JP2013090880A - 移乗装置及び移乗装置制御方法 - Google Patents

移乗装置及び移乗装置制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動する際の操作性を向上させる移乗装置及び移乗装置制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる移乗装置は、被介護者を移乗するための車体21を有する移乗装置であって、全方位に転動可能な受動車輪11と、車体21の移動方向に応じて転動方向を切り替え可能な駆動車輪12と、車体21の移動方向が変更された際に、受動車輪11の転動方向と同じ方向に転動するように又は受動車輪11の回りを回転する方向に転動するように、駆動車輪の転動方向を切り替える操舵装置22と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被介護者の移乗を補助する移乗装置、及びその制御方法に関する。
障害、疾病又は老化等により自立歩行が困難な被介護者にとって、ベッドから車椅子又は車椅子からトイレ等への移乗といった乗り移りの動作を一人で自立して行うことは容易でない。そのため、通常は介護者の手助けが必要となるが、移乗の手助けは介護者にとって肉体的な負担が大きく、また、被介護者にとっても精神的な負担が大きい。そのため、近年、自立歩行が困難な人の移乗動作を支援する装置が多く開発されている。
特許文献1には、台車部の後方に被介護者を保持する保持具を有するロボットアーム部が取り付けられ、台車部の前方、つまりロボットアーム部の取り付け部と反対方向に、左右一対の駆動輪が取り付けられた移乗装置が開示されている。また、台車部の後方には、回転可能な補助輪が取り付けられている。台車部は、左右の駆動車輪に回転差を生じさせることにより、任意の方向へ移動することができる。
特開2010−220743号公報
特許文献1の移乗装置は、駆動輪が前後方向へ転動するように台車部に取り付けられているため、被介護者を保持するために左右に移動して被介護者へ近づこうとする場合に、図18に点線及び実線を用いて示されているように、前後移動と、旋回動作とを組み合わせた切り替えし動作を行うことが必要となる。また、被介護者を便座等へ移乗する際に、被介護者の体の向き等を調整する場合がある。この時、被介護者を保持している保持部を中心に台車部の角度を調整しようとする場合、保持部と反対方向の駆動輪の左右の駆動輪に回転差を生じさせることにより旋回動作を行うため、図19に示すように、保持部の位置が左右方向にずれてしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであり、移動する際の操作性を向上させる移乗装置及び移乗装置制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる移乗装置は、被介護者を移乗するための台車部を有する移乗装置であって、全方位に転動可能な第1の車輪と、前記台車部の移動方向に応じて転動方向を切り替え可能な第2の車輪と、前記台車部の移動方向が変更された際に、前記第1の車輪の転動方向と同じ方向に転動するように又は前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動するように、前記第2の車輪の転動方向を切り替える切替手段と、を備える。
本発明の第2の態様にかかる移乗装置は、前記台車部は、前記被介護者を保持する保持手段をさらに備え、前記切替手段は、前記第2の車輪を前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動させる際に、前記第2の車輪の転動方向を、前記保持手段を中心とした同心円弧の接線方向に切り替えてもよい。
本発明の第3の態様にかかる移乗装置は、前記第2の車輪を駆動させる駆動源と、前記駆動源を制御する制御手段と、をさらに備えてもよい。
本発明の第4の態様にかかる移乗装置は、前記第2の車輪は、同一方向に転動する複数の車輪を有し、前記制御手段は、前記複数の車輪の回転速度を異なるようにして、前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動させてもよい。
本発明の第5の態様にかかる移乗装置は、前記第2の車輪は、転動方向の異なる複数の車輪を有し、前記切替手段は、前記台車部の移動方向に応じて、前記転動方向の異なる複数の車輪の中から地表に接地させる車輪を切り替えてもよい。
本発明の第6の態様にかかる移乗装置は、前記転動方向の異なる複数の車輪は、前記転動方向が前後方向である前後駆動車輪と、前記転動方向が左右方向である左右駆動車輪と、を含んでもよい。
本発明の第7の態様にかかる移乗装置制御方法は、被介護者を移乗するための台車部を有する移乗装置の制御方法であって、全方位に転動可能な第1の車輪と、前記台車部の移動方向に応じて転動方向を切り替え可能な第2の車輪とが取り付けられている台車部の移動方向が変更された際に、前記第1の車輪の転動方向と同じ方向に転動するように又は前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動するように、前記第2の車輪の転動方向を切り替える工程を備える。
本発明により、移動する際の操作性を向上させる移乗装置及び移乗装置制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態1にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態1にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態1にかかる移乗装置を移動させる様子を示す図である。 実施の形態1にかかる移乗装置を移動させる様子を示す図である。 実施の形態1にかかる車体の構成図である。 実施の形態1にかかる車体の構成図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態3にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態2にかかる動作モードに応じた車輪の切替状態を示す図である。 実施の形態2にかかる動作モードに応じた車輪の切替状態を示す図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 実施の形態2にかかる移乗装置の構成図である。 特許文献1にかかる移乗装置の動作を示す図である。 特許文献1にかかる移乗装置の動作を示す図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1〜図3を用いて、本発明の実施の形態1にかかる移乗装置の構成例について説明する。図1〜図3は、移乗装置の上面から見た場合の移乗装置の構成例を示している。図1は、前後方向に移動する移乗装置を示している。図2は、左右方向に移動する移乗装置を示している。図3は、保持具を中心に旋回動作をする移乗装置を示している。
移乗装置は、受動車輪11と、駆動車輪12と、保持具13と、車体21とを備えている。受動車輪11は、図1に示すように、車体21の左右の端部に取り付けられており、一方を受動車輪11aとし、他方を受動車輪11bとする。また、駆動車輪12も車体21の左右の端部に取り付けられており、一方を駆動車輪12aとし、他方を駆動車輪12bとする。
受動車輪11は、全方向に移動可能な車輪であり、例えば回転可能なキャスター等であってもよい。駆動車輪12は、モータ等の動力装置を用いて駆動する。また、駆動車輪12は、受動車輪11が進む方向に応じて、転動方向が切り替えられる。具体的な転動方向の切替態様は、後に説明する。保持具13は、被介護者を、移乗させるために固定もしくは保持する。保持具13は、被介護者の胴体を支持することにより被介護者を保持する。この際に、保持具13は、被介護者の胴体の側面を挟み込むようにして被介護者を保持するようにしてもよい。保持具13は、車体21に取り付けられているロボットアーム等に取り付けられてもよい。
以降の説明においては、車体21の駆動車輪12が取り付けられている方向を前方とし、受動車輪11が取り付けられている方向を後方として説明する。図1〜3においては、保持具13は、受動車輪11が取り付けられている車体21の後方に取り付けられている。
図1は、移乗装置が前方方向に移動していることを示している。車体21の中に示されている点線の矢印は、車体21、つまり移乗装置の移動方向を示している。また、駆動車輪12の横に示されている実線の矢印は、駆動車輪12の転動方向を示している。図1においては、駆動車輪12及び受動車輪11ともに前方方向に転動することにより、移乗装置は前方方向に移動している。この場合、駆動車輪12及び受動車輪11の転動方向は、ともに前方方向であり一致している。移乗装置が後方へ移動する場合も同様である。
図2は、移乗装置が左右方向へ移動していることを示している。矢印は、図1と同様に点線の矢印が移乗装置の移動方向を示しており、実線の矢印が駆動車輪12の転動方向を示している。受動車輪11は、全方向に移動することが可能な車輪であり、移乗装置が左右方向へ移動する場合には、移乗装置の移動方向に合わせて、左右方向へ転動する。
駆動車輪12は、転動方向が左右方向となるように位置が切替えられる。このようにして、受動車輪11及び駆動車輪12の転動方向が共に左右方向となることにより、移乗装置を左右方向へ移動させることができる。駆動車輪12を操舵可能に構成し、転動方向を切り替えることにより、移乗装置を左右方向へ移動させる際に、移乗装置の前後動作と旋回動作とを組み合わせた切り替えし動作等は不要となり、操作性を向上させることができる。
図3は、移乗装置が保持具を中心に旋回動作をしていることを示している。矢印は、図1及び図2と同様に点線の矢印が移乗装置の移動方向を示しており、実線の矢印が駆動車輪12の転動方向を示している。保持具を中心にした旋回動作とは、例えば、保持具に保持されている被介護者を便座等へ移乗する際に、被介護者の体の向き及び角度を調整する場合等に行われる。
この場合、駆動車輪12の回転軸が、旋回動作の中心である保持具13の中心方向へ向くように駆動車輪12が操舵され切り替えられる。また、駆動車輪12の回転軸が保持具13の中心方向へ向くように切り替えられることにより、駆動車輪12は、保持具13を中心とした同心円弧の接線方向へ転動する位置に切り替えられる。このように、駆動車輪12の回転軸を保持具13の中心方向へ向くように切り替えることにより、保持具13を中心とした旋回動作を行うことが可能となる。この場合、保持具13を中心とした移乗装置の旋回動作に伴い、保持具13の位置が左右方向等へずれることはない。
ここで、図4を用いて、着座している被介護者に対して移乗装置の保持具の位置を決めるために移乗装置を移動させている様子を示している。介護者は、移乗装置を矢印の向きに移動させ、移乗装置を被介護者の近くに移動させる。また、被介護者を保持具13に固定するために、保持具13が被介護者の正面に位置するように移乗装置を旋回動作等して角度を調整する。
また、図5は、移乗装置に保持されている被介護者を便座に着座させるために、移乗装置を移動させている様子を示している。介護者は、被介護者が固定されて持ち上げられている移乗装置を矢印の向きに移動させ、便座の近くに移動させる。また、被介護者を便座に着座させるために、保持具が便座の正面に位置するように移乗装置を旋回動作等して角度を調整する。
続いて、図6及び図7を用いて、車体21の詳細な構成例について説明する。図6及び図7は、車体21を異なる方向から見た場合の斜視図である。はじめに、図6を用いて車体21詳細な構成例について説明する。車体21は、駆動車輪12と、操舵装置22と、操舵モータ23と、を備えている。操舵装置22は、駆動車輪12aの転動方向を制御する操舵装置22aと、駆動車輪12bの転動方向を制御する操舵装置22bとを有している。また、同様に、操舵モータ23は、駆動車輪12aを駆動させる操舵モータ23aと、駆動車輪12bを駆動させる操舵モータ23bとを有している。車体21は、トイレやベッド等への移乗作業に用いられるため、受動車輪11側の車体形状は、図6や図7のように低床かつ開先形状であることが望ましい。
操舵装置22は、駆動車輪12の転動方向を制御する。具体的には、操舵装置22は、図6の点線で示されている操舵軸を中心に、同じく図6の矢印で示されている操舵方向へ回転することにより、駆動車輪12の転動方向を変更させることができる。例えば、操舵装置22は、モータや、減速機等を用いて構成される。また、減速機が、ウォームギア等の不可逆作動構造の場合、操舵モータ23のサーボロックや、ブレーキによるエネルギー消費を抑えることができる。
操舵装置22a及び操舵装置22bは、それぞれ独立して動作してもよく、操舵装置22a及び操舵装置22bが、連結して動作してもよい。操舵装置22a及び操舵装置22bが、それぞれ独立して動作する場合、旋回動作の際に中心となる旋回中心を任意の位置にすることができる。操舵装置22a及び操舵装置22bが、連結して動作する場合には、旋回中心を直線上の任意の位置に設定することができる。この場合、操舵装置22a及び操舵装置22bを連結するリンク機構等の、動力伝達装置が必要となる。
駆動車輪12は、図6の点線で示される操舵軸上に、車輪と地表等との接地点があることが望ましい。操舵軸上に車輪と地表等との接地点があることにより、駆動車輪12を操舵する際の旋回性を向上させることができるためである。
次に、図7を用いて、車体21の詳細な構成例について説明する。車体21は、車輪モータ24と、動力伝達部25と、速度検出回転センサ26と、角度検出回転センサ27と、動力源28と、を備えている。
車輪モータ24は、駆動車輪12aを駆動させる車輪モータ24aと、駆動車輪12bを駆動させる車輪モータ24bと、を有している。また、速度検出回転センサ26は、駆動車輪12aの推進方向、速度等を検出する速度検出回転センサ26aと、駆動車輪12bの推進方向、速度等を検出する速度検出回転センサ26bと、を有している。
動力伝達部25は、車輪モータ24が回転することにより得られる動力を駆動車輪12に伝達して、駆動車輪12を駆動させる。動力伝達部25は、ベルトや、歯車等を用いて構成される。角度検出回転センサ27は、操舵装置22の回転角度を検出する。
動力源28は、速度検出回転センサ26から得られる速度情報を用いて、駆動車輪12の回転速度を制御する。また、駆動車輪12a及び12bの回転速度は、操舵装置22a及び22bにおいて、それぞれ独立に制御されてもよい。
以上説明したように本発明の実施の形態1にかかる移乗装置を用いることにより、駆動車輪12の転動方向を移乗装置の移動方向に応じて切り替えることができる。そのため、移乗装置の左右方向への移動や、旋回動作等を行う際の操作性を向上させることができる。
(実施の形態2)
続いて、図8〜図10を用いて、本発明の実施の形態2にかかる移乗装置の構成例について説明する。図8〜図10は、移乗装置を上面から見た場合の移乗装置の構成例を示している。図8は、前後方向に移動する移乗装置を示している。図9は、左右方向に移動する移乗装置を示している。図10は、保持具を中心に旋回動作をする移乗装置を示している。
移乗装置は、受動車輪11と、駆動車輪15と、保持具13と、車体21とを備えている。受動車輪11は、車体21の左右に取り付けられており、一方を受動車輪11aとし、他方を受動車輪11bとする。また、駆動車輪15は、車体21の中心から前方方向に移動した場所に取り付けられている。駆動車輪15は、駆動車輪15a及び駆動車輪15bを一対とする車輪であり、駆動車輪15a及び駆動車輪15bは、図1〜3における駆動車輪12aと駆動車輪12bとの間の距離よりも近接した位置に接続されている。受動車輪11と、保持具13と、車体21とは、図1〜3と同様であるため、詳細な説明を省略する。駆動車輪15は、図1〜3における駆動車輪12と、取り付けられている位置が異なる以外は同じ機能を有する。
図8は、移乗装置が前方方向に移動していることを示している。車体21の中に示されている点線の矢印は、車体21、つまり移乗装置の移動方向を示している。また、駆動車輪15の横に示されている実線の矢印は、駆動車輪15の転動方向を示している。図8においては、駆動車輪15及び受動車輪11ともに前方方向に転動することにより、移乗装置を前方方向に移動させている。また、駆動車輪15a及び15bは、等速度で回転している。本図においては、矢印の長さを同一の長さにしていることにより、駆動車輪15a及び15bが等速度で回転していることを示している。駆動車輪12及び受動車輪11の転動方向は、ともに前方方向であり一致している。移乗装置が後方へ移動する場合も同様である。
図9は、移乗装置が左右方向へ移動していることを示している。矢印は、図8と同様に点線の矢印が移乗装置の移動方向を示しており、実線の矢印が駆動車輪15の転動方向を示している。受動車輪11は、全方向に移動することが可能な車輪であり、移乗装置が左右方向へ移動する場合には、移乗装置の移動方向に合わせて、左右方向へ転動する。
駆動車輪15は、転動方向が左右方向となるように操舵されて位置が切替えられる。駆動車輪15aの車軸(又は回転軸)の線上に、駆動車輪15bの車軸が重なるように、駆動車輪15a及び15bは、位置が定められる。さらに、駆動車輪15a及び15bの車軸の線上に、保持具13の中心が重なるように、駆動車輪15a及び15bの位置が定められる。また、駆動車輪15a及び15bは、等速度で回転している。このようにして、受動車輪11及び駆動車輪15の転動方向が共に左右方向となることにより、移乗装置を左右方向へ移動させることができる。駆動車輪15を操舵可能に構成し、転動方向を切り替えることにより、移乗装置を左右方向へ移動させる際に、移乗装置の前後動作と旋回動作とを組み合わせた切り替えし動作等は不要となり、操作性を向上させることができる。
図10は、移乗装置が保持具13を中心に旋回動作をしていることを示している。矢印は、図8及び図9と同様に点線の矢印が移乗装置の移動方向を示しており、実線の矢印が駆動車輪12の転動方向を示している。保持具13を中心にした旋回動作とは、例えば、保持具に保持されている被介護者を便座等へ移乗する際に、被介護者の体の向き及び角度を調整する場合等に行われる。
駆動車輪15a及び15bの位置は、図9と同様である。図10においては、保持具13側に取り付けられている駆動車輪15bの回転速度を、駆動車輪15aの回転速度よりも遅くすることにより、旋回動作を行っている。この場合、図3における旋回動作と同様、移乗装置の旋回動作に伴い、保持具13の位置が左右方向等へずれることはない。
続いて、図11及び図12を用いて、本発明の実施の形態2における移乗装置の詳細な構成例について説明する。図11は、移乗装置が前後方向へ移動する際の駆動車輪15a及び15bの位置を示している。駆動車輪15a及び15bが、受動車輪11a及び11bと同様に、前後方向へ転動することにより、移乗装置は、前後方向へ移動する。また、駆動車輪15a及び15bは、接続部16を介して接続されている。
例えば、接続部16を回転動作させることにより、駆動車輪15a及び15bを操舵し、駆動車輪15a及び15bの転動方向を変更することができる。本図においては、円形状の接続部16を用いて説明しているが、接続部16は、円形状に限定されるものではない。例えば、駆動車輪15a及び15bを接続する棒状の形状を有する接続部16が用いられてもよい。また、接続部16の上に図6のように操舵装置を取り付けて、接続部16を、操舵装置を用いて回転動作させてもよい。
図12は、移乗装置が左右方向への移動及び旋回動作をする際の駆動車輪15a及び15bの位置を示している。移乗装置が左右方向へ移動する際には、駆動車輪15a及び15bは、等速度で左方向又は右方向へ転動する。つまり、駆動車輪15a及び15bは、等速度で同一方向へ転動する。
移乗装置が旋回動作をする際には、保持具13に接続されている駆動車輪15bの速度を、駆動車輪15aよりも遅くする。この時、駆動車輪15a及び15bの回転速度は、次のような関係を有する。旋回中心17から駆動車輪15bまでの距離をL1とする。旋回中心17から駆動車輪15aまでの距離をL2とする。また、移乗装置の旋回速度をωとする。さらに、駆動車輪15a及び15bの車輪半径をrとする。駆動車輪15aの回転速度をω1、駆動車輪15bの回転速度をω2とすると、ω1及びω2は次のようにあらわされる。ω1=ωL1/r、ω2=ωL2/r。
駆動車輪15a及び15bの回転速度ω1及びω2を、上述の関係を用いて制御することにより、保持具13を中心とした旋回動作を行うことができる。
以上説明したように本発明の実施の形態2にかかる移乗装置を用いることにより、駆動車輪15の転動方向を移乗装置の移動方向に応じて切り替え、さらに、駆動車輪15a及び15bの回転速度をそれぞれ設定することができる。そのため、移乗装置の左右方向への移動や、旋回動作等を行う際の操作性を向上させることができる。
(実施の形態3)
続いて、図13を用いて本発明の実施の形態3にかかる移乗装置の構成例について説明する。移乗装置は、保持具13と、車体21と、受動車輪31a及び31bと、受動車輪32a及び32bと、駆動車輪33a及び33bと、駆動車輪34a及び34bと、を備えている。受動車輪31a、31b、32a及び32bは、受動車輪11a及び11bと同様に、全方向へ移動可能な車輪である。保持具13及び車体21は、図1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
受動車輪31a及び31bは、車体21の後方に取り付けられている。また、受動車輪31a及び31bは、車体21の左右の端部に取り付けられている。さらに、駆動車輪33a及び33bも、車体21の後方に取り付けられている。また駆動車輪33a及び33bは、車体21の左右の端部に取り付けられている。駆動車輪33a及び33bは、前後方向へ転動するように車体21に取り付けられている。
受動車輪32a及び32bは、車体21の前方に取り付けられている。また、受動車輪32a及び32bは、車体21の左右の端部に取り付けられている。駆動車輪34a及び34bも車体21の前方に取り付けられている。駆動車輪34aは、車体21前方の端部であって、左右方向の中心に取り付けられている。駆動車輪34bは、駆動車輪34aと車体21の中心とを結ぶ線上であって、駆動車輪34aと車体21の中心との間に取り付けられている。駆動車輪34a及び34bは、左右方向へ転動するように取り付けられている。
本図の移乗装置は、前後方向への移動及び保持具13を中心とした旋回動作を行う際(以下、前後動作及び旋回動作モード、と称する)には、駆動車輪33a及び33bと、受動車輪32a及び32bとが用いられ、左右方向への移動を行う際(以下、左右動作モード、と称する)には、駆動車輪34a及び34bと、受動車輪31a及び31bとが用いられる。具体的には、前後動作及び旋回動作モードの場合、駆動車輪33a及び33bと、受動車輪32a及び32bとを地面等に接地するようにし、駆動車輪34a及び34bと、受動車輪31a及び31bとを地面等に接地しないようにする。左右動作モードの場合、駆動車輪33a及び33bと、受動車輪32a及び32bとを地面等に接地しないようにし、駆動車輪34a及び34bと、受動車輪31a及び31bとを地面等に接地するようにする。
ここで、図14A及び図14Bを用いて、動作モードに応じた車輪の接地及び非接地状態の切り替え動作について説明する。それぞれの車輪は、車体21に対して、シリンダー35を用いて取り付けられている。シリンダー35は、ラックギアを有している。シリンダー35のラックギア部分に接しているギア36を、モータを用いて回転させることにより、シリンダー35は、地面に対して持ち上げられる。また、モータを逆回転させることにより、シリンダー35は、地面に向かって持ち下げられる。例えば、ギア36は、車体21に取り付けられている操舵装置等によりモータの回転速度及び回転方向等を制御される。
続いて、図15を用いて、本発明の実施の形態3にかかる移乗装置が前後動作及び旋回動作モードにおいて動作する場合の車輪の接地状態について説明する。図15は、駆動車輪33a及び33bと、受動車輪32a及び32bとが、地面に接地している様子を示している。地面に接地されていない駆動車輪34a及び34bと、受動車輪31a及び31bとは本図には示されていない。
移乗装置が前後方向へ移動する際には、駆動車輪33a及び33bが、前後いずれかの方向であって同一の方向に、同一の回転速度により転動する。これにより、受動車輪32a及び32bも、駆動車輪33a及び33bと同一の方向へ転動し、移乗装置は前後方向へ移動することができる。
移乗装置が旋回動作を行う際には、駆動車輪33aと駆動車輪33bとは、逆方向へ転動する。例えば、駆動車輪33aは、前方方向へ転動し、駆動車輪33bは、後方方向へ転動する。これにより、駆動車輪33aと駆動車輪33bとの回転軸上の中心を旋回中心17として、旋回動作を行う。この時、駆動車輪33a及び33bは、同一の回転速度により転動する。こうすることにより、保持具13を中心とする旋回動作を行うことができる。また、駆動車輪33aが後方方向へ転動し、駆動車輪33bが前方方向へ転動することによっても移乗装置は、旋回動作を行うことができる。
続いて、図16を用いて、本発明の実施の形態3にかかる移乗装置が左右動作モードにおいて動作する場合の車輪の動作について説明する。図16は、駆動車輪34a及び34bと、受動車輪31a及び31bとが、地面に接地されている。地面に接地されていない駆動車輪33a及び33bと、受動車輪32a及び32bとは本図には示されていない。
移乗装置が左右方向へ移動する際には、駆動車輪34a及び34bが、左右いずれかの方向であって同一の方向に、同一の回転速度により転動する。これにより、受動車輪31a及び31bも、駆動車輪34a及び34bと同一の方向へ転動し、移乗装置は左右方向へ移動することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3にかかる移乗装置は、動作モードに応じて、地面に接地する車輪を切り替えることができる。そのため、左右方向への移動や、旋回動作を行う際に、移乗装置の切り替え動作等を行う必要がなく、操作性を向上させることができる。
また、図16のように駆動車輪34が地面に接地されている場合、図12と同様に、駆動車輪34a及び34bの回転速度を設定することにより、保持具13を中心とした回転動作を行うこともできる。
また、図13における駆動車輪34a及び34bを、図17の駆動車輪37a及び37bのように、左右方向に並べるように取り付けても、左右方向への移動を行うことができる。この場合、左右動作モードにおいては、駆動車輪37a及び37bと、受動車輪31a及び31bとを地面に接地させる。
また、図15及び図16においては、受動車輪31a及び31bと、受動車輪32a及び32bとを、動作モードに応じて接地及び非接地の切り替えを行っているが、受動車輪は、全方向へ移動することができる補助輪としての役割を果たすため、動作モードにかかわらず、常に接地状態とされてもよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
11 受動車輪
12 駆動車輪
13 保持具
15 駆動車輪
16 接続部
17 旋回中心
21 車体
22 操舵装置
23 操舵モータ
24 車輪モータ
25 動力伝達部
26 速度検出回転センサ
27 角度検出回転センサ
28 動力源
31 受動車輪
32 受動車輪
33 駆動車輪
34 駆動車輪
35 シリンダー
36 ギア
37 駆動車輪

Claims (7)

  1. 被介護者を移乗するための台車部を有する移乗装置であって、
    全方位に転動可能な第1の車輪と、
    前記台車部の移動方向に応じて転動方向を切り替え可能な第2の車輪と、
    前記台車部の移動方向が変更された際に、前記第1の車輪の転動方向と同じ方向に転動するように又は前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動するように、前記第2の車輪の転動方向を切り替える切替手段と、を備える移乗装置。
  2. 前記台車部は、前記被介護者を保持する保持手段をさらに備え、
    前記切替手段は、
    前記第2の車輪を前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動させる際に、前記第2の車輪の転動方向を、前記保持手段を中心とした同心円弧の接線方向に切り替える、請求項1に記載の移乗装置。
  3. 前記第2の車輪を駆動させる駆動源と、
    前記駆動源を制御する制御手段と、をさらに備える請求項1又は2に記載の移乗装置。
  4. 前記第2の車輪は、
    同一方向に転動する複数の車輪を有し、
    前記制御手段は、
    前記複数の車輪の回転速度を異なるようにして、前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動させる、請求項3に記載の移乗装置。
  5. 前記第2の車輪は、
    転動方向の異なる複数の車輪を有し、
    前記切替手段は、
    前記台車部の移動方向に応じて、前記転動方向の異なる複数の車輪の中から地表に接地させる車輪を切り替える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移乗装置。
  6. 前記転動方向の異なる複数の車輪は、
    前記転動方向が前後方向である前後駆動車輪と、前記転動方向が左右方向である左右駆動車輪と、を含む請求項5に記載の移乗装置。
  7. 被介護者を移乗するための台車部を有する移乗装置制御方法であって、
    全方位に転動可能な第1の車輪と、前記台車部の移動方向に応じて転動方向を切り替え可能な第2の車輪とが取り付けられている台車部の移動方向が変更された際に、前記第1の車輪の転動方向と同じ方向に転動するように又は前記第1の車輪の回りを回転する方向に転動するように、前記第2の車輪の転動方向を切り替える工程を備える移乗装置制御方法。
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