JP2013053961A - 放射性廃棄物固化装置および放射性廃棄物固化方法 - Google Patents

放射性廃棄物固化装置および放射性廃棄物固化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】洗浄設備や洗浄工程を要することなく放射性廃棄物を強固に硬化させること。
【解決手段】放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口11Aを有した密閉容器1と、注入口11Aを閉じて密閉容器1が密閉された状態で、密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段2とを備える。この放射性廃棄物固化装置によれば、放射性廃棄物が投入され密閉された密閉容器1内で、放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させ、そのまま硬化させる。このため、アウトドラムミキシング方式のように混合槽を用いず、インドラムミキシング方式のように容器に対して攪拌羽根を挿抜しないことから、混合槽や攪拌羽根を洗浄する設備や洗浄工程を必要としない。しかも、放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるため、放射性廃棄物を強固に硬化させることが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、原子力発電所などで発生した放射性廃棄物を固化するための放射性廃棄物固化装置および放射性廃棄物固化方法に関するものである。
一般に、放射性廃棄物を固化する場合、アウトドラムミキシング方式、インドラムミキシング方式、および真空注入方式がある。アウトドラムミキシング方式は、放射性廃棄物と固化材とを混合槽で攪拌混合し、得られた混合物を放射性廃棄物固化用の容器に移して硬化させるものである。インドラムミキシング方式は、放射性廃棄物と固化材とを放射性廃棄物固化用の容器内で直接攪拌混合して硬化させるものである。また、真空注入方式は、セメントとバーミキュライトとが混合された固化材を放射性廃棄物固化用の容器に予め充填しておき、当該容器内を真空引きして容器内が所定の真空度に達したときに放射性廃棄物である廃液を注入することで、固化材の隙間に廃液を浸透させて硬化させるものである。
上述した真空注入方式では、浸透による硬化のため固化強度が低く、特に廃液の粘性が高い場合には固化材の隙間に廃液を十分に浸透せず固化強度が一層低下することになる。また、アウトドラムミキシング方式では、混合槽壁面や混合羽根に混合物が残って放射線源となるため、混合槽に水を張り、混合羽根を回転させて洗浄する必要がある。インドラムミキシング方式では、例えば、特許文献1に記載の放射性廃棄物固型化装置のように、混合羽根を洗浄するための専用の洗浄設備が必要となる。
特許第2625591号公報
放射性廃棄物を固化処理するには、当該放射性廃棄物を強固に硬化させる必要があり、このため放射性廃棄物と固化材とを攪拌混合することが好ましいが、その半面、混合機器を洗浄しなければならず、洗浄後の洗浄水が放射線を帯びるため別途処理しなければならないことや、専用の洗浄設備を要することや、長期の使用にて混合機器などを人の手で洗浄しなければならなくなることなどの課題が生じる。
本発明は上述した課題を解決するものであり、洗浄設備や洗浄工程を要することなく放射性廃棄物を強固に硬化させることのできる放射性廃棄物固化装置および放射性廃棄物固化方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の放射性廃棄物固化装置は、放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口を有した密閉容器と、前記注入口を閉じて前記密閉容器が密閉された状態で、前記密閉容器の内部に投入された放射性廃棄物と予め前記密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段と、を備えることを特徴とする。
この第1の発明の放射性廃棄物固化装置によれば、放射性廃棄物が投入され密閉された密閉容器内で、放射性廃棄物と予め密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させ、そのまま硬化させる。このため、アウトドラムミキシング方式のように混合槽を用いず、インドラムミキシング方式のように容器に対して攪拌羽根を挿抜しないことから、混合槽や攪拌羽根を洗浄する設備や洗浄工程を必要としない。しかも、放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるため、放射性廃棄物を強固に硬化させることができる。
また、第2の発明の放射性廃棄物固化装置は、第1の発明において、前記密閉容器は、その内部に攪拌部材が設けられ、前記攪拌手段は、前記密閉容器を回転させることで前記攪拌部材によって前記放射性廃棄物と前記固化材とを攪拌し混合させることを特徴とする。
この第2の発明の放射性廃棄物固化装置によれば、密閉容器を回転させることで、密閉容器の内部に設けられた攪拌部材によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるので、放射性廃棄物をより強固に硬化させることができる。しかも、攪拌部材は、密閉容器の内部に残るので、当該攪拌部材を洗浄する必要はない。
また、第3の発明の放射性廃棄物固化装置は、第1の発明において、前記密閉容器は、その内部に攪拌翼が回転するように設けられ、前記攪拌手段は、前記攪拌翼に対して着脱可能な駆動軸を有し、当該駆動軸によって前記密閉容器の外部から前記攪拌翼を回転させることで前記攪拌翼によって前記放射性廃棄物と前記固化材とを攪拌し混合させることを特徴とする。
この第3の発明の放射性廃棄物固化装置によれば、密閉容器の外部から回転される攪拌翼によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるので、放射性廃棄物をより強固に硬化させることができる。しかも、攪拌翼は、攪拌手段の駆動軸と切り離されて密閉容器の内部に残るので、当該攪拌翼を洗浄する必要はない。
また、第4の発明の放射性廃棄物固化装置は、第3の発明において、前記攪拌手段によって前記密閉容器の外部から前記攪拌翼を回転させる前記攪拌翼の動力付与部に前記注入口が設けられていることを特徴とする。
この第4の発明の放射性廃棄物固化装置によれば、攪拌翼を回転させる構造に注入口を設けたことで、密閉容器の構造を簡素化し、密閉容器の製造コストを低減することができる。
上述の目的を達成するために、第5の発明の放射性廃棄物固化方法は、放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口を有した密閉容器と、前記注入口を閉じて前記密閉容器が密閉された状態で、前記密閉容器の内部に投入された放射性廃棄物と予め前記密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段と、を備える放射性廃棄物固化装置を用いる放射性廃棄物固化方法であって、前記密閉容器の内部に予め前記固化材を充填する工程と、次に、前記密閉容器の内部に前記注入口から前記放射性廃棄物を投入する工程と、次に、前記注入口を閉塞して前記密閉容器を密閉状態とし、前記攪拌手段によって前記密閉容器の内部に投入された放射性廃棄物と予め前記密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させる工程と、を含むことを特徴とする。
この第5の発明の放射性廃棄物固化方法によれば、固化材が予め充填された密閉容器に放射性廃棄物を投入し、攪拌手段によって密閉容器の内部に投入された放射性廃棄物と予め前記密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させ、そのまま硬化させる。このため、アウトドラムミキシング方式のように混合槽を用いず、インドラムミキシング方式のように容器に対して攪拌羽根を挿抜しないことから、混合槽や攪拌羽根を洗浄する設備や洗浄工程を必要としない。しかも、放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるため、放射性廃棄物を強固に硬化させることができる。
また、第6の発明の放射性廃棄物固化方法は、第5の発明において、前記密閉容器の内部に前記注入口から前記放射性廃棄物を投入する工程では、前記放射性廃棄物の投入の後、前記注入口に接続される供給ラインを通じて配管内洗浄水を投入することを特徴とする。
この第6の発明の放射性廃棄物固化方法によれば、注入口および注入口に接続される供給ラインを放射性廃棄物の投入時ごとに洗浄するため、常に注入口および供給ラインの放射能を低減することができる。しかも、投入された配管内洗浄水は、放射性廃棄物および固化材とともにそのまま密閉容器の内部で固化材と攪拌し混合させるため、当該配管内洗浄水をあらためて処理する必要はない。
本発明によれば、洗浄設備や洗浄工程を要することなく放射性廃棄物を強固に硬化させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る放射性廃棄物固化装置の密閉容器を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る放射性廃棄物固化装置の攪拌手段を示す概略斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態2に係る放射性廃棄物固化装置の密閉容器を示す概略斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態2に係る放射性廃棄物固化装置の攪拌手段を示す概略斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係る放射性廃棄物固化装置の他の密閉容器を示す概略斜視図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施の形態に係る放射性廃棄物固化装置は、原子力発電設備において発生する放射性廃棄物としての廃液を固化させるためのものとして説明する。原子力発電設備の原子炉としては、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)および沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)がある。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る放射性廃棄物固化装置の密閉容器を示す概略斜視図であり、図2は、実施の形態1に係る放射性廃棄物固化装置の攪拌手段を示す概略斜視図である。図1および図2に示すように、本実施の形態の放射性廃棄物固化装置は、密閉容器1と、攪拌手段2とを備える。
密閉容器1は、固化された放射性廃棄物を収容するためのもので、鋼材や合成樹脂材などによって堅牢に構成され、密閉性を備えている。本実施の形態では、密閉容器1は、側壁1aが円筒状に形成され、上下板1bで密閉されている。この密閉容器1は、注入口11Aを有している。注入口11Aは、密閉容器1の上板1bに設けられており、水密性の蓋(図示せず)によって開閉可能に構成されている。この注入口11Aは、開放された場合、放射性廃棄物を供給するための放射性廃棄物供給手段の(図示せず)供給ラインが接続される。また、注入口11Aが閉塞された場合、密閉容器1は、内外が隔離された状態で密閉される。
また密閉容器1は、充填口11Bを有している。充填口11Bは、密閉容器1の上板1bに設けられており、水密性の蓋(図示せず)によって開閉可能に構成されている。この充填口11Bは、密閉容器1の内部に固化材を供給するためのものである。なお、充填口11Bは、上板1bに設けられている構成に限らず、上板1b自身を開閉するように設け、上板1bの閉塞時に水密性を有するように構成されていてもよい。
また、密閉容器1は、その内部に攪拌翼(攪拌部材)12が固定されている。攪拌翼12は、側壁1aの円筒形状に沿って螺旋状に形成されている。なお、図1および図2において、攪拌翼12は、一繋がりの螺旋として示しているが、螺旋の一部を複数箇所に分割して配置したものであってもよい。また、図には明示しないが、攪拌翼は、螺旋の形状に限定されるものではなく、側壁1aの内面や上下板1bの内面から密閉容器1の内部に突出して形成されたものであればよい。
攪拌手段2は、注入口11Aを介して密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と、充填口11Bから予め充填された固化材とを攪拌し混合させるためのものである。本実施の形態では、攪拌手段2は、図2に示すように、密閉容器1を回転させることで放射性廃棄物と固化材とを密閉容器1の内部で攪拌し混合させる。具体的に、攪拌手段2は、円筒状の密閉容器1を所定角度傾けた状態で側壁1aを支持する一対のローラ2aと、少なくとも一方のローラ2aを回転させるモータなどの駆動部2bとを備えている。すなわち、攪拌手段2は、密閉容器1を傾けた状態で回転移動させる。なお、図には明示しないが、攪拌手段は、密閉容器1の上下板1bを支持する軸部材であって、密閉容器1を傾けた状態で回転移動させる構成であってもよい。また、図には明示しないが、攪拌手段は、円筒状の密閉容器1を所定角度傾けた状態で側壁1aを支持する上下のレールからなり、当該レールに沿って密閉容器1を転動させることで、密閉容器1を傾けた状態で施設内にて回転移動させる構成であってもよい。
このような放射性廃棄物固化装置を用いた放射性廃棄物固化方法は、まず、密閉容器1の内部に充填口11Bから予め固化材(セメント)を充填する。次に、供給ラインを接続し、密閉容器1の内部に注入口11Aから放射性廃棄物(廃液)を投入する。放射性廃棄物の投入の後、注入口11Aから配管内洗浄水を投入する。次に、供給ラインを切り離し、注入口11Aを閉塞して密閉容器1を密閉状態とし、攪拌手段2によって密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる。その後、所定時間の養生により放射性廃棄物が硬化することになる。
このように、本実施の形態の放射性廃棄物固化装置は、放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口11Aを有した密閉容器1と、注入口11Aを閉じて密閉容器1が密閉された状態で、密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段2と、を備える。
この放射性廃棄物固化装置によれば、放射性廃棄物が投入され密閉された密閉容器1内で、放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させ、そのまま硬化させる。このため、アウトドラムミキシング方式のように混合槽を用いず、インドラムミキシング方式のように容器に対して攪拌羽根を挿抜しないことから、混合槽や攪拌羽根を洗浄する設備や洗浄工程を必要としない。しかも、放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるため、放射性廃棄物を強固に硬化させることが可能である。
また、本実施の形態の放射性廃棄物固化装置では、密閉容器1は、その内部に攪拌翼12が固定され、攪拌手段2は、密閉容器1を回転させることで攪拌翼12によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させる。
この放射性廃棄物固化装置によれば、密閉容器1を回転させることで、密閉容器1の内部に固定された攪拌翼12によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるので、放射性廃棄物をより強固に硬化させることが可能である。しかも、攪拌翼12は、密閉容器1の内部に残るので、当該攪拌翼12を洗浄する必要はない。
また、本実施の形態の放射性廃棄物固化方法は、放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口11Aを有した密閉容器1と、注入口11Aを閉じて密閉容器1が密閉された状態で、密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段2と、を備える放射性廃棄物固化装置を用い、密閉容器1の内部に予め固化材を充填する工程と、次に、密閉容器1の内部に注入口11Aから放射性廃棄物を投入する工程と、次に、注入口11Aを閉塞して密閉容器1を密閉状態とし、攪拌手段2によって密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる工程と、を含む。
この放射性廃棄物固化方法によれば、固化材が予め充填された密閉容器1に放射性廃棄物を投入し、攪拌手段2によって密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させ、そのまま硬化させる。このため、アウトドラムミキシング方式のように混合槽を用いず、インドラムミキシング方式のように容器に対して攪拌羽根を挿抜しないことから、混合槽や攪拌羽根を洗浄する設備や洗浄工程を必要としない。しかも、放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるため、放射性廃棄物を強固に硬化させることが可能である。
また、本実施の形態の放射性廃棄物固化方法は、密閉容器1の内部に注入口11Aから放射性廃棄物を投入する工程では、放射性廃棄物の投入の後、注入口11Aに接続される供給ラインを通じて配管内洗浄水を投入する。この場合の放射性廃棄物固化装置は、図には明示しないが、注入口11Aから放射性廃棄物を投入する供給ラインに配管内洗浄水を通す洗浄水供給手段を備える。
この放射性廃棄物固化方法によれば、注入口11Aおよび注入口11Aに接続される供給ラインを放射性廃棄物の投入時ごとに洗浄するため、常に注入口11Aおよび供給ラインの放射能を低減することが可能になる。しかも、投入された配管内洗浄水は、放射性廃棄物および固化材とともにそのまま密閉容器1の内部で固化材と攪拌し混合させるため、当該配管内洗浄水をあらためて処理する必要はない。
なお、図には明示しないが、攪拌翼12に加え、密閉容器1の内部に攪拌部材を固定せず入れもよい。そして、攪拌手段2は、密閉容器1を回転させることで攪拌翼12および攪拌部材によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させる。この場合の攪拌部材は、翼形状に限らず球状や不定形状の塊でよく、複数であることが放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるうえで好ましい。すなわち、本実施の形態の放射性廃棄物固化装置では、密閉容器1は、その内部に攪拌翼12を含み攪拌部材が設けられ、攪拌手段2は、密閉容器1を回転させることで攪拌部材によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させる。
[実施の形態2]
図3は、実施の形態2に係る放射性廃棄物固化装置の密閉容器を示す概略斜視図であり、図4は、実施の形態2に係る放射性廃棄物固化装置の攪拌手段を示す概略斜視図である。図3および図4に示すように、本実施の形態の放射性廃棄物固化装置は、密閉容器1と、攪拌手段3とを備える。
密閉容器1は、固化された放射性廃棄物を収容するためのもので、鋼材や合成樹脂材などによって堅牢に構成され、密閉性を備えている。本実施の形態では、密閉容器1は、側壁1aが円筒状に形成され、上下板1bで密閉されている。この密閉容器1は、注入口11Aを有している。注入口11Aは、密閉容器1の上板1bに設けられており、水密性の蓋(図示せず)によって開閉可能に構成されている。この注入口11Aは、開放された場合、放射性廃棄物を供給するための放射性廃棄物供給手段の(図示せず)供給ラインが接続される。また、注入口11Aが閉塞された場合、密閉容器1は、内外が隔離された状態で密閉される。
また密閉容器1は、充填口11Bを有している。充填口11Bは、密閉容器1の上板1bに設けられており、水密性の蓋(図示せず)によって開閉可能に構成されている。この充填口11Bは、密閉容器1の内部に固化材を供給するためのものである。なお、充填口11Bは、上板1bに設けられている構成に限らず、上板1b自身を開閉するように設け、上板1bの閉塞時に水密性を有するように構成されていてもよい。
また、密閉容器1は、その内部に攪拌翼13が設けられている。攪拌翼13は、回転軸13aに接続している。回転軸13aは、密閉容器1の上板1bに対して密閉容器1の内外に軸受(図示せず)を介して貫通して設けられ、かつ上板1bに対して前記軸受によって回転可能に設けられている。回転軸13aと軸受との間、および軸受と上板1bとの間は、Oリングなどで水密性が確保されている。また、回転軸13aの下端は、密閉容器1の下板1bに固定された軸受(図示せず)によって回転可能に支持されていてもよい。本実施の形態の攪拌翼13は、密閉容器1の下板1b付近において回転軸13aの下端に設けられたプロペラ13bを有している。攪拌翼13の形状は、上記に限らず、例えば、図には明示しないが、回転軸13aを中心とした螺旋状に形成されていてもよい。
攪拌手段3は、注入口11Aを介して密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させるためのものである。本実施の形態では、攪拌手段3は、図4に示すように、攪拌翼13を回転させることで放射性廃棄物と固化材とを密閉容器1の内部で攪拌し混合させる。具体的に、攪拌手段3は、密閉容器1の外部において攪拌翼13の回転軸13aに着脱可能に設けられた駆動軸3aと、この駆動軸3aを回転させるモータなどの駆動部3bとを備えている。すなわち、攪拌手段3は、攪拌翼13に対して着脱可能であり、密閉容器1の外部から攪拌翼13を回転させる。
なお、図には明示しないが、攪拌翼は、密閉容器1の上板1bに対して密閉容器1の内外に軸受を介して貫通して設けられ、かつ上板1bに対して上下方向に移動可能に設けられた摺動軸に取り付けられていてもよい。摺動軸と軸受との間、および軸受と上板1bとの間は、Oリングなどで水密性が確保されている。この場合の攪拌手段は、図には明示しないが、密閉容器1の外部において摺動軸に着脱可能に設けられ、装着された場合に当該摺動軸を上下に移動可能に支持するリンク機構、および当該リンク機構を往復作動させる駆動部を備える。すなわち、この場合の攪拌手段は、攪拌翼に対して着脱可能であり、密閉容器1の外部から攪拌翼を上下方向に移動させる。
このような放射性廃棄物固化装置を用いた放射性廃棄物固化方法は、まず、密閉容器1の内部に充填口11Bから予め固化材(セメント)を充填する。次に、供給ラインを接続し、密閉容器1の内部に注入口11から放射性廃棄物(廃液)を投入する。放射性廃棄物の投入の後、注入口11Aから配管内洗浄水を投入する。次に、供給ラインを切り離し、注入口11Aを閉塞して密閉容器1を密閉状態とし、攪拌手段3によって密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる。次に、攪拌手段3を攪拌翼13の回転軸13aから切り離す。その後、所定時間の養生により放射性廃棄物が硬化することになる。
このように、本実施の形態の放射性廃棄物固化装置は、放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口11Aを有した密閉容器1と、注入口11Aを閉じて密閉容器1が密閉された状態で、密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段3と、を備える。
この放射性廃棄物固化装置によれば、放射性廃棄物が投入され密閉された密閉容器1内で、放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させ、そのまま硬化させる。このため、アウトドラムミキシング方式のように混合槽を用いず、インドラムミキシング方式のように容器に対して攪拌羽根を挿抜しないことから、混合槽や攪拌羽根を洗浄する設備や洗浄工程を必要としない。しかも、放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるため、放射性廃棄物を強固に硬化させることが可能である。
また、本実施の形態の放射性廃棄物固化装置では、密閉容器1は、その内部に攪拌翼13が回転するように設けられ、攪拌手段3は、攪拌翼13に対して着脱可能な駆動軸を有し、当該駆動軸によって密閉容器1の外部から攪拌翼13を回転させることで攪拌翼13によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させる。
この放射性廃棄物固化装置によれば、密閉容器1の外部から回転される攪拌翼13によって放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるので、放射性廃棄物をより強固に硬化させることが可能である。しかも、攪拌翼13は、攪拌手段3の駆動軸と切り離されて密閉容器1の内部に残るので、当該攪拌翼13を洗浄する必要はない。
また、本実施の形態の放射性廃棄物固化方法は、放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口11Aを有した密閉容器1と、注入口11Aを閉じて密閉容器1が密閉された状態で、密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段3と、を備える放射性廃棄物固化装置を用い、密閉容器1の内部に充填口11Bから予め固化材を充填する工程と、次に、密閉容器1の内部に注入口11Aから放射性廃棄物を投入する工程と、次に、注入口11Aを閉塞して密閉容器1を密閉状態とし、攪拌手段3によって密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させる工程と、を含む。
この放射性廃棄物固化方法によれば、固化材が予め充填された密閉容器1に放射性廃棄物を投入し、攪拌手段2によって密閉容器1の内部に投入された放射性廃棄物と予め密閉容器1に充填された固化材とを攪拌し混合させ、そのまま硬化させる。このため、アウトドラムミキシング方式のように混合槽を用いず、インドラムミキシング方式のように容器に対して攪拌羽根を挿抜しないことから、混合槽や攪拌羽根を洗浄する設備や洗浄工程を必要としない。しかも、放射性廃棄物と固化材とを攪拌し混合させるため、放射性廃棄物を強固に硬化させることが可能である。
また、本実施の形態の放射性廃棄物固化方法は、密閉容器1の内部に注入口11Aから放射性廃棄物を投入する工程では、放射性廃棄物の投入の後、注入口11Aに接続される供給ラインを通じて配管内洗浄水を投入する。この場合の放射性廃棄物固化装置は、図には明示しないが、注入口11Aから放射性廃棄物を投入する供給ラインに配管内洗浄水を通す洗浄水供給手段を備える。
この放射性廃棄物固化方法によれば、注入口11Aおよび注入口11Aに接続される供給ラインを放射性廃棄物の投入時ごとに洗浄するため、常に注入口11Aおよび供給ラインの放射能を低減することが可能になる。しかも、投入された配管内洗浄水は、放射性廃棄物および固化材とともにそのまま密閉容器1の内部で固化材と攪拌し混合させるため、当該配管内洗浄水を処理する必要はない。
ところで、図5は、実施の形態2に係る放射性廃棄物固化装置の他の密閉容器を示す概略斜視図である。図3に示す密閉容器1は、上板1bに注入口11Aが設けられたものであるが、図5に示す密閉容器1のように、攪拌翼13の回転軸13a(摺動軸)を中空として当該回転軸13aが上板1bから密閉容器1の外に出ている部分(動力付与部)を開閉可能な注入口11A’として用いてもよい。
すなわち、図5に示す放射性廃棄物固化装置は、攪拌手段3によって密閉容器1の外部から攪拌翼13を回転させる動力付与部に注入口11A’が設けられている。
この図5に示す放射性廃棄物固化装置によれば、攪拌翼13を回転させる構造に注入口11A’を設けたことで、密閉容器1の構造を簡素化し、密閉容器1の製造コストを低減することが可能になる。
1 密閉容器
1a 側壁
1b 上板,下板
11A,11A’ 注入口
11B 充填口
12 攪拌翼
13 攪拌翼
13a 回転軸
13b プロペラ
2 攪拌手段
2a ローラ
2b 駆動部
3 攪拌手段
3a 駆動軸
3b 駆動部

Claims (6)

  1. 放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口を有した密閉容器と、
    前記注入口を閉じて前記密閉容器が密閉された状態で、前記密閉容器の内部に投入された放射性廃棄物と予め前記密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段と、
    を備えることを特徴とする放射性廃棄物固化装置。
  2. 前記密閉容器は、その内部に攪拌部材が設けられ、前記攪拌手段は、前記密閉容器を回転させることで前記攪拌部材によって前記放射性廃棄物と前記固化材とを攪拌し混合させることを特徴とする請求項1に記載の放射性廃棄物固化装置。
  3. 前記密閉容器は、その内部に攪拌翼が回転するように設けられ、前記攪拌手段は、前記攪拌翼に対して着脱可能な駆動軸を有し、当該駆動軸によって前記密閉容器の外部から前記攪拌翼を回転させることで前記攪拌翼によって前記放射性廃棄物と前記固化材とを攪拌し混合させることを特徴とする請求項1に記載の放射性廃棄物固化装置。
  4. 前記攪拌手段によって前記密閉容器の外部から前記攪拌翼を回転させる前記攪拌翼の動力付与部に前記注入口が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の放射性廃棄物固化装置。
  5. 放射性廃棄物が投入される開閉可能な注入口を有した密閉容器と、前記注入口を閉じて前記密閉容器が密閉された状態で、前記密閉容器の内部に投入された放射性廃棄物と予め前記密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させる攪拌手段と、を備える放射性廃棄物固化装置を用いる放射性廃棄物固化方法であって、
    前記密閉容器の内部に予め前記固化材を充填する工程と、
    次に、前記密閉容器の内部に前記注入口から前記放射性廃棄物を投入する工程と、
    次に、前記注入口を閉塞して前記密閉容器を密閉状態とし、前記攪拌手段によって前記密閉容器の内部に投入された放射性廃棄物と予め前記密閉容器に充填された固化材とを攪拌し混合させる工程と、
    を含むことを特徴とする放射性廃棄物固化方法。
  6. 前記密閉容器の内部に前記注入口から前記放射性廃棄物を投入する工程では、前記放射性廃棄物の投入の後、前記注入口に接続される供給ラインを通じて配管内洗浄水を投入することを特徴とする請求項5に記載の放射性廃棄物固化方法。
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