JP2013050347A - 電子時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】時刻情報を含む衛星信号を位置情報衛星から受信する受信手段8と、駆動電力を供給する電池を有する電源手段4と、電池の残量を計測する残量計測手段5と、受信手段8による衛星信号の受信を制御する制御手段9とを備え、制御手段9は、時刻を計時する計時部91と、受信手段8により受信された衛星信号に基づいて、計時部91により計時されている時刻を修正する時刻修正部99と、残量計測手段5により計測された電池の残量に基づいて、衛星信号の受信を禁止する禁止期間を設定する禁止期間設定部93とを有する。
【選択図】図3
Description
ここで、残量計測手段により計測される電池の残量に応じて、禁止期間設定部が、受信手段による衛星信号の受信を禁止する禁止期間を設定する。これによれば、当該禁止期間においては、比較的大きな電力を要する受信処理が行われないので、電子時計の駆動のための電力を確保できる。
従って、内部時刻を修正して適切な時刻を計時できるとともに、衛星信号が頻繁に受信されて多大な電力が消費されることを抑制できる。これにより、電子時計の駆動時間を延長できる他、電力不足による突然のシャットダウンが生じることを抑制できる。
本発明によれば、電池の残量が所定の閾値未満である場合に設定される禁止期間は、当該残量が所定の閾値以上である場合に設定される禁止期間より長い。これによれば、電池残量が十分にある場合には、短い禁止期間が設定されるので、衛星信号を受信可能な状態に短期間で復帰できる。このため、必要に応じて時刻修正を行うことで、内部時刻と現在時刻とのずれ量を小さくできる。また、電池残量が少ない場合には、長い禁止期間が設定されるので、衛星信号の受信以外の電子時計の動作に要する電力を確実に確保できる。
ここで、電源手段の電池に電力が供給されて当該電池が充電され、電池の残量が十分にある場合に、禁止期間が設定されたままであると、衛星信号を受信することができず、内部時刻を修正できない。
これに対し、本発明では、制限解除部が、電池の残量が閾値より高い所定値以上であると、前述の禁止期間を解除するので、受信手段が衛星信号を受信可能な状態となる。これにより、電池の残量に余裕がある場合には、衛星信号の受信頻度を高めることで、より適切な現在時刻を計時できる。
ここで、電池の残量が所定値以上となるたびに、制限解除部による禁止期間の解除が実行されると、当該所定値の大きさによっては、禁止期間の設定と解除とが繰り返し行われる場合が生じる。このような処理の実施においても電力が消費されるので、当該処理が頻繁に行われると、電池の残量が少なくなる要因となる。
これに対し、本発明では、制限解除部による禁止期間の解除を1日1回とすることにより、上記処理が頻繁に行われなくなるので、不要な電力消費を抑制できる。従って、電子時計の駆動に要する電力を一層確実に確保できる。
本発明によれば、電池の残量が閾値未満である場合には、当該残量に応じて長い禁止期間が設定される。これによれば、大きな電力を要する衛星信号の受信頻度を抑制できる。従って、衛星信号の受信以外の電子時計の動作に要する電力をより確実に確保できる。
ここで、衛星信号の受信及び時刻修正を頻繁に実行する使用者もいる。このため、本発明では、自動受信の禁止期間を手動受信の禁止期間より長く設定すること、換言すると、手動受信の禁止期間を自動受信の禁止期間より短く設定することにより、手動受信の禁止は、自動受信の禁止より短い期間で解除される。従って、衛星信号の受信を使用者の操作に応じて実行しやすくすることができるので、電子時計の使い勝手を向上できる。
なお、衛星信号を受信可能な環境として、屋外や窓際等に位置する環境を例示できる。
本発明によれば、前述の禁止期間中でない場合で、第1条件判定部により、衛星信号を受信可能な環境下に電子時計があると判定されると、環境自動受信部が、当該衛星信号を受信手段に受信させる。これによれば、衛星信号を受信可能な状態となったと判定された場合に衛星信号の受信処理が実施されるので、当該受信処理が頻繁に実施されることを抑制できる。従って、不要な電力消費を抑制できる。
なお、発電手段としては、ソーラーパネルを有する構成を例示できる。
ここで、発電手段は、入射光量に応じて発電するので、当該入射光量が大きい場合には、発電量が大きくなる。換言すると、発電量が大きい場合には、日光等の強い光が入射されている状態と判断できる。このため、発電量検出手段により検出された発電手段による発電量が比較的大きいと第1条件判定部が判定すれば、発電手段に日光が入射されている状態と見なすことができ、電子時計が屋外又は窓際に位置すると判断できる。このような環境では、衛星信号を受信可能であることから、発電手段による発電量に基づいて、第1条件判定部が、衛星信号を受信可能な環境下にあるか否かを判定できる。従って、電子時計が衛星信号を受信可能な環境にあるか否かを適切に判定できる他、受信できない環境下で衛星信号の受信処理を実行することを抑制でき、不要な電力消費を抑制できる。
本発明によれば、禁止期間中でない場合で、かつ、第2条件判定部により、計時部が計時している時刻が自動受信時刻になったと判定された場合には、定時自動受信部が、受信手段に衛星信号の受信を実行させる。これによれば、使用者が手動受信を実行させなくても、衛星信号を受信可能な場合には、当該衛星信号の受信及び内部時刻の修正を行うことができる。従って、電子時計の使い勝手を向上できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る腕時計1の構成及び使用態様を示す模式図である。
本実施形態に係る腕時計1は、GPS時刻修正機能付き腕時計である。この腕時計1は、図1に示すように、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星SLから、時刻情報及び位置情報を含む衛星信号(GPS信号)を受信し、当該時刻情報及び位置情報に基づいて、内部で計時している時刻を示す内部時刻情報を修正したり、現在位置を表示する電子時計である。なお、GPS衛星SLは、本発明における位置情報衛星の一例であり、図1においては4機のGPS衛星SLを図示しているが、現在は約30個のGPS衛星SLが周回しており、屋外であれば常時8〜11機のGPS衛星SLからの衛星信号の受信が可能である。
表示手段2は、腕時計1が有する各種情報を表示する。この表示手段2は、文字板21及び指針22と、当該指針22を駆動させるステップモーター(図示省略)と、当該文字板21の一部に形成された開口部から露出するディスプレイ23とを有する。
文字板21及び指針22は、例えば、内部時刻情報により示される現在時刻等を表示する。これらのうち、指針22は、秒針、分針及び時針を備えて構成され、これら各針は、ステップモーターにより歯車を介して駆動される。
ディスプレイ23は、本実施形態では液晶パネルにより構成され、後述する制御手段9の制御の下、前述の衛星信号に含まれる位置情報に基づいて算出された現在位置を示す情報や、所定のメッセージを表示する。
操作手段3は、ボタン31及びリュウズ32を有し、これらボタン31及びリュウズ32を操作することにより、腕時計1は、多様な機能を実行する。
図2は、腕時計1の回路構成を示すブロック図である。
腕時計1は、前述の表示手段2及び操作手段3の他、図2に示すように、電源手段4、残量計測手段5、発電手段6、発電量検出手段7、受信手段8及び制御手段9を有し、これらはバスにより互いに接続されている。
電源手段4は、二次電池(以下、電池と略す場合がある)を備えて構成されている。
残量計測手段5は、電源手段4の電池電圧を検出して、当該電源手段4の電池残量を計測する。なお、残量計測手段5は、電池電圧を検出する構成に限らず、電源手段4への電力の入力及び当該電源手段4からの電力の出力をそれぞれ監視することで、電池残量を計測する構成としてもよい。
発電量検出手段7は、発電手段6により発電された電力量(発電量)を検出する。具体的に、発電量検出手段7は、発電手段6から出力される電圧を検出し、これに基づいて、当該発電手段6による単位時間当たりの発電量を検出する。
なお、アンテナATは、本実施形態では、複数のGPS衛星SLからの衛星信号を受信可能なパッチアンテナにより構成されているが、これに限らず、フィルムアンテナ等の他の構成のアンテナを採用してもよい。
図3は、制御手段9の機能を示す機能ブロック図である。
制御手段9は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の回路素子が実装された回路基板として構成されており、腕時計1の動作を制御する。この制御手段9は、CPUがROMに記録されたプログラム等を実行することにより、図3に示す計時部91、表示制御部92、禁止期間設定部93、期間カウント部94、制限解除部95、手動受信実行部96、自動受信実行部97、可否判定部98及び時刻修正部99により示される各機能を実現する。
表示制御部92は、前述の表示手段2のステップモーター及びディスプレイを制御して、当該表示手段2により内部時刻を表示させる他、腕時計1の状態を表示させる。このような腕時計1の状態として、例えば、衛星信号の受信状況、受信された衛星信号に含まれる位置情報により算出される現在位置(緯度及び経度)、禁止期間設定部93により設定された禁止期間、期間カウント部94により計時される経過日数、及び、禁止期間中であることを示すメッセージ及び残日数等が挙げられる。
また、当該電池残量が第1閾値未満で、かつ、第2閾値(例えば、50%)以上である場合には、禁止期間設定部93は、自動受信の禁止期間に、期間T11より長い期間T12を設定し、手動受信の禁止期間に、期間T21より長い期間T22を設定する。
更に、当該電池残量が第2閾値未満である場合には、禁止期間設定部93は、自動受信の禁止期間に、期間T12より更に長い期間T13を設定し、手動受信の禁止期間に、期間T22より更に長い期間T23を設定する。これら期間T12,T13,T22,T23は、本発明の第2禁止期間に相当する。
また、期間T11,T21の大小関係は、T11>T21である。また、期間T12,T22の大小関係もT12>T22であり、更に、期間T13,T23の大小関係もT13>T23である。このように、自動受信の禁止期間は、手動受信の禁止期間に比べて長い期間が設定される。
同様に、第1閾値及び第2閾値として、70%及び50%を例示したが、これに限らず、他の数値を採用してもよい。更に、それぞれ異なる閾値を更に採用し、禁止期間をより詳細に設定する構成としてもよい。
例えば、午後2時に禁止期間設定部93により禁止期間に1日が設定された場合、期間カウント部94は、翌日の午前0時になった時点で経過日数を1日とするため、当該午前0時の時点で、禁止期間は解除される。同様に、当該禁止期間に2日が設定されている場合、期間カウント部94は、更に翌日の午前0時になった時点で経過日数を2日とするため、当該午前0時の時点で、禁止期間が解除される。
本実施形態では、制限解除部95は、残量計測手段5の計測結果を監視し、電池残量が第1閾値より高い所定値(例えば、90%)以上であるか否かを判定する。そして、電池残量が当該所定値以上であると判定すると、制限解除部95は、設定されていた禁止期間(自動受信に対する禁止期間及び手動受信に対する禁止期間のそれぞれ)を解除するとともに、期間カウント部94による経過日数をリセットする。
これにより、発電手段6によって十分に電源手段4が充電された場合には、禁止期間が解除され、腕時計1は、GPS衛星SLからの衛星信号を受信可能な状態となる。
条件判定部961は、強制的に衛星信号を受信させる操作が操作手段3に行われた際に、前述の禁止期間設定部93により設定された禁止期間中であるか否かを判定する。そして、禁止期間中でないと判定すると、条件判定部961は、使用者の操作に基づいて、衛星信号の受信及び時刻修正を、測時モードで行うのか、或いは、測位モードで行うのかを判定する。
ここで、測時モードとは、少なくとも1機以上のGPS衛星SLから衛星信号を受信し、当該衛星信号に含まれる時刻情報に基づいて、計時部91により計時されている内部時刻を後述する時刻修正部99が修正するモードである。
このため、測時モード実行部962は、受信手段8を制御して、当該受信手段8に少なくとも1機以上のGPS衛星SLから衛星信号を受信させる。
ここで、測位モードとは、少なくとも3機以上(好ましくは4機以上)のGPS衛星SLから衛星信号を受信し、当該衛星信号に含まれる時刻情報及び位置情報に基づいて、内部時刻を時刻修正部99が修正するモードである。
このため、測位モード実行部963は、受信手段8を制御して、当該受信手段8に少なくとも3機以上のGPS衛星SLから衛星信号を受信させる。
この条件判定部971は、禁止期間中か否かを判定し、当該禁止期間中でないと判定した場合に、自動受信の条件に合致したか否かを更に判定する。すなわち、条件判定部971は、衛星信号を受信可能な環境にあるか否かを判定する。
具体的に、条件判定部971は、発電量検出手段7によって検出された発電量に基づいて、腕時計1が衛星信号を受信可能な環境にあるか否か(例えば、屋外や窓際にあるか否か)を判定する。これは、発電手段6による発電が効率よく行われて、発電量検出手段7によって検出された発電量が比較的高い状態では、腕時計1が屋外や窓際に位置することが多く、これにより、衛星信号を受信可能な環境にあると判断可能なためである。
また、条件判定部971は、内部時刻が予め設定された自動受信時刻に達したか否かを判定する。この自動受信時刻は、腕時計1の出荷段階で設定されていてもよく、操作手段3に対する使用者の操作に応じて設定されてもよい。
定時自動受信部973は、条件判定部971により、内部時刻が自動受信時刻に達したと判定された場合に、受信手段8を制御して衛星信号を受信させる。
これら環境自動受信部972及び定時自動受信部973による衛星信号の受信は、前述の測時モードで行われる。すなわち、環境自動受信部972及び定時自動受信部973は、受信手段8に、少なくとも1機以上のGPS衛星SLから衛星信号を受信させ、当該衛星信号に含まれる時刻情報を取得する。
なお、これら環境自動受信部972及び定時自動受信部973による衛星信号の受信が測位モードで行われるように構成してもよい。例えば、環境自動受信部972は、測時モードを実施し、定時自動受信部973は、測位モードを実施してもよい。
時刻修正部99は、可否判定部98により、衛星信号を受信できたと判定された場合に、手動受信実行部96及び自動受信実行部97により取得された時刻情報に基づいて、計時部91により計時されている内部時刻を修正する。この際、当該時刻情報とともに位置情報が取得されている場合には、これら時刻情報及び位置情報に基づいて現在位置での標準時刻(ローカルタイム)を算出し、当該標準時刻に基づいて内部時刻を修正する。
前述のように、腕時計1は、GPS衛星SLから衛星信号を受信して、内部時刻を修正する。この際、制御手段9は、主に手動受信実行部96により実行される手動受信処理と、主に自動受信実行部97により実行される自動受信処理とのいずれかを実行する。
以下、手動受信処理及び自動受信処理について説明する。
図4は、手動受信処理を示すフローチャートである。
手動受信処理は、衛星信号を受信して内部時刻を修正するための操作が操作手段3に対して行われた場合に実行される。
この手動受信処理では、図4に示すように、まず、手動受信実行部96の条件判定部961が、前述の禁止期間中であるか否かを判定する(ステップSA1)。
ここで、条件判定部961により、禁止期間中であると判定されると、表示制御部92が、禁止期間中のため衛星信号の受信ができない旨のメッセージを表示手段2に表示させる(ステップSA2)。この後、制御手段9は、手動受信処理を終了する。
このステップSA3の判定により、当該操作が測時モードを示していると判定されると、測時モード実行部962が、受信手段8を制御して、前述の測時モードでの衛星信号の受信処理を実行する(ステップSA4)。
また、ステップSA3の判定により、当該操作が測位モードを示していると判定されると、測位モード実行部963が、受信手段8を制御して、前述の測位モードでの衛星信号の受信処理を実行する(ステップSA5)。
ここで、衛星信号を受信できなかったと判定されると、表示制御部92が、衛星信号を受信できず時刻修正を実施できなかった旨のメッセージを表示手段2に表示させる(ステップSA7)。そして、制御手段9は、手動受信処理を終了する。
一方、衛星信号を受信できたと判定されると、時刻修正部99が、受信された衛星信号に含まれる時刻情報(測時モード及び測位モード)及び位置情報(測位モード)に基づいて、内部時刻を修正する(ステップSA8)。
この後、制御手段9は、禁止期間設定処理SXを実行する。
図5は、禁止期間設定処理SXを示すフローチャートである。
禁止期間設定処理SXは、衛星信号を受信できた場合に実行される処理である。
この禁止期間設定処理SXでは、図5に示すように、まず、禁止期間設定部93が、残量計測手段5により計測された電源手段4の電池残量を取得する(ステップSX1)。
次に、禁止期間設定部93は、取得された電池残量が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップSX2)。
ここで、電池残量が第1閾値以上であると判定されると、禁止期間設定部93は、自動受信及び手動受信の禁止期間に、前述の期間T11,T21を設定する(ステップSX3)。この後、制御手段9は、禁止期間設定処理SXを終了する。
この判定処理にて、電池残量が第2閾値以上であると判定されると、禁止期間設定部93は、受動受信及び手動受信の禁止期間に、前述の期間T12,T22を設定する(ステップSX5)。この後、制御手段9は、禁止期間設定処理SXを終了する。
また、電池残量が第2閾値以上でない(第2閾値未満である)と判定されると、禁止期間設定部93は、受動受信及び手動受信の禁止期間に、前述の期間T13,T23を設定する(ステップSX6)。この後、制御手段9は、禁止期間設定処理SXを終了する。
この禁止期間設定処理SXの終了により、手動受信処理が終了する。
次に、自動受信処理について説明する。
自動受信処理では、図6に示すように、まず、自動受信実行部97の条件判定部971が、前述の禁止期間中であるか否かを判定する(ステップSB1)。ここで、禁止期間中であると判定されると、制御手段9は、処理をステップSB1に戻す。
一方、条件判定部971が禁止期間中でないと判定すると、当該条件判定部971は、腕時計1の状態が前述の自動受信の条件に合致しているか否かを判定する(ステップSB2)。すなわち、条件判定部971は、発電量検出手段7によって検出された発電量に基づいて、腕時計1が衛星信号を受信可能な環境下にあるか否かを判定するとともに、内部時刻が自動受信時刻に達したか否かを判定する。
また、当該判定処理にて、自動受信の条件に合致したと判定された場合には、自動受信実行部97は、受信手段8に衛星信号を受信させる(ステップSB3)。この際、条件判定部971により、衛星信号を受信できる環境にあると判定された場合には、環境自動受信部972が受信手段8に衛星信号を受信させる。また、条件判定部971により、自動受信時刻に達したと判定された場合には、定時自動受信部973が受信手段8に衛星信号を受信させる。
一方、受信できたと判定された場合には、時刻修正部99が、受信された衛星信号に含まれる時刻情報に基づいて、内部時刻を修正する(ステップSB5)。
この後、制御手段9は、前述の禁止期間設定処理SXを実行し、自動受信処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る腕時計1によれば、以下の効果を奏することができる。
時刻修正部99は、受信手段8により受信された衛星信号に含まれる情報のうち、少なくとも時刻情報に基づいて、計時部91により計時されている内部時刻を修正する。これにより、腕時計1は、適切な時刻を計時できる。
また、残量計測手段5により計測される電池残量に応じて、禁止期間設定部93が、受信手段8による衛星信号の受信を禁止する禁止期間を設定する。これによれば、当該禁止期間においては、比較的大きな電力を要する受信処理が行われないので、腕時計1の駆動のための電力を確保できる。
従って、内部時刻を修正して適切な時刻を計時できるとともに、衛星信号が頻繁に受信されて多大な電力が消費されることを抑制できる。これにより、腕時計1の駆動時間を延長できる他、電力不足による突然のシャットダウンが生じることを抑制できる。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、禁止期間設定部93は、電池残量に応じて禁止期間を1日単位で設定するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、禁止期間を1時間単位で設定するようにしてもよい。この場合、前述のように、期間カウント部も禁止期間設定後の経過時間を計時するように構成してもよい。
前記実施形態では、制限解除部95が判定する所定値を電池容量の80%としたが、本発明はこれに限らず、適宜設定可能である。
前記実施形態では、制限解除部95による禁止期間の解除は、1日1回としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、電池容量及び電池残量等に基づいて、禁止期間の解除を1日に複数回行ってもよい。
Claims (9)
- 時刻情報を含む衛星信号を位置情報衛星から受信する受信手段と、
駆動電力を供給する電池を有する電源手段と、
前記電池の残量を計測する残量計測手段と、
前記受信手段による前記衛星信号の受信を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
時刻を計時する計時部と、
前記受信手段により受信された前記衛星信号に基づいて、前記計時部により計時されている時刻を修正する時刻修正部と、
前記残量計測手段により計測された前記電池の残量に基づいて、前記衛星信号の受信を禁止する禁止期間を設定する禁止期間設定部とを有する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記禁止期間設定部は、
前記電池の残量が所定の閾値以上であると、前記禁止期間として第1禁止期間を設定し、
前記電池の残量が前記閾値未満であると、前記禁止期間として前記第1禁止期間より長い第2禁止期間を設定する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項2に記載の電子時計において、
前記制御手段は、前記電池の残量が前記閾値より高い所定値以上になると、前記禁止期間を解除する制限解除部を有する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項3に記載の電子時計において、
前記制限解除部による前記禁止期間の解除は、1日1回とする
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項2から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
前記禁止期間設定部は、前記電池の残量が前記閾値未満である場合に、当該残量が少なくなるにつれて前記禁止期間を長くする
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子時計において、
前記制御手段は、
所定の受信条件に当該電子時計の状態が合致した際に、前記受信手段に前記衛星信号を受信させる自動受信を実行する自動受信実行部と、
当該電子時計に対して所定の操作が行われた際に、前記受信手段に前記衛星信号を受信させる手動受信を実行する手動受信実行部とを有し、
前記禁止期間設定部が設定する前記自動受信の前記禁止期間は、前記手動受信の前記禁止期間より長い
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項6に記載の電子時計において、
前記自動受信実行部は、
前記衛星信号を受信可能な環境下にあるか否かを判定する第1条件判定部と、
前記第1条件判定部により受信可能な環境下にあると判定されると、前記衛星信号を前記受信手段により受信させる環境自動受信部とを有する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項7に記載の電子時計において、
入射光量に応じて発電し、前記電池を充電する発電手段と、
前記発電手段による発電量を検出する発電量検出手段とを有し、
前記第1条件判定部は、前記発電量検出手段により検出された前記発電量に基づいて、前記衛星信号を受信可能な環境下にあるか否かを判定する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項6から請求項8のいずれかに記載の電子時計において、
前記自動受信実行部は、
前記計時部により計時されている時刻が予め設定された自動受信時刻になったか否かを判定する第2条件判定部と、
前記第2条件判定部により前記自動受信時刻になったと判定されると、前記衛星信号を前記受信手段により受信させる定時自動受信部を有する
ことを特徴とする電子時計。
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