JP2013047488A - 冷却装置 - Google Patents

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英治 石川
Kazunori Nakamura
一紀 中村
Keiji Nishio
圭史 西尾
Takayuki Fujita
高幸 藤田
Hideo Nishioka
秀雄 西岡
Mamiko Inai
麻美子 稲井
Kenji Sato
賢治 佐藤
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Abstract

【課題】ポンプの駆動が停止された後においてもバッテリによることなく排気タービン過給機の冷却を好適に継続することができる。
【解決手段】第1冷却装置10は、ウォータポンプ11から圧送される冷却水を鉛直方向上方に位置するリザーブタンク50の第1室51に導入する導入通路20、第1室51内の冷却水をウォータポンプ11の上流側に戻す排出通路40、導入通路20から分岐するとともに第1室51に接続される通路であってその途中に過給機2が配置される分岐通路30を備える。下流側分岐管32全体が第1室51に向けて鉛直方向上方を指向している。第1連通孔57aは、第2接続口51b及び第1接続口51aよりも鉛直方向上方に位置している。上流側導入管21と中央導入管22との間には冷却水が逆流することを阻止する逆止弁60が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、排気タービン過給機に対して冷却水を流通させて冷却する冷却装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されるように、電動式のウォータポンプから圧送される冷却水を流通させることにより排気タービン過給機(以下、過給機)を冷却する冷却装置がある。
内燃機関の運転が停止され、これに伴ってウォータポンプの駆動を停止すると、未だ高温である過給機に対して冷却水が供給されなくなる。そして、過給機の軸受の温度が高く維持されている場合には、軸受の焼き付き、所謂コーキングが発生するおそれがある。そのため、上記特許文献1に記載の技術では、機関停止後においてもウォータポンプの駆動を継続して冷却水の流通させ続けることでこうした不都合の発生を抑制するようにしている。
特開平1―177414号公報
ところが、このように機関停止後においてもウォータポンプの駆動を継続すると、ウォータポンプに対して給電をし続けることでバッテリの電力消費量が増大することとなる。そのため、オルタネータの発電量が増大し、これに伴い機関負荷が増大することで、内燃機関の燃費を悪化させるといった問題が生じる。
尚、こうした問題は上述したような電動式のウォータポンプに限定されるものではなく、機関出力軸により駆動される機関駆動式のウォータポンプにおいても共通して生じ得る。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポンプの駆動が停止された後においてもバッテリによることなく排気タービン過給機の冷却を好適に継続することのできる冷却装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、ポンプから圧送される冷却水を鉛直方向上方に位置する貯留室に導入する導入通路と、前記貯留室内の冷却水を前記ポンプの上流側に戻す排出通路と、前記導入通路から分岐するとともに前記貯留室に接続される通路であってその途中に排気タービン過給機が配置される分岐通路とを備える冷却装置において、前記分岐通路のうち前記排気タービン過給機から前記貯留室に接続されるまでの部位全体が同貯留室に向けて鉛直方向上方を指向し、前記貯留室において前記排出通路が接続される排出側接続部は前記分岐通路が接続される分岐側接続部及び前記導入通路が接続される導入側接続部よりも鉛直方向上方に位置し、前記排出通路及び前記導入通路において前記ポンプから前記分岐通路との分岐部までの部位の少なくとも一方には前記導入通路及び分岐通路内を冷却水が逆流することを阻止する逆止弁が設けられてなることをその要旨としている。
同構成によれば、ポンプの駆動時には、ポンプから圧送される冷却水は導入通路を介して貯留室内に導入される。また、ポンプから圧送される冷却水の一部は分岐通路を介して貯留室内に導入される。このとき、分岐通路の途中に配置された排気タービン過給機(以下、過給機)を通過する際に同過給機の冷却が行なわれる。また、貯留室内の冷却水が増大してその水位が上昇し、排出側接続部を上回ると、当該上回った冷却水が排出通路を介してポンプの上流側に排出される。
ここで、分岐通路のうち過給機から貯留室に接続されるまでの部位全体が同貯留室に向けて鉛直方向上方を指向した、所謂上げ勾配とされている。また、排出側接続部が分岐側接続部及び導入側接続部よりも鉛直方向上方に位置している。また、導入通路内及び分岐通路内を冷却水が逆流することが逆止弁により規制される。これらのことから、例えば機関運転停止に伴ってポンプの駆動が停止された後においては、冷却水の圧送が行なわれなくなるものの、導入通路及び分岐通路を通じて冷却水の逆流が生じることがない。このため、貯留室内の冷却水の水位が上記分岐側接続部を下回らない。このため、分岐通路、貯留室、及び導入通路によって冷却水で満たされた閉回路が形成されることとなる。これにより、過給機により加熱された冷却水が自然対流によって上記閉回路内全体を循環するようになる。従って、ポンプの駆動が停止された後においてもバッテリによることなく排気タービン過給機の冷却を好適に継続することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷却装置において、前記貯留室は隔壁により区画された複数の室を有するリザーブタンクの一部とされ、前記排出側接続部は前記複数の室のうち前記貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁を連通する連通孔とされてなることをその要旨としている。
同構成によれば、ポンプの駆動時にはリザーブタンクの貯留室から溢れ出た冷却水は、貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁の連通孔から該隣接する室に排出される。すなわち、リザーブタンクにおいて貯留室よりも下流側の室は本発明に係る排出通路として機能する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の冷却装置において、前記リザーブタンクは少なくとも3つの室が連通孔を介して直列にて接続されるとともに同連通孔を介して冷却水の流通が可能とされるものとされ、前記排出側接続部は、前記複数の室のうち前記貯留室に隣接する室とその他の室とを連通する連通孔よりも鉛直方向上方に位置してなることをその要旨としている。
同構成によれば、貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁の連通孔が他の隔壁の連通孔よりも鉛直方向上方に位置している。従って、排出側接続部を分岐側接続部及び導入側接続部よりも鉛直方向上方に位置するものとすることが容易にできる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の冷却装置において、前記リザーブタンクの複数の隔壁のうち前記貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁以外の隔壁には同隔壁の連通孔よりも鉛直方向上方に位置して換気を行なう換気孔が形成され、前記貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁には前記換気孔に対応する位置に前記排出側接続部のみが形成されてなることをその要旨としている。
同構成によれば、貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁には、他の隔壁における連通孔の形成位置に対応する位置には連通孔が形成されておらず、他の隔壁における換気孔の形成位置に対応する位置に排出側接続部のみが形成されている。従って、排出側接続部を分岐側接続部及び導入側接続部よりも鉛直方向上方に位置するものとすることが容易にできる。
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明は、請求項5に記載の発明によるように、前記導入通路において前記分岐通路との分岐部から前記貯留室までの間には前記排気タービン過給機により圧縮された空気を冷却するインタークーラが配置されてなるといった態様をもって具体化することができる。この場合、ポンプから圧送される冷却水をインタークーラに対して直接導入することができるとともに、ポンプから圧送される冷却水の一部を過給機に対して直接導入することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の冷却装置において、当該冷却装置は内燃機関の機関本体を冷却する装置とは独立してなることをその要旨としている。
同構成によれば、当該冷却装置が内燃機関の機関本体を冷却する装置とは独立して設けられているため、導入通路、分岐通路、及び排出通路といった当該冷却装置を構成する部材の配置の自由度を大きくすることが容易にできる。
本発明の一実施形態における冷却装置について、同冷却装置として機能する第1冷却装置を含む内燃機関の冷却装置の概略構成を示す概略図。 同実施形態の第1冷却装置においてウォータポンプからリザーブタンクまでの構成を中心とした概略構成を示す概略図。 比較例の冷却装置においてウォータポンプからリザーブタンクまでの構成を中心とした概略構成を示す概略図。 比較例の冷却装置において過給機からリザーブタンクまでの構成を中心とした概略構成を示す概略図。
以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る冷却装置を具体化した一実施形態について詳細に説明する。
図1に、本実施形態の冷却装置(以下、第1冷却装置10)を含む内燃機関の冷却装置の概略構成を示す。尚、図1には、ウォータポンプ11及びウォータポンプ71が駆動されているときの冷却水の流れが矢印にて示されている。
図1に示すように、内燃機関の冷却装置は、大きくは排気タービン過給機(以下、過給機2)及びインタークーラ3の双方の冷却を行なうための第1冷却装置10と、機関本体1の冷却を行なうための第2冷却装置70とからなる。
第1冷却装置10は、電動式のウォータポンプ11、リザーブタンク50、ウォータポンプ11から圧送された冷却水をリザーブタンク50に導入するための導入通路20、及びリザーブタンク50内の冷却水をウォータポンプ11の上流側に戻すための排出通路40を備えている。導入通路20の途中には当該装置10の冷却対象であるインタークーラ3が配置されており、インタークーラ3内部に冷却水を流通させることで、内燃機関の吸気通路(図示略)において過給機2により圧縮された空気が冷却される。また、排出通路40の途中にはラジエータ12が配置されており、ラジエータ12内部に冷却水を流通させることで当該冷却水が冷却される。
また、第1冷却装置10は、導入通路20においてウォータポンプ11とインタークーラ3との間の部位から分岐してリザーブタンク50に接続される分岐通路30を備えている。分岐通路30の途中には当該装置10の冷却対象である過給機2が配置されており、過給機2内部に冷却水を流通させることで、過給機2が冷却される。
第2冷却装置70は、電動式のウォータポンプ71、ウォータポンプ71から圧送された冷却水を機関本体1内部、具体的にはシリンダブロックやシリンダヘッドに形成されたウォータジャケット内部に流通させるための冷却水通路73を備えている。機関本体1から流出した冷却水は冷却水通路73を通じてラジエータ72に導入され、このラジエータ72を通過する際に冷却水が冷却される。こうして冷却された冷却水は再びウォータポンプ71の上流側に戻される。すなわち、第1冷却装置10における冷却水通路(導入通路20、分岐通路30、及び排出通路40)は第2冷却装置70の冷却水通路73とは独立しており、第1冷却装置10と第2冷却装置70とは互いに独立している。
次に、図2を参照して、第1冷却装置10の構成について詳細に説明する。尚、図2に、第1冷却装置10においてウォータポンプ11からリザーブタンク50までの構成を中心とした概略構成を示す。
図2に示すように、リザーブタンク50は、ウォータポンプ11、導入通路20、及び分岐通路30よりも鉛直方向上方に位置している。リザーブタンク50の内部には、その外壁50aと、鉛直方向に沿って延びる4つの隔壁56a〜56dとによって区画される5つの室51〜55が形成されている。4つの隔壁56a〜56dは互いに平行に配置され、5つの室51〜55は直列に配置されている。具体的には、図中において左側から順に、第1室51、第2室52、第3室53、第4室54、及び第5室55とされる。また、第1室51と第2室52とは第1隔壁56aにより区画され、第2室52と第3室53とは第2隔壁56bにより区画され、第3室53と第4室54とは第3隔壁56cにより区画され、第4室54と第5室55とは第4隔壁56dにより区画されている。尚、第1室51が本発明に係る貯留室に相当する。
第1隔壁56aには第1室51の上面近傍に第1連通孔57aが貫通形成されており、第1室51と第2室52とは第1連通孔57aにより連通接続されている。
第2隔壁56bには第2室52の下面近傍に第2連通孔57bが貫通形成され、第2室52の上面近傍に第2換気孔58bが貫通形成されており、第2室52と第3室53とは第2連通孔57b及び第2換気孔58bにより連通接続されている。
第3隔壁56cには第3室53の下面近傍に第3連通孔57cが貫通形成され、第3室53の上面近傍に第3換気孔58cが貫通形成されており、第3室53と第4室54とは第3連通孔57c及び第3換気孔58cにより連通接続されている。
第4隔壁56dには第4室54の下面近傍に第4連通孔57dが貫通形成され、第4室54の上面近傍に第4換気孔58dが貫通形成されており、第4室54と第5室55とは第4連通孔57d及び第4換気孔58dにより連通接続されている。
すなわち、リザーブタンク50の5つの室51〜55はこれら連通孔57a〜57dを介して直列にて接続されるとともにこれら連通孔57a〜57dを介して冷却水の流通が可能とされている。
また、第1隔壁56aには、他の隔壁56b〜56dにおける連通孔57b〜57dの形成位置に対応する位置には連通孔が形成されておらず、他の隔壁56b〜56dにおける換気孔58b〜58dの形成位置に対応する位置に第1連通孔57aのみが形成されている。
ここで、第2連通孔57b、第3連通孔57c、及び第4連通孔57dは鉛直方向において互いに同一の位置に形成されている。また、第2換気孔58b、第3換気孔58c、及び第4換気孔58dは鉛直方向において互いに同一の位置に形成されている。
また、第4室54の上面に形成された開口部には冷却水を補充するためのフィラーキャップ59が取り付けられている。
導入通路20は、ウォータポンプ11側から順に、上流側導入管21、中央導入管22、及び下流側導入管23によって構成される。ここで、上流側導入管21と中央導入管22との間には、上流側導入管21側から中央導入管22側への冷却水の流れを許容する一方、その逆、すなわち中央導入管22側から上流側導入管21側への冷却水の流れを阻止する逆止弁60が設けられている。中央導入管22と下流側導入管23との間にはインタークーラ3が設けられている。
この下流側導入管23はリザーブタンク50において第1室51の下面に形成された第1接続口51aに接続されている。
分岐通路30は、ウォータポンプ11側から順に上流側分岐管31及び下流側分岐管32によって構成されている。上流側分岐管31と下流側分岐管32との間には過給機2が設けられている。上流側分岐管31は中央導入管22の途中に接続されている。また、下流側分岐管32はリザーブタンク50において第1室51の側面に形成された第2接続口51bに接続されている。ここで、ここで、第2接続口51bは第1連通孔57aよりも鉛直方向下方に位置している。すなわち、第1連通孔57aは、第2接続口51b及び第1接続口51aよりも鉛直方向上方に位置している。
上流側分岐管31はその全体が過給機2に向けて鉛直方向上方を指向した、所謂上げ勾配な形状を有している。下流側分岐管32は過給機2との接続部から鉛直方向に沿って上方に延びるとともに屈曲してからリザーブタンク50に向けて直線状に傾斜して延びている。すなわち、下流側分岐管32はその全体がリザーブタンク50(第1室51)に向けて鉛直方向上方を指向した、所謂上げ勾配な形状を有している。
排出通路40は、リザーブタンク50に接続される排出管41を備えている。この排出管41は第5室55の下面に形成された排出口55cに接続されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1及び図2に示すように、ウォータポンプ11の駆動時には、ウォータポンプ11から圧送される冷却水は導入通路20を介してリザーブタンク50の第1室51内に導入される。このとき、導入通路20の途中に配置されたインタークーラ3を通過する際に過給機2により圧縮された空気が冷却される。
また、ウォータポンプ11から圧送される冷却水の一部は分岐通路30を介して第1室51内に導入される。このとき、分岐通路30の途中に配置された過給機2を通過する際に過給機2、特にその軸受が冷却される。
また、第1室51内の冷却水が増大してその水位が上昇し、第1連通孔57aの下面を上回ると、当該上回った冷却水がリザーブタンク50の他の室52〜55、及び排出管41を通じて、すなわち排出通路40を介して排出される。
ここで、本実施形態では、下流側分岐管32全体が第1室51に向けて鉛直方向上方を指向した、所謂上げ勾配とされている。また、第1連通孔57aが第2接続口51b及び第1接続口51aよりも鉛直方向上方に位置している。また、導入通路20内及び分岐通路30内を冷却水が逆流する、すなわち図2において上方から下方に流れることが逆止弁60により規制される。
これらのことから、機関運転停止に伴ってウォータポンプ11の駆動が停止された後においては、冷却水の圧送が行なわれなくなるものの、導入通路20及び分岐通路30を通じて冷却水の逆流が生じることがない。このため、第1室51内の冷却水の水位が上記第2接続口51bを下回らない。このため、分岐通路30、第1室51、及び導入通路20によって冷却水で満たされた閉回路が形成されることとなる。これにより、図2に矢印にて示すように、過給機2により加熱された冷却水が自然対流によって上記閉回路内全体を循環するようになる。
これに対して、図3に示す比較例のように、第1連通孔157aが他の連通孔157b〜157eと同様にして第1隔壁156aの下面近傍に形成されており、第2接続口151bよりも鉛直方向下方に位置している、或いは、図2に示した逆止弁を備えていない場合における冷却水の挙動について説明する。この場合、ウォータポンプ111の駆動が停止された後においては、リザーブタンク150の第1室151内の冷却水は第1連通孔157aを通じて他の室152〜155、及び排出管141を通じて排出される。また、リザーブタンク150の第1室151内の冷却水は下流側導入管123及び上流側導入管121を通じて排出される。このため、第1室151内の冷却水の水位が低下することとなり、上述した冷却水で満たされた閉回路が形成されることはなく、上記自然対流による冷却水の循環が生じない。
また、図3に示す比較例のように、内燃機関のレイアウトによってはリザーブタンク50の側面近傍に位置する構造体Sの存在により、下流側分岐管132(分岐通路130)全体を第1室151に向けて鉛直方向上方を指向した、所謂上げ勾配とすることができないことがある。
これに対して、図4に示すように、構造体Sとの干渉を回避するように下流側分岐管232を上げ勾配及び下げ勾配の双方を含むものとした場合には、以下の理由から上述した冷却水で満たされた閉回路を形成することができず、上記自然対流による冷却水の循環が生じない。すなわち、図4に示すように、下流側分岐管232の一部に下げ勾配とされる部位が存在すると、過給機202からの受熱により発生した蒸気が下流側分岐管232の内部に滞留するようになるためである。
尚、図3では、図2に示す構成と同一又は対応する構成に対して「100」を加算した符号を付している。また、図4では、図2に示す構成と同一又は対応する構成に対して「200」を加算した符号を付している。
以上説明した本実施形態に係る冷却装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)分岐通路30を構成する下流側分岐管32全体が第1室51に向けて鉛直方向上方を指向している。また、リザーブタンク50の第1連通孔57aは第2接続口51b及び第1接続口51aよりも鉛直方向上方に位置している。また、上流側導入管21と中央導入管22との間には導入通路20及び分岐通路30内を冷却水が逆流することを阻止する逆止弁60が設けられている。こうした構成によれば、ウォータポンプ11の駆動が停止された後においてもバッテリによることなく冷却水を自然循環させて過給機2の冷却を好適に継続することができる。
(2)第1連通孔57aは、第2連通孔57b、第3連通孔57c、及び第4連通孔57dよりも鉛直方向上方に位置している。すなわち、第1隔壁56aには他の隔壁56b〜56dの換気孔58b〜58dに対応する位置に第1連通孔57aのみが形成されている。すなわち、第1連通孔57aが他の隔壁56b〜56dの連通孔57b〜57dよりも鉛直方向上方に位置している。こうした構成によれば、第1連通孔57aを第2接続口51b及び第1接続口51aよりも鉛直方向上方に位置するものとすることが容易にできる。
(3)第1冷却装置10は内燃機関の機関本体1を冷却する第2冷却装置70とは独立している。こうした構成によれば、第1冷却装置10が内燃機関の機関本体1を冷却する第2冷却装置70とは独立して設けられているため、導入通路20、分岐通路30、及び排出通路40といった第1冷却装置10を構成する部材の配置の自由度を大きくすることが容易にできる。
尚、本発明に係る冷却装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、電動式のウォータポンプ11を備えるものについて例示したが、これに代えて機関駆動式のウォータポンプを備えるものとしてもよい。
・上記実施形態によるように、第1冷却装置10を第2冷却装置70とは独立したものとすることが、導入通路20、分岐通路30、及び排出通路40といった第1冷却装置10を構成する部材の配置の自由度を容易に大きくする上では望ましい。また、過給機2及びインタークーラ3の的確な冷却を図る上では望ましい。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明に係る冷却装置を内燃機関の機関本体を冷却する装置の一部として構成することもできる。
・上記実施形態では、導入通路20の途中にインタークーラ3が配置されるものについて例示したが、導入通路20の途中に配置される冷却対象はインタークーラ3に限定されるものではない。これに加えて、或いはこれに代えて、他の冷却対象を配置するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1隔壁56aに第1連通孔57a(排出側接続部)のみが形成されるものについて例示した。これに代えて、第1連通孔57aに加えて、他の隔壁56b〜56dと同様な換気孔58b〜58dを形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、隔壁56a〜56dが互いに平行となるように配置され、各室51〜55が直列に配置されるものについて例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明に係る貯留室のみを有するリザーブタンクであってもよい。
1…機関本体、2,202…過給機、3…インタークーラ、10…第1冷却装置、11,111…ウォータポンプ、12…ラジエータ、20…導入通路、21,121…上流側導入管、22…中央導入管、23,123…下流側導入管、30,130…分岐通路、31…上流側分岐管、31a…分岐部、32,132,232…下流側分岐管、40…排出通路、41,141…排出管、50,150…リザーブタンク、50a…外壁、51,151…第1室(貯留室)、51a…第1接続口(導入側接続部)、51b,151b…第2接続口(分岐側接続部)、52,152…第2室、53,153…第3室、54,154…第4室、55,155…第5室、55c…排出口、56a…第1隔壁、56b…第2隔壁、56c…第3隔壁、56d…第4隔壁、57a,157a…第1連通孔(排出側接続部)、57b…第2連通孔、57c…第3連通孔、57d…第4連通孔、58b…第2換気孔、58c…第3換気孔、58d…第4換気孔、59…フィラーキャップ、60…逆止弁、70…第2冷却装置、71…ウォータポンプ、72…ラジエータ、73…冷却水通路、S…構造体。

Claims (6)

  1. ポンプから圧送される冷却水を鉛直方向上方に位置する貯留室に導入する導入通路と、前記貯留室内の冷却水を前記ポンプの上流側に戻す排出通路と、前記導入通路から分岐するとともに前記貯留室に接続される通路であってその途中に排気タービン過給機が配置される分岐通路とを備える冷却装置において、
    前記分岐通路のうち前記排気タービン過給機から前記貯留室に接続されるまでの部位全体が同貯留室に向けて鉛直方向上方を指向し、
    前記貯留室において前記排出通路が接続される排出側接続部は前記分岐通路が接続される分岐側接続部及び前記導入通路が接続される導入側接続部よりも鉛直方向上方に位置し、
    前記排出通路及び前記導入通路において前記ポンプから前記分岐通路との分岐部までの部位の少なくとも一方には前記導入通路及び分岐通路内を冷却水が逆流することを阻止する逆止弁が設けられてなる
    ことを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記貯留室は隔壁により区画された複数の室を有するリザーブタンクの一部とされ、
    前記排出側接続部は前記複数の室のうち前記貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁を連通する連通孔とされてなる
    ことを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項2に記載の冷却装置において、
    前記リザーブタンクは少なくとも3つの室が連通孔を介して直列にて接続されるとともに同連通孔を介して冷却水の流通が可能とされるものとされ、
    前記排出側接続部は、前記複数の室のうち前記貯留室に隣接する室とその他の室とを連通する連通孔よりも鉛直方向上方に位置してなる
    ことを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項3に記載の冷却装置において、
    前記リザーブタンクの複数の隔壁のうち前記貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁以外の隔壁には同隔壁の連通孔よりも鉛直方向上方に位置して換気を行なう換気孔が形成され、
    前記貯留室とこれに隣接する室とを区画する隔壁には前記換気孔に対応する位置に前記排出側接続部のみが形成されてなる
    ことを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    前記導入通路において前記分岐通路との分岐部から前記貯留室までの間には前記排気タービン過給機により圧縮された空気を冷却するインタークーラが配置されてなる
    ことを特徴とする冷却装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    当該冷却装置は内燃機関の機関本体を冷却する装置とは独立してなる
    ことを特徴とする冷却装置。
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