かを判断する。また、通信状態判断部261は、特定された往診先の情報を位置判断部262に出力する。これにより、通信状態判断部261は、特定された往診先を認識することが可能となる。なお、ステップS22で示された処理が「特定段階」に相当する。
通信状態判断部261は、以降に往診が予定された往診先の医療情報を取得するタイミングの特定が指示されると、まず、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを参照する。通信状態判断部261は、各往診先の情報の完了フラグc32及び順序c31を参照し、完了フラグc32にフラグが設定されていない往診先の情報のうち、順序が最も早い情報を次の往診先の情報として特定する。通信状態判断部261は、特定された往診先の情報の通信情報c22を参照し、その往診先が通信可能な環境か否かを判断する。また、通信状態判断部261は、特定された往診先の情報を位置判断部262に出力する。これにより、通信状態判断部261は、特定された往診先を認識することが可能となる。なお、ステップS22で示された処理が「特定段階」に相当する。
(ステップS231)
特定された往診先が通信不可の場合(ステップS22、N)には、この段階(タイミング)で、通信状態判断部261は、取得部271にその往診先を示す情報の仮IDc15を出力し、その往診先に関する医療情報の取得を指示する。この指示を受けると、取得部271は、あわせて受けた仮IDc15をサーバー1に送信し、この仮IDc15に対応する患者情報c10及び検査情報c40をサーバー1から受ける。取得部271は、この患者情報c10及び検査情報c40を、患者情報記憶部22及び検査情報記憶部21に記憶させる。
特定された往診先が通信不可の場合(ステップS22、N)には、この段階(タイミング)で、通信状態判断部261は、取得部271にその往診先を示す情報の仮IDc15を出力し、その往診先に関する医療情報の取得を指示する。この指示を受けると、取得部271は、あわせて受けた仮IDc15をサーバー1に送信し、この仮IDc15に対応する患者情報c10及び検査情報c40をサーバー1から受ける。取得部271は、この患者情報c10及び検査情報c40を、患者情報記憶部22及び検査情報記憶部21に記憶させる。
(ステップS233)
なお、通信状態判断部261は、通信状態検知部24にサーバー1との通信が可能か否かを検知させ、その時点で通信が不可の場合には、取得部271による医療情報の取得を一時停止させてもよい。医療情報の取得を一時停止させた場合には、再度、サーバー1との通信が可能になったことを通信状態検知部24が検知したときに、通信状態判断部261は、取得部271に医療情報の取得を再開させる。取得部271は、医療情報の取得の一時停止に係る指示を受けたとき、医療情報の取得が完了していない場合(ステップS232、N)には、医療情報の取得が完了していない旨を、出力部282に出力させるように動作させてもよい。このように動作させることで、例えば、通信が不可能な環境において、切断された取得部271がサーバー1との通信を再接続しようとする動作を抑止することが可能となる。
なお、通信状態判断部261は、通信状態検知部24にサーバー1との通信が可能か否かを検知させ、その時点で通信が不可の場合には、取得部271による医療情報の取得を一時停止させてもよい。医療情報の取得を一時停止させた場合には、再度、サーバー1との通信が可能になったことを通信状態検知部24が検知したときに、通信状態判断部261は、取得部271に医療情報の取得を再開させる。取得部271は、医療情報の取得の一時停止に係る指示を受けたとき、医療情報の取得が完了していない場合(ステップS232、N)には、医療情報の取得が完了していない旨を、出力部282に出力させるように動作させてもよい。このように動作させることで、例えば、通信が不可能な環境において、切断された取得部271がサーバー1との通信を再接続しようとする動作を抑止することが可能となる。
(ステップS232)
患者情報c10及び検査情報c40の取得が完了したら(ステップS232、Y)、端末2の各構成は、以降の処理に遷移する。
患者情報c10及び検査情報c40の取得が完了したら(ステップS232、Y)、端末2の各構成は、以降の処理に遷移する。
(ステップS241)
特定された往診先が通信可能な環境の場合(ステップS22、Y)には、往診先においてサーバー1との通信が可能なため、操作者が所望のタイミングで入力部281を介して、取得部271に医療情報の取得を指示すればよい。
特定された往診先が通信可能な環境の場合(ステップS22、Y)には、往診先においてサーバー1との通信が可能なため、操作者が所望のタイミングで入力部281を介して、取得部271に医療情報の取得を指示すればよい。
また、通信状態判断部261は、位置判断部262に、往診中の現在位置と、特定された往診先との距離を測定させ、所定の距離以下となった場合に取得部271に医療情報の取得を開始させるよう動作させてもよい。この場合には、通信状態判断部261は、特定された往診先が通信可能と判断したときに、位置判断部262に距離の測定を開始させる。この指示をうけると、位置判断部262は、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを参照し、次の往診先を特定する。位置判断部262は、出力された現在位置情報と、次の往診先の位置情報c21とを基に、現在位置と次の往診先との距離を測定する。位置判断部262は、測定された距離が、所定の距離以下か否かを判断し、測定された距離が所定の距離以下の場合に、取得部271にその往診先を示す情報の仮IDc15を出力し、その往診先に関する医療情報の取得を指示する。これにより、端末2は、操作者がその往診先に所定の距離以上近づいたことを検知して、その往診先の医療情報の取得を事前に開始することが可能となる。
(ステップS242)
この指示を受けると、取得部271は、あわせて受けた仮IDc15をサーバー1に送信し、この仮IDc15に対応する患者情報c10及び検査情報c40をサーバー1から受ける。取得部271は、この患者情報c10を患者情報記憶部22に記憶させる。また、取得部271は、この検査情報c40を検査情報記憶部21に記憶させる。なお、ステップS231〜S233で示された処理と、S241及びS242で示された処理とが「取得段階」に相当する。
この指示を受けると、取得部271は、あわせて受けた仮IDc15をサーバー1に送信し、この仮IDc15に対応する患者情報c10及び検査情報c40をサーバー1から受ける。取得部271は、この患者情報c10を患者情報記憶部22に記憶させる。また、取得部271は、この検査情報c40を検査情報記憶部21に記憶させる。なお、ステップS231〜S233で示された処理と、S241及びS242で示された処理とが「取得段階」に相当する。
(ステップS25)
更新部272は、検査情報記憶部21に記憶された検査情報c40と、患者情報記憶部22に記憶された患者情報c10とを読み出し、読み出された各情報を出力部282に表示させる。操作者は、出力部282に表示された検査情報c40及び患者情報c10に対し、入力部281を操作することで、それらの情報を更新する。更新部272は、この更新内容を入力部281から受けて、検査情報c40及び患者情報c10のいずれかまたは双方を更新する。
更新部272は、検査情報記憶部21に記憶された検査情報c40と、患者情報記憶部22に記憶された患者情報c10とを読み出し、読み出された各情報を出力部282に表示させる。操作者は、出力部282に表示された検査情報c40及び患者情報c10に対し、入力部281を操作することで、それらの情報を更新する。更新部272は、この更新内容を入力部281から受けて、検査情報c40及び患者情報c10のいずれかまたは双方を更新する。
(ステップS26)
更新部272は、操作者による検査情報c40及び患者情報c10の転送の指示を入力部281から受ける。この指示を受けると、更新部272は、検査情報記憶部21及び患者情報記憶部22から、検査情報c40及び患者情報c10を読み出す。更新部272は、読み出された検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送する。これにより、サーバー1に記憶された、検査情報c40及び患者情報c10が、転送された検査情報c40及び患者情報c10に更新される。検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送したら、更新部272は、検査情報記憶部21及び患者情報記憶部22に記憶された情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を削除する。これにより、往診が完了した患者の検査情報c40及び患者情報c10が、端末2から削除される。
更新部272は、操作者による検査情報c40及び患者情報c10の転送の指示を入力部281から受ける。この指示を受けると、更新部272は、検査情報記憶部21及び患者情報記憶部22から、検査情報c40及び患者情報c10を読み出す。更新部272は、読み出された検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送する。これにより、サーバー1に記憶された、検査情報c40及び患者情報c10が、転送された検査情報c40及び患者情報c10に更新される。検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送したら、更新部272は、検査情報記憶部21及び患者情報記憶部22に記憶された情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を削除する。これにより、往診が完了した患者の検査情報c40及び患者情報c10が、端末2から削除される。
検査情報c40及び患者情報c10をサーバー1に転送したら、更新部272は、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを読み出す。更新部272は、転送した検査情報c40及び患者情報c10に対応する往診先の情報を特定し、その往診先の情報の完了フラグc32にフラグをたてる。このフラグをたてることで、通信状態判断部261及び位置判断部262に、その情報に対応する往診先の処理が完了したと判断される。
(ステップS27)
次に、更新部272は、全ての往診が完了したか否かを、往診情報c30Aの完了フラグc32により確認する。全ての往診が完了していない場合(ステップS27、N)には、更新部272は、完了フラグc32にフラグがたっていない往診先の情報の順序c31を確認し、次の往診先を特定する。次の往診先を特定したら、更新部272は、その往診先の医療情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を取得するタイミングを通信状態判断部261に特定させる。
次に、更新部272は、全ての往診が完了したか否かを、往診情報c30Aの完了フラグc32により確認する。全ての往診が完了していない場合(ステップS27、N)には、更新部272は、完了フラグc32にフラグがたっていない往診先の情報の順序c31を確認し、次の往診先を特定する。次の往診先を特定したら、更新部272は、その往診先の医療情報(即ち、検査情報c40及び患者情報c10)を取得するタイミングを通信状態判断部261に特定させる。
(ステップS28)
全ての往診が完了している場合(ステップS27、Y)には、更新部272は、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを削除する。これにより、その往診で参照及び更新された一連の情報(即ち、各往診先に対応する医療情報と往診情報c30A)が、端末2から削除される。
全ての往診が完了している場合(ステップS27、Y)には、更新部272は、往診情報記憶部23に記憶された往診情報c30Aを削除する。これにより、その往診で参照及び更新された一連の情報(即ち、各往診先に対応する医療情報と往診情報c30A)が、端末2から削除される。
以上のように、本実施形態に係る医療情報管理システムでは、端末2が、往診情報c30Aを基に、以降に予定された往診場所で通信が可能か否かを判断し、その判断結果に基づいて医療情報の取得タイミングを決定する。これにより、往診先において、サーバー1との通信が不可能な場合には、端末2は、事前にその往診先に対応する医療情報を取得する。また、往診が完了し、その往診に係る医療情報がサーバー1に転送されたら、端末2は、その医療情報を自身から削除し、次の往診先の医療情報の取得タイミングを特定する。このように、本実施形態に係る医療情報管理システムでは、往診の進捗にあわせて、処理対象の医療情報を通信が可能なタイミングでサーバー1から取得し、端末2に一時的に記憶させる。このような構成とすることで、端末2自身が、通信可能なタイミングを判断して処理対象の医療情報を事前にサーバー1から取得することが可能となる。また、全ての往診先の医療情報を端末2に記憶させる必要が無くなるため、記憶容量の小さい端末2を用いることが可能となる。
(変形例)
次に、変形例に係る医療情報管理システムについて説明する。上記した実施形態では、往診先を示す情報のみにより往診情報c30Aは構成されていた。変形例に係る医療情報管理システムでは、往診先を示す情報に加えて、往診先間の経路を示す情報が含まれた往診情報c30Bを生成し、この往診情報c30Bに基づき医療情報の取得及び更新に係る処理を実行する。図6A及び図6Bは、往診先間の経路を示す情報を含めた場合の例を示している。図6Aは、選択された往診先、及びそれらの往診先間の経路との位置関係と、それぞれの場所における通信状況を模式的に示した図である。また、図6Bは、図6Aに示した往診先と、各往診先間の経路の情報を含めた往診情報c30Bのデータ構造の一例である。以降では、上記した実施形態と異なる部分に着目して説明する。
次に、変形例に係る医療情報管理システムについて説明する。上記した実施形態では、往診先を示す情報のみにより往診情報c30Aは構成されていた。変形例に係る医療情報管理システムでは、往診先を示す情報に加えて、往診先間の経路を示す情報が含まれた往診情報c30Bを生成し、この往診情報c30Bに基づき医療情報の取得及び更新に係る処理を実行する。図6A及び図6Bは、往診先間の経路を示す情報を含めた場合の例を示している。図6Aは、選択された往診先、及びそれらの往診先間の経路との位置関係と、それぞれの場所における通信状況を模式的に示した図である。また、図6Bは、図6Aに示した往診先と、各往診先間の経路の情報を含めた往診情報c30Bのデータ構造の一例である。以降では、上記した実施形態と異なる部分に着目して説明する。
図6Aに示す例では、ポイントP1、P2、及びP3で示された往診先が選択された場合を示している。ポイントP0は、往診の基点、即ち病院を示している。また、ポイントR1、R2、及びR3は、各往診先間の経路上の所定の位置を示している。図6Aに示すように、ポイントR1は、ポイントP1及びP2で示された往診先間の経路上に位置する。また、ポイントR2及びR3は、ポイントP2及びP3で示された往診先間の経路上に、この順序で位置している。図6Aに示すように、ポイントP1、R1、及びP3では、通信情報c22が「1Mbps/秒」であることを示しており、ポイントR3では、通信情報c22が「10Mbps/秒」であることを示している。即ち、ポイントP1、R1、P3、R3が示す位置では、通信が可能であることを示している。また、ポイントP2及びR2では、通信情報c22が「通信不可」であることを示している。即ち、ポイントP2及びR2が示す位置では、通信が不可能であることを示している。
変形例に係る往診先情報記憶部13は、ポイントP1〜P3で示した往診先の情報に加え、ポイントR1〜R3についても、位置情報c21と通信情報c22とを関連付けて記憶している。なお、ポイントR1〜R3については、IDc11を含まない。また、経路情報記憶部14に記憶された地図情報には、ポイントR1〜R3に示したような経路を示すポイントの情報も含まれる。
変形例に係るリスト生成部16は、往診対象として選択された患者情報c10を配信部171から受ける。リスト生成部16は、各患者情報c10に含まれるIDc11を基に、そのIDc11に対応する往診先情報c20を往診先情報記憶部13から抽出する。
リスト生成部16は、抽出された往診先情報c20を経路生成部15に出力し、経路生成部15に往診順序を特定させる。
経路生成部15は、複数の往診先情報c20をリスト生成部16から受ける。経路生成部15は、経路情報記憶部14から、この複数の位置情報を含む地図情報を経路情報記憶部14から抽出する。経路生成部15は、抽出された地図情報を基に、往診先情報c20に含まれる位置情報c21が示す位置を巡回可能な経路(即ち、往診経路)を特定する。
経路生成部15は、特定された往診経路を基に各位置情報c21が示す位置を巡回する順序(即ち、往診順序)を特定する。このとき、経路生成部15は、経路上に位置するポイントR1〜R3の情報も含めて往診順序を決定する。経路生成部15は、特定された往診順序を、特定された経路上のポイントR1〜R3を示す情報とあわせてリスト生成部16に通知する。
リスト生成部16は、患者情報c10と、抽出された往診先情報c20と、経路生成部15から通知された往診順序及び経路上のポイントR1〜R3を示す情報とを基に往診情報c30Bを生成する。
図6Bに、往診情報c30Bのデータ構造の一例を示す。図6Bに示すように、往診情報c30Bには、往診先を示すポイントP1〜P3の情報に加え、これらの往診先を巡回する往診経路上のポイントR1〜R3の情報が含まれている。往診情報c30Bは、位置情報c21と、通信情報c22と、順序c31と、完了フラグc32とを1つの組として、これらの組が、抽出された往診先情報c20の分と、往診経路上のポイントの分だけ含まれている。また、往診先に対応する組には、その往診先に対応する仮IDc15が関連付けられている。即ち、仮IDc15が関連付けられているか否かにより、その組が、往診先を示す情報と往診経路上のポイントを示す情報とのいずれに該当するかを特定することが可能である。なお、仮IDc15及び順序c31の入力に係る動作は、前述した実施形態と同様である。
リスト生成部16は、生成された往診情報c30Bを配信部171に出力する。これにより、この往診情報c30Bは、配信部171から端末2に配信される。変形例に係る端末2は、この往診情報c30Bに基づき、医療情報の取得タイミングを特定する。この場合には、端末2は、仮IDc15の有無により、往診先を示す情報と、往診経路上のポイントを示す情報とを区別し、次の往診先を特定する。端末2は、次の往診先で通信が不可の場合には、通信が可能な往診経路上のポイントを特定し、そのポイントで医療情報を取得するように動作させればよい。
なお、経路生成部15は、通信不可の往診先が連続する場合には、それらの往診先の間の経路として、通信可能なポイントを含む経路を選択するように動作させてもよい。これにより、以降の往診先で通信不可の場合においても、通信可能なポイントを経由させ、そのポイントに到達したときに、端末2に医療情報を取得させることが可能となる。
以上のように、変形例に係る医療情報管理システムでは、往診先の情報に加え、往診経路上のポイントを示す情報も往診情報c30Bに含めている。端末2は、この往診情報c30Bに基づき、往診経路上のポイントにおいて通信が可能な場合には、そのポイントへの到達を検知して、その検知タイミングにあわせて医療情報の取得を開始することも可能となる。このような構成とすることで、例えば、通信不可の往診先を連続して往診する場合においても、通信可能な往診経路上のポイントを経由させることで、その往診先に対応する医療情報をそのポイントで取得することが可能となる。これにより、端末2は、往診経路上のポイントにおいても、自身に記憶する医療情報を適宜入れ替えることが可能となるため、一度に複数の医療情報を記憶する必要がなくなる。そのため、端末2として、記憶容量の少ない端末を使用することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載されたその均等の範囲に含まれる。
1 サーバー
11 検査情報記憶部
12 患者情報記憶部
13 往診先情報記憶部
14 経路情報記憶部
15 経路生成部
16 リスト生成部
17 情報管理部
171 配信部
172 更新部
18 仮ID管理部
2 端末
21 検査情報記憶部
22 患者情報記憶部
23 往診情報記憶部
24 通信状態検知部
25 位置情報取得部
26 特定部
261 通信状態判断部
262 位置判断部
27 情報管理部
271 取得部
272 更新部
281 入力部
282 出力部
11 検査情報記憶部
12 患者情報記憶部
13 往診先情報記憶部
14 経路情報記憶部
15 経路生成部
16 リスト生成部
17 情報管理部
171 配信部
172 更新部
18 仮ID管理部
2 端末
21 検査情報記憶部
22 患者情報記憶部
23 往診情報記憶部
24 通信状態検知部
25 位置情報取得部
26 特定部
261 通信状態判断部
262 位置判断部
27 情報管理部
271 取得部
272 更新部
281 入力部
282 出力部
Claims (10)
- 患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して前記医療情報を送受信する医療情報管理システムであって、
前記サーバーまたは前記端末の少なくとも一方が、
往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とが関連付けられた組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を基に、前記端末が前記医療情報を取得するタイミングを特定する特定部と、
を備えたことを特徴とする医療情報管理システム。 - 前記特定部は、前記端末の現在位置を示す位置情報に基づいて前記タイミングを特定することを特徴とする請求項1に記載の医療情報管理システム。
- 患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して前記医療情報を送受信する医療情報管理システムであって、
前記サーバーは、
往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とを関連付けて組としてあらかじめ記憶し、複数の前記識別情報及び往診順序の入力を受けて、入力された前記識別情報を含む前記組が、前記往診順序に基づき並べられた往診情報を生成し、前記端末にあらかじめ出力する生成部を備え、
前記端末は、
前記往診情報に対応する複数の往診場所のうち、現在以降に往診が予定された往診場所に到着する前に、当該往診場所の前記位置情報に関連付けられた前記通信情報及び前記識別情報に基づき、当該識別情報に対応する患者の前記医療情報を取得するタイミングを特定する特定部と、
前記特定部により特定された当該タイミングで、当該医療情報を前記サーバーから取得する取得部と、
を備えたことを特徴とする医療情報管理システム。 - 前記特定部は、前記現在以降に往診が予定された往診場所の前記通信情報に基づき、当該往診場所が通信不可の場合には、前記タイミングとして、当該往診場所への到着前の第1のタイミングを特定し、
前記取得部は、当該第1のタイミングにあわせて、当該往診場所の前記位置情報に関連付けられた前記識別情報に対応する患者の前記医療情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の医療情報管理システム。 - 前記入力された前記識別情報に関連付けられた前記位置情報と、あらかじめ記憶された地図情報とを基に、前記複数の往診場所を巡回するための経路を特定し、特定された当該経路に基づき、前記往診順序を決定する経路生成部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の医療情報管理システム。
- 前記端末は、現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
前記特定部は、特定された前記通信情報に基づき、次に往診が予定された前記往診場所が通信可能な場合には、当該往診場所と現在位置との間の距離が閾値以下となる第2のタイミングを前記タイミングとして特定し、当該往診場所の前記位置情報と前記位置情報取得部により逐次取得される現在位置情報とに基づいて、前記第2のタイミングの到来を検知し、
前記取得部は、前記第2のタイミングの到来が検知されたことに対応し、当該往診場所の位置情報に関連付けられた前記識別情報に対応する患者の前記医療情報を取得することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。 - 前記端末は、
現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記取得部により前記医療情報が取得された後に、当該医療情報に対応する前記患者の前記識別情報に関連付けられた前記位置情報と、前記位置情報取得部により逐次取得される前記現在位置情報とに基づいて、前記位置情報が示す往診場所と現在位置との間の距離が閾値以上となったときに、当該医療情報を前記サーバーに転送する更新部と、
を備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。 - 前記更新部は、前記転送後に、当該医療情報を前記端末から削除することを備えたことを特徴とする請求項7に記載の医療情報管理システム。
- 前記医療情報記憶部は、前記識別情報を基に、当該識別情報が示す前記患者の前記医療情報を取り出し可能に記憶し、
前記リスト生成手段は、前記識別情報と、あらかじめ作成された前記識別情報とは異なる他の識別情報とを、当該識別情報に関連付けられた前記医療情報を特定可能にあらかじめ関連付け、複数の前記組の選択を受けて、当該組の前記識別情報に代えて、当該識別情報に関連付けられた前記他の識別情報を、当該組に含まれる前記位置情報及び前記通信情報と関連付け、選択された複数の前記組が、往診順序に基づき並べられた往診情報を生成して前記端末にあらかじめ出力し、
前記取得部は、前記他の識別情報を基に、前記医療情報を前記サーバーから取得することを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。 - 患者ごとの医療情報を記憶する医療情報記憶部を備えたサーバーと、端末とがネットワークを介して前記医療情報を送受信する医療情報管理システムを用いた医療情報管理方法であって、
患者の識別情報の入力を受ける受け付け段階と、
往診場所を示す位置情報と、当該往診場所が通信可能な環境か否かを示す通信情報と、患者の識別情報とを関連付けて組としてあらかじめ記憶し、複数の前記識別情報及び往診順序の入力を受けて、入力された前記識別情報を含む前記組が、前記往診順序に基づき並べられた往診情報を生成し、前記端末にあらかじめ出力する準備段階と、
前記往診情報に対応する複数の往診場所のうち、現在以降に往診が予定された往診場所に到着する前に、当該往診場所の前記位置情報に関連付けられた前記通信情報及び前記識別情報に基づき、当該識別情報に対応する患者の前記医療情報を取得するタイミングを特定する特定段階と、
特定された当該タイミングに、当該医療情報を前記サーバーから取得する取得段階と、
を備えたことを特徴とする医療情報管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011240839A JP2013097641A (ja) | 2011-11-02 | 2011-11-02 | 医療情報管理システム及び医療情報管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011240839A JP2013097641A (ja) | 2011-11-02 | 2011-11-02 | 医療情報管理システム及び医療情報管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013097641A true JP2013097641A (ja) | 2013-05-20 |
Family
ID=48619506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011240839A Pending JP2013097641A (ja) | 2011-11-02 | 2011-11-02 | 医療情報管理システム及び医療情報管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013097641A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017058799A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | コニカミノルタ株式会社 | 診療支援システム、サーバー装置及びプログラム |
US10186880B2 (en) | 2014-06-20 | 2019-01-22 | Nec Corporation | Monitoring apparatus, monitoring system, monitoring method, and non-transitory storage medium |
-
2011
- 2011-11-02 JP JP2011240839A patent/JP2013097641A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10186880B2 (en) | 2014-06-20 | 2019-01-22 | Nec Corporation | Monitoring apparatus, monitoring system, monitoring method, and non-transitory storage medium |
JP2017058799A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | コニカミノルタ株式会社 | 診療支援システム、サーバー装置及びプログラム |
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