JP2013068168A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】過熱防止装置を備える低コストなロータリ圧縮機を得ること。
【解決手段】ロータリ圧縮機において、第2シリンダの上面から第2吸入孔に貫通する取付孔と、中心部に貫通孔51aが設けられ一端部に前記取付孔に固定される固定部51bが形成され他端部が弁座部51cとなる連通部材51と、常時は前記連通部材51の弁座部51cの貫通孔51aを塞ぎ、圧縮機筐体内が所定温度以上になると前記弁座部51cの貫通孔51aを開いて前記圧縮機筐体内の冷媒ガスを前記第2吸入孔に戻す熱変形弁部材52と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和機の冷凍サイクルに使用されるロータリ圧縮機に関する。
ロータリ圧縮機は、圧縮機筐体内を流れる冷媒により圧縮部及びモータを冷却しているが、冷凍サイクルに配置された三方弁等の弁の開け忘れや、膨張弁の動作不良による冷凍サイクルの閉状態でロータリ圧縮機を運転すると、冷媒ガスを圧縮部に吸込めなくなる。この状態でロータリ圧縮機の運転を続けると、圧縮部の摺動部が高温となって異常摩耗が起こる。また、モータの絶縁材が溶けて絶縁不良となる。
従来、ロータリ圧縮機においては、圧縮機筐体の上シェルや吐出管に温度センサを配置し、高温異常を検出して運転を停止させるようにしている。しかしながら、ロータリ圧縮機は、高温となる圧縮部が圧縮機筐体の下部に配置されており、また、上記のように冷媒が流れていないため、上シェルや吐出管に熱が伝わるのが遅く、温度センサが高温異常を検出して運転を停止させるのが遅れ、上記の不具合が発生してしまう、という問題がある。
また、高温異常を早期に検出するために、別の温度センサを圧縮機筐体の下部の圧縮部の近傍に配置する方法もあるが、別の温度センサを配置する費用がかかり、制御部の制御が複雑になる、という問題がある。
また、従来、固定スクロールに形成されて高圧室と低圧室とを連通させるバイパス流路と、前記バイパス流路上に配置され、前記バイパス流路の開閉作用をするバルブアセンブリと、前記高圧室の温度が設定値以上に上昇すると、前記バルブアセンブリを前記バイパス流路を開放する方向に作動させて、前記高圧室内部の高温高圧ガスを低圧室にバイパスさせる熱変形部材と、を含むスクロール圧縮機の過熱防止装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記バルブアセンブリは、前記固定スクロールに形成され、前記バイパス流路が連結されるバルブハウジングと、前記バルブハウジングに直線移動自在に配置され、前記バイパス流路の開閉作用をするバルブ体と、前記バルブ体の一側面に配置され、前記バルブ体に弾性力を付与するバネと、を含む。前記熱変形部材は、前記固定スクロールの上面に形成された装着溝に内蔵され、前記装着溝は、前記熱変形部材により開閉される流路と連結され、前記流路は、前記バルブアセンブリのバルブハウジングと連通する。
特開2005−180448号公報
しかしながら、上記従来のスクロール圧縮機の過熱防止装置によれば、固定スクロールに、高圧室と低圧室とを連通させるバイパス流路、バルブハウジング、熱変形部材の装着溝及び装着溝とバルブハウジングを連通する流路を形成し、部材としては、熱変形部材、バルブ体及びバネを用いている。そのため、固定スクロールの加工工数が多く、又、部材点数も多いので、コストアップになる、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、過熱防止装置を備える低コストなロータリ圧縮機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、下部にオイルが貯留される密閉された縦置きの圧縮機筐体と、前記圧縮機筐体の上部に配置され第1偏芯部及び第2偏芯部を有する回転軸を駆動するモータと、前記圧縮機筐体の下部に配置され、側部に放射状に第1吸入孔及び第1ベーン溝が設けられた環状の第1シリンダと、前記回転軸の第1偏芯部に嵌合し前記第1シリンダの内壁に沿って該第1シリンダ内を公転する第1環状ピストンと、前記第1ベーン溝内から前記第1シリンダ内に突出して前記第1環状ピストンに当接する第1ベーンと、を備えて成り、圧縮冷媒ガスを前記圧縮機筐体内に吐出する第1の圧縮部と、前記第1の圧縮部の上に配置され、側部に放射状に第2吸入孔及び第2ベーン溝が設けられた環状の第2シリンダと、前記回転軸の第2偏芯部に嵌合し前記第2シリンダの内壁に沿って該第2シリンダ内を公転する第2環状ピストンと、前記第2ベーン溝内から前記第2シリンダ内に突出して前記第2環状ピストンに当接する第2ベーンと、を備えて成り、圧縮冷媒ガスを前記圧縮機筐体内に吐出する第2の圧縮部と、前記圧縮機筐体の側部に取付けられたアキュムレータと、一端が前記第1吸入孔に接続され他端が前記アキュムレータ内に挿入された第1低圧連絡管及び一端が前記第2吸入孔に接続され他端が前記アキュムレータ内に挿入された第2低圧連絡管と、を備えるロータリ圧縮機において、前記第2シリンダの上面から前記第2吸入孔に貫通する取付孔と、中心部に貫通孔が設けられ一端部に前記取付孔に固定される固定部が形成され他端部が弁座部となる連通部材と、常時は前記連通部材の弁座部の貫通孔を塞ぎ、前記圧縮機筐体内が所定温度以上になると前記弁座部の貫通孔を開いて前記圧縮機筐体内の冷媒ガスを前記第2吸入孔に戻す熱変形弁部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2シリンダの上面に第2吸入孔に連通する取付孔を設け、連通部材及び熱変形弁部材を備える開閉弁を取付孔に取付けるだけの簡素で低コストな構成で、圧縮部の過熱を防ぐことができる、という効果を奏する。
図1は、本発明が適用されるロータリ圧縮機を示す縦断面図である。 図2は、第1、第2の圧縮部の横断面図である。 図3は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例の圧縮部を示す部分拡大縦断面図である。 図4は、実施例の開閉弁の閉状態を示す縦断面図である。 図5は、実施例の開閉弁の開状態を示す縦断面図である。 図6は、実施例の開閉弁の熱変形弁部材の上面図である。
以下に、本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明が適用されるロータリ圧縮機を示す縦断面図であり、図2は、第1、第2の圧縮部の横断面図である。
図1に示すように、ロータリ圧縮機1は、密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体10の下部に配置された圧縮部12と、圧縮機筐体10の上部に配置され、回転軸15を介して圧縮部12を駆動するモータ11と、を備えている。
モータ11のステータ111は、圧縮機筐体10の内周面に焼きばめされて固定されている。モータ11のロータ112は、ステータ111の中央部に配置され、モータ11と圧縮部12とを機械的に接続する回転軸15に焼きばめされて固定されている。
圧縮部12は、第1の圧縮部12Sと、第1の圧縮部12Sと並列に配置され第1の圧縮部12Sの上側に積層された第2の圧縮部12Tと、を備えている。図2に示すように、第1、第2の圧縮部12S、12Tは、第1、第2吸入孔135S、135T、第1、第2ベーン溝128S、128Tが径方向に放射状に設けられた環状の第1、第2シリンダ121S、121Tを備えている。
図1及び図2に示すように、第1、第2シリンダ121S、121Tには、モータ11と同心に、円形の第1、第2シリンダ内壁123S、123Tが形成されている。第1、第2シリンダ内壁123S、123T内には、シリンダ内径よりも小さい外径の第1、第2環状ピストン125S、125Tが夫々配置され、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tと、第1、第2環状ピストン125S、125Tとの間に、冷媒ガスを吸入し圧縮して吐出する第1、第2作動室130S、130T(圧縮空間)が形成される。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tから径方向に放射状に、シリンダ高さ全域に亘る第1、第2ベーン溝128S、128Tが形成され、第1、第2ベーン溝128S、128T内に、夫々平板状の第1、第2ベーン127S、127Tが、摺動自在に嵌合されている。
図2に示すように、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部には、第1、第2シリンダ121S、121Tの外周部から第1、第2ベーン溝128S、128Tに連通するように第1、第2スプリング穴124S、124Tが形成されている。第1、第2スプリング穴124S、124Tには、第1、第2ベーン127S、127Tの背面を押圧するベーンスプリング(図示せず)が挿入されている。ロータリ圧縮機1の起動時は、このベーンスプリングの反発力により、第1、第2ベーン127S、127Tが、第1、第2ベーン溝128S、128T内から第1、第2作動室130S、130T内に突出し、その先端が、第1、第2環状ピストン125S、125Tの外周面に当接し、第1、第2ベーン127S、127Tにより、第1、第2作動室130S、130T(圧縮空間)が、第1、第2吸入室131S、131Tと、第1、第2圧縮室133S、133Tとに区画される。
また、第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部と圧縮機筐体10内とを、図1に示す開口部Rで連通して圧縮機筐体10内の圧縮された冷媒ガスを導入し、第1、第2ベーン127S、127Tに、冷媒ガスの圧力により背圧をかける第1、第2圧力導入路129S、129Tが形成されている。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2吸入室131S、131Tに外部から冷媒を吸入するために、第1、第2吸入室131S、131Tと外部とを連通させる第1、第2吸入孔135S、135Tが設けられている。
また、図1に示すように、第1シリンダ121Sと第2シリンダ121Tの間には、中間仕切板140が配置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sと第2シリンダ121Tの第2作動室130Tとを区画している。第1シリンダ121Sの下端部には、下端板160Sが配置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sを閉塞している。また、第2シリンダ121Tの上端部には、上端板160Tが配置され、第2シリンダ121Tの第2作動室130Tを閉塞している。
下端板160Sには、下軸受部161Sが形成され、下軸受部161Sに、回転軸15の下軸受支持部151が回転自在に支持されている。上端板160Tには、上軸受部161Tが形成され、上軸受部161Tに、回転軸15の上軸受支持部153が回転自在に支持されている。
回転軸15は、互いに180°位相をずらして偏心させた第1偏芯部152Sと第2偏芯部152Tとを備え、第1偏芯部152Sは、第1の圧縮部12Sの第1環状ピストン125Sに回転自在に嵌合し、第2偏芯部152Tは、第2の圧縮部12Tの第2環状ピストン125Tに回転自在に嵌合している。
回転軸15が回転すると、第1、第2環状ピストン125S、125Tが、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tに沿って第1、第2シリンダ121S、121T内を図2の反時計回りに公転し、これに追随して第1、第2ベーン127S、127Tが往復運動する。この第1、第2環状ピストン125S、125T及び第1、第2ベーン127S、127Tの運動により、第1、第2吸入室131S、131T及び第1、第2圧縮室133S、133Tの容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒ガスを吸入し圧縮して吐出する。
図1に示すように、下端板160Sの下側には、下マフラーカバー170Sが配置され、下端板160Sとの間に下マフラー室180Sを形成している。そして、第1の圧縮部12Sは、下マフラー室180Sに開口している。すなわち、下端板160Sの第1ベーン127S近傍には、第1シリンダ121Sの第1圧縮室133Sと下マフラー室180Sとを連通する第1吐出孔190S(図2参照)が設けられ、第1吐出孔190Sには、圧縮された冷媒ガスの逆流を防止する第1吐出弁200Sが配置されている。
下マフラー室180Sは、環状に形成された1つの室であり、第1の圧縮部12Sの吐出側を、下端板160S、第1シリンダ121S、中間仕切板140、第2シリンダ121T及び上端板160Tを貫通する冷媒通路136(図2参照)を通して上マフラー室180T内に連通させる連通路の一部である。下マフラー室180Sは、吐出冷媒ガスの圧力脈動を低減させる。また、第1吐出弁200Sに重ねて、第1吐出弁200Sの撓み開弁量を制限するための第1吐出弁押さえ201Sが、第1吐出弁200Sとともにリベットにより固定されている。
図1に示すように、上端板160Tの上側には、上マフラーカバー170Tが配置され、上端板160Tとの間に上マフラー室180Tを形成している。上端板160Tの第2ベーン127T近傍には、第2シリンダ121Tの第2圧縮室133Tと上マフラー室180Tとを連通する第2吐出孔190T(図2参照)が設けられ、第2吐出孔190Tには、圧縮された冷媒ガスの逆流を防止する第2吐出弁200Tが配置されている。
また、第2吐出弁200Tに重ねて、第2吐出弁200Tの撓み開弁量を制限するための第2吐出弁押さえ201Tが、第2吐出弁200Tとともにリベットにより固定されている。上マフラー室180Tは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。
第1シリンダ121S、下端板160S、下マフラーカバー170S、第2シリンダ121T、上端板160T、上マフラーカバー170T及び中間仕切板140は、ボルト175により一体に締結されている。ボルト175により一体に締結された圧縮部12のうち、上端板160Tの外周部が、圧縮機筐体10にスポット溶接により固着され、圧縮部12を圧縮機筐体10に固定している。
円筒状の圧縮機筐体10の外周壁には、軸方向に離間して下部から順に、第1、第2貫通孔101、102が、第1、第2吸入管104、105を通すために設けられている。また、圧縮機筐体10の外側には、独立した円筒状の密閉容器からなるアキュムレータ25が、アキュムホルダー252及びアキュムバンド253により取付けられている。
アキュムレータ25の天部中心には、冷凍サイクルの低圧側と接続するシステム接続管255が接続され、アキュムレータ25の底部に設けられた底部貫通孔257には、一端がアキュムレータ25の内部上方まで挿入され、他端が、第1、第2吸入管104、105を介して第1、第2吸入孔135S、135Tに接続される第1、第2低圧連絡管31S、31Tが挿通されている。
冷凍サイクルの低圧冷媒をアキュムレータ25を介して第1、第2の圧縮部12S、12Tに導く第1、第2低圧連絡管31S、31Tは、吸入部としての第1、第2吸入管104、105を介して第1、第2シリンダ121S、121Tの第1、第2吸入孔135S、135T(図2参照)に接続されている。すなわち、第1、第2吸入孔135S、135Tは、冷凍サイクルの低圧側に並列に連通している。
圧縮機筐体10の天部には、冷凍サイクルの高圧側と接続し高圧冷媒ガスを冷凍サイクルの高圧側に吐出する吐出部としての吐出管107が接続されている。すなわち、第1、第2吐出孔190S、190Tは、冷凍サイクルの高圧側に連通している。
圧縮機筐体10内には、およそ第2シリンダ121Tの高さまで潤滑油が封入されている。また、潤滑油は、回転軸15の下部に挿入された羽根ポンプ(図示しない)によって圧縮部12を循環し、摺動部品の潤滑及び微小隙間によって圧縮冷媒の圧縮空間を区画している箇所のシールをしている。
次に、図3〜図6を参照して、実施例のロータリ圧縮機1の特徴的な構成について説明する。図3は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例の圧縮部を示す部分拡大縦断面図であり、図4は、実施例の開閉弁の閉状態を示す縦断面図であり、図5は、実施例の開閉弁の開状態を示す縦断面図であり、図6は、実施例の開閉弁の熱変形部材の上面図である。
図3に示すように、第2シリンダ121Tには、上面から第2吸入孔135Tに貫通する取付孔135Taが設けられている。取付孔135Taには、実施例の開閉弁50が取付けられている。
図4〜図6に示すように、開閉弁50は、中心部に貫通孔51aが設けられ、一端部に取付孔135Taに圧入されて固定される固定部51bが形成され、他端部が弁座部51cとなる連通部材51と、常時は連通部材51の弁座部51cの貫通孔51aを塞ぎ、圧縮機筐体10内が所定温度(例えば、130℃)以上になると、弁座部51cの貫通孔51aを開いて圧縮機筐体10内の冷媒ガスを第2吸入孔135Tに戻す熱変形弁部材52と、熱変形弁部材52を弁座部51cに押付けて保持するキャップ53と、を備えている。
なお、取付孔135Taをねじ孔とし、固定部51bに雄ねじを形成してもよい。また、連通部材51の高さ寸法は、連通部材51に取付けられるキャップ53の上面が、圧縮機筐体10の下部に貯留されるオイルの油面より高くなるような寸法とする。
熱変形弁部材52は、バイメタルにより形成され、温度が130℃(所定温度)未満のときは、図4に示すように、中央部に凹部52aを有する円形皿形を成し、キャップ53に外周部を当接させて、凹部52aが弁坐部51cの貫通孔51aを塞ぎ、温度が130℃以上になると、図5に示すように、径方向中間部が山形に反り、外周部が弁座部51cの外周部に当接して凹部52aが弁座部51cから浮上がって貫通孔51aを開く。
熱変形弁部材52の径方向中間部には、冷媒ガスを通すための4つの通孔52bが設けられている。また、キャップ53の中心部にも、冷媒ガスを通すための通孔53bが設けられている。通孔53bには、100メッシュ程度のストレーナーを取付け、弁座部51cと熱変形弁部材52との間に異物が詰まるのを防止するとよい。
また、キャップ53と弁座部51cの間のスペースは、オイル溜54となっている。オイル溜54には、ロータリ圧縮機1の運転時に、圧縮部12から圧縮機筐体10内に冷媒ガスと共に吹出されたミスト状のオイルが降下して徐々に溜り、この貯留されたオイルにより、熱変形弁部材52と弁座部51cの閉塞状態でのシール性を向上させると共に、熱変形弁部材52への熱伝達を良くしている。
次に、実施例のロータリ圧縮機1の動作について説明する。冷凍サイクルに接続されている三方弁等の弁の開け忘れや、膨張弁の異常による閉状態でロータリ圧縮機1が運転されると、ロータリ圧縮機1は、冷凍サイクルの低圧側から冷媒ガスを吸込めなくなる。
ロータリ圧縮機1は、冷媒ガスの流れにより圧縮部12及びモータ11を冷却しているが、冷媒ガスを吸込めない状態で運転すると、圧縮部12の摺動部が高温となり、圧縮部12の熱が熱変形弁部材52に伝わる。熱変形弁部材52の温度が所定温度(例えば、130℃)以上になると、凹部52aが弁座部51cから浮上がって貫通孔51aを開く。これにより、圧縮機筐体10内の冷媒ガスが、貫通孔51aを通って第2吸入孔135Tに流入し、第2の圧縮部12Tに吸込まれて第2の圧縮部12Tの高温運転を解消して第2の圧縮部12Tの温度を下げる。
このとき、第1の圧縮部12Sも高温運転となっているが、貫通孔51aを通って第2吸入孔135Tに流入した冷媒ガスは、第2低圧連絡管31T、アキュムレータ25、第1低圧連絡管31S及び第1吸入孔135Sを通って第1の圧縮部12Sに吸込まれて第1の圧縮部12Sの高温運転を解消して第1の圧縮部12Sの温度を下げる。
以上説明した実施例のロータリ圧縮機1によれば、第2シリンダ121Tに第2吸入孔135Tに連通する取付孔135Taを設け、連通部材51及び熱変形弁部材52を備える開閉弁50を取付孔135Taに取付けるだけ(第1シリンダ121Sには開閉弁50を取付ける必要はない。)の簡素で低コストな構成で、冷凍サイクルに配置された三方弁等の弁の開け忘れや、膨張弁の動作不良時における圧縮部12の過熱を速やかに解消することができ、圧縮部12の異常摩耗やモータ11の焼損を防止することができる。また、圧縮機筐体の上シェルや吐出管に温度センサを配置し、高温異常を検出して運転を停止させる方法と併用すれば、信頼性が向上する。
1 ロータリ圧縮機
10 圧縮機筐体
11 モータ
12 圧縮部
15 回転軸
25 アキュムレータ
31S 第1低圧連絡管
31T 第2低圧連絡管
50 開閉弁
51 連通部材
51a 貫通孔
51b 固定部
51c 弁座部
52 熱変形弁部材
52a 凹部
52b 通孔
53 キャップ
53b 通孔
54 オイル溜
101 第1貫通孔
102 第2貫通孔
104 第1吸入管
105 第2吸入管
107 吐出管(吐出部)
111 ステータ
112 ロータ
12S 第1の圧縮部
12T 第2の圧縮部
121S 第1シリンダ
121T 第2シリンダ
123S 第1シリンダ内壁
123T 第2シリンダ内壁
124S 第1スプリング穴
124T 第2スプリング穴
125S 第1環状ピストン
125T 第2環状ピストン
127S 第1ベーン
127T 第2ベーン
128S 第1ベーン溝
128T 第2ベーン溝
129S 第1圧力導入路
129T 第2圧力導入路
130S 第1作動室
130T 第2作動室
131S 第1吸入室
131T 第2吸入室
133S 第1圧縮室
133T 第2圧縮室
135S 第1吸入孔
135T 第2吸入孔
135Ta 取付孔
136 冷媒通路
140 中間仕切板
151 下軸受支持部
152S 第1偏芯部
152T 第2偏芯部
153 上軸受支持部
160S 下端板
160T 上端板
161S 下軸受部
161T 上軸受部
170S 下マフラーカバー
170T 上マフラーカバー
175 ボルト
180S 下マフラー室
180T 上マフラー室
190S 第1吐出孔
190T 第2吐出孔
200S 第1吐出弁
200T 第2吐出弁
201S 第1吐出弁押さえ
201T 第2吐出弁押さえ
252 アキュムホルダー
253 アキュムバンド
255 システム接続管
257 底部貫通孔
R 第1、第2圧力導入路の開口部

Claims (4)

  1. 下部にオイルが貯留される密閉された縦置きの圧縮機筐体と、
    前記圧縮機筐体の上部に配置され第1偏芯部及び第2偏芯部を有する回転軸を駆動するモータと、
    前記圧縮機筐体の下部に配置され、側部に放射状に第1吸入孔及び第1ベーン溝が設けられた環状の第1シリンダと、前記回転軸の第1偏芯部に嵌合し前記第1シリンダの内壁に沿って該第1シリンダ内を公転する第1環状ピストンと、前記第1ベーン溝内から前記第1シリンダ内に突出して前記第1環状ピストンに当接する第1ベーンと、を備えて成り、圧縮冷媒ガスを前記圧縮機筐体内に吐出する第1の圧縮部と、
    前記第1の圧縮部の上に配置され、側部に放射状に第2吸入孔及び第2ベーン溝が設けられた環状の第2シリンダと、前記回転軸の第2偏芯部に嵌合し前記第2シリンダの内壁に沿って該第2シリンダ内を公転する第2環状ピストンと、前記第2ベーン溝内から前記第2シリンダ内に突出して前記第2環状ピストンに当接する第2ベーンと、を備えて成り、圧縮冷媒ガスを前記圧縮機筐体内に吐出する第2の圧縮部と、
    前記圧縮機筐体の側部に取付けられたアキュムレータと、
    一端が前記第1吸入孔に接続され他端が前記アキュムレータ内に挿入された第1低圧連絡管及び一端が前記第2吸入孔に接続され他端が前記アキュムレータ内に挿入された第2低圧連絡管と、
    を備えるロータリ圧縮機において、
    前記第2シリンダの上面から前記第2吸入孔に貫通する取付孔と、
    中心部に貫通孔が設けられ一端部に前記取付孔に固定される固定部が形成され他端部が弁座部となる連通部材と、
    常時は前記連通部材の弁座部の貫通孔を塞ぎ、前記圧縮機筐体内が所定温度以上になると前記弁座部の貫通孔を開いて前記圧縮機筐体内の冷媒ガスを前記第2吸入孔に戻す熱変形弁部材と、
    を備えることを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 前記連通部材の固定部は、前記第2シリンダの取付孔に圧入されて固定されることを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記熱変形部材は、前記連通部材の他端部に被せられたキャップ内に保持され、前記キャップ内は、オイル溜となっていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  4. 前記キャップには、冷媒ガスを通すための通孔が設けられ、前記通孔には、キャップ内への異物の侵入を防ぐストレーナーが取付けられていることを特徴とする請求項3に記載のロータリ圧縮機。
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