JP2013057087A - プレポリマー組成物及びそれから製造されるシーラント - Google Patents

プレポリマー組成物及びそれから製造されるシーラント Download PDF

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Abstract

【課題】プレポリマー組成物及びそれから製造されるシーラントの提供。
【解決手段】1成分の、湿分で硬化するシーラント、接着剤又はコーティングを製造するプレポリマー組成物と、そのようなプレポリマー組成物を製造する方法を提供する。プレポリマー組成物は、シラン基により、もしくはシラン基とアルコール及び2000より少ない分子量を有するある量の(以下「過剰」と言う)未反応の芳香族アルコールからなるエンドキャップ基との組み合わせによりエンドキャップされるポリウレタンプレポリマーを含む。組成物における未反応の芳香族アルコールの過剰分は、プレポリマー内の元のNCO基の個数の0mol%より多く約15mol%までである。元のNCO基の50%〜100%はシラン基によりエンドキャップされ、元のNCO基の0%〜50%は芳香族アルコール、脂肪族アルコール、或いはその両方からなるエンドキャップ基によりエンドキャップされる。
【選択図】なし

Description

本発明は、プレポリマー組成物と、本発明のプレポリマー組成物を含むシーラント組成物及びコーティング組成物に関するものである。
シーラントは様々な用途において、液体及び気体のバリアに供するため使用される。それらの用途には異なる材料の結合、伸縮継手のシーリング、カーテンウォール及びサイドウォールの組立、耐候工事、屋根の構築、ドア、窓、及び他の建物要素の周囲のシーリング(即ち、周辺シール)が含まれる。
シーラントの組成物は、一液型あるいは二液型のものがある。水分で硬化可能な、一液型のシーラントの組成物は一般的にエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーと、通常はシーラントの組成物が大気中の水分に付される際にプレポリマー間の架橋反応を促進する硬化触媒を含む。通常の気温及び水分状態で使用すると、一液型のシーラント組成物は反応し、丈夫で柔軟なゴム状シールを形成する。
シーラント及びコーティング組成物は、特にそれらが意図する利用に最適となるような特性の組み合わせであることが望ましい。そのような組成物は密封された容器又はカートリッジに収められ、好ましくない「ゲル化」又は(架橋反応の結果としての)硬化を生ずることなく比較的長期間保存が可能である。コーキングシーラント又はコーティング組成物として利用する場合、それらは利用して大気中の水分に付された後すばやく比較的粘着性のない表面を形成し、許容時間内に気泡を作ることなく硬化しなければならない。それらは硬化状態でガラス、アルミニウム、コンクリート、大理石、鋼鉄等の種々の表面にしっかりと付着しなければならない。硬化状態のシーラント又はコーティングは、気候の変化から生じる温度変化によりパネル等の膨張及び収縮、及びパネルにたわみ又はねじれを生じさせる風力に耐え得る十分な弾性及び柔軟性を有する必要がある。
ポリウレタンのシーラント及びコーティング組成物は一般的にイソシアネート末端のプレポリマーに基づく。いくつかの場合には、それらのプレポリマーは一部又は全部がシラン基によりエンドキャップされている。一般的に、シラン基により100%エンドキャップされたプレポリマーで作られたシーラントは大きな屈曲運動に耐えるための柔軟性が不十分である。従って、シラン基と他基、特に脂肪族アルコール基との組み合わせによりエンドキャップされたプレポリマーが開発されてきた。シラン基と脂肪族アルコール基との組み合わせでエンドキャップされたプレポリマーにより製造されたシーラントは柔軟性が高いものの、高温、高湿、及び長時間紫外線に晒されるなどの厳しい気候条件に付されると白色化、ひび割れ、黄色化が起こる。それらのシーラントはまた、上記の気候条件に晒されると強度を失う。これらの望ましくない変化の多くは硬化したシーラントに含まれるポリマーの鎖の改変又は分解に起因する。
脂肪族アルコールで部分的にエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーのポリマーの鎖は保存の間、特に高温に付されると分解する恐れがある。分解の結果、これらのプレポリマーで作ったシーラント組成物は機械的強度が弱くなり、望ましくない。
従って、ゴム状シールに改良された天候安定性を与える新たなシーラント組成物を得ることが望まれる。また、強化された熱及び貯蔵安定性を有する新たなプレポリマー組成物も望まれる。
本発明は一液型(one−part)の、水分で硬化するシーラント、接着剤又はコーティング剤を調製するためのプレポリマー組成物と、そのようなプレポリマー組成物を製造する方法を提供する。
プレポリマー組成物は、シラン基又はシラン基とアルコールから誘導されたエンドキャップ基との組み合わせによってエンドキャップされたポリウレタンプレポリマー、及びある量(以下「過剰」と言う)の芳香族アルコールを含む。好ましくは、上記芳香族アルコールは2000より少ない分子量を有する。シランでエンドキャップされたプレポリマーは、ヒドロキシ末端のポリマー材料と芳香族、又は好ましくは脂肪族イソシアネートを反応させることにより形成され、末端NCO基(以下、「元の」NCO基と言う)を有するプレポリマーをもたらす。得られたポリウレタンプレポリマーは、次いで十分な量のシランエンドキャッパーと反応させることにより全部又は一部がブロック又はエンドキャップされ、元のNCO基の50%〜100%がシラン基でキャップされたプレポリマーが得られる。
上記プレポリマーがシラン基で100%エンドキャップされている場合、次いで、プレポリマーは十分な量の芳香族のアルコールと合わされ、過剰な未反応の芳香族のアルコール及びプレポリマーを含む組成物をもたらす。上記プレポリマーがシラン基で部分的にエンドキャップされている場合、プレポリマーは芳香族アルコールと反応して、過剰な芳香族アルコール、及びシラン基と芳香族アルコール基の組み合わせで完全にエンドキャップされたプレポリマーを含む組成物をもたらし得る。あるいはシラン基で部分的にエンドキャップされたプレポリマーは芳香族アルコールの存在下で脂肪族アルコールと反応し、過剰の芳香族アルコールと、シラン基、脂肪族アルコール基及び芳香族アルコール基の組み合わせでエンドキャップされたプレポリマーとを含む組成物をもたらし得る。あるいは、シラン基で部分的にエンドキャップされたポリプレマーは芳香族アルコールの非存在下で脂肪族アルコールと反応して、シラン基及び脂肪族アルコール基の組み合わせによりエンドキャップされたプレポリマーをもたらし得、その後芳香族アルコールと合わされ、過剰の芳香族アルコール及びエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーを含む組成物をもたらし得る。
シラン基でエンドキャップされたNCO基の割合に依存して、シランでエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーと合わされる芳香族アルコールのレベルは、プレポリマー中の元のNCO基の0mol%より大きい値から約65mol%までのレベルである。よって、芳香族アルコールはシラン基でエンドキャップされていないNCO基と反応して、シラン基及び芳香族アルコール基の両方でエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーをもたらすので、組成物中の過剰な芳香族アルコールは、プレポリマー中の元のNCO基の0mol%より大きい値から15mol%までのレベルである。
本発明はまた、本発明のプレポリマー組成物を用いて製造されたシーラント組成物及びコーティング組成物も提供する。シーラント組成物及びコーティング組成物は本発明のプレポリマー組成物と、シーラント組成物又はコーティング組成物の硬化速度を増加させる触媒とを含む。好ましくは、シーラント組成物は補強充填材をさらに含む。必要に応じて、シーラント組成物は一つ又は複数の接着促進剤、レオロジー調節剤、水分捕捉剤、紫外線安定剤を含む。
本発明のプレポリマー組成物、シーラント組成物、コーティング組成物は過剰な芳香族アルコールを含まない組成物に比べ改良された天候安定性、熱安定性、紫外線安定性を有する。本発明のシーラント組成物を水分硬化させることにより形成されるシーラントは高い伸張性、低い係数、優れた接着性等の優れた機械的特性を有する。それらは溶媒を含まないので、本発明のプレポリマー及びシーラント組成物は環境にも優しい。
発明の詳細な説明
プレポリマー組成物
一つの局面において、本発明は改良された貯蔵能力を有するプレポリマー組成物を提供する。そのようなプレポリマー組成物は、ある量(ここでは過剰という)の未反応の芳香族アルコールと、末端がシラン基で完全にエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーか、あるいは末端がシラン基と、一つもしくは複数の芳香族アルコールから、または一つもしくは複数の脂肪族アルコールから、または一つもしくは複数の芳香族アルコール及び一つもしくは複数の脂肪族アルコールの組み合わせから誘導されたエンドキャップ基との組み合わせで完全にエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーのいずれかを含む。上記プレポリマーは、ヒドロキシ末端のポリマー材料をイソシアネートと反応させることにより製造され、端部にNCO基を有するプレポリマーを提供する。得られたポリウレタンプレポリマーはその後十分な量のシランのエンドキャッパーと反応し、50〜100%、好ましくは70〜100%、より好ましくは85〜100%のNCO基がシラン基でエンドキャップされたかまたはブロックされたポリウレタンプレポリマーを提供する。
本発明のシランでエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーを調製するのに適したヒドロキシ末端のポリマー材料としては、これに限らないが、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオールを含む二官能性、三官能性、及び四官能性ポリオール、ならびに2個又は3個以上のヒドロキシル基と直鎖或いは有枝鎖状の炭化水素とを含むポリオールが挙げられる。
適しているポリエーテルジオール及びポリエーテルトリオールとしては、ポリエチレンエーテルジオール又はポリエチレンエーテルトリオール、ポリプロピレンエーテルジオール又はポリプロピレンエーテルトリオール、ポリブチレンエーテルジオール又はポリブチレンエーテルトリオール、ポリテトラメチレンエーテルジオール又はポリテトラメチレントリオール、及びそのようなジオール及びトリオールのブロック共重合体が挙げられる。
適しているヒドロキシ末端のポリエステルとしては、多塩基酸又は多塩基酸無水物(例えば、アジピン酸及び無水フタル酸)、及びポリエステルプレポリマーのヒドロキシル官能価が2より大きく、好ましくは2.3より大きいポリオールから調製された任意のヒドロキシ末端のポリエステルが挙げられる。ヒドロキシル基を含むポリラクトンもまた、プレポリマー、特にポリカプロラクトンジオール及びポリカプロラクトントリオールを製造するのに適している。
適したアクリルポリオールとしては、ヒドロキシ末端のポリアクリレートが挙げられる。アクリレートとしては、これらに限らないが、アクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、又は上記の混合物が挙げられる。2個又は3個以上のヒドロキシル基と直鎖或いは有枝鎖状の炭化水素鎖とを含む適したポリオールとしては、ヒドロキシル官能化されたポリブタジエンが挙げられる。他の適しているポリオールとしてはヒドロキシル基を有するポリカーボネートが挙げられる。
好ましくは、上記ポリオールは500〜18,000の重量平均分子量を有する。シーラント組成物の製造に使用されるプレポリマーにおいては、ポリオールは2,000〜8,000の重量平均分子量を有するのが好ましい。コーティング組成物を製造するのに使用されるプレポリマーにおいては、ポリオールは500〜4000の重量平均分子量を有するのが好ましい。
ヒドロキシ末端の基幹ポリマーと反応するイソシアネートは2個又は3個以上のイソシアネート基を有する有機イソシアネートあるいはそのような有機イソシアネートの混合物である。イソシアネートは芳香族イソシアネート、又は好ましくは脂肪族イソシアネートである。適している芳香族ジイソシアネート又はトリイソシアネートの例としては、p,p’,p”−トリイソシアナトトリフェニルメタン、p,p’−ジイソシアナトジフェニルメタン、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい脂肪族イソシアネートの例としては、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート及びそれらの混合物が挙げられる。
上記ポリウレタンプレポリマーは、ヒドロキシ末端のポリマーと有機イソシアネートを環境温度及び環境圧力下で一緒に混合することにより調製され得るが、反応混合物の温度が高温、例えば60℃〜100℃の間の温度まで高くなると、反応速度は著しく増加する。化学量論的に過剰なイソシアネートを使用して、ポリウレタンプレポリマーがNCO末端基を有することを確実にする。
末端NCO基を有する、得られたプレポリマーはその後シランのキャップ剤と反応し、その結果50〜100mol%、好ましくは70〜100mol%、より好ましくは85〜100mol%の元の末端NCO基がシラン基でエンドキャップされるかまたはブロックされる。適したシランのキャップ剤の例としては、これに限らないが、下式Iに対応するシランが挙げられる。
H−NR−R−Si(OR(R) I
上式において、Rは水素、あるいは置換された脂肪族、脂環式及び/もしくは芳香族の炭化水素ラジカル(該炭化水素ラジカルは1から10個の炭素原子を含む)、又は第2の−R−Si(OR(R)、又は−CHR−CHRCOOR(RとRはH又はC1−6の有機部分であり、RはC1−10の有機部分である)を表す。
は1から8個の炭素原子を含む直鎖又は有枝鎖状アルキレンラジカルを表す。
はC1−6アルキル基を表す。
は−CH、−CHCH、又は ORである。
上式Iに対応する適したアミノシランの例としては、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−エチルアミノイソブチルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、及びアミノシラン(例えば、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン)とアクリルモノマー(例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、及びグリシジルアクリレート)の反応物が挙げられる。
他の適したシランの例としては、メルカプトシラン、メルカプトシランとモノエポキシドの反応生成物、エポキシシランと第二級アミンの反応生成物が挙げられる。
ポリウレタンプレポリマーとシリル化したポリウレタンプレポリマーの調製方法は、当該業界において周知である。米国特許第3,627,722号、第3,632,557号、第3,979,344号及び第4,222,925号を参照のこと。これらの文献は参照により本明細書に援用されている。
得られたシリル化したポリウレタンプレポリマーはその後十分な量のアルコールと合わされ、未反応の、即ちシリル化されていないNCO基をブロック又はエンドキャップする。アルコールは脂肪族アルコール、又は好ましくは芳香族アルコール、或いは1種又は2種以上の芳香族アルコール及び1種又は2種以上の脂肪族アルコールの組み合わせであり得る。完全にブロックされたポリウレタンプレポリマー、即ちそのNCO基がシラン基又はシラン基とアルコール基との組み合わせの何れかで100%ブロックされているプレポリマーは、十分な量の芳香族アルコールと合わされ、エンドキャップされたポリウレタンプレポリマーと未反応の芳香族アルコールとを含むプレポリマー組成物をもたらす。必要に応じて、組成物はまた少量の、即ち元のNCO基の5mol%未満の未反応の脂肪族アルコールを含み得る。未反応のNCO基のレベルに依存して、シリル化されたプレポリマーは、あるレベルのアルコール、好ましくは芳香族アルコールと反応し、このアルコールはポリウレタンプレポリマー中の元のNCO基の0mol%より大きく65mol%までである。よって、得られた組成物中の未反応の又は過剰な芳香族アルコールの量は、ポリウレタンプレポリマー中の元のNCO基の0mol%より大きい値から15mol%までである。好ましくは、得られた組成物中の未反応の又は過剰な芳香族アルコールの量は、ポリウレタンプレポリマー中の元のNCO基の2mol%より大きい。
好ましくは、上記芳香族アルコールは2000より少ない分子量を有する。適した芳香族アルコールの例としては、フェノール、3−メトキシフェノール、4−メトキシフェノール、ノニルフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、4−クロロフェノール、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、ヒドロキノン、1−ヒドロキシ−2−プロパノン、3−ヒドロキシアセトフェノン、及び4−ヒドロキシアセトフェノンが挙げられる。
シラン基で部分的にエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーは、80℃で芳香族アルコールと90分間反応して、シランと芳香族アルコールでエンドキャップされたポリウレタンプレポリマー及び過剰な芳香族アルコールを含む組成物をもたらす。或いは、シラン基で部分的にエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーは、脂肪族アルコール、又は脂肪族アルコール及び芳香族アルコールの組み合わせと80℃で90分間反応して、シラン基及びアルコール基の組み合わせで完全にエンドキャップされたポリウレタン組成物を含む組成物を提供する。プレポリマーがシラン基又はシラン基及びアルコールエンドキャップ基の組み合わせで100%エンドキャップされた場合、ポリマーは加熱することなく過剰の芳香族アルコールと合わされ得る。
必要に応じて、上記組成物はさらに水分捕捉剤を含み、この水分捕捉剤は反応後に添加されてもよい。プレポリマー組成物中に含有される水分捕捉剤の例としては、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシザラン、p−トルエンスルホニルイソシアネート(PTSI)、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、及びポリマーMDIが挙げられる。プレポリマーの水分含有量は好ましくは0.1〜10%、より好ましくは0.2〜3%である。
シーラント及びコーティング組成物
他の局面において、本発明は本願のプレポリマー組成物及び硬化触媒を含むシーラント組成物又はコーティング組成物を提供する。適した硬化触媒としては、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、及びジブチル錫ビス(アセチルアセトネート)が挙げられる。
好ましくは、シーラント組成物又はコーティング組成物は補強充填材を含む。適した補強充填材の例としては、これらに限らないが、CaCO(炭酸カルシウム)、フュームシリカ、粘土、タルクが挙げられる。好ましくは、シーラント組成物はまた接着促進剤を含む。適した接着促進剤の例として、これらに限らないが、アミノシランやエポキシシランが挙げられる。必要に応じて、シーラント組成物は1種又は2種以上のレオロジー調節剤、水分捕捉剤、及び紫外線安定剤を含む。シーラント組成物の適した水分捕捉剤の例としては、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、及びポリマーMDI、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシザラン、p−トルエンスルホニルイソシアネートが挙げられる。
本願発明の組成物はプレポリマー組成物と補強充填材とを、均質の混合物が得られるまで混合することにより調製される。混合は混合物中の水分のレベルを低下させる条件下で行われる。混合の後、触媒及び他の望ましい成分、例えば接着促進剤等が混合物に添加される。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
シーラント及びコーティング組成物を調整するためのプレポリマー組成物であって、
a) シラン基又はシラン基及びアルコール基でエンドキャップされたNCO末端基を含む
プレポリマーと、
b) 過剰な未反応の芳香族アルコール
とを含むことを特徴とするプレポリマー組成物。
(項目2)
前記未反応のアルコールは2000より少ない分子量を有することを特徴とする項目
1記載のプレポリマー組成物。
(項目3)
前記組成物における前記未反応の芳香族アルコールの過剰分は、プレポリマー内のエン
ドキャップされたNCO基の個数の0mol%より大きく15mol%までの量であるこ
とを特徴とする項目1記載のプレポリマー組成物。
(項目4)
前記組成物における前記未反応の芳香族アルコールの過剰分は、プレポリマー内のエン
ドキャップされたNCO基の個数の2mol%より大きいことを特徴とする項目3記載
のプレポリマー組成物。
(項目5)
前記組成物はさらに過剰の未反応の脂肪族アルコールを含み、
前記組成物における未反応の脂肪族アルコールの過剰分は組成物における芳香族アルコー
ルの過剰分より少なく、
前記組成物における未反応の脂肪族アルコールの過剰分は、プレポリマー内のエンドキャ
ップされたNCO基の個数の5mol%より少ないことを特徴とする項目1記載のプレ
ポリマー組成物。
(項目6)
前記NCO基の50%〜100%はシランのエンドキャップ基でエンドキャップしたも
のであり、前記プレポリマーのNCO基の0%〜50%は芳香族アルコールのエンドキャ
ップ基、又は脂肪族アルコールのエンドキャップ基、又は芳香族及び脂肪族のエンドキャ
ップ基の組み合わせでエンドキャップしたものであることを特徴とする項目1記載のプ
レポリマー組成物。
(項目7)
前記プレポリマーのNCO基の70%〜100%はシランのエンドキャップ基でエンド
キャップしたものであり、前記プレポリマーのNCO基の0%〜30%は芳香族アルコー
ルのエンドキャップ基、又は脂肪族アルコールのエンドキャップ基、又は芳香族及び脂肪
族のエンドキャップ基の組み合わせでエンドキャップしたものであることを特徴とする請
求項1記載のプレポリマー組成物。
(項目8)
前記プレポリマーのNCO基の80%〜100%はシランのエンドキャップ基でエンド
キャップしたものであり、前記プレポリマーのNCO基の0%〜20%は芳香族アルコー
ルのエンドキャップ基、又は脂肪族アルコールのエンドキャップ基、又は芳香族及び脂肪
族のエンドキャップ基の組み合わせでエンドキャップしたものであることを特徴とする請
求項1記載のプレポリマー組成物。
(項目9)
前記組成物は更に水分捕捉剤を含むことを特徴とする項目1に記載のプレポリマー組
成物。
(項目10)
前記水分捕捉剤はビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチ
ルジシザラン、p−トルエンスルホニルイソシアネート(PTSI)、トルエンジイソシ
アネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、及びポリマーMD
Iからなるグループより選択されることを特徴とする項目9記載のプレポリマー組成物

(項目11)
シーラント及びコーティング組成物を調整するプレポリマー組成物であって、
a)シラン基又はシラン基と芳香族アルコール基との組み合わせによりエンドキャップさ
れたNCO末端基を含むプレポリマーと、
b)重量平均分子量が2000より少ない過剰な芳香族アルコール
とを含み、
前記プレポリマーのNCO基の50%〜100%はシランのエンドキャップ基でエンド
キャップしたものであり、前記プレポリマーのNCO基の0%〜50%は芳香族アルコー
ルのエンドキャップ基でエンドキャップしたものであり、
前記組成物における前記芳香族アルコールの過剰分は、プレポリマー内のエンドキャッ
プされたNCO基の個数の0mol%より大きく15mol%までの量であることを特徴
とするプレポリマー組成物。
(項目12)
プレポリマー組成物を調整する方法であって、
a)ヒドロキシ末端のポリマーを、2又は3以上のイソシアネート基を有する有機的イソ
シアネートと反応させ、NCO末端基を有するプレポリマーを調整する工程と、
b)前記工程a)で得られたプレポリマーをシランのキャップ剤と反応させ、前記プレポ
リマーの50〜100%のNCO基がシラン基でエンドキャップされたプレポリマーを製
造する工程と、
c)前記工程b)で得られた部分的にシラン基でエンドキャップされたプレポリマーを選
択的に芳香族アルコール、脂肪族アルコール、或いは芳香族及び脂肪族アルコールの組み
合わせと反応させ、一部がシラン基でエンドキャップされ、一部がアルコール基でエンド
キャップされたポリウレタンプレポリマーを調整する工程と、
d)前記工程b)又は工程c)から得られたプレポリマーを、十分な量の芳香族アルコー
ルと反応させ、完全にエンドキャップされたNCO基と過剰な芳香族アルコールを有する
プレポリマー組成物を調整する工程と、
を含むことを特徴とする方法。
(項目13)
前記工程d)はシラン基で部分的又は完全にエンドキャップされたプレポリマーを一定
のレベルのアルコールと反応させる工程を含み、前記レベルはプレポリマー内の元のNC
O基の個数の0mol%より大きく65mol%までであることを特徴とする項目12
記載の方法。
(項目14)
シランのキャップ剤が、下式Iで示されることを特徴とする項目12記載の方法。
H-NR 1 -R 2 -Si(OR 3 ) 2 (R 4 ) I
(上記において、R は水素、置換した脂肪族、脂環式及び/または芳香族の炭化水素ラ
ジカルであり、それは1から10の炭素原子、又は第2の-R 2 -Si(OR 3 ) 2 (R 4 )、又は-CHR 5 -
CHR 6 COOR 7 を含み、R 5 とR 6 はH又はC 1-6 の有機部分であり、R 7 はC 1-10 の有機部分である

R 2 は1から8の炭素原子を含む直線又は分岐したアルキレンラジカルを表す。
R 3 はC 1-6 のアルキル基を表す。
R 4 は-CH 3 、-CH 2 CH 3 、又は OR 3 である。)
(項目15)
前記シランのキャップ剤は、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メ
チルアミノイソブチルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン
、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、及びアミノシランとアクリルモノマーの
反応物、メルカプトシラン、メルカプロシランとモノエポキシドの反応物、エポキシシラ
ンと第2級アミンの反応物からなるグループより選択されることを特徴とする項目12
記載の方法。
(項目16)
前記ヒドロキシ末端のポリマーは500〜18000の重量平均分子量を有することを
特徴とする項目12記載の方法。
(項目17)
前記芳香族アルコールは2000より少ない分子量を有することを特徴とする項目1
2記載の方法。
(項目18)
前記芳香族アルコールは、フェノール、3−メトキシフェノール、4−メトキシフェノ
ール、ノニルフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、4−クロロフェノール、m
−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、ヒドロキノン、1−ヒドロキシ−2−プロパノン、2−ヒドロキシアセト
フェノン、4−ヒドロキシアセトフェノンからなるグループより選択されることを特徴と
する項目12記載の方法。
(項目19)
シランでエンドキャップされた前記プレポリマーと反応する芳香族のアルコールの量は
、前記プレポリマー内の元のNCO基の個数の0mol%より多く65mol%までであ
ることを特徴とする項目12記載の方法。
(項目20)
前記プレポリマーのNCO基の85%〜100%はシラン基でエンドキャップされ、
シランでエンドキャップされたポリウレタンプレポリマーと反応する芳香族のアルコー
ルの量は、前記プレポリマー内の元のNCO基の個数の0mol%より多く30mol%
までであることを特徴とする項目8記載の方法。
(項目21)
ヒドロキシ末端のポリマーは脂肪族イソシアネートと反応することを特徴とする項目
12記載の方法。
(項目22)
前記脂肪族イソシアネートは、イソホロンジイソシアネート又はジシクロヘキシルメタ
ン−4,4−ジイソシアネート、或いはそれらの混合物であることを特徴とする項目1
2記載の方法。
(項目23)
前記ヒドロキシ末端のポリマーは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール
、アクリルポリオール、2又は3以上のヒドロキシ基を含む炭化水素の鎖からなるグルー
プより選択されることを特徴とする項目12記載の方法。
(項目24)
シーラント組成物であって、
a)下記i)、ii)を含むプレポリマー組成物と、
i)シラン基又はシラン基とアルコールからなるエンドキャップ基との組み合わせによ
りエンドキャップされたNCO末端基を有し、重量平均分子量が5000〜60000で
あるプレポリマー
ii)過剰な芳香族アルコール
b)前記シーラント組成物が大気中の湿分に付される際プレポリマー間の架橋結合を促進
する触媒と、
を含むことを特徴とするシーラント組成物。
(項目25)
前記組成物における前記未反応の芳香族アルコールの過剰分は、前記プレポリマー内の
エンドキャップされたNCO基の個数の0mol%より大きく15mol%までの量であ
ることを特徴とする項目24記載のシーラント組成物。
(項目26)
前記プレポリマーのNCO基の50%〜100%はシランのエンドキャップ基でエンド
キャップしたものであり、前記プレポリマーのNCO基の0%〜50%は芳香族アルコー
ルのエンドキャップ基、脂肪族アルコールのエンドキャップ基、又は芳香族及び脂肪族ア
ルコールのエンドキャップ基の組み合わせでエンドキャップしたものであることを特徴と
する項目24記載のシーラント組成物。
(項目27)
前記プレポリマーのNCO基の70%〜100%はシランのエンドキャップ基でエンド
キャップしたものであり、前記プレポリマーのNCO基の0%〜30%は芳香族アルコー
ルのエンドキャップ基、脂肪族アルコールのエンドキャップ基、又は芳香族及び脂肪族ア
ルコールのエンドキャップ基の組み合わせでエンドキャップしたものであることを特徴と
する項目24記載のシーラント組成物。
(項目28)
前記プレポリマーのNCO基の80%〜100%は、シランのエンドキャップ基でエン
ドキャップしたものであり、前記プレポリマーのNCO基の0%〜20%は芳香族アルコ
ールのエンドキャップ基、脂肪族アルコールのエンドキャップ基、又は芳香族及び脂肪族
アルコールのエンドキャップ基の組み合わせでエンドキャップしたものであることを特徴
とする項目24記載のシーラント組成物。
(項目29)
さらに充填材を含むことを特徴とする項目24記載のシーラント組成物。
(項目30)
さらに水分捕捉剤を含むことを特徴とする項目24記載のシーラント組成物。
(項目31)
さらに接着促進剤を含むことを特徴とする項目24記載のシーラント組成物。
(項目32)
コーティング組成物であって、
a)下記i)、ii)を含むプレポリマー組成物と、
i)シラン基又はシラン基とアルコールからなるエンドキャップ基との組み合わせによ
りエンドキャップされたNCO末端基を有し、重量平均分子量が1000〜20000で
あるプレポリマー
ii)過剰な芳香族アルコール
b)前記コーティング組成物が大気中の湿分に付される際プレポリマー間の架橋結合を促
進する触媒と、
を含むことを特徴とするコーティング組成物。
シーラント及びコーティング組成物の用途
シーラント組成物はビルディング、幹線道路、橋、トラック、トレーラー、バス、RV車、一般車両、公共施設、窓の設置等におけるシールや接着に使用可能である。例えば、本発明のシーラント組成物でシール又は接着され得る物質は様々であり、セメント含有製品、金属類、プラスチック類、ガラス類、外断熱仕上げシステム材、ビニール製品類、塗装金属、塗装ガラス、カイナー(フッ化ビニリデン)、大理石、花崗岩、れんがが挙げられる。シーラント組成物はコーキングガン又はポンプ等の標準的器具を用いて使用され得る。
コーティング組成物は、表面にスプレーすることにより塗布されてもよく、表面に注ぎ、その表面全体にローラーもしくは他の同様の器具で延ばすことにより塗布されてもよい。
以下の実施例は例示のみの目的であり、本明細書に添付した請求項に規定する発明の範囲を制限するものではない。
(プレポリマー組成物)
平均の重量平均分子量が4000であるポリプロピレングリコールジオール782グラム、フタル酸ジイソデシル(DIDP)118グラム、トルエンジイソシアネート(TDI)51グラムを、窒素の下で攪拌しながら、0.04グラムのジブチル錫ジラウレート(dibutyltindilaurate)と75〜80℃の温度で反応させた。NCOの含有量が理論上約0.7%に達した後、43グラムのアミノシラン(アミノプロピルトリメトキシシラン及びアクリル酸エチルの反応生成物)を反応装置に加えた。反応は遊離型NCOの含有量が0.05%より低くなるまで続ける。その後3グラムのノニルフェノールを、0.02グラムのジブチル錫ジラウレートと共に反応混合物に加えた。反応は75℃で、NCOの含有%が0になるまで続ける。反応の最後に3.3グラムのビニルトリメトキシシラン(水分捕捉剤)を加えた。このようにして得られたプレポリマー組成物は25℃で30,000cpsのブルックフィールド粘度を有していた。このプレポリマー組成物を一年間放置した後のブルックフィールド粘度は、40,000cpsより低い。
(プレポリマー組成物)
平均の重量平均分子量が4000であるポリプロピレングリコールジオール868グラムとイソホロンジイソシアネート74.4グラムを、窒素の下で0.06グラムのジブチル錫ジラウレートと85℃の温度で反応させた。NCOの含有量が理論上約0.85%に達した後、43グラムのアミノシラン(アミノプロピルトリメトキシシラン及びアクリル酸エチルの反応生成物)を反応装置に加えた。反応は遊離型NCOの含有量が0.2%より低くなるまで続ける。その後11グラムのノニルフェノールを反応混合物に加えた。反応は85℃で、NCOの含有%が0になるまで続ける。反応の最後に4グラムのビニルトリメトキシシラン(水分捕捉剤)を加えた。このようにして得られたプレポリマー組成物は25℃で32,000cpsのブルックフィールド粘度を有していた。このプレポリマー組成物を一年間放置した後のブルックフィールド粘度は、40,000cpsより低い。
(プレポリマー組成物)
平均の重量平均分子量が4000であるポリプロピレングリコールジオール876グラムとイソホロンジイソシアネート75.4グラムを、窒素の下で0.06グラムのジブチル錫ジラウレートと85℃の温度で反応させた。NCOの含有量が理論上約0.85%に達した後、34グラムのN−エチルアミノイソブチルトリメトキシシランを反応装置に加えた。反応は遊離型NCOの含有量が0.2%より低くなるまで続ける。その後11グラムのノニルフェノールを反応混合物に加えた。反応は85℃で、NCOの含有%が0になるまで続ける。反応の最後に4グラムのビニルトリメトキシシラン(水分捕捉剤)を加えた。このようにして得られたプレポリマー組成物は25℃で38,000cpsのブルックフィールド粘度を有する。このプレポリマー組成物を一年間放置した後のブルックフィールド粘度は、45,000cpsより低い。
(シーラント組成物)
シーラント組成物は以下の処方に基づき生成される。
材料 重量%
シラン及びノニルフェノールでエンドキャップされた 27.04
ポリウレタンプレポリマー(実施例1、2、又は3)
可塑剤 17
(サンティサイザー(Santicizer)160)
被覆沈降炭酸カルシウム 40
(ハクエンカ(Hakuennka) CCR)
被覆研磨炭酸カルシウム 10
(ハイ−ピーフレックス(Hi‐Pflex) 100)
着色料 4.3
ビニルトリメトキシシラン(A−171) 1
アミノプロピルトリメトキシシラン 0.08
N−エチルアミノプロピルイソブチルトリメトキシシラン 0.5
ジブチル錫ジアセテート 0.08
シーラント組成物は、系中の水分レベルを下げるため、最初に実施例1、2、或いは3のポリウレタンプレポリマー組成物を75℃の減圧下で約60分間、可塑剤、炭酸カルシウム及び着色料と混合して調製した。全てのシランと触媒を混合物に加え、減圧下の混合を10分間継続した。
上記のように調製した3つのシーラント組成物の各々は、周囲条件で密封容器に1年を超えて貯蔵しても優れた安定性を示した。硬化したシーラントは、湿度50%及び温度25℃で3週間晒した後、ショア硬度(Aスケール)20を示した。ひび割れや白色化、あるいはポリマー接着の劣化などの他の品質の低下は、キセノンウェザロメーターで4000時間を越えて紫外線に晒したシーラントに見られなかった。紫外線に4000時間晒した後も、ショア硬度(Aスケール)は約20に維持されていた。更に、実施例2及び3のプレポリマーで製造したシーラントは紫外線に晒した後でも優れた色彩安定性を示した。
全てのシーラントはまた、優れた物理的特性を備えていた。全てのシーラントの表皮形成時間はおよそ60分であった。シーラントの押し出し速度は20グラムの材料を60psiで行った場合約20秒であった。破断点引っ張り強さは約150psi、破断点伸びは500%より大きく、引裂き強度は約40pliであった。全てのシーラントはアルミニウム、ガラス、コンクリート、ビニール、鋼鉄、及びれんが等の様々な基材に対し優れた接着性を示した。
従って、本発明のシーラント又はコーティング組成物は優れた貯蔵寿命を有し、吹き付けが容易となるよう優れた流動性を有し、接合作業に耐えられるよう優れた柔軟性を有し、硬化する際の収縮やガス抜けもなく、紫外線に晒しても天候安定性に優れ、かつ大気の水分に晒した後の急速な表皮形成時間をもたらす。

Claims (1)

  1. 本願明細書に記載された発明。
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