JP2013078865A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドに供給される液体を貯留するタンクが傾いたとしても、貯留している液体が外部に漏れ出すのを防止する。
【解決手段】下筐体1bにヘッド10が固定されている。上筐体1aにヘッド10に供給される液体を貯留するサブタンク51a、51bが固定されている。上筐体1aは、主走査方向に延在する軸1hを介して回動自在となっている。上筐体1aは、回動することで下筐体1bに近接した近接位置及び下筐体1bから離隔した離隔位置とを取り得る。サブタンク51a、51bの液体貯留室には、内部空間と大気と連通させる大気連通口72が形成されている。大気連通口72は、液体貯留室の上端面を、軸1hと平行かつ当該上端面と交差する仮想平面により面積の等しい2つの領域に分割した場合における当該2つの領域のうち軸1hから離れた領域に位置している。
【選択図】図4

Description

本発明は、吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドを有する液体吐出装置に関する。
用紙にインクを吐出することで用紙に画像を記録する記録ヘッド及び当該記録ヘッドにインクを供給するサブタンクが上側筐体に、用紙の搬送機構が下側筐体にそれぞれ固定されたインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このインクジェットプリンタは、メンテナンスを容易にするため、上側筐体が下側筐体に対して回動自在となっている。
特開2005−81546号公報
サブタンクには、吐出口に形成されるインクメニスカスを安定させるために、インクを貯留する液体貯留室と大気とを連通させる大気連通口が形成されていることがある。この場合、上側筐体を回動させたときに、サブタンクが傾いて内部に貯留されたインクが大気連通口を介して外部に漏れ出すことがある。この外部に漏れ出したインクは、画像の形成に用いることができないため、無駄になる。
本発明の目的は、記録ヘッドに供給される液体を貯留するタンクが傾いたとしても、貯留している液体が外部に漏れ出すのを防止することができる液体吐出装置を提供することにある。
本発明の画像記録装置は、記録媒体を支持する支持部と、液体を吐出する吐出口を有していると共に、前記吐出口から液体を吐出することによって前記支持部に支持された記録媒体に画像を記録する記録部と、前記記録部に供給される液体を貯留するタンクと、前記支持部を保持する第1筐体と、前記記録部及び前記タンクを保持する第2筐体とを備えており、前記第2筐体は、前記第1筐体に対して所定の軸線を中心に回動可能であり、当該回動によって前記記録部が前記第1筐体に近接した近接位置と、前記近接位置のときよりも前記記録部が前記第1筐体から離隔した離隔位置とを前記第2筐体が取り得ると共に、前記近接位置において前記支持部と前記記録部とが対向し、前記タンクは、液体を貯留する液体貯留室及び当該液体貯留室と大気とを連通させる大気連通口を有しており、前記大気連通口は、前記液体貯留室の上端面を、前記軸線と平行かつ前記上端面と交差する仮想平面により面積の等しい2つの領域に分割した場合に、前記2つの領域のうち前記軸線から離れた領域に位置している。
本発明によると、液体貯留室の上端面のうち、軸線と平行かつ上端面と交差する仮想平面により仮想的に上端面を分割して形成された面積の等しい2つの領域のうち軸線から離れた領域に大気連通口が位置しているため、第2筐体が近接位置から離隔位置に移動したときタンクが傾いたとしても、液体貯留室に貯留されている液体の液面が大気連通口に接触するのを抑制することができる。これにより、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
本発明においては、前記液体貯留室内の液体の最大貯留量が所定量となるように制御する貯留量制御手段をさらに備えており、前記液体貯留室内の液体の貯留量が前記所定量である場合に前記第1筐体が前記近接位置から前記軸線を中心に最大限回動したときに、前記液体が到達しない領域に前記大気連通口が設けられている。これによると、大気連通口から流出する可能性の高い状況であっても液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
また、本発明においては、前記タンクには、前記大気連通口を介して前記液体貯留室と大気とを連通させる連通流路が接続されていることが好ましい。これによると、大気連通口から流出した液体が連通流路に流れ込むため、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをさらに防止することができる。
このとき、前記連通流路の第1位置における流路断面積が、前記第1位置よりも下流にある第2位置における流路断面積よりも大きいことがより好ましい。これによると、大気連通口に近い領域は断面積を比較的大きくすることで液体の付着や汚れなどによる閉塞を防止するとともに、それより遠い領域の断面積を比較的小さくすることにより液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
さらに、本発明においては、前記連通流路が屈曲していることが好ましい。これによると、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを効果的に防止することができる。
このとき、前記連通流路が、前記大気連通口から離れるに連れて、前記軸線と直交する成分を持つように前記軸線に近づく方向に延在している部分を有していることがより好ましい。これによると、軸線を水平に保ちつつ液体吐出装置が前方に転倒したとしても、連通流路の軸線に近づく方向に延在した部分で液体が止まるので、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをより効果的に防止することができる。この場合、液体が外部に漏れ出すのを確実に防止する観点からは、連通流路の軸線に近づく方向に延在した部分は、液体貯留部を越えて軸線に近づいていることが好ましい。
また、本発明においては、前記上端面内で前記大気連通口が位置する前記軸線から離れた前記領域を、前記軸線と直交しかつ前記軸線と平行な方向について前記液体貯留室の中心を通過する仮想平面で、面積の等しい2つの区域にさらに2つに分割した場合に、前記大気連通口が一方の区域に位置しており、前記連通流路が、前記大気連通口から離れるに連れて、前記軸線と平行な成分を持つように前記一方の区域から他方の区域に向かう方向に延在した部分を有していることが好ましい。これによると、例えば軸が上下方向を向くように第1筐体及び第2筐体が横転した場合に、大気連通口が相対的に下方にある区域に位置しているようなときであっても、軸線と平行で一方の区域から他方の区域に向かう方向に延在した部分で液体が止まるので、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをより効果的に防止することができる。この場合、液体が外部に漏れ出すのを確実に防止する観点からは、連通流路の一方の区域から他方の区域に向かう方向に延在した部分は、液体貯留部を越えて延在していることが好ましい。また、横転によって大気連通口が相対的に上方にある区域に位置しているようなときには、液体貯留室に貯留されている液体の液面が大気連通口に接触するのを抑制することができる。
さらに、本発明においては、前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記連通流路には、前記タンクよりも上方に位置している部分と、当該部分よりも下流において前記大気連通口から離れるに連れて下方に向かう部分とが形成されていることが好ましい。第1筐体が第2筐体の上方に位置するように上下ひっくり返るような転倒が生じた場合にも、下方に向かう部分で液体が止まるので、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
このとき、前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記大気連通口から離れるに連れて下方に向かう部分の下流端が前記タンクよりも下方に設けられていることがより好ましい。これによると、第1筐体が第2筐体の上方に位置するように上下ひっくり返るような転倒が生じた場合に、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをより確実に防止することができる。
さらに、このとき、前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記連通流路の前記タンクよりも上方に位置している部分に、周囲よりも流路断面積が大きい液体保持室が設けられており、前記液体保持室には、前記連通流路の一部を構成する上流口及び下流口が形成されており、前記液体保持室内には、液体を保持可能な吸収体が収容されていることがより一層好ましい。これによると、タンクから漏れ出した液体が吸収体に保持されるため、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを確実に防止することができる。
加えて、前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記上流口及び前記下流口が前記吸収体よりも上方に位置していることがさらにより一層好ましい。これによると、180°転倒時に液体保持室内で上流口及び下流口に面した空間に液体が一時的に保持され、その後定常姿勢に戻されたときに吸収体で液体を保持することができる。
このとき、前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記上流口が前記下流口よりも上方に位置していることが好ましい。これによると、天地方向を逆にした場合、上流口から液体保持室に流入した液体がそのまま下流口から流出しにくくなるので、液体が外部に漏れ出すのを抑制することができる。
本発明によると、液体貯留室の上端面のうち、軸線と平行かつ上端面と交差する仮想平面により仮想的に上端面を分割して形成された面積の等しい2つの領域のうち軸線から離れた領域に大気連通口が位置しているため、第2筐体が近接位置から離隔位置に移動したときタンクが傾いたとしても、液体貯留室に貯留されている液体の液面が大気連通口に接触するのを抑制することができる。これにより、タンクに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタを示す外観斜視図である。 図1に示すプリンタ内部の概略側面図である。 図2に示す上筐体を回動させたときの状況を示す説明図である。 図2に示すインクジェットヘッドに対する液体供給機構の概略側面図である。 図4に示すバッファタンクの水平面に関する断面図である。 図4に示すVI-VI線に関する断面図である。 図4に示す矢印VIIから見た図である。 プリンタが転倒したときの液体供給機構の状態を示す図である。 プリンタが転倒したときの液体供給機構の状態を示す図である。 プリンタが転倒したときの液体供給機構の状態を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図3を参照し、本発明に係る記録装置の一実施形態としてのインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、共に直方体形状で且つサイズが略等しい上筐体(第2筐体)1a及び下筐体(第1筐体)1bを有する。上筐体1aは下面が開口し、下筐体1bは上面が開口している。上筐体1aは、骨組みとなるフレーム1a1と、フレーム1a1の外側を覆う化粧カバー1a2とを有している。下筐体1bも、骨組みとなるフレーム1b1と、フレーム1b1の外側を覆う化粧カバー1b2とを有している。上筐体1aが下筐体1b上に重なり、互いの開口面を封止することで、プリンタ1内部の空間が画定される(図2参照)。上筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。上及び下筐体1a,1bにより画定される空間には、後述の給紙ユニット1cから排紙部31に向けて、図2に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。
上筐体1aは、図2及び図3に示すように、上筐体1aにおける副走査方向の一端部(図中右端部)の鉛直方向略中央において、主走査方向に延在する軸1hを介して下筐体1bに連結されている。そして、上筐体1aは、当該軸1hを中心として、下筐体1bに対して回動可能となっている。上筐体1aは、回動することで、下筐体1bに近接した近接位置(図2に示す位置及び図3中実線で示す位置)と、近接位置のときよりも下筐体1bから離隔した離隔位置(図3中二点鎖線で示す位置)とを取り得る。上筐体1aが離隔位置にあるとき、近接位置にある上筐体1a及び下筐体1bによって形成されている用紙搬送経路の一部が外部に露出され、用紙搬送経路上にユーザの作業空間が確保される。上筐体1aが離隔位置に位置することで、作業空間が確保されると、ユーザは、用紙搬送経路においてジャムした用紙Pを除去したり、記録部9や支持部60の保守作業を行ったりすることができる。記録部9や支持部60の保守作業とは、例えば、吐出面10aや、支持面61a、対向面62aに付着した汚れを除去する作業である。軸1hには、上筐体1aを開放する方向に(近接位置から離隔位置に向けて)付勢するバネ(不図示)が設けられている。本実施形態において、上筐体1aは、水平面に対して略35度の傾斜角度まで開くことができる。なお、プリンタ1において、図3中左方側の面が正面となっており、正面の反対側の面が背面となっている。
上筐体1aは、2つのヘッド10(図2に太矢印で示す用紙搬送方向上流側から順に、前処理液を吐出するプレコートヘッド10及びブラックインクを吐出するインクジェットヘッド10)、これら2つのヘッド10及び送りローラ対24のうちの上側のローラを支持するフレーム3、フレーム3を鉛直方向に沿って昇降させるヘッド昇降機構(不図示)、ヘッド10にそれぞれ対応する2つのカートリッジ(不図示)、プリンタ1各部の動作を制御する制御装置1pを収容している。本実施形態においては、2つのヘッド10とフレーム3とによって、用紙Pに画像を記録する記録部9が構成されている。記録部9は、ヘッド昇降機構33を介して上筐体1aに保持されている。
さらに、上筐体1aは、送りローラ対25,26のうちの上側のローラ、これらローラ対25,26間のガイド29のうちの上側のガイド、送りローラ対27,28及び用紙搬送方向に沿って送りローラ対26,28間の2組のガイド29も収容している。つまり、上筐体1aが近接位置から離隔位置に回動することで、これらの収容部品がすべて上筐体1aとともに移動する。
下筐体1bは、支持部60、ワイパユニット、2つの廃液トレイ65及び給紙ユニット1cを収容(保持)している。さらに下筐体1bは、用紙センサ32、送りローラ対22,23及び用紙搬送方向に沿って給紙ユニット1cと送りローラ対23との間の2組のガイド29も収容している。
各カートリッジは、対応するヘッド10に供給される前処理液又はブラックインク(以下、これらを「液体」と総称する。)を貯留している。前処理液は、インクの滲みや裏抜けを防止する機能、インクの発色性や速乾性を向上させる機能等を有する液体である。各カートリッジは、サブタンク51a、51bを介してヘッド10に接続されている。サブタンク51a、51bは、画像記録時においてヘッド10の吐出口に形成されるメニスカスを安定させためにヘッド10の流路内に負圧が生じるように配置されている。そして、サブタンク51a、51b内の液体が自動的にヘッド10に供給される。
各ヘッド10は、主走査方向に長尺なライン式であり、略直方体の外形形状を有する。2つのヘッド10は、副走査方向に互いに離隔してフレーム3に支持されている。各ヘッド10において、上面には、一端がサブタンク51a、51bに接続されたチューブ(不図示)の他端が取り付けられるジョイントが設けられ、下面の吐出面10aには、多数の吐出口が開口し、内部には、サブタンク51a、51bから供給された液体が吐出口に至るまでの流路が形成されている。フレーム3には、各ヘッド10の下端外周を囲む環状部材40が設けられている。
ヘッド昇降機構33は、上筐体1aが近接位置にあるときにフレーム3を鉛直方向に沿って昇降させ、2つのヘッド10を記録位置と退避位置の間で移動させる。記録位置では、2つのヘッド10が支持部60と記録に適した間隔で対向する。そして、制御装置1pの制御により、画像を記録する用紙Pの種類に応じて、ヘッド10が適宜の記録位置に配置されるように、ヘッド昇降機構が制御される。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ20及び給紙ローラ21を有する。このうち給紙トレイ20が下筐体1bに対して副走査方向に着脱可能である。給紙トレイ20は、上方に開口する箱であり、複数種類のサイズの用紙Pを収容可能である。給紙ローラ21は、制御装置1pの制御により回転し、給紙トレイ20の最も上方にある用紙Pを送り出す。給紙ローラ21によって送り出された用紙Pは、ガイド29によりガイドされ且つ送りローラ対22,23によって順次挟持されつつ支持部60へと送られる。
支持部60は、記録部9に鉛直方向に対向して配置されている。支持部60は、ヘッド10とそれぞれ対向する2つの回転体63と、回転体63の周面に固定された2つのプラテン61及び2つの対向部材(対向部)62と、2つの回転体63を回転可能に支持するフレーム11とを有している。回転体63は、主走査方向の軸を有し且つ制御装置1pの制御により当該軸を中心として回転する。また、フレーム11は、下側の送りローラ24も回転可能に支持している。
プラテン61及び対向部材62は、共に主走査方向及び副走査方向に関して吐出面10aより一回り大きなサイズを有し、且つ、鉛直方向に互いに対向して配置されている。
プラテン61の表面は、吐出面10aに対向しつつ用紙Pを支持する支持面61aであり、用紙Pを保持できるように材料や加工に工夫が施されている。例えば支持面61aに、弱粘着性のシリコン層を形成したり、副走査方向に沿ったリブを多数形成したりすることで、支持面61a上に載置された用紙Pの浮き等が防止される。また、プラテン61は、樹脂により構成されている。
図4に示すように、上筐体1aに液体供給機構が固定されている。液体供給機構は、液体貯留室71を有するサブタンク51a、51b、連通チューブ52a、52b、バッファタンク54及び連通チューブ56a、56bを含んでいる。サブタンク51a、51bは、上筐体1aの左側面近傍に配置されている(図6参照)。サブタンク51a、51bは、液体貯留室71を有している。液体貯留室71には、内部空間と大気と連通させる大気連通口72が形成されている。サブタンク51aの液体貯留室71はブラックインクを貯留しており、サブタンク51bの液体貯留室71は前処理液を貯留している。サブタンク51a、51bに貯留された液体は、ヘッド10に供給される。具体的には、制御装置(貯留量制御手段を含む)1pが、サブタンク51a、51bに設けられた液面レベルセンサ(不図示)で検出された液面レベルが所定位置になるまで、カートリッジから液体貯留室71への液体導入がなされるようにポンプを制御する。液面レベルが所定位置となったときの液体貯留室71の貯留量が最大貯留量となっている。なお、制御装置1pは、カートリッジから液体貯留室71への液体導入経路に設けられたバルブを開閉する制御を行ってもよい。
図5に示すように、大気連通口72は、液体貯留室71の上端面を、軸1h(軸線)すなわち主走査方向と平行かつ当該上端面と交差する仮想平面Xにより面積の等しい2つの領域に分割した場合における当該2つの領域のうち軸1hから離れた領域に、且つ、当該領域を副走査方向と平行かつ当該上端面と交差する仮想平面Yにより面積の等しい2つの区画にさらに分割した場合における当該2つの区画のうちバッファタンク54に近い区画に位置している(図6参照)。そして、液体貯留室71内の液体の貯留量が最大貯留量である所定量となっている場合に、上筐体1aが前記近接位置から軸1hを中心に最大限回動したときに、サブダンク51a、51bが傾いたとしても、貯留された液体が到達しないように大気連通口72が配置されている。これにより、液体貯留室71に貯留された液体が大気連通口72から漏れ出ることがない。
バッファタンク(液体保持室)54は、上筐体1aが近接位置に配置されているときサブタンク51a、51bよりも上方に配置されていると共に、液体を保持するスポンジ(吸収体)75を収容する一対の排出流路が形成されている。また、バッファタンク54には、ジョイント53、54が接続されている。ジョイント53とバッファタンク54との境界に下流口(不図示)が、ジョイント53とバッファタンク54との境界に上流口(不図示)が、ジョイント54とバッファタンク54との境界に下流口(不図示)がそれぞれ形成されている。上流口及び下流口は、ジョイント53、54とこれにより、上筐体1aが近接位置に配置されているとき、各排出流路の上流口が下流口よりも上方に位置している。このとき、ジョイント53、54即ち上流口及び下流口は、スポンジ75よりも上方に位置している。また、各排出流路のスポンジ75が配置されている領域は、周囲よりも流路断面積が大きくなっている。
各サブタンク51a、51bの大気連通口72には、連通チューブ52a、52bの一端がそれぞれ接続されている。連通チューブ52a、52bの他端はジョイント53に接続されている。ジョイント55には、連通チューブ56a、56bの一端がそれぞれ接続されている。連通チューブ56a、56bは、大気連通口72から離れる方向である下方に向かって延在し、その端部にバルブ57a、57bがそれぞれ接続されている。なお、連通チューブ52a、52bの流路断面積は、連通チューブ56a、56bの流路断面積よりも大きくなっている。
図6及び図7に示すように、連通チューブ52a、52bは、上筐体1aが近接位置に配置されている状態において、大気連通口72から上方に向かって延在した後に、直角に屈曲して大気連通口72から離れるに連れて軸1hと直交する成分を持つように軸h1に近づく方向に延在する。なお、当該成分は、バッファタンク54を越えて軸h1に近づいている。さらに、連通チューブ52a、52bは、軸1hと平行な成分を持つように延在した後に、直角に屈曲し上方に向かって延在してジョイント53に接続されている。
このように、連通チューブ52a、バッファタンク54の一方の排出流路及び連通チューブ56aが、サブタンク51aに関する大気連通口72を介して液体貯留室71と大気とを連通させる連通流路となっており、連通チューブ52b、バッファタンク54の他方の排出流路及び連通チューブ56bが、サブタンク51bに関する大気連通口72を介して液体貯留室71と大気とを連通させる連通流路となっている。これにより、バルブ57a、57bを開くことで、液体貯留室71内を大気圧にしてヘッド10への液体供給を安定させることができる。なお、プリンタ1が休止状態にあるときは、バルブ57a、57bを閉じることで液体の乾燥を防止することができる。
次に、プリンタ1が転倒した場合のサブタンク51a、51bに貯留された液体の状態について説明する。なお、図8(a)は、左側面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した状態を示しており、図8(b)は、右側面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した状態を示している。また、図9(a)は、正面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した状態を示しており、図9(b)は、背面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した状態を示している。図10は、プリンタ1が180度転倒した状態を示している。
図8(a)に示すように、軸1hが垂直に且つ左側面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した場合は、サブタンク51a、51bの液体貯留室71内に貯留された液体が大気連通口72から離隔する方向に移動するため、貯留された液体が大気連通口72から漏れ出ることがない。
図8(b)に示すように、軸1hが垂直に且つ右側面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した場合は、サブタンク51a、51bの液体貯留室71内に貯留された液体が大気連通口72に接する方向に移動するため、液体が大気連通口72から連通チューブ52a、52bに流れ込む。このとき、連通チューブ52a、52bに流れ込んだ液体は、図8(b)における連通チューブ52a、52bの上下方向に延在する部分の液体貯留室71内の液面と同じ高さの位置で停止する。
図9(a)に示すように、軸1hを水平に保ちつつ正面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した場合は、サブタンク51a、51bの液体貯留室71内に貯留された液体が大気連通口72に接する方向に移動するため、液体が大気連通口72から連通チューブ52a、52bに流れ込む。このとき、連通チューブ52a、52bに流れ込んだ液体は、図9(a)における連通チューブ52a、52bの上下方向に延在する部分(大気連通口72から離れるに連れて軸1hと直交する成分)の液体貯留室71内の液面と同じ高さの位置で停止する。
図9(b)に示すように、軸1hを水平に保ちつつ背面が下になるようにプリンタ1が90度転倒した場合は、サブタンク51a、51bの液体貯留室71内に貯留された液体が大気連通口72から離隔する方向に移動するため、貯留された液体が大気連通口72から漏れ出ることがない。
図10に示すように、プリンタ1が180度転倒した場合は、サブタンク51a、51bの液体貯留室71内に貯留された液体が大気連通口72に接する方向に移動するため、液体が大気連通口72から連通チューブ52a、52bに流れ込む。連通チューブ52a、52bに流れ込んだ液体は、バッファタンク54を通過して図10における連通チューブ56a、56bの上下方向に延在する部分の液体貯留室71内の液面と同じ高さの位置で停止する。
以上に述べたように、本実施形態に係るプリンタ1によると、大気連通口72は、液体貯留室71の上端面を、軸1hと平行かつ当該上端面と交差する仮想平面Xにより面積の等しい2つの領域に分割した場合における当該2つの領域のうち軸1hから離れた領域に位置している。このため、上筐体1aが前記近接位置から軸1hを中心に最大限回動したときに、サブダンク51a、51bが傾いたとしても、液体貯留室71に貯留されている液体の液面が大気連通口72に接触するのを抑制することができる。言い換えると、大気連通口72を前記2つの領域のうち軸1hから離れた領域に位置させたことで、大気連通口72を前記2つの領域のうち軸1hに近づいた領域に位置させた場合に比べて、大気連通口72から液体を漏れ出させることなく液体貯留室71に極力沢山の液体を貯留させることが可能になる。
また、軸1hを水平に保ちつつ背面が下になるようにプリンタ1が転倒したとしても、液体貯留室71に貯留されている液体の液面が大気連通口72に接触するのを抑制することができる。これにより、サブダンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
また、液体貯留室71内の液体の貯留量が所定量である場合に、上筐体1aが前記近接位置から軸1hを中心に最大限回動したときに、サブダンク51a、51bが傾いたとしても、貯留された液体が到達しないように大気連通口72が配置されているため、大気連通口72から流出する可能性の高い状況であっても液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
また、サブタンク51a、51bには、大気連通口72を介して液体貯留室71と大気とを連通させる連通流路が接続されているため、大気連通口から流出した液体が連通流路に流れ込むこととなり、サブタンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをさらに防止することができる。
このとき、上流に位置する連通チューブ52a、52bの流路断面積が、下流に位置する連通チューブ56a、56bの流路断面積よりも大きくなっているため、大気連通口72に近い領域は断面積が比較的大きくなり液体の付着や汚れなどによる閉塞を防止するとともに、それより遠い領域の断面積が比較的小さくなり液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
さらに、連通チューブ52a、52bが屈曲しているため、サブタンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを効果的に防止することができる。
加えて、連通チューブ52a、52bは、上筐体1aが近接位置に配置されている状態において、大気連通口72から離れるに連れて、軸1hと直交する成分を持つように軸1hに近づく方向に延在するため、軸1hを水平に保ちつつプリンタ1が正面が下になるように転倒したとしても、当該成分において液体が止まる。これにより、サブタンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをより効果的に防止することができる。このとき、当該成分は、バッファタンク54を越えてh1に近づいているため、液体が外部に漏れ出すのを確実に防止することができる。
さらに、大気連通口72は、大気連通口72が配置されている先の領域を分割する2つの区画のうちバッファタンク54に近い区画に位置している。そして、連通チューブ52a、52bが、大気連通口72から離れるに連れて、軸1hと平行な成分を持つように一方の区域から他方の区域に向かう方向に延在した部分を有している。このため、プリンタ1が転倒した場合に、大気連通口72が相対的に下方にある区域に位置しているようなとき(軸1hが垂直に且つ右側面が下になるようにプリンタ1が90度転倒したとき)であっても、軸1hと平行で一方の区域から他方の区域に向かう方向に延在した部分で液体が止まるので、サブタンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをより効果的に防止することができる。また、横転によって大気連通口72が相対的に上方にある区域に位置しているようなとき(軸1hが垂直に且つ左側面が下になるようにプリンタ1が90度転倒したとき)には、液体貯留室に貯留されている液体の液面が大気連通口に接するのを抑制することができる。
さらに、上筐体1aが近接位置に配置されているとき、サブタンク51a、51bよりも上方に位置している連通チューブ52a、52bと、これよりも下流において大気連通口72から離れるに連れて下方に向かう連通チューブ56a、56bとを連通流路が有しているため、プリンタ1が上下ひっくり返るような転倒が生じた場合にも、連通チューブ52a、52bで液体が止まるので、サブタンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを防止することができる。
加えて、上筐体1aが近接位置に配置されているとき、連通チューブ56a、56bの下端がサブタンク51a、51bの下方に位置しているため、プリンタ1が上下ひっくり返るような転倒が生じた場合に、サブタンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのをより確実に防止することができる。
また、連通流路がバッファタンク54を有していることにより、サブタンク51a、51bから漏れ出した液体がスポンジ75に保持されるため、サブタンク51a、51bに貯留されている液体が外部に漏れ出すのを確実に防止することができる。
加えて、上筐体1aが近接位置に配置されているとき、バッファタンク54の上流口及び下流口がスポンジ75よりも上方に位置しているため、180°転倒時にバッファタンク54内で上流口及び下流口に面した空間に液体が一時的に保持され、その後定常姿勢に戻されたときにスポンジ54で液体を保持することができる。このとき、上流口が下流口よりも上方に位置していることで、180°転倒時に、上流口から流入した液体がそのまま下流口から流出しにくくなるので、液体が外部に漏れ出すのを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態においては、液体貯留室71内の液体の貯留量が所定量である場合に、上筐体1aが前記近接位置から軸1hを中心に最大限回動したときに、貯留された液体が到達しないように大気連通口72が配置されている構成であるが、上筐体1aが回動したときに、貯留された液体が大気連通口72に到達してもよい。この場合であっても、大気連通口72から漏れ出した液体が連通流路内で停止して外部に漏れ出すことはない。
また、上述の実施形態においては、サブタンク51a、51bには、大気連通口72を介して液体貯留室71と大気とを連通させる連通流路が接続されている構成であるが、このような連通流路が接続されていなくてもよい。
加えて、上述の実施形態においては、上流に位置する連通チューブ52a、52bの流路断面積が、下流に位置する連通チューブ56a、56bの流路断面積よりも大きくなっているが、両者の流路断面積の大小関係は任意のものであってよい。
さらに、上述の実施形態においては、連通チューブ52a、52bが屈曲しているが、連通チューブは屈曲していなくてもよい。
加えて、上述の実施形態においては、連通チューブ52a、52bは、大気連通口72から離れるに連れて、軸1hと直交する成分を持つように軸1hに近づく方向に延在する構成であるが、軸1hと直交する成分を持っていなくてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、大気連通口72がバッファタンク54に近い区画に位置しており、連通チューブ52a、52bが、大気連通口72から離れるに連れて、軸1hと平行な成分を持つように延在する構成であるが、大気連通口72はバッファタンク54から離れた区画に位置していてもよいし、連通チューブが軸1hと平行な成分を持っていなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、連通チューブ52a、52bが、大気連通口72から上方に向かって延在した後に、直角に屈曲して大気連通口72から離れるに連れて軸1hと直交する成分を持つように軸h1に近づく方向に延在し、さらにその後、連通チューブ52a、52bは、軸1hと平行な成分を持つように延在する構成であるが、軸1hと直交する成分と軸1hと平行な成分との位置関係が逆になってもよい。
さらに、上述の実施形態においては、上筐体1aが近接位置に配置されているとき、連通チューブ52a、52bがサブタンク51a、51bよりも上方に位置していると共に、連通チューブ52a、52bよりも下流において連通チューブ56a、56bが大気連通口72から離れるに連れて下方に向かう構成であるが、上流側の連通チューブがサブタンク51a、51bと同じ位置又は下方に位置してもよいし、下流側の連通チューブが任意の形状を有していてもよい。
加えて、上述の実施形態においては、連通チューブ56a、56bの下端がサブタンク51a、51bの下方に位置しているが、連通チューブの下端がサブタンク51a、51bと同じ高さ以上に位置していてもよい。
また、上述の実施形態においては、連通流路が、スポンジ75を含むバッファタンク54を有する構成であるが、バッファタンク54内にスポンジ75が配置されていなくてもよいし、連通流路がバッファタンク54を有しない構成であってもよい。
加えて、上述の実施形態においては、上筐体1aが近接位置に配置されているとき、バッファタンク54の上流口及び下流口がスポンジ75よりも上方に位置しているが、上流口及び下流口は任意の位置に配置されていてもよい。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能であり、さらに、インク以外の液体を吐出させることで記録を行う記録装置にも適用可能である。
1 インクジェットプリンタ
1a 上筐体
1b 下筐体
1p 制御装置
1h 軸
9 記録部
10 ヘッド
51a、51b サブタンク
52a、52b 連通チューブ
53、55 ジョイント
54 サブタンク
54 スポンジ
54 バッファタンク
56a、56b 連通チューブ
57a、57b バルブ
60 支持部
71 液体貯留室
72 大気連通口
75 スポンジ

Claims (12)

  1. 記録媒体を支持する支持部と、
    液体を吐出する吐出口を有していると共に、前記吐出口から液体を吐出することによって前記支持部に支持された記録媒体に画像を記録する記録部と、
    前記記録部に供給される液体を貯留するタンクと、
    前記支持部を保持する第1筐体と、
    前記記録部及び前記タンクを保持する第2筐体とを備えており、
    前記第2筐体は、前記第1筐体に対して所定の軸線を中心に回動可能であり、
    当該回動によって前記記録部が前記第1筐体に近接した近接位置と、前記近接位置のときよりも前記記録部が前記第1筐体から離隔した離隔位置とを前記第2筐体が取り得ると共に、前記近接位置において前記支持部と前記記録部とが対向し、
    前記タンクは、液体を貯留する液体貯留室及び当該液体貯留室と大気とを連通させる大気連通口を有しており、
    前記大気連通口は、前記液体貯留室の上端面を、前記軸線と平行かつ前記上端面と交差する仮想平面により面積の等しい2つの領域に分割した場合に、前記2つの領域のうち前記軸線から離れた領域に位置していることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記液体貯留室内の液体の最大貯留量が所定量となるように制御する貯留量制御手段をさらに備えており、
    前記液体貯留室内の液体の貯留量が前記所定量である場合に前記第1筐体が前記近接位置から前記軸線を中心に最大限回動したときに、前記液体が到達しない領域に前記大気連通口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記タンクには、前記大気連通口を介して前記液体貯留室と大気とを連通させる連通流路が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記連通流路の第1位置における流路断面積が、前記第1位置よりも下流にある第2位置における流路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記連通流路が屈曲していることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記連通流路が、前記大気連通口から離れるに連れて、前記軸線と直交する成分を持つように前記軸線に近づく方向に延在している部分を有していることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記上端面内で前記大気連通口が位置する前記軸線から離れた前記領域を、前記軸線と直交しかつ前記軸線と平行な方向について前記液体貯留室の中心を通過する仮想平面で、面積の等しい2つの区域にさらに2つに分割した場合に、前記大気連通口が一方の区域に位置しており、
    前記連通流路が、前記大気連通口から離れるに連れて、前記軸線と平行な成分を持つように前記一方の区域から他方の区域に向かう方向に延在した部分を有していることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記連通流路には、前記タンクよりも上方に位置している部分と、当該部分よりも下流において前記大気連通口から離れるに連れて下方に向かう部分とが形成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記大気連通口から離れるに連れて下方に向かう部分の下流端が前記タンクよりも下方に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. 前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記連通流路の前記タンクよりも上方に位置している部分に、周囲よりも流路断面積が大きい液体保持室が設けられており、
    前記液体保持室には、前記連通流路の一部を構成する上流口及び下流口が形成されており、
    前記液体保持室内には、液体を保持可能な吸収体が収容されていることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記上流口及び前記下流口が前記吸収体よりも上方に位置していることを特徴とする請求項10に記載の液体吐出装置。
  12. 前記第2筐体が前記近接位置に配置されているとき、前記上流口が前記下流口よりも上方に位置していることを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置。
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