JP2004216599A - 固定機構、液体吐出ヘッドカートリッジ及び液体吐出装置 - Google Patents

固定機構、液体吐出ヘッドカートリッジ及び液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドカートリッジを装置本体に適切に固定する。
【解決手段】ノズル面37と平行な面内に3点設けられ、各点がノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂頂点S1,S2,S3に位置する3つのヘッド側固定部61a,61b,61cと、吐出位置に位置する対象物2の主面と平行な面内に3点設けられ、各点が対象物と平行な面に形成される所定の3角形の各頂頂点S4,S5,S6に位置する3つの本体側固定部63a,63b,63cとからなる係合手段と、ノズル面37と平行な取付基準面72a,72b,72cを有し且つ高さが同一の3つのヘッド側固定基準部62a,62b,62cと、対象物2の主面と平行な取付基準面75a,75b,75cを有し且つ高さが同一の3つの本体側固定基準部64a、64b、64cとからなる位置決め手段とを備える。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置本体に液体吐出ヘッドカートリッジを固定する固定機構、並びにこのような固定機構によって装置本体に固定される液体吐出ヘッドカートリッジ、並びにこのような固定機構によって液体吐出ヘッドカートリッジが装置本体に固定された液体吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体を吐出する液体吐出装置として、例えば記録紙の対象物に対してヘッドチップよりインクを吐出させて、画像や文字を記録するプリンタ装置としてインクジェット方式を用いたインクジェットプリンタ装置がある。このインクジェット方式を用いたインクジェットプリンタ装置は、記録速度が高速であり、低ランニングコスト、装置の小型化、プリント画像のカラー化が容易という利点がある。
【0003】
また、インクジェットプリンタ装置には、例えばインクタンクが備えられ、インクを吐出させるノズルが形成されたヘッドカートリッジをキャリッジに装着してこのキャリッジを記録紙の幅方向に往復移動させることで、記録紙に印刷をしていくシリアル型プリンタ装置がある。
【0004】
そして、ヘッドカートリッジをキャリッジに装着する方法としては、キャリッジの上方や後方からヘッドカートリッジを装着したり、キャリッジの所定の方向からヘッドカートリッジを装着した後に、キャリッジに備え付けられた固定用のレバー等を操作して適切な位置へプリントヘッドを圧接したりして固定する方法がある(例えば、特許文献1を参照。)。
【0005】
また、シリアル型プリンタ装置では、キャリッジにヘッドカートリッジを着脱することによって生じるヘッドカートリッジのノズルが形成されたノズル面と記録紙との位置ずれを補正する自動調整機能を備えるものもある。このような自動調整機能を備えるシリアル型プリンタ装置では、キャリッジにヘッドカートリッジを装着した後、試験印刷を行い、その結果をセンサーで読み取り、カムチュエーターでキャリッジに設けられたピンと接続されている回転可能な調節カムを駆動させる。これにより、シリアル型のプリンタ装置では、カムチュエーター等でキャリッジの位置を調節し、ヘッドカートリッジのノズル面と記録紙との位置ずれを補正する(例えば、特許文献2を参照。)。
【0006】
これに対して、インクジェットプリンタ装置には、記録紙の幅に相当する長さにわたり複数のノズルが直線状に形成されたノズル面を有するヘッドカートリッジを備えるライン型プリンタ装置がある。
【0007】
このライン型プリンタ装置では、上述したシリアル型プリンタ装置と比べて、記録紙の幅に相当する長さにわたってノズル面が形成されたヘッドカートリッジを備えるため、インクタンクの大型化が容易であり、また印刷速度を速めることができる。
【0008】
【特許文献1】
特許第2698638号公報
【特許文献2】
特開平5−254114号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述したライン型プリンタ装置は、装置本体に取り付けられているキャリッジにヘッドカートリッジを固定するシリアル型プリンタ装置とは異なり、ヘッドカートリッジが装置本体に対して着脱可能とされるものである。このため、ライン型プリンタ装置では、インクを吐出するノズル面を記録紙側に向けてヘッドカートリッジを装置本体に固定することによって、インクを突出するノズル面と印刷位置に搬送された記録紙との平行な位置関係及び所定の相対距離が設定される。
【0010】
しかしながら、従来のライン型プリンタ装置では、ヘッドカートリッジが装置本体に着脱されるため、ヘッドカートリッジを装置本体に装着する際にノズル面と記録紙との平行な位置関係を一定に維持することが困難であり、また、ノズル面と記録紙との相対距離も装着毎に変化してしまうといった問題があった。
【0011】
例えば、ライン型プリンタ装置では、ヘッドカートリッジが記録紙の幅に相当する大きさに形成されているため取り付け方法によっては、図16に示すように、ノズル面と記録紙との平行な位置関係が得られなくなってしまう場合や、図17に示すように、ノズル面102に歪みが発生してしまう場合がある。このような場合、ライン型プリンタ装置では、記録紙に対するインク103の着弾地点や着弾時間がずれてしまい画質が安定しなくなってしまう。
【0012】
また、ライン型プリンタ装置では、ヘッドカートリッジが記録紙の幅に相当する大きさに形成されているため、装置本体に対するヘッドカートリッジの着脱をより容易とする構造が求められている。
【0013】
そこで、本発明は、上述したような課題を解決するために提案されたものであり、液体吐出装置の装置本体に液体吐出ヘッドカートリッジを固定する際に、液体吐出ヘッドカートリッジ側のノズル面と装置本体側の対象物との平行な位置関係及び所定の相対距離を適切に設定することを可能とした固定機構を提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、液体吐出ヘッドカートリッジを液体吐出装置の装置本体に固定する際に、ノズル面と対象物との平行な位置関係及び所定の相対距離が適切に設定され、安定した液体の吐出を可能とした液体吐出ヘッドカートリッジを提供することを目的とする。
【0015】
更に、本発明は、装置本体に対して液体吐出ヘッドカートリッジがノズル面と対象物との平行な位置関係及び所定の相対距離が適切に設定された状態で固定されることによって、安定した液体の吐出動作を行うことを可能としたプリンタ装置を提供する目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明に係る固定機構は、対象物に液体を吐出する液体吐出装置の装置本体に、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドカートリッジを着脱可能に固定する。固定機構は、液体吐出ヘッドカートリッジのノズル面と平行な面内に3点設けられ、各点がノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つのヘッド側固定部と、これら3つのヘッド側固定部に対応して、装置本体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行な面内に3点設けられ、各点が対象物と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つの本体側固定部とを有し、3つヘッド側固定部と3つの本体側固定部とが互いに係合可能とされた係合手段と、3つのヘッド側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、ノズル面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つのヘッド側固定基準部と、これら3つのヘッド側固定基準部に対応して、3つの本体側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、装置本体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つの本体側固定基準部とを有し、3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と3つの本体側固定基準部の取付基準面とが互いに当接可能とされた位置決め手段とを備える。固定機構は、3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と3つの本体側固定基準部の取付基準面とを当接した状態で、3つのヘッド側固定部と3つの本体側固定部とを係合することで、液体吐出ヘッドカートリッジを装置本体に位置決め固定する。
【0017】
上述した目的を達成する本発明に係る液体吐出ヘッドカートリッジは、対象物に液体を吐出する液体吐出装置の装置本体に着脱可能に設けられ、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する。液体吐出ヘッドカートリッジは、ノズル面と平行な面内に3点設けられ、各点がノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つのヘッド側固定部と、3つのヘッド側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、ノズル面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つのヘッド側固定基準部とを備える。装置本体には、3つのヘッド側固定部に対応して、装置本体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行な面内に3点設けられ、各点が対象物と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つの本体側固定部と、3つの本体側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、装置本体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つの本体側固定基準部とが設けられている。液体吐出ヘッドカートリッジは、3つのヘッド側固定基準部の取付基準面が3つの本体側固定基準部の取付基準面に当接された状態で、3つのヘッド側固定部が3つの本体側固定部に係合されることによって、装置本体に位置決め固定されることを特徴とする。
【0018】
上述した目的を達成する本発明に係る液体吐出装置は、対象物に対して液体を吐出する。液体吐出装置は、装置本体と、装置本体に装着され、装置本体の吐出位置に位置する対象物に対して液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドカートリッジと、液体吐出ヘッドカートリッジを上記装置本体に着脱可能に固定する固定機構とを備える。液体吐出装置は、液体吐出ヘッドカートリッジのノズル面と平行な面内に3点設けられ、各点がノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つのヘッド側固定部と、これら3つのヘッド側固定部に対応して、装置本体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行な面内に3点設けられ、各点が対象物と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つの本体側固定部とを有し、3つヘッド側固定部と3つの本体側固定部とが互いに係合可能とされた係合手段と、3つのヘッド側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、ノズル面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つのヘッド側固定基準部と、これら3つのヘッド側固定基準部に対応して、3つの本体側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、装置本体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つの本体側固定基準部とを有し、3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と3つの本体側固定基準部の取付基準面とが互いに当接可能とされた位置決め手段とを備える。液体吐出装置は、3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と3つの本体側固定基準部の取付基準面とを当接した状態で、3つのヘッド側固定部と3つの本体側固定部とを係合することで、液体吐出ヘッドカートリッジを装置本体に位置決め固定されていることを特徴とする。
【0019】
以上のように、本発明では、液体吐出ヘッドカートリッジに設けられた3つのヘッド側固定基準部と、装置本体に設けられた3つの本体側固定基準部とが、互いの取付基準面を当接させることによって、液体吐出ヘッドカートリッジのノズル面と吐出位置に位置する対象物の主面とが平行且つ適切な相対距離をもって、液体吐出ヘッドカートリッジを装置本体に適切に位置決めすることができる。そして、液体吐出ヘッドカートリッジが装置本体に対して適切に位置決めされた状態で、液体吐出ヘッドカートリッジに設けられた3つのヘッド側固定部と、装置本体に設けられた3つの本体側固定部とを互いに係合することによって、ノズル面に歪みや傾き等を発生させることなく液体吐出ヘッドカートリッジを装置本体に適切に固定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る固定機構、液体吐出ヘッドカートリッジ及び液体吐出装置をプリンタ装置に適用した例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1に示すように、本発明を適用したプリンタ装置1は、対象物となる記録紙2に対して液体であるインク3を吐出して画像や文字を印刷するものである。また、このプリンタ装置1は、記録紙2の印刷幅に合わせてインク吐出孔を設けた、いわゆるライン型のプリンタ装置である。
【0022】
プリンタ装置1は、記録紙2の印刷幅にわたって形成されたヘッドカートリッジ4と、このヘッドカートリッジ4が装着される装置本体5とを備える。
【0023】
そして、このプリンタ装置1では、ヘッドカートリッジ4が装置本体5に対して着脱可能であり、更に、ヘッドカートリッジ4に対してインク供給源となるインクタンク6が着脱可能となっている。すなわち、プリンタ装置1では、ヘッドカートリッジ4とインクタンク6が消耗品として取り扱われ交換可能となっている。
【0024】
先ず、上述したプリンタ装置1を構成するヘッドカートリッジ4について図面を参照して説明する。
【0025】
ヘッドカートリッジ4は、導電性の液体であるインク3を、例えば電気熱交換式又は電気機械変換式等で微細に粒子化して吐出し、記録紙2上にインク液滴を吹付ける。具体的に、ヘッドカートリッジ4は、図2に示すように、インク3が充填された容器であるインクタンク6が装着されるカートリッジ本体7を有する。
【0026】
ここで、インクタンク6は、図2に示すように、例えば樹脂材料等を射出成形することにより成形されるものであり、長手方向を使用する記録紙2の幅方向の寸法と略同じ寸法となす略矩形状に形成され、カートリッジ本体7に対して着脱可能とされている。
【0027】
具体的に、インクタンク6は、図3に示すように、インク3を収容するインク収容部8と、インク収容部8からカートリッジ本体7にインク3を供給するインク供給部9と、外部からインク収容部8内に空気を取り込む外部連通孔10と、外部連通孔10より取り込まれた空気をインク収容部8内に導入する空気導入管11と、外部連通孔10と空気導入管11との間でインク3を一時的に貯留するインク貯留部12と、外部連通孔10から外部へのインク漏れを防ぐシール13と、インクタンク6をカートリッジ本体7に固定するための係止突部14及び係合段部15と、インクタンク6を識別する識別突部16とを有している。
【0028】
インク収容部8は、気密性の高い材料により略矩形に形成され、長手方向の寸法が記録紙2の幅方向、すなわち記録紙2の送り方向に対して直交する方向の寸法と略同じ寸法となるように形成されている。
【0029】
インク供給部9は、インク収容部8の下側略中央部に設けられている。このインク供給部9は、インク収容部8内と連通した略凸形状のノズルであり、このノズルの先端が後述するカートリッジ本体7に形成された接続供給部17に嵌合されることによって、インクタンク6がカートリッジ本体7に接続されている。なお、インク収容部8の底面は、中央部が最も深くなるように形成され、収容しているインク3がインク供給部9に集中するようになっている。
【0030】
外部連通孔10は、インクタンク6外部からインク収容部8に空気を取り込む通気口である。外部連通孔10は、インクタンク6がカートリッジ本体7に装着されてインク収容部8からカートリッジ本体7側にインク3が流下した際に、インク収容部8内のインク3が減少した分に相当する分の空気を外部よりインクタンク6内に取り込むために、インクタンク6の外周面等に設けられている。
【0031】
空気導入管11は、インク収容部8と外部連通孔10とを連通し、外部連通孔10より取り込まれた空気をインク収容部8内に導入する。これにより、このインクタンク6では、カートリッジ本体7に装着された際に、カートリッジ本体7にインク3が供給されてインク収容部8内がインク3の減少に伴い減圧状態となっても、空気導入管11によりインク収容部8に空気が導入されることから、内部の圧力が平衡状態に保たれてインク3をカートリッジ本体7に適切に供給することができる。
【0032】
インク貯留部12は、外部連通孔10と空気導入管11との間に設けられ、インク収容部8に連通する空気導入管11よりインク3が漏れ出た際に、いきなり外部に流出することがないようにインク3を一時的に貯留する。
【0033】
シール13は、外部連通孔10までインク3が逆流してしまった場合でもインク3がインクタンク6の外部に漏れてしまうことを防止するとともに、外気を取り込む際に塵や埃がインクタンク6の内部に混入することを防止する部材である。このシール13は、少なくともインク3を透過しないような撥水性を有する材料で形成されている。シール13は、更に、インク収容部8に対して空気を供給する必要があるため通気性を有する。
【0034】
係止突部14は、インクタンク6の長手方向の一方の側面に設けられた突部であり、カートリッジ本体7の後述するラッチレバー18に形成された孔19と係合する。この係止突部14は、上面がインク収容部8の側面に対して略直交するような平面で形成されるとともに、下面は側面から上面に向かって傾斜するように形成されている。
【0035】
係合段部15は、インクタンク6の係止突部14が設けられた側面の反対側の面の上部に設けられている。係合段部15は、インクタンク6の上面と一端が接する傾斜面16aと、この傾斜面の他端と接し、上面と平行な平面16bとからなる。
【0036】
インクタンク6は、係合段部15が設けられていることで、平面16bが設けられた側面の高さが、係止突部14が設けられた側面の高さに対して低くなるように形成され、この係止段部16でカートリッジ本体7の後述する係合片22と係合する。係合段部15は、ヘッドカートリッジ4の装着部20に挿入されるとき、挿入端側の側面に設けられ、装着部20側の係合片22に係合することで、インクタンク6を装着部20に装着する際の回動支点部となる。
【0037】
識別突部16は、インクタンク6の種類を識別するための突部であり、カートリッジ本体7の識別凹部21に挿入されることで、装着位置を規制する。すなわち、具体的なインクタンク6の種類としては、図2に示すように、例えばイエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの4色に対応する4つのインクタンク6がある。これらインクタンク6を全てカートリッジ本体7に装着することで、ヘッドカートリッジ4は、カラー印刷に対応するようになっている。従って、カートリッジ本体7には、インクタンク6を全て装着することとなるため、カートリッジ本体7に各インクタンク6を装着する際に、装着位置を間違えるおそれがある。そこで、識別突部16は、各インクタンク6を所定の位置に間違いなく装着するために、カートリッジ本体7の後述する識別凹部21にあわせてインクタンク6のそれぞれにおいて突部の位置が異なるようにしている。
【0038】
インクタンク6が装着されるカートリッジ本体7は、図2及び図3に示すように、インク供給部9と接続されてインク3が供給される接続供給部17と、ラッチレバー18と、インクタンク6が装着される装着部20と、インクタンク6を固定する係合片22と、インクタンク6を付勢する付勢部材23と、インク3を吐出するヘッドチップ24と、ヘッドチップ24を保護するヘッドキャップ25とを有している。
【0039】
接続供給部17は、インクタンクのインク供給部9と接続されており、ヘッドチップ24にインク3を供給する供給路を形成する。接続供給部17は、詳細を図示しないが、ヘッドチップ24への供給路を開閉する弁等を内部に有している。接続供給部17は、この弁によって、インクタンク6からヘッドチップ24へ適切な量のインク3を供給することができる。
【0040】
ラッチレバー18は、図3に示すように、装着部20の係合片22に対して反対側の側面、すなわち長手方向の他端の側面に設けられており、略長方形状の孔19を有している。ラッチレバー18は、装着部20の長手方向の他端の側面の底面側に基端部が一体的に設けられている。ラッチレバー18は、孔19が形成されている先端側がこの側面に対して近接離間する方向に弾性変位するように形成されている。ラッチレバー18は、インクタンク6が装着部20に装着されると同時に、弾性変位し、孔19がインクタンク6の係止突部14と係合し、装着部20に装着されたインクタンク6が装着部20より脱落しないようにする。
【0041】
インクタンク6が装着される装着部20は、インクタンク6が装着できるように略凹形状となっており、ここでは4つのインクタンク6が並列に収納される。装着部20は、インクタンク6が収納されることから、インクタンク6と同様に印刷幅の方向に長く設けられている。
【0042】
装着部20は、図2に示すように、イエロー用のインクタンク6yが装着される装着部20y、マゼンタ用のインクタンク6mが装着される装着部20m、シアン用のインクタンク6cが装着される装着部20c、ブラック用のインクタンク6kが装着される装着部20kからなり、装着部20y,20m,20c,20kが隔壁27によりそれぞれ隣接するように区画されている。
【0043】
装着部20の開口端に設けられる係合片22は、装着部20の長手方向の一端縁に設けられており、インクタンク6の係合段部15と係合する。係合片22は、インクタンク6の係合段部15側を先に装着部20に挿入し、インクタンク6を斜めして装着部20内にインクタンク6を挿入することによって、係合段部15との係合位置が回動支点となり、インクタンク6の係合突部15側を装着部20側に回動させるように挿入することによって、装着部20にインクタンク6を容易に装着することができる。
【0044】
付勢部材23は、装着部20のインクタンク6の係止部18側に対応する側面の底面に設けられ、インクタンク6を取り外す方向に付勢する付勢部材である。付勢部材23は、インクタンク6を取り外す方向に弾性変位可能とされた、例えば板係合部材72a,72b,72cが用いられている。付勢部材23は、その板係合部材72a,72b,72cを折曲させ、折曲させることにより形成された頂部でインクタンク6の底面を押圧し、装着部20に装着されているインクタンク6を装着部20より取り外す方向に付勢するようにしている。
【0045】
ヘッドチップ24は、図4に示すように、ベースとなる回路基板28と、インク3を加熱する発熱抵抗体29と、インク3の漏れを防ぐフィルム30と、インク3が吐出されるノズル31が多数設けられたノズルシート32と、これらに囲まれてインク3が供給される空間であるインク加圧室33と、インク加圧室33にインク3を供給するインク流路部34とを備えている。
【0046】
回路基板28は、シリコン等の半導体基板からなるものであり、その一主面に、発熱抵抗体29が形成されており、この発熱抵抗体29と回路基板28上の図示しない制御回路とが接続されている。この制御回路は、ロジックIC(Integrated Circuit)やドライバートランジスタ等からなる。
【0047】
発熱抵抗体29は、制御回路から供給される電力により発熱し、インク加圧室33内のインク3を加熱して内圧を高める。発熱抵抗体29は、インク3を加熱することによって、インク3を膨張させて後述するノズルシート32にインク3を送り込ませる。
【0048】
フィルム30は、回路基板28の一主面に積層されている。フィルム30は、例えば露光硬化型のドライフィルムレジストからなるものであり、回路基板28の一主面の略全体に積層された後、フォトリソプロセスによって不要部分が除去されて所定形状に形成される。これにより、フィルム30は各発熱抵抗体29の周囲部を略凹状に囲むように形成されている。フィルム30により発熱抵抗体29を囲む部分がインク加圧室33の一部を形成している。
【0049】
ノズルシート32は、インク3を吐出させるためのノズル31が複数形成されたシート状部材であり、フィルム30の回路基板28と反対側に積層されている。ノズル31は、ノズルシート32に複数形成された微小孔であり、各発熱抵抗体29の下側に位置するように配置されている。
【0050】
ノズル31は、図5に示すように、記録紙2の幅に相当する長さにわたり複数形成されており、長手方向に並んだ複数のノズル31をグループ化してひとつにまとめ、このグループが長手方向に直角な方向に互いに交互にずらして形成されている。
【0051】
インク加圧室33は、回路基板28、発熱抵抗体29、フィルム30及びノズルシート32に囲まれた空間であり、インク流路部34から供給されるインク3を発熱抵抗体29により加熱させて内圧を上昇させる。
【0052】
インク流路部34は、接続供給部17と接続されており、接続供給部17に接続されたインク供給部9からインク3が供給され、このインク流路部34に連通する各インク加圧室33にインク3を送り込む流路を形成している。すなわち、インク流路部34と上述の接続供給部17とが連通されている。これにより、インクタンク6から供給されるインク3がインク流路部34に流れ込み、インク加圧室33内に充填される。
【0053】
以上のような構成を有するヘッドチップ24は、図3に示すように、例えばイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各インクタンク6に対応するインク流路部34がそれぞれ記録紙2の幅方向に渡って設けられているため、印刷幅方向に略直線状に並設されているノズル31全体にインク3が行き渡るようになる。そして、ヘッドチップ24では、インクタンク6からインク供給部9を介して、接続供給部17及びインク流路部34にインク3が流れ、発熱抵抗体29によりインク加圧室33中のインク3が加圧されることによって、記録紙2に対してノズル31からインク3が吐出される。
【0054】
ヘッドキャップ25は、ヘッドチップ24を保護するために設けられたカバーであり、インク3を吐出する際には、図13に示す装置本体5のヘッドキャップ開閉機構35により開閉される。ヘッドキャップ25は、図2に示すように、開閉方向に設けられた溝部36と、長手方向に設けられヘッドチップ24のノズル面37に付着した余分なインク3を吸い取る清掃ローラ38とを有している。
【0055】
ヘッドキャップ25は、開閉動作時にこの溝部36に沿って開閉するようにされており、このとき清掃ローラ38がヘッドチップ24のノズル面37に当接しながら回転することで、余分なインク3を吸い取り、ヘッドチップ24のノズル面37を清掃する。この清掃ローラ38は、例えば吸水性の高い部材が用いられる。また、ヘッドキャップ25は、ヘッドチップ24内のインク3が乾燥しないようにする。
【0056】
また、ヘッドカートリッジ4では、各色に対応するヘッドチップ24が、ライン状のノズル31を有するため、各色に対応するインク流路部34が記録紙2の幅方向に延在されている。このようなヘッドチップ24にインク3を効率よく供給するために、幅方向の略中央にインク3を供給するための接続供給部17があることが好ましく、これにともないインクタンク6の供給部13も幅方向の略中央とされている。
【0057】
このようなヘッドカートリッジ4では、ヘッドチップ24を小型化するために、各色に対応するノズル31のライン及びノズル31上のインク流路部34の間隔を狭め、これにともない各色に対応する接続供給部17同士の間隔も狭めている。
【0058】
したがってインクタンク6の形状は、上述したように記録紙2の幅方向に延在した形状とすることがインク3の容量の上で最も好ましい。インクタンク6をこのような形状とすることで、インクタンク6の高さ及び厚みを抑えてインク3の容量を確保することができる。
【0059】
次に、以上のように構成されたヘッドカートリッジ4が装着される装置本体5について図面を参照して説明する。
【0060】
装置本体5は、図6に示すように、上筐体39と、下筐体40とからなり、下筐体40に対して上筐体39が開閉可能である。上筐体39には、図6及び図7に示すように、ヘッドカートリッジ4が装着されるヘッドカートリッジ装着部41が設けられている。下筐体40には、記録紙2が供給されている給紙トレイ44と、記録紙2を給紙する給紙ローラ45と、給紙された記録紙2から1枚の記録紙を取り出す分離ローラ46と、分離ローラ46によって送られてきた記録紙を装置本体5の前面側に送る反転ローラ47と、反転ローラ47から送られてきた記録紙をインクが吐出される吐出位置である印刷位置まで送るベルト48と、印刷された記録紙2を排紙する排紙ローラ49と、排紙ローラ49によって排紙された記録紙2を取り出す取り出しトレイ50とが設けられている。
【0061】
ヘッドカートリッジ装着部41は、図1に示すように、ヘッドカートリッジ4が装着される凹部が形成されており、この凹部にヘッドカートリッジ4が装着される。また、ヘッドカートリッジ装着部41は、ヘッドカートリッジ4が装着されると、上筐体39に開閉可能に取り付けられた上蓋42によって閉塞することが可能である。これにより、ヘッドカートリッジ4が装着された装置本体5への塵や埃等の侵入が防止される。
【0062】
給紙トレイ44は、装置本体5の前面に突出して設けられており、印刷される記録紙2が収納されている。給紙トレイ44には、複数枚の記録紙2を積層してストックすることができる。
【0063】
給紙ローラ45は、給紙トレイ44の近傍に設けられている。給紙ローラ45は、図7中の矢印A方向に回転することによって、給紙トレイ44に収納されている記録紙2を給紙トレイ44から取り出す。そして、給紙ローラ45は、給紙トレイ44から取り出した記録紙2を分離ローラ46に送り込む。
【0064】
分離ローラ46は、給紙ローラ45から複数枚供給された場合、この複数枚の記録紙2から1枚の記録紙2を取り出すためのものであり、反転ローラ47の方向に回転する走行ローラ51と、給紙トレイ44の方向に回転する戻しローラ52とからなる。
【0065】
分離ローラ46は、走行ローラ51を図7中の矢印B方向に回転させることによって複数枚の記録紙2から1枚の記録紙2を反転ローラ47方向に走行させ、戻しローラ52を図7中の矢印C方向に回転させることによって、残りの記録紙2を給紙トレイ44に戻す。したがって、分離ローラ46によって、一枚の記録紙2のみを搬送させることができるようになる。そして、分離ローラ46から送り出された記録紙2は、分離ローラ46と反転ローラ47との間に設けられた案内板53a上を走行して反転ローラ47の位置に送り込まれる。
【0066】
反転ローラ47は、分離ローラ46から送られてきた記録紙2を図7中の矢印D方向に回転することによって、プリンタ装置1の背面側から前面側に設けられた印刷位置に記録紙2を反転させる。反転ローラ47が設けられた位置には、記録紙2を反転させる際に反転ローラ47に沿って記録紙2が回転させるようにするためカバー54が取り付けられている。
【0067】
ベルト48は、反転ローラ47から案内板53bを介して送られてきた記録紙2を、図7中の矢印E方向に回転することによって、プラテン板55が設けられた印刷位置まで走行させる。また、ベルト48は、図6に示すように下筐体40が開口している場合、や図7に示すように印刷が行われていない場合、プラテン板55を印刷位置から下げて待機させる。印刷を行う際には、記録紙2がヘッドカートリッジ4のノズル面37と接するように印刷位置までプラテン板55を持ち上げる。上述したことから、給紙ローラ45によって給紙された記録紙2は、分離ローラ46と、反転ローラ47と、ベルト48とからなる搬送手段によって印刷位置まで搬送される。
【0068】
排紙ローラ49は、取り出しトレイ50の近傍に設けられている。排紙ローラ49は、図7中の矢印F方向に示すように取り出しトレイ50方向に回転し、ベルト48との間に記録紙2を挟み回転することによって、印刷された記録紙2を取り出しトレイ50に排紙させる。
【0069】
取り出しトレイ50は、装置本体5に前面に突出して設けられており、給紙トレイ44と重ねて設けられている。取り出しトレイ50は、排紙ローラ49によって排紙された印刷後の記録紙2が収納され、外部からその印刷された記録紙2を取り出すことを可能とする。
【0070】
以上のような構成を有するプリンタ装置1の印刷動作について、図8を用いて説明する。
【0071】
まず、プリンタ装置1では、給紙トレイ44から給紙ローラ45が図8中の矢印A方向に回転することによって記録紙2が引き出され、分離ローラ46の走行ローラ51が図8中の矢印B方向に回転し、戻しローラ52が図8中の矢印C方向に回転することによって引き出された記録紙2のうち1枚を反転ローラ47に搬送する。反転ローラ47は、図8中の矢印D方向に回転することによって、記録紙2をプリンタ装置1の前面側の印刷位置の方向に反転させる。反転された記録紙2は、ベルト48が図8中の矢印E方向に回転することによって印刷位置まで送られ、ベルト48によって持ち上げられたプラテン板55によりヘッドカートリッジ4のノズル面37に押しつけられる。
【0072】
次いで、回路基板28に形成された制御回路からの指令によって選択された発熱抵抗体29に短時間、電流が流されることにより、発熱抵抗体29が急速に加熱される。この結果、発熱抵抗体29に接する部分にインク3が気泡となり、その気泡の膨張によって気泡の膨張分の体積と等しい体積のインク3が押しのけられる。これによって、ノズル31に接する部分の押しのけられたインク3と同等の体積のインク液滴がノズル31から吐出され、記録紙2に着弾される。
【0073】
次いで、排紙ローラ49によってインク3が吐出された記録紙2を取り出しトレイ50に送り込み、印刷された記録紙2が装置本体5の外部へ排紙される。また、全ての印刷が終了すると、ヘッドキャップ開閉機構35によりヘッドキャップ25を移動させ、ヘッドチップ24のノズル面37を閉塞する。
【0074】
ところで、上述したプリンタ装置1には、ヘッドカートリッジ4を装置本体5に固定する本発明を適用した固定機構60が設けられている。
【0075】
この固定機構60は、ヘッドカートリッジ4に設けられたヘッド側固定部61及びヘッド側固定基準部62と、装置本体5に設けられた本体側固定部63及び本体側固定基準部64とを有し、ヘッド側固定部61及び本体側固定部63が固定手段を構成し、ヘッド側固定基準部62及び本体側固定基準部64が係合手段を構成している。
【0076】
ヘッド側固定部61は、図9に示すように、ヘッドカートリッジ4の外側に突出した外周部67に、3つ設けられている。これら3つのヘッド側固定部61a,61b,61cは、ヘッドカートリッジ4の外周部67において、ノズル面37と平行な面内に設けられ、各点がノズル面37と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点S1,S2,S3に位置している。例えば、これらの3つのヘッド側固定部61a,61b,61cは、図9に示すように、各頂点S1,S2,S3が二等辺三角形を形成する位置に配置されている。
【0077】
具体的に、ヘッド側固定部61a,61b,61cは、プリンタ装置1を形成した際にプリンタ装置1の前面側となる長辺の略中央に1つ設け、残りの2つをこの長辺と相対するプリンタ装置1の背面側となる長辺の両端に設けられる。
【0078】
ヘッド側固定部61a,61b,61cは、図10及び図11に示すように、それぞれフック部65a,65b,65cと、このフック部65a,65b,65cを回転させる摘み部66a、66b、66cとを有している。ヘッド側固定部61a,61b,61cは、外周部67の上述した3点S1,S2,S3に貫通孔68a,68b,68cが形成されており、この貫通孔68a,68b,68cに係合された状態でヘッドカートリッジ4に対して回転可能に取り付けられている。
【0079】
フック部65a,65b,65cは、外周部67のヘッドカートリッジ装着部41側の面に突出した先端には、螺旋状の切込み71a,71b,71cを有している。
【0080】
そして、この切込み71a,71b,71cは、フック部65a,65b,65cの底部を直線状に貫通し、切り込んだ先端が互いに逆方向に略L字状に曲がるように、螺旋状に切り込まれている。切込み71a,71b,71cは、後述する本体固定部63a,63b,63cの係合部材72a,72b,72cが嵌め込まれる幅、及び深さまで形成されている。
【0081】
摘み部66a、66b、66cは、外周部67のフック部65a,65b,65cとは反対側の面に突出して設けられている。摘み部66a、66b、66cは、回転させることによって、フック部65a,65b,65cを回転させる。
【0082】
ヘッド側固定基準部62a,62b,62cは、図10及び図11に示すように、各頂点S1,S2,S3に設けられ、3つのヘッド側固定部61a,61b,61cのそれぞれに設けられている。ヘッド側固定基準部62a,62b,62cは、ヘッドカートリッジ4の外周部67の装置本体5と接合される面に設けられる。
【0083】
ヘッド側固定基準部62a,62b,62cは、3つのヘッド固定部61a,61b,61cの各フック部65a,65b,65cの底部の外周全体を覆うように凸状に形成されている。ヘッド側固定基準部62a,62b,62cは、ヘッドカートリッジ4のノズル面37と平行な面の取付基準面73a,73b,73cを有し、その取付基準面73a,73b,73cの高さは3つとも同一の高さに形成されている。
【0084】
本体側固定部63は、図9に示すように、装置本体5に形成されているヘッドカートリッジ装着部41の周辺部69のヘッドカートリッジ4の外周部67が接合される面に、3つ設けられている。これらの本体側固定部63a,63b,63cは、装置本体5の印刷位置に搬送された記録紙2の主面と平行な面内に設けられ、各点が記録紙2と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点S,S,Sに位置され、ヘッド側固定部61a,61b,61cにそれぞれ対応している。具体的に、本体側固定部63a,63b,63cは、ヘッドカートリッジ装着部41の外周部67の相対する長辺に設けられ、プリンタ装置1を形成した際にプリンタ装置1の前面側となる長辺の略中央に1つ設け、残りの2つをこの長辺と相対するプリンタ装置1の背面側となる長辺の両端に設けられる。
【0085】
本体側固定部63a,63b,63cは、図9及び図12に示すように、ヘッド側固定部61a,61b,61cのフック部65a,65b,65cが係合される係合孔70a,70b,70cと、この係合孔70a,70b,70cの内部に固定されている係合部材72a,72b,72cとを有している。
【0086】
係合孔70a,70b,70cは、少なくともヘッド側固定部61a,61b,61cのフック部65a,65b,65cが係合可能な大きさ及び深さまで形成されている。そして、係合孔70a,70b,70cの内部には、中心を通る2点間に両端がネジ等で固定された係合部材72a,72b,72cが設けられている。
【0087】
係合部材72a,72b,72cは、例えば線状のバネによって形成されている。係合部材72a,72b,72cは、ヘッド側固定部61a,61b,61cのフック部65a,65b,65cと係合孔70a,70b,70cとが係合された際に、フック部65a,65b,65cの切込み71a,71b,71cに入りやすい位置にネジ等によって固定されている。係合部材72a,72b,72cは、フック部65a,65b,65cの切込み71a,71b,71cに入りやすいように中央部を凸状に曲げて形成されている。
【0088】
本体側固定基準部64a,64b,64cは、図9及び図12に示すように、各頂点S,S,Sに設けられ、3つの本体側固定部63a,63b,63cのそれぞれに設けられている。本体側固定基準部64a,64b,64cは、ヘッドカートリッジ装着部41の周辺部69のヘッドカートリッジ4と接合される面に設けられる。
【0089】
本体側固定基準部64a,64b,64cは、3つの本体側固定部63a,63b,63cの係合孔70a,70b,70cの外周を覆うように凸状に形成されている。本体側固定基準部64a,64b,64cは、印刷位置に搬送された記録紙2の主面と平行な面の取付基準面75a,75b,75cを有し、その取付基準面75a,75b,75cの高さは3つともに同一の高さに形成されている。なお、本体側固定基準部64a,64b,64cの取付基準面75a,75b,75cは、面積をヘッド側固定基準部62a,62b,62cの取付基準面73a,73b,73cの面積よりも大とすることによって、より安定に当接するようにしてもよい。
【0090】
この固定機構60では、図13に示すように、ヘッドカートリッジ4を装置本体5に固定する際に、先ずノズル面37に平行な3つのヘッド側固定基準部62a,62b,62cの取付基準面73a,73b,73cと、搬送された記録紙2の主面と平行な3つの本体側固定基準部64a,64b,64cの取付基準面75a,75b,75cとを互いに当接させることによって、ノズル面37と記録紙2とが平行且つ所定の相対距離をもって、装置本体5にヘッドカートリッジ4を位置決めする。
【0091】
このときには、ヘッド側固定部61a,61b,61cのフック部65a,65b,65cが、本体側固定部63a,63b,63cの係合孔70a,70b,70cに挿入され、ヘッド側固定部61a,61b,61cの切込み71a,71b,71cが係合部材72a,72b,72cに係合された状態となっている。
【0092】
次に、位置決め手段によりヘッドカートリッジ4が平行且つ所定の相対距離をもって装置本体5に位置決めされた状態で、ヘッド側固定部61a,61b,61cの摘み部でフック部65a,65b,65cを回転させることにより本体側固定部63a,63b,63cの係合部材72a,72b,72cがフック部65a,65b,65cの略L字状の切込み71a,71b,71cに入り込み、係合部材72a,72b,72cからフック部65a,65b,65cが外れないようになる。これにより、固定機構60では、ノズル面37と記録紙2との平行且つ所定の相対距離をもってヘッドカートリッジ4を装置本体5に適切に固定することができる。
【0093】
上述した固定機構60では、3つのヘッド側固定部61a,61b,61cの中心と3つのヘッド側固定基準部62a,62b,62cの中心とを頂点S1,S2,S3に一致して設け、3つの本体側固定部63a,63b,63cと3つの本体側固定基準部64a,64b,64cとを頂点S4,S5,S6に一致して設けている。これにより、上述した固定機構60では、ヘッド側固定部61a,61b,61cと本体側固定部63a,63b,63cとを係合した際に、これらのヘッド側固定部61a,61b,61cと本体側固定部63a,63b,63cの周囲に生じる歪みや傾きがヘッド側固定基準部62a,62b,62cと本体側固定基準部64a,64b,64cとが当接されることによって防止される。
【0094】
また、固定機構60では、図14に示すように、ヘッドカートリッジの3つのヘッド側固定部61a,61b,61c及び3つのヘッド側固定基準部62a,62b,62と、装置本体5の3つの本体側固定部63a,63b,63c及び3つの本体側固定基準部64a,64b,64cとを、プリンタ装置1の前面側若しくは背面側の長辺の略中央に1つ設け、残りの2つをプリンタ装置1の両端側に位置する短辺に設けるように配置してもよい。
【0095】
例えば、ヘッドカートリッジ4には、プリンタ装置1の前面側に位置するヘッドカートリッジ4の外周部67の長辺の略中央にヘッド側固定部61aとヘッド側固定基準部62aを1つ設け、相対する短辺の略中央にヘッド側固定部61b,61c及びヘッド側固定基準部62b,62cを2つ設ける。装置本体5では、ヘッドカートリッジ4の3つのヘッド側固定部61a,61b,61cに各々対応した位置に設けられプリンタ装置1の前面側に位置するヘッドカートリッジ装着部41の長辺の略中央に本体側固定部63a,63b,63c及び本体側固定基準部64a,64b,64cを1つ設け、相対する短辺の略中央に本体側固定部63a,63b,63c及び本体側固定基準部64a,64b,64cを2つ設ける。
【0096】
また、固定機構60では、図14に示すように、3つのうち2つを各短辺のほぼ同一位置に2点設けたが、このことに限定されず、図15に示すように、各短辺の異なる位置に設けるようにしてもよい。
【0097】
更にまた、固定機構60では、3つのヘッド側固定部61a,61b,61cの中心とヘッド側固定基準部62a,62b,62cの中心とを頂点S1,S2,S3に一致させ、及び本体側固定部63a,63b,63cの中心と本体側固定基準部64a,64b,64cの中心とをS,S,Sに一致させて設けることに限定せず、ヘッド側固定部61a,61b,61cの近傍にヘッド側固定基準部62a,62b,62cを設け、本体側固定部63a,63b,63cの近傍に本体側固定基準部64a,64b,64cを設けるようにしてもよく、この場合もノズル面37と記録紙2とが平行且つ適切な相対距離に設定される。
【0098】
ここで、例えば2点にヘッド側固定部61及びヘッド側固定基準部62と、本体側固定部63及び本体側固定基準部64とを配置した場合ヘッドカートリッジ4を安定に装置本体5に固定することは困難である。また、4点以上に配置した場合では、ノズル面37と記録紙2との平行を適切に設定することは困難である。このため、上記の固定機構60のように、所定の3角形を形成するように3点に設けることによって、ノズル面37と記録紙2とが平行且つ所定の相対距離をもって安定した状態でヘッドカートリッジ4を装置本体5に固定することができる。
【0099】
また、上述した固定機構60によって装置本体5に固定されたヘッドカートリッジ4によれば、インク3を吐出するノズル31が形成されたノズル面37と、印刷位置に搬送された記録紙2とが平行な位置関係を有し、且つ所定の相対距離をもって装置本体5に固定されているため、安定したインク3の吐出が可能となる。
【0100】
また、プリンタ装置1では、ヘッドカートリッジ4が装置本体5に対して上述した固定機構60により、ノズル面37と印刷位置に搬送された記録紙2とが平行な位置関係を有し、且つ所定の相対距離をもって固定されるため、ノズル31から安定したインク3の吐出がなされるようになり、安定した画像の形成が可能となる。
【0101】
なお、プリンタ装置1では、ヘッドチップ24が発熱抵抗体によりインク3を加熱する電気熱変換方式について説明したが、圧電素子により機械的にインク3を押し出す圧電素子等電気機械変換素子を用いたヘッドチップ24としてもよい。
【0102】
また、本発明は、インクジェットプリンタ装置に限定されるものではなく、微少量の液体を吐出する他の液体吐出装置に広く適用することができる。具体的に、本発明は、例えば液体中のDNA等を微少量だけ吐出したり、プリント配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出したりする液体吐出装置に適用してもよい。
【0103】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、簡便且つ低コストな固定機構により液体吐出ヘッドカートリッジのノズル面と液体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行且つ適切な相対距離をもって液体吐出ヘッドカートリッジを装置本体に固定することが可能である。
【0104】
また、本発明によれば、液体吐出ヘッドカートリッジのノズル面と、本体装置の液体の吐出位置に位置する対象物の主面とが平行且つ適切な相対距離をもって、液体吐出ヘッドカートリッジが装置本体に適切に固定されるから、安定した印刷を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたプリンタ装置の斜視図である。
【図2】同プリンタ装置が備えるヘッドカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図3】同プリンタ装置が備えるヘッドカートリッジの構成を示す断面図である。
【図4】ヘッドカートリッジのヘッドチップを説明する断面図である。
【図5】ヘッドカートリッジのヘッドチップを説明する平面図である。
【図6】装置本体の下筐体に対して上筐体が開口した状態を示す透視側面図である。
【図7】同プリンタ装置の待機状態を示す透視側面図である。
【図8】同プリンタ装置の印刷状態を示す透視側面図である。
【図9】本発明が適用された固定機構の斜視図である。
【図10】ヘッドカートリッジの側面図及び一部断面図である。
【図11】ヘッド側固定部及びヘッド側基準部を示す斜視図である。
【図12】本体側固定部及び本体側基準部を示す斜視図である。
【図13】ヘッドカートリッジの側面図である。
【図14】固定機構の他の配置例を示す斜視図である。
【図15】固定機構の他の配置例を示す斜視図である。
【図16】ヘッドカートリッジを装置本体に固定する際に、記録紙に対してノズル面が斜めに設定された状態を示す断面図である。
【図17】ヘッドカートリッジを装置本体に固定する際に、記録紙に対して歪んだノズル面が設定された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
4 ヘッドカートリッジ、24 ヘッドチップ、25 ヘッドキャップ、41ヘッドカートリッジ装着部、61a,61b,61c ヘッド固定部、62a,62b,62c ヘッド側固定基準部、65a,65b,65c フック部、67 外周部、69 周辺部、70a,70b,70c 係合孔、71a,71b,71c 切込み、73a,73b,73c 取付基準面75a,75b,75c 取付基準面

Claims (12)

  1. 対象物に液体を吐出する液体吐出装置の装置本体に、上記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドカートリッジを着脱可能に固定する固定機構であって、
    上記液体吐出ヘッドカートリッジのノズル面と平行な面内に3点設けられ、各点が上記ノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つのヘッド側固定部と、これら3つのヘッド側固定部に対応して、上記装置本体の吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な面内に3点設けられ、各点が上記対象物と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つの本体側固定部とを有し、上記3つヘッド側固定部と上記3つの本体側固定部とが互いに係合可能とされた係合手段と、
    上記3つのヘッド側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、上記ノズル面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つのヘッド側固定基準部と、これら3つのヘッド側固定基準部に対応して、上記3つの本体側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、上記装置本体の吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つの本体側固定基準部とを有し、上記3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と上記3つの本体側固定基準部の取付基準面とが互いに当接可能とされた位置決め手段とを備え、
    上記3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と上記3つの本体側固定基準部の取付基準面とを当接した状態で、上記3つのヘッド側固定部と上記3つの本体側固定部とを係合することで、上記液体吐出ヘッドカートリッジを上記装置本体に位置決め固定することを特徴とする固定機構。
  2. 上記3つのヘッド側固定部の中心と上記3つのヘッド側固定基準部の中心とが一致して形成された3点が、上記ノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点の位置に設けられると共に、上記3つの本体側固定部の中心と上記3つの本体側固定基準部中心とが一致して形成された3点が、吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点の位置に設けられることを特徴とする請求項1記載の固定機構。
  3. 上記ヘッド側固定部に設けられているフック部を上記本体側固定部に設けられている係合部材に係合し、上記フック部を回転させることによって上記ヘッド側固定部と上記本体側固定部とを固定することを特徴とする請求項1記載の固定機構。
  4. 上記液体吐出ヘッドカートリッジは、上記対象物の幅に相当する長さにわたり略ライン状に上記ノズルが複数形成された上記ノズル面を有することを特徴とする請求項1記載の固定機構。
  5. 対象物に液体を吐出する液体吐出装置の装置本体に着脱可能に設けられ、上記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドカートリッジにおいて、
    上記ノズル面と平行な面内に3点設けられ、各点が上記ノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つのヘッド側固定部と、
    上記3つのヘッド側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、上記ノズル面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つのヘッド側固定基準部とを備え、
    上記装置本体には、上記3つのヘッド側固定部に対応して、上記装置本体の吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な面内に3点設けられ、各点が上記対象物と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つの本体側固定部と、上記3つの本体側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、上記装置本体の吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つの本体側固定基準部とが設けられており、
    上記3つのヘッド側固定基準部の取付基準面が上記3つの本体側固定基準部の取付基準面に当接された状態で、上記3つのヘッド側固定部が上記3つの本体側固定部に係合されることによって、上記装置本体に位置決め固定されることを特徴とする液体吐出ヘッドカートリッジ。
  6. 上記3つのヘッド側固定部の中心と上記3つのヘッド側固定基準部の中心とが一致して形成された3点が、上記ノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点の位置に設けられると共に、上記3つの本体側固定部の中心と上記3つの本体側固定基準部中心とが一致して形成された3点が、吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点の位置に設けられることを特徴とする請求項5記載の液体吐出ヘッドカートリッジ。
  7. 上記ヘッド側固定部に設けられているフック部を上記本体側固定部に設けられている係合部材に係合し、上記フック部を回転させることによって上記ヘッド側固定部と上記本体側固定部とを固定することを特徴とする請求項5記載の液体吐出ヘッドカートリッジ。
  8. 上記対象物の幅に相当する長さにわたり略ライン状に上記ノズルが複数形成された上記ノズル面を有することを特徴とする請求項5記載の液体吐出ヘッドカートリッジ。
  9. 対象物に対して液体を吐出する液体吐出装置において、
    装置本体と、
    上記装置本体に装着され、上記装置本体の吐出位置に位置する上記対象物に対して上記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドカートリッジと、
    上記液体吐出ヘッドカートリッジを上記装置本体に着脱可能に固定する固定機構とを備え、
    上記固定機構は、上記液体吐出ヘッドカートリッジのノズル面と平行な面内に3点設けられ、各点が上記ノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つのヘッド側固定部と、これら3つのヘッド側固定部に対応して、上記装置本体の吐出位置に位置する対象物の主面と平行な面内に3点設けられ、各点が上記対象物と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点に位置する3つの本体側固定部とを有し、上記3つヘッド側固定部と上記3つの本体側固定部とが互いに係合可能とされた係合手段と、
    上記3つのヘッド側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、上記ノズル面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つのヘッド側固定基準部と、これら3つのヘッド側固定基準部に対応して、上記3つの本体側固定部の略近傍にそれぞれ設けられ、上記装置本体の吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な取付基準面を有し且つ当該取付基準面の高さが同一となる3つの本体側固定基準部とを有し、上記3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と上記3つの本体側固定基準部の取付基準面とが互いに当接可能とされた位置決め手段とを備え、
    上記3つのヘッド側固定基準部の取付基準面と上記3つの本体側固定基準部の取付基準面とを当接した状態で、上記3つのヘッド側固定部と上記3つの本体側固定部とを係合することで、上記液体吐出ヘッドカートリッジを上記装置本体に位置決め固定することを特徴とする液体吐出装置。
  10. 上記3つのヘッド側固定部の中心と上記3つのヘッド側固定基準部の中心とが一致して形成された3点が、上記ノズル面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点の位置に設けられると共に、上記3つの本体側固定部の中心と上記3つの本体側固定基準部中心とが一致して形成された3点が、吐出位置に位置する上記対象物の主面と平行な面に形成される所定の3角形の各頂点の位置に設けられることを特徴とする請求項9記載の液体吐出装置。
  11. 上記ヘッド側固定部に設けられているフック部を上記本体側固定部に設けられている係合部材に係合し、上記フック部を回転させることによって上記ヘッド側固定部と上記本体側固定部とを固定することを特徴とする請求項9記載の液体吐出装置。
  12. 上記液体吐出ヘッドカートリッジは、上記対象物の幅に相当する長さにわたり略ライン状に上記ノズルが複数形成された上記ノズル面を有することを特徴とする請求項9記載の液体吐出装置。
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