JP2013059413A - シートのシートバック構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】Cリングなどによる吊り込みは直線的なものに限られ、凹部の形状や深さが限定されて、意匠性に優れた凹部が形成できない。また、Cリングなどの吊り込みが煩雑で作業効率が悪い。
【解決手段】 略矩形形状の凹み14p’が、パッド14pの背面に形成されてシートバック本体背部の凹所15’を規定し、凹所に対応した略矩形形状に形状記憶合金から環状に成形されたワイヤ16が、トリムカバーの裏面に縫合されている。また、シートバックフレームのアッパーフレーム、ロアフレーム、左右のサイドフレームのそれぞれの長手方向に設けられた上下左右の係止片からなる係止手段18がシートバック本体背部の凹所の底部周縁に配置されている。そして、シートバック本体背部の凹所の底部周縁の係止手段18にトリムカバー裏面のワイヤ16を係止して凹部14aをパッド背面に形成している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シートバックの背面に凹部の形成されたシートのシートバック構造に関する。
車両用シートなどのシートは、シートクッションと、シートクッション後端にその下端が連結されたシートバックとを有してなり、通常、シートバックはリクライニング装置のもとで傾動可能に設けられている。
シートクッション、シートバックは、いずれも、略矩形形状のフレーム(シートクッションフレーム、シートバックフレーム)にSばねなどのばね組体(シートスプリングアッセンブリー)を架設し、発泡材から成形されたパッド(シートパッド)をばね組体で保持し、これら全体をトリムカバー(表皮)で被覆して構成されている。
シートバックの背面に凹部を設けた構成が知られており、特開2010−094323号公報記載のように、シートバック背面の凹部は、後部シートの着座者の膝(ニー)を収納するためのニースペースとして利用される。
ここで、シートバック背面をトリムカバーで覆う構成における、シートバック背面に凹部を形成する手法として、たとえば、特開2009−022534号公報記載のように、Cリングなどによる吊り込みが考えられる。
特開2010−094323号公報 特開2009−022534号公報
Cリングなどでトリムカバーを固定してシートバック背面に凹部を形成する構成では、Cリングなどによる吊り込みは直線的なものに限られ、凹部の形状や深さが限定されて、意匠性に優れた凹部が形成できない。また、Cリングなどの吊り込みが煩雑で作業効率が悪く、トリムカバーを迅速に固定できず、凹部が容易に形成できない。
本発明は、シートバック背面に意匠性に優れた凹部を高い作業効率のもとで形成できるシートのシートバック構造の提供を目的としている。
請求項1に係る本発明によれば、ばね組体をその内方に架設したシートバックフレームに、発泡材から成形されて背面部の開放されたパッドを被せてシートバック本体とし、このシートバック本体を略袋状のトリムカバーで被覆することにより形成されるシートのシートバック構造において、パッド背面の開放された部分内にシートバック本体背部の凹所を規定し、この凹所の底部周縁に係止手段を少なくとも部分的に設けるとともに、形状記憶合金から環状に成形されたワイヤがトリムカバー背面部の裏面に取付けられ、シートバック本体凹所の底部周縁の係止手段にトリムカバー背面部の環状ワイヤを係止させることにより、対応形状の凹部をシートバック背面に形成する構成となっている。
請求項1に係る本発明では、トリムカバー裏面の環状のワイヤを係止手段に係止するだけで所望の凹部がシートバックの背面に形成され、高い作業効率のもとで凹部がシートバックの背面に形成できる。また、シートバック背面の凹部の深さがシートバック本体背部の凹所の深さ方向での係止手段の位置に応じて、凹部の形状が凹所の形状に応じてそれぞれ変更され、意匠性に優れた凹部が形成できる。
本発明の一実施例に係るシートバック構造を有するシートの概略背面斜視図を示す。 シートバック本体の概略背面斜視図を示す。 図1の線A−Aに沿ったシートの横断面図を示す。 シートバック背面でのトリムカバーの一部破断図を示す。 (A)(B)は係止片へのワイヤの係止前および係止後における図2の線C−Cに沿ったシートバック本体背部にトリムカバーを加えた一部破断の縦断面図であり、係止片へのワイヤの係止の前後の状態を模式的に示す。 別実施例(実施例2)に係るシートバック構造を持つシートの図2に対応するシートバック本体の概略背面斜視図を示す。 別実施例に係るシートバック構造を持つシートの図3に対応する横断面図を示す。 他実施例(実施例3)に係るシートバック構造を持つシートの図2に対応するシートバック本体の概略斜視図を示す。 他実施例に係るシートバック構造を持つシートの図3に対応する横断面図を示す。
パッド背面の開放された部分内にシートバック本体背部の凹所が規定され、この凹所の底部周縁に係止手段が少なくとも部分的に設けられる。たとえば、係止手段は、シートバックフレームのアッパーフレーム、ロアフレーム、左右のサイドフレームのそれぞれの長手方向に設けられた上下左右の係止片から構成される。形状記憶合金から環状に成形されたワイヤがトリムカバー背面部の裏面に縫合によって取付けられ、シートバック本体凹所の底部周縁の係止手段にトリムカバー背面部の環状ワイヤを係止させることにより、対応形状の凹部をシートバック背面に形成している。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係るシートバック構造を有するシートの概略背面斜視図、図2はシートバック本体の概略背面斜視図、図3は図1の線A−Aに沿ったシートの横断面図をそれぞれ示す。
図1に示すように、シート10は、シートクッション12と、リクライニング装置(図示しない)によって傾動可能にシートクッションの後端に設けられたシートバック14とを有した車両用シートとされ、ヘッドレスト14hがシートバック上面に設けられている。
車両用シートのシートクッション12、シートバック14の基本的な構造は周知であり、シートバックについてその構成を簡単に述べると、図2、図3に示すように、骨格となる略矩形形状のシートバックフレーム(フレーム)14f1の内方にばね組体14f2を架設し、ウレタンフォームなどの発泡成形材からなるシートパッド(パッド)14pをばね組体に被せてシートバック本体15としている。そして、略袋状のトリムカバー(表皮)14cでシートバック本体15を被覆してシートバック14が形成されている。
たとえば、フレーム(シートバックフレーム)14f1は、左右のサイドフレーム14f1sの上端をアッパーフレーム14f1uで、下端をロアフレーム14f1wでそれぞれ連結した略矩形形状とされる。
トリムカバー14cは、通気性および伸縮性のある生地、たとえば、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエステルなどからなる数枚のトリムカバー片をその縫い代が内側になるように略袋状に縫製し、シートバック14においてはヘッドレスト14hの取付け前に上方からシートバック本体15に被せて装着される。
パッド14pはその背面部が開放され、実施例では、パッド背面の開放された部分に凹み14p’を設けてシートバック本体背部の凹所15’を規定し、パッド背面の凹みそのものがシートバック本体背部の凹所となっている。そして、トリムカバー14cがシートバック本体背部の凹所15’(パッド背面の凹み14p’)の底部まで引き下げられて被覆されることによって凹所の形状に対応した凹部14aがシートバックの背面に形成される。通常、シートバック本体背部の凹所15’(パッド背面の凹み14p’)は略矩形形状とされ、シートバック背面の凹部14aも対応した略矩形形状に形成される。
シートバック背面の略矩形形状の凹部14aは、後部シートの着座者の膝(ニー)を収納するためのニースペースとしたり、凹部の下半部を網掛けして収納ポケットなどとして利用される。
本発明では、トリムカバーの裏面に形状記憶合金からなる環状のワイヤ16を縫合などによって取付けるとともに、ワイヤの係止可能な係止手段18を、シートバック本体背部の凹所15’(パッド背面の凹み14p’)の底部周縁に設け、係止手段にワイヤを係止させてシートバック背面に凹部14aを形成する構成となっている。
すなわち、ワイヤ16はシートバック本体背部の凹所15’に対応した略矩形形状の環状とされ、係止のためにワイヤに力を加えて長手方向と直交する方向にワイヤが変形しても、力を除くと元の環状に復帰する特性の形状記憶合金から成形されており、その素材としてばね鋼を例示できる。
図4はシートバックの背面でのトリムカバーの一部破断図を示し、形状記憶合金からなる環状のワイヤ16は、図4に示すように、トリムカバー14cの裏側に縫合されている。実施例では、ワイヤ16の全長に沿ってワイヤをトリムカバー裏面に縫合せず、縫合する部分の間に縫合しない部分(非縫合部)を設けており、特にその隅部(辺と辺との交差部)を非縫合部としたため、隅部におけるトリムカバーのしわの発生が防止できる。
シートバック本体背部の凹所15’の底部周縁に設けられる係止手段18は、ワイヤ16が上下左右からそれぞれ係止される上下左右の4つの係止片を持ち、上および左右の係止片となる係止ワイヤ18au、18as1、18as2がシートバック本体背部の凹所15’の上および左右の三方向に設けられるとともに、ロアフレーム14f1wが下方での係止片18awとなっている。
すなわち、上および左右の係止片(係止ワイヤ)18au、18as1、18as2は、いずれも、コ字形状の鋼線からなり、その脚部がサイドフレーム14f1sに固定され、その中間部がシートバック本体背部の凹所15’の底部周縁で凹みの内側に延出し、中間部の先端はシートバック本体背部の凹所の奥側(シートバックの前方側)にフック形状に湾曲している。ここで、上の係止片(係止ワイヤ)18auは、左右のサイドフレーム14f1s間に架設した状態で設けられている。
また、下の係止片18awとなるロアフレーム14f1wは、その上縁がシートバック本体背部の凹所15’の底部周縁で凹所の内側に延出し、その先端は凹所の奥側にフック形状に湾曲している。
図5(A)(B)は係止手段へのワイヤの係止前および係止後における図2の線C−Cに沿ったシートバック本体にトリムカバーを加えた一部破断の縦断面図であり、係止片へのワイヤの係止の前後の状態を模式的に示す。
パッド14pに被覆された時点では、図5(A)からわかるように、トリムカバー裏面の環状のワイヤ16はパッド背面の凹み14p’(シートバック本体背部の凹所15’)の縁部(へり)14p1に沿ってその上方に位置する(図5(A)(B)では上下反転して下方に位置している)。それから、トリムカバー14cをシートバック本体背部の凹所15’(パッド背面の凹み14p’)の奥側に引き込みながらワイヤ16を凹所に押し込んで凹所の底部周縁の係止手段18に係止すると、凹みの縁部14p1とワイヤとによってをシートバック本体背部の凹所に段差が得られる。そして、ワイヤ16をシートバック本体背部の凹所の底部周縁の係止手段18(4つの係止片18au、18aw、18as1、18as2、)にそれぞれ係止すると、段差によってシートバック本体背部の凹所15’の略矩形形状に対応した略矩形形状の凹部14aがシートバックの背面に形成される(図1、図5(B)参照)。
トリムカバー裏面の環状のワイヤ16を係止手段18に係止する操作に格別の困難はなく、パッド背面の凹み14p’によって規定されるシートバック本体背部の凹所15’の形状に対応した凹部14aが、高い作業効率のもとでシートバックの背面に形成できる。
ここで、トリムカバー14cは伸縮性があるため、シートバック本体背部の凹所15’の奥側に円滑に引き込まれ、上下左右の4つの係止片(係止手段18)へのワイヤ16の係止が円滑に行える。さらに、係止手段18を構成する上下左右の係止片にワイヤ16を係止するときワイヤが変形しても、係止のために加える力を除けば、元の環状形状に復帰する特性の形状記憶合金からワイヤが成形されているため、略矩形形状の凹部14aに型崩れが生じることもない。
シートバック背面の凹部14aの深さは、シートバック本体背部の凹所15’の深さや凹所の底部周縁における係止手段18の位置を変えることによって変更できる。また、シートバック本体背部の凹所15’が略矩形形状でなく、たとえば縦長の楕円形状であれば、対応する縦長の楕円形状を原形とする環状に形状記憶合金からワイヤ16を成形することによって、縦長の楕円形状の凹部がシートバック背面に形成され、凹部の形状を変更できる。
このようにシートバック本体背部の凹所15’の深さや形状が制約されることなく自由に変更できるため、意匠性に優れた凹部14aがシートバック背面に形成できる。
パッド背面に設けた凹み14p’によってシートバック本体背部の凹所15’を規定してパッド背面の凹みそのものをシートバック本体背部の凹所とすれば、パッド背面の凹みの形状の変更に対応して、シートバック背面の凹部の形状を変更できる。
実施例では、図3に示すように、アッパーフレーム14f1u、サイドフレーム14f1sとは別体の上および左右の3つの係止ワイヤをサイドフレームに固定して上および左右の係止片とするとともに、ロアフレーム14f1wの先端をフック形状に湾曲してロアフレームそのものを下の係止片としている。しかしながら、係止手段18の構成はこれに限定されない。
たとえば、ロアフレーム14f1wと同様に、左右のサイドフレームの先端をフック形状に湾曲して左右のサイドフレームそのものを左右の係止片とし、上の係止片のみを左右のサイドフレーム間に架設した係止ワイヤの形態としてもよい。また、図2に想像線で示すように、左右のサイドフレームの上端を直線状に連結させた形状にアッパーフレームを形成し、このアッパーフレームの先端をフック形状に湾曲させて上の係止片としてもよい。
係止手段18は、シートバック本体背部の凹所15’の底部周縁で凹所の全周に連続的に設けてもよい。しかしながら、実施例に示すように、シートバック本体背部の凹所15’の底部周縁の前後左右に分離して設けるなど、ワイヤを係止可能に凹所の底部周縁に沿って少なくとも部分的に設ければ足りる。
図6、図7は別実施例(実施例2)に係るシートバックの構造を持つシートにおける図2に対応するシートバック本体の概略斜視図、及び図3に対応するシートの横断面図をそれぞれ示す。
この実施例2では、係止手段が面状ばね(ばね組体)に設けられている点で上記の実施例1と相違し、実施例1の構成部材と同じ機能を有する実施例2の対応する構成部材には同じ参照番号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成について主として説明する。なお、実施例1と同様に、実施例2においても、パッド背面の凹み14p’によってシートバック本体背部の凹所15’が規定され、パッド背面の凹みそのものがシートバック本体背部の凹所となっている。
図6、図7に示すように、樹脂板からなる支持パネルが引張ばね20によって左右のサイドフレーム14f1s間に懸架されて面状ばね(ばね組体)114f2を形成している。そして、支持パネル(面状ばね)114f2の上下左右の縁がシートバック本体背部の凹所15’の底部周縁で略L字形状に凹所の内側に延出し、その先端が凹所の開口から離反する方向(奥側、シートバックの前方側))にフック形状に湾曲されて、上下左右の係止片118u、118w、118s1、118s2が支持パネルと一体に成形されている。そして、上下左右の係止片118u、118w、118s1、118s2から係止手段118が形成され、この実施例においても、パッド背面の開放された部分内に規定されたシートバック本体背部の凹所15’の底部周縁に、係止手段が設けられている。
支持パネル(面状ばね)114f2の縁の上下左右に設けた係止片118u〜118s2から係止手段118を構成したこの実施例2においても、実施例1と同様の効果が得られる。すなわち、トリムカバー裏面のワイヤ16をシートバック本体背部の凹所15’の底部周縁の係止手段118(上下左右の係止片118u〜118s2)に係止することによって、シートバック本体背部の凹所15’の形状に対応した凹部14aが高い作業効率のもとでシートバックの背面に形成できる。また、シートバック本体背部の凹所15’の深さや、凹所の形状およびそれに対応した形状に支持パネル(面状ばね)114f2を変更することによって、シートバック背面の凹部14aの形状を変更でき、意匠性に優れた凹部が得られる。
さらに、係止片がその上下左右に設けられる支持パネル114f2が樹脂から成形されているため、支持パネルの上下左右に形成した係止片からなる係止手段118を一体成形で容易に得られるという効果もある。
図8、図9は他実施例(実施例3)に係るシートバック構造を持つシートにおける図2に対応するシートバック本体の概略斜視図、及び図3に対応する横断面図をそれぞれ示す。
この実施例3では、シートバックの背面でパッドを覆うフレーム(シートバックフレーム)214f1に開口を設けてシートバック本体背部の凹所15’を規定するとともに、係止手段をシェルフレームに設けた点で実施例1と相違し、実施例1の構成部材と同じ機能を有する実施例3の対応する構成部材には同じ参照番号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成について主として説明する。
すなわち、図8に示すように、フレーム(シートバックフレーム)214f1は、シートバックの背面でパッドを覆うシェルフレームの形態とされ、シェルフレームはたとえば硬質樹脂から成形されている。シェルフレーム214f1は開口214f1aを持ち、図9に示すように、開口を規定するその縁部214f1a’は開口から離反する方向(奥側)にフック形状に湾曲され、そのフック形状の先端を係止片218aとしている。係止片218aは開口の底部で開口の全周に形成され、環状の係止片から係止手段218が構成されている。
この実施例3においても、トリムカバー裏面に縫合されたワイヤ16を環状の係止片218a(係止手段218)に係止させれば、シェルフレームの開口の形状、つまりは、シートバック本体背部の凹所15’の形状に対応した形状の凹部14aがシートバック背面に形成される。
そして、シェルフレームの開口214f1aの形状に対応した凹部14aが高い作業効率のもとでシートバックの背面に形成できるとともに、縁部のフック形状の先端の位置、開口の形状を変更することによって、意匠性に優れた凹部14aが得られる。
特に、フレームをシートバックの背面でパッドを覆うシェルフレーム214f1の形態とした実施例3では、開口の形状、縁部のフック形状の先端の位置の異なるシェルフレームに交換するだけで形状、深さの異なる凹部14aが得られるという効果もある。
上記のように、本発明によれば、トリムカバー裏面のワイヤ16をシートバック本体背部の凹所15’の底部周縁の係止手段18、118、218に係止するだけでシートバック背面に凹部14aが形成できる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
本発明は、シートバック本体背部に凹所の規定されたシートバックを持つシートに広範囲に応用でき、自動車などの車両用シートのシートだけでなく、たとえば、電車、飛行機等のシートはもちろん、映画館、劇場、コンサート会場などの車両用シート以外のシートにも応用できる。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
14a シートバック背面の凹部
14c トリムカバー
14p シートパッド(パッド)
14p’ パッド背面の凹み
15 シートバック本体
15’ シートバック本体背部の凹所
16 ワイヤ
18、118、218 係止手段

Claims (6)

  1. ばね組体をその内方に架設したシートバックフレームに、発泡材から成形されて背面部の開放されたパッドを被せてシートバック本体とし、このシートバック本体を略袋状のトリムカバーで被覆することにより形成されるシートのシートバック構造において、
    パッド背面の開放された部分内にシートバック本体背部の凹所を規定し、この凹所の底部周縁に係止手段を少なくとも部分的に設けるとともに、形状記憶合金から環状に成形されたワイヤがトリムカバー背面部の裏面に取付けられ、シートバック本体凹所の底部周縁の係止手段にトリムカバー背面部の環状ワイヤを係止させることにより、対応形状の凹部をシートバック背面に形成したことを特徴とするシートのシートバック構造。
  2. パッド背面に設けた凹み、または、シートバックフレームをパッドの背面を覆う硬質樹脂のシェルフレームとしシェルフレームに形成された開口のいずれかによって、シートバック本体背部の凹所が規定された請求項1記載のシートのシートバック構造。
  3. パッド背面に設けた凹みによって、シートバック本体背部の凹所が規定され、
    シートバックフレームは、アッパーフレーム、ロアフレーム、左右のサイドフレームからなる略矩形形状とされ、
    係止手段が、シートバックフレームのアッパーフレーム、ロアフレーム、左右のサイドフレームのそれぞれの長手方向に設けられた上下左右の係止片からなる請求項2記載のシートのシートバック構造。
  4. 上および左右の係止片は、略L字形状でその中間部の先端をトリムカバー裏面のワイヤの係止可能なフック形状に湾曲して形成され、上の係止片は左右のサイドフレームにその脚部が固定され、左の係止片は、左のサイドフレームに、右の係止片は右のフレームに2つの脚部がそれぞれ固定され、
    下の係止片は、ロアフレームの縁をトリムカバー裏面のワイヤの係止可能なフック形状に湾曲して形成されてロアフレームが下の係止片となった請求項3記載のシートのシートバック構造。
  5. パッド背面に設けた凹み、または、シートバックフレームをパッドの背面を覆う硬質樹脂のシェルフレームとし、シェルフレームに形成された開口のいずれかによって、シートバック本体背部の凹所が規定され、
    樹脂板からなるパネル状の支持パネルが、引張ばねによってシートバックフレームに懸架されて面状ばねを形成し、
    係止手段が、支持パネルの上下左右の縁をトリムカバー裏面のワイヤの係止可能なフック形状に湾曲した係止片からなる請求項2記載のシートのシートバック構造。
  6. シートバックフレームをパッドの背面を覆う硬質樹脂のシェルフレームとし、シェルフレームに形成された開口によって、シートバック本体背部の凹所が規定され、
    係止手段が、開口を規定するシェルフレームの上下左右の縁部をトリムカバー裏面のワイヤの係止可能なフック形状に湾曲した係止片からなる請求項2記載のシートのシートバック構造。
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