JP2013050031A - 多翼送風機および空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】多翼送風機の性能を向上させるため、ファンケーシングと多翼ファンが接近する方向にファンケーシングの中心と多翼ファンの回転軸を偏心させたり、多翼ファンの径を大きくしたりすると、ファンケーシングと多翼ファンのリング部が接近しすぎ、接触する恐れが生じる。
【解決手段】円板状のハブに複数のブレードを円筒状に配置し、複数のブレードが形成する円の外径よりも大きな径のリング部でブレードのハブと反対側の端部を連接した多翼ファンと、渦巻き状の壁面と、壁面の一部分に設けた吐出口と吐出口と渦巻状の壁面を接続する舌部とを備え、側面に吸入口を設けたファンケーシングと、多翼ファンを駆動するモータとを備えた多翼送風機において、ファンケーシングの舌部および舌部近傍で、多翼ファンのリング部に対向する部分近傍に、ファンケーシングから外側に向けて凹部を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多翼送風機および多翼送風機を備えた空気調和機に関する。
空気調和機や換気扇などに使われる送風機に多翼送風機として、たとえば特許文献1(特開2008−208798号公報)に記載のものがある。
図10に従来の多翼送風機51の斜視図を示す。この多翼送風機51は円板状のハブ52の外周部に複数のブレード53を円筒状に配置した多翼ファン54と、多翼ファン54の回りを囲み、多翼ファンへの空気の吸込口と多翼ファン54から吐き出された空気の吐出流路を備えたファンケーシング55と多翼ファン54を回転駆動させるための図示しないモータとで構成される。ここでファンケーシング55は上下に分割することで多翼ファン54が組み込みできる構造となっている。ファンケーシング55の両側面には吸入口56が設けられており、正面に設けられた吐出口57の下部には吐出側と吸入側との境界となる舌部58が設けられている。なお、この図は両側面から空気を吸込む形式の多翼送風機であるが、吸入口を片側のみに設け、反対側の側面は塞いで片側からのみ空気を吸込む形式の多翼送風機もある。
図11に図10の多翼送風機51を多翼ファン54の回転軸に垂直な平面で切断した断面図を示す。ファンケーシング55はその吐出口57近傍を除いて、多翼ファン54の回転軸を中心とし、ファンケーシング55の吐出口上面57aに垂直で多翼ファン54の回転軸を通る直線Z上の点を起点60とする一定の拡大角を持った対数螺旋に沿った形状となっており、舌部58から吐出口57に向かって空間が徐々に拡大するように構成されている。つまり図11の位置61から図でいえば右下方向にその後右上方向に向かう空気の流れに沿って徐々に断面積が大きくなるように構成されるものである。ここで舌部58は直線Zから所定の角度θとなる位置61でファンケーシング55の螺旋と接し、更に吐出口下面57bとも接する円弧として形成されている。なお、ファンケーシング55の対数螺旋の起点60と中心間の距離は多翼ファン54の複数のブレード53が成す円の外周の半径と一致している。
特開2008−208798号公報
図10、図11で示した従来の多翼送風機51における問題についてさらに図12を用いて説明する。
図12は図10、図11の多翼ファン54の斜視図を示している。多翼ファン54は円板上のハブ52の外周の両側に複数のブレード53を円筒状に配置し、強度を確保するために複数のブレード53のハブ52と反対側の端部を連接するリング部59を備えた形状となっている。図12に示すように多翼ファン54はリング部59の径が円筒状に配置された複数のブレード53の成す外径よりも大きくなっている。そのため、リング部59と舌部58の端点との隙間Δが多翼ファン54とファンケーシング55との最小隙間となり、ファンケーシング55と多翼ファン54のブレード53の隙間寸法の設定を制限する。
すなわち、ファンケーシング55と多翼ファン54のブレード53を近づけようとしたときに、上記したようにリング部59の外形が大きいことから、リング部59がファンケーシング55に接近しすぎ、最悪の場合接触してしまうといった問題点があった。
そこで本発明は、ファンケーシング55と多翼ファン54のブレード53の隙間寸法を従来よりも接近可能とすることで、騒音が小さく、消費電力の小さい多翼送風機および空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、複数のブレードが円筒状に配置され、該円筒状に配置された複数のブレードのそれぞれの端部を連接する円形状のリング部を備え、リング部の外径は円筒状の外径よりも大きく構成された多翼ファンと、多翼ファンの周囲を覆うように配置される壁面と、壁面と繋がる舌部と、舌部と繋がる吐出口下面部と、吐出口下面部と吐出口上面部とにより形成される吐出口と、を備え、壁面と多翼ファンとの間に渦巻き状の空気流路が形成されるファンケーシングと、を備えた多翼送風機において、渦巻き状の空気流路は、舌部を始点として空気の流れに沿って断面積が大きくなるように形成され、さらに、渦巻き形状の空気流路を流れる空気は前記吐出口から吐出され、ファンケーシングの舌部近傍の多翼ファンのリング部と対向する部分に、リング部から舌部への方向に凹む凹部が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、ファンケーシングと多翼ファンの隙間寸法を従来よりも接近させることが可能となり、騒音が小さく、消費電力の小さい多翼送風機および空気調和機を提供することができる。
第1の実施例における多翼送風機の斜視図である。 第1の実施例における多翼送風機を多翼ファンの回転軸を通り、吐出口に垂直な平面で切断した断面図である。 第1の実施例における多翼送風機を図2の直線Xで示される平面で切断した断面図である。 第1の実施例における多翼送風機を図2の直線Yで示される平面で切断した断面図である。 第2の実施例における多翼送風機を多翼ファン回転軸に垂直で、多翼ファンのブレードの長手方向の略中間部にて切断した断面図である。 第2の実施例における多翼送風機を多翼ファンの回転軸に垂直で、多翼ファンのリング部を通る平面で切断した断面図である。 多翼ファンの風量−静圧特性を示す図である。 第3の実施例におけるファンケーシングを、多翼ファンの回転軸を含み、ファンケーシングの吐出口に垂直な平面で切断した際の、ファンケーシングの舌部近傍の断面図である。 第4の実施例である空気調和機の断面図である。 従来の多翼送風機の斜視図である。 従来の多翼送風機を多翼ファンの回転軸に垂直な平面で切断した断面図である。 多翼ファンの斜視図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、第1の実施例における多翼送風機の斜視図、図2は第1の実施例における多翼送風機1を、多翼ファン2の回転軸を通り、吐出口に垂直な平面で切断した断面図である。なお、これらの図には多翼ファンを回転させるためのモータは図示していない。ファンケーシング3は上下に分割できる構造となっており、内部に多翼ファン2が組み込まれる。ファンケーシング3の両側面には吸入口4が設けられており、正面に設けられた吐出口5の下部には吐出側と吸入側との境界となる舌部6が設けられている。多翼ファン2は円板上のハブ7の外周の両側に複数のブレード8を円筒状に配置し、多翼ファン2の両端部には強度を保持するために円形状のリング部9が多翼ファン2の各ブレード8を連接している。ここでリング部9の外径はハブ7に円筒状に取り付けられたブレード8が形成する円の外径よりも大きくなっている。また、ファンケーシング3は多翼ファン2のリング部9に対向する位置にて、舌部6近傍に凹部13を備えている。
図3に多翼送風機1を図2の直線Xで示される平面で切断した断面図を示す。ファンケーシング3はその吐出口5近傍を除いて、多翼ファン2の回転軸を中心とし、ファンケーシング3の吐出口上面5aに垂直で多翼ファンの回転軸を通る直線Z1上の点を起点10とする一定の拡大角を持った対数螺旋に沿った形状となっており、舌部6から吐出口5に向かって空間が徐々に拡大するように構成されている。つまり、図3でいえば11の位置から右下方向へ、そしてその後右上方向へと空気の流れに沿って徐々に流路の断面積が大きくなるように構成されるものである。なお、起点10の位置での対数螺旋の半径は、多翼ファン2の複数のブレード8が形成する円筒の外径よりも小さい値となっている。ここで舌部6は直線Z1から所定の角度θ1となる位置11でファンケーシング3の螺旋と接し、更に吐出口下面5bにも接する円弧として形成されている。この断面における多翼ファン2とファンケーシング3の最小隙間Δ1は舌部6の端点となる位置11と多翼ファン2のブレード8との距離となっている。
図4に多翼送風機1を図2の直線Yで示される平面で切断した断面図を示す。この断面は多翼ファン2のリング部9とファンケーシングの凹部13を通っている。図4に示すようにこの断面ではファンケーシング3の舌部6の一部から多翼ファンの回転方向に所定の角度θ2の間のみ、多翼ファン2のリング部9の外径から距離Δ2だけ大きい円弧で構成されており、これが凹部13となっている。つまり、この断面図において、多翼ファン2のリング部9がファンケーシング3の舌部近傍と最も近づくことになるため、このファンケーシング3の舌部近傍に凹部13を形成し、ファンケーシング3と多翼ファン2との接触を回避するようにしたものである。なお、破線は図3に示した断面でのファンケーシング3の形状を示している。ファンケーシング3の形状が図4で示す多翼ファン2のリング部9においても図3の形状であった場合、すなわち従来のファンケーシングであった場合、多翼ファン2とファンケーシングが接近しすぎているため、組立の誤差を考慮すると、上記したように接触の恐れが生じるが、本実施例の多翼送風機では、径の大きいリング部9の近傍のみファンケーシング3を大きく形成することで(つまり凹部13を形成することで)、ファンケーシング3と多翼ファン2の間に必要な隙間を確保しつつ、ブレード8とファンケーシング3を接近させることができる。
以上に説明したように本実施例の多翼送風機は、複数のブレード8が円筒状に配置され、該円筒状に配置された複数のブレード8のそれぞれの端部を連接する円形状のリング部9を備え、該リング部9の外径は前記円筒状の外径よりも大きく構成された多翼ファン2を備えている。また多翼送風機は、多翼ファン2の周囲を覆うように配置される壁面と、該壁面と繋がる舌部6と、該舌部6と繋がる吐出口下面部5bと、該吐出口下面部5bと吐出口上面部5aとにより形成される吐出口5と、を備え、壁面と多翼ファン2との間に渦巻き状の空気流路が形成されるファンケーシング3を備えている。
そして渦巻き状の空気流路は、舌部6を始点として空気の流れに沿って断面積が大きくなるように形成され、さらに、渦巻き形状の空気流路を流れる空気は吐出口5から吐出され、ファンケーシング3の舌部6近傍の多翼ファン2のリング部9と対向する部分に、リング部9から舌部6への方向に凹む凹部13が形成されたものである。またファンケーシング3は、円筒状の縦方向から壁面に形成された吸入口4を経て空気を吸込むように構成され、凹部13は、ファンケーシング3におけるリング部9と対向する部分から吸入口4にかけて形成されるものであることが望ましい。
このような構成にすることで、上記したようにファンケーシング3と多翼ファン2の間に必要な隙間を確保しつつ、ブレード8とファンケーシング3を接近させることができ、さらにファンケーシングと多翼ファンの隙間寸法を従来よりも接近させることが可能となることから、騒音が小さく、消費電力の小さい多翼送風機とすることができる。
なお、多翼ファン2のリング部9と凹部13の距離Δ2は、多翼ファン2のブレード8とファンケーシングの最小寸法Δ1と略同一とすれば、突出量を最小限とすることができ、製造上好都合である。また、凹部13の吸込口側の端面の位置をファンケーシング3の吸入口4の端面にあわせ、凹部13の幅L1は、リング部9の幅をL2、多翼ファン2の幅をL3、ファンケーシング3の吸入口4間の寸法をL4としたとき、L1>(L4−L3)+L2とすることで多翼ファン2のリング部9とファンケーシング3の隙間が確実に確保できる。
つまりファンケーシング3は、円筒状の縦方向及び該縦方向と反対方向の双方からそれぞれの吸入口4を経て空気を吸込むように構成された場合には、多翼ファン2のリング部9の回転軸方向の幅をL2、多翼ファン2の回転軸方向長さをL3、前記ファンケーシングの吸入口4間の距離をL4としたとき、凹部13の回転軸方向の幅L1を((L4−L3)+L2)以上とすることが望ましい。
ファンケーシング3は、円筒状の縦方向の一方方向から吸入口4を経て空気を吸込むように構成された場合には、多翼ファン2のリング部9の回転軸方向の幅をL2、多翼ファン2の回転軸方向長さをL3、ファンケーシング3の吸入口4と該吸入口と反対側の壁面との距離をL4としたとき、凹部13の回転軸方向の幅L1を((L4−L3)+L2)以上とすることが望ましい。
図5は、第2の実施例における多翼送風機を、多翼ファン25の回転軸に垂直で、多翼ファンのブレード18の長手方向の略中間部にて切断した断面図を示す。ファンケーシング15はその吐出口部16近傍を除いてファンケーシング15の吐出口上面16aに垂直でファンケーシング15の中心を通る直線Z2上に起点19を持った一定の拡大角の対数螺旋に沿った形状となっており、舌部17から吐出口16に向かって空間が徐々に拡大するように構成されている。ここで舌部17は直線Z2から所定の角度θ3となる位置20でファンケーシングの螺旋と接し、更に吐出口下面16bにも接する円弧として形成されている。また、多翼ファンはその回転軸がファンケーシングの中心に対して、図5の左下の方向に偏心している。これが前記第1の実施例と異なる点である。この断面における多翼ファン25とファンケーシング15の最小隙間Δ3は舌部の端点となる位置20と多翼ファン25のブレード18との距離となっている。
図6は第2の実施例における多翼送風機を、多翼ファン25の回転軸に垂直で、多翼ファン25のリング部26を通る平面で切断した断面図である。この断面ではファンケーシング15の舌部17の一部から多翼ファン25の回転方向に所定の角度θ4の間のみ、多翼ファン25のリング部26の外径から距離Δ4だけ大きい円弧で構成されており、これが凹部24となっている。なお破線は図5に示した断面でのファンケーシング15の形状を示すものである。ファンケーシングの形状が図6で示す多翼ファン25のリング部26近傍においても図5の形状であった場合すなわち従来のファンケーシングであった場合、多翼ファン25とファンケーシングが接近しすぎているため、組立の誤差を考慮すると接触の恐れが生じるが、本発明の多翼送風機では、径の大きいリング部26の近傍のみファンケーシング15を大きく形成することで、ファンケーシング15と多翼ファン25の間に必要な隙間を確保しつつ、ブレード18とファンケーシング15を接近させることができる。
図7に多翼ファンの回転軸をファンケーシングの中心に一致させた場合(偏心なし)とファンケーシングの吐出口下側方向に偏心させた場合(偏心有)の多翼送風機の風量−静圧特性を示す。図7に示すように多翼ファンの回転軸をファンケーシングの吐出口下側方向に偏心させると、より大きな静圧を得ることができる。ここで、本実施例のファンケーシングを用いれば、多翼ファンのブレードを最大限ファンケーシングに接近させることで図7の実線の特性が得られるが、従来のファンケーシングでは、リング部がファンケーシングに接触してしまうためにブレードをファンケーシングに接近させる量に限りがあり、図7の破線の特性しか得られない。また、騒音については多翼送風機を使用する動作点により、接近させた方が良い場合と、接近させない方が良い場合があり、接近させた方が良い動作点で用いる場合は、本発明により騒音の小さい多翼送風機を得ることができる。
なお、一般的には多翼ファンの回転軸を偏心させる場合は、ファンケーシングの吸入口もあわせて偏心させるが、ファンケーシングの吸込口は偏心させずにファンケーシングの中心にあわせたままにすることも考えられる。
図8は第3の実施例におけるファンケーシング27を、多翼ファンの回転軸を含み、ファンケーシング27の吐出口に垂直な平面で切断した際の、ファンケーシング27の舌部近傍の断面図である。ここでファンケーシング27は図示しない多翼ファンのリング部近傍に凹部28を設けた形状となっており、凹部28のファンケーシング27中央側には傾斜をつけたテーパ29が設けられている。ファンケーシングは樹脂成形にて製造することでコストを低減できるが、多翼ファンのリング部近傍に凹部を設けると金型から抜けない形状となる場合がある。そこで、凹部28のファンケーシング27の中央側に傾斜をつけることで金型をスライドさせる構造とし、樹脂一体成形を可能にできる。つまり本実施例の多翼送風機は、ファンケーシング27は樹脂射出成形で製造され、かつ前記凹部28にはファンケーシング27の中央に向かうにつれて凹みが小さくなるように傾斜29が設けられたものである。
なお、ここまでの実施例1ないし3では両側吸込みの多翼送風機について説明してきたが、本実施例は片側吸込みの多翼送風機にも適用できるものである。また、ファンケーシングの形状は対数螺旋としているが、その他の渦巻き形状でも良いし、ファンケーシングの寸法を小さくするために、渦巻きの一部を円弧とした形状であっても良い。
また、ファンケーシングに設ける凹部は多翼ファンのリング部近傍のみとしているが、リング部近傍からファンケーシングの吸入口までの部分を全て突出させ、多翼ファンのブレードに対向する部分のみを通常の形状のファンケーシングとしてもよい。
さらに、多翼ファンのブレードとファンケーシングの距離と多翼ファンのリング部とファンケーシングの距離とが略同じとなるように凹部を構成すると、ファンケーシングの突出を最小とすることができ、ファンケーシングの製造が容易となる。
図9は第4の実施例である空気調和機の断面図である。この空気調和機は天井吊下げ形と呼ばれる空気調和機の室内機で、筐体31内に設けられた仕切り板32に設置されたファンケーシング33とファンケーシング33内に配置された多翼ファン34と多翼ファン34の中心に回転軸を設置した図示しないモータとで構成される多翼送風機30を備えている。また、多翼送風機30の上流側には空気の吸込口となるフィルタ35と吸込みグリル36が配置されている。多翼送風機30の下流側には熱交換器37と熱交換器37に生じる結露水を受けるためのドレンパン38とを備え、吹き出し空気の向きを変えるための風向板39を配置した吹出口40を備えている。また、ファンケーシング33の舌部41近傍で、多翼ファン34に対向する部分に凹部42が設けられている。さらに、多翼ファンの回転軸はファンケーシングを形成する螺旋の中心から図9の左下の方向に偏心している。
すなわち、この空気調和機の室内機には実施例1〜3の何れかに記載の多翼送風機が用いられている。この空気調和機は、モータで多翼ファン34を回転させることで、室内空気を吸込みグリル36に設けられたフィルタ35を通してファンケーシング33の吸入口43から吸込み、多翼送風機30にて昇圧された後、ファンケーシング33の吐出口から吹出し、熱交換器37で冷却又は過熱された後、吹出口40から室内に吹き出される。ここで、多翼送風機には前記実施例に記載の多翼送風機を用いているため、必要風量を得るための回転数が少なくて済み、高効率な空気調和機を得ることができる。なお、本実施例では天井吊下げ形の室内機について説明したが、空気調和機は他の型式でも、室外機でも、多翼送風機を用いるものであれば本発明は共通して使用できる技術である。
1、30、51 多翼送風機
2、25、34、54 多翼ファン
3、15、27、33、55 ファンケーシング
4、43、56 吸入口
5、16、48、57 吐出口
6、17、41、58 舌部
7、52 ハブ
8、18、53 ブレード
9、26、59 リング部
10、19、60 ファンケーシングの螺旋の起点
11、20、61 舌部の端点
12、21、62 多翼ファンの回転方向を示す矢印
13、24、28、42 凹部
14、22、63 空気の流れを示す矢印
29 テーパ
31 筐体
32 仕切り板
35 フィルタ
36 吸込みグリル
37 熱交換器
38 ドレンパン
39 風向板
40 吹出口
44 電気品箱
45 吸込み空気の流れを示す矢印
46 ファンケーシング吐出口からの空気の流れを示す矢印
47 吹出口の空気の流れを示す矢印

Claims (8)

  1. 複数のブレードが円筒状に配置され、該円筒状に配置された複数のブレードのそれぞれの端部を連接する円形状のリング部を備え、該リング部の外径は前記円筒状の外径よりも大きく構成された多翼ファンと、
    該多翼ファンの周囲を覆うように配置される壁面と、該壁面と繋がる舌部と、該舌部と繋がる吐出口下面部と、該吐出口下面部と吐出口上面部とにより形成される吐出口と、を備え、前記壁面と前記多翼ファンとの間に渦巻き状の空気流路が形成されるファンケーシングと、
    を備えた多翼送風機において、
    前記渦巻き状の空気流路は、前記舌部を始点として空気の流れに沿って断面積が大きくなるように形成され、さらに、
    前記渦巻き形状の空気流路を流れる空気は前記吐出口から吐出され、
    前記ファンケーシングの舌部近傍の前記多翼ファンのリング部と対向する部分に、前記リング部から前記舌部への方向に凹む凹部が形成されたことを特徴とする多翼送風機。
  2. 請求項1に記載の多翼送風機において、
    前記ファンケーシングは、前記円筒状の縦方向から前記壁面に形成された吸入口を経て空気を吸込むように構成され、
    前記凹部は、前記ファンケーシングにおける前記リング部と対向する部分から前記吸入口にかけて形成されることを特徴とする多翼送風機。
  3. 請求項1又は2に記載の多翼送風機において、
    前記ファンケーシングは樹脂射出成形で製造され、かつ前記凹部には前記ファンケーシングの中央に向かうにつれて凹みが小さくなるように傾斜が設けられたことを特徴とする多翼送風機。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の多翼送風機において、
    前記ファンケーシングは、前記円筒状の縦方向及び該縦方向と反対方向の双方からそれぞれの吸入口を経て空気を吸込むように構成され、
    前記多翼ファンのリング部の回転軸方向の幅をL2、前記多翼ファンの回転軸方向長さをL3、前記ファンケーシングの吸入口間の距離をL4としたとき、前記凹部の回転軸方向の幅L1を((L4−L3)+L2)以上としたことを特徴とする多翼送風機。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載の多翼送風機において、
    前記ファンケーシングは、前記円筒状の縦方向の一方方向から前記吸入口を経て空気を吸込むように構成され、
    前記多翼ファンのリング部の回転軸方向の幅をL2、前記多翼ファンの回転軸方向長さをL3、前記ファンケーシングの吸入口と該吸入口と反対側の壁面との距離をL4としたとき、前記凹部の回転軸方向の幅L1を((L4−L3)+L2)以上としたことを特徴とする多翼送風機。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の多翼送風機において、
    前記ファンケーシングの壁面と前記多翼ファンのリング部との間の最小寸法と、前記ファンケーシングの壁面と前記多翼ファンのブレードとの間の最小寸法が略等しいことを特徴とする多翼送風機。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の多翼送風機において、
    前記多翼ファンの回転軸を前記ファンケーシングの壁面を形成する螺旋の中心から偏心させたことを特徴とする多翼送風機。
  8. 吸込口及び吹出口を有する筐体と、
    該筐体内に配置された熱交換器と、
    該熱交換器の上流側または下流側に配置され、筐体外部の空気を前記吸込口より吸込み、前記吹出口から吹き出す送風機と、を備えた空気調和機において、
    前記送風機に、請求項1〜7の何れかに記載の多翼送風機を用いたことを特徴とする空気調和機。
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