JP2013096365A - エンジンの自動停止始動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧縮空気を高圧の油圧に変換してブレーキに供給するブレーキブースター83,84,85と、エアタンク71,72とブレーキブースター83,84,85との間を接続するエア管路73,74と、エア管路73,74に設けられブレーキペダル24の踏込み量に応じた圧力を出力するブレーキバルブ70と、該出力されるエア圧力を検出するエア圧力センサ8と、該検出値に基づいて、エンジン停止又は、始動を制御する自動停止始動制御手段とを備え、エア圧力が所定値以上の場合、エンジン5を停止することを特徴とする。
【選択図】図5
Description
ところが、交差点等の横断歩道において、歩行者の通過待ちのための瞬時の停車でも、運転者の意思に関係なくアイドリングストップしてしまい、直ぐに発進できないことがある。
そのため、アイドリングストップをしたくない場合には、車両の停止前から、フットスイッチ(図2の符号25参照)を踏みながら、ブレーキペダル(図2の符号24参照)をも踏み続ける必要があり、運転者に煩雑な操作をさせていることにより、ISS装置を敬遠する運転者が存在している。
このようにすることにより、何らかの事由によりブレーキスイッチに障害が生じた場合、自動停止の所定条件を満たしていても、ブレーキペダル信号がOFFの状態のままとなり、エンジンが自動的に停止しないことを防止している。
また、ブレーキペダルを操作していないのに、自動停止の条件を満たしてしまい、エンジンが自動的に停止するのを防止する技術開示がなされている。
前記車両に搭載され圧縮空気を貯蔵するエアタンクと、
前記圧縮空気を油圧に変換してブレーキに供給するブレーキブースターと、
前記エアタンクと前記ブレーキブースターとの間を接続するエア管路と、
前記エア管路に設けられ前記エアタンクからの圧縮空気をブレーキペダルの踏込み量に応じた圧力にて出力するブレーキバルブと、
前記エア管路の前記ブレーキバルブと前記ブレーキブースターとの間に配設され、前記ブレーキバルブから出力されるエア圧力を検出するエア圧力検出手段と、
前記エンジンを自動停止及び自動始動可能なエンジン制御手段と、
前記検出されたエア圧力の検出値に基づいて、エンジン自動停止又は、自動始動を前記エンジン制御手段に出力するエンジンの自動停止始動制御手段とを備え、
前記エア圧力検出手段が所定値以上のエア圧力を検出した場合に、前記エンジンを停止するように前記エンジン制御手段を制御することを特徴とする。
また、説明の方向性を示す場合、運転席に着座した状態を基準にして、「上下方向」、「左右方向」及び「前後方向」を記述する。
図2によると、ISS装置の運転席周り装置2は、ISS装置が「制御中」又は、「システム異常」と、「ISS ENG停止中」(ENG:エンジン)と、「ISS」のシステム作動中であることを表示する多重表示モニターが配設されたメータークラスター21と、ハンドル26の右側にISS装置の作動・停止を行うISS装置メーンスイッチ22と、運転席1eの床面に、ISS装置のエンジン始動を行うフットスイッチ25、ブレーキペダル24と、アクセルペダル23とが配設されている。
3はISS制御手段(ISS ECU)で、ISSECU3には、ISS装置の作動を一時的にキャンセルまたは自動停止したエンジン5を始動させるときに使用するフットスイッチ25のON又は、OFFの信号と、A/Tがニュートラル位置又は、他の変速段の場合の信号50(レンジアデンダント信号)、ISS装置を使用する時はON、使用しない時はOFFにするエンジンストップスイッチ22(ISSメーンスイッチ)信号と、エンジン5を始動させるためのISSスターターからの信号60と、ブレーキ回路のエア圧力を検知するエア圧力センサ8、車両停止状態を検知する車速センサの信号41(図示省略)等が入力される。
そして、エンジンECU6とISSECU3とは、CAN信号で連結されており、エンジン5側の稼働状況の情報をISSECU3側に通信して、ISSECU3側でアイドリングストップを実施するかを判断して、その判断結果をエンジンECU6側に通信するようになっている。
その情報が、メータークラスター21に表示されるシステムになっている。
図5に示したブレーキ装置7においては、後輪1d用のエアタンクであるリヤ用エアタンク71が接続されたエア管路である第1エア管路73と、前輪1c用のフロント用エアタンク72が接続されたエア管路である第2エア管路74とが配設されている。第1及び第2エア管路73、74の途中にはブレーキバルブであるデュアルブレーキバルブ70が介装されており、デュアルブレーキバルブ70にはブレーキペダル24が接続されている。つまり、ブレーキペダル24を運転席1eで操作することにより、デュアルブレーキバルブ70が開閉し、第1及び第2エア管路73、74内のエアの流通量を調節することができる。
そして、デュアルブレーキバルブ70と第2ダブルチェックバルブ77の間には、ブレ−キペダル24の踏込み量に応じてデュアルブレーキバルブ70から出力されるエア圧力を検知するエア圧力検出手段であるエア圧力センサ8が介装されている。
エア圧力センサ8のエア圧力検知信号はISSECU3に送信され、ISSECU3にて処理されて、ストップランプ点灯用信号の発信、エンジンECU6、エンジン5の制御に利用される。
まず通常の運転時の動作について説明する。
運転手によりブレーキペダル24が操作されてデュアルブレーキバルブ70が開作動すると、フロント用エアタンク72から高圧のエアが第2エア管路74を流通し、デュアルブレーキバルブ70及び第2ダブルチェックバルブ77を介してFWブレーキブースター83に供給され、FWブレーキブースター83においてエア圧力が油圧に変換され、高圧のブレーキ油がFRブレーキ831,FLブレーキ832に供給されてバス1の前輪に制動力が付与される。同様に、リヤ用エアタンク71からの高圧のエアが第1エア管路73を流通し、デュアルブレーキバルブ70及び第1ダブルチェックバルブ76を介してRRブレーキブースター84及びRLブレーキブースター85に供給され、RRブレーキブースター84及びRLブレーキブースター85においてエア圧力が油圧に変換され、高圧のブレーキ油がRRブレーキ841、RLブレーキ851に供給されてバス1の後輪に制動力が付与される。
横軸にブレーキペダル24の踏込み量、縦軸にデユアルブレーキバルブ70から出力されるエア圧力を示している。
デユアルブレーキバルブ70から出力されるエア圧力はブレーキペダル24の踏込み量に対して比例した出力となっている。
この、エア圧力をエア圧力センサ8によってISSECU3に送信され、該ISSECU3においてエア圧力がストップランプ点灯用閾値として予め設定された第1閾値又は、所定値として設定した第2閾値に達したと判断する。
第1閾値とは、エア圧力が発生した初期にバス1が平坦な路面で停車できると共に、ISSECU3はストップランプを点灯する指示信号を発信するストップランプ点灯用として検知できる程度の圧力に達した状態である。
これは、運転者がブレーキペダル24を操作するのを早期に後続の車両に知らせることにより、自車両への追突を防止するものである。
また、第2閾値とは、急勾配(例えば12%勾配以上)のある路面で、ブレーキペダル24を深く踏込む必要がある程度の圧力に達した状態である。
しかし、一時停止、右折、左折又は横断歩道の歩行者通過待ち等の場合、すぐに発進できるように、ブレーキペダル24の踏込み量を調整することによりアイドリングストップを防止している。
この場合の、デュアルブレーキバルブ70から出力されるエア圧力は、エア圧力センサ8によってISSECU3に送信され、ISSECU3によって処理される。
即ち、運転者がすぐに発進できる体制(アイドリング状態を維持)を希望する場合、運転者は平坦地や急勾配(例えば12%勾配以上)よりも緩い勾配で停車させる程度のブレーキペダル24を踏込みでは、ISSECU3は第2閾値未満のエア圧力の状態であると判断して、エンジン5のアイドリングを継続維持させる。
一方、バス1が停留所、信号待ち、踏切等の比較的長い停車を維持する場合は、停車後にブレーキペダル24をさらに踏込む(急勾配、例えば12%勾配以上の在る路面で停車できる程度まで踏込む)ことで、ISSECU3は第2閾値以上のエア圧力の状態であると判断して、アイドリングを停止させる。
尚、急勾配(例えば12%勾配以上)で運転者がすぐに発進できる態勢(アイドリング状態を維持)を希望する場合、運転者は停車する前からフットスイッチ25を踏みONさせた状態で停車する又は、ISS装置メーンスイッチをOFFすることで、ISSECU3は第2閾値のエア圧力の状態によらず、エンジン5のアイドリングを継続維持させることもできる。
図6(A)はアイドリングを継続する場合で、55において、エア圧力センサ8からの検出値が第2閾値未満(第1圧力段階)であること、41で車速センサ(図示省略)からの検出値が停車状態(V1<1.7km/h)、ISS装置のメーンスイッチ22がON(ISS装置作動状態)これらの条件を満たした時(AND)、ISSECU3はアイドリング継続の信号をエンジンECU6に出力する。
また、図6(B)はアイドリングを停止する場合で、55において、エア圧力センサ8からの検出値が第2閾値以上(第2圧力段階)であること、41で車速センサ(図示省略)からの検出値が停車状態(V1<1.7km/h)、ISS装置のメーンスイッチ22がON(ISS装置作動状態)これらの条件を満たした時(AND)、ISSECU3はアイドリング停止の信号をエンジンECU6に出力する。
尚、本実施形態におけるエア圧力検出はエア圧力センサ8の検出値をISSECU3にて判断しているが、エア圧力センサ8に変えて、エア圧力スイッチを用いて、エア圧力スイッチOFFの場合は第2閾値未満でエンジンのアイドリングは継続され、エア圧力スイッチONの場合は第2閾値として使用することが可能であり、同様の効果を得られる。
1b 中扉
2 運転席周り
3 ISSECU(自動停止始動制御手段)
5 エンジン
6 エンジンECU(エンジン制御手段)
7 ブレーキ装置
8 エア圧力センサ(エア圧力検出手段)
21 メータークラスター
22 ISS装置メーンスイッチ
24 ブレーキペダル
25 フットスイッチ
70 デュアルブレーキバルブ(ブレーキバルブ)
71 リヤ用エアタンク(エアタンク)
72 フロント用エアタンク(エアタンク)
73 第1エア管路(エア管路)
74 第2エア管路(エア管路)
76 第1ダブルチェックバルブ
77 第2ダブルチェックバルブ
83 FWブレーキブースター(ブレーキブースター)
84 RRブレーキブースター(ブレーキブースター)
85 RLブレーキブースター(ブレーキブースター)
Claims (2)
- 車両に搭載されたエンジンを自動停止又は自動始動させるエンジンの自動停止始動装置において、
前記車両に搭載され圧縮空気を貯蔵するエアタンクと、
前記圧縮空気を高圧の油圧に変換してブレーキに供給するブレーキブースターと、
前記エアタンクと前記ブレーキブースターとの間を接続するエア管路と、
前記エア管路に設けられ前記エアタンクからの圧縮空気をブレーキペダルの踏込み量に応じた圧力にて出力するブレーキバルブと、
前記エア管路の前記ブレーキバルブと前記ブレーキブースターとの間に配設され、前記ブレーキバルブから出力されるエア圧力を検出するエア圧力検出手段と、
前記エンジンを自動停止及び自動始動可能なエンジン制御手段と、
前記検出されたエア圧力の検出値に基づいて、エンジン自動停止又は、自動始動を前記エンジン制御手段に出力するエンジンの自動停止始動制御手段とを備え、
前記エア圧力検出手段が所定値以上のエア圧力を検出した場合に、前記エンジンを停止するように前記エンジン制御手段を制御することを特徴とするエンジンの自動停止始動装置。 - 前記エンジンの自動停止始動制御装置は、前記エア圧検出手段が圧力上昇を検知し始めた初期の段階で、前記車両のストップランプを点灯させる信号を出力するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの自動停止始動装置。
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