JP2013059215A - 結束構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線の結束が容易な結束構造を提供する。
【解決手段】結束構造1は、複数の突起を有する帯状部11、及び、帯状部11を挿入可能、且つ、挿入された帯状部11の突起と係合することで帯状部11の一方向の移動を規制する爪部を有する帯状部11の一端に設けられたヘッド部12を具備する結束バンド10と、板状のベース21、並びに、ベース21に設けられ、ベースと一体に形成された連続部25、及び、連続部25と一体に形成され、連続部25よりも幅広に形成された、帯状部11をヘッド部12に挿通させた結束バンド10を通過可能な係止部26を有する固定部22を具備する固定板20と、を備える構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】結束構造1は、複数の突起を有する帯状部11、及び、帯状部11を挿入可能、且つ、挿入された帯状部11の突起と係合することで帯状部11の一方向の移動を規制する爪部を有する帯状部11の一端に設けられたヘッド部12を具備する結束バンド10と、板状のベース21、並びに、ベース21に設けられ、ベースと一体に形成された連続部25、及び、連続部25と一体に形成され、連続部25よりも幅広に形成された、帯状部11をヘッド部12に挿通させた結束バンド10を通過可能な係止部26を有する固定部22を具備する固定板20と、を備える構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、配線の結束を行う結束構造に関する。
現在、ポンプ装置の制御盤等に用いられる電気部品には、リード線等の配線が用いられ、電気部品間の通電や信号の送受信が可能に形成されている。このような配線は、制御盤等のように、複数の電気部品が限られた範囲内に配置されると煩雑となるため、当該配線を所定の本数毎や、関連有る配線毎に結束する技術が知られている。
このような配線を結束する結束手段としては、その一方の主面にセレーションと呼ばれる突起が等間隔に複数設けられた帯状部の一端に、一方向にのみ突起部と係合する爪部をその内部に有するヘッド部が設けられた結束バンド(例えば、特許文献1参照)が用いられる。この結束バンドを用いて、配線束を帯状部で束ねて、帯状部の他端をヘッド部に挿通させて締め込むことで、セレーションが爪部と係合し、帯状部で形成された環状部が広がる方向の帯状部の移動が規制され、配線の結束が可能となる。
また、結束した配線束の移動を防止するために、制御盤内の配線の固定用の板に2つの開口部を設け、配線を結束する際に、結束バンドを当該開口部に挿通させることで、配線束を固定用の板に固定させる結束構造も知られている。
また、このような結束バンド以外にも、配線を結束する手段として、所謂ツイストクリップと呼ばれる結束手段も知られている。このツイストクリップは、一部が切欠する円環状の部材の両端に、互いに係合する円弧部を有し、円弧部間から配線を挿入して、円弧部を捻り、互いに係合させることで結束する技術も知られている。
このようなツイストクリップは、固定用の板に設けられた開口部を挿通させることができないことから、板状の基材にツイストクリップを固定し、当該基材を両面テープにより制御盤内に粘着固定する技術も知られている。なお、当該基材は、結束バンド固定に用いることも可能である。
上述した結束構造では、以下の問題があった。即ち、上述した結束構造は、固定用の板に設けられた開口部に結束バンドを二回挿通させる必要がある。一方の開口部に挿通させることは容易であるが、配線を結束後に、他方の開口部に挿通させる場合には、作業性が悪く、特に狭い制御盤内で行うには困難を極める。
これに対し、基材を両面テープで制御盤内に固定する方法においては、結束後に制御盤に固定可能であるため、作業性は良いが、経年変化等による両面テープの劣化等により制御盤から基材が剥離する虞がある。また、基材及び両面テープが必要なことから配線の結束数が増えると、製造コストが増大する、という問題がある。
そこで本発明は、配線の結束が容易な結束構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の結束構造は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、複数の突起を有する帯状部、及び、前記帯状部を挿入可能、且つ、前記挿入された帯状部の前記突起と係合することで前記帯状部の一方向の移動を規制する爪部を有する、前記帯状部の一端に設けられたヘッド部を具備する結束バンドと、板状のベース、並びに、前記ベースに設けられ、前記ベースと一体に形成された連続部、及び、前記連続部と一体に形成され、前記連続部よりも幅広に形成された、前記帯状部を前記ヘッド部に挿通させた前記結束バンドを通過可能な係止部を有する固定部を具備する固定板と、を備える。
本発明によれば、配線の結束が容易な結束構造を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る結束構造1の構成を、図1乃至図6を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る結束構造1の構成を示す側面図、図2は結束構造1に用いられる結束バンド10の構成を示す平面図、図3は結束構造1に用いられる固定板20の構成を示す側面図、図4は結束構造1の使用の一例として、結束構造1を用いた配線30の結束方法を示す側面図、図5は結束構造1を用いた配線30の結束方法を、図1中V−V断面で示す断面図、図6は結束構造1を用いた配線30の結束方法を示す側面図である。
図1は本発明の一実施の形態に係る結束構造1の構成を示す側面図、図2は結束構造1に用いられる結束バンド10の構成を示す平面図、図3は結束構造1に用いられる固定板20の構成を示す側面図、図4は結束構造1の使用の一例として、結束構造1を用いた配線30の結束方法を示す側面図、図5は結束構造1を用いた配線30の結束方法を、図1中V−V断面で示す断面図、図6は結束構造1を用いた配線30の結束方法を示す側面図である。
結束構造1は、電装品であるポンプ装置の制御盤に設けられ、当該電装品に用いられる電気部品間を結線する配線30を、所定の本数毎や関連有る配線毎に結束を行うために用いられる。図1に示すように、結束構造1は、結束バンド10と、開口部23を有する固定板20と、を備え、複数の配線30を、固定板20の一方側に結束可能に形成されている。
図2に示すように、結束バンド10は、帯状部11と、帯状部11の一端に設けられたヘッド部12と、帯状部11の他端に設けられたテール部13と、を備えている。帯状部11は、その一方の面に、帯状部11の延設方向とは直交する方向に伸びる突起が等間隔に複数設けられたセレーション14が形成されている。
ヘッド部12は、その中央に設けられた開口16と、開口16に設けられ、帯状部11を挿通可能に形成されるとともに、一方向にのみセレーション14の突起と係合する爪部17と、を備えている。テール部13は、帯状部11よりも小幅であって、且つ、薄厚保の板状に形成されている。テール部13は、帯状部11をヘッド部12の開口16へ挿入するための案内部である。
爪部17は、セレーション14の突起と一方向にのみ係合することで、ヘッド部12の開口16を挿通する方向に帯状部11を挿通可能、且つ、開口16から離れる方向の帯状部11の移動を規制可能に形成されている。
図3に示すように、固定板20は、制御盤等の電装品に固定される、電子部品を取り付けるベース21と、ベース21の一部に一体に形成された固定部22と、を備えている。ベース21は、例えば、金属の薄板であって、制御盤内に固定される。
固定部22は、ベース21の一部が開口部23により切欠することでベース21に一体に形成される。固定部22は、二つの異なる幅に形成された方形凸状に形成されている。具体的には、固定部22は、ベース21と連続する連続部25と、連続部25に接続された方形状の係止部26と、を備えている。
連続部25は、係止部26よりもその幅が小さく形成される。係止部26は、方形状に形成され、そのいずれか一辺の略中央が連続部25と連続する。係止部26は、結束バンド10が円環状の場合において、当該結束バンド10に挿通可能な幅に形成されている。
開口部23は、固定部22の外形状と略同一形状の開口である。開口部23は、係止部26とベース21との間の幅が、帯状部11が挿通可能であって、且つ、ヘッド部12の幅よりも狭い幅に形成されている。
具体的には、開口部23は、連続部25を有さない係止部26とベース21との間の第1開口23aと、当該第1開口23aの両端から、第1開口23aと直交する方向に設けられた係止部26とベース21との間の一対の第2開口23bと、第2開口23bの端部から直行する方向に延設され、連続部25、係止部26及びベース21との間の第3開口23cと、を備えている。
第1開口23a及び第3開口23cは、帯状部11が挿通可能であって、且つ、ヘッド部12の帯状部11の延設方向と直交する方向の幅よりも狭い幅に形成されている。第2開口23bは、ヘッド部12の帯状部11の延設方向の幅よりも狭い幅に形成されている。これらのように、開口部23は、帯状部11が挿通可能であって、且つ、ヘッド部12はベース21及び係止部26と当接可能に形成されている。
次に、このように構成された結束構造1を用いた配線30の結束方法について、図1、及び図4乃至図6を用いて説明する。
先ず、図4に示すように、配線30を囲うように、結束バンド10を曲折させ、テール部13をヘッド部12の開口16に挿入し、セレーション14が爪部17と係合する位置まで引き絞り(挿通させ)、テール部13側のセレーション14と爪部17とを係合させる。
先ず、図4に示すように、配線30を囲うように、結束バンド10を曲折させ、テール部13をヘッド部12の開口16に挿入し、セレーション14が爪部17と係合する位置まで引き絞り(挿通させ)、テール部13側のセレーション14と爪部17とを係合させる。
なお、このとき、結束バンド10の帯状部11により形成される円環の内径が、係止部26の幅よりも大径となるように、引き絞る。これにより、結束バンド10により形成された円環の中に複数の配線30が位置することとなる。
この状態で、図6に示すように、結束バンド10を開口部23の第1開口23aまで移動させるととともに、帯状部11を第1開口23aに挿通させる。次に帯状部11により形成された円環に係止部26を挿通させるように結束バンド10を第2開口23bに沿って第3開口23cまで移動させる。図5に示すように、結束バンド10が第3開口23cまで移動後、帯状部11を引き絞ることで、ヘッド部12の開口16に帯状部11を挿通させて帯状部11の円環を小さくし、配線30を結束させる。なお、図5の結束バンド10は、結束バンド10が第3開口23cに移動した状態であって、帯状部11を引き絞る前の状態を示している。
このとき、帯状部11の径を係止部26の幅よりも小径、さらに言えば、連続部25の幅と略同一径の円形又は楕円形とする。これにより、結束バンド10が配線30を結束するとともに、連続部25に固定されることとなる。このようにして、結束バンド10は、配線30を結束するとともに固定部22に固定されることとなる。
このように構成された結束構造1によれば、結束バンド10の円環を係止部26の幅よりも小径とすることで、結束後の第1開口23a側への結束バンド10の移動を係止部26により規制することが可能となる。また、結束バンド10は、そのヘッド部12が、第1開口23a、第2開口23b及び第3開口23cよりも大きく形成されていることから、帯状部11の挿通は自在であっても、ヘッド部12の移動は規制されるため、結束バンド10が開口部23から抜け落ちることがない。
同様に、結束バンド10の挿通後に、結束バンド10が第1開口23aの延設方向に対して傾いても、ヘッド部12は係止部26又はベース21に干渉するため、同様に結束バンド10が開口部23から抜け落ちることがない。
また、結束バンド10は、配線30を囲った状態でヘッド部12に帯状部11を挿通して円環状に形成後、開口部23から帯状部11を挿通することができる。このため、帯状部11の挿通後、当該挿通した側にしか結束バンド10が抜けることがなく、作業中の結束バンド10の抜けが極力防止可能となる。
これらのように、結束バンド10は、配線30を囲って円環状に形成後、第1開口23aに挿通し、且つ、第3開口23cに移動させて帯状部11を引き絞ることで、配線30を結束するとともに、連続部25に固定することが可能となる。このため、制御盤内等の狭いスペースであっても、開口部23に通す作業は、結束バンド10を円環状に形成後であるため、結束作業が容易となる。
上述したように本発明の一実施の形態に係る結束構造1によれば、円環状の結束バンド10を開口部23で囲われた係止部26に挿通し、連続部25へと移動させ、その後結束することで、結束バンド10の固定部22への固定が容易となり、結束の作業性が向上する。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、固定板20は、制御盤等に固定するベース21に結束バンド10を固定する固定部22を設ける構成を説明したがこれに限定されない。即ち、固定板20を制御盤に直接設ける構成であってもよい。詳しく説明すると、固定板20は、ベース21を制御盤の背面板とし、背面板に開口部23を設けることで、当該背面板(ベース21)に一体の固定部22を形成する構成であってもよい。
また、さらには、固定板20は、ベースの端辺に固定部22を有する構成でもよい。具体的には、図7に示すように、結束構造1の固定板20Aは、ベース21A及び固定部22を備えている。固定部22は、ベース21Aの長手方向の一方の端辺に連続部25が一体に成形されている。即ち、固定部22は、ベース21Aの端部から突出するように設けられ、その周囲にベース21Aが位置しない。
このような固定板20Aを用いた結束構造1Aによれば、円環状とした結束バンド10を、固定部22の係止部26から挿通させ、連続部25に移動後、引き絞ることで、配線30が結線でき、且つ、連続部25に固定される。また、連続部25に固定された結束バンド10は、その内径が係止部26の幅よりも小径となることから、固定部22から抜けることがなく、確実に、結線し、且つ、固定が可能となる。また、上述した開口部23に結束バンド10の帯状部11を挿通させる必要がなく、更なる作業性の向上となる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…結束構造、10…結束バンド、11…帯状部、12…ヘッド部、13…テール部、14…セレーション、16…開口、17…爪部、20、20A…固定板、21、21A…ベース、22…固定部、23…開口部、23a…第1開口、23b…第2開口、23c…第3開口、25…連続部、26…係止部、30…配線。
Claims (5)
- 複数の突起を有する帯状部、及び、前記帯状部を挿入可能、且つ、前記挿入された帯状部の前記突起と係合することで前記帯状部の一方向の移動を規制する爪部を有する前記帯状部の一端に設けられたヘッド部を具備する結束バンドと、
板状のベース、並びに、前記ベースに設けられ、前記ベースと一体に形成された連続部、及び、前記連続部と一体に形成され、前記連続部よりも幅広に形成された、前記帯状部を前記ヘッド部に挿通させた前記結束バンドを通過可能な係止部を有する固定部を具備する固定板と、
を備えることを特徴とする結束構造。 - 前記固定板は、前記ベースであって、且つ、前記固定部の周囲に形成され、前記連続部及び前記係止部の外形状に開口する開口部を備えることを特徴とする請求項1に記載の結束構造。
- 前記開口部は、その幅が前記結束バンドの前記帯状部を挿通可能な幅に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の結束構造。
- 前記開口部は、その幅が前記ヘッド部の幅よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項3に記載の結束構造。
- 前記結束バンドは、前記帯状部が、前記帯状部を前記ヘッド部に挿入した状態で前記連続部を挿通可能な長さに形成されるとともに、前記連続部を挿通後にさらに前記ヘッド部に前記帯状部を挿通させることで、前記連続部に固定可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の結束構造。
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10229283A (ja) * | 1997-02-17 | 1998-08-25 | Matsushita Electric Works Ltd | 電線束線固定構造 |
JP2000355357A (ja) * | 1999-04-16 | 2000-12-26 | Isao Tsuchiya | 結束バンド |
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- 2011-09-08 JP JP2011196420A patent/JP2013059215A/ja active Pending
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