JP2013073825A - フラットケーブル用電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】
接触の信頼性が高められたフラットケーブル用電気コネクタを提供する。
【解決手段】
フラットケーブル用電気コネクタCは、コンタクト3およびアクチュエータ2を備える。コンタクト3は、下側ビーム33と、作動ビーム34と、上側ビーム35とを有する。下側ビーム33は、フラットケーブル9の下面に沿って前方Fに延びる。作動ビーム34は、下側ビーム33が固定部31から延びる途中で下側ビーム33から分岐し、フラットケーブル9の上側に延びる。上側ビーム35は、固定部31から分かれて作動ビーム34の上を越えて前方Fに延びてフラットケーブル9の上面との接触を担う。アクチュエータは作動ビーム34に作用するカム部22を有し、回動すると、カム部22で作動ビーム34を押し上げることにより下側ビーム33にフラットケーブル9を下から押圧させて上側ビーム35と下側ビーム33とで挟持させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、フラットケーブル用電気コネクタに関する。
従来より、フレキシブルフラットケーブル(FFC:flexible Flat Cable)やフレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)に代表されるフラットケーブルを回路基板に接続するためのフラットケーブル用電気コネクタが知られている。例えば、特許文献1にはFPC用コネクタが示されている。このFPC用コネクタは、インシュレータに保持されたコンタクトと、インシュレータに回転可能に取り付けられたアクチュエータとを備えている。コンタクトは、FPCの上側への接触を担う上側接触部と下側への接触を担う下側接触部を有している。一対の接触部は連結ばね部を介して繋がっており、上側接触部の、連結ばね部よりも後方にはばね部が延びている。回転するアクチュエータによって上側の接触部の後方にあるばね部が駆動されると、上側接触部が下側に下がり、下側接触部とともにFPCに接触する。
また、特許文献2にも、コンタクト部と筐体とアクチュエータとを備えた平型柔軟ケーブル用コネクタが示されている。コンタクト部は、ケーブルの上側に配置される第1接触ビームと下側に配置される第2接触ビームとを有している。第2接触ビームは、連結部を介して、筐体に固定された基部ビームに支持されており、第1接触ビームは、第2接触ビームに連接している。アクチュエータによって第2接触ビームの後端突部が駆動されると、第1接触ビームが下側に下がり、第2接触ビームとともにケーブルに接触する。
特開2002−270290号公報 特開2004−158206号公報
特許文献1のFPC用コネクタでは、コンタクトの下側の接触部がインシュレータに固定されている。この結果、FPCが上方に煽られる、すなわちFPCにおけるコネクタの外側部分が上方に持ち上げられると、コンタクトの下側の接触部がFPCに追従できず、接触不良を起こすおそれがある。
特許文献2に示された第2接触ビームは連結部に支持されており、可動である。しかし、第2接触ビームの後端突部はアクチュエータによってロックされている。したがって、ケーブルが上方に煽られると第2接触ビームが追従できず、接触不良を起こすおそれがある。
本発明は上記問題点を解決し、接触の信頼性が高められたフラットケーブル用電気コネクタを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明のフラットケーブル用電気コネクタは、
面を上下に向けた姿勢のフラットケーブルの、前方からの挿入を受け入れるハウジング、
上記ハウジングに固定される固定部と、この固定部から上記ハウジングに受け入れられたフラットケーブルの下面に沿って前方に延びてこのフラットケーブルの下面との接触を担う下側ビームと、この下側ビームの、この固定部から前方に向かって延びる途中でこの下側ビームから分岐し、この下側ビームとの間に上記フラットケーブルの端部を受け入れる受入部を形成してこのフラットケーブルの上側に延びる作動ビームと、上記固定部から上記作動ビームの上を通りこの作動ビームを越えて前方に延びてこのフラットケーブルの上面との接触を担う上側ビームとを有するコンタクト、および
上記作動ビームに作用するカム部を有し、このカム部による上記作動ビームへの作用を解除することにより上記受入部を上記フラットケーブルを受け入れる状態に開くケーブル受入姿勢と、上記カム部で上記作動ビームを押し上げることによりこの受入部に受け入れられているフラットケーブルを上記下側ビームに下から押圧させてこのフラットケーブルを上記上側ビームとこの下側ビームとで挟持させるケーブル固定姿勢との間で回動自在なアクチュエータを備えたことを特徴とする。
本発明のフラットケーブル用電気コネクタでは、アクチュエータが作動ビームを押し上げることにより、下側ビームがフラットケーブルに下から押圧するように接触する。このため、フラットケーブルが上方に煽られた場合でも下側ビームがフラットケーブルに追従する。したがって、本発明のフラットケーブル用電気コネクタでは、アクチュエータによって下側ビームを押し上げない場合と比べて下側ビームの変位量が大きいので、上方に煽られたフラットケーブルへの接圧が大きく、接触の信頼性が高い。
ここで、上記本発明のフラットケーブル用電気コネクタにおいて、上記フラットケーブルは、上記ハウジングに受け入れられる端部に、端縁寄りの端縁側端子と、この端縁から離れてこの端縁側端子に隣接した位置の奥側端子とがこの端縁に沿う幅方向に交互に配置されたものであって、
上記コンタクトが、上記奥側端子との接触を分担するものであり、
当該フラットケーブル用電気コネクタがさらに、
上記ハウジングに固定される第2の固定部と、この第2の固定部から互いに分岐し上記フラットケーブルを互いの間に受け入れる第2の受入部を形成してこのフラットケーブルのそれぞれ下面および上面への接触を担う第2の下側ビームおよび第2の上側ビームとを有し、上記端縁側端子との接触を分担する第2のコンタクトを備え、
上記アクチュエータがさらに、上記第2の上側ビームに作用する第2のカム部であって、上記ケーブル受入姿勢ではこの第2の上側ビームへの作用を解除することにより上記第2の受入部を上記フラットケーブルを受け入れる状態に開くとともに上記ケーブル固定姿勢では上記第2の上側ビームを押し下げることによりこの第2の受入部に受け入れられているフラットケーブルを上記第2の上側ビームに上から押圧させて、このフラットケーブルをこの第2の上側ビームと上記第2の下側ビームとで挟持させる第2のカム部を有するものであることが好ましい。
奥側端子との接触を分担するコンタクトと、端縁側端子との接触を分担する第2のコンタクトとが交互に配置されることによって、フラットケーブルの端部に、コンタクトの下側ビームによる上向きの力と、第2のコンタクトの上側ビームによる下向きの力とが交互に加わる。このため、フラットケーブルの保持力が増大する。
以上説明したように、本発明によれば、接触の信頼性が高められたフラットケーブル用電気コネクタが実現する。
本発明の一実施形態であるFPCコネクタの平面図である。 FPCコネクタの正面図および側面図であり、パート(A)が正面図、パート(B)が側面図である。 FPCコネクタの底面図である。 アクチュエータが固定姿勢にある状態を示す図である。 図2に示すFPCコネクタCの5−5線断面を示す図であり、パート(A)はアクチュエータ2が受入姿勢にある状態を示し、パート(B)は固定姿勢にある状態を示す。 図2に示すFPCコネクタCの6−6線断面を示す図である。 図6に示すアクチュエータと第1コンタクトの動作を説明する断面図であり、パート(A)はFPC9の端部が挿入された状態を示し、パート(B)はアクチュエータの操作途中の状態を示し、パート(C)はアクチュエータが固定姿勢になった状態を示す。 図2に示すFPCコネクタCの8−8線断面を示す図である。 図8に示すアクチュエータと第2コンタクトの動作を説明する断面図であり、パート(A)はFPC9の端部92が挿入された状態を示し、パート(B)はアクチュエータの操作途中の状態を示し、パート(C)はアクチュエータが固定姿勢になった状態を示す。 FPCが上方に煽られた状態を説明する断面図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるFPCコネクタの平面図である。また、図2は、FPCコネクタの正面図および側面図であり、パート(A)が正面図、パート(B)が側面図である。また、図3は、FPCコネクタの底面図である。
図1〜図3に示すFPCコネクタCは、図示しない回路基板の表面に取り付けられ、FPC9と回路基板とを電気的に接続するコネクタである。図1には、FPCコネクタCと接続されるFPC9も示されている。
図1に示すFPC9は、柔軟な帯状のケーブルであり複数の導体91を有している。FPC9の端部92には、導体91のそれぞれに続いて設けられた端子93,94が露出している。図1に示すFPC9の端子93,94は、端縁側端子94と、奥側端子93とからなる。端縁側端子94は、端部92の、端縁92a寄りに配置されており、奥側端子93は、端縁92aから離れて端縁側端子94に隣接した位置に配置されている。端縁側端子94および奥側端子93は、端縁92aに沿ったFPC9の幅方向Wに2列に並んでいる。また、端縁側端子94と奥側端子93とは幅方向Wに交互に配置されている。図1には端部92の上面が示されているが、FPC9は、図示しない下面にも上面と同様に、端縁側端子および奥側端子が配置されている。下面の端縁側端子および奥側端子のそれぞれは、図1に示す上面の端縁側端子94および奥側端子93のそれぞれと、板状の端部92を挟んでちょうど反対の位置に配置されている。端部92を挟んで反対の位置に配置された端子同士は互いに導通している。FPC9は、上面および下面が挟まれることによって、上面および下面の双方に配置された端子への接続が可能となっている。また、端部92の幅方向W両側には、FPCコネクタCからの抜け止めのための抜止め突起95も設けられている。
図1〜図3に示すFPCコネクタCは、ハウジング1、アクチュエータ2、第1コンタクト3、第2コンタクト4、およびペグ5を備えている。
[ハウジング]
ハウジング1は、絶縁性の合成樹脂で形成された部材である。ハウジング1は、アクチュエータ2、第1コンタクト3、第2コンタクト4を支持している。ハウジング1は、FPC9(図1参照)の端部92を受け入れる。
ここで、FPCコネクタCにおいて、FPC9に向いた方向を前方Fと称し、その反対方向を後方Bと称する。また、FPC9の端縁92aに沿った方向、すなわち幅方向Wに沿った方向を右方向Rおよび左方向Lと称する。また、FPCコネクタCが取り付けられる図示しない基板に向いた方向を下方Dとし、その反対方向を上方Uと称する。また、前方Fおよび後方Bを併せて前後方向FBと称し、右方向Rおよび左方向Lを左右方向RLと称し、上方Uおよび下方Dを併せて上下方向UDと称する。
FPC9は、端縁92aに沿った幅方向WをFPCコネクタCの左右方向RLに合わせた状態で、ハウジング1に挿入される。
[アクチュエータ]
アクチュエータ2は、絶縁性の合成樹脂で形成された部材である。アクチュエータ2は、ハウジング1に対し回動自在に支持されている。アクチュエータ2は、操作によって、FPCコネクタCにFPC9を固定する固定姿勢と、FPC9の受け入れおよび取外しが自在な受入姿勢との間で回転する。図1〜図3には、アクチュエータ2が上方Uに立ち上がった受入姿勢が示されている。アクチュエータ2には、回転軸やカムが設けられているが、これらの部分については後述する。
図4は、アクチュエータが固定姿勢にある状態を示す図である。FPCコネクタCは、いわゆるバックフリップタイプのアクチュエータ2を有する。図4には、FPC9が、FPCコネクタCに、前方Fから後方Bに向かって、より詳細には下方Dに傾いた方向に挿入され、その後、アクチュエータ2が後方Bに向かって矢印E方向に回転して倒れた固定姿勢が示されている。図4に示す固定姿勢では、FPC9がFPCコネクタCに固定される。また、FPC9の抜止め突起95が、ペグ5に設けられたFPC係止爪54に係止することによって、FPC9の抜け止めが防止される。
[コンタクト]
再び図1〜図3を参照して説明を続ける。第1コンタクト3および第2コンタクト4は、左右方向RLに交互に並んでいる。本実施形態のFPCコネクタCは41極のコネクタであり、20個の第1コンタクト3と、21個の第2コンタクト4とを有している。これらのコンタクト3,4に、端から順に番号を付与すると、本実施形態の場合には、第1コンタクト3が偶数コンタクトとなり、第2コンタクト4が奇数コンタクトとなる。第1コンタクト3はFPC9の奥側端子93(図1参照)への接触を担い、第2コンタクト4は、端縁側端子94への接触を担う。第1コンタクト3は本発明にいうコンタクトの一例に相当し、第2コンタクト4は本発明にいう第2のコンタクトの一例に相当する。これらコンタクト3,4の詳細については後述する。
[ペグ]
ハウジング1の左右方向RL両端近傍には2つのペグ5が配置されている。
図5は、図2に示すFPCコネクタCのペグ近傍を通る5−5線断面を示す図であり、図5のパート(A)はアクチュエータ2が受入姿勢にある状態を示し、パート(B)は固定姿勢にある状態を示す。
ペグ5は、圧入部51、半田固定部52、軸受部53、およびFPC係止爪54を有する。ペグ5は、金属板を打抜加工することにより形成された部材であり、圧入部51、半田固定部52、軸受部53、およびFPC係止爪54は一体に形成されている。ペグ5は、圧入部51がハウジング1に圧入されることによって、ハウジング1に固定されている。ペグ5の半田固定部52は、ハウジング1の下面に露出している。半田固定部52が図示しない回路基板に半田接続されることによって、FPCコネクタCが回路基板に確実に固定される。軸受部53はU字状であり、アクチュエータ2に設けられた回転軸21を保持している。アクチュエータ2は、ペグ5を介してハウジング1に支持されており、ハウジング1に対して回動自在に支持されている。
アクチュエータ2は、軸受部53に保持された回転軸21を中心として、図5のパート(A)に示す受入姿勢からパート(B)に示す固定姿勢まで、略90°の範囲で回動する。
なお、アクチュエータ2の回動範囲は90°未満でもよいし、90°を超えてもよい。
[第1コンタクト]
図6は、図2に示すFPCコネクタCの第1コンタクト3近傍を通る6−6線断面を示す図である。
第1コンタクト3は、固定部31、半田接続部32、下側ビーム33、作動ビーム34、および上側ビーム35を備えている。第1コンタクト3は、金属板を打抜加工することにより形成された部材であり、固定部31、半田接続部32、下側ビーム33、作動ビーム34、および上側ビーム35は一体に形成されている。第1コンタクト3は、ハウジング1の後方から前方Fに向かってハウジング1内に挿入されている。固定部31には係止爪311が突出している。固定部31がハウジング1に圧入・固定されることによって、第1コンタクト3はハウジング1に支持されている。半田接続部32は、ハウジング1の下面に露出している。半田接続部32が図示しない回路基板に半田接続されることによって、第1コンタクト3が回路基板と電気的に接続される。
下側ビーム33は、ハウジング1内の後方寄りにある固定部31から、前方Fに延びた片持ちばねである。下側ビーム33は、ハウジング1の底壁11にほぼ沿って延びており、FPC9の下面との接触を担っている。下側ビーム33の先端には、FPC9の下面と接触する接点331が上方Uに突出している。
作動ビーム34は、下側ビーム33の、固定部31から前方Fに向かって延びる途中で下側ビーム33から分岐して延びた部分である。作動ビーム34は、下側ビーム33との間にFPC9の端部92を受け入れる受入部3aを形成して、FPC9の上側に延びている。
アクチュエータ2の、第1コンタクト3が配置された部分には、第1カム部22が設けられている。アクチュエータ2の第1カム部22は、第1コンタクト3の作動ビーム34の先端部分とカム係合している。
第1コンタクト3の上側ビーム35は、固定部31から分かれて前方Fに延びた片持ちばねである。上側ビーム35は、固定部31から下側ビーム33とは別に延びている。上側ビーム35は、作動ビーム34の上を通り、作動ビーム34を越えて作動ビーム34よりも前方Fに延びている。上側ビーム35の先端部分は、下方Dに曲がり、FPC9の上面と接触する接点351となっている。
図7は、図6に示すアクチュエータと第1コンタクトの動作を説明する断面図である。図7のパート(A)はFPC9の端部92が挿入された状態を示し、パート(B)はアクチュエータの操作途中の状態を示し、パート(C)はアクチュエータが固定姿勢になった状態を示す。
図7のパート(A)には、受入状態のアクチュエータ2が示されている。この状態では、アクチュエータ2の第1カム部22は、作動ビーム34への作用を解除しており、受入部3aがFPC9を受け入れる状態に開いている。図7のパート(A)に示すように、ハウジング1にFPC9の端部92が受け入れられた状態で、図7のパート(B)に示すようにアクチュエータ2が後方Bに回転すると、第1カム部22が回転し、カムフォロワである作動ビーム34の先端部分を上方Uに押し上げる。作動ビーム34は、下側ビーム33の途中から延びているため、作動ビーム34が押し上げられることによって、固定部31寄りの幅狭の根元部分31aが弾性変形し、下側ビーム33、特に接点331のある先端部分がこの根元部分31aを中心として上方Uに回転しながら上昇する。下側ビーム33の接点331は、FPC9の端部92の下面、より詳細には、図1に示す奥側端子93のちょうど裏に配置された奥側端子(図示しない)と接触し、接触した部分を上方Uに押圧する。この結果、FPC9の端部92の上面、より詳細には、図1に示す奥側端子93が、上側ビーム35の接点351と接触する。図7のパート(C)に示す状態では、FPC9の端部92は、下側ビーム33と上側ビーム35とによって挟持される。すなわち、下側ビーム33と上側ビーム35とは、FPC9の端部92に弾性的に接触しており、弾性力によって端部92を互いに相手側に付勢した状態となっている。したがって、第1コンタクト3は、FPC9の上面および下面の双方で、端子に確実に接触する。また、図7のパート(C)に示す状態では、上側ビーム35は、先端よりも固定部31寄りの部分が、固定姿勢に倒れたアクチュエータ2に当接している。
[第2コンタクト]
図8は、図2に示すFPCコネクタCの第2コンタクト近傍を通る8−8線断面を示す図である。
第2コンタクト4は、固定部41、半田接続部42、下側ビーム43、補強ビーム44、および上側ビーム45を備えている。第2コンタクト4は、金属板を打抜加工することにより形成された部材であり、固定部41、半田接続部42、下側ビーム43、補強ビーム44、および上側ビーム45は一体に形成されている。ここで、固定部41、下側ビーム43、および上側ビーム45が、本発明にいう第2の固定部、第2の下側ビーム、および第2の上側ビームのそれぞれ一例に相当する。
第2コンタクト4は、第1コンタクト3(図6参照)とは逆に、ハウジング1の前方から後方Bに向かってハウジング1内に挿入されている。固定部41には係止爪411が突出している。固定部41がハウジング1に圧入・固定されることによって、第2コンタクト4はハウジング1に支持されている。第2コンタクト4の固定部41は、全体がL字状に曲がった形状を有しており、ハウジング1内の後方部分から、ハウジング1内の下方を前方Fに延びている。半田接続部42は、固定部41の前方Fの先端に設けられており、ハウジング1の下面に露出している。半田接続部42が図示しない回路基板に半田接続されることによって、第2コンタクト4が回路基板と電気的に接続される。
下側ビーム43は、固定部41の前方Fの先端から、後方Bに延びた片持ちばねである。下側ビーム43は、ハウジング1に受け入れられるFPC9(図4参照)の下面に沿って延びており、FPC9の下面との接触を担っている。下側ビーム43の先端には、FPC9の下面と接触する接点431が上方Uに突出している。
上側ビーム45は、固定部41の後方部分から前方Fに延びた片持ちばねである。上側ビーム45は、固定部41から下側ビーム43とは別に延びている。上側ビーム45は、下側ビーム43との間にFPC9の端部92を受け入れる第2受入部4aを形成して、FPC9の上側に延びている。上側ビーム45の先端には、FPC9の上面と接触する接点451が下方Dに突出している。
アクチュエータ2の、第2コンタクト4が配置された部分には、第2カム部23が設けられている。アクチュエータ2の第2カム部23は、第2コンタクト4の上側ビーム45とカム係合している。
補強ビーム44は、固定部41の後方部分の上端から前方Fに延びた片持ちばねである。補強ビーム44は、上側ビーム45および下側ビーム43の双方とは別に延びている。補強ビーム44は、上側ビーム45よりも、上方に延びており、第2カム部23の上部に接触している。補強ビーム44は、上側ビーム45を押し下げる第2カム部23を上から押さえる。
図9は、図8に示すアクチュエータと第2コンタクトの動作を説明する断面図である。図9のパート(A)はFPC9の端部92が挿入された状態を示し、パート(B)はアクチュエータの操作途中の状態を示し、パート(C)はアクチュエータが固定姿勢になった状態を示す。
図9のパート(A)には、受入状態のアクチュエータ2が示されている。この状態では、アクチュエータ2の第2カム部23は、上側ビーム45への作用を解除しており、受入部4aがFPC9を受け入れる状態に開いている。図9のパート(A)に示すように、ハウジング1にFPC9の端部92が受け入れられた状態で、図9のパート(B)に示すようにアクチュエータ2が後方Bに回転すると、第2カム部23が回転し、カムフォロワである上側ビーム45の先端部分を下方Dに押し下げる。上側ビーム45の接点451は、FPC9の端部92の上面、より詳細には、図1に示す端縁側端子94と接触し、接触した部分を下方Dに押圧する。この結果、FPC9の端部92の下面、より詳細には、図1に示す端縁側端子94のちょうど裏に配置された端縁側端子(図示しない)が、下側ビーム43の接点431と接触する。図9のパート(C)に示す状態では、FPC9の端部92は、下側ビーム43と上側ビーム45とによって挟持される。すなわち、下側ビーム43と上側ビーム45とは、FPC9の端部92に弾性的に接触しており、弾性力によって端部92を互いに相手側に付勢した状態となっている。したがって、第2コンタクト4は、FPC9の上面および下面の双方で、端子に確実に接触する。また、図9のパート(C)に示す状態では、第2カム部23を上から押さえる補強ビーム44が、倒れたアクチュエータ2に当接している。
[FPCの固定]
図7のパート(A)および図9のパート(A)に示すように、アクチュエータ2が受入姿勢となったFPCコネクタCに、FPC9の端部92が挿入された後、アクチュエータ2が固定姿勢に回転操作されると、FPC9の端部92がFPCコネクタCに固定される。具体的には、図1に示すFPC9の端部92のうち、端縁92a寄りの位置で幅方向Wに並んだ端縁側端子94の部分が、図9のパート(C)に示す第2コンタクト4の下側ビーム43と上側ビーム45とによって挟持される。また、図1に示すFPC9の端部92のうち、端縁92aから離れて幅方向Wに並んだ奥側端子93の部分が、図7のパート(C)に示す第1コンタクト3の上側ビーム35および下側ビーム33によって挟持される。FPC9の端部92のうち、端縁側端子94の部分と奥側端子93の部分が、挟持されることでFPC9の姿勢が固定される。またさらに、図4に示したように、姿勢が固定されたFPC9の抜止め突起95が、ペグ5に設けられたFPC係止爪54に係止することによって、FPC9の抜け止めが防止される。
図10は、FPCが上方に煽られた状態を説明する断面図である。
図10には、FPCコネクタCに固定されたFPC9が上方に煽られた状態、すなわち、コネクタの外側の部分が図示しない回路基板から離れる上方Uに力を受けて持ち上げられた状態が示されている。この場合、FPC9の端部92も上方Uに持ち上がり、端部92のうち、特に、FPCコネクタCの挿入口に近い奥側端子93(図1参照)の部分の持ち上がりが大きい。
本実施形態のFPCコネクタCは、奥側端子93(図1参照)の部分に接触する第1コンタクト3の下側ビーム33が、作動ビーム34に駆動されて、FPC9の端部92を上方Uに付勢している。このため、下側ビーム33が、FPC9の端部92の上方Uへの変位に追従する。したがって、上側ビーム35のみならず下側ビーム33による端部92への高い接圧が維持される。よって、FPC9が上方に煽られても、端部92の上面および下面の双方で接触が維持されるため、接触の信頼性が高い。
また、FPC9が上方に煽られると、上側ビーム35がFPC9によって上方Uに持ち上げられる。上側ビーム35は、先端よりも固定部31寄りの部分が、固定姿勢のアクチュエータ2に当接しているため、アクチュエータ2を上方Uに持ち上げる。アクチュエータ2は、ペグ5(図5参照)を介してハウジング1に保持されているものの、樹脂製であるため、力を受けて上方Uへ弾性変位する。このとき、アクチュエータ2は、第1カム部22を介して作動ビーム34の先端をさらに上方に押し上げる。作動ビーム34が押し上げられることによって、下側ビーム33の接点331がさらに上昇する。このようにして、下側ビーム33がFPC9の上昇に追従する。したがって、接触の信頼性がさらに高まっている。
また、本実施形態のFPCコネクタCは、第1コンタクト3および第2コンタクト4が左右方向RLすなわち幅方向Wに交互に配置されている。FPC9がFPCコネクタCに固定された状態において、第1コンタクト3は、下側ビーム33がFPC9の端部92を上方Uに押し上げる力によって端部92を挟持し、第2コンタクト4は、上側ビーム45が端部92を下方Dに押し下げる力によって端部92を挟持する。端部92に対し、上方Uへの力と下方Dへの力が幅方向Wに交互に加わるため、第1コンタクト3および第2コンタクト4による端部92の保持力が増加する。
また、上述した実施形態には、端縁側端子94と奥側端子93とが2列に並んだFPC9と接続するFPCコネクタCが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、端子が1列に並んだフラットケーブルを対象とするものであってもよい。
なお、上述した実施形態には、本発明にいうフラットケーブル用電気コネクタの例として、第1コンタクト3および第2コンタクト4の双方を備えたFPCコネクタCが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、フラットケーブル用電気コネクタは、第1コンタクト3のみを備えたものであってもよい。
また、本実施形態では、FPCを対象とするFPCコネクタCが示されている。ただし、本発明のフラットケーブル用電気コネクタはFPCを対象とするものに限らず、可撓性を有するフラット状の部材であって、導体を有するものであればよく、例えば、FFC等であってもよい。
また、フラットケーブル用電気コネクタが備えるコンタクトの数は、40以下であってもよく、また、42以上であってもよい。
また、本実施形態では、いわゆるバックフリップタイプのアクチュエータ2を有するFPCコネクタCが示されている。ただし、本発明のフラットケーブル用電気コネクタはフロントフリップタイプのアクチュエータを有するものであってもよい。
C FPCコネクタ
1 ハウジング
2 アクチュエータ
22 第1カム部
23 第2カム部
3 第1コンタクト
3a 受入部
31 固定部
33 下側ビーム
34 作動ビーム
35 上側ビーム
4 第2コンタクト
4a 受入部
41 固定部
43 下側ビーム
44 補強ビーム
45 上側ビーム
9 FPC
92a 端縁
92 端部
93 奥側端子
94 端縁側端子
W 幅方向

Claims (2)

  1. 面を上下に向けた姿勢のフラットケーブルの、前方からの挿入を受け入れるハウジング、
    前記ハウジングに固定される固定部と、該固定部から前記ハウジングに受け入れられたフラットケーブルの下面に沿って前方に延びて該フラットケーブルの下面との接触を担う下側ビームと、該下側ビームの、該固定部から前方に向かって延びる途中で該下側ビームから分岐し、該下側ビームとの間に前記フラットケーブルの端部を受け入れる受入部を形成して該フラットケーブルの上側に延びる作動ビームと、前記固定部から前記作動ビームの上を通り該作動ビームを越えて前方に延びて該フラットケーブルの上面との接触を担う上側ビームとを有するコンタクト、および
    前記作動ビームに作用するカム部を有し、該カム部による前記作動ビームへの作用を解除することにより前記受入部を前記フラットケーブルを受け入れる状態に開くケーブル受入姿勢と、前記カム部で前記作動ビームを押し上げることにより該受入部に受け入れられているフラットケーブルを前記下側ビームに下から押圧させて該フラットケーブルを前記上側ビームと該下側ビームとで挟持させるケーブル固定姿勢との間で回動自在なアクチュエータを備えたことを特徴とするフラットケーブル用電気コネクタ。
  2. 前記フラットケーブルは、前記ハウジングに受け入れられる端部に、端縁寄りの端縁側端子と、該端縁から離れて該端縁側端子に隣接した位置の奥側端子とが該端縁に沿う幅方向に交互に配置されたものであって、
    前記コンタクトが、前記奥側端子との接触を分担するものであり、
    当該フラットケーブル用電気コネクタがさらに、
    前記ハウジングに固定される第2の固定部と、該第2の固定部から互いに分岐し前記フラットケーブルを互いの間に受け入れる第2の受入部を形成して該フラットケーブルのそれぞれ下面および上面への接触を担う第2の下側ビームおよび第2の上側ビームとを有し、前記端縁側端子との接触を分担する第2のコンタクトを備え、
    前記アクチュエータがさらに、前記第2の上側ビームに作用する第2のカム部であって、前記ケーブル受入姿勢では該第2の上側ビームへの作用を解除することにより前記第2の受入部を前記フラットケーブルを受け入れる状態に開くとともに前記ケーブル固定姿勢では前記第2の上側ビームを押し下げることにより該第2の受入部に受け入れられているフラットケーブルを前記第2の上側ビームに上から押圧させて該フラットケーブルを該第2の上側ビームと前記第2の下側ビームとで挟持させる第2のカム部を有するものであることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル用電気コネクタ。
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