JP2013059201A - 共振型電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路素子のハードウェア特性のバラツキに影響されずに、最適なソフトスイッチング制御を実現する。
【解決手段】補助スイッチをオンにしてから補助コンデンサの電圧が最小となる時点で主スイッチをオンにするスイッチ制御部を備える単方向の共振型電力変換装置において、前記スイッチ制御部は、前記補助スイッチをオンにしてから前記補助コンデンサの電圧が閾値以下となった時を前記補助コンデンサの電圧が最小となる時点として検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、共振型電力変換装置に関する。
従来から、共振現象を利用してスイッチング素子のソフトスイッチングを実現する共振型電力変換装置の一形態として、SAZZ(Snubber Assisted Zero Voltage and Zero Current Transition)方式のチョッパ回路が知られている(下記非特許文献1及び2参照)。
また、下記特許文献1には、SAZZ方式を採用した共振型電力変換装置において、補助スイッチをオンにしてから補助コンデンサ(スナバコンデンサ)の電圧が最小となるまでの遅延時間を算出し、当該遅延時間の経過後に主スイッチをオンにすることで、主スイッチのソフトスイッチングを実現する技術が開示されている。
特許第4397938号公報
伊藤・弦田・河村:「SAZZ昇圧チョッパ回路における回路定数設計法」、平成17年電気学会産業応用部門大会、1-48, pp.223-224, 2005 弦田・伊藤・坂東・河村:「高効率高周波高出力チョッパ回路SAZZ」、平成18年電気学会産業応用部門大会、1-86, pp.475-480, 2006
上記従来技術では、入出力電圧及び電流の計測値と、補助リアクトルや補助コンデンサ等の回路定数とに基づいて上記遅延時間を算出していたため、回路素子の温度特性等、ハードウェア特性のバラツキが原因で、補助スイッチと主スイッチとのオンタイミング差(つまり遅延時間)を最適に制御することができず、スイッチング損失が増大する(効率が低下する)という問題があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、回路素子のハードウェア特性のバラツキに影響されずに、最適なソフトスイッチング制御を実現可能な共振型電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、共振型電力変換装置に係る第1の解決手段として、補助スイッチをオンにしてから補助コンデンサの電圧が最小となる時点で主スイッチをオンにするスイッチ制御部を備える単方向式の共振型電力変換装置において、前記スイッチ制御部は、前記補助スイッチをオンにしてから前記補助コンデンサの電圧が閾値以下となった時を前記補助コンデンサの電圧が最小となる時点として検知する、という手段を採用する。
また、本発明では、共振型電力変換装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、一次側電流値または二次側電流値を検出する電流センサを備え、前記スイッチ制御部は、前記電流センサによって検出された前記一次側電流値または二次側電流値に基づいて前記閾値を設定する、という手段を採用する。
また、本発明では、共振型電力変換装置に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記スイッチ制御部は、前記電流センサによって検出された前記一次側電流値または二次側電流値に基づいて前記補助スイッチを動作させるか否かを判定する、という手段を採用する。
また、本発明では、共振型電力変換装置に係る第4の解決手段として、上記第2または第3の解決手段において、前記補助コンデンサの電圧を検出する電圧センサを備え、前記スイッチ制御部は、前記電圧センサによって検出された前記補助コンデンサの電圧が前記閾値より高い場合、前記補助コンデンサの電圧の今回値と前回値との関係に応じて遅延時間を増減し、前記補助コンデンサの電圧が前記閾値以下となった場合に、補助スイッチをオンにしてから前記遅延時間の経過後に前記主スイッチをオンにする、という手段を採用する。
また、本発明では、共振型電力変換装置に係る第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、前記スイッチ制御部は、前記電流センサによって検出された前記一次側電流値または二次側電流値に基づいて最大遅延時間及び最小遅延時間を設定し、前記遅延時間が前記最小遅延時間以上ないし前記最大遅延時間以下となるように制限する、という手段を採用する。
本発明に係る共振型電力変換装置によれば、回路素子のハードウェア特性のバラツキに影響されずに、最適なソフトスイッチング制御を実現できる。
第1実施形態に係る共振型電力変換装置の構成概略図である。 主スイッチ20の制御ブロック図(a)と、補助スイッチ24の制御ブロック図(b)である。 本実施形態における遅延時間Tdの算出方法を示すフローチャート(a)と、スナバコンデンサ電圧Vcの時間変化を示す図(b)である。 第2実施形態に係る共振型電力変換装置の構成概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る共振型電力変換装置の構成概略図である。この図1に示すように、第1実施形態に係る共振型電力変換装置は、直流電源Eの出力電圧V1を所望の電圧値V2(V1<V2)に変換して負荷Lに供給する昇圧型の単方向DC/DCコンバータであり、SAZZ昇圧チョッパ回路1、スナバ電圧センサ2、一次側電流センサ3、二次側電圧センサ4及びスイッチ制御部5から構成されている。
SAZZ昇圧チョッパ回路1は、一次側端子11、12と、二次側端子13、14と、一次側平滑コンデンサ15と、二次側平滑コンデンサ16と、リアクトル17、18と、出力ダイオード19と、主スイッチ20と、ダイオード21、22と、スナバコンデンサ(補助コンデンサ)23と、補助スイッチ24とから構成されている。
一次側端子11は、直流電源Eの正極端子に接続され、一次側端子12は、直流電源Eの負極端子及び二次側端子14に接続されている。二次側端子13は、負荷Lの一端に接続され、二次側端子14は、負荷Lの他端及び一次側端子12に接続されている。
一次側平滑コンデンサ15は、一端が一次側端子11に接続され、他端が一次側端子12に接続されている。二次側平滑コンデンサ16は、一端が二次側端子13に接続され、他端が二次側端子14に接続されている。
リアクトル17は、一端が一次側端子11に接続され、他端がリアクトル18の一端に接続されている。リアクトル18は、一端がリアクトル17の他端に接続され、他端が出力ダイオード19のアノード端子に接続されている。出力ダイオード19は、アノード端子がリアクトル18の他端に接続され、カソード端子が二次側端子13に接続されている。
主スイッチ20は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であり、コレクタ端子が出力ダイオード19のアノード端子に接続され、エミッタ端子が二次側端子14に接続され、ゲート端子がスイッチ制御部5に接続されている(配線については図示省略)。この主スイッチ20は、スイッチ制御部5からゲート端子に入力されるPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じて、オン状態或いはオフ状態に切り替わる。
ダイオード21は、アノード端子がリアクトル18の他端に接続され、カソード端子がスナバコンデンサ23の一端に接続されている。ダイオード22は、アノード端子がスナバコンデンサ23の一端に接続され、カソード端子が補助スイッチ24のコレクタ端子に接続されている。スナバコンデンサ(補助コンデンサ)23は、一端がダイオード21のカソード端子及びダイオード22のアノード端子に接続され、他端が二次側端子14に接続されている。
補助スイッチ24は、主スイッチ20と同様に例えばIGBTであり、コレクタ端子がダイオード22のカソード端子に接続され、エミッタ端子がリアクトル17の他端に接続され、ゲート端子がスイッチ制御部5に接続されている(配線については図示省略)。この補助スイッチ24は、スイッチ制御部5からゲート端子に入力されるPWM信号に応じて、オン状態或いはオフ状態に切り替わる。
スナバ電圧センサ2は、スナバコンデンサ23の電圧Vcを検出し、その検出結果を示す電気信号をスイッチ制御部5に出力する。一次側電流センサ3は、一次側端子11に流れる電流I1(直流電源Eの出力電流)を検出し、その検出結果を示す電気信号をスイッチ制御部5に出力する。二次側電圧センサ4は、二次側端子13、14間の電圧V2(SAZZ昇圧チョッパ回路1の出力電圧)を検出し、その検出結果を示す電気信号をスイッチ制御部5に出力する。
スイッチ制御部5は、スナバ電圧センサ2、一次側電流センサ3及び二次側電圧センサ4の出力信号に基づいて、主スイッチ20及び補助スイッチ24のスイッチング制御を行うマイクロコントローラであり、具体的には主スイッチ20及び補助スイッチ24のゲート端子に、それぞれデューティ比の異なるPWM信号を出力する。
次に、上記のように構成された共振型電力変換装置の動作について説明する。
共振型電力変換装置の動作原理については、特許第4397938号公報に記載されているように既に公知であるので詳細な説明については省略するが、補助スイッチ24をオンにしてからスナバコンデンサ23の電圧Vcが最小となる時点で主スイッチ20をオンにすることにより、主スイッチ20のソフトスイッチングを実現できる。
既に述べたように、特許第4397938号公報に記載の技術では、入出力電圧及び電流の計測値と、リアクトルやスナバコンデンサ等の回路定数とに基づいて、補助スイッチと主スイッチとのオンタイミング差(遅延時間Td)を算出していたため、回路素子の温度特性等、ハードウェア特性のバラツキが原因で上記遅延時間Tdを最適に制御することができず、スイッチング損失が増大する(効率が低下する)という問題があった。
本実施形態の共振型電力変換装置は、補助スイッチ24をオンにしてからスナバコンデンサ23の電圧Vcが最小となる時点で主スイッチ20をオンにするという点で従来技術と同様であるが、補助スイッチ24と主スイッチ20とのオンタイミング差の制御手法(遅延時間Tdの設定手法)が全く異なるものである。
図2(a)は、主スイッチ20の制御ブロック図であり、図2(b)は、補助スイッチ24の制御ブロック図である。なお、図2に示す各制御ブロックは、スイッチ制御部5が制御プログラムに従って各種演算処理を実行することによって実現されるソフトウェア的な機能を視覚化したものであり、各制御ブロックに相当するハードウェア回路がスイッチ制御部5に内蔵されているわけではない。
図2(a)に示すように、スイッチ制御部5は、主スイッチ20を制御するためのソフトウェア的な機能として、電圧制御部5a、電流制御部5b及び主スイッチデューティ演算部5cを備えている。
電圧制御部5aは、二次側電圧センサ4によって検出された二次側電圧値V2と、予め設定されている二次側電圧指令値V2refとの偏差がゼロとなるような一次側電流指令値I1refをPI演算によって算出する。
電流制御部5bは、一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1と、電圧制御部5aから得られる一次側電流指令値I1refとの偏差がゼロとなるような操作量をPI演算によって算出する。
主スイッチデューティ演算部5cは、電流制御部5bから得られる操作量に基づいて、主スイッチ20に出力すべきPWM信号のデューティ比Dmを算出する。
一方、図2(b)に示すように、スイッチ制御部5は、補助スイッチ24を制御するためのソフトウェア的な機能として、遅延時間オン/オフ判定部5d、最大遅延時間設定部5e、最小遅延時間設定部5f、遅延時間演算部5g、遅延時間制限部5h、補助スイッチ動作切替部5i及び補助スイッチデューティ演算部5jを備えている。
遅延時間オン/オフ判定部5dは、一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1を基に、遅延時間Tdを設定するか否か、言い換えれば補助スイッチ24を先行動作させるか否かを判定する。具体的には、遅延時間オン/オフ判定部5dは、一次側電流値I1が一定値以下の場合に、遅延時間Tdを設定しない(補助スイッチ24を先行動作させない)と判定する。つまり、一次側電流値I1が一定値以下の場合、補助スイッチ24を先行動作させて主スイッチ20のソフトスイッチングを試みても、スイッチング損失の低減効果は小さいので、補助スイッチ24を先行動作させずに主スイッチ20をハードスイッチングさせる。
最大遅延時間設定部5eは、一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1を基に、最大遅延時間Tdmaxを設定する。具体的には、最大遅延時間Tdmax(試験値或いは理論値でも良い)と一次側電流値I1との対応関係を示すテーブルデータが予め作成されており、最大遅延時間設定部5eは、一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1に対応する最大遅延時間Tdmaxを上記テーブルデータから取得する。
最小遅延時間設定部5fは、一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1を基に、最小遅延時間Tdminを設定する。具体的には、最小遅延時間Tdmin(試験値或いは理論値でも良い)と一次側電流値I1との対応関係を示すテーブルデータが予め作成されており、最小遅延時間設定部5fは、一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1に対応する最小遅延時間Tdminを上記テーブルデータから取得する。
遅延時間演算部5gは、スナバ電圧センサ2によって検出されたスナバコンデンサ電圧Vc及び一次側電流センサ3から得られる一次側電流値I1を基に、図3(a)に示すフローチャートに従ってスナバコンデンサ電圧Vcが最小となる遅延時間Tdを算出する。
図3(a)に示すように、遅延時間演算部5gは、一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1を基に、スナバコンデンサ電圧Vcの閾値Vcthを設定する(ステップS1)。図3(b)に示すように、主スイッチ20をオフ状態に維持しながら補助スイッチ24をオンにすると、スナバコンデンサ電圧Vcは最大値から最小値に向かって降下するという挙動を示し、一次側電流値I1によって最小値も変化する。よって、閾値Vcthは、一次側電流値I1に応じてスナバコンデンサ電圧Vcの最小値に近い値(近似的に最小と見做せる値)に設定すれば良い。
具体的には、スナバコンデンサ電圧Vcの閾値Vcth(この閾値Vcthは試験値でも良いし、理論値でも良い)と一次側電流値I1との対応関係を示すテーブルデータが予め作成されており、遅延時間演算部5gは、上記テーブルデータを用いて一次側電流センサ3によって検出された一次側電流値I1に対応するスナバコンデンサ電圧Vcの閾値Vcthを設定する。
また、遅延時間演算部5gは、スナバ電圧センサ2からスナバコンデンサ電圧Vcを取得すると、Vcの今回値を示す変数Vc1の値を、Vcの前回値を示す変数Vc0に代入すると共に、今回取得したVcの値を変数Vc1に代入する(ステップS2)。そして、遅延時間演算部5gは、変数Vc1の値、つまりスナバコンデンサ電圧Vcの今回値が、上記ステップS1で設定した閾値Vcthより高いか否かを判定する(ステップS3)。
遅延時間演算部5gは、上記ステップS3にて「Yes」の場合(Vc1>Vcthの場合)、変数Vc1と変数Vc0の差分値(=Vc1−Vc0)がゼロより大きいか否か、つまりスナバコンデンサ電圧Vcの今回値が前回値より高いか否かを判定する(ステップS4)。
遅延時間演算部5gは、上記ステップS4にて「Yes」の場合(Vc1−Vc0>0の場合)、下記(1)式を用いて遅延時間Tdの変化量ΔTdを算出し(ステップS5)、上記ステップS4にて「No」の場合(Vc1−Vc0≦0の場合)にはステップS6の処理にジャンプする。
ΔTd=−1×ΔTd ・・・(1)
遅延時間演算部5gは、上記ステップS4にて「No」の場合、或いは上記ステップS5の終了後、下記(2)式を用いて遅延時間Tdを算出する(ステップS6)。
Td=Td+ΔTd ・・・(2)
一方、遅延時間演算部5gは、上記ステップS3にて「No」の場合、つまりスナバコンデンサ電圧Vcの今回値が閾値Vcth以下の場合、上記ステップS4、S5及びS6の処理を省略して、遅延時間Tdの変更を停止する。
このように、スナバコンデンサ電圧Vcの今回値が閾値Vcthより高く、且つスナバコンデンサ電圧Vcの今回値が前回値以下の場合、スナバコンデンサVcが最小値に向かって降下していると推定され、スナバコンデンサ電圧Vcの今回値が前回値より大きい場合、スナバコンデンサVcが上昇していると推定される。この時のスナバコンデンサVcの降下速度或いは上昇速度は、回路素子の温度特性等、ハードウェア特性のバラツキによって変化する。
そこで、上記の場合には、スナバコンデンサ電圧Vcが閾値Vcth以下となるまで、遅延時間Tdを一定の割合(ΔTd)で増減させることにより、ハードウェア特性のバラツキに対して最適な遅延時間Td(補助スイッチ24をオンにしてからスナバコンデンサ電圧Vcが近似的に最小となる時点)を求めることができる。
以上が遅延時間演算部5gによる遅延時間Tdの算出処理に関する説明であり、以下では図2(b)に戻って説明を続ける。
遅延時間制限部5hは、遅延時間演算部5gによって算出された遅延時間Tdが、最大遅延時間設定部5eにて設定された最大遅延時間Tdmaxと、最小遅延時間設定部5fにて設定された最小遅延時間Tdminとの範囲内に収まるように制限する。具体的には、遅延時間Tdが最大遅延時間Tdmaxを越えた場合、その遅延時間Tdを最大遅延時間Tdmaxに設定し直す一方、遅延時間Tdが最小遅延時間Tdminを下回った場合、その遅延時間Tdを最小遅延時間Tdminに設定し直す。
補助スイッチ動作切替部5iは、遅延時間オン/オフ判定部5dにて遅延時間Tdを設定しない(補助スイッチ24を先行動作させない)と判定された場合、補助スイッチ24の動作をオフに切り替える一方、それ以外の場合には、補助スイッチ24の動作をオンに切り替える(補助スイッチデューティ演算部5jに遅延時間Tdの使用を許可する)。
補助スイッチデューティ演算部5jは、主スイッチデューティ演算部5cによって算出された主スイッチ20のデューティ比Dmと、遅延時間制限部5hから得られた遅延時間Tdとに基づいて、補助スイッチ24と主スイッチ20とのオンタイミング差が遅延時間Tdとなるような補助スイッチ24のデューティ比Dsを算出する。
スイッチ制御部5は、上記のように、主スイッチ20のデューティ比Dm及び補助スイッチ24のデューティ比Dsを算出すると、デューティ比Dmを有するPWM信号を生成して主スイッチ20に出力すると共に、デューティ比Dsを有するPWM信号を生成して補助スイッチ24に出力する。
これにより、主スイッチ20及び補助スイッチ24がそれぞれのデューティ比でスイッチング動作し、SAZZ昇圧チョッパ回路1の二次側電圧値V2が二次側電圧指令値V2refとなるように、直流電源Eの出力電圧V1が昇圧されると共に、各回路素子のハードウェア特性のバラツキに関係なく、補助スイッチ24がオンとなってからスナバコンデンサ電圧Vcが近似的に最小となる時点(遅延時間Tdの経過後)で主スイッチ20がオンとなる。
以上のように、第1実施形態に係る共振型電力変換装置によれば、SAZZ昇圧チョッパ回路1を構成する各回路素子のハードウェア特性のバラツキに影響されずに、最適なソフトスイッチング制御を実現することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、第2実施形態に係る共振型電力変換装置の構成概略図である。この図4に示すように、第2実施形態に係る共振型電力変換装置は、直流電源Eの出力電圧V1を所望の電圧値V2(V1>V2)に変換して負荷Lに供給する降圧型の単方向DC/DCコンバータであり、SAZZ降圧チョッパ回路100、スナバ電圧センサ200、一次側電流センサ300、二次側電圧センサ400及びスイッチ制御部500から構成されている。
SAZZ降圧チョッパ回路100は、一次側端子101、102と、二次側端子103、104と、一次側平滑コンデンサ105と、二次側平滑コンデンサ106と、リアクトル107、108と、主スイッチ109と、スナバコンデンサ110と、ダイオード111、112、113と、補助スイッチ114とから構成されている。
一次側端子101は、直流電源Eの正極端子に接続され、一次側端子102は、直流電源Eの負極端子及び二次側端子104に接続されている。二次側端子103は、負荷Lの一端に接続され、二次側端子104は、負荷Lの他端及び一次側端子102に接続されている。一次側平滑コンデンサ105は、一端が一次側端子101に接続され、他端が一次側端子102に接続されている。二次側平滑コンデンサ106は、一端が二次側端子103に接続され、他端が二次側端子104に接続されている。
リアクトル107は、一端が二次側端子103に接続され、他端がリアクトル108の一端に接続されている。リアクトル108は、一端がリアクトル107の他端に接続され、他端が主スイッチ109のエミッタ端子に接続されている。
主スイッチ109は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であり、コレクタ端子が一次側端子101に接続され、エミッタ端子がダイオード111のカソード端子に接続され、ゲート端子がスイッチ制御部500に接続されている(配線については図示省略)。この主スイッチ109は、スイッチ制御部500からゲート端子に入力されるPWM信号に応じて、オン状態或いはオフ状態に切り替わる。
スナバコンデンサ110は、一端が一次側端子101に接続され、他端がダイオード112のアノード端子に接続されている。ダイオード111は、アノード端子が一次側端子102に接続され、カソード端子が主スイッチ109のエミッタ端子に接続されている。ダイオード112は、アノード端子がスナバコンデンサ110の他端に接続され、カソード端子が主スイッチ109のエミッタ端子に接続されている。ダイオード113は、アノード端子が補助スイッチ114のエミッタ端子に接続され、カソード端子がスナバコンデンサ110の他端に接続されている。
補助スイッチ114は、主スイッチ109と同様に例えばIGBTであり、コレクタ端子がリアクトル108の一端に接続され、エミッタ端子がダイオード113のアノード端子に接続され、ゲート端子がスイッチ制御部500に接続されている(配線については図示省略)。この補助スイッチ114は、スイッチ制御部500からゲート端子に入力されるPWM信号に応じて、オン状態或いはオフ状態に切り替わる。
スナバ電圧センサ200は、スナバコンデンサ110の電圧Vcを検出し、その検出結果を示す電気信号をスイッチ制御部500に出力する。一次側電流センサ300は、一次側端子101に流れる電流I1(直流電源Eの出力電流)を検出し、その検出結果を示す電気信号をスイッチ制御部500に出力する。二次側電圧センサ400は、二次側端子103、104間の電圧V2(SAZZ降圧チョッパ回路100の出力電圧)を検出し、その検出結果を示す電気信号をスイッチ制御部500に出力する。
スイッチ制御部500は、スナバ電圧センサ200、一次側電流センサ300及び二次側電圧センサ400の出力信号に基づいて、主スイッチ109及び補助スイッチ114のスイッチング制御を行うマイクロコントローラであり、具体的には主スイッチ109及び補助スイッチ114のゲート端子にそれぞれデューティ比の異なるPWM信号を出力する。
このように構成された第2実施形態に係る共振型電力変換装置は、補助スイッチ114と主スイッチ109とのオンタイミング差の制御手法(遅延時間Tdの設定手法)が第1実施形態と同様であるので、制御手法に関する説明は省略する。
以上のような第2実施形態に係る共振型電力変換装置によれば、第1実施形態と同様に、SAZZ降圧チョッパ回路100を構成する各回路素子のハードウェア特性のバラツキに影響されずに、最適なソフトスイッチング制御を実現することができる。
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更することが可能である。
例えば、上記第1及び第2実施形態では、SAZZ昇圧チョッパ回路1またはSAZZ降圧チョッパ回路100の一次側電流値I1に基づいて、閾値Vcthの設定、最大遅延時間Tsmaxの設定、最小遅延時間Tdminの設定及び遅延時間Tdのオン/オフ判定を行う場合を例示したが、一次側電流値I1に替えて二次側電流値(二次側端子間に流れる電流)を用いても良い。
1…SAZZ昇圧チョッパ回路、100…SAZZ降圧チョッパ回路、2、200…スナバ電圧センサ、3、300…一次側電流センサ、4、400…二次側電圧センサ、5、500…スイッチ制御部

Claims (5)

  1. 補助スイッチをオンにしてから補助コンデンサの電圧が最小となる時点で主スイッチをオンにするスイッチ制御部を備える単方向式の共振型電力変換装置において、
    前記スイッチ制御部は、前記補助スイッチをオンにしてから前記補助コンデンサの電圧が閾値以下となった時を前記補助コンデンサの電圧が最小となる時点として検知することを特徴とする共振型電力変換装置。
  2. 一次側電流値または二次側電流値を検出する電流センサを備え、
    前記スイッチ制御部は、前記電流センサによって検出された前記一次側電流値または二次側電流値に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の共振型電力変換装置。
  3. 前記スイッチ制御部は、前記電流センサによって検出された前記一次側電流値または二次側電流値に基づいて前記補助スイッチを動作させるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の共振型電力変換装置。
  4. 前記補助コンデンサの電圧を検出する電圧センサを備え、
    前記スイッチ制御部は、前記電圧センサによって検出された前記補助コンデンサの電圧が前記閾値より高い場合、前記補助コンデンサの電圧の今回値と前回値との関係に応じて遅延時間を増減し、前記補助コンデンサの電圧が前記閾値以下となった場合に、補助スイッチをオンにしてから前記遅延時間の経過後に前記主スイッチをオンにすることを特徴とする請求項2または3に記載の共振型電力変換装置。
  5. 前記スイッチ制御部は、前記電流センサによって検出された前記一次側電流値または二次側電流値に基づいて最大遅延時間及び最小遅延時間を設定し、前記遅延時間が前記最小遅延時間以上ないし前記最大遅延時間以下となるように制限することを特徴とする請求項4に記載の共振型電力変換装置。
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