JP6364924B2 - 電子機器および電子機器の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器および電子機器の制御方法に関する。
従来、腕時計のような小型の時計に適用でき、受信動作中のシステムダウンを防止できる電子時計が知られている(特許文献1)。
特許文献1では、複数の位置情報衛星の衛星信号を時分割処理で捕捉する相関器を備えて捕捉した衛星信号を受信する受信部と、受信した衛星信号から時刻情報等を取得する情報取得部と、取得した情報を表示する表示部と、二次電池と、電池電圧を検出する電池電圧検出部と、制御部とを備えている。この制御部は、相関器を作動させる必要がある衛星信号の捕捉動作(重負荷動作)の実行中に、電池電圧が第1閾値未満に低下した場合は捕捉動作(重負荷動作)を終了させるので、電池電圧の低下によるシステムダウンの発生を抑制できる。
特開2010−230372号公報
ところで、電池電圧は、重負荷動作が終了すると一旦、上昇し、上記重負荷動作を開始可能な電圧レベルまで短時間で回復する。このため、重負荷動作が強制的に終了させられた後、電池電圧が重負荷動作を開始可能なレベルに短時間で回復した場合に、当該重負荷動作の実行が可能となる。
しかしながら、本来であれば重負荷動作を実行(当該重負荷動作を完了)できるほど電池容量(電池電力)が回復していないのにもかかわらず、再度重負荷動作が実行されると、重負荷動作の実行中に電池電圧が再度第1閾値未満に低下して、当該重負荷動作が終了させられる可能性がある。さらに、このような重負荷動作の終了と再開とが短時間で繰り返されると、二次電池等の蓄電手段が劣化する可能性がある。
本発明の目的は、重負荷動作を確実に実行できて、蓄電手段の劣化を抑制できる電子機器および電子機器の制御方法を提供することにある。
本発明の電子機器は、供給される電気エネルギーを蓄積する蓄電手段と、前記蓄電手段の電圧を検出する電圧検出手段と、重負荷動作が実行されている際の前記電圧検出手段により検出された前記電圧が第1電圧未満であるか否かを判定する電圧判定手段と、前記電圧判定手段により前記電圧が前記第1電圧未満であると判定された場合に、重負荷動作の実行を禁止する動作禁止手段と、前記重負荷動作の禁止を解除する条件を設定する条件設定手段と、前記条件設定手段により設定された前記条件に該当するか否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段により前記条件に該当すると判定された場合に、前記重負荷動作の禁止を解除する禁止解除手段と、を有することを特徴とする。
ここで、電子機器としては、電子時計、スマートフォン、およびウェアラブル機器等の蓄電手段で駆動される電子機器が例示できる。また、蓄電手段としては、二次電池、キャパシター等が例示できる。さらに、重負荷動作としては、衛星信号の受信動作、ブザー音の出力動作、および、ライトの点灯動作等が例示できる。これらの重負荷動作は、例えば、時計の時刻表示動作のように、電子機器の一般的な動作に比べて、消費電力が大きな動作である。
本発明によれば、重負荷動作の実行中に検出された蓄電手段の電圧が第1電圧以下に低下すると、重負荷動作の実行が禁止され、当該重負荷動作が停止する。また、条件設定手段により設定された条件に該当すると、重負荷動作の禁止が解除される。すなわち、重負荷動作の実行が禁止された後、当該禁止を解除する条件に該当するまでの間に、重負荷動作が禁止されたことを認識したユーザーによって蓄電手段の充電作業が行われる可能性が高まる。これにより、本発明では、条件に該当した場合、つまり、蓄電手段に重負荷動作を実行可能な電気エネルギーが蓄電された可能性が高い場合に、重負荷動作の禁止を解除するので、当該重負荷動作を実行した場合に、その実行中に蓄電手段の電圧が第1電圧未満に再度低下して、重負荷動作が中断されることを少なくでき、重負荷動作を確実に実行できる可能性を向上できる。
また、重負荷動作の実行がなされた後の重負荷動作を確実に完了できる可能性が高い、すなわち、当該重負荷動作の実行中に当該重負荷動作が禁止される可能性が低いことから、重負荷動作およびその停止が短期間に繰り返し実行されることを防止できる。これにより、蓄電手段の劣化を抑制できる。
本発明の電子機器において、前記条件設定手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されてから、所定時間が経過したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することが好ましい。
ここで、所定時間としては、蓄電手段に十分な電気エネルギーを供給するために必要な時間であればよく、1時間が例示できる。
本発明によれば、重負荷動作の実行中に蓄電手段の電圧が第1電圧未満に低下することにより重負荷動作が禁止された後、所定時間が経過すると重負荷動作の禁止が解除される。すなわち、例えば、重負荷動作が禁止されたことを認識したユーザーによって充電作業が行われることを期待できる。また、所定時間経過中に、ユーザーが意識せずにソーラーパネルや回転錘による発電が行われて充電状態になる可能性もある。このため、重負荷動作が禁止された後、所定時間(例えば、1時間)が経過するまでの間に蓄電手段に重負荷動作を実行可能な電気エネルギーが蓄電された可能性が高いので、再度、重負荷動作が実行された際に当該重負荷動作を確実に実行できる。したがって、確実に重負荷動作を実行でき、蓄電手段の劣化を抑制できる。
本発明の電子機器において、前記条件設定手段は、前記蓄電手段の電圧が、前記第1電圧よりも高い第2電圧に達したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することが好ましい。
ここで、第2電圧としては、蓄電手段に十分な電気エネルギーが蓄積された状態の電圧であることが好ましく、例えば、重負荷動作が少なくとも1回実行できる電気エネルギーが蓄積された状態の電圧が例示できる。
本発明によれば、重負荷動作の実行中に当該重負荷動作が蓄電手段の電圧が第1電圧未満に低下することにより重負荷動作が禁止された後、蓄電手段の電圧が第1電圧よりも高い第2電圧に達すると重負荷動作の禁止が解除される。すなわち、重負荷動作が禁止された後、充電手段等により蓄電手段が充電され、当該蓄電手段の電圧が第2電圧に達した場合には、蓄電手段に重負荷動作を確実に実行可能な電気エネルギーが蓄電された可能性が高い。このような場合に、重負荷動作の禁止を解除するので、蓄電手段の電気エネルギーが不十分な状態で重負荷動作が実行されることを抑制できる。したがって、再度、重負荷動作が実行された際に当該重負荷動作が禁止される可能性をより低くできるので、確実に重負荷動作を実行でき、蓄電手段の劣化を抑制できる。
本発明の電子機器は、前記蓄電手段の充電量を検出する充電量検出手段を有し、前記条件設定手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されてから、前記蓄電手段に対する充電量が所定の充電量に達したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することが好ましい。
ここで、所定の充電量としては、重負荷動作が少なくとも1回実行できる充電量が例示できる。
本発明によれば、重負荷動作の実行中に蓄電手段の電圧が第1電圧未満に低下することにより当該重負荷動作が禁止された後、蓄電手段の充電量が所定の充電量に達すると重負荷動作の禁止が解除される。すなわち、重負荷動作が禁止された後、蓄電手段の充電量が所定の充電量に達した場合には、蓄電手段に重負荷動作を確実に実行可能な電気エネルギーが蓄電された可能性が高い。このような場合に、重負荷動作の禁止を解除するので、蓄電手段の充電量(電気エネルギー)が不十分な状態で重負荷動作が実行されることを抑制できる。したがって、再度、重負荷動作が実行された際に当該重負荷動作が禁止される可能性をより低くできるので、確実に重負荷動作を実行でき、蓄電手段の劣化を抑制できる。
本発明の電子機器は、前記条件設定手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されてから、前記蓄電手段に対する充電時間が所定の充電時間に達したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することが好ましい。
ここで、所定の充電時間としては、現実に蓄電手段に重負荷動作が少なくとも1回実行できる電気エネルギーを充電するために必要な時間であればよく、40分が例示できる。
本発明によれば、重負荷動作の実行中に当該重負荷動作が蓄電手段の電圧が所定値以下に低下することにより重負荷動作が禁止された後、蓄電手段に対する充電時間が所定の充電時間に達すると重負荷動作の禁止が解除される。すなわち、重負荷動作が禁止された後、蓄電手段に対する充電時間が所定の充電時間に達した場合には、蓄電手段に重負荷動作を確実に実行可能な電気エネルギーが蓄積された可能性が高い。このような場合に、重負荷動作の禁止を解除するので、蓄電手段の電気エネルギーが不十分な状態で重負荷動作が実行されることを抑制できる。したがって、再度、重負荷動作が実行された際に当該重負荷動作が禁止される可能性をさらに低くできるので、確実に重負荷動作を実行でき、蓄電手段の劣化を抑制できる。
本発明の電子機器において、前記蓄電手段の使用条件を検出する蓄電手段使用条件検出手段と、前記蓄電手段の使用条件と前記重負荷動作の禁止を解除する条件とを対応付けたテーブルを記憶する記憶手段と、を有し、前記条件設定手段は、前記テーブルから前記蓄電手段使用条件検出手段により検出された前記蓄電手段の使用条件に基づいて、前記重負荷動作の禁止を解除する条件を設定することが好ましい。
ここで、蓄電手段の使用条件としては、蓄電手段の経年数や蓄電手段の温度等が例示できる。例えば、重負荷動作が実行される際の蓄電手段の電圧降下は、当該蓄電手段の経年劣化や温度に影響を受ける内部抵抗と負荷電流により定められる。このため、蓄電手段の経年数や温度等が異なれば、上記重負荷動作の禁止を解除する条件も当該蓄電手段の使用条件に合わせて変更することが好ましい。
本発明によれば、蓄電手段の使用条件(例えば、経年数や温度条件)と重負荷動作の禁止を解除する条件とが対応付けられたテーブルから、検出された蓄電手段の使用条件に基づいて重負荷動作の禁止を解除する条件を適宜設定できる。例えば、蓄電手段の電圧や当該蓄電手段に対する充電量が所定の値になったことが重負荷動作の禁止を解除する条件とされる場合、これらの値を蓄電手段の使用条件に応じて設定できる。これにより、重負荷動作が動作禁止手段により禁止された後、重負荷動作の禁止を解除する条件を高い精度で設定できるので、当該重負荷動作を確実に実行でき、蓄電手段の劣化を抑制できる。
本発明の電子機器は、発電手段を有し、前記蓄電手段は、前記発電手段により発電された電力により充電されることが好ましい。
ここで、発電手段としては、ソーラーパネルや回転錘を用いた発電機等が例示できる。
本発明によれば、発電手段を備えているので、当該電子機器を充電器に装着したり、充電できる場所に移動する必要もなく、外出中など電子機器を携帯している間も発電手段で発電することで蓄電手段を充電することができる。したがって、重負荷動作の禁止状態になった場合も、発電手段で発電することで蓄電手段が充電されて、重負荷動作の禁止を解除できる確率が高くなるので、ユーザーの利便性を高めることができる。
本発明の電子機器は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段を有し、前記重負荷動作は、前記受信手段による前記衛星信号の受信動作であることが好ましい。
ここで、受信手段による衛星信号の受信は、ユーザーの操作に基づいて手動で実行してもよいし、所定の条件、例えば、所定の環境および予め設定された時刻に自動で実行してもよい。
重負荷動作が受信手段による衛星信号の受信動作である場合、受信動作で蓄電手段の電圧が低下した場合に受信動作を中断しただけで禁止しなかった場合は、受信動作の中断で電圧が回復した際に、再度、自動受信や手動受信による受信動作が繰り返し実行される可能性がある。この場合、受信動作を完了できず、さらに、短期間に受信動作の実行および中断が繰り返されるので蓄電手段も劣化する。
これに対し、本発明では、自動受信および手動受信のいずれかが実行され、当該受信動作の実行中に蓄電手段の電圧が第1電圧未満になり、受信動作が禁止された場合、当該受信動作の禁止を解除する条件に該当するまでの間に、蓄電手段に受信動作を実行可能な電気エネルギーが蓄電された可能性が高い。したがって、再度、受信動作が実行された際に当該受信動作が禁止される可能性をさらに低くできるので、確実に受信動作を実行でき、蓄電手段の劣化を抑制できる。
本発明の電子機器は、前記受信手段により前記衛星信号の受信動作開始後、予め設定された受信動作期間内に前記衛星信号を受信できない場合に、前記受信動作を終了することが好ましい。
ここで、予め設定された受信動作期間としては、例えば時刻情報を取得する場合は、60秒が例示できる。
本発明では、衛星信号の受信動作が実行されて、予め設定された受信動作期間内に衛星信号が受信できない場合に受信動作を終了するので、仮に、蓄電手段の電圧が、第1電圧以上に維持されている場合でも、無駄な受信動作を継続することがないので、蓄電手段の電力消費を低減できる。
本発明の電子機器は、前記重負荷動作の実行が禁止されていることを表示する表示手段と、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されている際に、当該重負荷動作の実行が禁止されていることを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を有することが好ましい。
本発明によれば、重負荷動作の実行が禁止されていることが表示されるので、ユーザーは当該表示を見ることにより、重負荷動作実行中に蓄電手段の電圧が第1電圧未満に低下し、当該重負荷動作が禁止され、重負荷動作を実行できない状態であることを容易に認識できる。
本発明の電子機器において、前記表示手段は、前記蓄電手段の電圧状態を複数段階の目盛で表示する電圧状態表示領域および当該電圧状態表示領域を指示する指針を有し、前記表示制御手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されている際に、前記指針により前記電圧状態表示領域における前記蓄電手段の電圧状態が最も低い段階の目盛を指示することで、前記重負荷動作の実行が禁止されていることを表示させることが好ましい。
本発明によれば、重負荷動作の実行が禁止されている際に、指針が電圧状態表示領域の蓄電手段の電圧状態が最も低い段階の目盛を指示しているので、ユーザーは、蓄電手段の電気エネルギーの残量が最も低い状態にあることを認識できる。これにより、ユーザーは、蓄電手段の状態から、重負荷動作の実行ができないことを容易に認識できるとともに、蓄電手段の充電が必要なことも容易に認識できる。すなわち、ユーザーに蓄電手段の充電を促すことができる。
本発明の電子機器の制御方法は、蓄電手段の電力により重負荷動作を実行し、当該蓄電手段を充電する充電手段を備える電子機器の制御方法であって、前記蓄電手段の電圧を検出する電圧検出ステップと、前記重負荷動作が実行されている際の前記電圧検出ステップにより検出された前記電圧が第1電圧未満であるか否かを判定する電圧判定ステップと、前記電圧判定ステップにより前記電圧が第1電圧未満と判定された場合に、前記重負荷動作の実行を禁止する禁止ステップと、前記重負荷動作の禁止を解除する条件を設定する条件設定ステップと、前記条件設定ステップにより設定された条件に該当するか否かを判定する条件判定ステップと、前記条件判定ステップにより前記条件に該当すると判定された場合に、前記重負荷動作の禁止を解除する禁止解除ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の電子機器の制御方法においても、前記電子機器と同じ作用効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子時計を示す概略図。 第1実施形態に係る電子時計を表面側から見た平面図。 第1実施形態に係る電子時計の回路構成を示す概略図。 第1実施形態に係る電子時計のシステム構成を示すブロック図。 第1実施形態に係る電子時計の制御装置の構成を示すブロック図。 第1実施形態に係る電子時計の測時受信処理を示すフローチャート。 第1〜第4実施形態に係る電子時計の二次電池の電圧レベルを示す図。 二次電池の経年劣化に応じた電圧変化を示す図。 二次電池の温度条件に応じた電圧変化を示す図。 第5実施形態に係る電子時計を表面側から見た平面図。 図11(A)は、二次電池の経年劣化に応じた所定時間、第2電圧、および所定の充電量の値を対応付けたテーブル。図11(B)は、二次電池の温度条件に応じた所定時間、第2電圧、および所定の充電量の値を対応付けたテーブル。
以下、本発明の具体的な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
[電子時計を含むGPSの概略構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子時計1を示す概略図である。まず、電子時計1が、外部信号としての電波を用いて、現在地の位置情報と、時刻情報とを求めるGPSの概要を説明する。
電子時計1は、GPS衛星8からの電波(衛星信号)を受信して内部時刻を修正する腕時計であり、腕と接触する側の面(以下、裏面という)の反対側の面(以下、表面という)に時刻を表示する。GPS衛星8は、地球の上空において、所定の軌道上を周回する航法衛星であり、1.57542GHzの電波(L1波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を衛星信号という。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
現在、約31個のGPS衛星8(図1においては、4個のみを図示)が存在しており、衛星信号がどのGPS衛星8から送信されたかを識別するために、各GPS衛星8はC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)と呼ばれる1023chip(1ms周期)の固有のパターンを衛星信号に重畳する。C/Aコードは、各chipが+1、または−1のいずれかであり、ランダムパターンのように見える。したがって、衛星信号と各C/Aコードのパターンの相関をとることにより、衛星信号に重畳されているC/Aコードを検出することができる。
GPS衛星8は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時された極めて正確なGPS時刻情報が含まれている。また、地上のコントロールセグメントにより各GPS衛星8に搭載されている原子時計のわずかな時刻誤差が測定されており、衛星信号にはその時刻誤差を補正するための時刻補正パラメーターも含まれている。電子時計1は、1つのGPS衛星8から送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメーターとを使用して得られた正確な時刻(時刻情報)を内部時刻とする。
衛星信号にはGPS衛星8の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。電子時計1は、GPS時刻情報と軌道情報とを使用して測位計算を行うことができる。測位計算は、電子時計1の内部時刻にある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。
すなわち、電子時計1の三次元の位置を特定するためのx,y,zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子時計1は、一般的には4つ以上のGPS衛星8からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行い、現在地の位置情報を求める。
[電子時計の概略構成]
図2は、電子時計を表面側から見た平面図である。
電子時計1は、図2に示すように、外装ケース31を備えている。外装ケース31は、金属で形成された円筒状のケース311に、セラミックで形成されたベゼル312が嵌合されて構成されている。このベゼル312の内周側に、ダイヤルリング33を介して、円盤状の文字板11が時刻表示部分として配置されている。
文字板11には、外装ケース31の内側で時刻を表示する円形の板材であり、プラスチックなどの光透過性の材料で形成され、指針21,22,23が備えられている。また、文字板11には、中心より、2時方向に円形の第1小窓12と指針121とが、10時方向に円形の第2小窓13と指針131とが、6時方向に本発明の表示手段に相当する円形の第3小窓14と本発明の指針に相当する指針141とが、4時方向に矩形のカレンダー小窓15とが、設けられている。文字板11、指針21,22,23、第1小窓12、第2小窓13、第3小窓14、指針121,131,141、カレンダー小窓15、および日車16などは、不図示のカバーガラスを透して、視認可能となっている。
なお、これら各小窓12,13,14の位置はこれに限られず、それぞれが異なる位置に設けられていてもよい。
外装ケース31の側面には、文字板11の中心より、8時方向の位置にAボタン41と、10時方向の位置にBボタン42と、2時方向の位置にCボタン43と、4時方向の位置にDボタン44と、3時方向の位置にリューズ45とが、設けられている。これらのAボタン41、Bボタン42、Cボタン43、Dボタン44およびリューズ45が操作されることにより、操作に応じた操作信号が出力される。
[電子時計の回路構成]
次に、電子時計1の回路構成について説明する。
電子時計1は、図3に示すように、GPS装置(GPSモジュール)10、制御装置(CPU)20、入力装置40、本発明の記憶手段に相当する記憶装置50、本発明の蓄電手段に相当する二次電池60、本発明の表示手段に相当する表示装置70、本発明の充電手段としてのソーラーパネル80を備えている。
入力装置40は、Aボタン41、Bボタン42、Cボタン43、Dボタン44、およびリューズ45を備える。
記憶装置50は、RAM(Random Access Memory)51およびROM(Read Only Memory)52を備える。これらの各装置は、データバス90等を介してデータを通信している。また、記憶装置50のROM52には、制御装置20で実行するプログラム等が記憶されており、RAM51には、衛星信号の受信により取得した時刻情報や位置情報や、後述するソーラーパネル80の発電量(例えば、発電電圧)が記憶される。
なお、表示装置70は、時刻、測位情報、および二次電池60の電圧状態等を表示する指針21,22,23,121,131,141や文字板11、各種小窓12,13,14で構成されている。
また、二次電池60は、ソーラーパネル80で発電された電力を蓄積可能に構成されている。このソーラーパネル80は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板である。また、ソーラーパネル80は、太陽光の検出機能も有している。
[GPS装置の構成]
GPS装置10は、GPSアンテナ110を備え、GPSアンテナ110を介して受信した衛星信号を処理して時刻情報や位置情報を取得するものである。
GPSアンテナ110は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星8から送信された衛星信号を受信するパッチアンテナとなっている。このGPSアンテナ110は文字板11の裏面側に配置され、電子時計1の表面ガラスおよび文字板11を通過した電波を受信するように構成されている。
そして、GPS装置10は、図示を略すが、通常のGPS装置と同様に、GPS衛星8から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部と、受信信号の相関判定を行って同期を行うBB部(ベースバンド部)と、BB部で復調された航法メッセージ(衛星信号)から時刻情報や測位情報を取得する情報取得部と、を備える。したがって、GPS装置10によって受信手段が構成される。
RF部は、バンドパスフィルター、PLL回路、IFフィルター、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、ADC(A/D変換器)、ミキサー、LNA(Low Noise Amplifier)、IFアンプ等を備えている。バンドパスフィルターで抜き出された衛星信号は、LNAで増幅された後、ミキサーでVCOの信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサーでミキシングされたIFは、IFアンプ、IFフィルターを通り、ADCでデジタル信号に変換される。
BB部は、GPS衛星8で送信時に使用されたものと同一のC/Aコードからなるローカルコードを生成するローカルコード生成部と、ローカルコードとRF部から出力される受信信号との相関値を算出する相関部とを備える。そして、相関部で算出された相関値が所定の閾値以上であれば、受信した衛星信号に用いられたC/Aコードと、生成したローカルコードとが一致していることになり、衛星信号を捕捉(同期)することができる。このため、受信した衛星信号を、ローカルコードを用いて相関処理することで、航法メッセージを復調することができる。
情報取得手段は、BB部で復調した航法メッセージからGPS時刻情報や位置情報を取得する。航法メッセージには、プリアンブルデータおよびHOWワードのTOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)、各サブフレームデータが含まれている。サブフレームデータは、サブフレーム1からサブフレーム5まであり、各サブフレームには、例えば、週番号データや衛星健康状態データを含む衛星補正データ等や、エフェメリス(GPS衛星8毎の詳細な軌道情報)や、アルマナック(全GPS衛星8の概略軌道情報)などのデータが含まれている。したがって、情報取得手段は、受信した航法メッセージから所定のデータ部分を抽出することにより、GPS時刻情報や航法情報を取得することができる。
また、サブフレーム4および5は、全衛星の軌道情報(アルマナック)や電離層補正情報が含まれ、これらはデータ数が多いためにページ単位に分割されてサブフレームに収容される。すなわち、サブフレーム4および5により送信されるデータは、それぞれページ1〜25に分割されており、フレームごとに異なるページの内容が順番に送られている。すべてのページの内容を送信するには25フレームを必要とするため、航法メッセージの全情報を受信するには12分30秒の時間を要する。なお、閏秒情報(閏秒更新情報)は、サブフレーム4のページ18に格納されており、当該サブフレーム4のページ18を受信すれば、閏秒情報を取得できる。
[電子時計の表示(表示装置70による表示)]
文字板11の最外周には、図2に示すように、外周を60分割にする目盛と、さらに、その目盛を5分割にする1/5目盛とが、表記されている。この目盛を用いて、指針21はクロノグラフ機能の「秒」を表示し、指針22は内部時計の「分」を表示し、指針23は内部時計の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能は、Cボタン43と、Dボタン44との操作で、使用することができる。
文字板11に設けられている、円形の第1小窓12の外周には、外周を60分割にする目盛と、「10」から「60」までの10刻みの数字が表記されている。指針121は、この目盛を用いてクロノグラフ機能の「分」を表示する。
文字板11に設けられている円形の第2小窓13の外周には、外周を60分割にする目盛と、「0」から「11」までの数字が表記されている。指針131は、この目盛を用いて内部時計の「秒」を表示する。
第2小窓13の52秒の位置にアルファベットの「Y」と、38秒の位置にアルファベットの「N」の英字が表記されている。この英字は、本発明の小窓に設けられる受信結果を示す表示に該当し、衛星から受信した衛星信号に基づく各種情報の取得結果(Y:受信(取得)成功、N:受信(取得)失敗)と、衛星信号の自動受信(Y:自動受信ON、N:自動受信OFF)の設定とを表す。ユーザーがBボタン42を操作することにより、受信結果の表示モードに移行すると、指針131が「Y」または「N」のいずれか一方を指示し、衛星信号の取得結果を表示する。また、ユーザーがAボタン41とBボタン42とを操作して、指針131を「Y」または「N」に合わせることで、衛星信号の自動受信のON/OFFを設定することができる。
また、第2小窓13は、文字板11の左半分の領域に位置しているため、アルファベットの「Y」,「N」は、幅の広い指針22,23が当該第2小窓13に重なるように位置した場合でも、当該アルファベット「Y」,「N」が認識し易いように第2小窓13の左半分の領域の外縁近傍に配置されている。
なお、本実施形態では、52秒の位置に「Y」の表記が、38秒の位置に「N」の表記が、設けられているが、これに限定されるものではない。「Y」と「N」との表記は、受信結果表示を含む小窓が設けられる位置に応じて、視認しやすい位置に設けることが好ましい。例えば、第2小窓13が文字板11の右半分の領域に位置している場合には、アルファベット「Y」,「N」を第2小窓13の右半分の領域の外縁近傍に配置するようにしてもよい。
文字板11に設けられている円形の第3小窓14の外周に表示された円環状の表示領域である目盛表示部140について説明する。以下の外周の範囲の説明において、「n時方向」(nは任意の自然数)とあるが、これは第3小窓14の中央から円形の外周をみたときの方向である。
目盛表示部140における第3小窓14の0時(12時)方向から6時方向までの領域(以下、第1表示領域140Aという)には、この第1表示領域140Aを6分割する目盛と「0」から「6」までの数字が表記されている。すなわち、目盛表示部140の第1表示領域140Aは目盛表示部140の0時(12時)と6時とを結んだ仮想線を基準とした右側に設けられている。なお、第3小窓14は、文字板11の6時位置側に設けられているので、時計の12時と6時を結んだ仮想線は、前記目盛表示部140の0時と6時とを結んだ仮想線と重なるため、前記第1表示領域140Aは時計の12時と6時を結んだ仮想線を基準とした右側に設けられている。指針141は、この第1表示領域140Aの目盛を用いて、第1機能(時間計測機能)であるクロノグラフ機能の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能では、指針21,121,141を使用して5時間59分59秒までの計時が可能となっている。
目盛表示部140における第3小窓14の6時方向から7時方向の領域(以下、第4表示領域140Dという)には、「DST」の英字と「ON、OFF」の英字が表記されている。DST(daylight saving time)は夏時間を意味する。前記ON、OFFの英字は、夏時間(DST:夏時間ON、○:夏時間OFF)の設定を表す。ユーザーがリューズ45とBボタン42を操作して、指針141を「ON」または「OFF」に合わせることで、電子時計1に夏時間のON/OFFを設定することができる。
目盛表示部140における第3小窓14の7時方向から9時方向までの領域(以下、第3表示領域140Cという)には、円周に沿って、「E」、「M」、「F」の英字が表記されている。ここで、目盛「F」は「Full」の略であり、「M」は「Middle」の略であり、「E」は「Empty」の略である。この英字は二次電池60のパワーインジケーターであり、電池の残量に応じて、指針141が「E」、「M」、「F」のいずれかを指し示す。すなわち、第3表示領域140Cは、本発明の電圧状態表示領域として機能する。
目盛表示部140における第3小窓14の10時方向から12時方向までの領域(以下、第2表示領域140Bという)には、第2機能である衛星信号受信機能に関する表示がなされる。すなわち、10時方向の第2表示領域140Bには、「OFF」の英字が表記されている。この英字は、機内モード(受信禁止モード)を表す。航空機の離着陸時は、航空法によって衛星信号の受信が禁止されている。また、第2表示領域140Bには、「TIME」の英字と「FIX」の英字が表記されている。これらの英字は、衛星信号の受信モードを表す。「TIME」はGPS時刻情報を受信し内部時刻を修正する測時モードを示し、「FIX」はGPS時刻情報と軌道情報とを受信して位置情報を算出する測位モードを示す。
カレンダー小窓15は、文字板11を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部から日車16の数字が視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。
ここで、協定世界時(UTC)と、時差と、標準時と、タイムゾーン(Time zone)との関係を説明する。
タイムゾーンとは、共通の標準時を使用する地域のことであり、現在、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時とUTCとの時差で区別され、例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する、+9時間のタイムゾーンに属している。各タイムゾーンで使用されている標準時は、UTCと、UTCとの時差とで求めることができる。
上述したように、文字板11には、60分割された分および秒を表示する目盛が刻まれ、文字板11の外周部を囲むダイヤルリング33には、この目盛に沿って、協定世界時(UTC)との時差を表す時差情報321が数字と、数字以外の記号と、で表記されている。数字の時差情報321は整数の時差であり、記号の時差情報321は整数以外の時差であることを表している。指針22,23,131で表示された内部時刻と、UTCとの時差は、リューズ45の操作により指針21の指し示す時差情報321で確認することができる。
また、ダイヤルリング33の周囲に設けられているベゼル312には、ダイヤルリング33に表記されている時差情報321の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報322が、時差情報321に併記されている。ここで、時差情報321と都市情報322との表記をタイムゾーン表示32という。本実施形態では、全世界で使用されているタイムゾーンの数と等しいタイムゾーン表示32が表記されている。
図4は、本実施形態の電子時計1の回路ブロック図である。
制御装置(制御回路)20は、GPS受信回路10Aを制御するとともに、駆動回路71を介して表示装置70を制御する。また、充電回路61を介して二次電池60への充電処理を制御する。さらに、電子時計1には、ソーラーパネル80の発電量(発電電圧)を測定する測定回路81が設けられており、制御装置20は、測定回路81の動作を制御して測定値を検出できるように構成されている。
[計時装置]
計時装置55は、二次電池60に蓄積された電力で駆動される水晶振動子等を備え、水晶振動子の発振信号に基づく基準信号を用いて時刻データを更新する。
[記憶装置]
電子時計1の記憶装置50は、前述したように、ROM52およびRAM51を備える。ROM52には、制御装置20で実行されるプログラムやタイムゾーン情報などが記憶される。タイムゾーン情報とは、共通の標準時を使用する地域(タイムゾーン)の位置情報(緯度・経度)と、UTCに対する時差と、を管理するデータである。
制御装置20は、記憶装置50のRAM51を作業領域として使用し、ROM52に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の演算、制御および計時を行う。この計時は、例えば、不図示の発振回路からの基準信号のパルス数を計数することによって行われる。
[制御装置]
制御装置20(具体的には、後述する時刻修正手段211)は、GPS時刻情報と時刻補正パラメーターとから算出した時刻情報(UTC)と、GPS時刻情報と軌道情報とから算出した現在地の位置情報(緯度、経度)と、ROM52に記憶されたタイムゾーン情報とに基づいて内部時計を修正する。制御装置20は、内部時刻が表示されるように、駆動回路71を駆動する制御を行う。これにより、電子時計1には、指針22,23,131(図2参照)により内部時刻(設定されたタイムゾーンの現地時刻)が表示される。
[駆動回路(駆動機構)]
駆動回路71には、不図示の駆動機構が接続されている。不図示の駆動機構は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して指針軸を回転させることにより、表示装置70を構成する各指針を駆動する。駆動機構は、第1〜6駆動機構を備える。
すなわち、第1駆動機構は、内部時計(現在時刻)の「分」および「時」を示す指針(分針)22および指針(時針)23を駆動する。また、図2に示す指針21、第1小窓12の指針121、第2小窓13の指針131および第3小窓14の指針141も同様の駆動機構(図示略)で駆動される。すなわち、第2駆動機構はクロノグラフ機能の「秒」を示す指針(クロノグラフ秒針)21を駆動し、第3駆動機構はクロノグラフ機能の「分」を示す指針(クロノグラフ分針)121を駆動し、第4駆動機構は、内部時計の「秒」を示す指針(小秒針)131を駆動し、第5駆動機構はクロノグラフ機能の「時」を示す指針(クロノグラフ時針)141を駆動し、第6駆動機構は、カレンダー小窓15から視認される日車16を駆動する。
[制御装置]
図5は、制御装置の構成を示すブロック図である。
制御装置20は、図5に示すように、電圧検出手段201、電圧判定手段202、動作禁止手段203、条件設定手段204、条件判定手段205、禁止解除手段206、受信制御手段207、表示制御手段208、充電制御手段209、測定制御手段210、および時刻修正手段211を備える。
電圧検出手段201は、二次電池60の電池電圧を検出する機能を有している。この電圧検出手段201は、例えば、所定のタイミングで二次電池60の電池電圧を検出するようになっている。なお、この電池電圧を検出する所定のタイミングは、例えば、本実施形態では通常の時刻表示を実行している際には、1分間隔に設定し、位置情報衛星(GPS衛星8)から送信される衛星信号の受信処理の実行中は、1秒間隔に設定している。
電圧判定手段202は、重負荷動作、すなわち、位置情報衛星(GPS衛星8)から送信される衛星信号の受信処理を実行している際に、例えば5秒間隔で電圧検出手段201により検出された二次電池60の電池電圧が第1電圧未満であるか否かを判定する機能を有する。なお、第1電圧は、例えば、3.2Vに設定されている。この第1電圧は、電子時計1の各種システムを実行可能な限界電圧(例えば、2.8V)より高い電圧に設定されている。なお、第1電圧は、当該電子時計1のシステムダウンの発生を防止できる電圧であれば、3.2Vに限定されない。
動作禁止手段203は、電圧判定手段202により二次電池60の電池電圧が第1電圧未満であると判定された場合に、GPS衛星8から送信される衛星信号の受信処理を禁止する機能を有する。
ここで、重負荷動作について説明する。
重負荷動作とは、電子機器の標準動作、例えば、本実施形態であれば、通常時刻表示動作(処理)を実行している際の消費電流よりも、大量の電流を消費する動作、例えば100〜1000倍以上の電流を消費する動作をいう。
本実施形態では、重負荷動作である衛星信号の受信処理を実行する際の平均消費電流としては、0.5〜100mAが例示でき、重負荷動作を実行していない際、例えば、通常時刻表示処理を実行している際の平均消費電流としては、0.1〜2.0μAが例示できる。すなわち、重負荷動作である受信処理を実行すると、受信処理を実行しない際(例えば、通常時刻表示を実行している際)の略100倍〜1000倍以上の電流を消費する。
このため、動作禁止手段203は、通常時刻表示を実行している際より大きな電力を消費する衛星信号の受信処理を禁止することにより、当該受信処理が継続して実行された場合に発生し得るシステムダウンを抑制する。
条件設定手段204は、動作禁止手段203により衛星信号の受信処理が禁止されている場合に、その禁止を解除する条件を設定する機能を有する。なお、受信処理の禁止を解除する条件は、条件設定手段204により設定され、記憶装置50に記憶される。
本実施形態では、動作禁止手段203により受信処理の実行が禁止された時点(受信処理が停止した時点)から所定時間が経過することが受信処理の禁止を解除する条件(以下、禁止解除条件という。)として設定されている。この所定時間は、ソーラーパネル80の発電量に基づき、二次電池60を所定電圧レベルまで充電できる所要時間(例えば30分)以上の時間(例えば1時間)に設定される。
条件判定手段205は、条件設定手段204に設定された禁止解除条件に該当するか否かを判定する機能を有する。すなわち、本実施形態では、条件判定手段205は、動作禁止手段203により受信処理の実行が禁止された時点から所定時間が経過しているか否かを判定する。
禁止解除手段206は、条件判定手段205により禁止解除条件に該当すると判定された場合に、重負荷動作である衛星信号の受信処理の禁止を解除する機能を有する。これにより、詳しくは後述するが、ユーザーのBボタン42の操作による手動受信処理、もしくは、予め設定された時間に行われる自動受信処理の実行が可能となる。
受信制御手段207は、GPS受信回路10Aを作動して受信処理を実行する機能を有する。本実施形態では、受信制御手段207は、自動受信処理と手動受信処理とで受信処理を実行する。
自動受信処理には、定時自動受信処理および光自動受信処理がある。例えば、受信制御手段207は、計時している内部時刻データが、記憶装置50に記憶された定時受信時刻になった場合に、GPS受信回路10Aを作動して、定時自動受信処理を実行する。
また、受信制御手段207は、ソーラーパネル80に太陽光が照射されたことが測定回路81により検出された場合に、GPS受信回路10Aが作動して、光自動受信処理を実行する。なお、自動受信処理は、定時自動受信処理および光自動受信処理を1日に1回ずつ行うようにしてもよいし、いずれかが実行された場合に、他方の自動受信処理を実行しないようにしてもよい。
また、ユーザーがBボタン42を第1設定時間(3秒以上、6秒未満)押して強制受信操作を行った場合、受信制御手段207は、GPS受信回路10Aを作動して、手動受信処理を実行する。
表示制御手段208は、駆動回路71を介して表示装置70における表示を制御する機能を有する。例えば、表示制御手段208は、測位受信処理を実行する場合、指針141を上記駆動機構により移動させ、第2表示領域140Bの「FIX」を指示する。また、表示制御手段208は、測時受信処理を実行する場合、指針141を上記駆動機構により移動させ、第2表示領域140Bの「TIME」を指示する。
また、表示制御手段208は、動作禁止手段203により受信処理が禁止されている間、当該受信処理が禁止されていることを表示手段(指針141および第3表示領域140C)により表示させる。具体的には、表示制御手段208は、動作禁止手段203により受信処理が禁止されると、不図示の駆動機構を駆動回路71により駆動させ、指針141を第3表示領域140Cの「E」の記号を指示する位置に移動させる。すなわち、指針141により第3表示領域140Cにおける二次電池60の電池電圧状態を表示させる複数段階の目盛「F,M,E」のうち、電池電圧が最も低い段階であることを表示する目盛である「E」を指示することにより、電池電圧が第1電圧未満に低下して、受信処理の実行が禁止されていることを表示する。
充電制御手段209は、充電回路61によって二次電池60の充電状態を把握し、過充電が生じないように充電処理を制御する。
測定制御手段210は、測定回路81を作動させてソーラーパネル80の発電量(発電電圧)を測定し、測定回路81から測定値を取得して記憶装置50のRAM51に記憶する処理を実行する。
時刻修正手段211は、受信制御手段207の制御の下、測時受信処理および測位受信処理により時刻情報の取得に成功した場合、取得した時刻情報に基づいて不図示の駆動機構によって指針21,22,131を移動させ、時刻表示を更新する。
[電子時計の測時受信制御処理]
次に、電子時計1の測時受信制御処理について、図6のフローチャートも参照して説明する。
図6は、電子時計1において、測時受信処理を示すフローチャートである。
なお、測時受信処理が実行されるまでは、電子時計1は通常時刻を表示する通常時刻表示モードとなっている。この通常時刻表示モードでは、計時装置55で計時される通常時刻が指針(時針)23、指針(分針)22、指針(小秒針)131により表示される。また、カレンダー小窓15に表示される日車16の数字で日を示す。
この通常時刻表示モードにおいて、制御装置20は、測時受信を実行する指示があったか否かを判定する(S10)。具体的には、予め測時受信を実行する時刻になったか、ソーラーパネル80に光が照射されたか、もしくは、Bボタン42が第1設定時間押下されたか否かを判定する。これにより、S10でNOと判定されると、制御装置20は、測時受信処理を終了させる。一方、測時受信指示があったと判定されると(S10でYES)、制御装置20は、電圧検出手段201により検出された二次電池60の電池電圧が、測時受信処理の実行が可能な電圧(例えば、3.6V)であるか否かを判定する(S11)。これにより、S11でNOと判定されると、制御装置20は、ステップS10に戻り、上記ステップS10およびS11を繰り返す。一方、S11でYESと判定されると、制御装置20の受信制御手段207は、GPS受信回路10Aを駆動させ、GPS衛星8から送信される衛星信号の受信を開始する(S12)。また、表示制御手段208は、駆動機構により、測時受信が実行されていることを指示する位置、つまり目盛表示部140の第2表示領域140Bに表示される「TIME」を指示する位置に指針(モード針)141を移動させる。
S12により測時受信処理が実行されると、電圧検出手段201は、所定のタイミング(例えば、1秒間隔)で二次電池60の電池電圧を検出する(S13)。そして、電圧判定手段202は、電圧検出手段201により検出された二次電池60の電池電圧が第1電圧(例えば、3.2V)未満であるか否かを判定する(S14)。これら、S13およびS14の処理は、二次電池60の電池電圧が第1電圧未満でない場合(S14でNO)には、測時受信処理動作の開始後、受信動作期間(例えば、60秒)が経過するまで(S15でNO)、繰り返し実行される。そして、受信制御手段207は、受信動作期間が経過すると(S15でYES)、受信動作期間内に時刻情報が取得できたか否かを判定する(S16)。これにより、時刻情報が取得できていると判定されると(S16でYES)、時刻修正手段211により現在時刻が修正され(S17)、測時受信処理が終了する。
一方、受信動作期間内に時刻情報が取得できなかったと判定された場合(S16でNO)は、受信制御手段207は、時刻修正を行わずに測時受信処理を終了する。
一方、測時受信処理が開始された後、二次電池60の電池電圧が降下して、第1電圧(例えば、3.2V)未満であると判定されると(S14でYES)、動作禁止手段203は、測時受信処理を禁止し、当該処理を強制終了させる(S18)。そして、動作禁止手段203により受信処理の禁止状態を継続させたまま、表示制御手段208は、不図示の駆動機構を駆動回路71により駆動させ、指針141を第3表示領域140Cの「E」の記号を指示する位置に移動させ、受信処理が禁止されていることを表示する(S19)。そして、条件判定手段205は、禁止解除条件に該当するか否かを判定する(S20)。これにより、S20でNOと判定されると、動作禁止手段203による受信処理の禁止および表示制御手段208による受信禁止表示を維持し、当該禁止解除条件に該当するまで、上記処理S19およびS20を繰り返す。
一方、禁止解除条件である所定時間t1(1時間)が経過すると(S20でYES)、通常は、図7に示すように、二次電池60の電圧が上昇するため、禁止解除手段206により測時受信処理の禁止が解除される。
図7は、第1実施形態における二次電池60の電圧変化を示す図である。縦軸は、二次電池60の電圧レベル(V)を示し、横軸は、経過時間(t)を示す。なお、S1は、測時受信処理の実行が可能な電圧(3.6V)であり、S2は、第1電圧(3.2V)である。
測時受信処理が実行されると、図7に示すように、二次電池60の電圧は、3.6Vから急激に低下する。上記実施形態では、二次電池60の電圧が第1電圧(3.2V)まで低下すると、当該電圧が第1電圧に達した時点P1で動作禁止手段203により測時受信処理が禁止される。この測時受信処理が禁止された時点P1から、禁止解除条件である所定時間t1(1時間)が経過すると、通常、ソーラーパネル80の発電も行われるため、二次電池60の電圧がS1(3.6V)以上に回復する。このため、禁止解除手段206により測時受信処理の禁止が解除される。
そして、制御装置20は、処理をS10に戻し、上記各種処理S10〜S20の処理を実行する。すなわち、S20により禁止解除条件である動作禁止手段203により受信処理が禁止された時点から所定時間t1が経過したと判定される(S20でYES)と、禁止解除手段206により上記受信処理の禁止が解除される。所定時間t1が経過すれば、ユーザーの腕に装着されている電子時計1のソーラーパネル80に光が当たり、発電および二次電池60への充電が行われる。そして、S10で測時受信指示がありと判定され、かつ、S11で受信可能電圧であると判定された場合は、測時受信操作が実行可能な電圧まで二次電池60の電池容量が回復しているので、受信処理の実行がなされることとなる。
なお、説明を省略するが、測位受信制御処理も前記測時受信制御処理と同じ制御が行われる。
[第1実施形態の作用効果]
上述した本発明の第1実施形態における電子時計1によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、測時受信処理の実行中に二次電池60の電圧が第1電圧(例えば、3.2V)未満になることにより測時受信処理が禁止された後、所定時間(例えば、1時間)が経過するまでは、受信処理(測時受信処理および測位受信処理)の実行を禁止する。これにより、当該所定時間(例えば、1時間)の間に重負荷動作が禁止されたことを認識したユーザーによって充電作業が行われることなどで、二次電池60の蓄電量(電力)が回復する可能性が高いので、再度、測時受信処理が実行された際に当該測時受信処理を確実に実行できる。また、確実に測時受信処理を実行できるので、重負荷動作である受信処理の終了と再開とが短時間で繰り返されることを防止できる。したがって、確実に自動測時受信処理を実行でき、また、二次電池60の劣化を抑制できる。
本実施形態では、受信処理の実行中に二次電池60の電池電圧が第1電圧(例えば、3.2V)未満になり、受信処理が禁止された場合、定時自動受信および光自動受信による自動測時受信処理の指示があっても、受信処理は禁止されているため実行されない。そして、禁止解除条件として動作禁止手段203により受信処理が禁止されてから1時間経過することを設定しているので、禁止解除条件に該当するまでの間に、二次電池60に受信処理を実行可能な電気エネルギーが蓄電される可能性が高い。したがって、再度、自動測時受信処理が実行された際に当該自動受信動作が禁止される可能性を低くできるので、確実に自動測時受信処理ができ、二次電池60の劣化を抑制できる。
また、受信処理の禁止中に、Bボタン42の操作で手動測時受信処理の指示があっても、受信処理は禁止中であるため実行されない。この場合も、禁止解除条件に該当するまでの間に、二次電池60に電気エネルギーを蓄電でき、再度、Bボタン42が操作され手動測時受信が実行された際に当該手動受信動作が禁止される可能性を低くできるので、手動受信処理を確実に実行でき、二次電池60の劣化を抑制できる。
また、ソーラーパネル80および二次電池60を備えているので、電子時計1内において発電と蓄電とを完結できる。すなわち、本実施形態では、ソーラーパネル80を備えているので、ソーラーパネル80に光を照射すれば、いつでも二次電池60を充電できる。このため、電子時計1を装着したユーザーは、外出中に受信処理の禁止状態になっても、ソーラーパネル80に光を当てて発電することで、禁止解除条件に該当して受信動作の禁止を容易に解除できる。
本実施形態では、測時受信処理の実行が禁止されている際に、指針141が第3表示領域140Cの二次電池60の電圧状態を示す複数段階の目盛「F,M,E」のうち、最も二次電池60の電池電圧が低い段階の目盛「E」を指示しているので、ユーザーは、二次電池60の残量が最も低い状態にあることを認識できる。これにより、ユーザーは、二次電池60の電圧状態から、測時受信処理の実行ができないことを容易に認識できるとともに、二次電池60の充電が必要なことも容易に認識できる。すなわち、ユーザーに二次電池60の充電を促すことができ、これにより、所定時間内に二次電池60の充電がなされる可能性を高くできる。
また、位置情報衛星(GPS衛星8)から送信される衛星信号の時刻情報の受信処理(測時受信処理)を確実に行うことができるので、電子時計1の時刻を効率的に修正し、正確な時刻表示ができる。
さらに、第1実施形態では、受信処理が禁止されてから所定時間が経過することを禁止解除条件として設定したので、受信処理の禁止後に二次電池60の電池電圧を継続して測定する必要もない。このため、禁止解除条件に該当したことを検出する条件判定手段205の構成を簡易にでき、かつ、電力消費も少なく禁止解除条件に該当したか否かを判定できる。
また、二次電池60の電池電圧が第1電圧未満に低下した場合に、重負荷動作(受信処理)を禁止しているので、二次電池60の使用条件、例えば、経年劣化や温度条件が変化してもシステムダウンを確実に防止でき、かつ、電子機器の使用できる電圧範囲を広くできる。以下に詳しく説明する。
図8は、二次電池60の経年劣化に応じた電圧変化を示す図である。図8において、縦軸は電池電圧(V)を示し、横軸は、受信時間(t)を示している。また、L1は、初期状態(例えば、使用して1年以内)の二次電池60における測時受信処理が実行された際の電圧変化を示し、L2は、使用されて5年経過した二次電池60における測時受信処理が実行された際の電圧変化を示し、L3は使用されて10年経過した二次電池60における測時受信処理が実行された際の電圧変化を示している。二次電池60は、電池内部の電解液のドライアップや、電解液が分解されて炭酸ガスが発生することによる電解液の減少、反応面積の減少、および電極が破壊されることにより、図8に示すように、年数が経過する毎に、高負荷動作が実行される際の電圧降下が大きくなる。
図9は、二次電池の温度条件に応じた電圧変化を示す図である。図9において、縦軸は電池電圧(V)を示し、横軸は放電時間(t)を示している。また、T1は、気温0℃の場合の二次電池60の電圧降下状態を示し、T2は、気温−5℃の場合の二次電池60の電圧降下状態を示し、T3は、気温−10℃の場合の二次電池60の電圧降下状態を示している。二次電池60は、電池の内部抵抗の温度特性により、図9に示すように、温度により電圧降下が大きくなる可能性がある。
すなわち、上記のように二次電池60が使用された経過年数が5年以上の場合や、電子時計1が使用される気温が著しく低い場合(例えば、−5℃以下の場合)に、二次電池60の電圧降下幅が大きくなる。このような場合、本実施形態では、測時受信処理が実行されたとしても、二次電池60の電圧が第1電圧まで降下した時点で動作禁止手段203により当該測時受信処理が禁止されるので、二次電池60の電圧がそれ以上低下することを防止でき、システムダウンの発生を確実に防止することができる。
また、例えば、使用から10年経過した二次電池60を備えた電子時計1において、測時受信処理が実行されると、図8のL3に示すように、急激に電池電圧が低下する。このため、本実施形態のように、第1電圧(3.2V)未満に二次電池60の電池電圧が低下した際に、重負荷動作(受信処理)を禁止する手段を備えていない場合、システムダウンの発生を防止するためには、重負荷動作(受信処理)を実行(開始)できる電圧を、本実施形態の電圧(3.6V)より高い電圧(例えば、4.0V)に設定する必要がある。この場合、二次電池60の電池電圧を4.0Vまで回復させなければ受信処理を実行できないため、4.0Vに維持するためには二次電池60を頻繁に充電する必要がある。このため、二次電池60の使用電圧を狭い範囲(例えば、4.0〜4.2V)でしか設定できない。さらに、重負荷動作(受信処理)を所望のタイミングで実行することができない可能性も高まる。
これに対して、本実施形態では、測時受信処理を実行した際に、二次電池60の電池電圧が第1電圧未満に低下すると、動作禁止手段203により測時受信処理が禁止されるので、測時受信処理の実行が可能な電圧を、経年劣化を考慮して高い電圧値(4.0V等)に設定する必要がない。このため、二次電池60の使用電圧を広い範囲(例えば、3.6〜4.2V)で設定でき、充電頻度を減少させることができ、かつ、所望のタイミングで重負荷動作(受信処理)を実行できる。すなわち、重負荷動作を禁止する手段を備えていない電池と同容量の電池である二次電池60であっても、時刻情報の受信回数を増加させたり、充電時間を短くすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本発明の第2実施形態に係る電子時計は、重負荷動作である測時受信処理が禁止された後の、禁止解除条件が、第1実施形態と異なる。このため、第2実施形態に係る電子時計は、第1実施形態に係る電子時計1と回路構成、制御フロー等は、同様であるため説明を省略し、異なる点のみ、図7に基づいて、具体的に説明する。
本実施形態に係る電子時計の条件設定手段204は、図7に示すように、動作禁止手段203により受信処理の実行が禁止された後、二次電池60の電池電圧が第2電圧(3.6V+v1)に達することを禁止解除条件として設定する。この第2電圧は、第1電圧(例えば、3.2V)より高く設定されている。さらに、本実施形態では、測時受信処理を実行可能な電圧として予め設定されている電圧(例えば、3.6V)以上に設定されている。具体的には、第2電圧は、3.62V(v1=0.02V)に設定される。なお、禁止解除条件は、予め記憶装置50に記憶されていてもよいし、ユーザーが入力装置40を操作することにより、第2電圧を自由に設定するようにしてもよい。
また、電圧検出手段201は、二次電池60の電池電圧が3.62Vに達しているか否かを所定のタイミング(例えば、1分間隔)で検出する。
このような構成により、本実施形態に係る電子時計において、測時受信処理が図6に示す手順で実行されると、S20において、条件判定手段205は、電圧検出手段201により検出される二次電池60の電池電圧が3.62Vに達したか否かを判定する。そして、S20でYESと判定されると、禁止解除手段206は当該測時受信処理の禁止を解除し、制御装置20は、処理をS10に戻す。これにより、動作禁止手段203により禁止された測時受信処理の禁止を解除し、測時受信処理が実行できることとなる。
[第2実施形態の作用効果]
上述した本発明の第2実施形態における電子時計によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、測時受信処理の実行中に当該測時受信処理が二次電池60の電池電圧が第1電圧(例えば、3.2V)未満に低下することにより測時受信処理が禁止された後、当該二次電池60の電池電圧が第2電圧(例えば、3.62V)に達するまでは、測時受信処理の実行を禁止する。これにより、二次電池60の電池容量が不十分な状態で測時受信処理が実行されることを抑制できる。したがって、再度、測時受信処理が実行された際に当該測時受信処理が禁止される可能性をより低くできるので、確実に測時受信処理を実行して、時刻情報を取得でき、二次電池60の劣化を抑制できる。
また、ユーザーが二次電池60の電池電圧を回復させる必要性を認識し、ソーラーパネル80に光が照射する状態を維持していれば、第1実施形態における禁止解除条件に設定された所定時間が経過するよりも早いタイミングで二次電池60が充電されて上記禁止解除条件に該当する可能性が高くなる。すなわち、本実施形態では、第1実施形態に比べて、測時受信処理の禁止を早く解除できる可能性が高いので、より、ユーザーの利便性を高めることができる。
さらに、二次電池60の電圧を実際に測定して禁止解除条件に該当したかを判定しているので、禁止解除条件に該当した後の測時受信処理を確実に実行(完了)できる確率が高くなる。したがって、確実に測時受信処理を実行でき、かつ、二次電池60の劣化を抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本発明の第3実施形態に係る電子時計は、重負荷動作である測時受信処理が禁止された後の、禁止解除条件が、第1実施形態および第2実施形態と異なる。このため、第3実施形態に係る電子時計は、第1実施形態に係る電子時計1と回路構成、制御フロー等は、同様であるため説明を省略し、異なる点のみ、図7に基づいて、具体的に説明する。
なお、本実施形態においては、制御装置20の測定制御手段210の制御の下、ソーラーパネル80により発電された電流が1秒ごと検出され、検出された電流が積算された状態でRAM51に記憶される。すなわち、RAM51に記憶された電流の積算量から求められる電力量が二次電池60の充電量となる。このように、測定制御手段210は、本発明の充電量検出手段として機能する。
本実施形態に係る電子時計の条件設定手段204は、図7に示すように、動作禁止手段203により受信処理の実行が禁止された後、二次電池60の充電量(cc1)が所定の充電量に達したことを禁止解除条件として設定する。この所定の充電量は、測時受信処理を少なくとも1回実行できる電池容量(例えば、0.2mAh)に設定される。なお、禁止解除条件は、予め記憶装置50に記憶されていてもよいし、ユーザーが入力装置40を操作することにより、所定の充電量を自由に設定してもよい。
また、測定制御手段210は、二次電池60の充電量が0.2mAhに達しているか否かを所定のタイミング(例えば、1分間隔)で検出する。
このような構成により、本実施形態に係る電子時計において、測時受信処理が図6に示す手順で実行されると、S20において、条件判定手段205は、測定制御手段210により測定される二次電池60の充電量が0.2mAhに達したか否かを判定する。そして、S20でYESと判定されると、禁止解除手段206は当該禁止を解除し、制御装置20は、処理をS10に戻す。これにより、動作禁止手段203により禁止された測時受信処理の禁止を解除し、測時受信処理が実行できることとなる。
[第3実施形態の作用効果]
上述した本発明の第3実施形態における電子時計によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、測時受信処理の実行中に当該測時受信処理が二次電池60の電池電圧が第1電圧(例えば、3.2V)未満に低下することにより測時受信処理が禁止された後、ソーラーパネル80の電力により充電され、当該二次電池60の充電量が所定の充電量(例えば、0.2mAh)に達するまでは、測時受信処理の実行を禁止する。これにより、二次電池60の電池容量が不十分な状態で測時受信処理が実行されることを抑制できる。したがって、再度、測時受信処理が実行された際に当該測時受信処理が禁止される可能性をより低くできるので、確実に測時受信処理を実行して、時刻情報を取得でき、二次電池60の劣化を抑制できる。
また、第2実施形態と同様に、ユーザーが二次電池60の電池電圧を回復させる必要性を認識した場合は、ソーラーパネル80に光が照射する状態を維持することで、第1実施形態よりも早いタイミングで禁止解除条件に該当する可能性が高くなる。すなわち、本実施形態では、第1実施形態に比べて測時受信処理の禁止を早く解除できる可能性が高いので、より、ユーザーの利便性を高めることができる。
さらに、二次電池60の充電量を実際に測定して禁止解除条件に該当したかを判定しているので、禁止解除条件に該当した後の測時受信処理を確実に実行(完了)できる。したがって、確実に測時受信処理を実行でき、かつ、二次電池60の劣化を抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本発明の第4実施形態に係る電子時計は、重負荷動作である測時受信処理が禁止された後の、禁止解除条件が、第1〜第3実施形態と異なる。このため、第4実施形態に係る電子時計は、第1実施形態に係る電子時計1と回路構成、制御フロー等は、同様であるため説明を省略し、異なる点のみ説明する。
本実施形態においては、制御装置20の測定制御手段210により制御された測定回路81により、ソーラーパネル80が発電を行っている時間、すなわち、二次電池60の充電時間を測定する。すなわち、測定制御手段210は、充電時間を検出する機能を備える。
本実施形態に係る電子時計の条件設定手段204は、動作禁止手段203により受信処理の実行が禁止された後、二次電池60の充電時間が所定の充電時間に達したことを禁止解除条件として設定する。この所定の充電時間は、例えば、40分に設定される。なお、禁止解除条件は、予め記憶装置50に記憶されていてもよいし、ユーザーが入力装置40を操作することにより、所定の充電時間を自由に設定してもよい。
また、測定制御手段210は、二次電池60の充電時間が所定の充電時間に達しているか否かを所定のタイミング(例えば、1分間隔)で検出する。なお、当該充電時間は、継続して二次電池60が充電される場合の充電時間に限らず、間隔を置いて充電された場合であっても、その総和を充電時間として検出する。
このような構成により、本実施形態に係る電子時計において、測時受信処理が図6に示す手順で実行されると、S20において、条件判定手段205は、測定制御手段210により測定される二次電池60の充電時間が40分に達したか否かを判定する。そして、S20でYESと判定されると、禁止解除手段206は当該禁止を解除し、制御装置20は、処理をS10に戻す。これにより、動作禁止手段203により禁止された測時受信処理の禁止を解除し、測時受信処理が実行できることとなる。
[第4実施形態の作用効果]
上述した本発明の第4実施形態における電子時計によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、測時受信処理の実行中に当該測時受信処理が二次電池60の電池電圧が第1電圧(例えば、3.2V)未満に低下することにより測時受信処理が禁止された後、ソーラーパネル80の電力により充電され、当該二次電池60の充電時間が所定の充電時間(例えば、40分)に達するまでは、測時受信処理の実行を禁止する。これにより、二次電池60の電池容量が不十分な状態で測時受信処理が実行されることを抑制できる。したがって、再度、測時受信処理が実行された際に当該測時受信処理が禁止される可能性をより低くできるので、確実に測時受信処理をして、時刻情報を取得でき、二次電池60の劣化を抑制できる。
また、第2、第3実施形態と同様に、ユーザーが二次電池60の電池電圧を回復させる必要性を認識した場合は、ソーラーパネル80に光が照射する状態を維持することで、第1実施形態よりも早いタイミングで禁止解除条件に該当する可能性が高くなる。すなわち、本実施形態では、第1実施形態に比べて測時受信処理の禁止を早く解除できる可能性が高いので、より、ユーザーの利便性を高めることができる。
さらに、実際に二次電池60が充電されている時間を禁止解除条件としているので、禁止解除条件に該当した後の測時受信処理を確実に実行(完了)できる。したがって、確実に測時受信処理を実行でき、かつ、二次電池60の劣化を抑制することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図10は、本発明の第5実施形態に係る電子時計1Aを示す図である。
本発明の第5実施形態に係る電子時計1Aは、第1実施形態の電子時計1の第3小窓14の目盛表示部140のみ異なる。具体的には、夏時間を表示する第4表示領域140Dに代えて、重負荷動作である測時受信処理が禁止されていることを表示する第5表示領域140Eが設けられている。なお、本実施形態においては、禁止解除条件は、上記第1〜第4実施形態のいずれの禁止解除条件を適用してもよい。このため、第5実施形態に係る電子時計1Aについては、第1実施形態に係る電子時計1と回路構成等は、同様であるため説明を省略し、異なる点のみ、図10に基づいて、具体的に説明する。
第3小窓14の6時方向には、図10に示すように、「PR」の文字が表示されている。この「P」は「Prohibit」の略であり「R」は「Received)」の略である。すなわち、「PR」は、受信禁止を意味する。また、目盛表示部140には、受信処理動作を禁止するモードが選択されているか否かを表示する第5表示領域140Eが設けられている。すなわち、指針141が第5表示領域140Eに設けられる「ON」の記号を指示することにより、動作禁止手段203により受信処理動作を禁止するモードが「ON」になっていることを表示するようになっている。
このような構成により、本実施形態に係る電子時計1Aにおいて、測時受信処理が図6に示す手順で実行されると、S19において、表示制御手段208は、不図示の駆動機構を駆動回路71により駆動させ、指針141を第5表示領域140Eの「ON」の記号を指示する位置に移動させることにより、受信処理(測時受信処理および測位受信処理)が禁止されていることを表示する。
[第5実施形態の作用効果]
上述した本発明の第5実施形態における電子時計1Aによれば、上記各実施形態と同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
本実施形態では、重負荷動作を禁止する表示手段として、第5表示領域140Eが設けられているので、指針141により第3表示領域140Cの「E」の記号を指示するよりも、さらに容易に重負荷動作、すなわち、受信処理(測時受信処理および測位受信処理)ができない状態であることを認識できる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
図11(A)は、第1実施形態の所定時間、第2実施形態の第2電圧、および第3実施形態の所定の充電量、すなわち、禁止解除条件に関する数値を二次電池の経年劣化に応じて変化させた管理テーブルを示す図であり、図11(B)は、上記所定時間、第2電圧および所定の充電量の数値を電子時計が置かれる温度条件に応じて変化させた管理テーブルを示す図である。
上記第1〜第3実施形態において、所定時間を1時間、第2電圧を3.62V、所定の充電量を0.2mAhと例示したが、これに限られない。前述したように、重負荷動作である測時受信処理を実行する際の二次電池60の電圧降下は、電池の経年劣化や温度に影響を受ける内部抵抗と負荷電流により定められる。このため、例えば、制御装置20は、二次電池60の経年数および当該二次電池60が置かれる温度条件を検出する手段(蓄電手段使用条件検出手段)を備え、二次電池60の経年数および温度条件に応じた所定時間、第2電圧、および所定の充電量の値を対応付けたテーブル(図11(A)および(B)参照)を記憶装置50に記憶していてもよい。
具体的には、図11(A)に示すように、二次電池60の経年数が増加するごとに、第1実施形態の所定時間は、経年数が1年(0年以上、2年未満)の場合は1時間、経年数が2年(2年以上、3年未満)の場合は1.1時間、経年数が3年(3年以上、4年未満)の場合は1.2時間と、経年数に合わせて増加する。同様に、第2実施形態の第2電圧も、3.62V、3.63V、3.64Vと経年数に合わせて増加する。さらに、第3実施形態の充電量も、0.2mAh、0,22mAh、0.24mAhと経年数に合わせて増加する。
また、図11(B)に示すように、二次電池60(電子時計1)の置かれる温度条件が10℃以上〜60℃未満の場合、所定時間は1時間であり、0℃以上〜10℃未満の場合、所定時間は1.5時間であり、−10℃以上0℃未満の場合、所定時間は2時間である。すなわち、二次電池60の温度が低くなるほど、所定時間が長く設定される。これと同様に、第2電圧も3.62V、3.64V、3.65Vと、温度が低くなるほど、第2電圧が高く設定される。さらに、充電量も0.2mAh、0.22mAh、0.3mAhと、温度が低くなるほど、より大きな充電量が設定される。
このような構成を設けていれば、二次電池60の経年劣化および温度条件に応じた値を第1〜第3実施形態における所定時間、第2電圧、所定の充電時間の値として条件設定手段204が適宜設定できるので、測時受信処理が動作禁止手段203により禁止された後、禁止解除条件に該当するかの判定処理をより高い精度で実行できる。これにより、重負荷動作を確実に実行でき、二次電池60の劣化を抑制できる。
なお、上記変形例において、第4実施形態における充電時間について、上記変形例と同様のテーブルを設けることとしてもよい。
また、上記変形例においては、二次電池60の経年数および温度条件を検出する蓄電手段使用条件検出手段として、温度条件については、温度計が例示できる。また、経年劣化については、二次電池60が取り換えられてからの時間を計時装置55が計測するようにすればよい。
さらに、上記テーブルを二次電池60の経年数および温度条件ごとに設けることとしたが、これらを総合したテーブルを設けるようにしてもよいし、いずれか1つのテーブルを設けることとしてもよい。
上記各実施形態において、重負荷動作として測時受信処理を例示したが、これに限られない。例えば、受信制御手段207により実行される測位受信処理も当該受信処理に含まれる。さらに、上記各実施形態において、電子時計1,1Aは、ブザー音を出力する音声出力手段、もしくは、ライトおよび当該ライトの点灯を制御する点灯制御手段を有してもよい。これによれば、ブザー音の出力およびライトの点灯は、通常の時刻表示機能を実行している場合に比べて、大量の電力を消費する。すなわち、ブザー音の出力およびライトの点灯は、重負荷動作に含まれることから、上記測時受信処理の実行中に当該測時受信処理が動作禁止手段203により禁止されると、これらのブザー音の出力およびライトの点灯のような重負荷動作が同様に禁止される。これにより、電子時計1,1Aのシステムダウンを防止するとともに、二次電池60の劣化を抑制することができる。
また、測時受信処理のステップS20において、禁止解除条件に該当した場合(S20でYES)には、ステップS10に戻ることなく、ステップS11に移行し、測時受信処理を自動的に再開するようにしてもよい。これによれば、自動的に測時受信処理が再開されるので、ユーザーの利便性を向上できる。
また、上記各実施形態において、電子機器として電子時計について説明したが、これに限られない。例えば、スマートフォン、およびウェアラブル機器等であってもよい。
また、電子時計1,1Aは、二次電池60を備えることとしたが、これに限られない。例えば、キャパシター等であってもよい。要すれば、供給された電力を蓄電できればよい。
上記各実施形態において、電子時計1,1Aは、発電手段としてソーラーパネル80を備えることとしたが、これに限られない。例えば、発電手段として、回転錘を用いた発電機を電子時計内に設けることとしてもよい。
また、電子時計1,1Aは、発電手段を内蔵せずに、クレードル等により外部から充電されるようにしてもよい。
位置情報衛星の例として、GPS衛星8について説明したが、これに限られない。例えば、位置情報衛星としては、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、Beidou(中国)などの他の全地球的公航法衛星システム(GNSS)で利用される衛星が適用できる。また、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)などの静止衛星や、準天頂衛星等の特定の地域のみで検索できる衛星も適用できる。
1…電子時計、10…GPS装置(受信手段)、14…第3小窓(表示手段)、20…制御装置、50…記憶装置(記憶手段)、140…目盛表示部(表示手段)、141…指針(表示手段)140C…第3表示領域(表示手段)、140E…第5表示領域(表示手段)、60…二次電池(蓄電手段)、201…電圧検出手段、202…電圧判定手段、203…動作禁止手段、204…条件設定手段、205…条件判定手段、206…禁止解除手段、207…受信制御手段、208…表示制御手段、209…充電制御手段、210…測定制御手段(充電量検出手段)211…時刻修正手段。

Claims (13)

  1. 供給される電気エネルギーを蓄積する蓄電手段と、
    前記蓄電手段の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された前記電圧が所定電圧以上の場合に、重負荷動作を実行する制御手段と、
    前記重負荷動作実行中に前記電圧検出手段により前記電圧を検出し、前記検出された前記電圧が第1電圧未満であるか否かを判定する電圧判定手段と、
    前記電圧判定手段により前記電圧が前記第1電圧未満であると判定された場合に、前記実行中の重負荷動作の実行を停止し、且つ、前記制御手段による前記重負荷動作の実行を禁止する動作禁止手段と、
    前記重負荷動作の禁止を解除する条件を設定する条件設定手段と、
    前記条件設定手段により設定された前記条件に該当するか否かを判定する条件判定手段と、
    前記条件判定手段により前記条件に該当すると判定された場合に、前記重負荷動作の禁止を解除する禁止解除手段と、
    を有し、
    前記第1電圧は、前記所定電圧より低い
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記条件設定手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されてから、所定時間が経過したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記条件設定手段は、前記蓄電手段の電圧が、前記第1電圧よりも高い第2電圧に達したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記蓄電手段の充電量を検出する充電量検出手段を有し、
    前記条件設定手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されてから、前記蓄電手段に対する充電量が所定の充電量に達したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記条件設定手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されてから、前記蓄電手段に対する充電時間が所定の充電時間に達したことを前記重負荷動作の禁止を解除する条件として設定することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記蓄電手段の使用条件を検出する蓄電手段使用条件検出手段と、
    前記蓄電手段の使用条件と前記重負荷動作の禁止を解除する条件とを対応付けたテーブルを記憶する記憶手段と、を有し、
    前記条件設定手段は、前記テーブルから前記蓄電手段使用条件検出手段により検出された前記蓄電手段の使用条件に基づいて、前記重負荷動作の禁止を解除する条件を設定することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器において、
    発電手段を有し、
    前記蓄電手段は、前記発電手段により発電された電力により充電されることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器において、
    位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段を有し、
    前記重負荷動作は、前記受信手段による前記衛星信号の受信動作であることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器において、
    前記受信手段により前記衛星信号の受信動作開始後、予め設定された受信動作期間内に前記衛星信号を受信できない場合に、前記受信動作を終了することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記重負荷動作の実行が禁止されていることを表示する表示手段と、
    前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されている際に、当該重負荷動作の実行が禁止されていることを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
  11. 請求項10に記載の電子機器において、
    前記表示手段は、前記蓄電手段の電圧状態を複数段階の目盛で表示する電圧状態表示領域および当該電圧状態表示領域を指示する指針を有し、
    前記表示制御手段は、前記動作禁止手段により前記重負荷動作の実行が禁止されている際に、前記指針により前記電圧状態表示領域における前記蓄電手段の電圧状態が最も低い段階の目盛を指示することで、前記重負荷動作の実行が禁止されていることを表示させることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の電子機器において、
    時刻を表示する時刻表示動作を行う表示手段を備え、
    前記電圧検出手段は、前記重負荷動作の実行中の電圧検出を、前記時刻表示動作の実行中の電圧検出間隔よりも短い時間間隔で行う
    ことを特徴とする電子機器。
  13. 蓄電手段の電力により重負荷動作を実行し、当該蓄電手段を充電する充電手段を備える電子機器の制御方法であって、
    前記蓄電手段の電圧を検出する電圧検出ステップと、
    前記電圧検出ステップにより検出された前記電圧が所定電圧以上の場合に、重負荷動作を実行するステップと、
    前記重負荷動作実行中に前記電圧検出ステップにより検出された前記電圧が第1電圧未満であるか否かを判定する電圧判定ステップと、
    前記電圧判定ステップにより前記電圧が第1電圧未満と判定された場合に、前記実行中の重負荷動作の実行を停止し、且つ、前記重負荷動作の実行を禁止する禁止ステップと、
    前記重負荷動作の禁止を解除する条件を設定する条件設定ステップと、
    前記条件設定ステップにより設定された条件に該当するか否かを判定する条件判定ステップと、
    前記条件判定ステップにより前記条件に該当すると判定された場合に、前記重負荷動作の禁止を解除する禁止解除ステップと、
    を有し、
    前記第1電圧は、前記所定電圧より低い
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
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