JP2013052559A - 印刷機の温室効果ガス排出量予測装置 - Google Patents

印刷機の温室効果ガス排出量予測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を予測することが容易にできる商業用の印刷機の温室効果ガス排出量予測装置を提供する。
【解決手段】生産数入力部11、生産速度入力部12、紙サイズ入力部13、紙厚さ入力部14、紙種入力部15を有する印刷条件入力器40と、印刷条件入力器40からの情報に基づいて、枚葉紙1の合計消費量を算出する正紙・損紙消費量算出部21、印刷条件入力器40に入力された印刷速度並びに正紙・損紙消費量算出部21で算出された枚葉紙1の合計消費量に基づいて、消費される電力量を算出する電力消費量算出部22、正紙・損紙消費量算出部21及び電力消費量算出部22からの情報に基づいて、枚葉紙1及び電力の消費に伴う温室効果ガスの排出量を算出してCFP値を求める演算処理部50Aを有している演算装置50と、演算装置50での結果を表示するディスプレイ31及びプリンタ32とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を予測する商業用の印刷機の温室効果ガス排出量予測装置に関する。
近年、地球の温暖化を防ぐため、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量を削減することが急務となっている。このため、例えば、下記特許文献1等においては、TV受像機やエアコンディショナ等の電気機器の過去一定期間内の動作時間から当該期間内の電力消費によって生じた二酸化炭素の排出量を算出し、その結果をディスプレイにオンスクリーン表示することにより、消費電力を直接的に認識できるようにして、無駄な電力使用を避けることができるようにする電気機器の情報表示装置を提案している。
また、例えば、下記特許文献2等においては、コピー機等の事業所用の画像形成装置の使用による電力消費を二酸化炭素排出量に換算し、これに用紙やトナー等の消耗品を消費することによる二酸化炭素排出量を加えて、総二酸化炭素排出量を求め、ユーザがどのようにすれば二酸化炭素排出量を低減することができるかの推奨モードを提示することや改善予測を行うことができる画像形成装置を提案している。
特開平11−331724号公報 特開2002−006696号公報
しかしながら、前記特許文献1,2等で提案されている技術では、枚葉紙やウエブ等の被印刷体に刷版を介してインキを印刷する商業用の各種の印刷機に対応することができないため、印刷に伴って生じる二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量を予測するには、オペレータが各種の測定や計算を行わなければならず、オペレータに過度な負担を強いることになってしまう。
このようなことから、本発明は、印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を予測することが容易にできる商業用の印刷機の温室効果ガス排出量予測装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置は、シート又はウエブからなる被印刷体に刷版を介してインキを印刷する印刷機での印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を予測する印刷機の温室効果ガス排出量予測装置であって、前記被印刷体の印刷数、印刷速度、前記被印刷体の大きさ及び品種を入力される印刷条件入力手段と、前記印刷条件入力手段からの情報に基づいて、適格に印刷される前記被印刷体及び不適格に印刷される前記被印刷体の各消費量及び合計消費量をそれぞれ算出する被印刷体消費量算出部、前記印刷条件入力手段からの前記印刷速度並びに前記被印刷体消費量算出部で算出された前記被印刷体の前記合計消費量に基づいて、消費される電力量を算出する電力消費量算出部、前記被印刷体消費量算出部及び前記電力消費量算出部からの情報に基づいて、適格及び不適格に印刷される前記被印刷体並びに前記電力の消費に伴う温室効果ガスの排出量をそれぞれ算出して温室効果ガス総排出量(CFP値)を求める演算処理部をそれぞれ有している演算手段と、前記演算手段で算出された結果を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置は、上述した印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、前記印刷条件入力手段が、前記被印刷体に印刷する絵柄情報をさらに入力されるものであり、前記演算手段が、前記印刷条件入力手段からの前記印刷数及び不適格に印刷される前記被印刷体の枚数の合計枚数を前記被印刷体消費量算出部でさらに算出すると共に、前記印刷条件入力手段からの前記絵柄情報及び前記被印刷体消費量算出部で算出された前記被印刷体の前記合計枚数に基づいて、消費されるインキ量を算出するインキ消費量算出部をさらに有し、当該インキ消費量算出部からの情報に基づいて、前記インキの消費に伴う前記温室効果ガスの排出量をさらに算出して温室効果ガス総排出量(CFP値)を求めるものであることを特徴とする。
また、本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置は、上述した印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、前記演算手段が、前記被印刷体消費量算出部からの情報に基づいて、さらに、適格に印刷される前記被印刷体によって消費される前記被印刷体及び前記インキによる前記温室効果ガスの排出量を算出して、前記温室効果ガス総排出量(CFP値)から除いた値(性能評価値)を求めるものであることを特徴とする。
また、本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置は、上述した印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、前記演算手段が、前記印刷条件入力手段からの前記絵柄情報に基づいて、消費される前記刷版の量を算出する刷版消費量算出部をさらに有すると共に、当該刷版消費量算出部からの情報に基づいて、前記刷版の消費に伴う前記温室効果ガスの排出量をさらに算出して温室効果ガス総排出量(CFP値)を求めるものであることを特徴とする。
また、本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置は、上述した印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、前記表示手段が、前記演算手段の前記電力消費量算出部で算出された電力の消費量及び前記被印刷体消費量算出部で算出された前記被印刷体の消費量も併せて表示するものであることを特徴とする。
本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置によれば、被印刷体の印刷数、印刷速度、被印刷体の大きさ及び品種を印刷条件入力手段に入力すると、演算手段の被印刷体消費量算出部が、印刷条件入力手段からの情報に基づいて、適格に印刷される被印刷体及び不適格に印刷される被印刷体の各消費量及び合計消費量をそれぞれ算出し、電力消費量算出部が、印刷条件入力手段からの印刷速度並びに被印刷体消費量算出部で算出された被印刷体の合計消費量に基づいて、消費される電力量を算出し、演算処理部が、被印刷体消費量算出部及び電力消費量算出部からの情報に基づいて、適格及び不適格に印刷される被印刷体並びに電力の消費に伴う温室効果ガスの排出量をそれぞれ算出して温室効果ガス総排出量(CFP値)を求め、表示手段が、演算手段で算出された結果を表示するので、印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を予測することが容易にできる。
本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置を枚葉オフセット印刷機に利用した場合の実施形態(第一番目)の全体概略構成図である。 図1の枚葉オフセット印刷機の印刷ユニットの概略構成図である。 図1の枚葉オフセット印刷機のパウダタンクの概略構成図である。 図1の枚葉オフセット印刷機の洗浄液タンクの概略構成図である。 図1の枚葉オフセット印刷機の温室効果ガス排出量予測装置のブロック図である。 図1の枚葉オフセット印刷機の温室効果ガス排出量予測装置の表示内容の説明図である。 本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置をウエブオフセット印刷機に利用した場合の実施形態(第二番目)の全体概略構成図である。 図7の矢線VIII方向からのスタッカバンドラ装置の概略平面図である。 図7のウエブオフセット印刷機の折機の横裁ち刃胴及び刃受け胴の概略構造図である。 図7のウエブオフセット印刷機のスタッカバンドラ装置で積載されて結束された折丁の概略図である。 図7のウエブオフセット印刷機の温室効果ガス排出量予測装置のブロック図である。 図7のウエブオフセット印刷機の温室効果ガス排出量予測装置の表示内容の説明図である。
本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置の実施形態を図面に基づいて以下に説明するが、本発明は図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
[第一番目の実施形態]
本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置を枚葉オフセット印刷機に利用した場合の実施形態(第一番目)を図1〜6に基づいて説明する。
〈枚葉オフセット印刷機の全体概略構成〉
図1に示すように、被印刷体としてのシートである枚葉紙1を供給する被印刷体供給手段である給紙装置100には、給紙台101上に積載された枚葉紙1を一枚ずつ送り出すフィーダボード102の基端側が連絡している。このフィーダボード102の先端側には、フィーダボード102上の枚葉紙1を渡胴201Aに一枚ずつ受け渡すスイング装置103が配設されている。
前記渡胴201Aには、第一印刷ユニット200Aの圧胴202Aが対接している。この圧胴202Aには、ゴム胴203Aが対接している。このゴム胴203Aには、外周面に刷版を着脱可能に保持する版胴204Aが対接している。前記圧胴202Aの前記渡胴201Aとの対接位置と、当該圧胴202Aの前記ゴム胴203Aとの対接位置との間には、当該圧胴202Aの外周面へ向けてエアを噴き付けるエアノズル205Aが配設されている。
前記圧胴202Aの前記ゴム胴203Aとの対接位置よりも当該圧胴202の回転方向下流側には、渡胴201Bが対接している。前記圧胴202Aの前記ゴム胴203Aとの対接位置と、当該圧胴202Aの前記渡胴201Bとの対接位置との間には、当該圧胴202Aの外周面へ向けてエアを噴き付けるエアガイド206Aが配設されている。前記渡胴201Bには、第二印刷ユニット200Bの圧胴202Bが対接している。
前記圧胴202Bには、ゴム胴203Bが対接している。このゴム胴203Bには、外周面に刷版を着脱可能に保持する版胴204Bが対接している。前記圧胴202Bの前記渡胴201Bとの対接位置と、当該圧胴202Bの前記ゴム胴203Bとの対接位置との間には、当該圧胴202Bの外周面へ向けてエアを噴き付けるエアノズル205Bが配設されている。
前記圧胴202Bの前記ゴム胴203Bとの対接位置よりも当該圧胴202Bの回転方向下流側には、渡胴201Cが対接している。前記圧胴202Bの前記ゴム胴203Bとの対接位置と、当該圧胴202Bの前記渡胴201Cとの対接位置との間には、当該圧胴202Bの外周面へ向けてエアを噴き付けるエアガイド206Bが配設されている。前記渡胴201Cには、第三印刷ユニット200Cの圧胴202Cが対接している。
前記圧胴202Cには、ゴム胴203Cが対接している。このゴム胴203Cには、外周面に刷版を着脱可能に保持する版胴204Cが対接している。前記圧胴202Cの前記渡胴201Cとの対接位置と、当該圧胴202Cの前記ゴム胴203Cとの対接位置との間には、当該圧胴202Cの外周面へ向けてエアを噴き付けるエアノズル205Cが配設されている。
前記圧胴202Cの前記ゴム胴203Cとの対接位置よりも当該圧胴202Cの回転方向下流側には、渡胴201Dが対接している。前記圧胴202Cの前記ゴム胴203Cとの対接位置と、当該圧胴202Cの前記渡胴201Dとの対接位置との間には、当該圧胴202Cの外周面へ向けてエアを噴き付けるエアガイド206Cが配設されている。前記渡胴201Dには、第四印刷ユニット200Dの圧胴202Dが対接している。
前記圧胴202Dには、ゴム胴203Dが対接している。このゴム胴203Dには、外周面に刷版を着脱可能に保持する版胴204Dが対接している。前記圧胴202Dの前記渡胴201Dとの対接位置と、当該圧胴202Dの前記ゴム胴203Dとの対接位置との間には、当該圧胴202Dの外周面へ向けてエアを噴き付けるエアノズル205Dが配設されている。
前記圧胴202Dの前記ゴム胴203Dとの対接位置よりも当該圧胴202Dの回転方向下流側には、印刷された枚葉紙1を回収する被印刷体回収手段である排紙装置400の排紙胴401が対接している。前記排紙胴401には、スプロケット(図示省略)が同軸上に設けられている。このスプロケットには、くわえ爪を有する爪竿(図示省略)を所定の間隔で複数取り付けられたエンドレス型の排紙チェーン404が掛けられている。この排紙チェーン404は、スプロケット403に掛け渡されている。上記排紙チェーン404の下方には、正紙用の排紙台405A及び損紙用の排紙台405Bがそれぞれ配設されている。
前記排紙チェーン404の下方の前記排紙胴401と前記排紙台405A,405Bとの間には、前記排紙チェーン404の前記爪竿の前記くわえ爪にくわえられて搬送される枚葉紙1の尻側を吸引しながら案内する排紙ガイド406が配設されている。
前記圧胴202Dの前記ゴム胴203Dとの対接位置と、当該圧胴202Dの前記排紙胴401との対接位置との間には、印刷された枚葉紙1の印刷面を乾燥させる乾燥手段であるUVランプ301と、乾燥した枚葉紙1の印刷面の印刷品質を検査する印刷品質検査手段である検査カメラ501とがそれぞれ配設されている。
前記排紙胴401の前記枚葉紙1の搬送方向下流側位置には、印刷された枚葉紙1の印刷面へ向けて裏移り防止用のパウダ4を噴射するパウダノズル302が配設されている。前記パウダノズル302よりも前記枚葉紙1の搬送方向下流側位置には、飛散した前記パウダ4を吸引回収する吸引フード303が配設されている。前記吸引フード303よりも前記枚葉紙1の搬送方向下流側には、飛散した前記パウダ4の拡散を防ぐように当該枚葉紙1の搬送方向上流側へ向けてエアを噴射するエアノズル304が配設されている。
図2に示すように、各前記印刷ユニット200A〜200Dの内部上方には、対応する各色のインキ2A〜2Dを内部に貯留するインキ壺212A〜212Dがそれぞれ配設されている。前記インキ壺212A〜212Dには、当該インキ壺212A〜212D内の前記インキ2A〜2Dを送り出す壺ローラ211A〜211Dがそれぞれ設けられている。
前記壺ローラ211A〜211Dの近傍には、前記インキ2A〜2Dを前記版胴204A〜204Dの軸方向に行き渡らせる振りローラ209A〜209Dがそれぞれ配設されている。前記壺ローラ211A〜211Dと前記振りローラ209A〜209Dとの間には、当該壺ローラ211A〜211Dからの前記インキ2A〜2Dを当該振りローラ209A〜209Dに移すゴム巻きの移しローラ210A〜210Dがそれぞれ配設されている。
前記版胴204A〜204Dには、前記インキ2A〜2Dを着けるゴム巻きの着けローラ207A〜207Dがそれぞれ配設されている。前記振りローラ209A〜209Dと前記着けローラ207A〜207Dとの間には、当該振りローラ209A〜209Dで均一にならされた前記インキ2A〜2Dを当該着けローラ207A〜207Dへ送るローラ群208A〜208Dがそれぞれ配設されている。
他方、各前記印刷ユニット200A〜200Dの内部中程には、湿し水3を貯留する水溜め217A〜217Dがそれぞれ配設されている。前記水溜め217A〜217D内には、当該水溜め217A〜217D内の前記湿し水3を送り出す水元ローラ216A〜216Dがそれぞれ配設されている。前記水元ローラ216A〜216Dの近傍には、前記湿し水3を前記版胴204A〜204Dの軸方向に行き渡らせる振りローラ214A〜214Dがそれぞれ配設されている。
前記水元ローラ216A〜216Dと前記振りローラ214A〜214Dとの間には、当該水元ローラ216A〜216Dからの前記湿し水3を当該振りローラ214A〜214Dに移すゴム巻きの移しローラ215A〜215Dがそれぞれ配設されている。前記振りローラ214A〜214Dには、前記版胴204A〜204Dへ前記湿し水3を着けるゴム巻きの着けローラ213A〜213Dがそれぞれ対接している。
また、印刷機の外部には、前記湿し水3を内部に蓄える貯水タンク218が配設されている。前記貯水タンク218の下方は、水循環ポンプ219の受入口に接続されている。前記水循環ポンプ219の送出口は、前記水溜め217A〜217Dの下側にそれぞれ接続している。前記水溜め217A〜217Dの上寄りは、前記貯水タンク218にそれぞれ接続している。
つまり、前記水循環ポンプ219を作動させると、前記貯水タンク218内の湿し水3が前記水溜め217A〜217D内にそれぞれ供給され、オーバフローした湿し水3が前記貯水タンク218内に戻されることにより、当該水溜め217A〜217D内に湿し水3を常に一定量貯留させることができるようになっているのである。
各前記印刷ユニット200A〜200Dの内部の前記ゴム胴203A〜203Dの近傍には、当該ゴム胴203A〜203Dの外周面のゴム製のブランケットを洗浄するブランケット洗浄手段である洗浄装置220A〜220Dが当該ゴム胴203A〜203Dに対して接近離反移動できるようにそれぞれ配設されており、当該洗浄装置220A〜220Dは、洗浄液を含浸された洗浄帯221A〜221Dと、前記洗浄帯221A〜221Dを巻き付けられて当該洗浄帯221A〜221Dを繰り出す繰り出しローラ222A〜222Dと、前記繰り出しローラ222A〜222Dから繰り出された前記洗浄帯221A〜221Dを前記ゴム胴203A〜203Dの前記ブランケットに押し付けるパッド223A〜223Dと、前記パッド223A〜223Dで前記ゴム胴203A〜203Dの前記ブラケットに押し付けられた前記洗浄帯221A〜221Dを回収する巻き取りローラ224A〜224Dとを備えてなっている。
図3に示すように、前記パウダノズル302の基端側は、ベンチュリ管305の一端側に接続している。前記ベンチュリ管305の小径部305aには、吸込管306の一端側が接続している。前記吸引管306の他端側は、印刷機内に配設されて内部に前記パウダ4を貯留するパウダタンク307に接続している。前記ベンチュリ管305の他端側には、印刷機内に配設されたエアブロアからエア5が送給されるようになっている。
つまり、前記エアブロアを作動させて前記ベンチュリ管305の他端側から一端側へ向けてエア5を流通させると、前記パウダタンク307内のパウダ4が、前記吸込管306を介して当該ベンチュリ管305内に吸い込まれて当該エア5と共に前記パウダノズル302から噴射されるようになっているのである。
また、図4に示すように、印刷機の外部には、中期消費材である洗浄液6を貯蔵する洗浄液タンク230が配設されており、印刷運転停止時に当該洗浄液6をウエスに含浸させて前記ローラ207A〜207D,208A〜208D,209A〜209D,210A〜210D,211A〜211D等を拭き上げ洗浄することができるようになっている。
〈温室効果ガス排出量予測装置の構成〉
図5に示すように、印刷条件を入力される印刷条件入力手段である印刷条件入力器10には、枚葉紙1の生産数(印刷数)を入力される生産数入力部11と、生産速度(印刷速度)を入力される生産速度入力部12と、枚葉紙1の大きさである紙サイズ及び紙厚さをそれぞれ入力される紙サイズ入力部13及び紙厚さ入力部14と、枚葉紙1の品種である紙種を入力される紙種入力部15と、枚葉紙1に印刷する絵柄情報を入力される絵柄情報入力部16とがそれぞれ設けられている。前記印刷条件入力器10は、各種算出部等を有する演算手段である演算装置20に以下のように接続している。なお、ここでいう品種とは被印刷体の種類を示すものであり、本実施形態では紙種とし、再生紙やコート紙等を示すが、紙に限るものではなく樹脂製や金属製のシートの種類を示すこともできる。
前記演算装置20の被印刷体消費量算出部である正紙・損紙消費量算出部21には、前記印刷条件入力器10の前記生産数入力部11、前記生産速度入力部12、前記紙サイズ入力部13、前記紙厚さ入力部14、前記紙種入力部15がそれぞれ接続しており、当該正紙・損紙消費量算出部21は、上記入力部11〜15からの情報に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されているマップから、本ジョブにおいて適格に印刷される枚葉紙1(正紙)の枚数及び消費量(重量)をそれぞれ算出すると共に、不適格に印刷される枚葉紙1(損紙)の枚数及び消費量(重量)をそれぞれ予測算出して、適格に印刷される枚葉紙1(正紙)と不適格に印刷される枚葉紙1(損紙)との合計枚数及び合計消費量(重量)をそれぞれ予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20の電力消費量算出部22には、前記印刷条件入力器10の前記生産速度入力部12が接続すると共に、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該電力消費量算出部22は、上記生産速度入力部12からの情報及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、予め入力されたマップから、本ジョブにおいて印刷機の各種電気機器類(各種の駆動モータ類、各種のポンプ類、各種のブロア類、各種のエアコンプレッサ類、各種の電子機器類、各種の制御系統類等)で消費される電力量(kw/h)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20のパウダ消費量算出部23には、前記印刷条件入力器10の前記紙サイズ入力部13、前記紙厚さ入力部14、前記紙種入力部15がそれぞれ接続すると共に、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該パウダ消費量算出部23は、上記入力部13〜15からの情報及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、予め入力されたマップから、本ジョブにおいて使用するパウダ4の量、すなわち、消費量(重量)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20の刷版消費量算出部24には、前記印刷条件入力器10の前記絵柄情報入力部16が接続しており、当該刷版消費量算出部24は、上記絵柄情報入力部16からの情報(色数)に基づいて、本ジョブにおいて使用する刷版(アルミニウム)の枚数、すなわち、消費量(重量)を算出することができるようになっている。
前記演算装置20の洗浄帯消費量算出部25には、前記印刷条件入力器10の前記絵柄情報入力部16が接続しており、当該洗浄帯消費量算出部25は、上記絵柄情報入力部16からの情報(色数)に基づいて、本ジョブにおいて使用する前記洗浄帯221A〜221Dの長さ、すなわち、消費量(重量)を算出することができるようになっている。
前記演算装置20のインキ消費量算出部26には、前記印刷条件入力器10の前記絵柄情報入力部16が接続すると共に、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該インキ消費量算出部26は、上記絵柄情報入力部16からの情報(色数及びその量)及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、本ジョブにおいて使用する前記インキ2A〜2Dの量、すなわち、消費量(重量)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20の湿し水消費量算出部27には、前記印刷条件入力器10の前記絵柄情報入力部16が接続すると共に、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該湿し水消費量算出部27は、上記絵柄情報入力部16からの情報(色数及びその量)及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、本ジョブにおいて使用する湿し水3の量、すなわち、消費量(重量)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20の洗浄液消費量算出部28には、前記印刷条件入力器10の前記絵柄情報入力部16が接続すると共に、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該洗浄液消費量算出部28は、上記絵柄情報入力部16からの情報(色数及びその量)及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されたマップから、本ジョブにおいて使用する洗浄液6の量、すなわち、消費量(重量)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20の長期消費材消費量算出部29には、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該長期消費材消費量算出部29は、上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されたマップから、本ジョブ当たりにおいて消費される長期消費材(前記印刷ユニット200A〜200Dの前記ゴム胴203A〜203Dのゴム製のブランケット、前記移しローラ210A〜210D,215A〜215D及び前記着けローラ207A〜207D,213A〜213D等のゴムローラ、歯車等の動力伝達系統を潤滑するオイル、軸受等の回転支持系統を潤滑するグリース等)の量(重量)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20の前記算出部21〜29は、当該演算装置20の演算処理部20Aにそれぞれ連絡しており、当該演算処理部20Aは、上記算出部21〜29からの各情報に基づいて、予め入力されているデータ(各消費量と各種温室効果ガスの排出量との関係式等)から、本ジョブにおける温室効果ガスの総排出量及び各排出量等を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置20の前記演算処理部20Aは、ディスプレイ31及びプリンタ32に電気的に接続されており、当該ディスプレイ31は、当該演算処理部20Aで算出された結果を表示することができると共に、当該プリンタ32は、当該演算処理部20Aで算出された結果を用紙に印刷することができるようになっている。また、前記演算装置20の前記演算処理部20Aには、出力切換スイッチ33が電気的に接続しており、当該スイッチ33を切り換えることにより、前記ディスプレイ31や前記プリンタ32での表示を切り換えることができるようになっている(図6等参照)。
なお、本実施形態においては、前記印刷ユニット200A〜200D等により印刷手段を構成し、前記ディスプレイ51、前記プリンタ52等により表示手段を構成している。
〈枚葉オフセット印刷機の作動〉
前記印刷条件入力器10の前記入力部11〜16に前述した印刷条件を入力すると、印刷機全体の制御を行う制御蔵置は、当該印刷条件入力器10に入力された上記印刷条件に基づいて、枚葉紙1に印刷を施すように印刷機を作動させる。
具体的には、前記給紙装置100の前記給紙台101上の枚葉紙1が前記フィーダボード102上に一枚ずつ給紙されて前記スイング装置103で前記渡胴201Aに一枚ずつ受け渡されて前記第一印刷ユニット200Aの前記圧胴202Aに受け渡される。このとき、上記枚葉紙1は、前記エアノズル205Aから噴き付けられるエア5により、尻側をバタつかせることなく前記圧胴202Aの外周面に保持される。
そして、前記インキ壺212A内のインキ2Aが、前記壺ローラ211A、前記移しローラ210A、前記振りローラ209A、前記ローラ群208A、前記着けローラ207aを介して前記版胴204Aに供給されると共に、前記水溜め217A内の湿し水3が、前記水元ローラ216A、前記移しローラ215A、前記振りローラ214A、前記着けローラ213Aを介して前記版胴204に供給されることにより、当該版胴204の刷版に対応した絵柄でインキ2Aが前記ゴム胴203Aのブランケットに転写され、前記圧胴201Aに保持された前記枚葉紙1に転写されて印刷される。
上記インキ2Aを印刷された上記枚葉紙1は、前記エアガイド206Aから噴き付けられるエア5により、尻側をバタつかせることなく前記圧胴202Aから前記渡胴201Bに受け渡される。そして、上記枚葉紙1は、前記第一印刷ユニット200Aの場合と同様にして、前記第二印刷ユニット200Bの前記圧胴202Bに受け渡されて保持され、当該第二印刷ユニット200Bでインキ2Bが転写されて印刷され、以下、同様にして、前記第三印刷ユニット200Cでインキ2Cが転写されて印刷され、前記第四印刷ユニット200Dでインキ2Dが転写されて印刷される。
前記第四印刷ユニット200Dの前記圧胴202Dに保持されて前記インキ2Dを印刷された前記枚葉紙1は、前記UVランプ301により乾燥されてから、前記検査カメラ501で印刷面の印刷品質を検査された後、前記排紙装置400の前記排紙胴401に受け渡され、前記排紙チェーン404の前記爪竿にくわえ替えされ、前記パウダタンク307内のパウダ4が、前記吸引管306、前記ベンチュリ管305を介して前記パウダノズル302から前記エア5と共に印刷面に噴射されることにより裏移りを防止されつつ、前記排紙ガイド406で尻側を吸引されてバタつきを抑制されながら搬送される。
ここで、前記エアノズル304からエア5が噴射されることにより、前記パウダノズル302から噴射された前記パウダ4の拡散が抑制されると共に、前記吸引フード303の吸引により、前記枚葉紙1に付着しなかった前記パウダ4の飛散が防止される。
そして、印刷機全体の作動を制御する前記制御装置が、前記検査カメラ501からの情報に基づいて、上記枚葉紙1の印刷品質の適否を判断し、当該枚葉紙1の印刷品質が適格(正紙)である場合、上記制御装置は、当該枚葉紙1を正紙用の前記排紙台405A上に排紙するように前記排紙装置400を制御し、当該枚葉紙1の印刷品質が不適格(損紙)である場合、上記制御装置は、当該枚葉紙1を損紙用の前記排紙台405B上に排紙するように前記排紙装置400を制御する。
このようにして目的数の印刷を終え、印刷運転を終了すると、前記印刷ユニット200A〜200Dの前記ゴム胴203A〜203Dを胴抜きし、前記洗浄装置220A〜220Dを当該ゴム胴203A〜203Dに対接させて、当該ゴム胴203A〜203Dの外周面のブランケットに当該洗浄装置220A〜220Dの前記洗浄帯221A〜221Dを前記パッド223A〜223Dで押し付け、当該ゴム胴203A〜203Dを回転させると共に当該洗浄装置220A〜220Dの前記巻き取りローラ224A〜224D及び前記繰り出しローラ222A〜222Dを回転させることにより、当該ゴム胴203A〜203Dのブランケットに付着している前記インキ2A〜2Dを前記洗浄帯221A〜221Dで所定時間拭き取り洗浄する。
以上により、1ジョブ当たりの印刷運転が終了する。
〈温室効果ガス排出量予測装置による温室効果ガス排出量予測〉
前記演算装置20は、前記印刷条件入力器10の前記入力部11〜16に前述した印刷条件が入力されると、前述した印刷運転に先立って、まず、前記正紙・損紙消費量算出部21が、当該印刷条件入力器10の前記印刷条件入力器10の前記生産数入力部11、前記生産速度入力部12、前記紙サイズ入力部13、前記紙厚さ入力部14、前記紙種入力部15からの情報に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されているマップから、これから印刷を行うジョブにおける正紙及び損紙の枚葉紙1の枚数及び消費量(重量)をそれぞれ算出してこれらの合計枚数及び合計消費量(重量)をそれぞれ予測算出する。
これと並行して、前記演算装置20は、前記絵柄情報入力部16からの情報(色数)に基づいて、前記刷版消費量算出部24が、これから印刷を行うジョブにおける刷版(アルミニウム)の消費量(重量)を算出すると共に、前記洗浄帯消費量算出部25が、これから印刷を行うジョブにおける前記洗浄帯221A〜221Dの消費量(重量)を算出する。
続いて、前記演算装置20は、前記電力消費量算出部22が、前記生産速度入力部12からの情報及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、予め入力されたマップから、これから印刷を行うジョブにおける印刷機の各種電気機器類で消費される電力量(kw/h)を予測算出する。
また、前記演算装置20は、前記パウダ消費量算出部23が、前記紙サイズ入力部13、前記紙厚さ入力部14、前記紙種入力部15からの情報及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、予め入力されたマップから、これから印刷を行うジョブにおけるパウダ4の消費量(重量)を予測算出する。
さらに、前記演算装置20は、前記絵柄情報入力部16からの情報(色数及びその量)及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、前記インキ消費量算出部26及び前記湿し水消費量算出部27が、これから印刷を行うジョブにおける前記インキ2A〜2D及び前記湿し水3の消費量(重量)をそれぞれ予測算出すると共に、前記洗浄液消費量算出部28が、過去の実績データによって作成されて予め入力されたマップから、これから印刷を行うジョブにおける前記洗浄液6の消費量(重量)を予測算出する。
加えて、前記演算装置20は、前記長期消費材消費量算出部29が、上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されたマップから、これから印刷を行うジョブにおける前記長期消費材の消費量(重量)を予測算出する。
次に、前記演算装置20は、前記算出部21〜29でそれぞれ算出された各消費対象の消費量に基づいて、前記演算処理部20Aが、各消費対象毎に予め設定されている消費量と各種温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄)の排出量との関係式から、これから印刷を行うジョブにおける各消費対象毎の各種温室効果ガスの排出量をそれぞれ求めると共に、二酸化炭素を除く他の温室効果ガスの各排出量を、予め設定されている換算式に基づいて、二酸化炭素の排出量にそれぞれ換算する。
さらに、前記演算装置20は、前記演算処理部20Aが、これから印刷を行うジョブにおける温室効果ガス総排出量(排出された各温室効果ガスをすべて二酸化炭素に換算したときの総排出量:CFP値)を求めると共に、当該ジョブにおける性能評価値(正紙分の枚葉紙1及びインキ2A〜2Dによる温室効果ガスの排出量を上記CFP値から除いた値)を求める。
そして、前記演算装置20は、これから印刷を行うジョブで消費されると予測される電力量及び枚葉紙1の枚数等のデータと共に、前記演算処理部20Aで演算処理された上記結果をディスプレイ31に表示させる(図6参照)。ここで、前記ディスプレイ31には、前記出力切換スイッチ33を切り換えることにより、例えば、図6Aに示すように、前記CFP値及び前記性能評価値を表示すると共に、各消費対象の消費量をそれぞれ表示することや、上記消費量に代えて、例えば、図6Bに示すように、各消費対象の二酸化炭素の排出量をそれぞれ表示することや、各消費対象の他の温室効果ガス(メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄)の排出量をそれぞれ表示することができる。
また、前記プリンタ32を作動させることにより、前記ディスプレイ31の表示を用紙に印刷することができる。
したがって、本実施形態によれば、印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を印刷に先立って予測することが容易にできると共に、さらに、以下のような効果を得ることもできる。
(1)電力や枚葉紙1の消費による温室効果ガスの排出量の予測算出だけでなく、インキ2A〜2Dや刷版等の印刷機特有の消費材の消費による温室効果ガスの排出量も予測算出することができるので、温室効果ガスの排出量をより正確に予測することができる。
(2)温室効果ガスの排出量だけでなくCFP値も予測算出することができるので、公的に要求されるデータに容易に対応することができる。
(3)予測結果をディスプレイ31やプリンタ32で表示するので、オペレータによる把握を容易にすることができると共に、予測結果の記録に要する手間を削減することができる。
(4)電力や枚葉紙1等の消費量を予測することができるので、在庫管理やコストダウン等も図ることができる。
[第二番目の実施形態]
本発明に係る印刷機をウエブオフセット印刷機に適用した場合の実施形態(第二番目)を図7〜12に基づいて説明する。ただし、前述した実施形態の場合と同様な部分については、前述した実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した実施形態での説明と重複する説明を省略する。
〈ウエブオフセット印刷機の全体概略構成〉
本実施形態に係るウエブオフセット印刷機は、図7,8に示すように、リール状に巻かれた被印刷体であるウエブ7を送給する被印刷体供給手段である給紙装置150と、前記給紙装置150から送給された前記ウエブ7に複数色(本実施形態では四色)のインキ2A〜2Dで印刷を行う印刷手段である第一〜四印刷ユニット250A〜250Dと、前記印刷ユニット250A〜250Dで印刷された前記ウエブ7を熱風で乾燥させる加熱乾燥手段である乾燥機350と、前記乾燥機350で乾燥された前記ウエブ7を冷却する冷却手段である冷却装置600と、前記冷却装置600で冷却されたウエブ7を幅方向に沿って所定の間隔で切断すると共に、切断された枚葉紙1を所定の折仕様に折る折手段である折機700と、前記折機700で折られた折丁を積み重ねてバンドで束ねる積載結束手段であるスタッカバンドラ装置450とを備えている。
前記給紙装置150は、リール状に巻かれたウエブ7を前記第一印刷ユニット250Aへ繰り出すことができると共に、送給して残り少なくなったリール状のウエブ7に新たなリールのウエブ7を紙継ぎして連続的に送給することができるようになっている。
前記第一印刷ユニット250Aは、前述した枚葉オフセット印刷機の前記第一印刷ユニット200Aの場合と同様な前記胴202A〜204A、前記ローラ207A〜211A,213A〜216A、前記インキ壺212A、前記水溜め217A、前記洗浄装置220A等をウエブ7の上下にそれぞれ有するように配設されている。
前記第二印刷ユニット250Bは、前述した枚葉オフセット印刷機の前記第二印刷ユニット200Bの場合と同様な前記胴202B〜204B、前記ローラ207B〜211B,213B〜216B、前記インキ壺212B、前記水溜め217B、前記洗浄装置220B等をウエブ7の上下にそれぞれ有するように配設されている。
前記第三印刷ユニット250Cは、前述した枚葉オフセット印刷機の前記第三印刷ユニット200Cの場合と同様な前記胴202C〜204C、前記ローラ207C〜211C,213C〜216C、前記インキ壺212C、前記水溜め217C、前記洗浄装置220C等をウエブ7の上下にそれぞれ有するように配設されている。
前記第四印刷ユニット250Dは、前述した枚葉オフセット印刷機の前記第四印刷ユニット200Dの場合と同様な前記胴202D〜204D、前記ローラ207D〜211D,213D〜216D、前記インキ壺212D、前記水溜め217D、前記洗浄装置220D等をウエブ7の上下にそれぞれ有するように配設されている。
また、前記印刷ユニット250A〜250Dの前記水溜め217A〜217Dには、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様に、前記貯水タンク218及び前記水循環ポンプ219等が接続されている。そして、前記第四印刷ユニット250Dの内部には、前記インキ2A〜2Dを印刷されたウエブの印刷面の印刷品質を検査する、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様な前記検査カメラ501等がウエブ7の上下にそれぞれ配設されている。なお、本実施形態に係るウエブオフセット印刷機においても、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様に、前記洗浄液タンク230等を備えている。
前記乾燥機350は、前記印刷ユニット250A〜250Dで前記インキ2A〜2Dを印刷されたウエブ7が内部を走行し、LNG等の燃料ガスを燃焼させて発生させた熱風を内部に流通させることにより、当該ウエブ7を乾燥させることができるようになっている。
前記冷却装置600は、温調された冷却水が内部に循環流通する冷却ローラ601を複数備え、前記乾燥機350で加熱乾燥されて高温となった前記ウエブ7を当該冷却ローラ601の外周面に接触させながら通過させることにより、当該ウエブ7を冷却することができるようになっている。
前記折機700は、図9に示すように、前記ウエブ7の幅方向に沿って長手方向を向けるようにして配向された切刃701aを外周面に着脱可能に有する横裁ち刃胴701と、前記横裁ち刃胴701に対向するようにして配設されて当該横裁ち刃胴701の前記切刃701aを受けるゴム製の刃受け702aを外周面に着脱可能に有する刃受け胴702とを備え、当該横裁ち刃胴701の当該切刃701a及び当該刃受け胴702の当該刃受け702aで前記ウエブ7を挟み込むことにより、当該ウエブ7を幅方向に所定の間隔で断裁して枚葉紙1とすることができると共に、当該枚葉紙1を所定の折仕様の折丁に折り込む図示しない折胴及びくわえ胴やチョッパ装置並びに折り込まれた上記折丁同士の一部を重ね合わせながら当該折丁を順次送り出す図示しない羽根車や排紙テーブル等を備えている。
前記スタッカバンドラ装置450は、図8に示すように、前記折機700で折られて一部を重ね合わされた状態の折丁が排紙コンベア451で搬入され、損紙の折丁をライン外へ排出する一方、正紙の折丁を整えてスタッキングすると共に、リールからバンド9を送り出して折丁8を所定の部数ずつバンディングすることができるようになっている(図10参照)。
〈温室効果ガス排出量予測装置の構成〉
図11に示すように、印刷条件を入力される印刷条件入力手段である印刷条件入力器40には、前記生産数入力部11と、前記生産速度入力部12と、前記紙サイズ入力部13と、前記紙厚さ入力部14と、前記紙種入力部15と、前記絵柄情報入力部16と、印刷されたウエブ7を断裁した枚葉紙1の折仕様を入力する折仕様入力部47とがそれぞれ設けられている。前記印刷条件入力器40は、各種算出部等を有する演算手段である演算装置50に以下のように接続している。
前記演算装置50の前記正紙・損紙消費量算出部21には、前記印刷条件入力器40の前記生産数入力部11、前記生産速度入力部12、前記紙サイズ入力部13、前記紙厚さ入力部14、前記紙種入力部15、前記折仕様入力部47がそれぞれ接続しており、当該正紙・損紙消費量算出部21は、上記入力部11〜15,47からの情報に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されているマップから、本ジョブにおいて適格に印刷される枚葉紙1(正紙)の枚数、すなわち、正紙の折丁8の部数及び消費量(重量)をそれぞれ算出すると共に、不適格に印刷される枚葉紙1(損紙)の枚数、すなわち、損紙の折丁8の部数及び消費量(重量)をそれぞれ予測算出して、正紙(適格)の折丁8と損紙(不適格)の折丁8との合計部数(枚数)及び合計消費量(重量)をそれぞれ予測算出することができるようになっている。
前記演算装置50のガス消費量算出部53には、前記印刷条件入力器40の前記生産速度入力部12が接続すると共に、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該ガス消費量算出部53は、上記入力部12からの情報及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、予め入力されたマップから、本ジョブにおいて使用するLNG等の燃料ガスの量、すなわち、消費量(容量)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置50のバンド消費量算出部58には、前記印刷条件入力器40の前記生産数入力部11、前記紙サイズ入力部13、前記折仕様入力部47がそれぞれ接続しており、当該バンド消費量算出部58は、上記入力部11,13,47からの情報に基づいて、本ジョブにおいて使用する前記バンド9の長さ、すなわち、消費量(重量)を算出することができるようになっている。
前記演算装置50の長期消費材消費量算出部59には、前記正紙・損紙消費量算出部21が連絡しており、当該長期消費材消費量算出部59は、上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計枚数(合計消費量)に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されたマップから、本ジョブ当たりにおいて消費される長期消費材(前記印刷ユニット200A〜200Dの前記ゴム胴203A〜203Dのゴム製のブランケット、前記移しローラ210A〜210D,215A〜215D及び前記着けローラ207A〜207D,213A〜213D等のゴムローラ、前記折機700の前記横裁ち刃胴701の前記切刃701a及び前記刃受け胴702の前記刃受け702a、歯車等の動力伝達系統を潤滑するオイル、軸受等の回転支持系統を潤滑するグリース等)の量(重量)を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置50の前記算出部21,22,24〜28,53,58,59は、当該演算装置50の演算処理部50Aにそれぞれ連絡しており、当該演算処理部50Aは、上記算出部21,22,24〜28,53,58,59からの各情報に基づいて、予め入力されているデータ(各消費量と各種温室効果ガスの排出量との関係式等)から、本ジョブにおける温室効果ガスの総排出量及び各排出量等を予測算出することができるようになっている。
前記演算装置50の前記演算処理部50Aは、ディスプレイ31及びプリンタ32に電気的に接続されており、当該ディスプレイ31は、当該演算処理部50Aで算出された結果を表示することができると共に、当該プリンタ32は、当該演算処理部50Aで算出された結果を用紙に印刷することができるようになっている。また、前記演算装置50の前記演算処理部50Aには、出力切換スイッチ33が電気的に接続しており、当該スイッチ33を切り換えることにより、前記ディスプレイ31や前記プリンタ32での表示を切り換えることができるようになっている(図12等参照)。
〈ウエブオフセット印刷機の作動〉
前記印刷条件入力器40の前記入力部11〜16,47に前述した印刷条件を入力すると、印刷機全体の制御を行う制御蔵置は、当該印刷条件入力器40に入力された上記印刷条件に基づいて、ウエブ7に印刷を施すように印刷機を作動させる。
具体的には、前記給紙装置150のリールを回転駆動させてウエブ7を繰り出して前記印刷ユニット250A〜250D内を通過させることにより、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様にしてウエブ7に前記インキ2A〜2Dが転写されて印刷される。
前記第四印刷ユニット250Dで印刷された前記ウエブ7は、前記検査カメラ501で印刷面の印刷品質を検査されてから、前記乾燥機350内に送り込まれて熱風で加熱乾燥され、前記冷却装置600で前記冷却ローラ601の外周面と接触することにより冷却された後、前記折機700内に送給され、前記横裁ち胴701及び前記刃受け胴702で幅方向に沿って断裁(横裁ち)されて枚葉紙1となり、折胴及びくわえ胴やチョッパ装置等で所定の折仕様の折丁8となり、羽根車や排紙テーブル等を介して前記排紙コンベア451に排紙されて前記スタッカバンドラ装置450に送給される。
そして、印刷機全体の作動を制御する前記制御装置が、前記検査カメラ501からの情報に基づいて、上記折丁8の印刷品質の適否を判断し、当該折丁8の印刷品質が不適格(損紙)である場合、上記制御装置は、当該折丁8をライン外へ排出するように上記スタッカバンドラ装置450を制御し、当該折丁8の印刷品質が適格(正紙)である場合、上記制御装置は、当該折丁8を所定の部数までスタッキングした後、前記バンド9でバンディングするように上記スタッカバンドラ装置450を制御する。
このようにして目的数の印刷を終え、印刷運転を終了したら、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様にして、前記印刷ユニット250A〜250Dの前記ゴム胴203A〜203Dを前記洗浄装置220A〜220Dで洗浄することにより、当該ゴム胴203A〜203Dのブランケットに付着している前記インキ2A〜2Dを前記洗浄帯221A〜221Dで所定時間拭き取る。
以上により、1ジョブ当たりの印刷運転が終了する。
〈温室効果ガス排出量予測装置による温室効果ガス排出量予測〉
前記演算装置50は、前記印刷条件入力器40の前記入力部11〜16,47に前述した印刷条件が入力されると、前述した印刷運転に先立って、まず、前記正紙・損紙消費量算出部21が、当該印刷条件入力器40の前記生産数入力部11、前記生産速度入力部12、前記紙サイズ入力部13、前記紙厚さ入力部14、前記紙種入力部15、前記折仕様入力部47からの情報に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されているマップから、これから印刷を行うジョブにおける正紙及び損紙の折丁8の部数(ウエブ7の長さ)及び消費量(重量)をそれぞれ算出してこれらの合計部数(枚数)及び合計消費量(重量)をそれぞれ予測算出する。
これと並行して、前記演算装置50は、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様に、前記刷版消費量算出部24及び前記洗浄帯消費量算出部25が、これから印刷を行うジョブにおける、刷版(アルミニウム)の消費量(重量)及び前記洗浄帯221A〜221Dの消費量(重量)を算出する。
さらに、前記演算装置50は、前記バンド消費量算出部58が、前記印刷条件入力器40の前記生産数入力部11、前記紙サイズ入力部13、前記折仕様入力部47からの情報に基づいて、これから印刷を行うジョブにおける前記バンド9の消費量(重量)を算出する。
続いて、前記演算装置50は、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様に、前記電力消費量算出部22、前記インキ消費量算出部26、前記湿し水消費量算出部27、前記洗浄液消費量算出部28が、これから印刷を行うジョブにおける、印刷機の各種電気機器類で消費される電力量(kw/h)及び前記インキ2A〜2D、前記湿し水3、前記洗浄液6の各消費量(重量)をそれぞれ予測算出する。
さらに、前記演算装置50は、前記ガス消費量算出部53が、前記紙サイズ入力部13からの情報及び上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計部数(合計消費量)に基づいて、予め入力されたマップから、これから印刷を行うジョブにおける前記ガスの消費量(容量)を予測算出する。
加えて、前記演算装置50は、前記長期消費材消費量算出部59が、上記正紙・損紙消費量算出部21で算出された合計部数(合計消費量)に基づいて、過去の実績データによって作成されて予め入力されたマップから、これから印刷を行うジョブにおける前記長期消費材(ブランケット、ゴムローラ、切刃701a、刃受け702a、オイル、グリース等)の消費量(重量)を予測算出する。
次に、前記演算装置50は、前記算出部21,22,24〜28,53,58,59でそれぞれ算出された各消費対象の消費量に基づいて、前記演算処理部50Aが、各消費対象毎に予め設定されている消費量と各種温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄)の排出量との関係式から、これから印刷を行うジョブにおける各消費対象毎の各種温室効果ガスの排出量をそれぞれ求めると共に、二酸化炭素を除く他の温室効果ガスの各排出量を、予め設定されている換算式に基づいて、二酸化炭素の排出量にそれぞれ換算する。
さらに、前記演算装置50は、前記演算処理部50Aが、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様に、これから印刷を行うジョブにおけるCFP値を求めると共に、当該ジョブにおける性能評価値を求める。
そして、前記演算装置50は、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様に、これから印刷を行うジョブで消費されると予測される電力量及び折丁8の部数等のデータと共に、前記演算処理部40Aで演算処理された上記結果をディスプレイ31に表示させる(図12参照)。ここで、前記ディスプレイ31は、前記出力切換スイッチ33を切り換えることにより、前述した枚葉オフセット印刷機の場合と同様に、表示を切り換えることができる。また、前記プリンタ32を作動させることにより、前記ディスプレイ31の表示を用紙に印刷することができる。
したがって、本実施形態によれば、前述した実施形態の場合と同様な効果を得ることができる。
本発明に係る印刷機の温室効果ガス排出量予測装置は、印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を予測することが容易にできるので、印刷産業において極めて有益に利用することができる。
1 枚葉紙
2A〜2D インキ
3 湿し水
4 パウダ
5 エア
6 洗浄液
7 ウエブ
8 折丁
9 バンド
10 印刷条件入力器
11 生産数入力部
12 生産速度入力部
13 紙サイズ入力部
14 紙厚さ入力部
15 紙種入力部
16 絵柄情報入力部
20 演算装置
20A 演算処理部
21 正紙・損紙消費量算出部
22 電力消費量算出部
23 パウダ消費量算出部
24 刷版消費量算出部
25 洗浄帯消費量算出部
26 インキ消費量算出部
27 湿し水消費量算出部
28 洗浄液消費量算出部
29 長期消費材消費量算出部
31 ディスプレイ
32 プリンタ
33 表示切換スイッチ
40 印刷条件入力器
47 折仕様入力部
50 演算装置
50A 演算処理部
53 ガス消費量算出部
58 バンド消費量算出部
59 長期消費材消費量算出部
100,150 給紙装置
101 給紙台
102 フィーダボード
103 スイング装置
200A〜200D,250A〜250D 第一〜四印刷ユニット
201A〜201D 渡胴
202A〜202D 圧胴
203A〜203D ゴム胴
204A〜204D 版胴
205A〜205D エアノズル
206A〜206C エアガイド
207A〜207D 着けローラ
208A〜208D ローラ群
209A〜209D 振りローラ
210A〜210D 移しローラ
211A〜211D 壺ローラ
212A〜212D インキ壺
213A〜213D 着けローラ
214A〜214D 振りローラ
215A〜215D 移しローラ
216A〜216D 水元ローラ
217A〜217D 水溜め
218 貯水タンク
219 水循環ポンプ
220A〜220D 洗浄装置
221A〜221D 洗浄帯
222A〜222D 繰り出しローラ
223A〜223D パッド
224A〜224D 巻き取りローラ
230 洗浄液タンク
301 UVランプ
302 パウダノズル
303 吸引フード
304 エアノズル
305 ベンチュリ管
305a 小径部
306 吸引管
307 パウダタンク
350 乾燥機
400 排紙装置
401 排紙胴
403 スプロケット
404 排紙チェーン
405A 排紙台(正紙用)
405B 排紙台(損紙用)
406 排紙ガイド
450 スタッカバンドラ装置
451 排紙コンベア
501 検査カメラ
600 冷却装置
601 冷却ローラ
700 折機
701 横裁ち刃胴
701a 切刃
702 刃受け胴
702a 刃受け

Claims (5)

  1. シート又はウエブからなる被印刷体に刷版を介してインキを印刷する印刷機での印刷に伴って生じる温室効果ガスの排出量を予測する印刷機の温室効果ガス排出量予測装置であって、
    前記被印刷体の印刷数、印刷速度、前記被印刷体の大きさ及び品種を入力される印刷条件入力手段と、
    前記印刷条件入力手段からの情報に基づいて、適格に印刷される前記被印刷体及び不適格に印刷される前記被印刷体の各消費量及び合計消費量をそれぞれ算出する被印刷体消費量算出部、
    前記印刷条件入力手段からの前記印刷速度並びに前記被印刷体消費量算出部で算出された前記被印刷体の前記合計消費量に基づいて、消費される電力量を算出する電力消費量算出部、
    前記被印刷体消費量算出部及び前記電力消費量算出部からの情報に基づいて、適格及び不適格に印刷される前記被印刷体並びに前記電力の消費に伴う温室効果ガスの排出量をそれぞれ算出して温室効果ガス総排出量(CFP値)を求める演算処理部
    をそれぞれ有している演算手段と、
    前記演算手段で算出された結果を表示する表示手段と
    を備えていることを特徴とする印刷機の温室効果ガス排出量予測装置。
  2. 請求項1に記載の印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、
    前記印刷条件入力手段が、前記被印刷体に印刷する絵柄情報をさらに入力されるものであり、
    前記演算手段が、前記印刷条件入力手段からの前記印刷数及び不適格に印刷される前記被印刷体の枚数の合計枚数を前記被印刷体消費量算出部でさらに算出すると共に、前記印刷条件入力手段からの前記絵柄情報及び前記被印刷体消費量算出部で算出された前記被印刷体の前記合計枚数に基づいて、消費されるインキ量を算出するインキ消費量算出部をさらに有し、当該インキ消費量算出部からの情報に基づいて、前記インキの消費に伴う前記温室効果ガスの排出量をさらに算出して温室効果ガス総排出量(CFP値)を求めるものである
    ことを特徴とする印刷機の温室効果ガス排出量予測装置。
  3. 請求項2に記載の印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、
    前記演算手段が、前記被印刷体消費量算出部からの情報に基づいて、さらに、適格に印刷される前記被印刷体によって消費される前記被印刷体及び前記インキによる前記温室効果ガスの排出量を算出して、前記温室効果ガス総排出量(CFP値)から除いた値(性能評価値)を求めるものである
    ことを特徴とする印刷機の温室効果ガス排出量予測装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、
    前記演算手段が、前記印刷条件入力手段からの前記絵柄情報に基づいて、消費される前記刷版の量を算出する刷版消費量算出部をさらに有すると共に、当該刷版消費量算出部からの情報に基づいて、前記刷版の消費に伴う前記温室効果ガスの排出量をさらに算出して温室効果ガス総排出量(CFP値)を求めるものである
    ことを特徴とする印刷機の温室効果ガス排出量予測装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷機の温室効果ガス排出量予測装置において、
    前記表示手段が、前記演算手段の前記電力消費量算出部で算出された電力の消費量及び前記被印刷体消費量算出部で算出された前記被印刷体の消費量も併せて表示するものである
    ことを特徴とする印刷機の温室効果ガス排出量予測装置。
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