JP2013064771A - 積層体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】偏光板と、上記偏光板の一方の面に貼合されている表面保護フィルムと、上記偏光板の他方の面に粘着剤層を介して貼合されているセパレートフィルムとを備える積層体であって、上記偏光板の水分率R1(%)が、温度23℃で相対湿度55%の雰囲気下における上記偏光板の平衡含水率をR0(%)とすると、下記式(1):
−0.85(%)≦R1(%)−R0(%)≦−0.2(%) 式(1)
の関係を満たす、積層体である。
【選択図】図1
Description
上記偏光板の水分率R1(%)が、温度23℃で相対湿度55%の雰囲気下における上記偏光板の平衡含水率をR0(%)とすると、下記式(1):
−0.85(%)≦R1(%)−R0(%)≦−0.2(%) 式(1)
の関係を満たす、積層体である。
上記光学補償フィルムは、セルロース系樹脂からなる透明支持体と、該透明支持体の片面に形成された配向膜と、該配向膜の上記透明支持体とは反対側の面に形成された液晶化合物を含有するコーティング層とを有し、その透明支持体側で上記偏光フィルムの上記一方の面に貼り合わされており、
上記偏光フィルムの上記一方の面上の積層構成と、上記偏光フィルムの他方の面上の積層構成とが相違することが好ましい。
上記液晶化合物を含有するコーティング層は、ディスコティック液晶を含有する光学補償層であることが好ましい。
上記ディスコティック構造単位の円盤面が上記透明支持体面に対して傾いており、
上記ディスコティック構造単位の円盤面と上記透明支持体面とのなす角度が、上記光学補償層の厚さ方向において変化していることが好ましい。
上記偏光板を、上記偏光板への上記表面保護フィルムおよび上記セパレートフィルムの貼合直前の水分率R1(%)が、温度23℃で相対湿度55%の雰囲気下における上記偏光板の平衡含水率をR0(%)とすると、上記式(1)の関係を満たすように製造する偏光板製造工程と、
上記偏光板の一方の面への上記表面保護フィルムの貼合および上記偏光板の他方の面への上記粘着剤層を介しての上記セパレートフィルムの貼合を行なう積層体貼合工程と、を備える積層体の製造方法にも関する。
上記光学補償フィルムは、セルロース系樹脂からなる透明支持体と、該透明支持体の片面に形成された配向膜と、該配向膜の上記透明支持体とは反対側の面に形成された液晶化合物を含有するコーティング層とを有し、その透明支持体側で上記偏光フィルムの上記一方の面に貼り合わされており、
上記偏光板製造工程は、上記光学補償フィルムと、上記偏光フィルムと、上記透明保護フィルムとをこの順で積層した状態で二つのロールの間を通過させることで互いに貼合する偏光板貼合工程を含むことが好ましい。
<積層体の構成>
図1は、本発明に係る積層体の層構成の好ましい一例を示す概略断面図である。積層体1は、偏光板20と、偏光板20の一方の面に貼合されている表面保護フィルム30と、偏光板20の他方の面に粘着剤層50を介して貼合されているセパレートフィルム40とを備える。表面保護フィルム30は、偏光板20の表面を保護するために設けられる。粘着剤層50は、表面保護フィルム30付き偏光板20を他の部材、たとえば液晶セルへ貼合するために用いられ、セパレートフィルム40は、粘着剤層50の表面を仮保護する。偏光板20は、偏光フィルム21を有する。なお、偏光フィルムの一方の面上の積層構成と、偏光フィルムの他方の面上の積層構成とが相違する場合には、積層体のカールの問題が生じやすいところ、本発明の積層体は、このような構成においてもカールの発生を抑制しうるという点でより効果的である。
−0.85(%)≦R1(%)−R0(%)≦−0.2(%) 式(1)
の関係を満たす。
−0.5(%)≦R1(%)−R0(%)≦−0.2(%) 式(2)
の関係を満たす。
本明細書でいう偏光板の水分率は、光透過法により測定した水分測定値(赤外線水分率計を用いて測定した値)に基づき算出した換算値である。本明細書において、偏光板の水分率は、以下のようにして算出される。まず偏光板の水分測定値を光透過法により測定し、次いで、この偏光板の水分率を乾燥重量法(105℃で1時間乾燥させて乾燥前後の重量差により含水率を求める)により求める。すなわち、測定対象の状態および雰囲気下にある偏光板の重量をW1、同じ偏光板を105℃で1時間乾燥させた後の偏光板の重量をW2としたときに、以下の式(3):
偏光板の水分率(%)={(W1−W2)/W1}×100 式(3)
で算出される値を偏光板の水分率とする。
セパレートフィルム40は、離型処理されたプラスチックフィルムであれば特に限定されず、公知のセパレートフィルムを用いることができる。セパレートフィルム40としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレートなどの透明樹脂からなるフィルムに、シリコーン樹脂などによる離型処理を施したものを用いることができる。
粘着剤層50を形成する粘着剤としては、従来から液晶セルと偏光板の貼合に用いられてきた種々の粘着剤、たとえば、アクリル系、ゴム系、ウレタン系、シリコーン系、ポリビニルエーテルなどの粘着剤を用いて形成されたものを用いることができる。また、エネルギー線硬化型、熱硬化型の粘着剤を用いてもよく、これらの中でも、透明性、耐候性、耐熱性などに優れるアクリル系樹脂をベースポリマーとしたアクリル系粘着剤が好適である。
表面保護フィルム30としては、ハンドリングが容易であり、ある程度の透明性が確保される、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などから好ましくは形成され、これらの1種または2種以上を単層または多層状に成形したフィルムを用いることができる。
(偏光フィルム)
偏光フィルム21としては、たとえば、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン/酢酸ビニル(EVA)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂等からなるフィルムに二色性色素を吸着配向させたもの、分子的に配向したポリビニルアルコールフィルム中に、ポリビニルアルコールの二色性脱水生成物(ポリビニレン)の配向した分子鎖を含有するポリビニルアルコール/ポリビニレンコポリマー等が挙げられる。特に、ポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させたものが好適に用いられる。
光学補償フィルム23は、セルロース系樹脂からなる透明支持体と、該透明支持体の片面に形成された配向膜と、該配向膜の上記透明支持体とは反対側の面に形成された液晶化合物を含有するコーティング層とを有する。該光学補償フィルム23は、その透明支持体側で偏光フィルム21の上記一方の面に貼り合わされる。
透明保護フィルム22としては、たとえば、セルロース系樹脂フィルム、シクロオレフィン系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂フィルム、ポリカーボネート系樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルム、ポリプロピレン系樹脂フィルムなど、当分野において従来より広く用いられてきているフィルムを挙げることができる。
偏光板20において、偏光フィルム21と、透明保護フィルム22または光学補償フィルム23とは、たとえば、水系接着剤からなる接着剤層を介して貼合される。偏光フィルム21と、透明保護フィルム22または光学補償フィルム23とを貼合する接着剤としては、たとえば、水溶媒系接着剤、有機溶媒系接着剤、ホットメルト系接着剤、無溶剤型接着剤などを用いることができる。水溶媒系接着剤としては、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤が例示され、有機溶媒系接着剤としては、二液型ウレタン系接着剤が例示され、無溶剤型接着剤としては、一液型ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤が例示される。
偏光板20において、偏光フィルム21と、透明保護フィルム22または光学補償フィルム23とは、たとえば、偏光板20とセパレートフィルム40の貼合に用いられる粘着剤層50と同様の粘着剤層を介して貼合することもできる。
偏光板20は、実用に際して図示しない他の光学層が積層されていてもよい。または、透明保護フィルム22または光学補償フィルム23がこれらの光学層の機能を有していてもよい。他の光学層の例としては、ある種の偏光光を透過し、それと逆の性質を示す偏光光を反射する反射型偏光フィルム、表面に凹凸形状を有する防眩機能付きフィルム、表面反射防止機能付きフィルム、表面に反射機能を有する反射フィルム、反射機能と透過機能とを併せ持つ半透過反射フィルム、視野角補償フィルム、光を拡散させる光拡散フィルムが挙げられる。
偏光フィルム21の製造方法は限定されないが、以下、代表的な2つの方法を例示する。第1の方法は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、空気あるいは不活性ガス中で一軸延伸後、膨潤工程、染色工程、ホウ酸処理工程および水洗工程の順に溶液処理し、最後に乾燥を行う方法である。第2の方法は、未延伸のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを水溶液で膨潤工程、染色工程、ホウ酸処理工程および水洗工程の順に溶液処理し、ホウ酸処理工程および/またはその前の工程で湿式にて一軸延伸を行い、最後に乾燥を行う方法である。
本発明の積層体の製造方法は、偏光板と、偏光板の一方の面に貼合されている表面保護フィルムと、偏光板の他方の面に粘着剤層を介して貼合されているセパレートフィルムとを備える積層体の製造方法であって、次の(i)偏光板製造工程と、(ii)積層体貼合工程とを有する。
−0.85(%)≦R1(%)−R0(%)≦−0.2(%) 式(1)
の関係を満たすように製造する工程である。
(偏光板貼合工程)
偏光板貼合工程で用いられる二つのニップロールとしては、ゴムロール、ステンレススチール製研磨ロール、スポンジゴムロールなどを用いることができる。その中でも、ゴムロールとしてはNBRなどからなるものが好ましく、ステンレススチール製研磨ロールとしては、SUS304、SUS316などからなるものが好ましい。また、ニップロールとして、円筒状のロールを使用してもよいし、クラウンロールを使用してもよい。
乾燥工程は、水系接着剤を用いた場合には、水系接着剤中に含まれる水を除去するため行なわれる。乾燥は適切な温度に保持された乾燥炉を連続的に通過させることにより行われ、たとえば、乾燥炉内を連続して通過させながら行うことができるが、これに限定されるものではない。
本発明に係る積層体の製造方法で用いられる偏光板は、表面保護フィルムおよびセパレートフィルムを貼合する直前の水分率R1(%)が、上記式(1)の関係を満たす。図2に示す装置60においては、表面保護フィルムおよびセパレートフィルムを貼合する直前の偏光板20の水分率R1(%)は、矢印で示したポイントP1において赤外線水分率計を用いて水分測定値を測定し、その後上述したように、換算式を用いて水分率R1(%)を求めることができる。ポイントP1は、偏光板に表面保護フィルムおよびセパレートフィルムを貼合する直前のポイントである。
本発明の積層体は、上記のように作成された偏光板の一方の面に表面保護フィルムが貼合され、もう一方の面に粘着剤層を介してセパレートフィルムが貼合される。セパレートフィルムを貼合するために用いられる粘着剤層を偏光板上に形成する方法としては特に制限されるものではなく、プロテクトフィルムを積層した面と違う面に、上記したベースポリマーをはじめとする各成分を含む溶液を塗布し、乾燥して粘着剤層を形成した後、シリコーン系などの離型処理が施されているセパレートフィルムを積層して得てもよいし、セパレートフィルム上に粘着剤層を形成した後、偏光板に転写して積層してもよい。また、粘着剤層を偏光板上に形成する際には、必要に応じて偏光板および粘着剤層の少なくとも一方に密着処理、たとえばコロナ処理などを施してもよい。形成された粘着剤層の偏光板と反対側の表面は、上述のように離型処理が施されたセパレートフィルムで保護されており、セパレートフィルムは、液晶セルや他の光学フィルムなどへこの偏光板を貼合する前に剥がされる。
(偏光フィルムの作製)
平均重合度約2,400、ケン化度99.9モル%以上で厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルムを、緊張状態を保ったまま、30℃の純水に浸漬し膨潤させながら、その中で延伸倍率1.3倍まで長手方向に延伸した。このポリビニルアルコールフィルムを、上記延伸倍率を保持した状態で、30℃のヨウ素/ヨウ化カリウム/水の質量比が0.05/2/100の水溶液を用いて染色し、その後、54℃のヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が12/5/100の水溶液にて架橋処理を行ないながら、総倍率5.6倍になるように延伸した後、12℃の純水で洗浄した。洗浄後のポリビニルアルコールフィルムを、65℃で乾燥して、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向された偏光フィルムを得た。
別途、100重量部の水に、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール((株)クラレ製の「クラレポバール KL318」)1.8重量部と、水溶性ポリアミドエポキシ樹脂(住化ケムテックス(株)製の「スミレーズレジン 650」(固形分濃度30重量%の水溶液))0.9重量部を溶解させて、ポリビニルアルコール系樹脂接着剤を調製した。
先に得られた偏光フィルムの片面に、厚み83μmの光学補償フィルム(「WV FILM ワイドビューEA80」(商品名)、富士フィルム(株)製)を、また他面には、として、トリアセチルセルロース樹脂からなる厚さ83μmの透明保護フィルム(「マットハードコートTACフィルム DTAC AG6 UV80H−25W(H)」(商品名)、大日本印刷(株)製)を、それぞれ上記接着剤を介して、二つのニップロールの間を通過させることにより貼合し、積層フィルムを得た。また、実施例および比較例について、二つのニップロールの押し込み量は表1に示すように700と1000μmに設定した。
上記偏光板について、表面保護フィルムおよびセパレートフィルムを貼合する直前の時点で、上述の方法により水分測定値を測定して水分率R1(%)を算出した。この偏光板の平衡含水率R0(%)についても、上述の方法により測定し算出した。各偏光板について算出した、水分率R1(%)、平衡含水率R0(%)、および、水分率R1(%)−平衡含水率R0(%)の値を表1に示す。
上記で得られた偏光板のトリアセチルセルロース側に厚さ60μmの、粘着剤層付き表面保護フィルム(NBO−0424、藤森工業(株)製)を、次いで光学補償フィルム側にアクリル系粘着剤からなる25μmの粘着剤層付の厚み38μmのセパレートフィルム(MRV−38、三菱樹脂(株)製)をそれぞれ積層して、表1に示す各実施例および各比較例の積層体(表面保護フィルムおよび粘着剤付セパレートフィルムが積層された偏光板)を得た。なお、得られた積層体における偏光板の水分率は、貼合直前の水分率と同様の値になっている。
上記にて作製した各積層体について、以下の評価を行なった。
上記の各積層体から、3インチサイズの測定サンプルを切り出し、温度23℃、相対湿度55%にて管理された雰囲気下で一週間保管した。保管後の測定サンプルを平面台の上に置き、測定サンプルの粘着剤層(偏光板とセパレートフィルムの間の粘着剤層)のスジを目視観察により、以下のレベル判定基準に基づいて評価した。
レベル2:粘着剤層に生じた最も深いスジの深さが5mm±2mm程度の場合
レベル3:粘着剤層に生じた最も深いスジの深さが8〜15mm程度の場合
レベル4:粘着剤層に生じた最も深いスジの深さがレベル3よりも深い場合
結果を表1に示す。
Claims (12)
- 偏光板と、前記偏光板の一方の面に貼合されている表面保護フィルムと、前記偏光板の他方の面に粘着剤層を介して貼合されているセパレートフィルムとを備える積層体であって、
前記偏光板の水分率R1(%)が、温度23℃で相対湿度55%の雰囲気下における前記偏光板の平衡含水率をR0(%)とすると、下記式(1)の関係を満たす、積層体。
−0.85(%)≦R1(%)−R0(%)≦−0.2(%) 式(1) - 前記偏光板は、ポリビニルアルコール系樹脂からなる偏光フィルムと、前記偏光フィルムの一方の面に貼り合わされた光学補償フィルムと、前記偏光フィルムの他方の面に貼り合わされた透明保護フィルムとを含み、
前記光学補償フィルムは、セルロース系樹脂からなる透明支持体と、該透明支持体の片面に形成された配向膜と、該配向膜の前記透明支持体とは反対側の面に形成された液晶化合物を含有するコーティング層とを有し、その透明支持体側で前記偏光フィルムの前記一方の面に貼り合わされており、
前記偏光フィルムの前記一方の面上の積層構成と、前記偏光フィルムの前記他方の面上の積層構成とが相違する、請求項1に記載の積層体。 - 前記透明保護フィルムは、セルロース系樹脂フィルムである、請求項2に記載の積層体。
- 前記透明保護フィルムと前記表面保護フィルムとが互いに貼合され、前記液晶化合物を含有するコーティング層と前記セパレートフィルムとが互いに貼合されている、請求項3に記載の積層体。
- 前記透明保護フィルムは、前記偏光フィルムと反対側の面に表面処理が施されている、請求項3に記載の積層体。
- 前記配向膜は、ポリビニルアルコール系樹脂からなる、請求項2に記載の積層体。
- 前記液晶化合物を含有するコーティング層は、ディスコティック液晶を含有する光学補償層である、請求項2に記載の複合偏光板。
- 前記光学補償層は、ディスコティック構造単位を有する液晶化合物からなる負の複屈折を有する層であり、
前記ディスコティック構造単位の円盤面が前記透明支持体面に対して傾いており、
前記ディスコティック構造単位の円盤面と前記透明支持体面とのなす角度が、前記光学補償層の厚さ方向において変化している、請求項7に記載の複合偏光板。 - 前記ディスコティック構造単位の円盤面が前記透明支持体面に対してなす角度は、前記光学補償層の厚さ方向において前記光学補償層の前記透明支持体側からの距離の増加と共に増加している、請求項8に記載の複合偏光板。
- 偏光板と、前記偏光板の一方の面に貼合されている表面保護フィルムと、前記偏光板の他方の面に粘着剤層を介して貼合されているセパレートフィルムとを備える積層体の製造方法であって、
前記偏光板を、前記偏光板への前記表面保護フィルムおよび前記セパレートフィルムの貼合直前の水分率R1(%)が、温度23℃で相対湿度55%の雰囲気下における前記偏光板の平衡含水率をR0(%)とすると、下記式(1)の関係を満たすように製造する偏光板製造工程と、
前記偏光板の一方の面への前記表面保護フィルムの貼合および前記偏光板の他方の面への前記粘着剤層を介しての前記セパレートフィルムの貼合を行なう積層体貼合工程と、を備える積層体の製造方法。
−0.85(%)≦R1(%)−R0(%)≦−0.2(%) 式(1) - 前記偏光板は、ポリビニルアルコール系樹脂からなる偏光フィルムと、前記偏光フィルムの一方の面に貼り合わされた光学補償フィルムと、前記偏光フィルムの他方の面に貼り合わされた透明保護フィルムとを含み、
前記光学補償フィルムは、セルロース系樹脂からなる透明支持体と、該透明支持体の片面に形成された配向膜と、該配向膜の前記透明支持体とは反対側の面に形成された液晶化合物を含有するコーティング層とを有し、その透明支持体側で前記偏光フィルムの前記一方の面に貼り合わされており、
前記偏光板製造工程は、前記光学補償フィルムと、前記偏光フィルムと、前記透明保護フィルムとをこの順で積層した状態で二つのロールの間を通過させることで互いに貼合する偏光板貼合工程を含む、請求項10に記載の積層体の製造方法。 - 前記偏光板製造工程は、前記偏光板を60℃以上90℃以下の雰囲気下に210秒以上滞留させる乾燥工程を含む、請求項10または11に記載の積層体の製造方法。
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