JP6736889B2 - 外用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、経時的な着色が抑制されたステロイド系抗炎症薬及びミノキシジル含有組成物に関する。
ミノキシジルは、外用塗布により優れた育毛・発毛効果を発揮する薬剤であり、ローション又はエアゾールタイプのミノキシジル含有外用剤が国内外で市販されている。
ステロイド系抗炎症薬は炎症を抑制する薬剤であり、ローション又は半固形製剤のステロイド系抗炎症薬含有外用剤が国内外で市販されている。また、ミノキシジルと酢酸ヒドロコルチゾンを配合した養育毛ヘアリキッドが提供されている(特許文献1参照)。
特開2006−160652号公報
しかしながら、ミノキシジル及びステロイド系抗炎症薬を含有する溶液は、保存すると経時的な着色が相乗的に進行し、商品価値の低下を招くおそれがあることがわかった。
本発明は、ステロイド系抗炎症薬及びミノキシジルを含有する組成物の経時的な着色を抑制することを目的とする。
一般的に着色しやすい成分を液剤に配合するには、L−アルギニンやピロ亜硫酸ナトリウム及びエデト酸ナトリウム等の安定化剤を配合して改善することが考えられるが、ステロイド系抗炎症薬及びミノキシジルを含有する組成物にあっては,これらの安定化剤を配合しても着色抑制に寄与しない、あるいはむしろ着色を増強する場合があることを本発明者らは発見した。
そこで、この問題を解決すべく鋭意検討した結果、脂溶性抗酸化剤を配合したステロイド系抗炎症薬及びミノキシジル含有組成物は、上記のような不利益がなく液剤着色防止効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
(1)ステロイド系抗炎症薬及び脂溶性抗酸化剤を含有することを特徴とするミノキシジル含有組成物、
(2)ステロイド系抗炎症薬がトリアムシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン及び吉草酸酢酸プレドニゾロンからなる群から選ばれる1種以上である前記(1)のミノキシジル含有組成物、
(3)脂溶性抗酸化剤がトコフェロール酢酸エステル及びジブチルヒドロキシトルエン(BHT)からなる群から選ばれる1種以上である前記(1)又は(2)のミノキシジル含有組成物、
(4)ミノキシジルの含有量が1w/v%以上である前記(1)から(3)のいずれかに記載のミノキシジル含有組成物、
(5)液剤、ローション剤、ゲル剤、エキス剤、酒精剤、チンキ剤、リニメント剤、エアゾール剤である前記(1)から(4)のいずれかに記載のミノキシジル含有組成物、
(6)pHが4.5〜8.5である前記(1)から(5)のいずれかに記載のミノキシジル含有組成物である。
本発明により、経時的な着色が抑制されたステロイド系抗炎症薬及びミノキシジル含有組成物を提供することが可能になった。
本発明のミノキシジル含有組成物中のミノキシジルの含有量は、組成物の1w/v%以上が好ましく、さらに好ましくは3w/v%以上である。最も好ましくは組成物の5w/v%以上である。
本発明のステロイド系抗炎症剤は、例えばベタメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、クロベタゾール、フルオシノニド、デキサメタゾン、ジフルコルトロン、ジフルプレドナート、フルオシノロンアセトニド、アムシノニド、フルチカゾン、プレドニゾロン、デプロドン、モメタゾン、ヒドロコルチゾン、ベクロメタゾン、アルクロメタゾンの原体あるいはそのエステルが挙げられる。好ましくはフッ化ステロイドであるベタメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、クロベタゾール、フルオシノニド、デキサメタゾン、ジフルコルトロン、ジフルプレドナート、フルオシノロンアセトニド、アムシノニド、フルチカゾンの原体あるいはそのエステル、又はフッ化ステロイド以外のヒドロコルチゾン、プレドニゾロンの原体あるいはそのエステルが挙げられ、さらに好ましくはトリアムシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸ヒドロコルチゾン又は吉草酸酢酸プレドニゾロンである。ステロイド系抗炎症剤の含有量は、0.01〜0.5w/v%が好ましく、より好ましくは0.05〜0.3w/v%である。
本発明の脂溶性抗酸化剤とは、例えばトコフェロール酢酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン、天然ビタミンE、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビン酸、ステアリン酸アスコルビン酸、ブチルヒドロキシアニソール、ベンゾトリアゾール、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、ノルジヒドログアイヤレチン酸、レチノールあるいはその誘導体、アスタキサンチンが挙げられるが、好ましくはトコフェロール酢酸エステル又はジブチルヒドロキシトルエンである。脂溶性抗酸化剤の含有量は、0.001〜5w/v%が好ましく、より好ましくは0.01〜2w/v%である。
本発明のミノキシジル含有組成物は、例えば液剤、ローション剤、ゲル剤、エキス剤、酒精剤、チンキ剤、リニメント剤、エアゾール剤であり、好ましくは液剤、ローション剤である。また、本発明の組成物をローション、ヘアトニック、ヘアリキッド等の化粧料組成物に配合することも可能である。
本発明のミノキシジル含有組成物のpHは、好ましくは4.5〜8.5であり、より好ましくは5.0〜6.9であり、さらに好ましくは5.7〜6.3である。
以下に、実施例、比較例及び試験例を記載し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例等により何ら制約されるものではない。
(実施例1)
ミノキシジル5g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%トコフェロール酢酸エステル液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(実施例2)
ミノキシジル5g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%BHT液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(実施例3)
ミノキシジル5g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%トコフェロール酢酸エステル液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(実施例4)
ミノキシジル5g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%BHT液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(比較例1)
ミノキシジル5g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(比較例2)
ミノキシジル5g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.1であった。
(比較例3)
ミノキシジル5g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%L−アルギニン液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。本組成物は調製直後に析出が認められた。
(比較例4)
ミノキシジル5g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%ピロ亜硫酸ナトリウム液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.1であった。
(比較例5)
ミノキシジル5g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%EDTA−2Na液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(比較例6)
ミノキシジル5g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%L−アルギニン液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。本組成物は調製直後に析出が認められた。
(比較例7)
ミノキシジル5g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%ピロ亜硫酸ナトリウム液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.1であった。
(比較例8)
ミノキシジル5g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにリン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%EDTA−2Na液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.1であった。
実施例1〜4及び比較例1〜8の組成物の処方を表1に示す。
Figure 0006736889
試験例1:製剤の安定性
実施例1〜4、比較例1〜8の組成物をそれぞれアンプルに充填し、65℃にて2週間保存し、吸光度(420nm)を分光光度計UV−2450(島津製作所製)を用いて測定した。着色抑制効果は、安定化剤を含まない比較例1及び比較例2に対して、吸光度が小さいものを○、吸光度が大きいものを×とした。この結果を表2に示す。
Figure 0006736889
表2から明らかなように、脂溶性抗酸化剤を配合した実施例1〜4は、安定化剤を含まない比較例1及び2と比較して着色が抑制された。一方、他の安定化剤を配合した比較例4、5、7、8は、着色抑制効果が見られなかった。また、L−アルギニンを配合した比較例3及び6は、調製直後の結晶析出により液剤の調製ができなかった。
(実施例5)
ミノキシジル3g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%トコフェロール酢酸エステル液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.1であった。
(実施例6)
ミノキシジル3g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%BHT液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.1であった。
(実施例7)
ミノキシジル3g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%トコフェロール酢酸エステル液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.1であった。
(実施例8)
ミノキシジル3g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%BHT液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.1であった。
(比較例9)
ミノキシジル3g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.1であった。
(比較例10)
ミノキシジル3g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.1であった。
(比較例11)
ミノキシジル3g、トリアムシノロンアセトニド0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、撹拌溶解してミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液を調製した。6.25w/v%ピロ亜硫酸ナトリウム液200μLをミノキシジル−トリアムシノロンアセトニド溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.0であった。
(比較例12)
ミノキシジル3g、吉草酸ベタメタゾン0.1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gを精製水で全量を100mLとし、リン酸適量を添加し、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液を調製した。6.25w/v%ピロ亜硫酸ナトリウム液200μLをミノキシジル−吉草酸ベタメタゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.1であった。
実施例5〜8及び比較例9〜12の組成物の処方を表3に示す。
Figure 0006736889
試験例2:製剤の安定性
実施例5〜8、比較例9〜12の組成物をそれぞれアンプルに充填し、65℃にて2週間保存し、吸光度(420nm)を分光光度計UV−2450(島津製作所製)を用いて測定した。着色抑制効果は、安定化剤を含まない比較例9及び比較例10に対して、吸光度が小さいものを○、吸光度が大きいものを×とした。この結果を表4に示す。
Figure 0006736889
表4から明らかなように、脂溶性抗酸化剤を配合した実施例5〜8は、安定化剤を含まない比較例9及び10と比較して着色が抑制された。一方、他の安定化剤を配合した比較例11〜12は、着色抑制効果が見られなかった。
(実施例9)
ミノキシジル1g、プロピオン酸クロベタゾール0.3g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにクエン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液を調製した。6.25w/v%トコフェロール酢酸エステル液100μLをミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.0であった。
(実施例10)
ミノキシジル1g、プロピオン酸クロベタゾール0.3g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにクエン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液を調製した。6.25w/v%BHT液100μLをミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.0であった。
(比較例13)
ミノキシジル1g、プロピオン酸クロベタゾール0.3g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにクエン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.0であった。
(比較例14)
ミノキシジル1g、プロピオン酸クロベタゾール0.3g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにクエン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液を調製した。6.25w/v%ピロ亜硫酸ナトリウム液100μLをミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.0であった。
(比較例15)
ミノキシジル1g、プロピオン酸クロベタゾール0.3g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60gにクエン酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液を調製した。6.25w/v%EDTA−2Na液100μLをミノキシジル−プロピオン酸クロベタゾール溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.0であった。
実施例9〜10及び比較例13〜15の組成物の処方を表5に示す。
Figure 0006736889
試験例3:製剤の安定性
実施例9〜10、比較例13〜15の組成物をそれぞれアンプルに充填し、65℃にて2週間保存し、吸光度(420nm)を分光光度計UV−2450(島津製作所製)を用いて測定した。着色抑制効果は、安定化剤を含まない比較例13に対して、吸光度が小さいものを○、吸光度が大きいものを×とした。この結果を表6に示す。
Figure 0006736889
表6から明らかなように、脂溶性抗酸化剤を配合した実施例9〜10は、安定化剤を含まない比較例13と比較して着色が抑制された。一方、他の安定化剤を配合した比較例14〜15は、着色抑制効果が見られなかった。
(実施例11)
ミノキシジル3g、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン0.1g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに乳酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン溶液を調製した。6.25w/v%トコフェロール酢酸エステル液240μLをミノキシジル−酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.9であった。
(実施例12)
ミノキシジル3g、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン0.1g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに乳酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン溶液を調製した。6.25w/v%BHT液240μLをミノキシジル−酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.9であった。
(実施例13)
ミノキシジル3g、吉草酸酢酸プレドニゾロン0.15g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに酒石酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸酢酸プレドニゾロン溶液を調製した。6.25w/v%トコフェロール酢酸エステル液240μLをミノキシジル−吉草酸酢酸プレドニゾロン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(実施例14)
ミノキシジル3g、吉草酸酢酸プレドニゾロン0.15g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに酒石酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸酢酸プレドニゾロン溶液を調製した。6.25w/v%BHT液240μLをミノキシジル−吉草酸酢酸プレドニゾロン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.2であった。
(比較例16)
ミノキシジル3g、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン0.1g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに乳酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.9であった。
(比較例17)
ミノキシジル3g、吉草酸酢酸プレドニゾロン0.15g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに酒石酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.1であった。
(比較例18)
ミノキシジル3g、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン0.1g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに乳酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン溶液を調製した。6.25w/v%ピロ亜硫酸ナトリウム液240μLをミノキシジル−酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは5.9であった。
(比較例19)
ミノキシジル3g、吉草酸酢酸プレドニゾロン0.15g、プロピレングリコール11g、エタノール60gに酒石酸適量を添加し、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してミノキシジル−吉草酸酢酸プレドニゾロン溶液を調製した。6.25w/v%ピロ亜硫酸ナトリウム液240μLをミノキシジル−吉草酸酢酸プレドニゾロン溶液で全量を25mLとし、撹拌溶解してローションタイプの組成物を得た。組成物のpHは6.1であった。
実施例11〜14及び比較例16〜19の組成物の処方を表7に示す。
Figure 0006736889
試験例4:製剤の安定性
実施例11〜14、比較例16〜19の組成物をそれぞれアンプルに充填し、65℃にて2週間保存し、吸光度(420nm)を分光光度計UV−2450(島津製作所製)を用いて測定した。着色抑制効果は、安定化剤を含まない比較例16あるいは比較例17に対して、吸光度が小さいものを○、吸光度が大きいものを×とした。この結果を表8に示す。
Figure 0006736889
表8から明らかなように、脂溶性抗酸化剤を配合した実施例11〜14は、安定化剤を含まない比較例16あるいは比較例17と比較して着色が抑制された。一方、他の安定化剤を配合した比較例18〜19は、着色抑制効果が見られなかった。
本発明により、経時的な着色が抑制されたステロイド系抗炎症薬及びミノキシジル含有組成物を提供することが可能になった。

Claims (5)

  1. ステロイド系抗炎症薬並びにトコフェロール酢酸エステル及びジブチルヒドロキシトルエン(BHT)からなる群から選ばれる1種以上である脂溶性抗酸化剤を含有し、ステロイド系抗炎症薬の含有量が0.01〜0.5w/v%であることを特徴とするミノキシジル含有組成物。
  2. ステロイド系抗炎症薬がトリアムシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン及び吉草酸酢酸プレドニゾロンからなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載のミノキシジル含有組成物。
  3. ミノキシジルの含有量が1w/v%以上である請求項1又は2に記載のミノキシジル含有組成物。
  4. 液剤、ローション剤である請求項1から3のいずれかに記載のミノキシジル含有組成物。
  5. pHが4.5〜8.5である請求項1から4のいずれかに記載のミノキシジル含有組成物。
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