JP5556801B2 - 車載電子制御装置および診断システム - Google Patents

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Description

所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、車両に搭載された各種センサの検出信号の異常値から車両挙動を診断する技術が知られている。また、衝突等により車両に衝撃が加わったときに、衝突前後の各種センサの出力情報を車両の運転情報として記憶する技術が公知である。
また、センサやアクチュエータに異常が発生した場合には、異常状態に対応したダイアグコードと、そのときの時間軸に沿ったセンサ出力や制御データを運転情報(フリーズフレームデータ)として記憶することが行われている。
これらの技術以外にも、車両に衝撃は加わっておらず、センサの出力値は正常であり、センサやアクチュエータ等に異常はないが、例えば運転者の運転操作に対応しない車両挙動が発生した場合に、その発生原因を解析したいという要求がある。
そこで、運転情報を一定の時間間隔で検出して記憶しておき、予め設定した所定の車両挙動が発生したときに、記憶した運転情報に基づいて所定の車両挙動が発生した原因を解析することが提案されている。
米国特許第5754965号明細書
しかしながら、運転情報が変化する変化期間が短い場合、例えば運転情報を表わす検出信号が、運転情報を検出する一定の時間間隔内においてオフからオンになり、オンからオフに戻ることがある。この場合には、運転情報の変化を検出できないので、該当する運転情報の変化が所定の車両挙動の発生原因であっても、その変化を記憶することができない。その結果、所定の車両挙動の発生原因を適切に解析できない。
また、複数の運転情報が一定の時間間隔内で前後して変化しても、一定の時間間隔毎の同じタイミングでしか検出できないので、運転情報が所定の変化を示した順番を特定できない。そのため、運転情報が所定の変化を示してから所定の車両挙動が発生するまでの時間、あるいは運転情報の変化の順番が所定の車両挙動の発生原因を解析するときの判断基準となる場合であっても、所定の車両挙動の発生原因を適切に解析できない。
ただし、運転情報を一定の時間間隔で検出して記憶する構成において、例えば運転情報を記憶する時間間隔を短くすれば、変化期間の短い運転情報が変化したときのデータ、あるいは運転情報が所定の変化を示した順番を検出して記憶することは可能である。しかし、記憶する時間間隔を短くすると記憶量が増加するという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、所定の車両挙動が発生した原因を解析するために、適切な運転情報を極力少ない記憶量で記憶する車載電子制御装置および診断システムを提供することを目的とする。
請求項1から26に記載の発明によると、所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置において、変化判定手段は、車両の運転状態を表わす複数の運転情報がそれぞれ所定の変化を示したか否かを判定し、挙動判定手段は、所定の車両挙動が発生したか否かを判定し、記憶手段は、所定の車両挙動が発生したと挙動判定手段が判定するまでに所定の変化を示したと変化判定手段が判定した運転情報の変化時間を解析情報として記憶部に記憶する。
この構成によれば、運転情報の変化に着目し、運転情報が所定の変化を示したときの変化時間を解析情報として記憶するので、所定の変化を示した運転情報の変化時間を漏れなく記憶し、所定の変化を示した運転情報を特定できる。また、変化時間が記憶されていない運転情報は所定の変化を示していないと判断できる。
そして、変化時間が記憶されているかいないかに基づいて判断できる運転情報における所定の変化の有無と、所定の変化を示した運転情報の変化時間とに基づいて、所定の車両挙動が発生するまでの運転情報の変化状態が分かるので、所定の車両挙動が発生した原因を解析できる。
また、変化時間が記憶されていない運転情報は所定の変化を示していないので、所定の車両挙動が発生した原因の解析対象から除外することができる。これにより、解析時間を短縮できる。
さらに、記憶された変化時間に基づいて所定の変化を示した運転情報を時系列に並べることができるので、所定の変化を示した運転情報の順番が所定の車両挙動の発生原因に影響する場合には、変化した順番に基づいて所定の車両挙動の発生原因を解析できる。
そして、所定の変化を示した運転情報の変化時間を運転情報毎に1個だけ記憶しても、所定の変化を示した運転情報の時間的な前後関係が変化時間により分かるので、所定の時間間隔毎に運転情報を解析情報として記憶する構成に比べ、解析情報の記憶量を低減できる。
請求項1、7および20に記載の発明によると、運転情報のいずれかが所定の変化を示したと変化判定手段が判定すると、記憶手段は、変化判定手段の判定処理において、割り込み処理により解析情報を記憶部に記憶する。
この構成によれば、運転情報のいずれかが所定の変化を示したときに変化時間を記憶するので、運転情報のいずれかが所定の変化を示したときと記憶される変化時間とのずれを極力小さくし、正確な変化時間を記憶できる。
また、割り込み処理により現在時間を記憶する共通処理を利用できるので、現在時間を取得する処理負荷を低減できる。
請求項2、8および21に記載の発明によると、変化判定手段は、運転情報のいずれかが所定の変化を示したか否かをハードウェアで判定し、記憶手段は、運転情報のいずれかが所定の変化を示したと変化判定手段が判定すると、ハードウェア割り込みにより変化時間を記憶部に記憶する。
この構成によれば、運転情報のいずれかが所定の変化を示したときにハードウェア割り込みにより変化時間を記憶するので、運転情報のいずれかが所定の変化を示したときと記憶される変化時間とのずれを極力小さくし、正確な変化時間を記憶できる。
また、運転情報のいずれかが所定の変化を示したか否かをソフトウェアで判定する必要がないので、ソフトウェアの処理負荷を低減できる。
請求項3、9および22に記載の発明によると、記憶手段は、所定の変化を示したと変化判定手段が判定した運転情報の変化時間と、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報とを解析情報として記憶部に記憶する。
この構成によれば、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報が変化時間とともに記憶されるので、変化時間と関連する運転情報とに基づいて所定の車両挙動の発生原因を高精度に解析できる。
請求項4、6および19に記載の発明によると、変化判定手段による判定処理と記憶手段による記憶部への解析情報の記憶処理とは異なる処理プログラムで実行される。
この構成によれば、判定処理と記憶処理とを同じプログラムで実行するよりも、判定処理を実行するために要する時間を短縮できる。これにより、判定処理が全体の処理負荷に与える影響が小さくなるので、判定処理を実行する時間間隔を短縮できる。その結果、運転情報が所定の変化を示したか否かを高精度に判定できる。
請求項5および24に記載の発明によると、記憶手段は、所定の車両挙動が発生したと挙動判定手段が判定した後に運転情報のいずれかが所定の変化を示したと変化判定手段が判定すると、所定の車両挙動が発生した後の変化時間を解析情報としてさらに記憶部に記憶する。
この構成によれば、所定の車両挙動が発生したときの前後の運転情報の変化状態が分かるので、所定の車両挙動が発生した原因を高精度に解析できる。
請求項10および23に記載の発明によると、記憶手段は、所定の車両挙動が発生したと挙動判定手段が判定するまでに所定の変化を示したと変化判定手段が判定した運転情報の解析情報と、所定の車両挙動が発生したときの運転情報とを解析情報として記憶部に記憶する。
この構成によれば、変化時間が記憶されている運転情報について、所定の車両挙動が発生したときに記憶された運転情報の値から、変化時間が記憶されてからその運転情報がどのように変化したかが分かる。一方、変化時間が記憶されていない運転情報については、所定の変化を示さずに所定の車両挙動が発生したときの値になったことが分かる。これにより、各運転情報の値の変化履歴に基づいて、所定の車両挙動が発生した原因を高精度に解析できる。
請求項11および25に記載の発明によると、記憶手段は、所定の変化を示したと変化判定手段が判定した運転情報の変化時間だけを解析情報として記憶部に記憶する。
この構成によれば、運転情報が所定の変化を示したときに記憶する記憶量を低減できる。
請求項12および16に記載の発明によると、変化判定手段は、運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンとオフとが切り替わったとき、運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであればデータ値が所定の閾値を跨いで変化したとき、運転情報が所定の変化を示したと判定する。
この構成によれば、運転情報が所定の変化を示したか否かを、判定回路を用いることなくソフトウェアにより判定可能である。この場合、アナログデータはAD変換後のデジタルデータに対して判定処理を行う。これにより、ソフトウェアの変更により判定処理を容易に変更できるとともに、ハードウェア量を低減できる。
請求項13および17に記載の発明によると、変化判定手段は、運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンまたはオフの一方から他方の一方向に変化したとき、運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータあればデータ値が所定の閾値を跨いで一方向に変化したとき、運転情報が所定の変化を示したと判定する。
この構成によれば、運転情報が所定の変化を示したか否かを一方向だけの変化で判定するので、判定処理を簡単化できる。
請求項14および18に記載の発明によると、変化判定手段は、運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンとオフとが切り替わった後の値を1回以上判定して同じ値のとき、運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであればデータ値の変化量が所定量を超えたとき、運転情報が所定の変化を示したと判定する。
この構成によれば、運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンとオフとが切り替わった後の値が同じ値であるか否かを1回以上判定するので、ノイズの影響で一旦オンまたはオフと誤判定して運転情報が所定の変化を示したと判定しても、変化後の値が同じ値にならなければ運転情報は所定の変化を示していないと判定できる。
また、運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであればデータ値の変化量、つまり差分を求めることにより、運転情報に含まれているノイズを相殺して低減できる。
請求項15から26に記載の発明によると、所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置であって、車両の運転状態を表わす複数の運転情報がそれぞれ所定の変化を示したか否かを判定する変化判定手段と、所定の車両挙動が発生したか否かを判定する挙動判定手段と、所定の車両挙動が発生したと挙動判定手段が判定するまでに所定の変化を示したと変化判定手段が判定した運転情報の変化時間を解析情報として記憶部に記憶する記憶手段と、を有する車載電子制御装置と、車載電子制御装置に接続される診断ツールであって、記憶部に記憶されている解析情報を読み出す読出し手段と、読出し手段が記憶部から読み出す解析情報を出力する出力手段と、を有する診断ツールと、を備える。
この構成によれば、診断ツールが出力する変化時間を含む解析情報に基づいて、所定の車両挙動が発生した原因を容易に解析できる。
請求項26に記載の発明によると、出力手段は、変化時間と、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報を記憶している場合にはその運転情報とを時系列に並べ替えて出力する。
この構成によれば、診断ツールを操作するオペレータが変化時間と、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報を記憶している場合にはその運転情報とを時系列に並べ替える必要がないので、オペレータの作業工数を短縮できる。
本実施形態による診断システムを示すブロック図。 (A)は運転情報の変化を示すタイムチャート、(B)は変化時間の一覧。 (A)は運転情報の変化を示す他のタイムチャート、(B)は変化時間の一覧。 (A)は運転情報の変化を示す他のタイムチャート、(B)は変化時間の一覧。 (A)は運転情報の変化を示す他のタイムチャート、(B)は変化時間の一覧。 (A)は運転情報の変化を判定する判定処理を示すフローチャート、(B)は運転情報が所定の変化を示したときの変化時間を記憶する記憶処理を示すフローチャート。 (A)は他の判定処理を示すフローチャート、(B)は変化時間を記憶する割込処理を示すフローチャート、(C)は他の記憶処理を示すフローチャート。 変化時間を記憶する割込処理を示すフローチャート。 挙動発生時に変化時間および挙動発生時の運転情報を記憶する記憶処理を示すフローチャート。 (A)は挙動発生前の判定処理を示すフローチャート、(B)は挙動発生後の判定処理を示すフローチャート。 挙動発生前および挙動発生後の変化時間を記憶する記憶処理を示すフローチャート。 運転情報が所定の変化を示したときの変化時間と変化した運転情報に関連する運転情報とを記憶する記憶処理を示すフローチャート。 診断ツールの出力処理を示すフローチャート。 (A)は診断ツールの他の出力処理を示すフローチャート、(B)は変化時間を並べ替えた例を示す一覧図。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(診断システム)
図1に、本実施形態の診断システム10を示す。診断システム10は、エンジンECU(以下、単にECUとも言う。)20と、診断ツール100とから構成されている。
ECU(Electronic Control Unit)20は、CPU22、ROM24、RAM26、SRAM(スタンバイRAM)28、EEPROM30、入力回路40、出力回路42、および通信回路50等から構成されている。
ECU20は、ROM24に記憶されている制御プログラムをCPU22が実行することにより、アクセル開度、エンジン回転数、吸気量、吸気温、水温、イグニションのオン、オフ等の検出信号を各種センサ等から入力回路40を介して入力する。そして、これら検出信号に基づいて、図示しないインジェクタの燃料噴射制御、点火プラグの点火制御等の制御信号を出力回路42を介して出力する。
ECU20の制御プログラムが作業用に使用し、イグニションスイッチがオフされて車両の運転が停止すると電力供給が遮断されることにより記憶データが消失するRAM26と異なり、車両の運転が停止してもSRAM28にはバッテリから電力が供給される。したがって、SRAM28に記憶されているデータは、バッテリの交換等により電力供給が遮断されない限り保存される。
EEPROM30は、書き換え可能な不揮発性の記憶部である。車両の運転が停止しても、EEPROM30に記憶されているデータは保持される。
通信回路50は、CAN(Controller Area Network)等の車内LANによる通信ライン200を介して車両に搭載されている他のECUと通信したり、SRAM28またはEEPROM30に記憶している情報を通信ライン200を介して診断ツール100に送信したりすることに使用される。
診断ツール100は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータにより主に構成されている。診断ツール100は、通信ライン200に接続し、ECU20から、後述する運転情報が所定の変化を示したときの変化時間、ならびに、所定の車両挙動が発生したときの運転情報が記憶されている場合にはその運転情報をECU20から読み出し、読み出した情報をディスプレイ等に出力する。
次に、ROM24等に記憶されている制御プログラムをCPU22が実行することにより、ECU20が機能する各手段について説明する。
(変化判定手段)
ECU20は、車両の運転状態を表わす複数の運転情報のいずれかが所定の変化を示したか否かを判定する。所定の変化を示すとは、入力したデータがアナログデータの場合にはAD変換後のデジタルデータ、ならびに入力したデータが3値以上のデジタルデータの場合には、データ値が所定の閾値を跨いで変化するか、データ値の変化量が所定量を超えたことを表わしている。これらの運転情報のデータ値の判定条件を以下の(1)〜(4)に示す。
(1)前回のデータ値>閾値かつ今回のデータ値<閾値、あるいは、前回のデータ値<閾値かつ今回のデータ値>閾値。
(2)前回のデータ値>閾値かつ今回のデータ値<閾値のときだけ
(3)前回のデータ値<閾値かつ今回のデータ値>閾値のときだけ。
(4)今回と前回とのデータ値の変化量が所定量を超えた。
判定条件(1)では、ECU20は閾値を跨いで両方向のどちらにデータ値が変化しても、運転情報が所定の変化を示したと判定する。これに対し、判定条件(2)および(3)では、ECU20は、閾値を跨いで一方から他方への一方向だけにデータ値が変化すれば、運転情報が所定の変化を示したと判定する。
判定条件(4)では、ECU20は、|今回のデータ値−前回のデータ値|>所定量、を満たすと運転情報が所定の変化を示したと判定する。このように、今回のデータ値と前回のデータ値との差分を求めることにより、データ値にノイズが混入するときにノイズを相殺して低減できる。これにより、運転情報のデータ値にノイズが混入する場合にも、運転情報が所定の変化を示したか否かを高精度に判定できる。
尚、判定条件4において、|今回のデータ値−前回のデータ値|から単位時間当たりの変化量を算出し、所定量と比較してもよい。
2値のデジタルデータの場合には、運転情報が所定の変化を示したか否かを判定する判定処理において、以下に示す(1)〜(4)いずれかの判定条件を設定し、判定条件を満たす場合に運転情報が所定の変化を示したと判定する。
(1)前回オンで今回オフ、あるいは、前回オフで今回オン。
(2)前回オンで今回オフのときだけ。
(3)前回オフで今回オンのときだけ。
(4)上記(1)〜(3)において前々回と前回とでオンとオフとが切り替わってから、今回が前回と同じ値。
2値のデジタルデータの判定条件(1)では、ECU20は、オンとオフとがどちらかに切り替わったときに運転情報が所定の変化を示したと判定する。これに対し、判定条件(2)および(3)では、ECU20は、オンまたはオフの一方から他方への一方向だけに切り替わったときに運転情報が所定の変化を示したと判定する。
判定条件4では、オンとオフとが切り替わってからデータ値をもう1回判定するので、ノイズの影響で一旦オンまたはオフを誤判定して運転情報が所定の変化を示したと判定しても、変化後の値がもう1回同じ値にならなければ運転情報は所定の変化を示していないと判定できる。1回ではなく2回以上データ値を判定してもよい。
変化の判定対象となる運転情報は、図2〜図5に示すように、アイドルアップ(IDL UP)1、2、アクセル開度、スロットル開度、車速,エンジン回転数、噴射指令信号、点火プラグに対する点火信号等である。IDL UP1、2は、エアコン、ウインドウの曇り取り、ライト、ブレーキ等のアイドル運転時にエンジン回転数を上げる要因となる信号である。
アクセル開度、スロットル開度等のアナログデータは、ECU20にアナログデータのまま入力してECU20内でA/D変換するか、ECU20の外部でA/D変換されたデジタルデータをECU20に入力する。
(記憶手段)
ECU20は、運転情報が所定の変化を示すと、変化したときの時間である変化時間を、所定の車両挙動が発生した原因を解析する解析情報として一時的にRAM26に記憶する。RAM26には、変化の判定対象となる運転情報毎に、変化時間を記憶する領域が設定されている。
そして、所定の車両挙動が発生すると、RAM26に記憶している変化時間をSRAM28またはEEPROM30に記憶する。SRAM28またはEEPROM30には、所定の変化を示したか否かの判定対象となる運転情報毎に、変化時間を記憶する領域が設定されている。
ECU20は、所定の車両挙動が発生する前の変化時間以外にも、変化時間において所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報、所定の車両挙動が発生したときの運転情報、ならびに所定の車両挙動が発生した後の変化時間をSRAM28またはEEPROM30に記憶してもよい。
所定の車両挙動が発生したときに記憶される運転情報としては、図2〜図5に示されている運転情報を含め、アクセル開度、エンジン回転数、スロットル開度、トランスミッションの変速位置、吸気量、吸気温、水温、車速等が考えられる。
これら車両の運転状態を表わす運転情報に加え、車載カメラやナビゲーション装置を搭載している場合には、車載カメラが撮像した画像データの解析結果に基づく車両周囲の他車両の走行状態、地図データ情報に基づく曲率や勾配等の走行道路の形状等を運転情報として記憶してもよい。
変化時間は、例えば、電源をオンにして車両の運転を開始してから電源をオフにして車両の運転を終了するまでを1トリップとして、今回が何番目のトリップ数であるかと、各トリップの開始から経過した相対時間とで表わしてもよいし、年月日および時分秒の絶対時間で表わしてもよい。図2〜図5で示す時間は、トリップの開始からの相対時間を表わしており、説明のために仮に設定した時間である。
本実施形態では、所定の車両挙動が発生したときの運転情報を記憶する場合、所定の車両挙動が時間軸上で複数回発生しても、最新の運転情報を前回の運転情報に上書きして記憶する。ただし、記憶容量に余裕があれば、所定の車両挙動が発生したときの運転情報をそれぞれ記憶してもよい。
(挙動判定手段)
ECU20は、以下の(1)〜(3)に示すような所定の車両挙動を予め設定しておき、所定の車両挙動が発生したか否かを各種センサの検出信号に基づいて判定する。(1)、(2)の車両挙動は、運転者の操作に対応しておらず、運転者が予期していない異常な車両挙動である。また、(3)の車両挙動は、急激なアクセルの踏み込み等により発生し、通常の運転操作では発生しない車両挙動である。
(1)アクセルペダルを踏んでいないのに、スロットル開度が所定開度より大きく開く。このときの所定開度(挙動判定開度)は、スロットル開度が所定の変化を示したか否かを判定するときの所定開度(変化判定開度)よりも大きく設定されている。
(2)イグニションキーをオフしていないのに、エンジン回転数が0付近まで低下する。
(3)他のセンサの検出値に関わらず、スロットル開度が通常の運転操作で変化すると想定される変化範囲の最大を僅かに下回る所定開度(上限開度)を超えて開く。例えば、アクセルペダルを踏んでいてもスロットル開度が上限開度を超えて開くと、所定の車両挙動が発生したと判定される。スロットル開度の上限開度は挙動判定開度よりも大きく設定されている。
(挙動発生原因)
図2の(A)では、ECU20は、29.2sでアイドルアップ(IDL UP)1がオフからオンになったときにIDL UP1が所定の変化を示したと判定し、31.8sでスロットル開度が変化判定開度よりも大きくなったときに、スロットル開度が所定の変化を示したと判定し、図2の(B)に示すように、変化時間として29.2sおよび31.8sを記憶する。
このように、IDL UP1がオフからオンになったときにIDL UP1が所定の変化を示したと判定するので、IDL UP1がオンになっている期間が短い場合にも、IDL UP1がオフからオンに変化したと判定し、IDL UP1がオフからオンになったときの変化時間を記憶できる。
図2では、29.2sでIDL UP1がオフからオンになってから、31.8sでスロットル開度が変化判定開度を超え、30sでアクセルが踏み込まれていないにも関わらずスロットル開度が挙動判定開度を超え、車速が上昇して車両が加速したことが分かる。したがって、運転者がアクセルを踏み込んでいないにも関わらず車両が加速するという運転者の運転操作に対応しない異常挙動の原因は、IDL UP1がオフからオンになったことだと解析できる。
また、図3の(A)では、ECU20は、31.6sでアクセル開度が所定角度を超えたときにアクセル開度が所定の変化を示したと判定し、31.8sでスロットル開度が変化判定開度を超えたときにスロットル開度が所定の変化を示したと判定し、図3の(B)に示すように、変化時間として31.6sおよび31.8sを記憶する。
そして、ECU20は、32sにおいて、スロットル開度が上限開度よりも大きくなる所定の車両挙動が発生し、車両が加速したと判定する。図3の例では、アクセル開度の変化時間がスロットル開度の変化時間よりも早いので、スロットル開度が上限開度以上になる所定の車両挙動は、運転者のアクセル操作が原因であると解析できる。
また、図4の(A)では、ECU20は、29.2sでIDL UP1がオフからオンになったときにIDL UP1が所定の変化を示したと判定し、29.9sでIDL UP2がオフからオンになったときにIDL UP2が所定の変化を示したと判定し、31.8sでスロットル開度が変化判定開度を超えたときにスロットル開度が所定の変化を示したと判定し、図4の(B)に示すように、変化時間として29.2s、29.9sおよび31.8sを記憶する。
そして、ECU20は、32sで、アクセルが踏み込まれていないにも関わらずスロットル開度が挙動判定開度よりも大きくなる所定の車両挙動が発生し、車両が加速したと判定する。図4において、IDL UP1、2がオフからオンになってからスロットル開度が変化判定開度を超えるまでの応答時間はそれぞれ2.6s、1.9sである。
車両制御として、IDL UP1、2がそれぞれオフからオンになってからスロットル開度が変化判定開度を超えるまでの応答時間として適切な時間が、IDL UP1、2ともに約2sであるとすると、IDL UP1が変化してからスロットル開度が変化判定開度を超えるまでのスロットル開度の応答時間(2.6s)が不適切であり、IDL UP2が変化してからスロットル開度が変化判定開度を超えるまでの応答時間(1.9s)が適切であると判断できる。したがって、スロットル開度が上限開度を超えた原因は、IDL UP1がオフからオンになったことであると解析できる。
このように、運転情報の変化時間を記憶することにより、運転情報が所定の変化を示してから車両挙動の応答時間を判定し、所定の車両挙動の発生原因を解析できる。
また、図5の(A)では、ECU20は、29.2sでアクセル開度が所定開度より低下したときにアクセル開度が所定の変化を示したと判定し、29.4sでスロットル開度が変化判定開度より低下したときにスロットル開度が所定の変化を示したと判定し、29.6sで噴射指令信号がオンからオフになったときに噴射指令信号が所定の変化を示したと判定し、29.8sで点火信号がオンからオフになったときに点火信号が所定の変化を示したと判定し、図5の(B)に示すように、変化時間として29.2s、29.4s、29.6sおよび29.8sを記憶する。
そして、ECU20は、30sで、イグニションキーをオフしていないのにエンジン回転数が0付近まで低下すると、所定の車両挙動が発生したと判定する。図5の(A)において、アクセル開度が低下してからスロットル開度が低下しているので、アクセル開度の低下がエンジン停止の原因であると解析できる。
(判定処理1および記憶処理1)
図6の(A)は運転情報が所定の変化を示したか否かを判定する判定処理1、図6の(B)は運転情報が所定の変化を示したときの変化時間を記憶する記憶処理1を示すフローチャートである。
図6〜図14において、判定処理は通常の制御処理よりも時間間隔の短い1ms毎に実行され、記憶処理は通常の制御処理と同じ65msの時間間隔で実行される。図6〜図14において「S」はステップを表わしている。
図6の(A)においてECU20は、複数の運転情報のいずれかが所定の変化を示したか否かを判定する(S400)。運転情報が所定の変化を示したか否かは、前述した変化判定手段で説明した判定条件を満たすか否かで判定する。
運転情報のいずれかが所定の変化を示せば(S400:Yes)、ECU20は、運転情報が所定の変化を示したか否かを示す変数として、運転情報毎にRAM26に設けられた変化履歴のうち所定の変化を示した運転情報に対応する変化履歴に1を設定する(S402)。変化履歴が1であれば、該当する運転情報が所定の変化を示したことを表わしている。変化履歴の初期値は0である。
図6の(B)においてECU20は、運転情報のいずれかの変化履歴が1であるか否かを判定する(S410)。変化履歴が1でなければ(S410:No)、ECU20は、前回の記憶処理と今回の記憶処理との間で運転情報は変化していないと判断し、S416に処理を移行する。
変化履歴が1であれば(S410:Yes)、ECU20は、前回の記憶処理と今回の記憶処理との間で運転情報のいずれかが所定の変化を示したと判断し、運転情報毎にRAM26に設けられた記憶領域のうち、所定の変化を示した運転情報に対応する記憶領域に現在時間を変化時間として一時的に記憶する(S412)。そして、ECU20は、1に設定されている変化履歴を0に設定する(S414)。
RAM26の記憶領域に運転情報毎に設定された変化時間の個数は一つである。したがって、運転情報が所定の変化を示す毎に最新の変化時間が上書きされてRAM26に記憶される。変化時間の初期値は0である。したがって、変化時間が0であれば、運転情報が所定の変化を示さなかったと判定できる。
尚、図6の(B)に示す記憶処理では、変化時間として記憶する現在時間は、実際に運転情報が所定の変化を示したときの時間ではないが、最大でも65msの遅れであり、時間がずれても所定の車両挙動の発生原因を適切に解析できる範囲である。
ECU20は、S416において所定の車両挙動が発生したか否かを判定し、所定の車両挙動が発生すると(S416:Yes)、RAM26に記憶している変化時間をSRAM28またはEEPROM30に記憶する(S418)。運転情報が所定の変化を示していない場合には、変化時間の初期値がSRAM28またはEEPROM30に記憶される。
図6の(A)に示す判定処理1では、通常の制御処理よりも短い時間間隔で運転情報が所定の変化を示したか否かが判定されるので、運転情報が変化する期間が短くても、その変化を検出できる。
そして、判定処理1の判定結果に基づいて、運転情報が所定の変化を示した変化時間を一時的にRAM26に記憶し、所定の車両挙動が発生したときにRAM26に記憶した変化時間を、車両が運転を停止しても記憶データを保持するSRAM28またはEEPROM30に記憶する。
これにより、ディーラ等でSRAM28またはEEPROM30に記憶された変化時間を読出せば、所定の変化を示した運転情報と所定の変化を示さなかった運転情報とを特定するとともに、所定の変化を示した運転情報が変化するときの時間的な前後関係が分かるので、所定の車両挙動の発生原因を適切に解析できる。
また、所定の変化を示した運転情報の変化時間を運転情報毎に1個だけ記憶しても、所定の変化を示した運転情報の時間的な前後関係が変化時間により分かるので、所定の時間間隔毎に運転情報を解析情報として記憶する構成に比べ、解析情報の記憶量を低減できる。
さらに、図6の判定処理1および記憶処理1では、所定の変化を示した運転情報の変化時間だけを解析情報として記憶するので、解析情報の記憶量を低減できる。
また、判定処理1と記憶処理1とを異なるプログラムで実行するので、同じプログラムで実行する場合の合計時間に比べ、判定処理1、記憶処理1の1回の処理時間が短くなる。これにより、判定処理1を実行する時間間隔を図6に示すように1msと短くしても、判定処理1が全体の処理負荷に与える影響は小さい。そして、判定処理1を実行する時間間隔を図6に示すように1msと短くすることにより、運転情報の変化を高精度に検出できる。
図6の判定処理1および記憶処理1においては、S400の処理が本発明の変化判定手段が実行する機能に相当し、S412およびS418の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当し、S416の処理が本発明の挙動判定手段が実行する機能に相当。
また、S412およびS418の処理において記憶される変化時間が本発明の解析情報に相当する。
また、ECU20は、本発明の車載電子制御装置に相当し、本発明の変化判定手段、記憶手段および挙動判定手段として機能する。また、変化時間を一時的に記憶するRAM2、ならびに所定の車両挙動発生時に変化時間が記憶されるSRAM28またはEEPROM30は本発明の記憶部に相当する。
(判定処理2および記憶処理2)
図7に判定処理2および記憶処理2のフローチャートを示す。
図7の(A)の判定処理2では、運転情報が所定の変化を示すと(S420:Yes)、ECU20は、ソフトウェア割込により、所定の変化を示した運転情報に対応するRAM26の領域に現在時間を変化時間として記憶する割込処理(図7の(B)のS430)を呼び出す(S422)。
このように、運転情報が所定の変化を示したか否かを判定する判定処理2おいて、運転情報が所定の変化を示したときの時間を変化時間として記憶するので、運転情報が実際に所定の変化を示した時間と記憶された変化時間とのずれを極力小さくし、正確な変化時間を記憶できる。また、割込処理により現在時間を記憶する共通処理を利用できるので、記憶処理2において現在時間をRAM26に一時的に記憶する処理を省略し、処理負荷を低減できる。
尚、図7の(B)の割込処理が頻繁に実行されると、他の割込処理の実行が妨げられることがあるので、図7の(B)の割込処理は変化頻度が低い運転情報に適用することが望ましい。一方、変化頻度が高い運転情報については図6に示す判定処理1および記憶処理1により、運転情報が所定の変化を示したときの変化時間を記憶する。
図7の(C)に示す記憶処理2では、所定の車両挙動が発生すると(S440:Yes)、ECU20は、RAM26に記憶している変化時間をSRAM28またはEEPROM30に記憶する(S442)。
図7の判定処理2および記憶処理2においては、S420の処理が本発明の変化判定手段が実行する機能に相当し、S430およびS442の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当し、S440の処理が本発明の挙動判定手段が実行する機能に相当する。
尚、図7の(A)、(B)に代えて図8のハードウェア割込処理を採用してもよい。図8のハードウェア割込処理は、ECU20がアナログ信号を運転情報として入力しECU20内でAD変換して3値以上のデジタルデータを取得する場合には、AD変換器において運転情報毎に所定のビットが「1」になったときに、運転情報が所定の変化を示したとして実行される。
また、図8のハードウェア割込処理は、ECU20がオンおよびオフの2値のデジタルデータを運転情報として入力する場合には、エッジ検出回路で信号の立ち上がりまたは立ち下がりを検出したときに、運転情報が所定の変化を示したとして実行される。
図8のハードウェア割込処理では、所定の変化を示した運転情報に対応するRAM26の領域に現在時間を変化時間として記憶する(S450)。記憶された変化時間は、図7の(C)の記憶処理2と同様に、所定の車両挙動が発生すると、RAM26に記憶されている変化時間がSRAM28またはEEPROM30に記憶される。
図8のハードウェア割込処理では、運転情報が所定の変化を示したときの変化時間を運転情報が所定の変化を示したときのハードウェア割込により記憶するので、運転情報が所定の変化を示したときの時間をより正確に記憶できる。さらに、運転情報が所定の変化を示したか否かをソフトウェアで判定する必要がないので、ソフトウェアの処理負荷を低減できる。
図7の判定処理2および記憶処理2においては、S420の処理が本発明の変化判定手段が実行する機能に相当し、S430およびS442の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当し、S440の処理が本発明の挙動判定手段が実行する機能に相当する。
また、図8のハードウェア割込処理において、S450の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当する。
また、図7のS430、S442、ならびに図8のS450の処理において記憶される変化時間が本発明の解析情報に相当する。
(記憶処理3)
図9に記憶処理3のフローチャートを示す。記憶処理3は図6の(B)に示す記憶処理1に代えて実行される。
図9の記憶処理3では、所定の車両挙動が発生した場合(S466:Yes)、SRAM28またはEEPROM30に変化時間を記憶することに加え(S468)、所定の車両挙動が発生したときの運転情報をSRAM28またはEEPROM30に記憶することが(S470)、図6の(B)の記憶処理1と異なっている。
図9の記憶処理3では、運転情報の変化時間に加え、所定の車両挙動が発生したときの運転情報をSRAM28またはEEPROM30に記憶するので、変化時間において運転情報が所定の変化を示してから所定の車両挙動が発生するまでに運転情報がどのように変化したかが分かる。これにより、所定の車両挙動が発生した原因を高精度の解析できる。
図9の記憶処理3においては、S462、S468およびS470の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当し、S466の処理が本発明の挙動判定手段が実行する機能に相当する。
また、S462、S468およびS470の処理において記憶される変化時間および運転情報が本発明の解析情報に相当する。
(挙動発生前および挙動発生後の判定処理)
図10の(A)に所定の車両挙動発生前の判定処理のフローチャートを示し、図10の(B)に所定の車両挙動発生後の判定処理のフローチャートを示す。図10に示す車両挙動発生前後の判定処理の判定結果に基づいて、後述する図11の記憶処理4が実行される。図10の車両挙動発生前後の判定処理と、図11の記憶処理4とは、所定の車両挙動が発生する前の変化時間に加え、所定の車両挙動が発生した後の変化時間を記憶する処理である。
図10の(A)においてECU20は、複数の運転情報のいずれかが所定の変化を示したか否かを判定し(S480)、運転情報のいずれかが所定の変化を示すと(S480:Yes)、運転情報が所定の変化を示したか否かを示す変数として、運転情報毎にRAM26に設けられた挙動発生前変化履歴のうち所定の変化を示した運転情報に対応する挙動発生前変化履歴に1を設定する(S482)。挙動発生前変化履歴が1であれば、所定の車両挙動の発生前に該当する運転情報が所定の変化を示したことを表わしている。挙動発生前変化履歴の初期値は0である。
図10の(B)においてECU20は、運転情報毎にRAM26に設けられた挙動発生後変化履歴が1であるか否かを判定する(S490)。挙動発生後変化履歴の初期値は0である。挙動発生後変化履歴が1であれば、所定の車両挙動が発生する前にRAM26に記憶していた変化時間を、所定の車両挙動が発生したときにSRAM28またはEEPROM30に記憶したことを表わしている。
挙動発生後変化履歴が1であれば(S490:Yes)、ECU20は、所定の車両挙動が発生してから複数の運転情報のいずれかが所定の変化を示したか否かを判定し(S492)、運転情報のいずれかが所定の変化を示すと(S492:Yes)、挙動発生後変化履歴に2を設定する(S494)。挙動発生後変化履歴が2であれば、所定の車両挙動の発生後に該当する運転情報が所定の変化を示したことを表わしている。
図10の挙動発生前および挙動発生後の判定処理においては、S480およびS492の処理が本発明の変化判定手段が実行する機能に相当する。
(記憶処理4)
図11に判定処理4のフローチャートを示す。
図11のS500においてECU20は、運転情報のいずれかの挙動発生前変化履歴が1であるか否かを判定する(S500)。挙動発生前変化履歴が1でなければ(S500:No)、ECU20は、前回の記憶処理と今回の記憶処理との間で運転情報は所定の変化を示していないと判断し、S506に処理を移行する。
挙動発生前変化履歴が1であれば(S500:Yes)、ECU20は、前回の記憶処理と今回の記憶処理との間で運転情報のいずれかが所定の変化を示したと判断し、運転情報毎にRAM26に設けられた記憶領域のうち、所定の変化を示した運転情報に対応する領域に現在時間を変化時間として記憶する(S502)。そして、ECU20は、1に設定されている挙動発生前変化履歴を0に設定する(S504)。
ECU20は、S506において所定の車両挙動が発生したか否かを判定し、所定の車両挙動が発生すると(S506:Yes)、RAM26に記憶している所定の車両挙動が発生する前の変化時間をSRAM28またはEEPROM30に記憶する(S508)。運転情報が所定の変化を示していない場合、変化時間としてRAM26に設定されている初期値がSRAM28またはEEPROM30に記憶される。
そして、S510においてECU20は、挙動発生後変化履歴を1に設定する。前述したように、挙動発生後変化履歴が1であれば、所定の車両挙動が発生する前にRAM26に記憶していた変化時間を、所定の車両挙動が発生したときにSRAM28またはEEPROM30に記憶したことを表わしている。
次にECU20は、挙動発生後変化履歴が2であるか否かを判定する(S512)。前述したように、挙動発生後変化履歴が2であれば、所定の車両挙動の発生後に該当する運転情報が所定の変化を示したことを表わしている。
挙動発生後変化履歴が2であれば(S512:Yes)、ECU20は、所定の車両挙動の発生後に運転情報が所定の変化を示した変化時間として、運転情報毎に設定したSRAM28またはEEPROM30の領域に現在時間を記憶し(S514)、挙動発生後変化履歴を3に設定する(S516)。
挙動発生後変化履歴を3に設定することにより、次に所定の車両挙動が発生するまで、S512の判定は「No」になるので、挙動発生後の変化時間は記憶されない。次に所定の車両挙動が発生すると、S510で挙動発生後変化履歴が1に設定されるので、所定の車両挙動発生後の変化時間が記憶される。
図10の挙動発生前および挙動発生後の判定処理、ならびに図11の記憶処理4により、所定の車両挙動が発生する前に運転情報が所定の変化を示したときの変化時間と、所定の車両挙動が発生した後に運転情報が所定の変化を示したときの変化時間とが記憶されるので、所定の車両挙動が発生する前後の運転情報の変化を知ることができる。これにより、所定の車両挙動が発生した原因を高精度に解析できる。
図11の記憶処理4においては、S502、S508およびS514の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当し、S506の処理が本発明の挙動判定手段が実行する機能に相当する。
また、S502、S508およびS514の処理において記憶される変化時間が本発明の解析情報に相当する。
(記憶処理5)
図12に記憶処理5のフローチャートを示す。記憶処理5は図6の(B)に示す記憶処理1に代えて実行される。図12の記憶処理では、図6の(B)の記憶処理1に対し、次に説明する処理が加わっている。
変化履歴が1のとき(S520:Yes)、所定の変化を示した運転情報の変化時間として現在時間をRAM26に記憶することに加え、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報をRAM26に記憶する(S522、S524)。
さらに、所定の車両挙動が発生したときに(S528:Yes)、RAM26に記憶された変化時間に加え、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報をSRAM28またはEEPROM30に記憶する(S530、S532)。所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報として、例えば所定の変化を示した運転情報がアクセル開度であれば、スロットル開度、エンジン回転数、車速等が記憶される。
これに対し、S524において記憶する運転情報は、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報ではなく、所定の車両挙動が発生したときに記憶されるすべての運転情報でもよい。
図12の記憶処理5によれば、運転情報が所定の変化を示したときの変化時間に加え、所定の変化を示した運転情報に関連する運転情報を記憶するので、変化時間と、関連する運転情報とにより、所定の車両挙動が発生した原因を高精度に解析できる。
図12の記憶処理5においては、S522、S524、S530およびS532の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当し、S528の処理が本発明の挙動判定手段が実行する機能に相当する。
また、S522、S524、S530およびS418の処理において記憶される変化時間および運転情報が本発明の解析情報に相当する。
(出力処理1)
図13に、車両に接続された診断ツール100がSRAM28またはEEPROM30に記憶された変化時間、あるいは変化時間および運転情報を記憶データとして読出し、ディスプレイ等に出力するフローチャートを示す。
診断ツール100は、オペレータの操作等によりデータ読出し要求があると(S540:Yes)、SRAM28またはEEPROM30に記憶データが存在するか否かを判定する(S542)。この判定は、記憶されているデータが初期値であるか否かにより行う。
記憶されているデータの少なくとも一つが初期値ではない場合(S542:Yes)、診断ツール100は、ディスプイレイ等に記憶データを出力する(S544)。
所定の車両挙動が発生したときの運転情報を記憶している場合には、変化時間と所定の車両挙動が発生したときの運転情報とを分けて出力する。
記憶されているデータがすべて初期値の場合(S542:No)、診断ツール100は、ディスプイレイ等に「記憶データ無し」を出力する(S546)。記憶されているデータがすべて初期値であることは、所定の車両挙動が発生しなかったか、発生しても、記憶時間を記憶する対象となる運転情報がすべて所定の変化を示さなかったことを表わしている。
図13の出力処理1では、車両側で記憶した運転情報が所定の変化を示した変化時間、あるいは変化時間および運転情報を診断ツール100が読み出して出力するので、ディーラ等において、出力結果に基づいて所定の車両挙動が発生した原因を容易に解析できる。
図13の出力処理1において、S542の処理が本発明の読出し手段が実行する機能に相当し、S544の処理が本発明の出力手段が実行する機能に相当する。
(出力処理2)
図14の(A)に、車両に接続された診断ツール100による出力処理2のフローチャートを示す。
図14の(A)に示す出力処理2では、SRAM28またはEEPROM30から読み出した記憶データを、図14の(B)に示すように変化時間の順番に時系列に並び替え(S554)、並び替えられた記憶データを時系列に出力する(S556)点が、図13の出力処理1と異なっている。その他の処理は図13の出力処理1と同一である。
図14の(A)に示す出力処理2では、運転情報が所定の変化を示した変化時間の順番にしたがって、変化時間、あるいは変化時間および運転情報からなる記憶データが時系列に出力されるので、オペレータが記憶データを時系列に並び替える必要がない。
図14の(A)に示す出力処理において、S552およびS554の処理が本発明の読出し手段が実行する機能に相当し、S556の処理が本発明の出力手段が実行する機能に相当する。
[他の実施形態]
本発明では、運転情報が所定の変化を示したときの変化時間、あるいは変化時間および運転情報を車両が運転を停止したときにも保持する保持記憶部は、SRAM28またはEEPROM30に限らず、車両が運転を停止してもデータを保持できるのであればどのような記憶部でもよい。そして、変化時間および運転情報を記憶する保持記憶部は、自ECUに搭載している記憶部以外の他の記憶部であってもよい。
また、上記実施形態では、所定の車両挙動が発生するまでに所定の変化を示した運転情報の変化時間を一時的にRAM26に記憶したが、RAM26の代わりにSRAM28またはEEPROM30に記憶してもよい。
本発明は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関を駆動源とする車両、あるいは内燃機関とモータとを併用したハイブリッド車両、あるいはモータを駆動源とする電気自動車のいずれに適用してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
10:診断システム、20:エンジンECU(車載電子制御装置、変化判定手段、記憶手段、挙動判定手段)、26:RAM26(記憶部)、28:SRAM(記憶部)、30:EEPROM(記憶部)、100:診断ツール(読出し手段、出力手段)

Claims (26)

  1. 所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置において、
    車両の運転状態を表わす複数の運転情報がそれぞれ所定の変化を示したか否かを判定する変化判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したか否かを判定する挙動判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定するまでに前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の変化時間を前記解析情報として記憶部に記憶する記憶手段と、
    を備え
    前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、前記記憶手段は、前記変化判定手段の判定処理において、割り込み処理により前記解析情報を前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする車載電子制御装置。
  2. 所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置において、
    車両の運転状態を表わす複数の運転情報がそれぞれ所定の変化を示したか否かを判定する変化判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したか否かを判定する挙動判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定するまでに前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の変化時間を前記解析情報として記憶部に記憶する記憶手段と、
    を備え
    前記変化判定手段は、前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したか否かをハードウェアで判定し、
    前記記憶手段は、前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、ハードウェア割り込みにより前記変化時間を前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする車載電子制御装置。
  3. 所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置において、
    車両の運転状態を表わす複数の運転情報がそれぞれ所定の変化を示したか否かを判定する変化判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したか否かを判定する挙動判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定するまでに前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の変化時間を前記解析情報として記憶部に記憶する記憶手段と、
    を備え
    前記記憶手段は、前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の前記変化時間と、前記所定の変化を示した前記運転情報に関連する前記運転情報とを前記解析情報として前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする車載電子制御装置。
  4. 前記変化判定手段による判定処理と前記記憶手段による前記記憶部への前記解析情報の記憶処理とは異なる処理プログラムで実行されることを特徴とする請求項3に記載の車載電子制御装置。
  5. 所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置において、
    車両の運転状態を表わす複数の運転情報がそれぞれ所定の変化を示したか否かを判定する変化判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したか否かを判定する挙動判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定するまでに前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の変化時間を前記解析情報として記憶部に記憶する記憶手段と、
    を備え
    前記記憶手段は、前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定した後に前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、前記所定の車両挙動が発生した後の前記変化時間を前記解析情報としてさらに前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする車載電子制御装置。
  6. 前記変化判定手段による判定処理と前記記憶手段による前記記憶部への前記解析情報の記憶処理とは異なる処理プログラムで実行されることを特徴とする請求項5に記載の車載電子制御装置。
  7. 前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、前記記憶手段は、前記変化判定手段の判定処理において、割り込み処理により前記解析情報を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項5に記載の車載電子制御装置。
  8. 前記変化判定手段は、前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したか否かをハードウェアで判定し、
    前記記憶手段は、前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、ハードウェア割り込みにより前記変化時間を前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車載電子制御装置。
  9. 前記記憶手段は、前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の前記変化時間と、前記所定の変化を示した前記運転情報に関連する前記運転情報とを前記解析情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1または2または請求項5から8のいずれか一項に記載の車載電子制御装置。
  10. 前記記憶手段は、前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定するまでに前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の前記解析情報と、前記所定の車両挙動が発生したときの運転情報とを前記解析情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の車載電子制御装置。
  11. 前記記憶手段は、前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の前記変化時間だけを前記解析情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の車載電子制御装置。
  12. 前記変化判定手段は、前記運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンとオフとが切り替わったとき、前記運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであればデータ値が所定の閾値を跨いで変化したとき、前記運転情報が前記所定の変化を示したと判定することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の車載電子制御装置。
  13. 前記変化判定手段は、前記運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンまたはオフの一方から他方の一方向に切り替わったとき、前記運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであれば前記データ値が前記所定の閾値を跨いで一方向に変化したとき、前記運転情報が前記所定の変化を示したと判定することを特徴とする請求項12に記載の車載電子制御装置。
  14. 前記変化判定手段は、前記運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンとオフとが切り替わった後の値を1回以上判定して同じ値のとき、前記運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであれば前記データ値の変化量が所定量を超えたとき、前記運転情報が前記所定の変化を示したと判定することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の車載電子制御装置。
  15. 所定の車両挙動が発生した原因を解析するための解析情報を記憶する車載電子制御装置であって
    車両の運転状態を表わす複数の運転情報がそれぞれ所定の変化を示したか否かを判定する変化判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したか否かを判定する挙動判定手段と、
    前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定するまでに前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の変化時間を前記解析情報として記憶部に記憶する記憶手段と、
    有する車載電子制御装置と、
    前記車載電子制御装置に接続される診断ツールであって、
    前記記憶部に記憶されている前記解析情報を読み出す読出し手段と、
    前記読出し手段が前記記憶部から読み出す前記解析情報を出力する出力手段と、
    を有する診断ツールと、
    を備えることを特徴とする診断システム。
  16. 前記変化判定手段は、前記運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンとオフとが切り替わったとき、前記運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであればデータ値が所定の閾値を跨いで変化したとき、前記運転情報が前記所定の変化を示したと判定することを特徴とする請求項15に記載の診断システム
  17. 前記変化判定手段は、前記運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンまたはオフの一方から他方の一方向に切り替わったとき、前記運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであれば前記データ値が前記所定の閾値を跨いで一方向に変化したとき、前記運転情報が前記所定の変化を示したと判定することを特徴とする請求項16に記載の診断システム
  18. 前記変化判定手段は、前記運転情報がオンおよびオフの2値データであればオンとオフとが切り替わった後の値を1回以上判定して同じ値のとき、前記運転情報がアナログデータおよび3値以上のデジタルデータであれば前記データ値の変化量が所定量を超えたとき、前記運転情報が前記所定の変化を示したと判定することを特徴とする請求項15に記載の診断システム
  19. 前記変化判定手段による判定処理と前記記憶手段による前記記憶部への前記解析情報の記憶処理とは異なる処理プログラムで実行されることを特徴とする請求項15から18のいずれか一項に記載の診断システム
  20. 前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、前記記憶手段は、前記変化判定手段の判定処理において、割り込み処理により前記解析情報を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項15から18のいずれか一項に記載の診断システム
  21. 前記変化判定手段は、前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したか否かをハードウェアで判定し、
    前記記憶手段は、前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、ハードウェア割り込みにより前記変化時間を前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項15から18のいずれか一項に記載の診断システム
  22. 前記記憶手段は、前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の前記変化時間と、前記所定の変化を示した前記運転情報に関連する前記運転情報とを前記解析情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項15から21のいずれか一項に記載の診断システム
  23. 前記記憶手段は、前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定するまでに前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の前記解析情報と、前記所定の車両挙動が発生したときの運転情報とを前記解析情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項15から22のいずれか一項に記載の診断システム
  24. 前記記憶手段は、前記所定の車両挙動が発生したと前記挙動判定手段が判定した後に前記運転情報のいずれかが前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定すると、前記所定の車両挙動が発生した後の前記変化時間を前記解析情報としてさらに前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項15から23のいずれか一項に記載の診断システム
  25. 前記記憶手段は、前記所定の変化を示したと前記変化判定手段が判定した前記運転情報の前記変化時間だけを前記解析情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項15から21のいずれか一項に記載の診断システム
  26. 前記出力手段は、前記変化時間と、前記所定の変化を示した前記運転情報に関連する前記運転情報を記憶している場合にはその前記運転情報とを時系列に並べ替えて出力することを特徴とする請求項15から25のいずれか一項に記載の診断システム。
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