JP2013092829A - 印刷ドライバプログラムおよび情報処理装置 - Google Patents

印刷ドライバプログラムおよび情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プリンタでエラーが発生した場合に,迅速にリカバリ印刷を開始できる印刷ドライバプログラムおよび情報処理装置を提供すること。
【解決手段】印刷ドライバプログラム110は,プリンタ200に対して所定単位の印刷データの送信を開始した後(S104),その所定単位の印刷データについて基準時間内に送信が完了したか否かを判断する(S107)。そして,その所定単位の印刷データの送信が基準時間内に完了していないと判断した場合に(S107:NO),その所定単位の印刷データをプリンタ200に再送する(S120)。
【選択図】 図4

Description

本発明は,印刷データを印刷装置に送信する印刷ドライバプログラムおよび情報処理装置に関する。さらに詳細には,印刷エラーが生じた際にリカバリ印刷を行う印刷ドライバプログラムおよび情報処理装置に関するものである。
従来から,パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置で印刷データを作成し,その印刷データをプリンタに送信し,プリンタでその印刷データを印刷する印刷システムが知られている。このような印刷システムには,プリンタ側で用紙ジャムやメモリオーバーラン等のエラーによって印刷が実行できなくなった場合,プリンタからPCにエラーを通知し,その通知を受け取ったPCが印刷データを再送することでリカバリ印刷を行うものがある。
リカバリ印刷の技術を開示した文献としては,例えば特許文献1がある。特許文献1には,ページプリンタでエラーが発生した際,ページプリンタがエラーフラグをホストに送信し,エラーフラグを受信したホストは解像度を落としたページデータを再送するページプリントシステムが開示されている。
特開2001−26151号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,情報処理装置としては,プリンタでエラーが発生した後,プリンタからの通知を受信してから印刷データを再送する。そのため,プリンタ側でリカバリ印刷を開始するまでに時間がかかる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,プリンタでエラーが発生した場合に,迅速にリカバリ印刷を開始できる印刷ドライバプログラムおよび情報処理装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷ドライバプログラムは,印刷装置と接続する情報処理装置に,印刷データを所定単位ずつ前記印刷装置に送信する送信処理と,前記送信処理により,前記所定単位の印刷データが基準時間内に送信されたか否かを判断する判断処理と,前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断された場合,当該印刷データを前記印刷装置に再送する再送処理とを実行させることを特徴としている。
本発明の印刷ドライバプログラムは,印刷装置に対して所定単位の印刷データの送信を開始した後,その所定単位の印刷データが基準時間内に送信されたか否かを判断し,所定単位の印刷データが基準時間内に送信されていないと判断した場合に,その印刷データを印刷装置に再送する。所定単位としては,1ページあるいは複数ページごとであっても,1ジョブごとであってもよい。また,1ラインあるいは複数ラインごとであってもよい。基準時間は,固定値であってもよいし,印刷装置の処理能力や印刷データ等に応じて変更される可変値であってもよい。
すなわち,本発明の印刷ドライバプログラムでは,印刷ドライバプログラム自身(情報処理装置自身)が,印刷データを再送するか否かを決定する。そのため,印刷装置でエラーが発生した状況において,印刷装置からの通知を待つことなく印刷ドライバプログラム自身の判断で印刷データの再送を開始できる。従って,印刷装置から再送の要求を受け取ってから印刷データを再送する場合と比較して,迅速にリカバリ印刷を実行することが期待できる。
また,本発明の印刷ドライバプログラムは,前記情報処理装置から前記印刷装置に送信される印刷データの,単位時間あたりの送信データ量によって求められる通信量を計測する計測処理を実行させ,前記再送処理は,前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断され,さらに前記計時処理によって判断時の前記通信量が0と計測された場合には,前記送信処理によって送信した前記所定単位の印刷データと同じデータを再送するとよい。通信量が0の場合,すなわち印刷装置との通信が行われていない場合,印刷装置にジャム等の印刷不能エラーが発生したものと推測される。この場合は,同じデータを再送することで,ジャム等からの復帰後,迅速にリカバリ印刷を完了できる。
また,本発明の印刷ドライバプログラムは,前記情報処理装置から前記印刷装置に送信される印刷データの,単位時間あたりの送信データ量によって求められる通信量を計測する計測処理を実行させ,前記再送処理は,前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断され,さらに前記計測処理によって判断時の前記通信量が0よりも大きい値と計測された場合には,前記基準時間内に印刷データの送信が完了するように当該所定単位の印刷データを加工する加工処理を実行し,加工処理後のデータを再送するとよい。通信量が0よりも大きい場合,印刷データの送信動作は継続していることから,印刷動作は可能であるものの印刷装置でオーバーランが発生したと推測される。この場合は,基準時間内に送信が完了するように印刷データを加工して再送することで,オーバーランの再発を防ぎ,迅速にリカバリ印刷を完了できる。
また,前記加工処理では,前記送信処理によって送信された印刷データの圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮するとよい。圧縮率を高くすることで,送信対象物である印刷データのデータサイズが小さくなり,印刷装置でのオーバーランの再発防止が期待できる。さらに,前記加工処理では,前記所定単位の印刷データのうち,送信済みデータのデータサイズを取得し,そのデータサイズに基づいて前記印刷データの圧縮率を決定するとよい。送信済みデータのデータサイズに合わせて圧縮率を決定することで,加工データの送信が完了する可能性がより高まる。
また,前記加工処理では,前記送信処理によって送信された印刷データの解像度よりも低い解像度に加工するとよい。解像度を低くすることで,送信対象物である印刷データのデータサイズが小さくなり,印刷装置でのオーバーランの再発防止が期待できる。さらに,前記加工処理では,前記所定単位の印刷データのうち,送信済みデータのデータサイズを取得し,そのデータサイズに基づいて前記印刷データの解像度を決定するとよい。送信済みデータのデータサイズに合わせて解像度を決定することで,加工データの送信が完了する可能性がより高まる。
また,1ページ目の印刷データに対応する前記基準時間は,それ以外のページの印刷データに対応する前記基準時間よりも長いとよい。1ページ目の基準時間は,定着器のウォームアップ等の初期動作を考慮し,他のページの基準時間よりも長くする方が好ましい。
また,両面印刷のジョブの印刷データの前記基準時間は,片面印刷のジョブの印刷データの前記基準時間よりも長いとよい。両面印刷のジョブの基準時間は,用紙の反転搬送動作を考慮し,片面印刷のジョブの基準時間よりも長くする方が好ましい。
また,本発明の印刷ドライバプログラムは,前記情報処理装置から前記印刷装置に送信される印刷データの,単位時間あたりの送信データ量によって求められる通信量を計測する計測処理と,前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが基準時間内に送信されていないと判断され,さらに前記計測処理によって判断時の前記通信量が0よりも大きい値と計測された場合には,前記印刷装置に対して印刷速度を遅くする要求を出力する要求処理とを実行させるとよい。印刷速度を遅くする方法としては,例えば,用紙搬送速度を遅くすることが該当する。通信量が0よりも大きい場合,印刷データの送信動作は継続していることから,印刷装置でオーバーランが発生したと推測される。この場合,印刷装置に印刷速度を遅くする要求を出力し,1ページ分の印刷時間を長くすることで,オーバーランの再発を防ぎ,迅速にリカバリ印刷を完了できる。
また,本発明は,印刷データを所定単位ずつ印刷装置に送信する送信部と,前記送信部により,前記所定単位の印刷データが基準時間内に送信されたか否かを判断する判断部と,前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断された場合,当該印刷データを前記印刷装置に再送する再送処理部とを備えることを特徴とする情報処理装置を含んでいる。
本発明によれば,プリンタでエラーが発生した場合に,迅速にリカバリ印刷を開始できる印刷ドライバプログラムおよび情報処理装置が実現される。
実施の形態にかかる印刷システムの構成を示すブロック図である。 印刷システムに含まれるPCの電気的構成を示すブロック図である。 正常時におけるPCとプリンタとの動作手順を示すシーケンス図である。 実施の形態にかかる送信処理の手順を示すフローチャートである。 1ページ目の基準時間を変更した場合におけるPCとプリンタとの動作手順を示すシーケンス図である。 両面印刷の基準時間を変更した場合におけるPCとプリンタとの動作手順を示すシーケンス図である。 実施の形態にかかる再送処理の手順を示すフローチャートである。 用紙ジャム発生時におけるPCとプリンタとの動作手順を示すシーケンス図である。 プリントオーバーラン発生時におけるPCとプリンタとの動作手順を示すシーケンス図である。 応用の形態にかかる再送処理の手順を示すフローチャートである。 半速要求を出力した場合におけるPCとプリンタとの動作手順を示すシーケンス図である。
以下,本発明にかかる印刷ドライバプログラムを具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,パーソナルコンピュータ(PC)に組み込まれた印刷ドライバプログラムに本発明を適用したものである。
[印刷システムの全体構成]
本形態の印刷システム500は,図1に示すように,指定されたプリンタに印刷データを出力するPC100(情報処理装置の一例)と,印刷機能を有するプリンタ200(印刷装置の一例)とを備えている。そして,印刷システム500では,PC100と,プリンタ200とがネットワーク400に接続されている。
PC100には,プリンタ200を制御可能な印刷ドライバプログラム(以下,「プリンタドライバ110」とする)が記憶されている。PC100は,アプリケーションプログラムを実行することによりユーザから印刷指示を受け付けると,プリンタドライバ110を起動する。プリンタドライバ110は印刷指示に従って印刷データを作成し,その印刷データをプリンタ200に送信する。
プリンタ200は,PC100からの印刷データを受信し,その印刷データを用紙に印刷する。なお,プリンタ200は,印刷機能を備えるものであればよく,カラープリンタであってもモノクロプリンタであってもよい。また,画像形成方式についても,電子写真方式であってもインクジェット方式であってもよい。本形態では,電子写真方式のカラープリンタとする。また,本形態では,プリンタ200のページバッファのサイズは1ページ分とする。
なお,印刷システム500を構成するプリンタ,PCはそれぞれ何台接続されていてもよい。また,印刷システム500には,その他の情報処理装置や印刷装置を接続してもよい。また,サーバをネットワーク400に接続し,PC100からサーバを介してプリンタ200に印刷データを投入してもよい。
[PCの構成]
続いて,PC100の概略構成について説明する。PC100は,図2に示すように,CPU51と,ROM52と,RAM53と,HDD54とを有する制御部50を備えている。また,PC100は,キーボードやマウス等からなる操作部55と,液晶ディスプレイ等からなる表示部56と,ネットワークインターフェース58とを有し,これらが制御部50によって制御される。
PC100のHDD54には,オペレーティングシステム(OS)や,各種のデバイスを制御するデバイスドライバや,ワープロ,表計算ソフト等の印刷指示機能を有するアプリケーションプログラム等が組み込まれている。上述したプリンタドライバ110もHDD54に記憶されている。
CPU51は,ROM52から読み出した制御プログラムやHDD54から読み出したアプリケーションプログラム等に従って,その演算結果をRAM53またはHDD54に記憶させながら各種の処理を行う。上述したプリンタドライバ110の動作もCPU51によって処理される。
[プリンタドライバの動作概要]
続いて,プリンタドライバ110について説明する。プリンタドライバ110は,アプリケーションプログラムを介してユーザからの印刷指示を受け付けると,印刷対象のデータをPDL等に翻訳した印刷データを作成する。そして,その印刷データを含む印刷ジョブをプリンタ200に送信する。印刷ジョブには,印刷データの他,例えば印刷設定が含まれる。送信する印刷データは,1ページ単位で送信する。
また,プリンタドライバ110は,プリンタ200の装置状態を取得することなく,自己判断で印刷データの再送を行うリカバリ機能を有している。すなわち,プリンタドライバ110は,プリンタ200への印刷データの送信状況に基づいて,プリンタドライバ110自身で印刷データの再送が必要か否かを判断し,印刷データの再送が必要と判断した場合に,印刷データを再送する。
具体的には,1ページ分の印刷データを送信するための基準時間を設定する。この基準時間は,概ねプリンタ200の印刷能力に基づいて設定される。印刷能力は印刷データからビットマップ画像に変換する速度やビットマップ画像を用紙に印刷する速度,すなわち処理速度に基づいて決定される。そして,図3に示すように,印刷データの送信を開始した後,その印刷データの送信開始時からの経過時間が基準時間(図3では3秒)に到達した時点で,その印刷データの送信が完了しているか否かを判断する。印刷データの送信が完了している場合には,リカバリ不要と判断して次ページの印刷データの送信を開始する。一方,印刷データの送信が完了していない場合,すなわち未送信分のデータが残っている場合には,当該ページの印刷でプリンタ200にエラーが生じていると推測される。そこで,リカバリ必要と判断して同じページの印刷データを送信する。
[送信処理]
続いて,上述のリカバリ機能を実現する,プリンタドライバ110の送信処理(送信処理,判断処理,再送処理,計測処理,加工処理の一例)について,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。この送信処理は,プリンタドライバ110がアプリケーションプログラムを介してユーザからの印刷指示を受け付け,送信対象となる印刷データの作成が完了したことを条件として,制御部50によって実行される。
送信処理では,先ず,送信対象となる1ページ分の印刷データを取得する(S101)。次に,プリンタ200の印刷能力に基づいて,基準時間を設定する(S102)。例えば,プリンタ200の処理速度が20ppmであれば,1ページ当たりの処理時間は60÷20=3秒となる。そして,プリンタ200のページバッファが1ページ分であることから,この1ページ当たりの処理時間が基準時間に設定される。なお,プリンタ200の処理速度は,搬送する用紙の用紙サイズによって異なる。そのため,基準時間は,印刷ジョブに記憶されている用紙サイズ設定に従って設定される。以下,本形態では,S102で設定される基準時間を3秒として説明する。
次に,基準時間を変更する条件を満たしているか否かを判断する(S103)。基準時間は,固定である必要はなく,ページ番号や印刷ジョブの設定等に基づく条件を利用して変更してもよい。
例えば,定着装置のウォームアップ等,1ページ目の印刷開始前に実行される起動処理に時間がかかる可能性がある。よって,1ページ目の基準時間をそれ以外のページの基準時間と同じ時間に設定すると,プリンタ200自体にエラーが発生していないにも拘らず,起動時間が長いために1ページ目の送信時間が基準時間を超えてしまう可能性がある。そこで,送信対象のデータが1ページ目のデータであることをS103の条件とし,1ページ目の場合には(S103:YES),その起動処理の所要時間を加味し,他のページよりも基準時間を長めに変更する(S111)。具体的には,図5に示すように起動処理の所要時間を7秒と仮定すると1ページ目の基準時間は他のページの基準時間に起動処理の所要時間を加えた10秒に変更される。この変更により,プリンタ200自体にエラーが発生していないにも拘らず,データを再送してしまう事態を回避できる。
この他の条件としては,例えば両面印刷の印刷ジョブであることが該当する。両面印刷の場合,用紙の第1面を印刷した後,その用紙の反転搬送に時間がかかると,その用紙の第2面への印刷が片面印刷における1ページの基準時間内に完了しない可能性がある。そこで,送信対象のデータが両面印刷であって,第2面のページのデータであることをS103の条件とし,第2面に相当するページの場合には(S103:YES),その反転搬送の所要時間を加味し,片面印刷時よりも基準時間を長めに変更する(S111)。具体的には,例えば図6に示すように,反転搬送の所要時間を5秒と仮定すると,第2面のページの基準時間は片面印刷における1ページの基準時間に反転搬送の所要時間を加えた8秒に変更される。この変更により,プリンタ200自体にエラーが発生していないにも拘らず,データを再送してしまう事態を回避できる。
S111の後,あるいは変更条件を満たしていない場合(S103:NO),S101で取得した印刷データの,プリンタ200への送信を開始する(S104,送信処理の一例)。なお,プリンタドライバ110が作成したページ単位の印刷データは,一旦,RAM53に保持されてからプリンタ200に送信される。さらに,印刷データの送信開始時を起点として計時を開始する(S105)。S105での計時は,CPU51のクロックを利用し,開始時間をRAM53に記憶し,ページデータの送信が完了した後はリセットされる。S105の後,その計時時間が基準時間を経過するまで待機する(S106)。なお,印刷データを受信したプリンタ200は,その印刷データを展開して印刷を開始する。そして,プリンタ200は,印刷が完了したことを条件に,その印刷データをページバッファから消去する。また,プリンタ200は,印刷中にジャム等によって印刷不能状態になった場合,ページバッファに記憶されている印刷データを消去する。
プリンタドライバ110は,計時時間が基準時間を経過するまで待機した後,送信対象の1ページ分の印刷データの送信が完了しているか否かを判断する(S107,判断処理の一例)。1ページ分の印刷データの送信が完了している場合には(S107:YES),次ページの印刷データがあるか否かを判断する(S108)。次ページの印刷データがある場合には(S108:YES),S101に戻って印刷データの送信を繰り返す。印刷データの正常送信を繰り返した場合には,図3に示したように基準時間間隔にて印刷データが送信される。次ページの印刷データがない場合には(S108:NO),送信処理を終了する。
一方,1ページ分の印刷データの送信が完了していない場合には(S107:NO),プリンタ200側でエラーが発生し,S104で送信を開始した印刷データの印刷が完了していないことが想定される。そこで,印刷データの再送を行う再送処理を実行する(S120,再送処理の一例)。
図7は,S120の再送処理の手順を示すフローチャートである。再送処理では,先ず,基準時間経過時点でデータの送信が停止しているか否かを判断する(S121)。具体的にS121では,CPU51は単位時間当たりのデータ送信量によって求められる通信量を計測する(計測処理の一例)。例えば,ある時点で10KByteのデータ送信が完了しており,その1秒後に20KByteのデータ送信が完了している場合には,通信量は10KByte/秒となり,データの送信が継続していると判断できる。一方,1秒後であっても10KByteのままであれば,通信量は0であり,データの送信が停止していると判断できる。
データの送信が停止しているということは,プリンタ200側のページバッファが一杯で,さらにページバッファに空が生じない状況がしばらく続いていることが予測される。この場合,用紙ジャムやトナーエンプティ等によってプリンタ200が印刷不能に陥っている可能性が高い。
そこで,基準時間経過時点でデータの送信が停止している場合(S121:YES),先ず,送信停止中のページのデータを破棄する(S122)。そして,破棄したページのデータをプリンタ200に再送する(S123,再送処理の一例)。S123の後は,再送処理を終了し,図4のS105に戻って計時からやり直す。プリンタ200が印刷不能状態から復帰していれば,再送された印刷データによってリカバリ印刷が行われる。プリンタ200が印刷不能状態から復帰していなければ,印刷データの送信が完了せず,通信量が0となることから,再度,印刷データの再送が行われる。これにより,図8に示すように,プリンタ200では,ジャム等の印刷不能状態からの復帰後,送信停止中であった印刷データのリカバリ印刷を行うことができる。
一方,通信量が0よりも大きい場合は,データの送信が継続していると判断できる。データの送信が継続しているということは,印刷はできているもののデータの送信や展開に時間がかかっていることが予測される。この場合,印刷データのデータサイズが大きすぎるためにプリンタ200がオーバーランに陥ってしまう可能性が高い。
そこで,基準時間経過時点でデータの送信が停止していない場合(S121:NO),基準時間経過時点で送信が完了しているデータ(送信済データ)のデータサイズを取得する(S131)。そして,S131で取得したデータサイズに収まるように,送信対象のページの印刷データを加工する(S132,加工処理の一例)。
S132では,例えば,S104で送信した際の印刷データの圧縮率よりも高圧縮率で印刷データを圧縮加工する。また,S104で送信した際の印刷データの解像度よりも低解像度に印刷データを加工する。なお,S132では,圧縮率を変更する場合であっても解像度を変更する場合であっても,S131で取得したデータサイズに基づいて,そのデータサイズに近いサイズに収まるように圧縮率あるいは解像度を決定する。これにより,リカバリ印刷の成功率が高まるとともに画質の低下を必要最低限に抑えることができる。加工後のデータである加工データは,RAM53に一時的に保持される。
S132での印刷データの加工後は,送信中のページのデータを破棄する(S133)。そして,S132での加工後のデータである加工データを送信する(S134,再送処理の一例)。S134の後は,再送処理を終了し,図4のS105に戻って計時からやり直す。これにより,図9に示すように,プリンタ200では,オーバーランが生じていた印刷データのリカバリ印刷を行うことができる。
なお,上述の再送処理では,基準時間経過時点でデータの送信が停止していない場合(S121:NO),印刷データを加工し,送信データ量を少なくしてリカバリ印刷を行っているが,これに限るものではない。例えば,プリンタ200の処理速度を遅くしてオーバーランを回避してもよい。
上記の場合,図10に示すように基準時間経過時点でデータの送信が停止していなければ(S121:NO),プリンタ200に対して半速要求を出力する(S231,要求処理の一例)。プリンタ200は,半速要求を受信すると,用紙の搬送速度を1/2に減速する。
S231の後,プリンタドライバ110は,プリンタ200の減速に伴って,S105で待機する基準時間をこれまでの倍に変更する(S232)。例えば本形態では,図11に示すように,20ppmから10ppmに減速する半速要求を出力することから,基準時間を3秒から6秒に変更する。その後は,送信中のページのデータを破棄し(S233),S104で送信したデータと同じデータを送信する(S234,再送処理の一例)。これにより,同じデータを再送したとしても,変更後の基準時間内にデータの送信が完了する確率が高まる。すなわち,画質を低下させることなく,リカバリ印刷が成功する確率が高まる。
以上詳細に説明したように本形態のプリンタドライバ110では,プリンタドライバ110自身(PC100自身)が,印刷データを再送するか否かを決定する。そのため,プリンタ200でエラーが発生した状況において,プリンタ200からの通知を待つことなくプリンタドライバ110自身の判断で印刷データの再送を開始できる。従って,プリンタ200から再送の要求を受け取ってから印刷データを再送する場合と比較して,迅速にリカバリ印刷を実行することが期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタは,印刷機能を備えるものであればよく,複合機や複写機であっても適用可能である。また,情報処理装置についても,PCに限るものではない。例えばスマートフォンやワークステーションであってもよい。
また,実施の形態では,1ページ単位で印刷データを送信しているが,これに限るものではない。例えば,1ジョブ単位で送信してもよい。この場合,印刷データを破棄する際は,ジョブ単位で印刷データを破棄し,印刷データを再送する際は,ジョブ単位で印刷データを再送する。この他,例えば,数ページ単位で送信してもよいし,シリアルプリンタであれば1ライン単位あるいは数ライン単位で送信してもよい。
また,実施の形態では,S132で印刷データを加工する際,S131で取得したデータサイズに基づいて,圧縮率あるいは解像度を決定しているが,例えば,送信済みのデータサイズとは無関係にデータサイズが小さくなるように圧縮率あるいは解像度を決定してもよい。この場合,リカバリ印刷の成功率や画質についての低下が懸念されるものの,圧縮率あるいは解像度を決定するための制御が不要であり,送信済みデータのデータサイズに基づいて圧縮率あるいは解像度を決定する場合と比較して,制御がシンプルになる。
また,実施の形態では,プリンタ200が1ページ分のページバッファしか有していないため,1ページごとに基準時間内に送信できたか否かを判断しているが,複数ページ分のページバッファを有している場合には,複数ページごとに基準時間以内に送信できたか否かを判断してもよい。
100 パーソナルコンピュータ(PC)
110 プリンタドライバ
200 プリンタ
500 印刷システム

Claims (11)

  1. 印刷装置と接続する情報処理装置に,
    印刷データを所定単位ずつ前記印刷装置に送信する送信処理と,
    前記送信処理により,前記所定単位の印刷データが基準時間内に送信されたか否かを判断する判断処理と,
    前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断された場合,当該印刷データを前記印刷装置に再送する再送処理と,
    を実行させることを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  2. 請求項1に記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    前記情報処理装置から前記印刷装置に送信される印刷データの,単位時間あたりの送信データ量によって求められる通信量を計測する計測処理を実行させ,
    前記再送処理は,前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断され,さらに前記計時処理によって判断時の前記通信量が0と計測された場合には,前記送信処理によって送信した前記所定単位の印刷データと同じデータを再送することを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    前記情報処理装置から前記印刷装置に送信される印刷データの,単位時間あたりの送信データ量によって求められる通信量を計測する計測処理を実行させ,
    前記再送処理は,前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断され,さらに前記計測処理によって判断時の前記通信量が0よりも大きい値と計測された場合には,前記基準時間内に印刷データの送信が完了するように当該所定単位の印刷データを加工する加工処理を実行し,加工処理後のデータを再送することを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  4. 請求項3に記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    前記加工処理では,前記送信処理によって送信された印刷データの圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮することを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  5. 請求項4に記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    前記加工処理では,前記所定単位の印刷データのうち,送信済みデータのデータサイズを取得し,そのデータサイズに基づいて前記印刷データの圧縮率を決定することを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  6. 請求項3または請求項4に記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    前記加工処理では,前記送信処理によって送信された印刷データの解像度よりも低い解像度に加工することを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  7. 請求項6に記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    前記加工処理では,前記所定単位の印刷データのうち,送信済みデータのデータサイズを取得し,そのデータサイズに基づいて前記印刷データの解像度を決定することを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    1ページ目の印刷データに対応する前記基準時間は,それ以外のページの印刷データに対応する前記基準時間よりも長いことを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    両面印刷のジョブの印刷データの前記基準時間は,片面印刷のジョブの印刷データの前記基準時間よりも長いことを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する印刷ドライバプログラムにおいて,
    前記情報処理装置から前記印刷装置に送信される印刷データの,単位時間あたりの送信データ量によって求められる通信量を計測する計測処理と,
    前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが基準時間内に送信されていないと判断され,さらに前記計測処理によって判断時の前記通信量が0よりも大きい値と計測された場合には,前記印刷装置に対して印刷速度を遅くする要求を出力する要求処理と,
    を実行させることを特徴とする印刷ドライバプログラム。
  11. 印刷データを所定単位ずつ印刷装置に送信する送信部と,
    前記送信部により,前記所定単位の印刷データが基準時間内に送信されたか否かを判断する判断部と,
    前記判断処理にて前記所定単位の印刷データが前記基準時間内に送信されていないと判断された場合,当該印刷データを前記印刷装置に再送する再送処理部と,
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
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