JP2013043994A - 溶銑の脱硫方法 - Google Patents
溶銑の脱硫方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013043994A JP2013043994A JP2011180089A JP2011180089A JP2013043994A JP 2013043994 A JP2013043994 A JP 2013043994A JP 2011180089 A JP2011180089 A JP 2011180089A JP 2011180089 A JP2011180089 A JP 2011180089A JP 2013043994 A JP2013043994 A JP 2013043994A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot metal
- desulfurization
- molten iron
- lime
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 [Cn]CCC1CCCC1 Chemical compound [Cn]CCC1CCCC1 0.000 description 2
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
【解決手段】溶銑鍋1が待機中に、溶銑鍋1に保持された溶銑8に、脱硫スラグ9をホッパ10から投入シュート6を介して上置き添加して、予め脱硫スラグの昇温処理を行う。その後、予め脱硫スラグ9の昇温処理を施された溶銑8に、回転シャフト4に取り付けられたインペラ羽根3を浸漬して回転させることで、溶銑8の機械撹拌を開始し、しかる後、溶銑8に、石灰11を上吹きランス7を介して搬送ガスとともに上吹き添加して脱硫処理を行う。なお、溶銑に、石灰を上吹き添加して脱硫処理を行うのに替えて、石灰を上吹きと上置きの両方の方法で添加して脱硫処理を行うようにしてもよい。
【選択図】図1
Description
このうち、溶銑の脱硫処理においては、溶銑鍋に溶銑を保持し、脱硫剤を溶銑上に添加し、羽根を有するインペラと称する回転子を溶銑内に浸漬して回転させ、溶銑を撹拌することにより脱硫反応を促進する方法(機械撹拌式溶銑脱硫法)が知られている。このとき使用する脱硫剤としては、石灰(CaO)粉を主成分とする脱硫剤やカルシウムカーバイド(CaC2)などが挙げられるが、処理コストの面からCaO粉を主成分とする脱硫剤が多く用いられてきた。
〔S〕+CaO=(CaS)+〔O〕
ここで、〔S〕は溶銑中の硫黄、(CaS)はスラグ中のCaS、〔O〕は溶銑中の酸素を示す。
機械撹拌式溶銑脱硫法において、脱硫剤の溶銑内での分散と脱硫反応の促進を実現する方法の一つとして、例えば、特許文献1には、溶銑鍋に収納した溶銑に脱硫剤を添加し、インペラで回転撹拌し、かつ撹拌流を鍋内壁面もしくは鍋内壁面近傍に設けた整流体に衝突させ、鍋内壁面を下降しかつ鍋中心部に回流する溶銑流に脱硫剤を巻き込んで脱硫する溶銑の脱硫方法が記載されている。
また、特許文献2には、脱硫剤を分割して添加するものとし、脱硫剤の一部を溶銑浴面上に上置き添加し、残りを撹拌羽根によって撹拌されている溶銑浴面上に上吹きランスを介して搬送ガスとともに上吹き添加する溶銑の脱硫方法が記載されている。特許文献2に記載された技術によれば、フッ素を使用しない脱硫剤を用いても脱硫反応を促進することができるとしている。
発明者らは、この待機時間中に、予め、CaO系再利用脱硫スラグ(脱硫スラグ)を上置き添加しておくようにすることで、攪拌処理前に脱硫スラグの温度が上昇することにより攪拌時の脱硫スラグの微細化を助け、実質的に反応速度の向上、さらには生産性向上につなげられることに想到し、本発明をなすに至った。
(1)溶銑鍋に保持した溶銑に石灰と脱硫スラグとを添加して脱硫処理を行う溶銑の脱硫方法において、
前記溶銑鍋が待機中に、該溶銑鍋の溶銑に、前記脱硫スラグを上置き添加して、予め前記脱硫スラグの昇温処理を行った後、前記溶銑の機械撹拌を開始し、しかる後、前記溶銑に、前記石灰を上吹き添加して脱硫処理を行うことを特徴とする溶銑の脱硫方法。
(2)前記溶銑に、前記石灰を上吹き添加して脱硫処理を行うのに替えて、前記石灰を上吹きと上置きの両方の方法で添加して脱硫処理を行うことを特徴とする(1)に記載の溶銑の脱硫方法。
上置き添加する脱硫スラグ9は、CaO/SiO2が質量比で2以上、CaO含有量が40質量%以上、Al2O3含有量が10質量%以下、S含有量が5.0質量%以下であるのが好ましい。また、上吹き添加する石灰11は、CaOを50質量%以上含有するものが好ましい。なお、その他の成分として必要に応じてAl2O3、MgOなどの滓化促進剤を含有してもよいことは言うまでもない。
また、脱硫スラグ9の粒径は、10mm篩下とするのが好ましい。さらに、上吹き添加する石灰11の粒径は、1mm篩下とするのが好ましい。
上吹き添加する石灰11は、上置き添加する脱硫スラグ9との合計で、単位溶銑質量あたり、CaO換算で5.0kg/t以上とすると脱硫速度の向上がはっきりと認められるため好ましい。上限は特に限定しないが、12.0kg/tを超えて添加しても脱硫速度向上の効果が飽和するため、12.0kg/t以下とするのが好ましい。
図2では、脱硫剤投入設備として、石灰12を上置き添加するためのホッパ10と投入シュート6を追設している。すなわち、溶銑8に、回転シャフト4に取り付けられたインペラ羽根3を浸漬して回転させることで、溶銑8を機械撹拌し、溶銑8に石灰11を上吹きランス7を介して上吹き添加する方法に加え、溶銑8に石灰12をホッパ10から投入シュート6を介して上置き添加する。
なお、上置き添加する石灰12の粒径は、10mm篩下とするのが好ましい。
石灰を上吹きと上置きの両方の方法で添加することにより、高炉から出銑される溶銑中のS含有量と、目標とする脱硫後のS含有量との差に応じて、CaOの添加量を多くすることができるため好ましい。
溶銑鍋1に、質量%で、C:4.2〜4.6%、Si:0.1〜0.4%、S:0.008〜0.013%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる、1250〜1350℃の溶銑275〜315tを用意し、脱硫スラグ9と石灰11の添加量をさまざまに変化させ、脱硫速度の変化について調査した。その際、脱硫スラグ9をホッパ10から投入シュート6を介して上置き添加してから10分経過後に機械撹拌を開始し、石灰11を上吹きランス7を介して上吹き添加した。ここで、脱硫剤である脱硫スラグ9と石灰11の合計が、単位溶銑質量あたりCaO換算で6.8kg/tとなるように調整した。また、上記10分は実際操業での待機時間を模したものである。実際は待機時間は1〜40分の範囲で変動しうるが、本発明の適用に際しては、10分以上の待機時間があった場合がより効果的である。しかしながら、待機時間を10分未満とすることを妨げるものではない。
T(分)=脱硫剤の合計添加量(CaO換算)/400+13・・・(1)
とした。なお、実際は、高炉から出銑される溶銑中のSは質量%で0.008〜0.100%の範囲で変動するため、目標とする脱硫後のS含有量との差に応じてCaOの合計添加量を多くして撹拌時間も長くすればよい。
V(1/分)=ln(脱硫前〔S〕/脱硫後〔S〕)÷T(分)・・・(2)
として計算した。
表1から、脱硫スラグ9を上置き添加しなかったケースNo.1や、脱硫スラグ9と石灰11を同時に添加したケースNo.2に比べ、予め、脱硫スラグ9を上置き添加したケースNo.3〜6では、脱硫速度が向上していることがわかる。
溶銑鍋1に、質量%で、C:4.2〜4.6%、Si:0.1〜0.4%、S:0.016〜0.034%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる、1250〜1350℃の溶銑275〜315tを用意し、脱硫スラグ9をCaOに換算して3.1〜3.3kg/tの範囲で上置き添加した後、上吹き添加する石灰11と、上置き添加する石灰12の添加量をさまざまに変えて脱硫速度を測定した。その際、脱硫剤である脱硫スラグ9と上吹き添加する石灰11と上置き添加する石灰12の合計は、目標とする脱硫後のS含有量との差に応じてCaOの合計添加量を多くして撹拌時間も長くし、その他の条件は上記実施例1と同じにした。結果を表2に示す。
脱硫前の溶銑中のS含有量が比較的多い場合には、前述の様にCaOの合計添加必要量が多くなるが、投入する石灰の一部を石灰12として上置き添加することにより、石灰11の上吹き投入時間の増加による脱硫時間の増加無しに、脱硫することができる。
3 インペラ羽根
4 回転シャフト
6 投入シュート
7 上吹きランス
8 溶銑
9 CaO系再利用脱硫スラグ(脱硫スラグ)
10 ホッパ
11 上吹き添加する石灰
12 上置き添加する石灰
Claims (2)
- 溶銑鍋に保持した溶銑に石灰と脱硫スラグとを添加して脱硫処理を行う溶銑の脱硫方法において、
前記溶銑鍋が待機中に、該溶銑鍋の溶銑に、前記脱硫スラグを上置き添加して、予め前記脱硫スラグの昇温処理を行った後、前記溶銑の機械撹拌を開始し、しかる後、前記溶銑に、前記石灰を上吹き添加して脱硫処理を行うことを特徴とする溶銑の脱硫方法。 - 前記溶銑に、前記石灰を上吹き添加して脱硫処理を行うのに替えて、前記石灰を上吹きと上置きの両方の方法で添加して脱硫処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶銑の脱硫方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011180089A JP5668641B2 (ja) | 2011-08-22 | 2011-08-22 | 溶銑の脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011180089A JP5668641B2 (ja) | 2011-08-22 | 2011-08-22 | 溶銑の脱硫方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013043994A true JP2013043994A (ja) | 2013-03-04 |
JP2013043994A5 JP2013043994A5 (ja) | 2014-04-10 |
JP5668641B2 JP5668641B2 (ja) | 2015-02-12 |
Family
ID=48008139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011180089A Expired - Fee Related JP5668641B2 (ja) | 2011-08-22 | 2011-08-22 | 溶銑の脱硫方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5668641B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104070144A (zh) * | 2014-07-10 | 2014-10-01 | 马钢(集团)控股有限公司 | 一种减少钢包下渣的方法及其加料装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009079261A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Jfe Steel Kk | 溶銑の脱硫方法 |
JP2011149087A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-08-04 | Jfe Steel Corp | 溶銑の脱硫方法 |
JP2012062571A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-29 | Jfe Steel Corp | 溶銑の脱硫方法 |
-
2011
- 2011-08-22 JP JP2011180089A patent/JP5668641B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009079261A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Jfe Steel Kk | 溶銑の脱硫方法 |
JP2011149087A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-08-04 | Jfe Steel Corp | 溶銑の脱硫方法 |
JP2012062571A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-29 | Jfe Steel Corp | 溶銑の脱硫方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104070144A (zh) * | 2014-07-10 | 2014-10-01 | 马钢(集团)控股有限公司 | 一种减少钢包下渣的方法及其加料装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5668641B2 (ja) | 2015-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5772339B2 (ja) | 取鍋内スラグの再利用方法 | |
WO2011002094A1 (ja) | 溶銑の脱硫方法 | |
JP5194678B2 (ja) | 溶銑の脱硫方法 | |
JP2012012648A (ja) | 溶鋼の脱硫処理方法 | |
JP5553167B2 (ja) | 溶銑の脱りん方法 | |
KR101430377B1 (ko) | 용선의 탈규 탈인 동일 처리 방법 | |
JP6222490B2 (ja) | 溶銑の脱燐方法 | |
JP5668641B2 (ja) | 溶銑の脱硫方法 | |
JP6311466B2 (ja) | 真空脱ガス設備を用いる溶鋼の脱燐処理方法 | |
JP5888194B2 (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JP6024192B2 (ja) | 脱硫処理後の溶銑の復硫防止方法 | |
JP2015218390A (ja) | 機械式攪拌とガス攪拌とを併用した溶銑の脱硫方法 | |
JP6806288B2 (ja) | 鋼の製造方法 | |
JP2007254844A (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
KR101542533B1 (ko) | 강의 제조 방법 | |
JP4984928B2 (ja) | 溶銑の脱硫方法 | |
JP6238019B2 (ja) | 復硫の少ない溶銑脱硫方法 | |
JP2018172719A (ja) | 溶銑の脱硫方法 | |
JP5418248B2 (ja) | 溶銑の脱硫方法 | |
JP6649639B2 (ja) | 溶銑処理容器内への脱硫剤の添加方法及び溶銑の精錬方法 | |
JP5581759B2 (ja) | 鋼屑中の銅の除去方法 | |
JP5574468B2 (ja) | 鋳鉄の精錬方法及び精錬装置 | |
JP2008260997A (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JP2023003056A (ja) | 溶銑の脱硫処理方法及び脱硫剤 | |
JP6126355B2 (ja) | 溶銑の脱硫処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20130605 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20130621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140224 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140224 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140407 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5668641 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |