JP2013050221A - 冷媒分配器およびそれを用いたヒートポンプ機器 - Google Patents

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シュン 薛
Kazuhiro Endo
和広 遠藤
Atsushi Kubota
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Abstract

【課題】冷媒を複数の冷媒経路により均等に分配させることが可能な冷媒分配器およびそれを用いたヒートポンプ機器を提供することを目的とする。
【解決手段】冷媒が流入する冷媒流入部71と、冷媒流入部71の冷媒流れの下流側に設けられ、内部に形成された複数の孔(導流孔723)により冷媒を分流する冷媒分流部72と、冷媒分流部72の冷媒流れの下流側に設けられ、冷媒分流部72により分流された冷媒を合流する冷媒合流部81と、冷媒合流部81と接続され、冷媒合流部81で合流した冷媒が流出する複数の冷媒導出管62と、を備えている。そして冷媒合流部81は、冷媒分流部72で分流された冷媒が衝突する衝突面(端面731)を冷媒分流部72と対向する位置に備え、冷媒分流部72により分流された冷媒は、衝突面(端面731)に衝突した後に複数の冷媒導出管62を流れる冷媒分配器54である。
【選択図】 図1

Description

本発明は冷媒分配器およびそれを用いたヒートポンプ機器に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平8−29018号公報(特許文献1)がある。この特許文献1には、冷媒分配器流入管の上流に衝突面を持つ圧力室と、複数の管軸中心方向へ向かう気液混合手段を設けることにより、冷媒液と冷媒蒸気に偏りのある冷媒気液二相流を均一化することが記載されている。
また、同様の均一化技術が特開2000−111205号公報(特許文献2)に記載されている。この特許文献2には、一方に冷媒が流入する流入管が接続され他方に冷媒が流出する複数の流出管が接続され、流入管に連通された圧力室と、該圧力室から流出管に至る間に流出管の断面積よりも小さい断面積である冷媒流路が設けられた分配器において、冷媒を圧力室から流出管の本数より多い数となるように複数に分流し、扇状に配置された複数の冷媒流路と、各冷媒流路を合流してその後さらに分岐する合流分岐部と、合流分岐部によって分岐された冷媒流路を合流し各流出管に連通する出口合流部とを備えると記載されている。
特開平8−29018号公報 特開2000−111205号公報
しかし、上記特許文献1に記載の冷媒分配器は、分配器流入管の上流に設けられた気液混合手段によって均一化された気液二相状態の冷媒は、気液混合手段と冷媒分配器を接続する冷媒配管および冷媒分配器において、重力の影響により気相と液相との密度差に起因して気液分離が生じ、不均等な冷媒分配を引き起こす恐れがある。
また、特開2000−111205号公報に記載された冷媒分配器は重力の影響を受けやすく、分配性能が設置状態への依存性が高いという欠点がある。すなわち、冷媒分配器の設置状態が鉛直方向に対して傾いた場合、冷媒の気相と液相との分布に偏りが生じ、冷媒液は重力方向において下方に位置する冷媒流路に多く流れる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、冷媒を複数の冷媒経路により均等に分配させることが可能な冷媒分配器およびそれを用いたヒートポンプ機器を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、冷媒が流入する冷媒流入部71と、冷媒流入部71の冷媒流れの下流側に設けられ、内部に形成された複数の孔(導流孔723)により冷媒を分流する冷媒分流部72と、冷媒分流部72の冷媒流れの下流側に設けられ、冷媒分流部72により分流された冷媒を合流する冷媒合流部81と、冷媒合流部81と接続され、冷媒合流部81で合流した冷媒が流出する複数の冷媒導出管62と、を備えている。そして冷媒合流部81は、冷媒分流部72で分流された冷媒が衝突する衝突面(端面731)を冷媒分流部72と対向する位置に備え、冷媒分流部72により分流された冷媒は、衝突面(端面731)に衝突した後に複数の冷媒導出管62を流れる冷媒分配器54である。
本発明によれば、冷媒を複数の冷媒経路により均等に分配させることが可能な冷媒分配器およびそれを用いたヒートポンプ機器を提供することができる。
本発明の実施例1に係わる冷媒分配器の構成を示す断面図である。 本発明の実施例1に係わる冷媒分流部の上面図と断面図である。 本発明の実施例1に係わる冷媒分配部の上面図と断面図である。 本発明の実施例1に係わる冷媒分配器内の冷媒の流れを示す説明図である。 本発明の実施例2に係わる冷媒分流部の上面図と断面図である。 本発明の実施例3に係わる冷媒分配器の構成を示す断面図である。 本発明の実施例3に係わる冷媒導出管に接続した状態の冷媒分配部の上面図である。 本発明の実施例1に係わるヒートポンプ機器の構成図である。 本発明の実施例4に係わるヒートポンプ機器の構成図である。
以下、図面を用いて実施の形態について具体的に説明する。
本実施例では、本発明に係わる冷媒分配器およびそれを用いたヒートポンプ機器の例を説明する。
まず、図8を用いて本実施例に係わるヒートポンプ機器、例えばパッケージエアコンやヒートポンプ給湯機器などについて説明する。ここで、51は圧縮機、52は凝縮器や放熱器(以下、冷却用熱交換器)、53は減圧装置、54は冷媒分配器、55は蒸発器である。これらの要素機器は冷媒配管によって接続されヒートポンプ機器100を構成している。
ヒートポンプ機器100内の冷媒は、状態変化をしながら機器100内を循環する。その流れ方向は、図8中の矢印で示されている。すなわち、圧縮機51により圧縮され高圧高温の蒸気状態で吐出された冷媒は、冷却用熱交換器52に流入し、その中で熱を放出し高圧中温の液体に変化する。その後、冷媒液は減圧装置53を通過し低圧低温の気液二相状態となった後、冷媒分配器54により分流され蒸発器55に送られる。分流された気液二相状態の冷媒は、蒸発器55内で周囲から熱を奪い低圧低温の蒸気状態となって、蒸発器55の出口で合流し、再び圧縮機51に吸入されサイクルを繰り返す。
一般的に、減圧装置53と蒸発器55の間に設けられた冷媒分配器54の入口において、冷媒気液二相流の流動様式は、小さい気泡を含む液体スラグと気体プラグが交互に存在するスラグ流、または管壁に液膜が存在し気相の管断面中心部に多数の液滴を同伴している環状噴霧流である。また、気液二相流は冷媒分配器54に入る前に、冷媒配管途中の曲がり部で遠心力の影響を受け気相と液相との分布に偏りがある偏流となることが多い。
このように密度および流速の分布が不均一なままで気液二相流が分配されると、蒸発器55ひいては蒸発器55を搭載するヒートポンプ機器100の性能低下や圧縮機51への過剰な液戻りなどの問題を引き起こす可能性がある。これらの問題を回避するための一つの方法として、冷媒分配を行う前に冷媒中の気相と液相を十分に混合させるものがある。
次に、本実施例に係わる冷媒分配器54の構成について図1から図3を用いて説明する。図1は冷媒分配器の構造を示す断面図、図2は冷媒分流部の上面図およびそのA−A断面図、図3は冷媒分配部の上面図およびそのC−C断面図である。
図1では、61は前記の減圧装置53に接続され気液二相状態の冷媒を冷媒分配器54に導入する冷媒導入管であり、62は前記の蒸発器55に接続され冷媒を送り出す4本の冷媒導出管である。
冷媒分配器54の本体は、上記冷媒導入管61に接続された冷媒流入部71と、上記冷媒流入部71の下流側に設けられた冷媒分流部72と、上記冷媒分流部72の下流側に設けられた冷媒分配部73から構成されている。
冷媒流入部71は漏斗状をなし、入口側から出口側に向かって流路面積が徐々に拡大する。冷媒流入部71の入口側は内径が冷媒導入管61の外径とほぼ等しく形成され、その中に冷媒導入管61が挿入される。冷媒流入部71の出口側は入口側より流路断面積が大きく、冷媒分流部72とほぼ等しい外径を有し、冷媒分配部73に整合する。
図2は冷媒分流部72で、入口側にある中心軸に垂直な面721に四つの導流孔723が円周上に等間隔に設けられていることを説明する図である。これらの導流孔723は軸線が冷媒分流部72の中心軸線上で交差しており、冷媒分流部72を貫通し、出口側にある凹状の円錐面722の中心で一つになる。
図3は冷媒分配部73が円筒状をなしていることを説明する図である。冷媒分配部73の入口側に円錐状の端面731を持つ円柱状の穴が設けられており、その中に冷媒分流部72および冷媒流入部71が組み込まれるように、穴の内径が冷媒流入部71の出口側の外径および冷媒分流部72の外径とほぼ等しく形成されている。出口側にある面732に四つの流出孔733は円周方向に等間隔に設けられており、これらの流出孔733が端面731まで貫通し、その中に4本の冷媒導出管62が挿入される。
上記冷媒流入部71と上記冷媒分流部72と上記冷媒分配部73は、上記冷媒導入管61と同軸上に設けられている。また、冷媒分流部72の面722と、冷媒分配部73の面731との間に、図1に示した冷媒合流部81が形成されている。なお、冷媒流入部71は構造が簡単であるため絞り加工で、冷媒分流部72および冷媒分配部73は削り出しで作製する。
以上に説明した通り、本実施例の冷媒分配器54は、冷媒が流入する冷媒流入部71と、冷媒流入部71の冷媒流れの下流側に設けられ、内部に形成された複数の孔(導流孔723)により冷媒を分流する冷媒分流部72と、冷媒分流部72の冷媒流れの下流側に設けられ、冷媒分流部72により分流された冷媒を合流する冷媒合流部81と、冷媒合流部81と接続され、冷媒合流部81で合流した冷媒が流出する複数の冷媒導出管62と、を備えている。そして冷媒合流部81は、冷媒分流部72で分流された冷媒が衝突する衝突面(端面731)を冷媒分流部72と対向する位置に備え、冷媒分流部72により分流された冷媒は、衝突面(端面731)に衝突した後に複数の冷媒導出管62を流れるものである。
これにより、まず冷媒流入部71からの冷媒は、複数の孔(導流孔723)により分流され、冷媒合流部81で合流することで冷媒同士が運動量の交換を行われるため、ガス冷媒及び液冷媒が混合され、均一な冷媒とすることができる。また、冷媒が冷媒分流部72で混合されず、気液が分離していたとしても冷媒が衝突面(端面731)に衝突した後に冷媒導出管62に流れるようにしているため、衝突によりさらにガス冷媒及び液冷媒の混合が可能となり、その分布に偏りのない冷媒を流すことが可能となる。すなわち冷媒合流部81で合流した冷媒は、合流直後に面731に衝突し、この後すぐに複数の冷媒導出管62で分流されることになる。これにより、冷媒合流部81において重力の影響を受け、冷媒の気液分離が生じることなく、気液がよく混合したままの状態で冷媒導出管62へ流れる。なお、本実施例では、冷媒分配器の断面は円形であるが、円形以外の形状、例えば矩形でもよい。
また、冷媒流入部71は、冷媒流れの下流側に向かうにつれて流路面積が拡大するようにすることが望ましい。また、冷媒分流部72には、複数の孔(導流孔723)を一つに合流する合流孔725が形成され、合流孔725で冷媒が合流した後に冷媒合流部81に流れるようにすることが望ましい。さらに冷媒流入部71は、冷媒を該冷媒流入部71に導出する冷媒導入管61と接続され、合流孔725は、冷媒導入管61の冷媒流れ方向と直交する冷媒分流部72の断面(図2の断面)の中心領域に形成されることが望ましい。このように導流孔723の軸線は中心(合流孔725)に向かって、冷媒分流部72の中心軸線上で交差することで、流入部71に入った冷媒が偏流の状態にある場合、導流孔723は冷媒(気液とも)の流れ方向を変えて中心に導くので、偏流の影響が緩和される。
また、冷媒分流部72の複数の孔(導流孔723)のそれぞれの冷媒入口(図2参照)は、冷媒導入管61の冷媒流れ方向と直交する冷媒分流部72の断面(図2の断面)の円周上に等間隔に形成されることが望ましい。
また衝突面(端面731)は、冷媒分流部72から衝突面(端面731)への方向に凹状に形成されることが望ましい。衝突面(端面731)に衝突した冷媒が気液に分離していた場合に、衝突面(端面731)が平らであったり、あるいは反対方向に凹状となっていると重力の関係上(重力は図1の上から下にかかる)、液冷媒が下方向に落ちてしまい、流れることができない虞がある。そこで本実施例においては、上記したように衝突面(端面731)を冷媒分流部72から衝突面(端面731)への方向に凹状に形成することで、液冷媒を凹状の衝突面を流れ、冷媒導出管62に流れるようにすることができる。なお、この衝突面(端面731)の冷媒流れ方向の断面図は図1に示すように、三角形状であってもよいし、あるいは半円形状に形成するようにして下方向に凹状となるようにすればよい。なお、この衝突面(端面731)は図1では冷媒流れ方向の断面図を示しているが、図1で三角形状の場合に実際の形状は円錐状であり、また図1で半円形状の場合に実際の形状は球状をなすものである。
また、冷媒合流部81は、冷媒分流部72側の面722が衝突面(端面731)から冷媒分流部72への方向に凹状に形成されることが望ましい。
冷媒分流部72にある導流孔723について、出口が面722の中心で一つになれば、面721での孔位置に制限がなく、その孔数が二つ以上であればよい。また、面722は凹球面でもよい。冷媒分配部73にある複数の流出孔733については、本実施例では孔軸線が冷媒分配部73の中心軸線と平行しているが、冷媒分配部73の中心軸から外側に向かって放射状に配置されてもよい。そして、流出孔733の孔数は二つ以上であればよい。
図4を用いて以上に説明した冷媒分配器54内の冷媒の流れを説明し、さらにその効果を説明する。冷媒導入管61から流入した気液二相状態の冷媒は冷媒分流部72の面721に突き当たることによって撹拌され、気相と液相が混合される。その後、冷媒は冷媒分流部72の四つの導流孔723に流れ込み分流される。分流された冷媒は、流路断面積の減少に伴い流速が上がった後、導流孔723の出口において衝突し運動量の交換を行い、気相と液相の混合がさらに促進される。冷媒分流部72の出口で合流した冷媒はすぐ下流にある冷媒分配部73の面731に突き当たり、冷媒中の気相と液相が冷媒合流部81において撹拌混合されるとともに、円錐状の面731に沿って滑らかに分流方向に導かれ、四つの流出孔733へ流れる。
たとえ冷媒合流部(混合室)81で若干の気液分離が生じたとしても、冷媒液が冷媒分流部72の凹形の円錐面722に沿って中心方向に流れ導流孔723の出口から噴出した冷媒と混合されることによって再度撹拌されるので、良好な混合状態となる。また、冷媒配管途中に曲がり部などの原因で冷媒分配器54に流入した冷媒が偏流状態にあったとしても、導流孔723による冷媒の分流と合流によって、偏流の影響が緩和される。
さらに、製造上のばらつきで冷媒分流部72または冷媒分配部73の中心軸と冷媒分配器54の中心軸との不一致に起因して冷媒分流部72から噴出した冷媒流が冷媒分配器54の中心軸に対して傾いたとしても、冷媒液が円錐状の面731に衝突し、中心方向に跳ね返ることによって、その影響は軽減される。要するに、冷媒分流部72の面721および冷媒分配部73の面731への衝突、ならびに冷媒分流部72の導流孔723による分流および出口での合流によって、冷媒中の気相と液相が十分に混合された状態で冷媒分配を行うため、冷媒分配器の入口での冷媒状態、冷媒分配器の設置姿勢および製造ばらつきなどの影響を受けにくくなり、幅広い使用条件下で冷媒を複数の冷媒経路に均等に分配させることが可能となる。
以上、冷媒分配器54は冷媒が垂直上昇流となるように設置された場合について述べた。しかし、本発明に係わる冷媒分配器54の設置姿勢に制限がなく、例えば冷媒が垂直下降流や水平流になるような設置状態でも使用可能である。
本実施例は実施例1と異なるのが冷媒分流部72のみであるため、冷媒分配器54の構成図および冷媒分流部72以外の構成要素についての説明を省略する。図5に冷媒分流部72の上面図とそのB−B断面図を示す。なお、図中の符号は図2に示された符号と同一である。
図5に示したように、四つの導流孔723の出口で合流した冷媒をさらに縮流させるために、冷媒分流部72の中心にオリフィス孔724を設けている。オリフィス孔724の設置により、気液二相状態の冷媒がさらに加速するにしたがって、冷媒合流部81における撹拌作用がさらに増大し、気相と液相の混合は促進される。
図6は本実施例に係わる冷媒分配器54の構成を示す断面図、図7は冷媒導出管62に接続した状態の冷媒分配部73の上面図である。本実施例は実施例1と異なるのが冷媒導出管62の本数と冷媒分配部73のみであるため、気液分配部73以外の構成要素に図1と同一の符号を付け、これらの要素についての説明を省略する。
本実施例で用いられる冷媒分配部73は、漏斗状の外筒73aと、キャップ状の内筒73bからなる。外筒73aは入口側から出口側に向かって流路面積が縮小し、入口側の中に冷媒分流部72および冷媒流入部71が組み込まれるように、内径が冷媒流入部71出口側の外径および冷媒分流部72の外径とほぼ等しく形成されている。内筒73bは外筒73aと同軸上に設けられており、その間に冷媒導出管62が挿入され、ろう付けで固定される。なお、外筒73aの出口側および内筒73bの寸法は、冷媒導出管62の本数および外径に応じて決定される。
冷媒分配部73の作製については、別個に作製された外筒73aと内筒73bをろう付けで接合される。ただし、最終的に図6に示した形態になれば、プレス加工で一体作製してもよく、その作製方法は問わない。
本実施例は実施例1に比べて材料の使用量が少なくなることから、省資源に貢献できる。また、実施例1に係わる冷媒分配部73の作製が削り出しであるのに対して、本実施例に係わる冷媒分配部73はプレス加工または絞り加工で作製可能であるため、製品の原価低減に寄与できる。
図9に、本実施例に係わるヒートポンプ機器、例えば複数の室内機を持つマルチエアコンなどの構成を示す。51は圧縮機、52は冷却用熱交換器、53と56aと56bと56cと56dは減圧装置、54は冷媒分配器、55aと55bと55cと55bは蒸発器である。これらの要素機器は冷媒配管によって接続され、ヒートポンプ機器101を構成している。
実施例1に係わるヒートポンプ機器100では冷媒分配器54を用いて1台の蒸発器55が持つ複数の冷媒経路に冷媒を分配させるのに対して、本実施例では冷媒分配器54を用いて4台の蒸発器(55a、55b、55c、55d)に冷媒を分配させる。ここで、冷却用熱交換器52と冷媒分配器54を直接に接続し、個々の蒸発器(55a、55b、55c、55d)の負荷に応じて個々の減圧装置(56a、56b、56c、56d)で減圧してもよいが、機器101内の冷媒封入量を削減するために、減圧装置53を用いて一旦減圧してから冷媒を4台の蒸発器(55a、55b、55c、55d)に分配させる方法とした。
以下ヒートポンプ機器101内の冷媒の流れについて説明する。圧縮機51により圧縮され高圧高温の蒸気状態で吐出された冷媒は、冷却用熱交換器52に流入し、その中で熱を放出し高圧中温の液体に変化する。その後、冷媒液は減圧装置53を通過し気液二相状態となった後、冷媒分配器54により分流される。分流された気液二相状態の冷媒は、減圧装置(56a、56b、56c、56d)で蒸発器(55a、55b、55c、55d)それぞれの負荷に応じてさらに減圧され、蒸発器(55a、55b、55c、55d)に流れ込み、その中で周囲から熱を奪い低圧低温の蒸気状態となる。蒸発器(55a、55b、55c、55d)を出た冷媒蒸気は合流し再び圧縮機51に吸入されサイクルを繰り返す。
本実施例では、冷媒気液二相流が分配器54によって均一な気液混合状態となるので、各減圧装置での減圧量が異なっても、等しい気液の割合で分配できる。
61 冷媒導入管
62 冷媒導出管
71 冷媒流入部
72 冷媒分流部
73 冷媒分配部
81 冷媒合流部
723 導流孔

Claims (9)

  1. 冷媒が流入する冷媒流入部と、
    前記冷媒流入部の冷媒流れの下流側に設けられ、内部に形成された複数の孔により冷媒を分流する冷媒分流部と、
    該冷媒分流部の冷媒流れの下流側に設けられ、前記冷媒分流部により分流された冷媒を合流する冷媒合流部と、
    該冷媒合流部と接続され、前記冷媒合流部で合流した冷媒が流出する複数の冷媒導出管と、を備え、
    前記冷媒合流部は、前記冷媒分流部で分流された冷媒が衝突する衝突面を前記冷媒分流部と対向する位置に備え、
    前記冷媒分流部により分流された冷媒は、前記衝突面に衝突した後に前記複数の冷媒導出管を流れることを特徴とする冷媒分配器。
  2. 請求項1に記載の冷媒分配器において、
    前記冷媒流入部は、冷媒流れの下流側に向かうにつれて流路面積が拡大することを特徴とする冷媒分配器。
  3. 請求項1に記載の冷媒分配器において、
    前記冷媒分流部には、前記複数の孔を一つに合流する合流孔が形成され、該合流孔で冷媒が合流した後に前記冷媒合流部に流れることを特徴とする冷媒分配器。
  4. 請求項3に記載の冷媒分配器において、
    前記冷媒流入部は、冷媒を該冷媒流入部に導出する冷媒導入管と接続され、
    前記合流孔は、前記冷媒導入管の冷媒流れ方向と直交する前記冷媒分流部の断面の中心領域に形成されることを特徴とする冷媒分配器。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の冷媒分配器において、
    前記冷媒分流部の前記複数の孔のそれぞれの冷媒入口は、前記冷媒導入管の冷媒流れ方向と直交する前記冷媒分流部の断面の円周上に等間隔に形成されることを特徴とする冷媒分配器。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載の冷媒分配器において、
    前記衝突面は、前記冷媒分流部から該衝突面への方向に凹状に形成されることを特徴とする冷媒分配器。
  7. 請求項6に記載の冷媒分配器において、
    凹状に形成された前記衝突面の冷媒流れ方向の断面図は、三角形状又は半円形状に形成されることを特徴とする冷媒分配器。
  8. 請求項1〜4の何れかに記載の冷媒分配器において、
    前記冷媒合流部は、前記冷媒分流部側の面が前記衝突面から前記冷媒分流部への方向に凹状に形成されることを特徴とする冷媒分配器。
  9. 圧縮機、熱交換器および減圧装置を備えたヒートポンプ機器において、
    請求項1から8の何れかに記載の冷媒分配器により分配し、前記熱交換器に流入させることを特徴とするヒートポンプ機器。
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