JP2013033139A - レンズ装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム筒を少ないガタにてカバー筒で保持可能とし、カバー筒に対する偏心、傾き及び位置ずれを小さくする。
【解決手段】第1のカム筒5が回転すると、第1、第2、第3のカム部5a、5b、5cとカムフォロワ1a、2a、3aとの間のカム作用によって、第1、第2、第3のレンズユニット1、2、3は、光軸C1方向に移動する。第1のカム筒5の外周面には、テーパ溝部5dが周方向に形成される。ピン部材17は、カバー筒7に外周側から内径方向に挿入されてカバー筒7に保持される。ピン部材17のうち、カバー筒7の半径方向内側の端部である第1のテーパ形状部17aが、テーパ溝部5dと係合する。ピン部材17のうち、カバー筒7の半径方向外側の端部である第2のテーパ形状部17bが、カム部8aと係合する。
【選択図】図7

Description

本発明は、コンパクトデジタルカメラ等の撮像装置に好適なレンズ装置に関する。
従来、コンパクトデジタルカメラ等の撮像装置には、複数のレンズユニット(レンズ及びこれを保持する部材)を光軸の方向に移動させて撮像倍率を変更するズーム機能を有するズームレンズ鏡筒を備えたものがある(特許文献1参照)。
特許文献1に示されるズームレンズ鏡筒では、複数のレンズユニットを、光軸の周りに回転可能なカム筒に形成されたカムによって光軸の方向に移動させる。その際、複数のレンズユニットは、カム筒とともに光軸の周りに回転しないようにその回転が阻止される。つまり、複数のレンズユニットは、光軸の方向にガイド(直進ガイド)されながらカム筒の回転によって光軸の方向に駆動される。
また、近年の撮像装置では、高倍率化が望まれる一方、携帯が容易なように小型化、特に薄型化が要求されている。高倍率化と薄型化とを両立するためには、ズームレンズ鏡筒を構成する各筒部材の光軸の方向での寸法を短くし、多段伸縮構造を採用することが考えられる。
特開2009−92763号公報
しかしながら、特許文献1に示されるズームレンズ鏡筒においては、カム筒とカバー筒とがバヨネット結合によって保持されている。そのため、バヨネット部のガタによって、相対的に偏心、傾きが発生するおそれがある。また、上記ガタによって、撮像装置の撮影姿勢によっても偏心や傾きが発生する可能性がある。さらに、カバー筒のバヨネット部とカムフォロワとの位置ずれも発生し得る。
特に近年は、ズームレンズ鏡筒の小型化によりレンズの敏感度も高くなっているため、微小な偏心であっても光学特性に与える影響が大きい。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、レンズ装置において、カム筒を少ないガタにてカバー筒で保持可能とし、カバー筒に対する偏心、傾き及び位置ずれを小さくすることにある。
上記目的を達成するために本発明のレンズ装置は、撮像光学系の一部をなし、当該撮像光学系の光軸の方向に移動可能なレンズユニットと、外周面及び又は内周面にカム部が形成されると共に当該外周面に第1のテーパ溝部が形成され、前記光軸の周りに回転することで前記カム部によって前記レンズユニットを前記光軸の方向に移動させる第1のカム筒と、前記第1のカム筒の外周側に配置され、前記光軸を中心に前記第1のカム筒を回転可能に保持すると共に、前記光軸の方向に移動するカバー筒と、前記カバー筒の外周側に配置され、内周面に第2のテーパ溝部が形成された第2のカム筒と、前記カバー筒に保持されたピン部材とを有し、前記ピン部材のうち前記カバー筒の半径方向内側の端部には、前記第1のテーパ溝部に対応するテーパ面を有した第1のテーパ形状部が形成されると共に、前記ピン部材のうち前記カバー筒の半径方向外側の端部には、前記第2のテーパ溝部に対応するテーパ面を有した第2のテーパ形状部が形成され、前記第1のテーパ形状部が前記第1のテーパ溝部と係合すると共に、前記第2のテーパ形状部が前記第2のテーパ溝部に係合することを特徴とする。
本発明によれば、カム筒を少ないガタにてカバー筒で保持可能とし、カバー筒に対する偏心、傾き及び位置ずれを小さくすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズ装置が適用される撮像装置の前側斜視図である。 カメラの背面側斜視図、底面図である。 カメラの電気的構成を示すブロック図である。 レンズ鏡筒の格納状態における断面図である。 レンズ鏡筒のテレ状態における断面図である。 レンズ鏡筒の分解斜視図である。 ピン部材付近の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の一実施の形態に係るレンズ装置が適用される撮像装置の前側斜視図である。
この撮像装置は、レンズ装置としてのズームレンズ鏡筒を備えたコンパクトデジタルスチルカメラ(以下、「カメラ」という)200として構成される。カメラ200は、撮像倍率を変更できるズームレンズ鏡筒(以下、レンズ鏡筒という)100を備えている。
図1(a)は、カメラ200の電源OFF状態であり、レンズ鏡筒100がカメラボディ内に格納された状態を示している。図1(b)は、カメラ200の電源ON状態であり、レンズ鏡筒100がカメラボディから突出した状態(撮像可能な状態)を示している。
図2(a)、(b)は、カメラ200の背面側斜視図、底面図である。
図1に示すように、カメラ200の正面には、レンズ鏡筒100のほか、測光/測距を行う際に補助光を発する発光部56と、被写体を照明するフラッシュ58とが設けられている。また、カメラ200の上面には、レリーズボタン53と、電源ON/OFFボタン55と、ズームスイッチ54とが設けられている。また、カメラ200の底面には、三脚取付部67が設けられるとともに(図2(b))、内部に不図示の記録媒体(カード型半導体メモリ)及びバッテリを挿入するためのスロットが設けられている。これらのスロットは、カバー68により覆われている(図2(b))。
さらに、図2(a)に示すように、カメラ200の背面には、LCD等のディスプレイ60が配設される。カメラ200の背面にはまた、各種操作ボタン61、62、63、64、65、66が配置され、様々なカメラの機能の設定やモード(静止画撮像モード、動画撮像モード、再生モード等)の切換えを行うことができる。
図3は、カメラ200の電気的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、CPU46、ROM45及びRAM47は、バス44を介してレリーズボタン53、駆動制御回路43、操作ボタン61〜66、ディスプレイ60、メモリ40及び記録部42等の各部と接続されている。駆動制御回路43には、ズームモータ駆動回路29、フォーカスモータ駆動回路31、シャッタ駆動回路32、絞り駆動回路35、CCDセンサやCMOSセンサ等により構成される撮像素子37、及びフラッシュ58が接続されている。駆動制御回路43は、CPU46からの信号に応じてこれら各回路を動作させる。
ROM45には、CPU46が上述した各部及び各回路を制御するためのコンピュータプログラムが格納されている。RAM47には、各部及び各回路を制御するために必要なデータが記憶されている。
電源ON/OFFボタン55がONにされると、CPU46は、ROM45から必要なプログラムを読み出して初期動作を開始する。このとき、レンズ鏡筒100をカメラボディ内に格納された状態から突出した状態(ワイド状態)に動作させる。ズームスイッチ54が操作されると、CPU46は、ズームモータ駆動回路29を通じてレンズ鏡筒100を伸縮させながらズーミングを行う。このズーミング際には、図4、図5で後述する第1のレンズユニット1、第2のレンズユニット2及び第3のレンズユニット3の間隔を変化させる。
レリーズボタン53が半押し操作されると、CPU46は、撮像素子37からの信号により測光を行い、測光値に基づいて絞り値、シャッタスピード、フラッシュ58の発光の有無を決定する。さらに、CPU46は、被写体との距離を測定し、フォーカスモータM1、フォーカスモータ駆動回路31を通じて合焦位置にフォーカスレンズ4a(図4、図5で後述する第4のレンズユニット4に含まれる)を駆動してピント合わせを行う。
レリーズボタン53がさらに半押し操作されると、CPU46は、絞り駆動回路35を通じて絞り34の絞り込みを行わせるとともに、シャッタ駆動回路32を通じてシャッタ33の開閉動作を行わせ、撮像素子37を露光する。撮像素子37からの出力信号は、アナログ信号処理回路36、A/D変換部38を介してデジタル信号処理回路39に入力される。デジタル信号処理回路39は、入力された撮像素子37からの信号に対して各種処理を行い、画像信号(画像データ)を生成する。画像データは、メモリ40に記憶される。
メモリ40に記憶された画像データは、圧縮伸張回路41によって圧縮され、記録部42を通じて記録媒体に記憶される。ディスプレイ60(図2(a))には、撮像により生成されてメモリ40に保存された画像データや、記録媒体から読み込まれた画像データが表示される。
次に、レンズ鏡筒100の構成について説明する。図4は、レンズ鏡筒100の格納状態における断面図である。図5は、レンズ鏡筒100のテレ状態における断面図である。図6は、レンズ鏡筒100の分解斜視図である。なお、以下の、第1のレンズ、第2のレンズ、第3のレンズ、第4のレンズは、それぞれレンズ鏡筒100の撮像光学系の一部をなす。
図4、図5においては、第1のレンズユニット1の光軸C1の方向において、図の左方が前側(被写体側)、右方が後側(像側)となる。第1のレンズユニット1は、第1のレンズとこれを保持する筒状の部材とによって構成される。第1のレンズユニット1における光軸C1方向の後端部(像側の端部)の内周面には、光軸C1周りにおいて120度間隔で3つのカムフォロワ1aが形成されている(図6)。
第2のレンズユニット2は、第1のレンズユニット1の第1のレンズよりも像側に配置された第2のレンズとこれを保持する部材によって構成される。第2のレンズユニット2には、光軸C1周りにおいて120度間隔で3つの腕部にカムフォロワ2a(図6)が形成されている。
第3のレンズユニット3は、第2のレンズユニット2の第2のレンズよりも像側に配置された第3のレンズとこれを保持する部材によって構成される。第3のレンズユニット3における外周面には、光軸C1周りにおいて120度間隔で3つのカムフォロワ3aが形成されている(図4、図5)。第3のレンズユニット3は第3のレンズを光軸C1に対して垂直方向に駆動可能に保持している。
第4のレンズユニット4は、第3のレンズユニット3の第3のレンズよりも像側に配置された第4のレンズとこれを保持する部材によって構成される。第4のレンズユニット4は、固定筒10の外周に配置されたガイド軸によって光軸C1方向に移動可能に保持されている。
第4のレンズユニット4は、固定筒10の外周に配置されたフォーカスモータM1(図6)によって、腕部4dを介して光軸C1方向に駆動される。また第4のレンズユニット4は、固定筒10の外周に配置された付勢ばねによって、フォーカスモータM1に保持された不図示のナットに付勢されている。これにより第4のレンズユニット4は不図示のナットの動きに合わせてスムーズに駆動される。
図4〜図6において、第1のカム筒5の外周面には、カム溝である第1のカム部5aが周方向に3つ形成されている。第1のカム筒5の内周面には、いずれもカム溝である第2のカム部5b、第3のカム部5cが、周方向にそれぞれ3つ形成されている。第1のカム部5aには、第1のレンズユニット1の3つのカムフォロワ1aがそれぞれ係合する。第2のカム部5bには、第2のレンズユニット2の3つのカムフォロワ2aがそれぞれ係合する。第3のカム部5cには、第3のレンズユニット3の3つのカムフォロワ3aがそれぞれ係合する。
第1のカム筒5の外周側には、カバー筒7が配置される。カバー筒7は、第1のカム筒5を光軸C1中心に回転可能に保持している。カバー筒7の外周側には、固定筒10に光軸C1周りに回転可能に保持された第2のカム筒8が配置されている(図1(b)も参照)。
第1のカム筒5の内周側には、直進ガイド筒6が配置されている。第1のカム筒5は、直進ガイド筒6の外周面に沿って光軸C1周りに回転可能である。第2のカム筒8には、直進ガイド板9が保持される。直進ガイド板9は第2のカム筒8に連動して光軸C1に沿って移動し、固定筒10の内周面に形成された不図示の回転規制部によって回転規制されている。直進ガイド筒6は、その回転規制部6dが直進ガイド板9の第1回転規制部9aと係合することにより回転規制されている。カバー筒7は、その不図示の回転規制部が直進ガイド板9の第2回転規制部9bと係合することにより回転規制されている。
第1のレンズユニット1の内周面には、光軸C1方向に延びる不図示のガイド溝部が周方向の3箇所に形成されている。これら3つのガイド溝部には、直進ガイド筒6の光軸C1方向における前端部(被写体側の端部)の外周面に3つ形成されたガイド突起6a(図6)がそれぞれ係合する。第2のレンズユニット2のカムフォロワ2aは、直進ガイド筒6において光軸C1方向に延びるように周方向の3箇所に形成されたガイド溝部6b(図6)に係合している。第3のレンズユニット3のカムフォロワ3aは、直進ガイド筒6において光軸C1方向に延びるように周方向の3箇所に形成されたガイド溝部6c(図6)に係合している。
第1のカム筒5の外周面には、第1のカム部5aとは別に、第1のテーパ溝部であるテーパ溝部5dが周方向に形成されている。第2のカム筒8の内周面には第2のテーパ溝部であるカム部8aが周方向に形成されている。カバー筒7はピン部材17を保持し、ピン部材17の両端部に、第1のテーパ形状部17a、第2のテーパ形状部17bが形成される。
図7は、ピン部材17付近の拡大図である。図7に示すように、ピン部材17は、カバー筒7に外周側から内径方向に挿入されてカバー筒7に保持される。
第1のカム筒5のテーパ溝部5dはリフト量Zのリフトを有しており、側面視においては第1のカム筒5の外径方向ほど拡開したテーパ面を有している。第2のカム筒8のカム部8aは、側面視において第2のカム筒8の内径方向ほど拡開したテーパ面を有している。
ピン部材17のうち、カバー筒7の半径方向内側の端部が、テーパ溝部5dのテーパ形状に対応する第1のテーパ形状部17aとなっている。すなわち第1のテーパ形状部17aは、テーパ溝部5dのテーパ面に対応するテーパ面を有し、側面視において、カバー筒7の内径方向に尖っている。
ピン部材17のうち、カバー筒7の半径方向外側の端部が、カム部8aのテーパ形状に対応する第2のテーパ形状部17bとなっている。すなわち第2のテーパ形状部17bは、カム部8aのテーパ面に対応するテーパ面を有し、側面視において、カバー筒7の外径方向に尖っている。第2のテーパ形状部17bと第2のカム筒8のカム部8aとが係合することで、第2のカム筒8によりカバー筒7が光軸C1方向に相対移動可能に保持される。
テーパ溝部5dには第1のテーパ形状部17aが係合する。これにより、カバー筒7は、第1のカム筒5を光軸C1中心に回転可能に保持する。しかも、テーパ溝部5dがリフト量Zを有しているので、第1のカム筒5とカバー筒7はリフト量Zの範囲で光軸C1方向に相対移動が可能となる。すなわち、テーパ溝部5dに第1のテーパ形状部17aが係合することにより、カバー筒7は、第1のカム筒5を光軸C1方向に相対移動可能に保持することになる。具体的には、光軸C1方向において、図4に示す格納状態では第1のカム筒5とカバー筒7との距離がAであったのに対して、テレ状態(図5)では距離をA+Zに伸ばすことが可能になる。
ピン部材17は、最低1つ必要である。しかしテーパ溝部5dとの係合による第1のカム筒5の保持の安定のためには、カバー筒7の円周方向における3箇所以上に設けられ、好ましくは均等間隔で設けられる。テーパ溝部5dは、第1のカム筒5の周方向において、少なくとも第1のテーパ形状部17aと係合する範囲に形成されていればよい。
図3に示したズームモータ駆動回路29がこれに接続されたズームモータM2を回転させると、その回転が減速機構20(図6)を介して第1カム筒5と第2カム筒8に伝達され、これらが光軸C1周りに回転する。減速機構20からの回転力は、伝達歯車21(図6)によって第2カム筒8に伝達される。
かかる構成において、第1のカム筒5は、カバー筒7に連動して光軸C1に沿って移動する。第2のカム筒8が回転すると、カバー筒7はカム部8aと第2のテーパ形状部17bとの間のカム作用により光軸C1方向及び光軸C1周りの駆動力を受ける。しかしカバー筒7は直進ガイド板9により回転規制されているため、カバー筒7は光軸C1方向にのみ移動する。
第1のカム筒5は、直進ガイド筒6に対して回転し、第1、第2、第3のレンズユニット1、2、3を光軸C1方向に移動させる。すなわちカム筒5が回転すると、第1、第2、第3のレンズユニット1、2、3はそれぞれ、第1、第2、第3のカム部5a、5b、5cとカムフォロワ1a、2a、3aとの間のカム作用によって光軸C1方向及び光軸C1周りの駆動力を受ける。ここで、第1レンズユニット1の不図示のガイド溝部、カムフォロワ2a、カムフォロワ3aが、直進ガイド筒6のガイド突起6a、ガイド溝部6b、6cとそれぞれ係合している。これらの係合により、第1、第2、第3のレンズユニット1、2、3は、光軸C1周りの回転が阻止されている。従って、第1、第2、第3のレンズユニット1、2、3は光軸C1方向にのみ移動する。
図7に示すように、ピン部材17には、カバー筒7の外周側に位置するフランジ部17cが形成されている。フランジ部17cがカバー筒7に当接することによって、ピン部材17は、カバー筒7に対して半径方向内側の位置が規制されている。
ここで、レンズ鏡筒100が被写体側からの衝撃を受けた場合、カバー筒7に荷重Aがかかる。そして荷重Aがピン部材17に伝わるとカム部8aとの間に荷重Bが発生する。すると、カム部8aのテーパ面での反力として発生する荷重Cによって、ピン部材17は半径方向内側に押される。しかし、フランジ部17cがカバー筒7の外周に当接するので、ピン部材17が位置規制される。従って、ピン部材17がカバー筒7の内周側に潜り込もうとする力をフランジ部17cによって受け止めるので、衝撃に強いレンズ鏡筒が実現される。
また、第1のカム筒5はピン部材17と係合しているので、ピン部材17を介して、第2のカム筒8のカム部8aによって光軸C1方向の位置規制がなされる。これにより、第1のカム筒5に保持されたレンズユニットを高精度で駆動することができる。
このように、カバー筒7に保持されたピン部材17の第1のテーパ形状部17aが第1カム筒5の外周面に形成されたテーパ溝部5dに係合している。従来は、カバー筒7と第1カム筒5とに相当する2部品の係合はバヨネット係合であったため、係合にガタを持たせないと動作不良等が起きやすく、光軸C1に対しての偏心、傾きに対して不利であった。
しかし、本実施の形態では、テーパ面同士のカムフォロワ係合であるのでガタを少なくでき、カムフォロワの調整により第1のカム筒5を光軸C1に合わせこむことも可能である。従って、光軸C1に対して、偏心、傾きの少ない鏡筒を実現することができる。
よって本実施の形態によれば、カム筒を少ないガタにてカバー筒で保持可能とし、カバー筒に対する偏心、傾き及び位置ずれを小さくすることができる。
また、第1のカム筒5と第2のカム筒8との位置関係が、一体部材であるピン部材17のみによって決定されるため、高い精度での位置決めが可能になる。従って、多段伸縮鏡筒であっても偏心、傾き、位置ずれの少ないレンズ装置が提供される。
また、第1のカム筒5とカバー筒7が相対位置を維持しながら一体移動するレンズ鏡筒に比べ、移動量がリフト量Zだけ大きくできるため、高倍率化が可能となる。
なお、本実施の形態では、撮像光学系を4つのレンズユニットにより構成したが、レンズユニットの種類や数は限定されない。第1のカム筒5とのカム作用によって光軸C1方向に移動するレンズユニットの種類や数も限定されない。
ところで、カム筒を少ないガタにてカバー筒で保持可能とし、カバー筒に対する偏心、傾き及び位置ずれを小さくするという観点に限れば、テーパ溝部5dをリフトなしで構成してもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
1〜3 第1〜第3のレンズユニット
5 第1のカム筒
5a〜5c カム部
5d テーパ溝部
7 カバー筒
8 第2のカム筒
8a カム部
17 ピン部材
17a 第1のテーパ形状部
17b 第2のテーパ形状部

Claims (6)

  1. 撮像光学系の一部をなし、当該撮像光学系の光軸の方向に移動可能なレンズユニットと、
    外周面及び又は内周面にカム部が形成されると共に当該外周面に第1のテーパ溝部が形成され、前記光軸の周りに回転することで前記カム部によって前記レンズユニットを前記光軸の方向に移動させる第1のカム筒と、
    前記第1のカム筒の外周側に配置され、前記光軸を中心に前記第1のカム筒を回転可能に保持すると共に、前記光軸の方向に移動するカバー筒と、
    前記カバー筒の外周側に配置され、内周面に第2のテーパ溝部が形成された第2のカム筒と、
    前記カバー筒に保持されたピン部材とを有し、
    前記ピン部材のうち前記カバー筒の半径方向内側の端部には、前記第1のテーパ溝部に対応するテーパ面を有した第1のテーパ形状部が形成されると共に、前記ピン部材のうち前記カバー筒の半径方向外側の端部には、前記第2のテーパ溝部に対応するテーパ面を有した第2のテーパ形状部が形成され、
    前記第1のテーパ形状部が前記第1のテーパ溝部と係合すると共に、前記第2のテーパ形状部が前記第2のテーパ溝部に係合することを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記ピン部材は、前記カバー筒の円周方向における3箇所以上に設けられることを特徴とする請求項1記載のレンズ装置。
  3. 前記カバー筒は、前記第1のテーパ形状部と前記第1のテーパ溝部との係合により、前記第1のカム筒を前記光軸の方向に相対移動可能に保持することを特徴とする請求項1または2記載のレンズ装置。
  4. 前記ピン部材は、前記カバー筒の外周側から挿入されて保持され、前記ピン部材に設けられたフランジ部によって、前記カバー筒に対して半径方向内側の位置が規制されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  5. 前記第2のカム筒は、前記第2のテーパ形状部と前記第2のテーパ溝部との係合により、前記カバー筒を前記光軸の方向に相対移動可能に保持することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ装置を有することを特徴とする撮像装置。
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