JP2013032244A - 熱膨張制御金属複合材料およびその製造方法 - Google Patents
熱膨張制御金属複合材料およびその製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本発明のある態様においては、少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを混合した混合粉を密閉状態において加熱することにより、金属相と逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが焼結により複合化されている熱膨張制御金属複合材料が提供される。また、熱膨張制御金属複合材料の製造方法も提供される。
【選択図】図4
Description
組成式:Mn3+yM1 1−(x+y)M2 xN (0<x<1、0≦y<1)、ここで、M1にはZn、Cu、Gaの少なくとも1種を含み、M2にはGe、Snの少なくとも1種を含む。また、Mnの一部は他の元素に置き換わっていてもよく、窒素Nの一部が水素H、ホウ素B、炭素C、酸素Oと置き換わっていてもよい。なお、M1にはGa、Zn、Cu以外の元素を含んでいてもよいし、M2にはGe、Sn以外の元素を含んでいてもよい。
[1 概要]
図2は、複合化手法の基本的な分類を示す説明図である。本実施形態においては、少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末すなわち熱膨張抑制剤の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを混合した混合粉を密閉状態に配置して加熱することにより、金属相と前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが焼結により複合化される粉体冶金または粉末冶金法の手法を採用する。ここで、複合化手法には粉末冶金法以外にも非加圧浸透法や鋳造法、メカニカル・アロイングといった手法がある。また、粉末冶金法をさらに細分類すると、通電焼結や冷間成形低温焼結法、電磁波焼結、粉末圧延といった手法が含まれている。これらの手法のうち、本実施形態においては、逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の熱膨張抑制の粉末と、複合化後に金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを混合した混合粉を密閉状態において加熱し焼結するかぎり、任意の粉末冶金の手法を採用することが可能である。本実施形態として説明する粉末冶金法は、最も典型的には、通電焼結法の一種である放電プラズマ焼結法(Spark Plasma Sintering, SPS)と、通電焼結法には含まれない冷間成形低温焼結法とにより実施される。これらについて説明する。以下の説明において、「合金」とは金属合金を意味する。
組成式(1):Mn3+yM1 1−(x+y)M2 xN (0<x<1、0≦y<1)、
ここで、M1にはGa、Zn、Cuの少なくとも1種を含み、M2にはGe、Snの少なくとも1種を含む。また、Mnの一部は他の元素に置き換わっていてもよく、窒素Nの一部が水素H、ホウ素B、炭素C、酸素Oと置き換わっていてもよい。なお、M1にはGa、Zn、Cu以外の元素を含んでいてもよいし、M2にはGe、Sn以外の元素を含んでいてもよい。
Mn3+yM1 1−x−yM2 xN1−zXz(Xは軽元素、x、y、zは0以上1未満)
と表示される組成式において、金属元素M1をZn、金属元素M2をSnとすることを意味する。また、本出願において軽元素とは、B(ホウ素)、C(炭素)、H(水素)、O(酸素)からなる元素群である。Mnの一部は他の元素に置き換わっていてもよい。
本実施形態の変形例として、熱膨張抑制の粉末と金属の粉末との混合比率が傾斜している金属複合材料が提供される。図3は、傾斜した混合比率を有する金属複合材料の構成を説明するための説明図である。図3(a)は、一例として円柱形状に成形され、上記混合比率が、熱膨張が大きい構成となる図上の底部の混合比率から、熱膨張が小さい構成となる図上の頂部の混合比率へと連続的に変化している構成を示している。ここでの混合比率の変化の様子は図の網点の密度により模式的に示されている。これに対し、図3(b)は、一例として円柱形状に成形され、上記混合比率が、段階的に変化している構成の混合比率の変化の様子を同様の手法により示している。図示されているのは、熱膨張が大きい構成となる上段の混合比率、熱膨張が小さい構成となる下段の混合比率、そして、これら上段および下段に挟まれる中段における、これらの中間の熱膨張となる混合比率という3段階の変化の例である。
本実施形態の金属複合材料のための熱膨張抑制剤としては各種のマンガン窒化物を採用することが可能である。特に、特許文献2において開示されているようなマンガン窒化物熱膨張抑制剤の構成元素の役割は、本願の発明者の一部により既にほぼ特定されている。ここでは系統的にその役割を説明する。
組成式(2):Mn3M1 1−xM2 xN(xは0以上1未満)、
組成式(3):Mn3+yM1 1−x−yM2 xN(x、yは0を超え1未満)、
組成式(4):(Mn1−δM3 δ)3M1 1−xM2 xN(xは0を超え1未満、δは0を超え1未満)、そして
組成式(5):Mn3M1 1−xM2 xN1−yXy(Xは軽元素、x、yは0を超え1未満)
と表現されるものを挙げることができる。すなわち、組成式(2)は、本実施形態において採用されるマンガン窒化物熱膨張抑制剤として第1群(M1)と第2群(M2)とを用いて示した組成式である。つぎの組成式(3)は、組成式(2)からみてマンガンMnが過剰となりM1が減少したもの、組成式(4)は、組成式(2)からみてマンガンMnの一部が欠損し元素M3によりMnを置換したものである。そして、組成式(5)は、組成式(2)において窒素Nの一部が水素H、ホウ素B、炭素C、酸素Oなどの軽元素と置き換わったものである。
本実施形態の単体金属または合金の粉末に採用される金属相の材質は、典型的には、アルミニウム、マグネシウム、銅、真鍮、鉄、チタンが選択される。なお、本実施形態の複合材料における金属相は、これら各金属の単体、または、これらの金属を基調とする合金である。また上述したように、金属相は、作製された複合材料において必ずしもマトリックス金属相となっていることを要さない。すなわち、本実施形態における金属相は、焼結された材料において気孔または他の成分粒子をその中に包含して基盤となる連続金属相であってもよく、またそのような連続相となっていなくともよい。なお、上記金属相の材質には、高圧浸透法において溶浸が困難であった単体金属または合金が含まれている。特に、銅、真鍮といった融点が1000℃を超えるものや、さらには鉄、チタンといった融点が1500℃を超えるようなものも含まれている。このような材質を金属相に採用する場合であっても、本実施形態においては複合化に支障がない。さらに、溶融させても合金をなさない金属元素の組合せや組成の合金が金属相にて実現されるように、互いに合金をなさない複数種の単体金属または合金の組合せや分量にて金属相のための粉末を準備し、それを金属相のための粉末として採用することも可能である。
本実施形態の金属複合材料を含め、固体材料の熱膨張は線熱膨張ΔL/Lと呼ばれる指標により表示される。なお、線熱膨張ΔL/Lは、Tを金属複合材料の温度、L(T)を温度Tでの試料の長さ、T0を基準温度として、次式:
ΔL/L=[L(T)−L(T0)]/L(T0) 数式(1)
によって定義される。線熱膨張ΔL/Lは、基準温度T0における試料の長さに対して温度Tでは長さがどの程度変化するかを表している無次元量である。なお、熱膨張は、線熱膨張ΔL/Lの傾き(温度微分)である線膨張係数αにより表示される場合もある。その場合、線膨張係数αは通常、ppm/℃の単位によって表現される。通常の固体材料では、温度の上昇とともに膨張し長さも伸びるので、線熱膨張ΔL/Lは右肩上がりとなり線膨張係数αの値は正となる。これに対し、負の熱膨張を示す材料は、温度とともに縮む材料であることを意味している。このため、負の熱膨張を示す材料における線熱膨張ΔL/Lは右肩下がり、線膨張係数αは負の値となる。
以上に説明した本実施形態に含まれる金属複合材料の製造方法を次に説明する。説明は、熱膨張抑制剤の作製と、金属複合材料の作製とに分けて説明する。ここに説明する製造方法は、本実施形態を説明するためにのみ記載されるものである。
本実施形態として採用される熱膨張抑制剤の粉末を製造するための手段は特に限定されない。典型的には、二段階の固相反応法が採用される。具体的には、第1の工程は、Mn3M1Nの粉末、Mn3M2Nの粉末、Mn4Nの粉末、そして、Mn3MX(Xは軽元素)の粉末(以下、総称して中間体粉末と呼ぶ)を、固相反応法によりそれぞれ別々に製造する工程である。そして第2の工程は、第1の工程により製造した中間体粉末を、目的の各比率となるように組み合わせて固相反応法させることにより、目的の組成の熱膨張抑制剤の粉末を製造する段階である。第1の工程は中間体粉末の材料別に、また、第2の工程は熱膨張抑制剤別に説明する。
[5−1−1−1 第1の工程:Mn3M1NおよびMn3M2Nの粉末の製造]
Mn3M1NおよびMn3M2Nの粉末のための固相反応法の第1の工程はつぎのようにして実行される。ここでは、Mn3M1Nを例に説明する。まず、モル比でMn:M1=3:1となるように秤量したMn2N(粉末)とM1(粉末)とを互いに混合し十分に攪拌する。そして、その攪拌後のものを石英管に真空封入する。この際の到達真空度は、典型的には、約10−3torr(約0.13Pa)程度とする。つぎに、石英管への封入物を石英管ごと、例えば500℃〜770℃で60時間〜70時間加熱し焼成する。この焼成によりMn3M1Nの塊の材料(バルク材料)が作製される。そして、石英管の内部からバルク材料を取り出して粉砕することにより、Mn3M1Nの粉末が製造される。Mn3M2Nの粉末も同様の焼成および粉砕により製造される。
Mn4Nの粉末については金属Mn(粉末)を原料とし、窒素ガス1気圧、450℃で
60時間〜120時間加熱することにより製造される。
さらに、Mn3MX(Mは上述のM1またはM2、Xはホウ素Bまたは炭素C)は、Mn、M、Xそれぞれの粉末を秤量し、順に、3:1:(1〜1.05)のモル比を与える比率に混合し十分に攪拌した後、石英管に真空封入して加熱することにより製造する。石英管における真空度は約10−3torr(約0.13Pa)とし、熱処理は550℃〜850℃で80時間〜120時間加熱する。製造されたMn3MXのバルク材料を粉砕すると粉末としてMn3MXが製造される。なお、上記X(ホウ素Bまたは炭素C)のモル比を1ではなく1〜1.05と示したのは、焼成の処理中に欠損する可能性のあるX原子を補うためにXの比率が調整されることを示している。
固相反応法の第2の工程を三つの場合に分けて説明する。一つは、製造される粉末が、組成式(2)のMn3M1 1−xM2 xNである場合、次に、組成式(3)のMn3+yM1 1−x−yM2 xN(x、yは0を超え1未満)の場合、最後に、組成式(5)のMn3M1 1−xM2 xN1−yXy(Xは軽元素、x、yは0を超え1未満)の場合である。なお、組成式(4)(Mn1−δM3 δ)3M1 1−xM2 xN(xは0を超え1未満、δは0を超え1未満)については5−2に記載する。
固相反応法の第2の工程におけるMn3M1 1−xM2 xN(組成式(2))の製造では、まず、第1の工程により製造したMn3M1N粉末とMn3M2N粉末とを秤量し、目的のモル比(1−x):xを与える比率に混合し十分に攪拌した後、真空封入状態または窒素ガス1気圧の雰囲気下で、800℃、60時間の加熱によりバルク材料を作製する。そのバルク材料を粉砕して、Mn3M1 1−xM2 xNの粉末を製造する。
そして、固相反応法の第2の工程におけるMn3M1 1−xM2 xN1−yXy(x、yは0を超え1未満)(組成式(5))の製造においては、第1の工程により製造したMn3M1N、Mn3M2Nの粉末と、第1の工程により製造したMn3MX(MはM1またはM2)が原料となる。これらを目的の組成となるように秤量し、十分に攪拌した後、石英管に真空封入し、800℃、60時間〜80時間加熱してバルク材料を作製する。そしてそのバルク材料を粉砕して粉末とする。ここで、目的の組成を実現するためには、例えばMn3Zn1−xSnxN1−yByであれば、Mn3ZnN、Mn3SnN、Mn3ZnB粉末を(1−x−y):x:yのモル比を与える比率で混合する。また、例えばMn3Zn1−xSnxN1−yCyであれば、Mn3ZnN、Mn3SnN、Mn3SnC粉末を(1−x):(x−y):yのモル比を与える比率で混合する。
また、本実施形態として採用される熱膨張抑制剤の粉末を製造するためには、上記二段階の固相反応法の他に、一段階の固相反応法を採用することも可能である。例えば、Mn2N、Mn1、Mn2を原料として適当なモル比で混合し、500℃〜760℃、24〜60時間、窒素雰囲気中で1回の焼成により製造する工程を採用することができる。組成式(4):(Mn1−δM3 δ)3M1 1−xM2 xN(xは0を超え1未満、δは0を超え1未満)については、この一段階の固相反応を用いることができる。原料をMn2N、単体M1、単体M2、および単体MもしくはMの窒化物(全て粉末)として、それぞれをモル比3(1−δ)/2:(1−x):x:3δだけ秤量し、攪拌した後、石英管に真空封入して760℃、60時間加熱して前反応体を作製する。それを粉砕した後、再度石英管に真空封入し、800℃、60時間加熱してバルク材料を作製する。それを粉砕して粉末とする。組成式(4)については5−1−2−3に記載した方法をもって、Nの一部をHやOと置換できる。
次に、上記の手順で製造された粉末状のマンガン窒化物熱膨張抑制剤と金属相となる単体金属または合金の粉末とを複合化し金属複合材料を形成する工程について説明する。図4は、金属複合材料を形成する工程を示すフローチャートである。
上記の手順で製造された粉末状のマンガン窒化物熱膨張抑制剤を、金属相となる単体金属または合金の粉末と所定の比率で混合し攪拌して混合粉を準備する(S102)。次に、その混合粉を例えばグラファイト製の焼結型に収容し、例えば、真空槽などの内部における真空雰囲気の空間に配置することにより、混合粉を密閉状態とする(S104)。そして、混合粉を加熱し焼結を実施する(S110)。
本実施形態の金属複合材料を製造するための焼結方法は必ずしも通電焼結には限定されない。例えば、本願の発明者が冷間成形低温焼結法と呼ぶ手法によって焼結して金属複合材料を製造することも可能である。この冷間成形低温焼結法は、熱膨張抑制剤の粉末と金属相となる金属粉末とを混合して準備した混合粉を、プレス用金型でコールドプレスして取り出し、それを石英官に真空封入した状態にて焼成する手法である。例えば、プレス用金型にて10MPa〜30MPa程度の一軸圧縮によって成形体を作ることが可能であり、250℃〜300℃、2時間〜12時間、石英管中、真空度は約10−3torr(約0.13Pa)を雰囲気とする焼成条件により、金属複合材料となるように複合化することが可能である。
本実施例で用いた熱膨張抑制剤の熱膨張評価のためには、以下の手順で、熱膨張評価用試料片を作製した。組成式(2)、(3)、(5)については第2の工程において、粉末の一部を冷間加圧して矩形の試料片の作製し、それを粉体とともに石英管封入して、加熱することにより得た。また組成式(4)については、2回目の石英管封入をする際、粉末の一部を冷間加圧して矩形の試料片の作製し、それを粉体とともに石英管封入して、加熱することにより得た。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することかできる。したがって、本発明の範囲は以下の具体例に限定されるものではない。上述した金属複合材料の製造方法を実施し、各実施例につき少なくとも再現性の確認が可能な数の試験片を作製した。上述した各作製条件において、各金属複合材料を作製した具体的条件は、以下に説明する通りである。ここでは、各試験片を、実施例1〜19と呼ぶ。各実施例の概略は表1および表2のとおりである。
Mn3M1 1−xM2 xN(xは0を超え1未満):実施例1、3、4、6〜10、17
Mn3+yM1 1−x−yM2 xN(x、yは0を超え1未満):実施例11〜14
Mn3M1 1−xM2 xN1−yXy(x、yは0を超え1未満):実施例2、5、15、16、18、19
となる。
各実施例において第1の工程および第2の工程における中間粉末や金属複合材料の製造のために採用した実際の温度および時間は次に説明する通りとした。
実施例1、3、4、6および7のために、M1をZn、M2をSn、そしてxを0.45として、上述したMn3M1 1−xM2 xN(xは0を超え1未満)のための第1の工程および第2の工程を実施し、Mn3Zn0.45Sn0.55Nの組成比の熱膨張抑制剤を製造した。具体的には、Mn3Zn0.45Sn0.55Nの組成比の熱膨張抑制剤のためのMn3ZnNとMn3SnNの中間粉末を(5−1−1−1)に説明した第1の工程によって作製した。この際、Mn2N(粉末)とZn(粉末)を、石英管による密閉状態において500℃、60時間焼成して製造した。また、Mn3SnNの粉末は、Mn2N(粉末)とSn(粉末)を、石英管による密閉状態において760℃、60時間焼成して製造した。次に、Mn3ZnNの粉末とMn3SnNの粉末から、(5−1−2−1)に説明した第2の工程によってMn3Zn0.45Sn0.55Nの粉末を製造した。
実施例11および12のために、M1をZn、M2をSn、xを0.25、そしてyを0.15として、上述したMn3+yM1 1−x−yM2 xN(x、yは0を超え1未満)のための第1の工程および第2の工程を実施し、Mn3.15Zn0.6Sn0.25Nの組成比の熱膨張抑制剤を製造した。具体的には、(6−1−1)に上述したようにMn3ZnNの粉末とMn3SnNの粉末とを製造した。また、(5−1−1−2)に説明した第1の工程によりMn4Nの粉末を製造した。これらの中間粉末から、(5−1−2−2)に説明した第2の工程によりMn3.15Zn0.6Sn0.25Nの粉末を製造した。
実施例2、5、18および19のために、M1をZn、M2をSn、XをB、xを0.25、そしてyを0.05として上述したMn3M1 1−xM2 xN1−yXy(x、yは0を超え1未満)のための第1の工程および第2の工程を実施し、Mn3Zn0.75Sn0.25N0.95B0.05の組成比の熱膨張抑制剤を製造した。具体的には、(6−1−1)に上述したようにMn3ZnNの粉末とMn3SnNの粉末とを製造した。また、(5−1−1−3)に上述したようにしてMn(粉末)、Zn(粉末)、B(粉末)から、800℃で80時間の熱処理によりMn3ZnBの粉末を製造した。Mn、Zn、Bの比率は、この順に、3:1:1.05のモル比を与える比率に混合した。そして、Mn3ZnNの粉末とMn3SnNの粉末とMn3ZnBの粉末とから、(5−1−2−3)に従って800℃、60時間の加熱により、Mn3Zn0.75Sn0.25N0.95B0.05の組成比の熱膨張抑制剤を製造した。
上述した各実施例のための熱膨張抑制剤の粉末と、各実施例のための単体金属または合金の粉末との混合した混合粉を準備し各組成の金属複合材料を作製した。単体金属または合金の粉末は、アルミニウム(実施例1、2、9、10、12、14、15および17〜19)、真鍮(実施例3および16、なお、ここでの真鍮はC2700(Cu65wt%Zn35wt%)とした)、鉄(実施例6)、チタン(実施例7)、銅(実施例4、5、8および11)、マグネシウム(実施例13)とした。混合比率は、熱膨張抑制剤の粉末と単体金属または合金の粉末との体積分率によって目的の比率とした。具体的には、熱膨張抑制剤の体積%対単体金属または合金の体積%で、50vol%対50vol%(実施例1、3〜7、11、13、14、16、17)、40vol%対60vol%(実施例2、8、10、18、19)、30vol%対70vol%(実施例9)、60vol%対40vol%(実施例12)、70vol%対30vol%(実施例15)とした。なお、これらの体積分率は、焼結前の熱膨張抑制剤および金属の粉末の重量から、それぞれの比重を用いて算出した。熱膨張抑制剤の比重は、粉末X線回折の結果から実験で求めた格子定数と化学組成の式(例えばMn3.15Zn0.6Sn0.25N)から算出した理論値7.2を用いた。理論値の計算に必要な原子量は、文献値(「理科年表」、国立天文台編、丸善、平成11年版)を用いた。金属の比重についてはJIS規格の数値を用いた。
作製した各実施例の金属複合材料の線熱膨張ΔL/Lはつぎの二つの測定手法によって測定することが可能である。なお、これらの測定手法の使い分けは、サンプル形状により選択される。
以下、各実施例における金属複合材料の線熱膨張ΔL/Lの実測値をグラフにして示す。またその結果の概要を前掲表2に示している。図5〜図22は、実施例1〜19の金属複合材料の線熱膨張を各基準温度T0(数式(1))に基づき、横軸を温度、縦軸をΔL/L(10−3の目盛)として描いたグラフである。基準温度は、100℃(実施例1、3、4、6、7、9、13、15;図5、7、8、10、11、13、17、19)および0℃(実施例2、5、8、10〜12、14、16〜19;図6、9、12、14〜16、18、20〜22)である。各グラフには、確認の参考のため、組成、基準温度T0、複合化方法を併記している。実施例1〜16および実施例18,19の実測値は第1の測定手法により測定されたものである。実施例17については第2の測定手法により測定されたものである。
上述した各実施例においては、各組合せの熱膨張抑制剤が変質することなく、各単体金属または合金の金属相と複合化された。図23に、その一例をX線回折実験結果として示す。このX線回折実験結果では、CuのKα1輝線により、実施例1の金属複合材料の回折パターンを取得した。比較のため、実施例1の金属複合材料をなす金属相(Al)と熱膨張抑制剤(Mn3Zn0.45Sn0.55N)がそれぞれ単独で示す回折パターンのピーク位置を、それぞれ記号にて明示している。図23のように、実施例1の金属複合材料の示す回折ピークは、金属相のAlのものか、熱膨張抑制剤のMn3Zn0.45Sn0.55Nのものかのいずれかのもののみであることが確認された。このように、放電プラズマ焼結法により複合化された実施例1の金属複合材料においては、熱膨張抑制剤が変質することなく、アルミニウムと複合化されたことを確認した。この結果は、放電プラズマ焼結法の技術的利点、つまり融点に比べて低温で、かつ、短時間の加熱により複合化が完了したため、と本願の発明者は考えている。
気密性の高いグラファイト・ダイおよびパンチを用いた本発明の実施形態が、開放系かつ予熱工程を必要とする高圧浸透法に比べて極めて有効であることを、金属と複合化していない熱膨張抑制剤Mn3.15Zn0.6Sn0.25Nの開放系での熱処理により確認した。図24にはMn3.15Zn0.6Sn0.25Nを窒素ガス中に800℃、12時間接触させ続けた熱膨張抑制剤Mn3.15Zn0.6Sn0.25N試料についての線熱膨張の測定結果である。熱膨張抑制剤Mn3.15Zn0.6Sn0.25Nは、本実施形態の実施例11および12で採用した熱膨張抑制剤であり、6−1−2に示した実施例11〜14と同様に粉末として製造した。その熱膨張抑制剤Mn3.15Zn0.6Sn0.25Nの粉末は開放系で熱処理すると、その熱膨張特性が著しく変化する事を確認した。なお、熱膨張特性を測定するために、熱膨張抑制剤Mn3.15Zn0.6Sn0.25Nの粉末は、5−4に示した手順により熱膨張抑制剤Mn3.15Zn0.6Sn0.25Nの焼結体を得た。この開放系における熱処理による著しい変化が明快に示しているのは、気密性の高いグラファイト・ダイおよびパンチの焼結型において短時間のうちに複合化を完了する発明の実施形態の有用性である。すなわち、図24に示すように、Znを含有するマンガン窒化物熱膨張抑制剤は、開放系において熱処理された場合その熱膨張特性が著しく変化し、熱膨張の度合いや動作温度域が変化した。この結果は、Zn系のマンガン窒化物熱膨張抑制剤を採用して単体金属または合金の粉末と複合化した金属複合材料の製造工程において、開放系での熱処理を行なうと、熱膨張特性を再現よく制御することが著しく困難になることを示している。また、組成分析のために別途測定したオージェ分析(日本電子 JAMP-7800)によれば、上記の開放系での熱処理により、熱膨張抑制剤Mn3.15Zn0.6Sn0.25Nの焼結体に含有されているZnのうち少なくとも10%が、昇華・析出していることが確認された。
以上の各実施例により、本実施形態の所期けの目的のいくつかが実際に確認された。各実施例に対する評価を前掲の表2に示している。また前掲の表3には各実施例に採用した金属の線膨張係数も併記している。さらに熱膨張抑制剤のみの性質は、前掲の表4も参照されたい。
Claims (19)
- 少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す、Mn−Zn−Sn−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物またはMn−Zn−Ge−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを混合した混合粉を密閉状態に配置して加熱することにより、前記金属相と前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが焼結により複合化されている
熱膨張制御金属複合材料。 - 前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物が、
組成式(1):Mn3+yM1 1−(x+y)M2 xN (0<x<1、0≦y<1)
の組成式により表されるものである、ただし、金属元素M1にはZnを含み、M2にはGe、Snの少なくとも1種を含み、Mnの一部は他の元素に置き換わっていてもよく、窒素Nの一部が水素H、ホウ素B、炭素C、酸素Oと置き換わっていてもよく、さらに、M1にはGa、Zn、Cu以外の元素を含んでいてもよく、M2にはGe、Sn以外の元素を含んでいてもよい
請求項1に記載の金属複合材料。 - 前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物が、
Mn4−x−yZnxSnyN1−zXz(ただし、0.45≦x≦0.75、0.25≦y≦0.55、0≦z≦0.05)
の組成式により表されるものである
請求項2に記載の金属複合材料。 - 少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す、Mn−Cu−Sn−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物またはMn−Cu−Ge−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを混合した混合粉を密閉状態に配置して加熱することにより、前記金属相と前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが焼結により複合化されている
熱膨張制御金属複合材料。 - 少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す、Mn−Ga−Sn−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物またはMn−Ga−Ge−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを混合した混合粉を密閉状態に配置して加熱することにより、前記金属相と前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが焼結により複合化されている
熱膨張制御金属複合材料。 - 前記単体金属または金属合金が、銅、真鍮、鉄、チタンからなる群から選択される少なくとも一の単体金属または金属合金を少なくとも一部の成分として含むものである
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の金属複合材料。 - 前記密閉状態にある前記混合粉を加圧しながら、該混合粉と該混合粉を内包する導電性の型とのいずれかまたは双方に電流を流す通電焼結法により、前記型または前記混合粉の温度が、前記金属相の融点よりも低い温度に維持されて複合化されている
請求項6に記載の金属複合材料。 - 前記単体金属または金属合金が、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金いずれかからなる群から選択される少なくとも一の単体金属または金属合金を少なくとも一部の成分として含むものである
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の金属複合材料。 - 前記密閉状態にある前記混合粉を加圧しながら、該混合粉と該混合粉を内包する導電性の型とのいずれかまたは双方に電流を流す通電焼結法により、前記型または前記混合粉の温度が、前記金属相の融点よりも低い温度に維持されて複合化されている
請求項8に記載の金属複合材料。 - 前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の組成、または、前記単体金属または金属合金の組成を、位置に応じて連続的にまたは段階的に変化させることにより、前記金属複合材料の外形を形成するための型の内部に配置して焼結されたものである
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の金属複合材料。 - 少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す、Mn−Zn−Sn−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物またはMn−Zn−Ge−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを互いに混合した混合粉を準備する工程と、
前記混合粉を密閉状態におく工程と、
前記密閉状態にある前記混合粉を加圧しながら、該混合粉に対して、または該混合粉を内包する導電性の型に対して電流を流す通電焼結法により該密閉状態にある該混合粉を加熱する焼結工程と
を含み、これにより、前記金属相と前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが複合化される
熱膨張制御金属複合材料の製造方法。 - 少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す、Mn−Cu−Sn−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物またはMn−Cu−Ge−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを互いに混合した混合粉を準備する工程と、
前記混合粉を密閉状態におく工程と、
前記密閉状態にある前記混合粉を加圧しながら、該混合粉に対して、または該混合粉を内包する導電性の型に対して電流を流す通電焼結法により該密閉状態にある該混合粉を加熱する焼結工程と
を含み、これにより、前記金属相と前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが複合化される
熱膨張制御金属複合材料の製造方法。 - 少なくともある温度範囲で負の熱膨張を示す、Mn−Ga−Sn−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物またはMn−Ga−Ge−N系逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の粉末と、金属相となる組成の単体金属または金属合金の粉末とを互いに混合した混合粉を準備する工程と、
前記混合粉を密閉状態におく工程と、
前記密閉状態にある前記混合粉を加圧しながら、該混合粉に対して、または該混合粉を内包する導電性の型に対して電流を流す通電焼結法により該密閉状態にある該混合粉を加熱する焼結工程と
を含み、これにより、前記金属相と前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物とが複合化される
熱膨張制御金属複合材料の製造方法。 - 前記型または前記混合粉の温度を前記金属相の融点よりも低い温度に維持して前記複合化を実行する
請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の熱膨張制御金属複合材料の製造方法。 - 前記電流により放電プラズマが形成される
請求項14に記載の金属複合材料の製造方法。 - 前記密閉状態が、前記金属複合材料の外形を形成するための型または該型を内包し外気から遮断された容器により実現されている
請求項15に記載の金属複合材料の製造方法。 - 前記単体金属または金属合金が、銅、真鍮、鉄、チタンからなる群から選択される少なくとも一の単体金属または金属合金を少なくとも一部の成分として含むものである
請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の金属複合材料の製造方法。 - 前記単体金属または金属合金が、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金いずれかからなる群から選択される少なくとも一の単体金属または金属合金を少なくとも一部の成分として含むものである
請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の金属複合材料の製造方法。 - 前記混合粉を密閉状態におく工程が、前記逆ペロフスカイト型マンガン窒化物の組成、または、前記単体金属または金属合金の組成のうちの少なくともいずれかを、位置に応じて連続的にまたは段階的に変化させて、前記粉末を前記金属複合材料の外形を形成するための型の内部に配置する工程を含んでいる
請求項11乃至請求項13のいずれか1項に金属複合材料の製造方法。
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