JP2013087349A - 真空成膜方法および真空成膜装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】成膜チャンバ(2)内に、ワークホルダ(10)と、マグネトロン電極(15)とを設ける。マグネトロン電極(15)には、第1のターゲット材料(16)を設け、これに重ね合わせるように第2のターゲット材料(17)を設ける。第2のターゲット材料(17、17)は第1のターゲット材料(16)をカバーする位置と、開放する位置の2位置を採ることができるようにする。ワークホルダ(10)と、第1、2のターゲット材料(16、17)との間には、直流電圧と高周波電圧とが選択可能に印加されるようにする。
【選択図】図1
Description
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の方法により薄膜を形成し、次いで前記成膜チャンバ内に重合用モノマーを導入して、前記第1の電ターゲット材料または前記第2のターゲット材料と前記ワークホルダとの間に電圧を印加して前記薄膜の上に積層する形で重合膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法として構成される。
請求項5にに記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの項に記載の方法において、前記ターゲット材料に高周波を印加して該ターゲット材料の表面に付着した絶縁物を除去して薄膜あるいは重合膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法として構成される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの項に記載の方法において、射出成形用の金型から取り出された成膜用ワークが室温より下がる前に、該成膜用ワークを取り出した前記金型の温度近くに温調されている成膜チャンバ内に搬入して薄膜あるいは重合膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法として構成される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の装置において、前記ワークホルダと、第1、2のターゲット材料との間には、直流電圧と高周波電圧とが選択的に印可されるようになっていることを特徴とする、真空成膜装置として構成される。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の装置において、前記第2のターゲット材料は2枚の板状の電極からなり、それが観音開き的に駆動されて前記第1のターゲット材料をカバーし、また開放するようになっていることを特徴とする、真空成膜装置として構成される。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれかの項に記載の装置において、前記成膜チャンバには、2個の不活性ガス導入口と、2個の排気口とが設けられ、前記1個の不活性ガス導入口と1個の排気口は、前記ターゲット電極の背面側に設けられていることを特徴とする、真空成膜装置として構成される。
第1のターゲット材料16として例えばアルミニウムをマグネトロン電極15に設ける。カバーの役目も奏する第2のターゲット材料17、17を開く。そうすると、第1のターゲット材料16は、図1に示されているように開放されて露出し、成膜用ワークWと対向する。
(a)マグネトロン電極15とワークホルダ10との間にDC電圧を印加すると、第1のターゲット材料16によって成膜用ワークWの表面に薄膜を形成することができる。
(b)または、スイッチイング装置29を切り替えRF電圧を印加して薄膜を形成する。
(2)第2のターゲット材料17、17により薄膜を形成する成膜方法。
第2のターゲット材料17、17に他の種類の材料、例えば不銹鋼を採用する。第2のターゲット材料17、17を閉方向に駆動して第1のターゲット材料16を覆って第1のターゲット材料16を保護する。第2のターゲット材料17は成膜用ワークWと対向する。
(a)マグネトロン電極15とワークホルダ10との間にDC電圧を印加すると、第2のターゲット材料17はによって成膜用ワークの表面に薄膜を形成することができる。
(b)または、スイッチイング装置29によりRF電圧に切り替えて薄膜を形成する。
前記したようにして第1のターゲット材料16により薄膜を形成する。次いで、成膜チャンバ2内にモノマー導入管43からモノマーを導入して、所定の雰囲気にする。第1のターゲット材料16を、第2のターゲット材料17、17で覆って保護する。そうして、
(a)第2のターゲット材料17、17とワーク電極10との間にDC電圧を印加して薄膜の上に重合膜を形成する。
(b)または、スイッチイング装置29によりRF電圧に切り替えて薄膜を形成する。
10 ワークホルダ 15 マグネトロン電極
16 第1のターゲット材料 17 第2のターゲット材料
25 直流電源 27 高周波電源
31 第1の不活性ガス導入管 31 第2の不活性ガス導入管
43 モノマー導入管 47 ドライエア導入管
50 粗引き管(吸引管)
Claims (10)
- 射出成形された成膜用ワークを、マグネトロン電極(15)に設けられている第1、2のターゲット材料(16、17)がワークホルダ(10)に対向する方向に重ねられるように配置されている成膜チャンバ(2)の、前記ワークホルダ(10)上に装着し、前記成膜チャンバ(2)内を減圧し、前記第2のターゲット材料(17、17)を退避させ、前記第1のターゲット材料(16)と前記ワークホルダ(10)との間に電圧を印加して、前記第1のターゲット材料(16)により、前記成膜用ワーク(W)の表面に薄膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法。
- 射出成形された成膜用ワークを、マグネトロン電極(15)に設けられている第1、2のターゲット材料(16、17)がワークホルダ(10)に対向する方向に重ねられるように配置されている成膜チャンバ(2)の、前記ワークホルダ(10)上に装着し、前記成膜チャンバ(2)内を減圧し、前記第2のターゲット材料(17、17)により前記第1のターゲット材料(16)を覆って、前記第2のターゲット材料(17)と前記ワークホルダ(10)との間に電圧を印加して、前記第2のターゲット材料(17)により、前記成膜用ワーク(W)の表面に薄膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法。
- 請求項1に記載の方法により薄膜を形成し、次いで前記成膜チャンバ(2)内に重合用モノマーを導入して、前記第1のターゲット材料(16)を前記第2のターゲット材料(17)で覆って、前記第2のターゲット材料(17)と前記ワークホルダ(10)との間に電圧を印加して前記薄膜の上に積層する形で重合膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法。
- 請求項1または2に記載の方法により薄膜を形成し、次いで前記成膜チャンバ(2)内に重合用モノマーを導入して、前記第1の電ターゲット材料(16)または前記第2のターゲット材料(17)と前記ワークホルダ(10)との間に電圧を印加して前記薄膜の上に積層する形で重合膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法。
- 請求項1〜4のいずれかの項に記載の方法において、前記ターゲット材料(16、17)に高周波を印加して該ターゲット材料(16、17)の表面に付着した絶縁物を除去して薄膜あるいは重合膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法。
- 請求項1〜5のいずれかの項に記載の方法において、射出成形用の金型から取り出された成膜用ワーク(W)が室温より下がる前に、該成膜用ワーク(W)を取り出した前記金型の温度近くに温調されている成膜チャンバ(2)内に搬入して薄膜あるいは重合膜を形成することを特徴とする、真空成膜方法。
- 所望の雰囲気に制御される成膜チャンバ(2)内に、成膜用ワーク(W)が載置されるワークホルダ(10)と、ターゲット材料が装着可能なマグネトロン電極(15)とが設けられている成膜装置であって、
前記マグネトロン電極(15)には、第1のターゲット材料(16)が設けられ、その上に重ねられるようにして第2のターゲット材料(17)が設けられるようになっており、前記第2のターゲット材料(17)は前記第1のターゲット材料(16)をカバーする位置と、開放する位置の2位置を採ることができるようになっていることを特徴とする、真空成膜装置。 - 請求項7に記載の装置において、前記ワークホルダ(10)と、第1、2のターゲット材料(16、17)との間には、直流電圧と高周波電圧とが選択的に印可されるようになっていることを特徴とする、真空成膜装置。
- 請求項7または8に記載の装置において、前記第2のターゲット材料(17、17)は2枚の板状の電極からなり、それが観音開き的に駆動されて前記第1のターゲット材料(16)をカバーし、また開放するようになっていることを特徴とする、真空成膜装置。
- 請求項7〜9のいずれかの項に記載の装置において、前記成膜チャンバ(2)には、2個の不活性ガス導入口(31、32)と、2個の排気口(38、50)とが設けられ、前記1個の不活性ガス導入口(32)と1個の排気口(38)は、前記ターゲット電極(15)の背面側に設けられていることを特徴とする、真空成膜装置。
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