JP2013056844A - ステロイド性抗炎症薬含有外用剤 - Google Patents

ステロイド性抗炎症薬含有外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2013056844A
JP2013056844A JP2011195695A JP2011195695A JP2013056844A JP 2013056844 A JP2013056844 A JP 2013056844A JP 2011195695 A JP2011195695 A JP 2011195695A JP 2011195695 A JP2011195695 A JP 2011195695A JP 2013056844 A JP2013056844 A JP 2013056844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steroidal anti
inflammatory
present
external
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011195695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5849550B2 (ja
Inventor
Tomoko Ida
智子 井田
Junichi Tanimura
淳一 谷村
Takahiro Marunouchi
隆弘 丸ノ内
Akinari Abe
晃也 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2011195695A priority Critical patent/JP5849550B2/ja
Publication of JP2013056844A publication Critical patent/JP2013056844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5849550B2 publication Critical patent/JP5849550B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、アトピー性皮膚炎に用いるステロイド性抗炎症薬の安定性を向上させることを目的とするものである。
【解決手段】
ステロイド性抗炎症薬にオリブ油を併用することにより、経時的に含量が低下するステロイド性抗炎症薬の安定性を向上することができた。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ステロイド性抗炎症薬の安定性を向上した外用組成物に関する。
ステロイド性抗炎症薬は、アトピー性皮膚炎の炎症を鎮静しうる薬剤で、その有効性と安全性が科学的に立証され、広く用いられている(非特許文献1)。ステロイド性抗炎症薬の中で中程度の強さを持つクロベタゾンン酪酸エステルは、比較的軽い症状に用いる薬剤であり、長期的にも安定であるといわれている薬物である(非特許文献2)。
ステロイド性抗炎症薬を配合した外用剤として、エステル系ステロイドと生理活性成分を含有する皮膚外用剤組成物(特許文献1)などが知られている。
日本皮膚科学会編「日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」 キンダベートインタビューフォーム
特開2009−184951
本発明は、ステロイド性抗炎症薬の安定性を向上させることを目的とするものである。本発明者らは、ステロイド性抗炎症薬は保存中に経時的に分解が進行することを見出した。特に、pH6以上の条件では分解が進行し、経時的に含有量が低下するという驚くべき知見を得た。本発明の目的は、ステロイド性抗炎症薬の経時的な分解を顕著に抑制し、製品価値の高いステロイド性抗炎症薬含有外用剤を提供することにある。
今までにステロイド性抗炎症薬、特にクロベタゾン酪酸エステルを安定に含有させた外用剤において、特にpH6以上の条件においては十分実用性のある安定化された組成物について報告された例はない。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ステロイド性抗炎症薬にオリブ油を併用することにより、経時的に含量が低下するステロイド性抗炎症薬の安定性を向上することを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
(1)a)ステロイド性抗炎症薬、及びb)オリブ油を含有する外用組成物、
(2)pHが6以上である請求項1に記載の外用組成物、
(3)a)ステロイド性抗炎症薬がクロベタゾン酪酸エステルである請求項1又は2に記載の外用組成物、
(4)水性ローション剤である請求項1〜3のいずれかに記載の外用組成物、
である。
本発明により、ステロイド性抗炎症薬とオリブ油を組み合わせることによって、pH6以上での経時的なステロイド性抗炎症薬の含量低下を抑制することが可能となった。
本発明で用いるステロイド性抗炎症薬は、それぞれアトピー性皮膚炎に用いるもので、医薬品に用いられる品質のものを適宜使用することができる。ステロイド性抗炎症薬の例としては、例えば、ベタメタゾン、ベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、プレドニゾロン、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、ベクロメタゾン、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル、モメタゾン、モメタゾンフランカルボン酸エステル、クロベタゾール、クロベタゾールプロピオン酸エステル、デキサメタゾン、デキサメタゾン吉草酸エステル、ジフルコルトロン、クロベタゾン、クロベタゾン酪酸エステル、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニド、ハルシノニド、プロピオン酸デプロドン等を挙げることができ、これらのステロイド性抗炎症薬を1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。本発明のステロイド性抗炎症薬は、好ましくはプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、デキサメタゾン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、トリアムシノロンアセトニド、クロベタゾン、クロベタゾン酪酸エステルであり、さらに好ましくはクロベタゾン酪酸エステルである。
本発明で配合するステロイド性抗炎症薬は、外用組成物として配合される一般的な量を配合することができ、具体的には、製剤全体の0.01〜1.0重量%であり、好ましくは0.05重量%である。
オリブ油は、湿潤調整剤などの用途で外用剤などの医薬品や化粧品に広く汎用されている素材である。
本発明で配合するオリブ油は、外用組成物として配合される一般的な量を配合することができ、具体的には、製剤全体の0.1〜50重量%である。
また、本発明の外用組成物におけるpHは、酸及び/又は塩基により調整し、ステロイド性抗炎症薬の安定性の面から、pH6以上であることが好ましい。
本発明において、pH調節剤は、特に制限されないが、通常外用剤に配合される適当な酸及び/又は塩基を使用することができる。そのようなpH調節剤の例としては、例えば、クエン酸、塩酸、乳酸、リン酸、酒石酸、グルコン酸等の酸や、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、クエン酸ナトリウム等の塩基を挙げることができる。pH調節の際には、これらのpH調節剤を1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明の外用組成物の剤形は、特に限定されるものではないが、例えば、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤等が挙げられ、より具体的には皮膚適用製剤等として使用することができる。これらは公知の方法で製造することができる。製造に際しては、本発明の効果を損なわない範囲で、他の有効成分及び医薬品に含有可能な種々の添加物を配合することができる。
有効成分として例えば、抗ヒスタミン剤、鎮痒剤、抗炎症剤、消炎鎮痛剤、殺菌剤、保湿剤、局所麻酔剤、清涼化剤、血管収縮剤、ビタミン、アミノ酸などがあげられる。
また基剤成分として、精製水やアルコールなどの溶剤、安定化剤、界面活性剤、増粘剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、抗酸化剤、香料、色素等の添加物を適宜添加してもよい。
以下に、実施例、比較例及び試験例を示し、本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
エタノール25gにクロベタゾン酪酸エステル0.025gを溶解後、オリブ油を5g添加して撹拌した。そこに0.2%クエン酸ナトリウム水溶液及び10%クエン酸水溶液を適量加えてpHを6に調整した。その後、精製水で全50gとした。
(実施例2)
エタノール25gにクロベタゾン酪酸エステル0.025gを溶解後、オリブ油を5g添加して撹拌した。そこに0.2%クエン酸ナトリウム水溶液及び10%クエン酸水溶液を適量加えてpHを8に調整した。その後、精製水で全50gとした。
(比較例1)
エタノール25gにクロベタゾン酪酸エステル0.025gを溶解させた。そこに0.2%クエン酸ナトリウム水溶液及び10%クエン酸水溶液を適量加えてpHを6に調整した。その後、精製水で全50gとした。
(比較例2)
エタノール25gにクロベタゾン酪酸エステル0.025gを溶解させた。そこに0.2%クエン酸ナトリウム水溶液及び10%クエン酸水溶液を適量加えてpHを8に調整した。その後、精製水で全50gとした。
(試験例)
実施例1〜2、比較例1〜2について、65℃1週間又は2週間保存した後にクロベタゾン酪酸エステルの含有量を測定した結果を表1、表2に示す。含有量の値は、5℃保存品の含量を100%として算出した。
Figure 2013056844
Figure 2013056844
本発明にかかる実施例1〜2の外用剤は、比較例の外用剤と比較してクロベタゾン酪酸エステルの安定性が向上した。
本発明は、ステロイド性抗炎症薬の安定性を向上することができたので、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤をはじめとする外用剤に使用可能である。

Claims (4)

  1. a)ステロイド性抗炎症薬、及びb)オリブ油を含有する外用組成物。
  2. pHが6以上である請求項1に記載の外用組成物。
  3. a)ステロイド性抗炎症薬がクロベタゾン酪酸エステルである請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 水性ローション剤である請求項1〜3のいずれかに記載の外用組成物。
JP2011195695A 2011-09-08 2011-09-08 ステロイド性抗炎症薬含有外用剤 Active JP5849550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011195695A JP5849550B2 (ja) 2011-09-08 2011-09-08 ステロイド性抗炎症薬含有外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011195695A JP5849550B2 (ja) 2011-09-08 2011-09-08 ステロイド性抗炎症薬含有外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013056844A true JP2013056844A (ja) 2013-03-28
JP5849550B2 JP5849550B2 (ja) 2016-01-27

Family

ID=48133053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011195695A Active JP5849550B2 (ja) 2011-09-08 2011-09-08 ステロイド性抗炎症薬含有外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5849550B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056842A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Taisho Pharmaceutical Co Ltd ステロイド性抗炎症薬含有外用剤
CN103948804A (zh) * 2014-05-09 2014-07-30 蒋保珍 一种治疗肺气虚型夏季皮炎的中药组合物
JP2015193624A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 株式会社ポーラファルマ 外用医薬組成物

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072603A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Zeria Pharmaceut Co Ltd 吉草酸酢酸プレドニゾロン及び塩基性局所麻酔薬を配合した外用剤
JP2002047124A (ja) * 2000-08-03 2002-02-12 Pola Chem Ind Inc 安定化された皮膚外用剤
JP2003528821A (ja) * 2000-01-10 2003-09-30 メイア エイニ 局所適用のための薬学的および化粧用の担体または組成物
JP2006282559A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 使用感及び高温安定性に優れた分散系痔疾治療用軟膏剤
WO2007072923A1 (ja) * 2005-12-22 2007-06-28 Kowa Company, Ltd. ステロイドの経時的安定性が改善された外用製剤
JP2008195712A (ja) * 2007-01-16 2008-08-28 Rohto Pharmaceut Co Ltd 皮膚外用乳化製剤
JP2009184951A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Lion Corp 皮膚外用剤組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072603A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Zeria Pharmaceut Co Ltd 吉草酸酢酸プレドニゾロン及び塩基性局所麻酔薬を配合した外用剤
JP2003528821A (ja) * 2000-01-10 2003-09-30 メイア エイニ 局所適用のための薬学的および化粧用の担体または組成物
JP2002047124A (ja) * 2000-08-03 2002-02-12 Pola Chem Ind Inc 安定化された皮膚外用剤
JP2006282559A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 使用感及び高温安定性に優れた分散系痔疾治療用軟膏剤
WO2007072923A1 (ja) * 2005-12-22 2007-06-28 Kowa Company, Ltd. ステロイドの経時的安定性が改善された外用製剤
JP2008195712A (ja) * 2007-01-16 2008-08-28 Rohto Pharmaceut Co Ltd 皮膚外用乳化製剤
JP2009184951A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Lion Corp 皮膚外用剤組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056842A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Taisho Pharmaceutical Co Ltd ステロイド性抗炎症薬含有外用剤
JP2015193624A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 株式会社ポーラファルマ 外用医薬組成物
CN103948804A (zh) * 2014-05-09 2014-07-30 蒋保珍 一种治疗肺气虚型夏季皮炎的中药组合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5849550B2 (ja) 2016-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11219631B2 (en) Foamable compositions, breakable foams and their uses
US20200222320A1 (en) Foamable vehicles and pharmaceutical compositions comprising aprotic polar solvents and uses thereof
US9072667B2 (en) Non surface active agent non polymeric agent hydro-alcoholic foamable compositions, breakable foams and their uses
JP5699169B2 (ja) 少なくとも1つのビタミンdまたは1つのビタミンdアナログおよび少なくとも1つのコルチコステロイドを含有する局所用組成物
RU2384337C2 (ru) Композиция в форме аэрозоля, включающая комбинацию клобетазола пропионата и кальцитриола, спиртовую фазу и масляную фазу
WO2020130035A1 (ja) 起泡性外用組成物
JP6736889B2 (ja) 外用組成物
JP5849550B2 (ja) ステロイド性抗炎症薬含有外用剤
EP3446693B1 (en) Pharmaceutical compositions and formulations comprising aluminium acetate for topical application with astringent and antimicrobial effect
JP5909941B2 (ja) ステロイド性抗炎症薬含有外用剤
JP5941909B2 (ja) イミダゾール系抗真菌薬を含有する懸濁性ローション剤
JP2011144123A (ja) 皮膚外用剤
JP2021004184A (ja) アラントイン及び/又はその誘導体の安定化方法
JP5879837B2 (ja) ステロイド性抗炎症薬含有外用剤
JP2005350379A (ja) 吉草酸酢酸プレドニゾロンを安定化させる方法及び安定性に優れた吉草酸酢酸プレドニゾロン配合皮膚外用剤
JP6543945B2 (ja) 乳化組成物
JP7356826B2 (ja) 外用組成物
JP7467037B2 (ja) 外用組成物
JP5565995B2 (ja) 鎮痒剤
JP2021004187A (ja) 外用組成物
JPWO2020116570A1 (ja) 皮膚外用剤
JPWO2013183678A1 (ja) 発毛組成物
JP2007224022A (ja) 22−オキサ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3を含有する水中油型乳剤性ローション剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5849550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250