JP2013049155A - 光量補正方法、及び画像形成装置 - Google Patents

光量補正方法、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子の光量の補正量の飛びを小さくことで、きめの細かな光量補正を可能とする。
【解決手段】補正範囲Es内にて光量を補正する光量補正部100を用いて、LEDアレイ41の各発光素子間の光量差を小さくする光量補正方法であって、前記発光アレイ1本当たりの発光素子の輝度分布Bsの幅に対応して、前記補正範囲Esのレンジを個別設定する。このようにすれば、生産で生じる全輝度ばらつきをカバーできるようにレンジを設定する場合に比べて、補正範囲のレンジが狭くなるので、補正量の飛びが小さくなり、きめの細かな光量補正が可能となる。しかも、補正範囲Esのレンジを輝度分布Bsの幅に対応して個別設定しているので、補正しきれない発光素子の発生がない。
【選択図】図6

Description

本発明は、LEDアレイの光量を補正する技術に関する。
下記特許文献1には、本来の補正可能幅に入らない光量ばらつきを持った発光素子が生じた際に、周辺の発光素子を本来の補正目標からずらした目標値に補正し、補正しきれない発光素子と周辺の発光素子間の光量差を低減する技術が開示されている。
特開平10−181081公報
発光素子の輝度ばらつきはLEDアレイ単位では小さい。また、同じロットでは、LEDアレイ間の輝度ばらつきは小さい。しかし、製造上の理由からロットが変わるとLEDアレイ間の輝度ばらつきが大きくなる傾向になる。そのため、通常、生産で生じる全輝度ばらつきをカバーできるように、補正範囲のレンジを広くしてある。一方、光量補正に割り当てられたビット数は通常4ビット程度であることから、光量の調整段数は最大でも16段階しか設定できない。そのため、補正量の飛びが大きくなり、きめの細かい調整ができなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、発光素子の光量の補正量の飛びを小さくことで、きめの細かな光量補正を可能とする技術を提供することを目的とする。
本明細書によって開示される光量補正方法は、補正範囲内にて光量を補正する光量補正部を用いて、発光アレイの各発光素子間の光量差を小さくする光量補正方法であって、前記発光アレイ1本当たりの発光素子の輝度分布の幅に対応して、前記補正範囲のレンジを個別設定する。
このようにすれば、生産で生じる全輝度ばらつきをカバーできるようにレンジを設定する場合に比べて、補正範囲のレンジが狭くなるので、補正量の飛びが小さくなり、きめの細かな光量補正が可能となる。しかも、補正範囲のレンジを輝度分布の幅に対応して個別設定しているので、補正しきれない発光素子の発生がない。
本明細書によって開示される光量補正方法は、補正範囲内にて光量を補正する光量補正部を用いて、発光アレイを構成する発光チップの各発光素子間の光量差を小さくする光量補正方法であって、前記発光アレイを構成する前記発光チップ1本当たりの発光素子の輝度分布の幅に対応して、前記補正範囲のレンジを個別設定する。
このようにすれば、生産で生じる全輝度ばらつきをカバーできるようにレンジを設定する場合に比べて、補正範囲のレンジが狭くなるので、補正量の飛びが小さくなり、きめの細かな光量補正が可能となる。しかも、補正範囲のレンジを輝度分布の幅に対応して個別設定しているので、補正しきれない発光素子の発生がない。
上記光量補正方法では、以下とすることが好ましい。
・前記発光素子の発光時間のカウントに用いるクロックのクロック周期の変更により、前記補正範囲のレンジ設定を行う。
本発明によれば、補正量の飛びを小さくできるので、きめの細かな光量補正が可能となり、各発光素子間の光量差を小さくすることが可能となる。
一実施形態に係るカラープリンタの要部側断面図 LEDユニットおよびプロセスカートリッジの拡大図 LEDユニットを露光面側から見た図 発光制御部及び制御装置のブロック図 生産で生じる発光素子の全輝度分布を示す図 LED1本当たりの輝度分布と補正範囲の関係を示す図 補正テーブルの作成に必要なデータをまとめた図表 補正データを示す図 補正テーブルを示す図 LED1本当たりの各輝度分布と補正範囲の関係を示す図
<実施形態>
一実施形態について図1から図10を参照しつつ説明する。
1.カラープリンタの全体構成
図1に示すように、電子写真方式のカラープリンタ1は、本体筐体10内に、用紙Sを供給する給紙部20と、給紙された用紙Sに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Sを排出する排紙部90と、これらの各部の動作を制御する制御装置100とを備えている。尚、以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側」、紙面に向かって右側を「後側」とし、紙面に向かって奥側を「左側」、紙面に向かって手前側を「右側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
本体筐体10の上部には本体筐体10に対し相対的に開閉自在なアッパーカバー12が、後側に設けられたヒンジ12Aを支点として上下に回動自在に設けられている。アッパーカバー12の上面は、本体筐体10から排出された用紙Sを蓄積する排紙トレイ13となっており、下方には露光装置であるLEDユニット40が設けられている。
また、本体筐体10内には、各プロセスカートリッジ50を着脱自在に収容するカートリッジドロア15が設けられている。カートリッジドロア15は、左右に一対設けられた金属製のサイドプレート15A(片側のみ図示)と、一対のサイドプレート15Aを連結するクロスメンバー15Bが前後に一対設けられている。サイドプレート15Aは、LEDユニット40が有する露光ヘッドとしてのLEDアレイ41の左右方向の両側に配置され、感光体ドラム53を直接的または間接的に支持し、位置決めする部材である。LEDアレイ41の発光は、制御装置100及び発光制御部110により制御される。尚、制御装置100と発光制御部110が、本発明の光量補正部の一例である。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、本体筐体10に着脱自在に装着される給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Sを画像形成部30へ搬送する用紙供給機構22を主に備えている。用紙供給機構22は、給紙トレイ21の前側に設けられ、給紙ローラ23、分離ローラ24を主に備えている。
このように構成される給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Sが、一枚ずつ分離されて上方へ送られ、搬送経路28を通って後ろ向きに方向転換され、画像形成部30に供給される。
画像形成部30は4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを備える。4つのLEDユニット40、4つのプロセスカートリッジ50はブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色に対応する。
プロセスカートリッジ50は、アッパーカバー12と給紙部20との間で前後方向に並んで配置され、図2に示すように、ドラムユニット51と、ドラムユニット51に対して着脱自在に装着される現像ユニット61とを備えている。サイドプレート15Aは、プロセスカートリッジ50を支持しており、プロセスカートリッジ50は、感光体ドラム53を支持している。尚、各プロセスカートリッジ50は、現像ユニット61のトナー収容室66に収容されるトナーの色が相違するのみであり、構成は同一である。
ドラムユニット51は、ドラムフレーム52と、ドラムフレーム52に回転可能に支持される感光体の一例としての感光体ドラム53と、スコロトロン型帯電器54とを主に備えている。
現像ユニット61は、現像フレーム62と、現像フレーム62に回転可能に支持される現像ローラ63および供給ローラ64とを備え、トナーを収容するトナー収容室66を有している。プロセスカートリッジ50は、現像ユニット61がドラムユニット51に装着され、これにより、現像フレーム62とドラムフレーム52との間に上方から感光体ドラム53を臨める露光穴55が形成される。この露光穴55には下端にLEDアレイ41を保持したLEDユニット40が挿入される。LEDアレイ41の詳細については後述する。
転写ユニット70は、図1に示すように、給紙部20と各プロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71、従動ローラ72、搬送ベルト73および転写ローラ74を主に備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間に搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光体ドラム53に接している。また、搬送ベルト73の内側には、各感光体ドラム53との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光体ドラム53に対向して4つ配置されている。この転写ローラ74には、転写時に定電流制御によって転写バイアスが印加される。
定着ユニット80は、各プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の奥側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置され加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光体ドラム53の表面(感光面53A)が、スコロトロン型帯電器54により一様に帯電された後、各LEDアレイ41から照射されるLED光により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光体ドラム53上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、トナー収容室66内のトナーが、供給ローラ64の回転により現像ローラ63に供給され担持される。現像ローラ63上に担持されたトナーは、現像ローラ63が感光体ドラム53に対向して接触するときに、感光体ドラム53上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム53上でトナーが選択的に担持されて静電潜像が可視像化され、反転現像によりトナー像が形成される。
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Sが各感光体ドラム53と搬送ベルト73の内側に配置される各転写ローラ74との間を通過することで、各感光体ドラム53上に形成されたトナー像が用紙S上に転写される。そして、用紙Sが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙S上に転写されたトナー像が熱定着される。
排紙部90は、定着ユニット80の出口から上方に向かって延び、手前側に反転するように形成された排紙側搬送経路91と、用紙Sを搬送する複数対の搬送ローラ92を主に備えている。トナー像が転写され、熱定着された用紙Sは、搬送ローラ92によって排紙側搬送経路91を搬送され、本体筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13に蓄積される。
2.LEDアレイの構成
図3に示すように、LEDアレイ(本発明の「発光アレイ」の一例)41は、用紙の送り方向に直交する主走査方向に複数の発光素子Pを配置したものである。具体的には、回路基板CB上に20個のLEDアレイチップCHを千鳥状に配置した構成となっている。各LEDアレイチップCHは半導体プロセスにより、半導体基板上に発光素子Pたる発光ダイオードを複数形成したものである。このLEDアレイ41は、後述する発光制御部110により発光の信号が入力されることで、主走査方向の走査開始側(例えば、図3の左側)から走査終了側(例えば、図3の右側)へ向けて発光し、感光体ドラム53を露光する機能を果たす。尚、この実施形態では、LEDアレイ41を構成する各発光素子Pは、LEDアレイチップCH内では順次点灯され、各LEDアレイチップCH間では同時点灯される。
また、この例では図8にて示すように、回路基板CB上に各LEDアレイチップCHを主走査方向に直交する副走査方向にずらして千鳥配置しているが、これは製造上、発光素子Pをチップ縁まで形成できないからである。すなわち、千鳥配置することで、チップCH同士の継目における発光素子間の距離を基準ピッチに一致させている。
3.制御装置100と発光制御部110の説明
制御装置100はカラープリンタ1の全体を制御するものであり、CPUなどから構成される演算制御部100Aと、ROM100Bと、RAM100Cとを含む構成となっている。発光制御部110は、制御装置100と共に、LEDアレイ41の各発光素子Pを発光制御するものである。発光制御部110は、図4に示すようにASIC(Application Specific Integrated Circuit)120と、水晶発振器131を備える。ASIC120は駆動部121、PLL回路(位相同期回路)123、通信部125、通信部127を含む構成となっている。そして、ASIC120の駆動部121には、4組のLEDアレイ41が共通接続されており、ASIC120の駆動部121が4組のLEDアレイ41を一括して発光制御する構成となっている。
4.LEDアレイ41の発光制御
LEDアレイ41の各発光素子Pは輝度ばらつきを持っており、発光時間や電流値などの条件を一律同じにして点灯させると、光量に差が生じる結果、露光むらが発生し画品質に影響を及ぼす。そのため、発光時間や電流値を、発光素子Pごとに、値を補正して各発光素子Pの輝度ばらつきを補い、光量が均一になるように制御する必要がある。
ここで、光量を均一化するにあたり、生産で生じる全輝度分布Baがカバーされるように補正範囲Eaのレンジを設定すると、補正範囲Eaが広範になる。そのため、補正範囲Eaを4ビット、16段階など所定の段数で区切ると、1階調当たりの補正量、すなわち図5中のUが大きくなる。そのため、とびが大きくなり、各発光素子間の光量差を小さくできない。尚、1階調当たりとは1段当たりという意味である。
一方、LEDアレイチップCHは半導体技術により製造されることから、LEDアレイ1本の中では、同一ウエハから切り出されたLEDアレイチップCHが搭載されることが多く、生産で生じる全ての輝度ばらつきに比べて、低い輝度ばらつきに抑えられる傾向にある。
そこで、本実施形態では、LEDアレイ1本の輝度分布Bsの幅に対応して補正範囲Esのレンジ、すなわち補正範囲Esの幅を個別に指定する。これにより、生産で生じる全ての輝度分布Baの幅に対応して補正範囲Eaのレンジを指定する場合に比べて、補正範囲Esのレンジが狭くなる。そのため、補正段数、すなわち補正階調数を16段階に維持した場合、1階調あたりの補正量すなわち図6中のUが小さくなる。以上のことから、高精度で緻密な光量補正が可能となる。従って、各発光素子間の光量差が小さくなり、画品質が高まる。尚、輝度分布の幅とは、輝度分布の広がり、すなわち図5、図6における左右方向への広がりのことを意味する。
以下、各発光素子Pの光量補正の具体例を説明する。光量は輝度と発光時間の積で表わされることが知られており、ここでは、発光時間の調整により、発光素子Pの光量補正を行うものとする。尚、発光時間は、ASIC120の駆動部121にて、動作クロックCKをカウントする構成となっている。
(1)LEDアレイ1本あたり輝度分布Bsについて
本実施形態では、プリンタ1の製造段階で、LEDアレイ41の各発光素子Pを順に点灯させて、各発光素子Pの輝度を計測器(図略)にて計測することにより、LEDアレイ1本当たりの輝度分布Bsを得る。
(2)補正値データXについて
本実施形態では、4ビット、すなわち「0」〜「15」の16段の補正階調を設定している。補正値データXは、図8に示すように、各発光素子Pについて「0」〜「15」の16段階のどの補正階調を選択するか、その対応関係を定めるものである。図8の枠内の数字、例えば「2」、「1」、「3」等は補正階調の段数を示している。例えば、図8中の発光素子Pnであれば、補正階調は「2」となる。
補正値データXを決定するには、LEDアレイ1本当たりの輝度分布Bsを補正階調段数で分割し、分割した各区間Fに、補正値データXを輝度の明るい側から順に「0」、「1」、「2」・・「14」、「15」と割り振ってゆく。これにて、各発光素子Pの補正値データXを決定できる。
すなわち、図6に示す区間F0に含まれる発光素子Pの補正値データXは、補正階調「0」となり、その左隣りの区間F1に含まれる発光素子の補正値データXは補正階調「1」となる。その左隣りの区間F2に含まれる発光素子の補正値データXは補正階調「2」となる。このように、どの区分に属するかを分類する事で、各発光素子Pの補正階調たる補正値データXを求めることが出来る。この補正値データXはプリンタ1の製造段階で決定される。
(3)発光時間をカウントするクロックCKの決定
発光時間をカウントするクロックCK、より詳しく言えば発光時間を制御するASIC120の動作クロックCKのクロック周期Tcは、次の(A)式と(B)式に基づいて、制御装置100の演算制御部100Aにて決定される。
発光時間差T21=発光時間T2−発光時間T1・・(A)
発光時間T2は、計測したLEDアレイ1本の輝度分布Bsのうち、最小輝度の発光素子P2を目標光量に発光させる発光時間、すなわち発光時間の最大値である。また、発光時間T1は、計測したLEDアレイ1本の輝度分布Bsのうち、最大輝度の発光素子P1を目標光量に発光させる発光時間T1、すなわち発光時間の最小値である。
ここでは一例として、最小輝度の発光素子P2を目標光量に発光させる発光時間T2が「164」nsであり、最大輝度の発光素子P1を目標光量に発光させる発光時間T1が「102」nsであるとすると、発光時間差T21は「62」Secとなる。
クロック周期Tc=発光時間差T21/補正階調数・・・(B)
この例では、補正階調数は4ビット、16段であり、発光時間差T21は「62」secであることから、クロック周期Tcは「3.875」nsとなる。
尚、決定されたクロックCKの生成はASIC120のPLL回路123が担っている。すなわち、ASIC120は通信部125を介して制御装置110からクロック周期Tcのデータを受ける。すると、ASIC120は水晶発振器131の生成する原振クロックから、所望の動作クロックCKをPLL回路123に生成させる。上記例であれば、PLL回路123は、クロック周期Tcが「3.875ns」のクロックCKを生成する。そして、ASIC120は、生成したクロックCKを動作クロックとして動作する。尚、動作クロックを生成するまでの間、ASIC120は、制御装置100から仮のクロックを受けており、動作クロック生成前の段階でも動作することが可能である。
(4)補正テーブルの作成について
補正テーブルは、「0」〜「15」の全16段の補正階調と、クロックCKのカウント数を対応付けたものである(図9上段)。この例では、発光時間の最大値、すなわち発光時間T2が「164」nsであり、発光時間の最小値、すなわち発光時間T1が「102」nsであることから、発光時間の中央値T3は「133」nsとなる。
そして、1クロックが「3.875」nsであることから、補正階調のセンターにあたる7段目のカウント数は「34」となる。あとは、7段目のカウント数を基準に、各段のカウント数が決定される。すなわち、「0」段〜「6」段では、段が下がるに連れ、カウント数が1ずつ小さくなるようにカウント数が決定され、「8」段〜「15」段では、段が上がるに連れ、カウント数が1ずつ大きくなるようにカウント数が決定される。
上記のように作成された補正テーブルのカウント数を発光時間に戻すと、図9の下段に示すように、「0」段目の発光時間は「104.6」nsとなり、概ね発光時間の最小値である「102」nsに対応した値となり、また、「15」段目の発光時間は
「162.8」nsとなり、概ね発光時間の最大値である「164」nsに対応した値となる。以上により、補正範囲Esのレンジ、すなわち発光時間の調整幅は「62」nsとなり、LED1本当たりの輝度分布Bsの幅に相当する発光時間に、ほぼ等しくなる。
上記例では、LED1本当たりの輝度分布から求めた発光時間差T21が「62」nsであったことから、クロック周期Tcを「3.875」nsとしたが、例えば、LED1本当たりの輝度分布Bsから求めた発光時間差T21が「72」nsであれば、クロック周期Tcは「4.5」nsに決定され、LED1本当たりの輝度分布Bsから求めた発光時間差T21が「52」であれば、クロック周期Tcは「3.25」に決定される。すなわち、輝度分布Bsから算出された発光時間差T21に応じてクロックCKのクロック周期が変更されることとなる。
尚、次の(a)〜(c)の3つのデータは、各LEDアレイ41のEEPROM43に、LEDアレイ41又はプリンタ1の製造段階で書き込まれる。
(a)最小輝度の発光素子を目標光量にする発光時間T2
(b)最大輝度の発光素子を目標光量にする発光時間T1
(c)補正階調数、補正値データX
次に、発光制御部110による各発光素子Pの発光制御について説明する。制御装置100は、電源投入後、LEDアレイ41のEEPROM43から上記した(a)〜(c)のデータを、仮クロックにて動作するASIC120を介して読み出す。その後、上記した(A)、(B)式に基づき、ASICを動作させるクロックCKのクロック周期Tcを算出する。また、算出したクロック周期Tcから発光時間の中央値に対応するカウント数を算出して補正テーブルを作成する。
そして、クロックCKのデータと補正テーブルのデータは、仮クロックにより動作するASIC120に通信部125を通じて、制御装置100からASIC120に送信される。すると、仮クロックにて動作するASIC120は、PLL回路123にクロックCKを生成させ、生成されたクロックCKを動作クロックとする。
一方、電源投入後、制御装置100は印刷データを受けると、受信した印刷データをASIC120に送る。すると、ASIC120は通信部127を介して、印刷データを受信する。
印刷データの受信後、ASIC120は補正テーブルを参照しつつ、LEDアレイ41に搭載された各発光素子Pの発光時間を補正値データXに従って制御する。
すなわち、ASIC20の駆動部121は、補正値データXにて設定された数、PLL回路123の生成する動作クロックCKをカウントすることにより、各発光素子Pの発光時間を制御する。例えば、補正値データXが「1」である発光素子Pは、カウント数が28回であるため、発光時間が「108.5」nsに制御される。また、補正値データXが「2」である発光素子Pは、カウント数が29回であるため、発光時間が「112.4」nsに制御される。
このように本実施形態では、各発光素子Pの発光時間を、補正値データXに従って制御することで、各発光素子Pの光量を目標値に制御できる。しかも、補正範囲EsのレンジをLEDアレイ1本あたり輝度分布Bsに対応して決定している。このようにすれば、生産で生じる全輝度ばらつきをカバーできるようにレンジを設定する場合に比べて、補正範囲のレンジが狭くなるので、補正量の飛びが小さくなり、きめの細かな光量補正が可能となる。
そして更に、クロック周期Tcの数値変更により、補正範囲EsのレンジをLEDアレイ1本あたり輝度分布の幅に対応して個別設定しているので、補正しきれない発光素子の発生がない。よって、画質が高画質となる。また、クロック周期Tcであれば、PL回路123にて簡単に変更できるので、補正範囲Esのレンジ変更を簡単に行うことができるというメリットがある。
また、本実施形態では、4組のLEDアレイ41が搭載されている。そのため、4組のLEDアレイ41のそれぞれの輝度分布Bsに対応して補正範囲Esのレンジを設定することが好ましい。しかし、各輝度分布Bsに対応して補正範囲Esのレンジを設定するには、水晶発振器131の原振クロックから、クロック周期の異なる4パターンの動作クロックCKを生成する必要があり、処理が複雑になる。
そこで、本実施形態では、4組のLEDアレイ41のうち、もっとも広範な輝度分布Bsがカバーされるように補正範囲Esを設定、すなわち、クロックCKのクロック周期Tcを決定する。そして、決定したクロックCK及び補正範囲Esを4組のLEDアレイ41に対して共通使用する。このようにすれば、クロックCKを1パターンだけ生成すればよいので、4パターン生成する場合に比べて、制御装置100の演算制御部100Aの演算処理負担を軽くすることが可能となり、その分、印刷処理スピードが向上するなどの効果が得られる。
また、図10に示すように4組の輝度分布Bsの位置が異なる場合には、図9の補正テーブルに対して、位置ずれ分に相当するカウント数だけ各段のカウント数を一律増減することで、各輝度分布Bsに補正範囲Esを位置合わせできる。すなわち、クロックCKについては1パターンだけ使用し、レンジが等しい4組の補正テーブルを用いて、4組のLEDアレイ41の光量補正を行う。尚、図10では理解を容易にするため、輝度分布Bsを2組だけ示した図としてある。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、各発光素子Pの発光時間を調整することで光量を補正するようにしたが、各発光素子Pに流す電流値を調整すること、すなわち輝度を調整することで光量を補正してもよい。尚、電流値を調整方法の一例として抵抗値を変更する方法がある。
(2)上記実施形態では、LEDアレイ1本当たりの発光素子Pの輝度分布Bsに対応して補正範囲Esのレンジを設定したが、LEDアレイチップ(発光チップ)1本の発光素子の輝度分布Bsに対応して補正範囲Esのレンジを個別に設定してもよい。この場合、各LEDアレイチップCHごとに発光制御部110を設けて、そのLEDアレイチップCHの輝度分布の幅に対応した補正範囲が設定できるように、動作クロックCKを専用に設定するとよい。
(3)上記実施形態では、発光アレイの一例として、発光素子に発光ダイオードを用いたLEDアレイを例示したが、発光素子に有機EL(エレクトロルミネセンス)素子を用いた有機ELアレイを用いることも可能である。
1…プリンタ
30…画像形成部
40…LEDユニット
41…LEDアレイ(本発明の「発光アレイ」の一例)
100…制御装置(本発明の「光量補正部」の一例)
110…発光制御部(本発明の「光量補正部」の一例)
120…ASIC
121…駆動部
123…PLL回路
131…水晶発振器
Ba…全輝度分布
Bs…LEDアレイ1本当たりの発光素子の輝度分布
CH…LEDアレイチップ(本発明の「発光チップ」の一例)
Ea…補正範囲(生産で生じる全輝度分布に対応)
Es…補正範囲(LEDアレイ1本当たりに対応)
P…発光素子
CK…クロック
Tc…クロック周期

Claims (5)

  1. 補正範囲内にて光量を補正する光量補正部を用いて、発光アレイの各発光素子間の光量差を小さくする光量補正方法であって、
    前記発光アレイ1本当たりの発光素子の輝度分布の幅に対応して、前記補正範囲のレンジを個別設定する光量補正方法。
  2. 補正範囲内にて光量を補正する光量補正部を用いて、発光アレイを構成する発光チップの各発光素子間の光量差を小さくする光量補正方法であって、
    前記発光アレイを構成する前記発光チップ1本当たりの発光素子の輝度分布の幅に対応して、前記補正範囲のレンジを個別設定する光量補正方法。
  3. 前記補正範囲のレンジ設定を、前記発光素子の発光時間をカウントするクロック周期の変更により行う請求項1又は請求項2に記載の光量補正方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項の光量補正方法により光量を補正される発光アレイを露光装置として備える画像形成装置。
  5. 前記露光装置である発光アレイを複数組備える場合に、
    前記各発光アレイの輝度分布のうち、もっとも広範な輝度分布に対応して前記補正範囲のレンジを設定し、設定した補正範囲のレンジを各発光アレイ間にて共通使用する請求項4に記載の画像形成装置。
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