JP2013063367A - 膜ろ過装置、運転方法及び損傷検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】膜ろ過装置であって、内部を一次側領域と二次側領域とに区分するろ過膜を有し、前記一次側領域より供給された原水を前記ろ過膜により膜ろ過して前記二次側領域から処理水として排出する膜モジュールと、前記膜モジュールから排出された処理水を貯水する処理水タンクと、前記膜モジュールの二次側領域に配管で接続され、前記膜モジュールの洗浄時に、前記処理水タンクに貯水された処理水を、前記配管を介して前記膜モジュールの二次側領域へ供給する処理水供給手段と、前記処理水の供給に用いられた配管内に加圧空気を供給する加圧空気供給手段と、前記加圧空気供給手段により供給された加圧空気の、前記膜モジュールの二次側領域から一次側領域への漏出量に基づき、前記ろ過膜の損傷を検出する損傷検出手段と、を備える。
【選択図】図1
Description
まず、図3を参照して、膜ろ過装置100の膜ろ過工程について説明する。ここで、図3は、膜ろ過装置100の膜ろ過工程を説明するための図であり、開状態の弁を白塗、閉状態の弁を黒塗で表している(以下、図4、図6及び図7も同様)。
図4は、膜ろ過装置100の逆洗工程を説明するための図である。まず、原水ポンプ12の動作を停止し、ろ過入口弁V1及びろ過出口弁V2を閉じる。次いで、排水弁V3及び逆洗弁V4を開き、逆洗ポンプ16を動作させることで、処理水タンク14に貯水された処理水を、逆洗水として膜モジュール13の二次側領域から導入する。次いで、エアスクラビング弁V7を開とし、空気圧縮機19を運転状態とすることで、膜モジュール13の一次側領域から供給した加圧空気によりろ過膜を物理的に揺動させる、エアスクラビングを開始する。この逆洗水の導入より、ろ過膜の一次側表面に付着したファウリング原因物質が剥離され、排水弁V3を介して膜ろ過装置100の外部に排出される。また、加圧空気の供給により、ろ過膜を揺動させることで、当該ろ過膜からファウリング原因物質をより剥離しやすくすることができる。なお、本実施形態では、処理水の供給を開始した後、エアスクラビングを開始することとしたが、これに限らず、エアスクラビングを開始した後に処理水の供給を開始する形態としてもよいし、処理水の供給とエアスクラビングとを同時に開始する形態としてもよい。これにより、ろ過膜に付着したファウリング原因物質を或る程度除去することができる。
併用逆洗工程は、ろ過膜の一次側表面に付着したファウリング原因物質の剥離を行う「第1工程」と、剥離したファウリング原因物質を除去する「第2工程」とを有する。なお、第1工程の実行に先駆けて、所定のタイミングで温水洗浄ポンプ17が一時的に運転状態とされることで、処理水タンク14の処理水が温水ユニット18に導入されているものとする。また、温水ユニット18では、導入された処理水を所定の温度まで加熱し、温水として保温しているものとする。ここで、温水の温度は、ろ過膜の耐温以下であれば特に問わず、例えば40〜60℃の範囲としてもよく、高温であるほど好ましい。
続く、損傷検出工程では、上記第2工程で空気圧縮機19から膜モジュール13の二次側領域に加圧空気が供給されている間に、気体圧力計20と気体流量計21とによって膜モジュール13に供給された空気の圧力(空気圧)と流量(空気流量)とを測定する。空気圧と空気流量の変化が安定した時、ろ過膜が損傷していれば、この損傷した部分を通って二次側領域から一次側領域に空気が漏出する。
11 原水タンク
12 原水ポンプ
13 膜モジュール
14 処理水タンク
15 流量計
16 逆洗ポンプ
17 温水洗浄ポンプ
18 温水ユニット
19 空気圧縮機
20 気体圧力計
21 気体流量計
V1 ろ過入口弁
V2 ろ過出口弁
V3 排水弁
V4 逆洗弁
V5 温水洗浄弁
V6 減圧弁
V7 エアスクラビング弁
V8 損傷検出弁
Claims (11)
- 膜ろ過装置であって、
内部を一次側領域と二次側領域とに区分するろ過膜を有し、前記一次側領域より供給された原水を前記ろ過膜により膜ろ過して前記二次側領域から処理水として排出する膜モジュールと、
前記膜モジュールから排出された処理水を貯水する処理水タンクと、
前記膜モジュールの二次側領域に配管で接続され、前記膜モジュールの洗浄時に、前記処理水タンクに貯水された処理水を、前記配管を介して前記膜モジュールの二次側領域へ供給する処理水供給手段と、
前記処理水の供給に用いられた配管内に加圧空気を供給する加圧空気供給手段と、
前記加圧空気供給手段により供給された加圧空気の、前記膜モジュールの二次側領域から一次側領域への漏出量に基づき、前記ろ過膜の損傷を検出する損傷検出手段と、
を備えたことを特徴とする膜ろ過装置。 - 前記加圧空気供給手段は、前記処理水供給手段による処理水の供給停止後、当該処理水の供給に用いられた配管内に加圧空気を供給することを特徴とする請求項1に記載の膜ろ過装置。
- 前記加圧空気供給手段は、前記加圧空気の供給により、前記配管内に残留した処理水を前記膜モジュールの二次側領域へ圧送することを特徴とする請求項1又は2に記載の膜ろ過装置。
- 前記処理水を所定温度に加熱する加熱手段を更に備え、
前記処理水供給手段は、前記加熱手段により加熱された前記処理水を、前記膜モジュールの二次側領域へ供給することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の膜ろ過装置。 - 前記処理水供給手段による処理水の供給時に、前記膜モジュールの一次側領域から加圧空気を供給し、前記ろ過膜を揺動する揺動手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の膜ろ過装置。
- 前記加圧空気供給手段及び前記揺動手段は、同一の空気圧縮機から供給される加圧空気を用いることを特徴とする請求項5に記載の膜ろ過装置。
- 前記加圧空気供給手段が供給した加圧空気の圧力を測定する圧力測定手段と、
前記加圧空気供給手段が供給した加圧空気の流量を測定する流量測定手段と、
を備え、
前記損傷検出手段は、前記圧力測定手段により測定された前記圧力及び前記流量測定手段により測定された前記流量に基づいて、前記ろ過膜の損傷を検出することを特徴とする請求項1に記載の膜ろ過装置。 - 前記加圧空気供給手段は、前記膜ろ過時における膜差圧以上で、且つ前記ろ過膜の耐圧以下の圧力で、前記加圧空気を供給することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の膜ろ過装置。
- 前記処理水供給手段は、前記膜モジュールの二次側領域に供給する処理水の流量を、前記膜ろ過時に排出された処理水の流量未満とすることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の膜ろ過装置。
- 内部を一次側領域と二次側領域とに区分するろ過膜を有し、前記一次側領域より供給された原水を前記ろ過膜により膜ろ過して前記二次側領域から処理水として排出する膜モジュールと、前記膜モジュールから排出された処理水を貯水する処理水タンクとを備えた膜ろ過装置の運転方法であって、
前記膜モジュールの洗浄時に、前記処理水タンクに貯水された処理水を、前記膜モジュールの二次側領域に接続された配管を介して当該二次側領域へ供給する処理水供給工程と、
前記処理水の供給に用いられた配管内に加圧空気を供給する加圧空気供給工程と、
前記加圧空気供給工程で供給された加圧空気の、前記膜モジュールの二次側領域から一次側領域への漏出量に基づき、前記ろ過膜の損傷を検出する損傷検出工程と、
を含む膜ろ過装置の運転方法。 - 内部を一次側領域と二次側領域とに区分するろ過膜を有し、前記一次側領域より供給された原水を前記ろ過膜により膜ろ過して前記二次側領域から処理水として排出する膜モジュールの損傷検出装置であって、
前記膜モジュールの逆洗後に、この逆洗に用いられた配管内に加圧空気を供給し、当該配管内に残留した前記逆洗時の処理水を、前記膜モジュールの二次側領域へ圧送する加圧空気供給手段と、
前記加圧空気供給手段により供給された加圧空気の、前記膜モジュールの二次側領域から一次側領域への漏出量に基づき、前記ろ過膜の損傷を検出する損傷検出手段と、
を備えたことを特徴とする損傷検出装置。
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