JP2013086525A - 電子制御装置 - Google Patents

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    • B60R16/0232Circuits relating to the driving or the functioning of the vehicle for measuring vehicle parameters and indicating critical, abnormal or dangerous conditions

Abstract

【課題】車両異常が発生したときに車両側で記憶する運転情報が消去されても、車両異常の原因を解析可能にする電子制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置は、車両異常が発生すると(S400:Yes)、通信ステータス1が「通信中」であれば(S402:Yes)、車両異常発生時の運転情報以外のデータの通信処理を中止および禁止してから(S404、S406)、車両異常発生時の運転情報をEEPROMに記憶し(S408)、通信ステータス2を「通信中」に設定して、EEPROMに記憶した運転情報をリモートセンタに送信する(S412)。通信ステータス2は、車両異常発生時にリモートセンタに運転情報を通信中であるか否かを表わす通信情報である。リモートセンタでは、車両から送信される運転情報と車両識別情報とに基づき、車両毎に運転情報を記憶する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両異常の発生原因を解析するために車両異常発生時の運転情報を記憶する電子制御装置に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、車両に搭載された各種センサの検出信号から車両挙動を診断し、車両挙動の発生原因を解析する技術が知られている。また、衝突等により車両に衝撃が加わったときに、衝突前後の各種センサの出力情報を運転情報として記憶する技術が公知である。
また、センサやアクチュエータに異常が発生した場合に、異常状態に対応したダイアグコードと、そのときの時間軸に沿ったセンサ出力や制御データを運転情報(フリーズフレームデータ)として記憶することが行われている。
また、センサやアクチュエータは正常であるが、運転者の操作に対応しない車両挙動が発生し、運転者が違和感を感じることがある。このような場合、運転者の操作に対応しない車両挙動の発生を車両挙動と判定条件とを比較することにより検出し、そのときの運転情報を記憶することが行われている。
米国特許第5754965号明細書
前述した、衝突、センサまたはアクチュエータの異常、運転操作に対応しない車両挙動の発生のような車両異常が発生し、そのときのセンサ信号および制御信号等の運転情報を車両が停止しても記憶データを保持する記憶部に記憶しておけば、ディーラ等で診断ツールにより記憶部に記憶されている運転情報を読み出し、車両異常の原因を解析できる。記憶部から運転情報を読み出すと、ディーラにおいて診断ツールからの要求により記憶部から運転情報を消去することができる。
ここで、情報公開の要求により、車両異常が発生したときに記憶部に記憶される運転情報を、ナビゲーション装置のような車載装置を操作してユーザが参照可能にすることが考えられる。このように、車載装置を操作して車両で記憶した運転情報を参照可能とする場合、車両異常の原因を解析するディーラ等において、運転情報を読み出してから車載装置を操作して運転情報の消去モードに入り、運転情報を消去することが考えられる。
このような運転情報の消去機能を車載装置に設ける場合、ユーザが運転情報の消去モードに入ることを防止するためにパスワードを設定することが考えられる。
しかしながら、入力したパスワードが偶然に一致すると、ディーラにおいて記憶部に記憶された運転情報を読み出す前に、ユーザが記憶部から運転情報を消去するするおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、車両異常が発生したときに車両側で記憶する運転情報が消去されても、車両異常の原因を解析可能にする電子制御装置を提供することを目的とする。
請求項1から7に記載の発明によると、異常検出手段は車両異常の発生を検出し、記憶手段は、異常検出手段が車両異常を検出すると、車両の運転が停止しても記憶データを保持する記憶部に車両の所定の運転情報を記憶し、通信手段は、運転情報を記憶するリモートセンタに記憶部に記憶された運転情報を送信する。
さらに、請求項1から3に記載の発明によると、通信手段は、記憶手段が記憶部に運転情報を記憶すると、リモートセンタに運転情報を送信する。
この構成によれば、車両異常が発生すると、車両側の記憶部に運転情報が記憶されるとともに、リモートセンタに運転情報が送信されて記憶される。これにより、記憶部に記憶された運転情報が誤って消去されても、リモートセンタに記憶されている運転情報に基づいて、該当車両に車両異常が発生した原因を解析できる。
請求項2記載の発明によると、異常検出手段が車両異常を検出すると、通信手段は、現在実行中の通信処理を中止し、記憶手段が記憶部に運転情報を記憶してからリモートセンタに運転情報を送信する。
この構成によれば、車両異常が発生すると、現在実行中の通信処理に妨げられずに、車両異常が発生したときの運転情報をリモートセンタに送信できる。
また、請求項4に記載の発明によると、受付手段は記憶部に記憶されている運転情報の消去要求を受け付け、通信手段は、受付手段が運転情報の消去要求を受け付けると、運転情報を記憶するリモートセンタに記憶部に記憶されている運転情報を送信し、消去手段は、受付手段が消去要求を受け付け、通信手段がリモートセンタに運転情報を送信すると、記憶部に記憶されている運転情報を消去する。
この構成によれば、消去手段が記憶部に記憶されている運転情報を消去する前に、リモートセンタに運転情報が送信されリモートセンタで記憶される。これにより、記憶部に記憶されている運転情報が消去されても、リモートセンタに記憶されている運転情報に基づいて、該当車両に車両異常が発生した原因を解析できる。
請求項5に記載の発明によると、通信手段は、受付手段が運転情報の消去要求を受け付けると、運転情報の消去許可の問い合わせをリモートセンタに送信し、消去手段は、通信手段がリモートセンタから消去許可を受信すると記憶部に記憶されている運転情報を消去する。
この構成によれば、リモートセンタが消去を許可しない場合、リモートセンタおよび車両の両方で同じ運転情報を記憶することになる。これにより、車両またはリモートセンタの一方の運転情報が誤って消去されても、他方の運転情報は保持される。
その結果、例えば、該当車種の発売開始後から一定期間において、あるいは、該当車種で予期せぬ異常な車両挙動が発生してユーザからのクレームが頻発する場合のように、車両異常発生時の運転情報の保持要求が高い場合、車両またはリモートセンタのいずれか一方に記憶されている運転情報に基づいて車両異常の原因を解析できる。
請求項6に記載の発明によると、通信手段がリモートセンタに運転情報を送信中、受付手段は消去要求を受け付けない。
この構成によれば、消去手段による運転情報の消去処理に妨げられずに、記憶部に記憶されている運転情報をリモートセンタに送信できる。
請求項7に記載の発明によると、報知手段は、受付手段が記憶部に記憶されている運転情報の消去を受け付けると、運転情報の消去処理の完了を報知部に報知させる。
この構成によれば、運転情報の消去を受け付けると、ユーザに運転情報の消去処理の完了が報知されるので、消去処理の時間が長引いても消去処理が完了している安心感をユーザが得ることができる。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、またはそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
第1実施形態による運転情報処理システムを示すブロック図。 第1実施形態による運転情報処理1を示すフローチャート。 第2実施形態による運転情報処理2を示すフローチャート。 第3実施形態による車両側での運転情報処理3を示すフローチャート。 リモートセンタ側での運転情報処理4を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に、車両異常発生時の運転情報の処理システム2を示す。運転情報処理システム2は、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)10、ナビゲーション装置40、無線通信装置50およびリモートセンタ60から構成されている。
ECU10は、例えば、インジェクタの噴射制御および点火プラグの点火制御を行うエンジンECUであり、制御部20、記憶部30、および図示しない入出力回路等からなるマイクロコンピュータにより主に構成されている。
ECU10は、制御部20のCPU22が記憶部30のROM34に記憶されている制御プログラムを実行することにより、各種センサおよび各種スイッチ等から入力するアクセル開度、スロットル開度、クランク角度、水温、イグニション信号等の車両の運転状態を表わす検出信号に基づいて、図示しないインジェクタの噴射制御、点火プラグの点火制御等を制御する。
記憶部30は、RAM32、ROM34、SRAM(スタンバイRAM)36、EEPROM38等から構成されている。
ECU10の制御プログラムが作業用に使用し、イグニションスイッチがオフされると電力供給が遮断されて記憶データが消失するRAM32と異なり、イグニションスイッチのオン、オフに関わらず、SRAM36にはバッテリから電力が供給される。したがって、SRAM36は、車両の運転が停止しても、バッテリの交換等により電力供給が遮断されない限り、記憶しているデータを保存する記憶部である。
EEPROM38は、書き換え可能な不揮発性の記憶部である。バッテリから電力供給が遮断されても、EEPROM38に記憶されているデータは保存される。
ナビゲーション装置40は、GPS(Global Positioning System)衛星から受信する測位信号により図示しないGPS受信機が測位する自車両の位置と地図データとに基づいて地図上の自車両の位置をディスプレイ42に表示するとともに、目的地までの走行経路を案内する。
また、ナビゲーション装置40は、ユーザの操作より、車両異常発生時にEEPROM38に記憶された運転情報をディスプレイ42に表示する機能を有する。
無線通信装置50は、ECU10とリモートセンタ60との間で無線通信を行う。
次に、ROM34に記憶されている制御プログラムをCPU22が実行することにより、ECU10が機能する各手段について説明する。
(異常検出手段)
ECU10は、各種センサからの検出信号に基づいて、以下の(1)〜(3)に示すような車両異常が発生したか否かを検出する。
(1)運転者がアクセルペダルを踏んでいないのに、エンジン回転数が所定値以上に上昇する、あるいはスロットル開度が所定開度以上に開くなど、運転者の運転操作に対応しない異常な車両挙動。
(2)加速度センサ等により検出される車両の衝突。
(3)センサ、アクチュエータの異常。センサであれば、検出信号が「ロー」または「ハイ」に固定されている状態。アクチュエータであれば、制御信号に応答した作動を実行しない状態。
また、ECU10は、車両挙動の異常発生を認識して車両搭乗者が操作するスイッチの信号により車両異常を検出してもよい。
(記憶手段)
ECU10は、前述した車両異常を検出すると、予め選択した車両の運転情報をEEPROM38に記憶する。記憶する運転情報は、アクセル開度、スロットル開度、トランスミッションの変速位置、水温、吸気量、吸気温、車速、エンジン回転数等の各種センサから取得する検出信号と、インジェクタに対する指令噴射量、点火プラグに対する点火時期等の制御量などである。
尚、車両異常発生時に運転情報が記憶されるEEPROM38の記憶領域は、車両異常が発生する毎に最新の運転情報が上書きされる構成でもよいし、複数回の車両異常発生時の運転情報を記憶し、それ以上車両異常が発生すると、最新の運転情報で最も古い運転情報を上書きするリングバッファとして構成されていてもよい。
EEPROM38に運転情報が記憶されるので、イグニションスイッチがオフされ、車両の運転が停止されても、EEPROM38に記憶されている車両異常発生時の運転情報は保持される。したがって、車両異常が発生した車両をディーラに持ち込むことにより、EEPROM38に記憶されている運転情報を診断ツール等で読み出し、車両異常の発生原因を解析できる。
(通信手段)
ECU10は、車両異常を検出し、予め選択した車両の運転情報をEEPROM38に記憶すると、同じ運転情報を無線通信装置50によりリモートセンタ60に送信する。このとき、ECU10は、運転情報とともに、車両を識別するVIN(Vehicle Identification Number)等の識別情報をリモートセンタ60に送信する。
リモートセンタ60は、車両からVINおよび運転情報が送信されると、車両毎に運転情報を記憶する。これにより、車両とリモートセンタ60との両方で、車両異常発生時の運転情報が記憶される。リモートセンタ60で運転情報を記憶する記憶領域の構成は、車両から送信されるVINに基づき、車両側でEEPROM38に運転情報を記憶する記憶領域と同じ構成に設定されている。
(運転情報処理1)
次に、運転情報処理1について、図2のフローチャートに基づいて説明する。図2の運転情報処理1は常時実行される。図2、および他の実施形態の図に示すフローチャートにおいて「S」はステップを表わしている。
図2のS400においてECU10は、車両異常が発生したか否かを判定する。ECU10は、車両異常が発生した場合(S400:Yes)、S402に処理を移行し、車両異常が発生していない場合(S400:No)、S418に処理を移行する。
S402において通信ステータス1が「通信中」の場合(S402:Yes)、ECU10はS404およびS406の処理を実行してからS408に処理を移行し、通信ステータス1が「通信中」ではない場合(S402:No)、ECU10はS404およびS406の処理を実行せずにS408に処理を移行する。
通信ステータス1は、車両内の他装置またはリモートセンタ60と、車両異常発生時の運転情報以外のデータをECU10が通信中であるか否かを示す汎用の通信情報である。通信ステータス1は「通信中」または「待機中」または「禁止」の3状態を表わす。
「通信中」は、車両内の他装置またはリモートセンタ60と、車両異常発生時の運転情報以外のデータをECU10が通信中であることを表わしている。「待機中」は、図2のフローチャート以外の他の処理での通信を許可することを表わしている。「禁止」は、図2のフローチャート以外の他の処理での通信を禁止することを表わしている。
S408においてECU10は、車両異常が発生したときの運転情報をEEPROM38に記憶し、通信ステータス2を「通信中」にしてから(S410)、EEPROM38に記憶した運転情報をリモートセンタ60に送信する(S412)。送信が完了すれば(S414:Yes)、ECU10は通信ステータス1および通信ステータス2を「待機中」に設定し(S416)、本処理を終了する。
通信ステータス2は、車両異常発生時にリモートセンタ60に運転情報を通信中であるか否かを表わす専用の通信情報であり、「通信中」または「待機中」の2状態を表わす。
S418においてECU10は、通信ステータス2が「通信中」であるか否かを判定する。通信ステータス2が「通信中」の場合(S418:Yes)、ECU10は、リモートセンタ60に運転情報を送信中であると判断し、S412〜S416の処理を実行する。
第1実施形態では、車両異常が発生すると、車両内の他装置またはリモートセンタ60と、車両異常発生時の運転情報以外のデータをECU10が通信中であれば、その通信処理を中止してリモートセンタ60に運転情報を送信する。
これにより、他の通信処理に妨げられずに、車両異常発生時の運転情報をリモートセンタ60に送信し、運転情報をリモートセンタ60に記憶しておくことができる。
第1実施形態では、ECU10が本発明の電子制御装置に相当し、EEPROM38が本発明の記憶部に相当し、リモートセンタ60が本発明のリモートセンタに相当する。
そして、ECU10は、本発明の異常検出手段、記憶手段、および通信手段として機能する。
また、図2の運転情報処理1において、S400の処理が本発明の異常検出手段が実行する機能に相当し、S402〜S406、およびS410〜S418の処理が本発明の通信手段が実行する機能に相当し、S408の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当する。
[第2実施形態]
第2実施形態の運転情報処理システムは、第1実施形態の運転情報処理システム2と実質的に同一構成である。ただし、第2実施形態では、ナビゲーション装置40にパスワードを入力することにより、ナビゲーション装置40からECU10にEEPROM38に記憶された運転情報の消去を要求できる。
そして、第2実施形態では、EEPROM38に記憶された運転情報を車両異常発生時にリモートセンタ60に送信するのではなく、EEPROM38に記憶されている運転情報に対しナビゲーション装置40から消去要求が出されると、EEPROM38に記憶されている運転情報をリモートセンタ60に送信する。
第2実施形態のECU10は、第1実施形態で説明した異常検出手段、記憶手段および通信手段に加え、次に示す受付手段、消去手段、報知手段として機能する。ただし、第2実施形態の通信手段の機能は第1実施形態と異なっている。
(受付手段)
ECU10は、ユーザがナビゲーション装置40を操作してEEPROM38に記憶されている運転情報の消去を要求すると、リモートセンタ60に運転情報を送信中の場合を除き、運転情報の消去要求を受け付ける。
(消去手段)
ECU10は、EEPROM38に記憶されている運転情報の消去要求を受け付けると、EEPROM38に記憶されている運転情報を消去する。
(報知手段)
ECU10は、EEPROM38に記憶されている運転情報の消去要求を受け付け、リモートセンタ60への運転情報の送信およびEEPROM38の運転情報の消去が完了するまで、ナビゲーション装置40に指令してディスプレイ42に「消去済」を表示させる。これにより、ユーザは、運転情報の消去要求に対して消去処理が速やかに完了したと感じる。「消去済」は、運転情報の消去要求を受け付けてから所定時間の間だけディスプレイ42に表示してもよい。
(通信手段)
ECU10は、EEPROM38に記憶された運転情報の消去をナビゲーション装置40から要求されると、EEPROM38に記憶された運転情報を無線通信装置50によりリモートセンタ60に送信する。このとき、ECU10は、運転情報とともに、車両を識別するVIN等の識別情報をリモートセンタ60に送信する。
リモートセンタ60は、車両からVINおよび運転情報が送信されると、車両毎に運転情報を記憶する。
次に、EEPROM38に記憶された車両異常発生時の運転情報に対して消去要求が発生したときの運転情報処理2を図3のフローチャートに示す。図3の運転情報処理2は常時実行される。
(運転情報処理2)
図3のS420においてECU10は、通信ステータス2が「通信中」であるか否かを判定する。通信ステータス2は、第1実施形態で説明したように、ECU10がリモートセンタ60に運転情報を送信中であるか否かを表わす専用の通信情報である。
ECU10は、通信ステータス2が「通信中」でなければ(S420:No)、ナビゲーション装置40からEEPROM38に記憶された運転詳報の消去要求があるか否かを判定し(S422)、通信ステータス2が「通信中」であれば(S420:Yes)、S426に処理を移行する。
通信ステータス2が「通信中」であれば(S420:Yes)、ECU10はS426に処理を移行しS402の判定を実行しないので、通信ステータス2が「通信中」の間は、ナビゲーション装置40からの運転情報の消去要求は無視される。
通信ステータス2が「通信中」でないときに(S420:No)、運転情報の消去要求があると(S422:Yes)、ECU10は、通信ステータス2を「通信中」に設定し(S424)、S426に処理を移行する。通信ステータス2が「通信中」ではなく(S420:No)、運転情報の消去要求がない場合(S422:No)、ECU10は本処理を終了する。
S426においてECU10は、ナビゲーション装置40に指令してディスプレイ42に「消去済」を表示させ、EEPROM38に記憶された運転情報を無線通信装置50からリモートセンタ60に送信する(S428)。
運転情報の送信が完了すると(S430:Yes)、ECU10は、通信ステータス2を「待機中」に設定し(S432)、EEPROM38に記憶された運転情報を消去し(S434)、ナビゲーション装置40に指令してディスプレイ42での「消去済」の表示を終了させる(S436)。
以上説明した第2実施形態では、EEPROM38に記憶されている運転情報の消去要求があると、運転情報を消去する前にEEPROM38に記憶されている運転情報をリモートセンタ60に送信する。リモートセンタ60では、車両から送信された運転情報をVIN等の識別情報に基づいて車両毎に記憶する。
これにより、車両異常発生時の運転情報が車両において消去されても、消去された運転情報がリモートセンタ60に記憶されているので、リモートセンタ60に記憶されている運転情報に基づいて、車両異常の発生原因を解析できる。
また、ECU10がリモートセンタ60に運転情報を送信している間、運転情報の消去処理は無視されるので、EEPROM38に記憶された運転情報をリモートセンタ60に確実に送信できる。
また、運転情報の消去要求を受け付けると、ディスプレイ42に「消去済」を表示し、リモートセンタ60への運転情報の送信とEEPROM38に記憶された運転情報の消去とを行う消去処理が完了すると「消去済」の表示を終了する。これにより、運転情報の消去処理が長引いても、ナビゲーション装置40から運転情報の消去を要求したユーザは、運転情報の消去処理が速やかに完了した安心感を得ることができる。
第2実施形態では、ディスプレイ42が本発明の報知部に相当する。
また、図3の運転情報処理2では、S420において通信ステータス2が「通信中」の場合にS422を実行せずにS426に処理を移行する処理およびS422の処理が本発明の受付手段が実行する機能に相当し、S426およびS436の処理が本発明の報知手段が実行する機能に相当し、S428の処理が本発明の通信手段が実行する機能に相当し、S434の処理が本発明の消去手段が実行する機能に相当する。
[第3実施形態]
第3実施形態の運転情報処理システムは、第2実施形態の運転情報処理システムと実質的に同一構成である。図4に、車両のECU10で実行する第3実施形態の運転情報処理3のフローチャートを示し、図5に、リモートセンタ60で実行する第3実施形態の運転情報処理4のフローチャートを示す。
(運転情報処理3)
図4の運転情報処理3は、車両異常発生時の運転情報をECU10のEEPROM38に記憶し、EEPROM38に記憶した運転情報をリモートセンタ60に送信した後で、ナビゲーション装置40からEEPROM38に記憶した運転情報の消去を要求された場合に実行される。
したがって、例えば図2の運転情報処理1が終了してから、あるいは、図3のS432を実行後にS434において運転情報を消去する前に実行される。
図4のS440においてECU10は、EEPROM38に記憶している運転情報の消去をナビゲーション装置40から要求されたか否かを判定する。ナビゲーション装置40から運転情報の消去が要求されていない場合(S440:No)、ECU10は本処理を終了する。
運転情報の消去が要求されている場合(S440:Yes)、ECU10は、運転情報の消去許可をリモートセンタ60に問い合わせる(S442)。この場合、VINとともに自車両の車種をリモートセンタ60に送信する。リモートセンタ60から消去許可の応答がない場合(S444:No)、ECU10は本処理を終了する。
リモートセンタ60から消去許可の応答がある場合(S444:Yes)、ECU10はEEPROM38に記憶している運転情報を消去し(S446)、本処理を終了する。
(運転情報処理4)
リモートセンタ60では、図5のS450において、車両から運転情報の消去許可を問い合わされると(S450:Yes)、車両から送信されてきた車種およびVINに基づいて該当車両の運転情報の消去を許可するか否かを判定する(S452)。
リモートセンタ60は、車両の車種およびVINに対応した運転情報の消去許可または消去禁止のデータベースを保持しており、車両から送信された車種およびVINに基づいて、運転情報の消去許可(S454)、または消去禁止を応答する(S456)。
リモートセンタ60が運転情報の消去を許可しない場合、車両およびリモートセンタ60の両方で同じ運転情報を記憶することになる。これにより、車両またはリモートセンタ60の一方の運転情報が誤って消去されても、他方の運転情報は保持される。
その結果、例えば、該当車種の発売開始後から一定期間において、あるいは、該当車種で予期せぬ異常な車両挙動が発生してユーザからのクレームが頻発する場合のように、該当車両に対して車両異常発生時の運転情報の保持要求が高い場合、車両またはリモートセンタ60のいずれか一方に記憶されている運転情報に基づいて車両異常の原因を解析できる。
第3実施形態では、図4の運転情報処理3において、S440の処理が本発明の受付手段が実行する機能に相当し、S442およびS444の処理が本発明の通信手段が実行する機能に相当し、S446の処理が本発明の消去手段が実行する機能に相当する。
[他の実施形態]
上記実施形態では、車両異常の発生原因解析用にEEPROM38に運転情報を記憶した。これ以外にも、車両異常の発生原因解析用に運転情報を記憶する記憶部は、車両の運転を停止しても記憶データを保持できればよいので、SRAM36に記憶してもよい。
上記第2実施形態では、運転情報の消去処理の完了を報知する報知部としてナビゲーション装置40のディスプレイ42を使用した。報知部による消去処理の完了報知は、ディスプレイ42による表示に限らず、ランプによる点灯、スピーカからの音声であってもよい。
上記第3実施形態では、車両異常発生時の運転情報を記憶するリモートセンタ60に車両から運転情報を送信してから、車両側のEEPROM38に記憶されている運転情報の消去許可を通信によりリモートセンタ60に問い合わせた。
これに対し、車両異常発生時の運転情報を車両からリモートセンタ60に送信せずに、車両側のEEPROM38に記憶されている運転情報の消去許可をリモートセンタ60に問い合わせてもよい。この場合、リモートセンタ60から運転情報の消去が許可されなければ、EEPROM38に記憶されている運転情報は消去されない。
これにより、該当車種の発売開始後から一定期間において、あるいは、該当車種で予期せぬ異常な車両挙動が発生してユーザからのクレームが頻発する場合のように、該当車両に対して車両異常発生時の運転情報の保持要求が高い場合、車両側で記憶している運転情報が誤って削除されることを防止できる。
本発明は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関を駆動源とする車両、あるいは内燃機関とモータとを併用したハイブリッド車両、あるいはモータを駆動源とする電気自動車のいずれに適用してもよい。
また、上記実施形態では、異常検出手段、記憶手段、通信手段、報知手段、受付手段および消去手段の機能を、制御プログラムにより機能が特定されるECU10により実現している。これに対し、上記複数の手段の機能の少なくとも一部を、回路構成自体で機能が特定されるハードウェアで実現してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
10:ECU(電子制御装置、異常検出手段、記憶手段、通信手段、報知手段、受付手段、消去手段)、38:EEPROM(記憶部)、40:ナビゲーション装置、42:ディスプレイ(報知部)

Claims (7)

  1. 車両異常の発生を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段が車両異常を検出すると、車両の運転が停止しても記憶データを保持する記憶部に車両の所定の運転情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が前記記憶部に前記運転情報を記憶すると、前記運転情報を記憶するリモートセンタに前記運転情報を送信する通信手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記異常検出手段が車両異常を検出すると、前記通信手段は、現在実行中の通信処理を中止し、前記記憶手段が前記記憶部に前記運転情報を記憶してから前記リモートセンタに前記運転情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記記憶部に記憶されている前記運転情報の消去要求を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が前記消去要求を受け付けると前記記憶部に記憶されている前記運転情報を消去する消去手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御装置。
  4. 車両異常の発生を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段が車両異常を検出すると、車両の運転が停止しても記憶データを保持する記憶部に車両の所定の運転情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶部に記憶されている前記運転情報の消去要求を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が前記運転情報の消去要求を受け付けると、前記運転情報を記憶するリモートセンタに前記記憶部に記憶されている前記運転情報を送信する通信手段と、
    前記受付手段が前記消去要求を受け付け、前記通信手段が前記リモートセンタに前記運転情報を送信すると、前記記憶部に記憶されている前記運転情報を消去する消去手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  5. 前記通信手段は、前記受付手段が前記運転情報の消去要求を受け付けると、前記運転情報の消去許可の問い合わせを前記リモートセンタに送信し、
    前記消去手段は、前記通信手段が前記リモートセンタから消去許可を受信すると前記記憶部に記憶されている前記運転情報を消去する、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の電子制御装置。
  6. 前記通信手段が前記リモートセンタに前記運転情報を送信中、前記受付手段は前記消去要求を受け付けないことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  7. 前記受付手段が前記記憶部に記憶されている前記運転情報の消去を受け付けると、前記運転情報の消去処理の完了を報知部に報知させる報知手段を備えることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の電子制御装置。
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