JP2013095133A - 断熱フィルム - Google Patents

断熱フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2013095133A
JP2013095133A JP2012018558A JP2012018558A JP2013095133A JP 2013095133 A JP2013095133 A JP 2013095133A JP 2012018558 A JP2012018558 A JP 2012018558A JP 2012018558 A JP2012018558 A JP 2012018558A JP 2013095133 A JP2013095133 A JP 2013095133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
oxide
liquid crystal
cholesteric liquid
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012018558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5557347B2 (ja
Inventor
Sui-Ho Tsai
スイ−ホウ・ツァイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A+ R&D Tech Co Ltd
Original Assignee
A+ R&D Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A+ R&D Tech Co Ltd filed Critical A+ R&D Tech Co Ltd
Publication of JP2013095133A publication Critical patent/JP2013095133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5557347B2 publication Critical patent/JP5557347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/04Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B15/08Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/26Reflecting filters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/06Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B7/00Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
    • B32B7/04Interconnection of layers
    • B32B7/12Interconnection of layers using interposed adhesives or interposed materials with bonding properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/208Filters for use with infrared or ultraviolet radiation, e.g. for separating visible light from infrared and/or ultraviolet radiation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/22Absorbing filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】吸収層と、コレステリック液晶層とを備える断熱フィルムである。
【解決手段】吸収層で紫外光と赤外光を吸収し、またコレステリック液晶層の回転ピッチを調節することで赤外光を反射する。
【選択図】図1A

Description

本発明は、断熱フィルムに関し、特に、コレステリック液晶層を備える断熱フィルムに関する。
近年、工業・商業の発達および社会の進歩により、それに対応して提供された製品も主に利便性、確実性、経済性を主旨とするため、目前に開発されている製品も、従来と比べ、より進歩的で、社会に貢献しうるようになった。
断熱フィルムは、熱エネルギーの流れを阻むことを主要な用途としている。断熱フィルムは、多様な交通機械に広く使用されているだけではなく、建物にも大量に使用されている。統計によると、一般の商業ビルにおいて、エアコン関連の電力消費量は、総電力消費量の約47%を占める。したがって、エアコンの電力需要を下げることは、ビルの動作コストの節約にとっては、重要な課題である。
太陽光における赤外線部分は、自然界の一番の主な熱源である。太陽光(特に、その内の赤外線部分)が商業ビルの内部に入ると、室内温度を上昇させる。そのため、エアコンで温度を下げる必要がある。
建物に入る太陽光を減らすために、商業ビルの窓に断熱フィルムを貼ることは一般的である。しかしながら、断熱フィルムは、太陽光における赤外線部分だけではなく、太陽光における可視光も遮断され、商業ビルの内部空間の光度を下げることになってしまう。
よって、前記従来の方式には、依然として、不便と欠陥があり、改善する必要があることは明らかである。前記問題を解決するために、関連分野において、解決策を見つけることに力を入れてきたが、長い間ずっと適切な解決策を見つけることができなかった。そのため、いかに断熱フィルムを利用して、赤外線の入射を低下させ、かつ可視光の透過率を維持することは、当面の重要な研究課題の一つであり、目前の関連分野における急いで達成すべき目標でもある。
本発明内容の一つの目的は、赤外線の入射を低下させ、かつ可視光の透過率を維持するように、断熱フィルムを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明内容の一技術態様は、断熱フィルムに関する。この断熱フィルムは、少なくとも1つの吸収層と、少なくとも1つのコレステリック液晶層とを備える。吸収層は、紫外光と赤外光を吸収することに用いられる。コレステリック液晶層は、吸収層の下に配置され、コレステリック液晶層の回転ピッチを調整することで赤外光を反射する。
本発明の一実施例によれば、断熱フィルムの可視光平均透過率は、50%〜80%である。
本発明のまた他の実施例によれば、断熱フィルムの赤外光反射率(断熱率)は、70%〜99%である。
本発明のまた一つの実施例によれば、コレステリック液晶層は、塗布方式によって形成される。
本発明のもう一つの実施例によれば、吸収層は金属層を含む。銀、アルミニウム、タングステン、マグネシウム、モリブデン、亜鉛、スズ、インジウム、クロム、アンチモン、チタン、ニッケル、銅、バナジウム、コバルト、鉄、ニオブおよびその合金の少なくとも1種を含む材料によって、前記金属層を形成してもよい。
本発明の更にまた一つの実施例によれば、吸収層は、金属酸化物層を含む。銀酸化物、アルミニウム酸化物、タングステン酸化物、マグネシウム酸化物、モリブデン酸化物、亜鉛酸化物、スズ酸化物、インジウム酸化物、クロム酸化物、アンチモン酸化物、チタン酸化物、ニッケル酸化物、銅酸化物、バナジウム酸化物、コバルト酸化物、鉄酸化物、ニオブ酸化物、インジウムスズ酸化物、亜鉛アルミニウム酸化物、スズアンチモン酸化物の少なくとも1種を含む材料によって、前記金属酸化物層を形成してもよい。
本発明の更にまた他の実施例によれば、前記金属層または金属酸化物層は、スパッタ、蒸着または塗布方式によって形成される。一般的に、前記金属層または金属酸化物層は、紫外線と赤外線の少なくとも一つの放射を吸収できる。また、任意に選択された実施例において、吸収層は、更なる紫外線と赤外線の少なくとも一つの吸収剤を含んでもよい。
本発明のある実施例によれば、断熱フィルムは、コレステリック液晶層の下、または吸収層とコレステリック液晶層との間に配置される基材層を更に備える。この基材層は、繊維状基材(fiber substrate)またはフィルム状基材(film substrate)であってよい。
本発明の更にまた他の実施例によれば、前記基材層は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PETと略す)またはトリアセチルセルロース(triacetyl cellulose、TACと略す)によって、形成されてもよい。
本発明のまたもう一つの実施例によれば、断熱フィルムは、基材層の下に配置されるまた他のコレステリック液晶層を更に備える。本発明の更にまた他の実施例によると、断熱フィルムは、前記また他のコレステリック液晶層の下に配置されるまた他の吸収層を更に備える。
本発明のまたもう一つの実施例によれば、断熱フィルムは、また他の吸収層を更に備える。また他の吸収層は、基材層の下に配置される。
本発明の更にまた他の実施例によれば、断熱フィルムは、基材層を更に備える。基材層は、吸収層とコレステリック液晶層との間に配置される。本発明のまたもう一つの実施例によると、基材層は、合成繊維PET層およびトリアセチルセルロース(Triacetyl Cellulose;TAC)層の少なくとも1つを含む。本発明の更にまた他の実施例によると、断熱フィルムは、吸収層の上に配置され、断熱フィルムが引っ掻かれることを防止可能な耐引掻層を更に備える。
本発明のまたもう一つの実施例によれば、断熱フィルムは、離型層と、接着層と、を更に備える。離型層は、断熱フィルムの最低位層に配置されるが、接着層は、離型層の上に配置される。使用していない場合、離型層は、接着層が汚れないように保護することができ、使用する場合、離型層を取り外して、断熱フィルムを接着層によって物体に付着させることができる。
前記目的を達成するために、本発明内容のまた他の技術態様は、基材層と、少なくとも1つの吸収層と、少なくとも1つのコレステリック液晶層とを備える断熱フィルムに関する。基材層は、対向に配置された第1の表面および第2の表面を含む。吸収層は、第1の表面上に配置され、紫外光と赤外光を吸収することに用いられる。コレステリック液晶層は、第2の表面上に配置され、コレステリック液晶層のピッチを調整することで赤外光を反射する。
本発明の一実施例によれば、基材層は、ポリエチレンテレフタレートまたはトリアセチルセルロースによって製作されてもよい。
本発明のまた他の実施例によると、前記断熱フィルムは、耐引掻層を更に備える。耐引掻層は、吸収層の上に配置され、断熱フィルムが引っ掻かれることを防止することに用いられる。
本発明のまた一つの実施例によれば、前記断熱フィルムは、離型層と、接着層とを更に備える。離型層は、断熱フィルムの最低位層に配置され、接着層は、離型層の上に配置される。使用していない場合、離型層は、接着層が汚れないように保護することができ、使用する場合、離型層を取り外して、断熱フィルムを接着層によって物体に付着させることができる。
そのため、本発明の技術内容によれば、本発明の実施例は、断熱フィルムを提供することによって、赤外線の入射を低下させ、かつ可視光の透過率を維持する。
下記の図面の説明は、本発明の前記またはその他の目的、特徴、利点および実施例をより分かりやすくするためのものである。
図1Aは、本発明の一つの実施例によって断熱フィルムを示す模式図である。 図1Bは、本発明のまた他の実施例によって断熱フィルムを示す模式図である。 図1Cは、本発明のまた一つの実施例によって断熱フィルムを示す模式図である。 図1Dは、本発明のもう一つの実施例によって断熱フィルムを示す模式図である。 図1Eは、本発明のまた一つの実施例によって断熱フィルムを示す模式図である。 図2は、本発明のまた他の実施例による断熱フィルムを示す模式図である。 図3は、本発明のまた他の実施例による断熱フィルムの太陽光反射率曲線を示す図である。 図4は、本発明のまた一つの実施例による断熱フィルムの太陽光透過率曲線を示す図である。
本開示内容の叙述をより詳しく且つ完全なものにするために、添付の図面および下記の多様な実施例を参照してもよく、前記図面において、同一の番号は、同一または類似の素子を表す。しかしながら、提供された実施例は、本発明に含まれる範囲を限定するものではなく、構成に係る動作についての記述は、その実行の順序を限定するものではなく、素子の更なる組み合わせにより得る均等な効果を有するあらゆる構成に係る装置は、本発明に含まれる範囲にある。
そのうち、図面は説明するためのものであり、原寸により作図されたものではない。一方、本発明を必要以上に限定させないために、周知の素子およびステップを、実施例で説明しない。
図1Aは、本発明の一実施例によって断熱フィルムを示す模式図である。図1Aに示すように、断熱フィルムは、保護層110と、耐引掻層120と、吸収層130と、コレステリック液晶(Cholesteric Liquid Crystal)層140と、基材層150と、接着層160と、離型層170とを備える。吸収層120は、紫外光と赤外光を吸収でき、コレステリック液晶層140は、その回転ピッチを変えることで赤外光を反射できる。基材層150は、コレステリック液晶層140の下に配置される。
また、吸収層130の上に、断熱フィルムが引っ掻かれることを防止可能な耐引掻層120が配置される。断熱フィルムを損傷させないため、またその寿命を延長するように、耐引掻層120の上に、保護層110を更に配置する。接着層160は、付着性を有し、直接に環境に暴露される場合、埃または他の汚物が粘着して、その付着性に影響する。そのため、接着層160が汚れないように、断熱フィルムの最低位層(即ち、接着層160の下)に、離型層170を配置する。断熱フィルムを物体(図に示さず)に取り付ける必要がある場合、離型層170を剥して、接着層160を露出させ、断熱フィルムを接着層160によって物体の表面に接着させてもよい。
一般的に、コレステリック液晶は、多層の旋光性分子を含むネマチック液晶が積み重なって形成される。このようなネマチック液晶系に旋光剤を添加すると、液晶系は、螺旋構造を生じ、2つの平面における分子の分子軸の方向が平行になる場合、その間の距離がピッチと呼ばれる。このピッチは、その反射する光線の波長を左右する。そのため、ピッチを調節することで、コレステリック液晶層の反射特性を変えることができる。例としては、ピッチ約612nmのコレステリック液晶層は、波長約1000nmの赤外線を反射でき、ピッチが大きいほど、コレステリック液晶層の反射する光線の波長も長くなる。そのため、本発明の一つの実施例において、用いたコレステリック液晶のピッチは、約500〜1000nmであり、また他の実施例においては、約550〜900nmであり、もう一つの実施例においては、約600〜800nmである。試験によると、ピッチ約612nmのコレステリック液晶層140は、約60%以上の赤外線(波長約1000nm)を効率的に反射でき、且つ波長約400〜800nmの可視光に対する透過率は、約80%を超える。これにより、より大きいピッチを有するコレステリック液晶層を採用しさえすれば、赤外光に対する反射效率を向上させることができることを見出した。
一つの実施例において、コレステリック液晶層140を備える断熱フィルムの可視光平均透過率は、50%〜80%である。また他の実施例において、断熱フィルムの可視光平均透過率は、55%〜75%である。もう一つの実施例において、断熱フィルムの可視光平均透過率は、60%〜70%である。
また、一つの実施例において、コレステリック液晶層140を備える断熱フィルムの赤外光反射率は、70%〜99%である。更にまた一つの実施例において、断熱フィルムの赤外光反射率は、75%〜95%である。更にもう一つの実施例において、断熱フィルムの赤外光反射率は、80%〜90%である。
製作において、コレステリック液晶層140を、塗布方式によって形成してよい。
一つの実施例において、吸収層120は、金属層を含む。また他の実施例において、吸収層120は、金属酸化物層を含む。
前記金属層を、あらゆる適切な材料によって調製してよく、その実施例として、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、マグネシウム(Mg)、モリブデン(Mo)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、インジウム(In)、クロム(Cr)、アンチモン(Sb)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、バナジウム(V)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、ニオブ(Nb)層を含むが、それに限定されない。また、前記金属の合金または前記金属の混合物を使用してもよい。
同様に、前記金属酸化物層を、多様な適切な金属酸化物を利用して形成してもよく、その実施例として、銀酸化物(例えば、AgO)、アルミニウム酸化物(例えば、Al)、タングステン酸化物(例えば、WOまたはWO)、マグネシウム酸化物(例えば、MgO)、モリブデン酸化物(例えば、MoO)、亜鉛酸化物(例えば、ZnO)、スズ酸化物(例えば、SnO)、インジウム酸化物(例えば、In)、クロム酸化物(例えば、CrOまたはCr)、アンチモン酸化物(例えば、SbまたはSb)、チタン酸化物(例えば、TiO)、ニッケル酸化物(例えば、NiO)、銅酸化物(例えば、CuOまたはCuO)、バナジウム酸化物(例えば、VまたはV)、コバルト酸化物(例えば、CoO)、鉄酸化物(例えば、FeまたはFe)、ニオブ酸化物(例えば、Nb)、インジウムスズ酸化物(Indium tin oxide;ITO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Aluminum Doped Zinc Oxide;AZO)、スズアンチモン酸化物(Antimony Tin Oxide;ATO)の少なくとも1つを含むが、それに限定されない。
上記で例示した多様な材料は、本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、前記金属層または金属酸化物層を形成するように、他の適切な材料を選択してよいことは、理解すべきである。
製作する際に、前記金属層または金属酸化物を、スパッタ、蒸着または塗布方式によって形成してもよい。
異なる実施例において、基材層150は、繊維状基材またはフィルム状基材であってよい。前記基材層150を、多様な適切な材料を利用して形成してよく、これらの材料の実施例として、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびトリアセチルセルロース(TAC)層を含むが、それに限定されない。
図1B〜図1Eは、本発明の他の実施例によって多様な断熱フィルムの配置を示す模式図である。図1Bに示すように、図1Aに示した断熱フィルムと比べ、また他のコレステリック液晶層142と、また他の吸収層132とを更に備える。また他のコレステリック液晶層142は、基材層150の下に配置され、また他の吸収層132は、また他のコレステリック液晶層142の下に配置される。ここで、また他のコレステリック液晶層142の役割が、コレステリック液晶層140と同一であり、また他の吸収層132の役割が、吸収層130と同一であるが、ここで詳しく説明しないことは注意すべきである。
図1Cを参照し、図1Aに示した断熱フィルムと比べ、基材層150の下に配置されたまた他のコレステリック液晶層142を更に備える。図1Dに示すように、図1Aに示した断熱フィルムと比べ、基材層150の下に配置されたまた他の吸収層132を更に備える。前記のように、また他のコレステリック液晶層142およびまた他の吸収層132の役割については、ここで詳しく説明しない。図1Eを参照し、別の実施形態において、基材層150は、吸収層130とコレステリック液晶層140との間に配置されてもよい。
しかしながら、本発明のまた他の実施例による断熱フィルムを示す模式図である図2に示すように、一つの実施例において、吸収層と、コレステリック液晶層と、基材層との間の位置配置を、実際の要求によって調節してよい。断熱フィルムは、保護層210と、耐引掻層220と、第1のコレステリック液晶層240と、基材層250と、第2のコレステリック液晶層242と、接着層260と、離型層270とを備える。
製作において、基材層250は、対向に配置された第1の表面および第2の表面を含む。第1のコレステリック液晶層240は、第1の表面上に配置され、第1のコレステリック液晶層240の回転ピッチを変えることで赤外光を反射する。第2のコレステリック液晶層242は、第2の表面上に配置され、第2のコレステリック液晶層242のピッチを変えることで赤外光を反射する。
また、耐引掻層220は、第1のコレステリック液晶層240の上に配置され、断熱フィルムが引っ掻かれることを防止することに用いられ、保護層210は、耐引掻層220に配置され、断熱フィルムを保護し、断熱フィルムを損傷させない。なお、離型層270は、断熱フィルムの最低位層に配置されるが、接着層260は、離型層270の上に配置され、断熱フィルムと物体(図に示さず)を接着することに用いられ、そのうち、離型層270は、接着層260を保護することに用いられる。
表1における実験データによって、コレステリック液晶層が添加された断熱フィルムの効果を理解できる。
下記の表1より、本発明の実施例において、断熱フィルムにコレステリック液晶層を添加すると、可視光の透過率を約70%に維持する状況で、コレステリック液晶層によって赤外光を反射して、赤外光の透過率を10%未満に低下させ、本発明の実施例による断熱フィルムの断熱率を90%以上に達成し、その可視光透過率と断熱率との総和が160より大きくなることを見出した。
図3は、本発明のまた他の実施例によって断熱フィルムの太陽光反射率曲線を示す図である。図3に示した曲線は、断熱フィルムを利用して、太陽光に対する反射率実験を行って得られたデータである。図から分かるように、本発明の実施例による断熱フィルムは、太陽光における波長約800nm〜約2500nmの波長領域を効率的に遮断することができ、即ち、本発明の実施例は、赤外光を効果的に反射できる。これにより、赤外線の入射を低下させ、室内の温度を下げることができる。
図4は、本発明のまた一つの実施例によって断熱フィルムの太陽光透過率曲線を示す図である。図4に示した曲線は、断熱フィルムを利用して、太陽光に対する透過率実験を行って得られたデータである。図から分かるように、本発明の実施例による断熱フィルムは、太陽光における波長約400nm〜約800nmの波長領域を効率的に透過させ、即ち、本発明の実施例は、可視光を効率的に透過させることができ、可視光の透過率は、約60〜80%に達することができる。図3、図4の結果を併せれば、ここで記載された断熱フィルムが、確かに赤外線の入射を効果的に低下させると同時に、適切な可視光の透過率を維持できることを見出した。
本発明を実施形態により上記のように開示したが、それは本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱しない限り、多様な変更および修飾を加えることができ、したがって、本発明の保護範囲は、以下の請求の範囲で指定した内容を基準とする。
110、210 保護層、120、220 耐引掻層、130 吸収層、132 また他の吸収層、240、140 コレステリック液晶層、142、242 また他のコレステリック液晶層、150、250 基材層、160、260 接着層、170、270 離型層

Claims (12)

  1. 紫外光と赤外光を吸収するための少なくとも1つの吸収層と、
    前記吸収層の下に配置される少なくとも1つのコレステリック液晶層と、を備え、
    前記コレステリック液晶層が、そのピッチを調整することで前記赤外光を反射する断熱フィルム。
  2. 前記断熱フィルムの可視光平均透過率が、50%〜80%である請求項1に記載の断熱フィルム。
  3. 前記断熱フィルムの赤外光反射率が、70%〜99%である請求項1に記載の断熱フィルム。
  4. 前記コレステリック液晶層が、塗布方式によって形成される請求項1に記載の断熱フィルム。
  5. 前記吸収層が、金属層と金属酸化物層の少なくとも一つを含む請求項1に記載の断熱フィルム。
  6. 前記金属層が、銀、アルミニウム、タングステン、マグネシウム、モリブデン、亜鉛、スズ、インジウム、クロム、アンチモン、チタン、ニッケル、銅、バナジウム、コバルト、鉄、ニオブおよびその合金の少なくとも1つを含む請求項5に記載の断熱フィルム。
  7. 前記金属酸化物層が、銀酸化物、アルミニウム酸化物、タングステン酸化物、マグネシウム酸化物、モリブデン酸化物、亜鉛酸化物、スズ酸化物、インジウム酸化物、クロム酸化物、アンチモン酸化物、チタン酸化物、ニッケル酸化物、銅酸化物、バナジウム酸化物、コバルト酸化物、鉄酸化物、ニオブ酸化物、インジウムスズ酸化物、亜鉛アルミニウム酸化物、スズアンチモン酸化物層の少なくとも1つを含む請求項5に記載の断熱フィルム。
  8. 前記金属層と前記金属酸化物層の少なくとも一つが、スパッタ、蒸着または塗布方式によって形成される請求項5に記載の断熱フィルム。
  9. 前記吸収層と前記コレステリック液晶層との間に配置される基材層を更に備える請求項1に記載の断熱フィルム。
  10. 前記基材層が、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースまたはその組み合わせである材料を含む請求項9に記載の断熱フィルム。
  11. 対向に配置された第1の表面および第2の表面を含む基材層と、
    前記第1の表面上に配置される第1のコレステリック液晶層と、
    前記第2の表面上に配置される第2のコレステリック液晶層と、を備え、
    前記第1のコレステリック液晶層が、そのピッチを調整することで赤外光を反射し、
    前記第2のコレステリック液晶層が、そのピッチを調整することで前記赤外光を反射する断熱フィルム。
  12. 前記基材層は、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースまたはその組み合わせである材料を含む請求項11に記載の断熱フィルム。
JP2012018558A 2011-11-01 2012-01-31 断熱フィルム Active JP5557347B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW100139796A TWI438085B (zh) 2011-11-01 2011-11-01 隔熱紙
TW100139796 2011-11-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013095133A true JP2013095133A (ja) 2013-05-20
JP5557347B2 JP5557347B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=48172086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012018558A Active JP5557347B2 (ja) 2011-11-01 2012-01-31 断熱フィルム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8643794B2 (ja)
JP (1) JP5557347B2 (ja)
KR (1) KR20130048132A (ja)
TW (1) TWI438085B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5729305B2 (ja) 2009-10-22 2015-06-03 日本ゼオン株式会社 断熱粒子顔料及び赤外線反射コート液
JP5803903B2 (ja) * 2010-03-09 2015-11-04 日本ゼオン株式会社 断熱部材、断熱合わせガラス及び断熱合わせガラス物品
KR20160100784A (ko) 2015-02-16 2016-08-24 이동열 창호 코팅용 단열스프레이 조성물과 그 제조방법 및 코팅 방법, 그 창호
KR102176232B1 (ko) * 2017-09-27 2020-11-09 주식회사 엘지화학 윈도우 필름
CO2018000469A1 (es) * 2017-11-30 2018-04-30 Agp America Sa Laminado automotriz con capa de compensación de sustrato de borde sólido invisible
KR102133217B1 (ko) * 2018-01-05 2020-07-14 주식회사 플렉스이비전 금속과 산화물질 증착막을 포함하여 이루어지는 로이 반사필름 및 이의 제조방법
KR102382552B1 (ko) * 2018-09-20 2022-04-04 주식회사 엘지화학 윈도우 필름
KR102104489B1 (ko) * 2019-12-26 2020-04-24 주식회사 미광엔텍 우수한 차열 성능을 가지는 led 하우징 및 이를 포함하는 led 조명장치

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0710609A (ja) * 1993-06-29 1995-01-13 Central Glass Co Ltd 熱遮断ガラスおよびそれを用いた複層ガラス
JP2000028827A (ja) * 1998-07-10 2000-01-28 Nitto Denko Corp 光学フィルタおよびプラズマディスプレイ表示装置
JP2000246831A (ja) * 1998-12-28 2000-09-12 Asahi Glass Co Ltd 積層体およびその製造方法
JP2009227938A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Dainippon Printing Co Ltd 近赤外線吸収材
JP2010286643A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Fujifilm Corp 赤外光反射板、及び赤外光反射性合わせガラス
JP2011107321A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Dainippon Printing Co Ltd ディスプレイ用赤外線遮蔽フィルタ及び画像表示装置
JP2011154215A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Fujifilm Corp 赤外光反射板、合わせガラス用積層中間膜シート及びその製造方法、並びに合わせガラス
JP2012032454A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Fujifilm Corp 赤外線反射膜

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7652736B2 (en) * 2005-10-25 2010-01-26 3M Innovative Properties Company Infrared light reflecting film
JP5259501B2 (ja) * 2009-06-11 2013-08-07 富士フイルム株式会社 赤外光反射板、赤外光反射性合わせガラス、並びにコレステリック液晶層を有する積層体及び合わせガラス
KR101255881B1 (ko) 2010-04-12 2013-04-17 (주)엘지하우시스 원적외선 차단 기능을 갖는 윈도우 필름 및 그 필름이 라미네이트된 윈도우

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0710609A (ja) * 1993-06-29 1995-01-13 Central Glass Co Ltd 熱遮断ガラスおよびそれを用いた複層ガラス
JP2000028827A (ja) * 1998-07-10 2000-01-28 Nitto Denko Corp 光学フィルタおよびプラズマディスプレイ表示装置
JP2000246831A (ja) * 1998-12-28 2000-09-12 Asahi Glass Co Ltd 積層体およびその製造方法
JP2009227938A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Dainippon Printing Co Ltd 近赤外線吸収材
JP2010286643A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Fujifilm Corp 赤外光反射板、及び赤外光反射性合わせガラス
JP2011107321A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Dainippon Printing Co Ltd ディスプレイ用赤外線遮蔽フィルタ及び画像表示装置
JP2011154215A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Fujifilm Corp 赤外光反射板、合わせガラス用積層中間膜シート及びその製造方法、並びに合わせガラス
JP2012032454A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Fujifilm Corp 赤外線反射膜

Also Published As

Publication number Publication date
KR20130048132A (ko) 2013-05-09
TWI438085B (zh) 2014-05-21
US20130107191A1 (en) 2013-05-02
US8643794B2 (en) 2014-02-04
TW201318846A (zh) 2013-05-16
JP5557347B2 (ja) 2014-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5557347B2 (ja) 断熱フィルム
AU2007331505B2 (en) A solar control film
JP6346952B2 (ja) 改良された光対太陽利得熱比を示す光学膜
JP2008036864A (ja) 積層体、及び該積層体を用いた合わせガラス並びに板ガラス
JP6106756B2 (ja) 透明導電性基材及び透明導電性基材の製造方法
JP2012057462A (ja) 赤外線遮断用二重窓システム
CN103744132B (zh) 一种减反结构和减反膜
JP2008297177A (ja) サーモクロミックガラスおよびサーモクロミック複層ガラス
JP2011138135A (ja) 透明導電膜及びそれを含むディスプレイフィルタ
JP2014001621A (ja) サーモクロミック・ウィンドウ
CN103123033A (zh) 隔热膜
CN202498791U (zh) 隔热膜
KR102113225B1 (ko) 스마트 윈도우 필름 및 이의 제조방법
KR20150004566A (ko) 열차단코팅유리 및 로이유리를 포함하는 선택투과형 ir/uv차단 복층유리
JP2009122676A (ja) 液晶表示装置用保護フィルタ
CN104476840B (zh) 一种柔性膜
KR102133217B1 (ko) 금속과 산화물질 증착막을 포함하여 이루어지는 로이 반사필름 및 이의 제조방법
JP2008036866A (ja) 転写箔、及び該転写箔を用いた板ガラス、アクリル板、又はポリカーボネート板
JP2021135484A (ja) 赤外線遮蔽フィルム及びその製造方法
TWM513786U (zh) 隔熱膜結構
EP3272520B1 (en) Conductive structure and electronic device comprising same
CN205676363U (zh) 一种镀膜玻璃
TWM424243U (en) Heat insulation film
JPH11352314A (ja) 高透明熱線反射フィルム
JP2005148501A (ja) 導電性積層体および、それを用いたディスプレイ用光学フィルター、電磁波シールドならびに建築用窓材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5557347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250