JP2013031719A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電チューサポートモードの特典を遊技者に還元すること。
【解決手段】大当り遊技の終了時点で電チューサポートモードがオン状態に設定されている場合には第2の特別図柄始動口用の大当り判定データが記憶されていないことで待機時間が長い時間に設定されるので、大当りであるか否かは大当り遊技が終了した後の当り遊技で遊技球が当り状態の第2の特別図柄始動口に入球することで第2の特別図柄始動口用の大当り判定データに基づいて判定される可能性が高くなる。
【選択図】図59

Description

本発明は遊技球が特別図柄始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定する構成のパチンコ遊技機に関する。
上記パチンコ遊技機には普通図柄始動口と第1の特別図柄始動口と第2の特別図柄始動口と特別入球口を備えたものがある。特別入球口は遊技球が入球不能な閉鎖状態および入球可能な開放状態相互間で切換えられるものであり、第2の特別図柄始動口は遊技球が入球不能な外れ状態および入球可能な当り状態相互間または遊技球が入球困難な外れ状態および入球容易な当り状態相互間で切換えられるものである。第1の特別図柄始動口は遊技球が入球可能なものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合には第1の保留手段が大当り判定データを記憶し、遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合には第2の保留手段が大当り判定データを記憶する。この第2の保留手段が大当り判定データを記憶している場合には第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであるか否かが判定される。この大当りは特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであり、第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定された場合には第1の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定された場合に比べて大当り遊技が遊技者に有利な態様で行われる。普通図柄始動口は遊技球が入球可能なものである。この普通図柄始動口に遊技球が入球した場合には当りであるか否かが判定され、当りであると判定された場合には当り遊技が行われる。この当り遊技は第2の特別図柄始動口を当り状態にするものであり、第2の特別図柄始動口は第1の遊技状態では第2の遊技状態に比べて遊技者に有利な状態にされる。この第1の遊技状態は大当り遊技が終了するときに設定されるものであり、第1の遊技状態では第2の特別図柄始動口が遊技者に有利な状態にされることから第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定される確率が高まる。従って、第1の遊技状態では大当り遊技が遊技者に有利な態様で行われる確率が高くなるので、遊技者にとって多量の遊技球を賞品として獲得できる好機となる。
特開2009−66275号公報
従来のパチンコ遊技機では大当り遊技が終了したときに第1の遊技状態が設定されたにも拘らず第2の保留手段が大当り判定データを記憶しておらずに第1の保留手段が大当り判定データを記憶している場合には第1の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであるか否かが判定されるので、第1の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定されることがある。この場合には大当り遊技が第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定された場合に比べて遊技者に不利な態様で行われるので、第1の遊技状態が設定された特典が遊技者に還元されない。
請求項1記載のパチンコ遊技機は次の[1]普通図柄始動口〜[12]待機時間設定手段を備えたものであり、実施例2にサポートされている。
[1]普通図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球可能なものである。図2の符号16は遊技盤に相当し、図2の符号23は普通図柄始動口に相当する。
[2]第1の特別図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球可能なものである。図2の上特別図柄始動口25は第1の特別図柄始動口に相当する。
[3]第2の特別図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球不能な外れ状態および入球可能な当り状態相互間または遊技球が入球困難な外れ状態および入球容易な当り状態相互間で切換えられるものである。図2の下特別図柄始動口27は第2の特別図柄始動口に相当する。
[4]特別入球口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球不能な閉鎖状態および入球可能な開放状態相互間で切換えられるものである。図2の特別入賞口34は特別入球口に相当する。
[5]当り手段は遊技球が普通図柄始動口に入球した場合に第2の特別図柄始動口を当り状態にする当りであるか否かを判定すると共に当りであると判定した場合に第2の特別図柄始動口を当り状態にするものであり、第1の遊技状態では第2の遊技状態に比べて第2の特別図柄始動口を遊技者に有利な状態にする。図33のステップS106および図36のステップS157は当り手段に相当する。
[6]第1の保留手段は遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合に大当り判定データを記憶するものである。図17の特別図柄保留データ格納部111は第1の保留手段に相当し、カウンタMR1の値は大当り判定データに相当する。
[7]第2の保留手段は遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合に大当り判定データを記憶するものであり、図17の特別図柄保留データ格納部112は第2の保留手段に相当する。
[8]大当り判定手段は第1の保留手段の大当り判定データおよび第2の保留手段の大当り判定データのいずれかに基づいて大当りであるか否かを判定するものであり、第2の保留手段の大当り判定データを第1の保留手段の大当り判定データに比べて優先的に消化する。図39のステップS200は大当り判定手段に相当する。
[9]大当り判定データ消去手段は大当り判定手段が第1の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に第1の保留手段から当該大当り判定データを消去し、大当り判定手段が第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に第2の保留手段から当該大当り判定データを消去するものである。図40のステップS233および図40のステップS240は大当り判定データ消去手段に相当する。
[10]大当り遊技手段は大当り判定手段が大当りであると判定した場合に特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであり、大当り判定手段が第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定した場合には第1の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定した場合に比べて大当り遊技を遊技者に有利な態様で行う。図38のステップS186は大当り遊技手段に相当する。
[11]遊技状態設定手段は大当り遊技手段が大当り遊技を終えるときに遊技状態を第1の遊技状態に設定するものである。図46のステップ333は遊技状態設定手段に相当し、電チューサポートフラグのオン状態は第1の遊技状態に相当し、電チューサポートフラグのオフ状態は第2の遊技状態に相当する。
[12]待機時間設定手段は大当り遊技が終了してから大当りであるか否かが判定されるまでの待機時間を設定するものであり、遊技状態が第1の遊技状態に設定されている場合には第2の保留手段が大当り遊技の終了時点で大当り判定データを記憶していないことで待機時間を長い時間に設定し、第2の保留手段が大当り遊技の終了時点で大当り判定データを記憶しているときには待機時間を長い時間に比べて短い時間(零を含む)に設定する。図59のステップS334は待機時間設定手段に相当する。
大当り遊技の終了時点で遊技状態が第1の遊技状態に設定される場合には第2の保留手段に大当り判定データが記憶されていないことで待機時間が長い時間に設定されるので、大当りであるか否かは大当り遊技が終了した後の当り遊技で遊技球が当り状態の第2の特別図柄始動口に入球することで第2の保留手段の大当り判定データに基づいて判定される可能性が高くなる。この第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定された場合には大当り遊技が遊技者に有利な態様で行われるので、第1の遊技状態の特典が遊技者に還元され易くなる。しかも、大当り遊技が終了するときに遊技状態が第1の遊技状態に設定されている場合であっても第2の保留手段が大当り判定データを記憶している場合には待機時間が短い時間に設定されるので、大当り遊技が終了してから第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであるか否かが判定されるまでの遊技者の待ち時間が短縮される。
実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を斜め前方から示す図) 遊技盤を前方から示す図 電気的な構成を示す図 (a)は上特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像で停止表示される特別図柄の一覧を示す図、(b)は下特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像で停止表示される特別図柄の一覧を示す図、(c)は特別図柄の機能の一覧を示す図 装飾図柄の組合せを示す図 図柄要素の配列を示す図 (a)は遊技球が上特別図柄始動口に入賞することで大当りであると判定された場合の遊技球の払出情報を示す図、(b)は遊技球が下特別図柄始動口に入賞することで大当りであると判定された場合の遊技球の払出情報を示す図 メイン制御回路から演出制御回路に送信される制御コマンドの一覧を示す図 メイン制御回路の変数の一覧を示す図 大当り判定テーブルを示す図 変動開始コマンドテーブルを示す図 変動表示時間テーブルを示す図 特別図柄選択テーブルを示す図 大当りラウンドテーブルを示す図 当り判定テーブルを示す図 普通図柄遊技時間テーブルを示す図 メイン制御回路の制御データ格納領域を示す図 大当り遊技が進行する様子を示す図 プロセスデータテーブルを示す図 プロセスデータを示す図 ビデオコマンドテーブルを示す図 装飾図柄遊技用のビデオデータの一覧を示す図 演出制御回路の変数の一覧を示す図 図柄テーブルを示す図 演出制御回路の演出制御データ格納領域を示す図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート メイン制御回路の入力処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄データ取得処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄データ取得処理1を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄データ取得処理2を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄プロセス処理を示すフローチャート メイン制御回路の当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄変動処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄変動停止処理を示すフローチャート メイン制御回路のインターバル処理を示すフローチャート メイン制御回路の当り遊技処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄プロセス処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動開始処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動停止処理を示すフローチャート メイン制御回路のインターバル処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り遊技開始処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当りラウンド処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当りインターバル処理を示すフローチャート (a)は特別図柄遊技の映像で通常大当り図柄が停止表示された場合の特別図柄プロセス処理の進行内容を説明するための図、(b)は特別図柄遊技の映像で通常大当り図柄が停止表示された場合の普通図柄プロセス処理の進行内容を説明するための図 (a)は特別図柄遊技の映像で確変大当り図柄が停止表示された場合の特別図柄プロセス処理の進行内容を説明するための図、(b)は特別図柄遊技の映像で確変大当り図柄が停止表示された場合の普通図柄プロセス処理の進行内容を説明するための図 演出制御回路のメイン処理を示すフローチャート 演出制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート 演出制御回路の保留コマンド処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技開始処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当り図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の外れ図柄設定処理を示すフローチャート 装飾図柄遊技の映像を示す図 演出制御回路の装飾図柄遊技停止処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当り遊技演出処理を示すフローチャート 実施例2を示す図46相当図 実施例3を示す図59相当図 図43相当図 実施例4を示す図46相当図 図43相当図
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が予め決められた発射停止位置から時計回り方向へ回動操作された状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することで上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することで照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が装着されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19が固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21が形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20内から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して普通図柄始動口23が固定されている。この普通図柄始動口23は上面および下面のそれぞれが開口するコ字枠状をなすものであり、遊技領域21内を転動する遊技球は普通図柄始動口23内を上面から下面に向けて通過することが可能にされている。この普通図柄始動口23内には普通図柄始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この普通図柄始動口センサ24は検出領域内に金属物が進入することで発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には普通図柄始動口センサ24の発振状態が変化することで普通図柄始動口センサ24から普通図柄始動信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して上特別図柄始動口25が固定されている。この上特別図柄始動口25は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域21内を転動する遊技球は上特別図柄始動口25内に上面から入賞することが可能にされている。この上特別図柄始動口25内には近接スイッチからなる上特別図柄始動口センサ26(図3参照)が固定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合には上特別図柄始動口センサ26から上特別図柄始動信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して下特別図柄始動口27が固定されている。この下特別図柄始動口27は上面が開口するポケット状をなすものであり、上特別図柄始動口25の下方に配置されている。この下特別図柄始動口27には2枚の羽根板28が装着されている。これら両羽根板28のそれぞれは垂直な閉鎖状態(実線参照)および水平な開放状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸29を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板28のそれぞれの閉鎖状態では上特別図柄始動口25が両羽根板28相互間の隙間を下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することが不能に閉鎖し、両羽根板28のそれぞれの開放状態では遊技球が両羽根板28のそれぞれに乗って下特別図柄始動口27内に入賞することが許容される。即ち、下特別図柄始動口27は両羽根板28のそれぞれの閉鎖状態で遊技球が入賞することが不能な外れ状態になるものであり、両羽根板28のそれぞれの開放状態で遊技球が入賞することが可能な当り状態になる。
下特別図柄始動口27内には近接スイッチからなる下特別図柄始動口センサ30(図3参照)が固定されており、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合には下特別図柄始動口センサ30から下特別図柄始動信号が出力される。この下特別図柄始動口27の両羽根板28のそれぞれは共通の特別図柄始動口ソレノイド31(図3参照)の出力軸に連結されている。この特別図柄始動口ソレノイド31は電気的なオフ状態で両羽根板28のそれぞれを閉鎖状態に操作するものであり、両羽根板28のそれぞれは特別図柄始動口ソレノイド31の電気的なオン状態で開放状態に操作される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠32が固定されており、表示台枠32には普通図柄表示器33が固定されている。この普通図柄表示器33はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には当りであるか否かが判定され、当りであるか否かが判定された場合には普通図柄表示器33に普通図柄遊技の映像が表示される。この普通図柄遊技の映像は普通図柄(○)および普通図柄(×)を交互に表示するものであり、当りであると判定された場合には普通図柄遊技の映像が普通図柄(○)で停止し、当りでない外れであると判定された場合には普通図柄遊技の映像が普通図柄(×)で停止する。この普通図柄(○)を当り図柄と称し、普通図柄(×)を外れ図柄と称する。この普通図柄遊技で当り図柄(○)が停止表示された場合には当り遊技が開始される。この当り遊技は下特別図柄始動口27を閉鎖状態から開放状態に切換えることで下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することを許容するものであり、下特別図柄始動口27は下特別図柄始動口27の開放時間が上限値に到達することで開放状態から閉鎖状態に戻される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口34が固定されている。この特別入賞口34は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口34内には特別入賞口センサ35(図3参照)が固定されている。この特別入賞口センサ35は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口34内に入賞した場合には特別入賞口センサ35から特別入賞信号が出力される。この特別入賞口34には扉36が左右方向へ指向する軸37を中心に回動可能に装着されている。この扉36は特別入賞口ソレノイド38(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド38の電気的なオフ状態で垂直な閉鎖状態になることで特別入賞口34の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉36は特別入賞口ソレノイド38の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉36の開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が扉36に乗って特別入賞口34内に入賞することが許容される。
表示台枠32には、図2に示すように、上特別図柄表示器39が固定されている。この上特別図柄表示器39はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合には大当りであるか否かが判定され、大当りであるか否かが判定された場合には上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像が表示される。この上特別図柄表示器39の特別図柄遊技の映像は特別図柄を予め決められた順序(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(1)・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄(1)を外れ図柄と称し、特別図柄(2)を2R通常大当り図柄と称し、特別図柄(3)を2R確変大当り図柄と称し、特別図柄(4)を15R通常大当り図柄と称し、特別図柄(5)を15R確変大当り図柄と称する。この上特別図柄表示器39の特別図柄の循環的な変動表示は、図4の(a)に示すように、大当りでない外れであると判定された場合に外れ図柄(1)で停止するものであり、大当りであると判定された場合には2R通常大当り図柄(2)と2R確変大当り図柄(3)と15R通常大当り図柄(4)のいずれかで停止する。
表示台枠32には、図2に示すように、下特別図柄表示器40が固定されている。この下特別図柄表示器40はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合には大当りであるか否かが判定され、大当りであるか否かが判定された場合には下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像が表示される。この下特別図柄表示器40の特別図柄遊技の映像は特別図柄を遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合と同一の順序(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(1)・・・で循環的に変化させるものであり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで外れであると判定された場合には、図4の(b)に示すように、下特別図柄表示器40の特別図柄の循環的な変動表示が外れ図柄(1)で停止し、大当りであると判定された場合には2R確変大当り図柄(3)と15R通常大当り図柄(4)と15R確変大当り図柄(5)のいずれかで停止する。
上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示された場合と2R確変大当り図柄が停止表示された場合と15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには大当り遊技が開始され、下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合と15R通常大当り図柄が停止表示された場合と15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれにも大当り遊技が開始される。この大当り遊技は複数回の大当りラウンドから構成されたものであり、図4の(c)に示すように、上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示された場合および2R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには大当りラウンドの継続回数が2回に設定され、上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で15R通常大当り図柄が停止表示された場合には大当りラウンドの継続回数が15回に設定され、下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で15R通常大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには大当りラウンドの継続回数が15回に設定され、下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合には大当りラウンドの継続回数が2回に設定される。この大当りラウンドは特別入賞口34を開放状態にするものであり、特別入賞口34内に上限個数(10個)の遊技球が入賞した場合および特別入賞口34の開放時間が上限時間(30×1000msec)に到達した場合のいずれかに終了する。打球槌9は発射ソレノイドの電気的なオン状態で遊技盤16内に一定の速度(99個/分)で遊技球を発射するように駆動するものであり、大当りラウンドは特別入賞口34の開放時間が上限時間に到達する前に特別入賞口34内に上限個数の遊技球が入賞することで特別入賞口34が閉鎖状態になるように設定されている。
上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示された場合および15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには、図4の(c)に示すように、大当り遊技が始まるときに確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオフ状態に設定され、下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で15R通常大当り図柄が停止表示された場合にも大当り遊技が始まるときに確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオフ状態に設定される。上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合には大当り遊技が終了するときに確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオン状態に設定され、下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれにも大当り遊技が終了するときに確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオン状態に設定される。
確率変動モードは遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれに大当りであると一定の高確率(35/350)で判定するモードであり、確率変動モードのオフ状態では遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれに大当りであると高確率に比べて低い一定の通常確率(1/350)で判定される。この確率変動モードはオン状態に設定された場合に新たに大当りであると判定されるまでオン状態で継続するものであり、確率変動モードのオン状態では確率変動モードのオフ状態に比べて少ない遊技球の発射個数で大当りを獲得することができる連チャンモードがオン状態になる。電チューサポートモードは遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合に当りであると一定の高確率(33/33)で判定するモードであり、電チューサポートモードのオフ状態では遊技球が普通図柄始動口33内を通過した場合に当りであると高確率に比べて低い一定の通常確率(0/33)で判定される。この電チューサポートは普通図柄遊技の所要時間を短時間(1×1000msec)に設定するモードでもあり、電チューサポートモードのオフ状態では普通図柄遊技の所要時間が電チューサポートモードのオン状態に比べて長い長時間(4×1000msec)に設定される。この電チューサポートモードはオン状態に設定された場合に新たに大当りであると判定されるまでオン状態で継続するものであり、電チューサポートモードのオン状態では電チューサポートモードのオフ状態に比べて少ない遊技球の発射個数で大当りを獲得することができる連チャンモードがオン状態になる。
表示台枠32には、図2に示すように、カラー液晶表示器からなる装飾図柄表示器41が固定されている。この装飾図柄表示器41の表示領域内には保留領域42が設定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれには特別図柄遊技の保留回数が加算され、いずれの場合にも保留領域42内に保留回数の加算結果が表示される。これら両特別図柄遊技の保留回数の加算結果のそれぞれは共通の保留絵柄43の個数として表示されるものであり、遊技者は保留領域42内の保留絵柄43の表示個数から両特別図柄遊技の合計の保留回数を認識することができる。装飾図柄表示器41は大当り遊技演出の映像が表示されるものである。この大当り遊技演出の映像は大当り遊技を視覚的に演出するものであり、大当り遊技が開始される場合に始まり、大当り遊技が終了する場合に終わる。
装飾図柄表示器41は装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄遊技の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄遊技の映像に応じた内容で発光し、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方によって演出される。この装飾図柄遊技の映像は背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、図5に示すように、装飾図柄遊技の映像では装飾図柄表示器41の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図6の(a)は装飾図柄遊技の映像で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図6の(b)は装飾図柄遊技の映像で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図6の(c)は装飾図柄遊技の映像で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものである。これら各列の図柄要素には(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)の8種類が共通に設定されており、各列の図柄要素の変動表示は図柄要素を予め決められた順序(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(1)・・・で循環的に変化させることで行われる。
左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像が表示される場合および下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像が表示される場合のそれぞれに特別図柄が変動開始することに時間的に同期して変動開始するものであり、左列の図柄要素は1番目に(1)〜(8)のいずれかで変動停止し、右列の図柄要素は2番目に(1)〜(8)のいずれかで変動停止し、中列の図柄要素は3番目に(1)〜(8)のいずれかで変動停止する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せには大当りの組合せおよび外れの組合せの2種類が設定されている。
大当りの組合せは、図5の(a)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せである。これら左列の図柄要素〜右列の図柄要素は、図4の(a)および(b)に示すように、特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示される場合と2R確変大当り図柄が停止表示される場合と15R通常大当り図柄が停止表示される場合と15R確変大当り図柄が停止表示される場合のそれぞれに大当りの組合せになるものであり、大当りの組合せには(111)(222)(333)(444)(555)(666)(777)(888)の8種類が設定されている。外れの組合せは、図5の(b)および(c)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一でない組合せであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素は、図4の(a)および(b)に示すように、特別図柄遊技の映像で外れ図柄(1)が停止表示される場合に外れの組合せになる。
図3のメイン制御回路50は普通図柄遊技と特別図柄遊技と大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよびROM52の制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。センサ回路54は普通図柄始動口センサ24から出力される普通図柄始動信号と上特別図柄始動口センサ26から出力される上特別図柄始動信号と下特別図柄始動口センサ30から出力される下特別図柄始動信号と特別入賞口センサ35から出力される特別入賞信号のそれぞれをメイン制御回路50に送信するものであり、メイン制御回路50はセンサ回路54を介して普通図柄始動信号を検出した場合には制御コマンドのみを設定し、上特別図柄始動信号を検出した場合および下特別図柄始動信号を検出した場合のそれぞれには制御コマンドおよび賞球コマンドの双方を設定し、特別入賞信号を検出した場合には賞球コマンドのみを設定する。
図3のソレノイド回路55は特別図柄始動口ソレノイド31を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を駆動制御することで下特別図柄始動口27を開閉操作する。LED回路56は普通図柄表示器33の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はLED回路56を駆動制御することで普通図柄表示器33に普通図柄遊技の映像を表示する。ソレノイド回路57は特別入賞口ソレノイド38を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路57を駆動制御することで特別入賞口34を開閉操作する。LED回路58は上特別図柄表示器39の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はLED回路58を駆動制御することで上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像を表示する。LED回路59は下特別図柄表示器40の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はLED回路59を駆動制御することで下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像を表示する。
図3の払出制御回路60は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信した場合に駆動信号を設定する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられた場合に払出モータ62を駆動する。この払出モータ62は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源であり、上皿4内には払出モータ62が駆動信号の設定結果で駆動することから賞球コマンドに応じた単位個数(15個)の遊技球が賞品として払出される。
図7の(a)は遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで大当りであると判定された場合に上皿4内に払出される遊技球の払出個数に関する払出情報であり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで上特別図柄表示器39に2R通常大当り図柄が停止表示された場合および2R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには2回の大当りラウンドが行われることで「300(15×10×2)個」の遊技球が上皿4内に払出され、上特別図柄表示器39に15R通常大当り図柄が停止表示された場合には15回の大当りラウンドが行われることで「2250(15×10×15)個」の遊技球が上皿4内に払出される。この上特別図柄始動口25内に遊技球が入賞することで大当りであると判定された場合に上特別図柄表示器39に2R通常大当り図柄が停止表示される停止確率は(40%)に設定され、2R確変大当り図柄が停止表示される停止確率は(50%)に設定され、15R通常大当り図柄が停止表示される停止確率は(10%)に設定されており、上特別図柄始動口25内に遊技球が入賞することで大当りであると判定された場合に上皿4内に払出される遊技球の平均払出個数は「495(300×0.4+300×0.5+2250×0.1/3)個」に設定されている。
図7の(b)は遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りであると判定された場合に上皿4内に払出される遊技球の払出個数に関する払出情報であり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで下特別図柄表示器40に2R確変大当り図柄が停止表示された場合には2回の大当りラウンドが行われることで「300個」の遊技球が上皿4内に払出され、15R通常大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには15回の大当りラウンドが行われることで「2250個」の遊技球が上皿4内に払出される。この下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することで大当りであると判定された場合に下特別図柄表示器40に2R確変大当り図柄が停止表示される停止確率は(40%)に設定され、15R通常大当り図柄が停止表示される停止確率は(50%)に設定され、15R確変大当り図柄が停止表示される停止確率は(10%)に設定されており、下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することで大当りであると判定された場合に上皿4内に払出される遊技球の平均払出個数は「1470(300×0.4+2250×0.5+2250×0.1/3)個」に設定されている。即ち、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りであると判定された場合には上特別図柄始動口25内に入賞することで大当りであると判定された場合に比べて大当り遊技が遊技者に有利な内容で行われる。
図3の演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU71は制御コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよびROM72の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
図3の表示制御回路80は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路80は演出制御コマンドの設定結果を受信した場合に装飾図柄表示器41に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは保留絵柄43を表示するための画像データと図柄要素(1)〜(8)のそれぞれを表示するための画像データと装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのビデオデータと大当り遊技演出の映像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器41にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路90は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することで演出制御コマンドの受信結果に応じた音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に応じて駆動することで両スピーカ13のそれぞれから演出制御コマンドの受信結果に応じた効果音を出力する。電飾制御回路100は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することで演出制御コマンドの受信結果に応じた電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に応じて駆動することで演出制御コマンドに応じたパターンで点滅させる。
図8はメイン制御回路50から演出制御回路70に送信される制御コマンドの一覧であり、制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと上保留コマンドと下保留コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドが設定されている。変動開始コマンドは特別図柄遊技を開始することを演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70は変動開始コマンドを受信することで装飾図柄遊技の映像と音と光のそれぞれの演出内容を設定し、装飾図柄遊技を演出内容の設定結果で開始する。変動停止コマンドは特別図柄遊技が終了することを演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70は変動停止コマンドを受信することで装飾図柄遊技を終える。図柄情報コマンドは特別図柄遊技の映像で停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路70に通知するものであり、上保留コマンドは遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで保留した特別図柄遊技の保留回数を演出制御回路70に通知するものであり、下保留コマンドは遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで保留した特別図柄遊技の保留回数を演出制御回路70に通知するものである。大当り遊技開始コマンドは大当り遊技を開始することを演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70は大当り遊技開始コマンドを受信することで大当り遊技演出の映像を表示開始する。大当り遊技停止コマンドは大当り遊技を停止することを演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70は大当り遊技停止コマンドを受信することで大当り遊技演出の映像を表示停止する。
図9はメイン制御回路50の変数の一覧である。カウンタMR1は遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれに大当りであるか否かを判定するためのものであり、カウンタMR1の下限値は(0)に設定され、カウンタMR1の上限値は(349)に設定されている。カウンタMR2は変動開始コマンドを選択するためのものであり、カウンタMR2の下限値は(0)に設定され、カウンタMR2の上限値は(100)に設定されている。カウンタMR3は遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで大当りであると判定された場合および遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りであると判定された場合のそれぞれに特別図柄遊技の映像で停止表示する特別図柄の種類を選択するためのものであり、カウンタMR3の下限値は(0)に設定され、カウンタMR3の上限値は(99)に設定されている。カウンタMR4は当りであるか否かを判定するためのものであり、カウンタMR4の下限値は(0)に設定され、カウンタMR4の上限値は(32)に設定されている。カウンタMN1は大当り遊技で大当りラウンドの継続回数を計測するためのものであり、カウンタMN2は大当りラウンドでの特別入賞口34に対する遊技球の入賞個数を計測するためのものである。タイマMT1およびタイマMT2のそれぞれは時間を計測するためのものであり、タイマMT1は特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれで使用され、タイマMT2は普通図柄遊技および当り遊技のそれぞれで使用される。
図10の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された大当り判定テーブル1である。この大当り判定テーブル1はカウンタMR1の更新範囲内の35個の値のそれぞれに大当りの判定結果を割付け、カウンタMR1の更新範囲内の残りの315個の値のそれぞれに外れの判定結果を割付けたものであり、確率変動モードのオン状態で遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれには大当り判定テーブル1からカウンタMR1の値の更新結果に応じた1つの判定結果が選択される。即ち、確率変動モードのオン状態では遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のいずれであっても大当りであると一定の高確率(35/350)で判定される。図10の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された大当り判定テーブル2である。この大当り判定テーブル2はカウンタMR1の更新範囲内の1個の値に大当りの判定結果を割付け、カウンタMR1の更新範囲内の残りの349個の値のそれぞれに外れの判定結果を割付けたものであり、確率変動モードのオフ状態で遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれには大当り判定テーブル2からカウンタMR1の値の更新結果に応じた1つの判定結果が選択される。即ち、確率変動モードのオフ状態では遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のいずれであっても大当りであると一定の通常確率(1/350)で判定される。
図11の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された変動開始コマンドテーブル1である。この変動開始コマンドテーブル1は変動開始コマンド8000h〜8004hのそれぞれにカウンタMR2の更新範囲内の値を割付けたものであり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで外れの判定結果が選択された場合および遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで外れの判定結果が選択された場合のそれぞれには変動開始コマンドテーブル1からカウンタMR2の値の更新結果に応じた1つの変動開始コマンドが選択される。図11の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された変動開始コマンドテーブル2である。この変動開始コマンドテーブル2は変動開始コマンド8011h〜8014hのそれぞれにカウンタMR2の更新範囲内の値を割付けたものであり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで大当りの判定結果が選択された場合および遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りの判定結果が選択された場合のそれぞれには変動開始コマンドテーブル2からカウンタMR2の値の更新結果に応じた1つの変動開始コマンドが選択される。
図12はメイン制御回路50のROM52に予め記録された変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルは変動開始コマンド8000h〜8014hのそれぞれに変動表示時間を割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合には変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
図13の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された特別図柄選択テーブル1である。この特別図柄選択テーブル1は2R通常大当り図柄と2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄のそれぞれにカウンタMR3の更新範囲内の複数の値を割付けたものであり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで大当りであると判定された場合には特別図柄選択テーブル1からカウンタMR3の値の更新結果に応じた1つの特別図柄が選択される。この特別図柄選択テーブル1には2R通常大当り図柄に対して40個の値が割付けられ、2R確変大当り図柄に対して50個の値が割付けられ、15R通常大当り図柄に対して10個の値が割付けられており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで大当りであると判定された場合には2R通常大当り図柄が40(40×100/100)%の確率で選択され、2R確変大当り図柄が50(50×100/100)%の確率で選択され、15R通常大当り図柄が10(10×100/100)%の確率で選択される。この特別図柄選択テーブル1は上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄と2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄のそれぞれを図7の(a)の停止確率で停止表示するためのものであり、遊技球の平均払出個数は特別図柄の選択に特別図柄選択テーブル1が使用されることで図7の(a)の値になる。
図13の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された特別図柄選択テーブル2である。この特別図柄選択テーブル2は2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄と15R確変大当り図柄のそれぞれにカウンタMR3の更新範囲内の複数の値を割付けたものであり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りであると判定された場合には特別図柄選択テーブル2からカウンタMR3の値の更新結果に応じた1つの特別図柄が選択される。この特別図柄選択テーブル2には2R確変大当り図柄に対して40個の値が割付けられ、15R通常大当り図柄に対して50個の値が割付けられ、15R確変大当り図柄に対して10個の値が割付けられており、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りであると判定された場合には2R確変大当り図柄が40(40×100/100)%の確率で選択され、15R通常大当り図柄が50(50×100/100)%の確率で選択され、15R確変大当り図柄が10(10×100/100)%の確率で選択される。この特別図柄選択テーブル2は下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄と15R確変大当り図柄のそれぞれを図7の(b)の停止確率で停止表示するためのものであり、遊技球の平均払出個数は特別図柄の選択に特別図柄選択テーブル2が使用されることで図7の(b)の値になる。
図14はメイン制御回路50のROM52に予め記録された大当りラウンドテーブルである。この大当りラウンドテーブルは2R通常大当り図柄および2R確変大当り図柄のそれぞれに大当りラウンドの継続回数として2回を割付け、15R通常大当り図柄および15R確変大当り図柄のそれぞれに大当りラウンドの継続回数として15回を割付けたものであり、特別図柄として2R通常大当り図柄が選択された場合と2R確変大当り図柄が選択された場合と15R通常大当り図柄が選択された場合と15R確変大当り図柄が選択された場合のそれぞれには大当りラウンドテーブルから特別図柄の選択結果に応じた1つの継続回数が選択される。
図15の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された当り判定テーブル1である。この当り判定テーブル1はカウンタMR4の更新範囲内の全ての値に外れの判定結果を割付けたものであり、電チューサポートモードのオフ状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には当り判定テーブル1からカウンタMR4の値の更新結果に応じた1つの判定結果が選択される。即ち、電チューサポートモードのオフ状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には当りであると一定の通常確率(0/33)で判定される。図15の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された当り判定テーブル2である。この当り判定テーブル2はカウンタMR4の更新範囲内の全ての値に当りの判定結果を割付けたものであり、電チューサポートモードのオン状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には当り判定テーブル2からカウンタMR4の値の更新結果に応じた1つの判定結果が選択される。即ち、電チューサポートモードのオン状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には当りであると一定の高確率(33/33)で判定される。
図16はメイン制御回路50のROM52に予め記録された普通図柄遊技時間テーブルである。この普通図柄遊技時間テーブルは電チューサポートモードのオン状態に普通図柄遊技時間(1×1000msec)を割付け、電チューサポートモードのオフ状態に普通図柄遊技時間(4×1000msec)を割付けたものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には普通図柄遊技時間テーブルから電チューサポートモードの設定状態に応じた1つの普通図柄遊技時間が選択される。
図17はメイン制御回路50のRAM53に設定された制御データ格納領域110である。この制御データ格納領域110は普通図柄遊技と特別図柄遊技と大当り遊技のそれぞれを行うために必要なデータを格納するための領域であり、上特別図柄始動口25用の特別図柄保留データ格納部111と下特別図柄始動口27用の特別図柄保留データ格納部112と普通図柄保留データ格納部113と特別図柄格納部114と普通図柄格納部115とフラグ格納部116とタイマ格納部117とカウンタ格納部118を有している。
上特別図柄始動口25用の特別図柄保留データ格納部111はカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれが記録される領域であり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合にはカウンタMR1の値の更新結果およびカウンタMR3の値の更新結果のそれぞれが検出され、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれが特別図柄保留データ格納部111に記録される。この特別図柄保留データ格納部111には保留番号1の特別図柄保留データ格納部111と保留番号2の特別図柄保留データ格納部111と保留番号3の特別図柄保留データ格納部111と保留番号4の特別図柄保留データ格納部111の4つが設定されており、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれは保留番号1〜保留番号4のいずれか1つの特別図柄保留データ格納部111に記録される。
下特別図柄始動口27用の特別図柄保留データ格納部112はカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれが記録される領域であり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合にはカウンタMR1の値の更新結果およびカウンタMR3の値の更新結果のそれぞれが検出され、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれが特別図柄保留データ格納部112に記録される。この特別図柄保留データ格納部112には保留番号1の特別図柄保留データ格納部112と保留番号2の特別図柄保留データ格納部112と保留番号3の特別図柄保留データ格納部112と保留番号4の特別図柄保留データ格納部112の4つが設定されており、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれは保留番号1〜保留番号4のいずれか1つの特別図柄保留データ格納部112に記録される。
普通図柄保留データ格納部113はカウンタMR4の値の検出結果が記録される領域であり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合にはカウンタMR4の値の更新結果が検出され、カウンタMR4の値の検出結果が普通図柄保留データ格納部113に記録される。この普通図柄保留データ格納部113には保留番号1の普通図柄保留データ格納部113と保留番号2の普通図柄保留データ格納部113と保留番号3の普通図柄保留データ格納部113と保留番号4の普通図柄保留データ格納部113の4つが設定されており、カウンタMR4の値の検出結果は保留番号1〜保留番号4のいずれか1つの普通図柄保留データ格納部113に記録される。
特別図柄格納部114は今回の特別図柄遊技で上特別図柄表示器39または下特別図柄表示器40に停止表示する特別図柄の選択結果が記録される領域であり、普通図柄格納部115は今回の普通図柄遊技で普通図柄表示器33に停止表示する普通図柄の選択結果が記録される領域である。タイマ格納部117はタイマMT1の値およびタイマMT2の値のそれぞれが記録される領域であり、カウンタ格納部118はカウンタMR1の値とカウンタMR2の値とカウンタMR3の値とカウンタMR4の値とカウンタMN1の値とカウンタMN2の値のそれぞれが記録される領域である。フラグ格納部116は普通図柄始動信号フラグと当りフラグと普通図柄プロセスフラグと上特別図柄始動信号フラグと下特別図柄始動信号フラグと大当りフラグと確変フラグと電チューサポートフラグと優先処理フラグと大当りインターバルフラグと特別図柄プロセスフラグのそれぞれが記録される領域である。
普通図柄始動信号フラグは遊技球が普通図柄始動口23内を通過したか否かを示すものであり、当りフラグは今回の普通図柄遊技で当りであると判定されたか否かを示すものであり、普通図柄プロセスフラグは図32の普通図柄プロセス処理でステップS91の当り判定処理〜ステップS95の当り遊技処理のいずれを実行するかを示すものである。上特別図柄始動信号フラグは遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したか否かを示すものであり、下特別図柄始動信号フラグは遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したか否かを示すものである。大当りフラグは今回の特別図柄遊技で大当りであると判定されたか否かを示すものであり、確変フラグは確率変動モードがオン状態に設定されているか否かを示すものであり、電チューサポートフラグは電チューサポートモードがオン状態に設定されているか否かを示すものである。優先処理フラグは遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したことを契機に特別図柄遊技が行われている場合にオン状態に設定されるものであり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したことを契機に特別図柄遊技が行われている場合にはオフ状態に設定される。大当りインターバルフラグは大当り遊技のインターバル期間内であるか否かを示すものであり、特別図柄プロセスフラグは図38の特別図柄プロセス処理でステップS181の大当り判定処理〜ステップS186の大当り遊技処理のいずれを実行するかを示すものである。これら普通図柄始動信号フラグと当りフラグと上特別図柄始動信号フラグと下特別図柄始動信号フラグと大当りフラグと確変フラグと電チューサポートフラグと優先処理フラグと大当りインターバルフラグのそれぞれはROM52に予め記録されたオン値(1)が投入されることでオン状態に設定されるものであり、ROM52に予め記録されたオフ値(0)が投入されることでオフ状態に設定される。
図18の(a)は大当りラウンドの継続回数(2)が選択された場合の大当り遊技である。この場合には1回目の大当りラウンドが始まることで大当り遊技が開始され、1回目の大当りラウンドが終了することでラウンド間インターバル期間が始まり、ラウンド間インターバル期間が終わることで最終の2回目の大当りラウンドが始まり、2回目の大当りラウンドが終わることで最終インターバル期間が始まり、最終インターバル期間が終わることで大当り遊技が終了する。図18の(b)は大当りラウンドの継続回数(15)が選択された場合の大当り遊技である。この場合には1回目の大当りラウンドが始まることで大当り遊技が開始され、1回目の大当りラウンド〜14回目の大当りラウンドのそれぞれが終わることでラウンド間インターバル期間が始まり、14回目のラウンド間インターバル期間が終わることで最終の15回目の大当りラウンドが始まり、15回目の大当りラウンドが終わることで最終インターバル期間が始まり、最終インターバル期間が終わることで大当り遊技が終了する。ラウンド間インターバル期間は今回の大当りラウンドが終わってから次回の大当りラウンドが始まるまでの待ち時間であり、最終インターバル期間は最終回の大当りラウンドが終わった後の待ち時間である。これらラウンド間インターバル期間および最終インターバル期間のそれぞれは一定時間(1×1000msec)に設定されるものであり、フラグ格納部116の大当りインターバルフラグはラウンド間インターバル期間内および最終インターバル期間内のそれぞれにオン状態に設定される。
最終インターバル期間が終了した場合には変動開始インターバル期間を設定するか否かが判定され、変動開始インターバル期間を設定すると判定された場合に変動開始インターバル期間が設定される。この変動開始インターバル期間は特別図柄遊技が保留されている場合に最終インターバル期間が終わってから特別図柄遊技が始まるまでの待ち時間に相当するものである。この変動開始インターバル期間は電チューサポートモードのオフ状態での普通図柄遊技時間(4×1000msec)と普通図柄遊技が終了した後のインターバル時間(1×1000msec)と電チューサポートモードのオン状態での普通図柄遊技時間(1×1000msec)と普通図柄遊技が終了した後のインターバル時間(1×1000msec)の合計値に比べて長い値(11×1000msec)に設定されるものであり、大当り遊技のラウンド間インターバル期間および最終インターバル期間のそれぞれは変動開始インターバル期間に比べて短く設定されている。
図19は演出制御回路70のROM72に予め記録されたプロセスデータテーブルである。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンド8000h〜8014hのそれぞれにプロセスデータを割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合にはプロセスデータテーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた1つのプロセスデータが選択される。このプロセスデータテーブルのプロセスデータP00〜P14のそれぞれは演出制御回路70のROM72に予め記録されたものであり、図20にプロセスデータP00を代表して示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御コマンドから構成されている。これらプロセスデータP00〜P14のそれぞれの演出制御コマンドは表示制御コマンドと音制御コマンドと電飾制御コマンドを含んで設定されている。表示制御コマンドは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器41に表示する映像の演出内容を表示制御回路80に通知するものであり、音制御コマンドは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する効果音の演出内容を音制御回路90に通知するものであり、電飾制御コマンドは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅する演出内容を電飾制御回路100に通知するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御コマンドと音制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを送信する時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示すものである。
図21は演出制御回路70のROM72に予め記録されたビデオコマンドテーブルである。このビデオコマンドテーブルはプロセスデータP00〜P14のそれぞれに装飾図柄遊技用のビデオコマンドを割付けたものであり、プロセスデータが選択された場合にはビデオコマンドテーブルからプロセスデータの選択結果に応じた1つのビデオコマンドが選択される。
図22は表示制御回路80のVROMに予め記録された装飾図柄遊技用のビデオデータの一覧である。これらビデオデータV00〜V14のそれぞれには1つのビデオコマンドが割付けられており、ビデオコマンドが選択された場合にはビデオデータV00〜V14のうちからビデオコマンドの選択結果に応じた1つのものが選択される。これらビデオデータV00〜V14のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのものであり、左列の図柄要素は装飾図柄遊技用の背景映像の前方に重ねて変動状態および変動停止状態のそれぞれで順に表示され、中列の図柄要素は装飾図柄遊技用の背景映像の前方に重ねて変動状態および変動停止状態のそれぞれで順に表示され、右列の図柄要素は装飾図柄遊技用の背景映像の前方に重ねて変動状態および変動停止状態のそれぞれで順に表示される。
図23は演出制御回路70の変数の一覧である。カウンタSR1とカウンタSR2とカウンタSR3のそれぞれは図柄要素を(1)〜(8)の8種類のうちから選択するためのものであり、カウンタSR1〜SR3のそれぞれの下限値は(0)に設定され、カウンタSR1の上限値は(249)に設定され、カウンタSR2の上限値は(162)に設定され、カウンタSR3の上限値は(72)に設定されている。カウンタSN1は遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで保留された特別図柄遊技の保留回数が投入されるものであり、カウンタSN2は遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで保留された特別図柄遊技の保留回数が投入されるものである。カウンタSN3は遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで保留された特別図柄遊技の保留回数および遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで保留された特別図柄遊技の保留回数の合計が投入されるものであり、タイマST1は装飾図柄遊技で時間を計測するためのものである。
図24の(a)は演出制御回路70のROM72に予め記録された図柄テーブル1である。この図柄テーブル1は(1)〜(8)の8種類の図柄要素のそれぞれにカウンタSR1の更新範囲内の複数の値を割付けたものであり、装飾図柄は図柄テーブル1からカウンタSR1の値の更新結果に応じた図柄要素を選択することで大当りであるか否かの判定結果に応じた組合せに設定される。図24の(b)は演出制御回路70のROM72に予め記録された図柄テーブル2である。この図柄テーブル2は(1)〜(8)の8種類の図柄要素のそれぞれにカウンタSR2の更新範囲内の複数の値を割付けたものであり、装飾図柄は図柄テーブル2からカウンタSR2の値の更新結果に応じた図柄要素を選択することで大当りであるか否かの判定結果に応じた組合せに設定される。図24の(c)は演出制御回路70のROM72に予め記録された図柄テーブル3である。この図柄テーブル3は(1)〜(8)の8種類の図柄要素のそれぞれにカウンタSR3の更新範囲内の複数の値を割付けたものであり、装飾図柄は図柄テーブル3からカウンタSR3の値の更新結果に応じた図柄要素を選択することで大当りであるか否かの判定結果に応じた組合せに設定される。
図25は演出制御回路70のRAM73に設定された演出制御データ格納領域120である。この演出制御データ格納領域120は装飾図柄遊技を行うために必要なデータが記録される領域であり、コマンド格納部121とフラグ格納部122とタイマ格納部123とカウンタ格納部124と確定図柄格納部125を有している。コマンド格納部121はメイン制御回路50から送信される変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと上保留コマンドと下保留コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが記録される領域である。フラグ格納部122は遊技中フラグが記録される領域であり、遊技中フラグは装飾図柄表示器41に装飾図柄遊技の映像が表示されているか否かを示すものである。タイマ格納部123はタイマST1の値が記録される領域であり、カウンタ格納部124はカウンタSR1の値とカウンタSR2の値とカウンタSR3の値とカウンタSN1の値とカウンタSN2の値とカウンタSN3の値のそれぞれが記録される領域であり、確定図柄格納部125は今回の装飾図柄遊技で装飾図柄表示器41に停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域である。
[1]メイン処理
図26はメイン制御回路50のCPU51が実行するメイン処理であり、CPU51は電源が投入された場合にはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM53の特別図柄保留データ格納部111と特別図柄保留データ格納部112と普通図柄保留データ格納部113と特別図柄格納部114と普通図柄格納部115とフラグ格納部116とタイマ格納部117とカウンタ格納部118のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU51はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部118のカウンタMR2の値にROM52に予め記録された一定値(1)を加算するものである。このカウンタMR2の値はステップS2で下限値(0)に初期設定されるものであり、ステップS4では下限値(0)から上限値(1000)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)および上限値(1000)のそれぞれはROM52に予め記録されたものである。
[2]タイマ割込み処理
図27はCPU51がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU51はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13の普通図柄データ取得処理とステップS14の特別図柄データ取得処理1とステップS15の特別図柄データ取得処理2とステップS16の普通図柄プロセス処理とステップS17の特別図柄プロセス処理を順に実行する。
[2−1]入力処理
図28はステップS11の入力処理であり、CPU51はステップS21でセンサ回路54から普通図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路54から普通図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS22でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグをオン状態に設定し、センサ回路54から普通図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS23でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS24へ移行すると、センサ回路54から上特別図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路54から上特別図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS25でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグをオン状態に設定し、センサ回路54から上特別図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS26でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS27へ移行すると、センサ回路54から下特別図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路54から下特別図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS28でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグをオン状態に設定し、センサ回路54から下特別図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS29でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。これら下特別図柄始動信号フラグと上特別図柄始動信号フラグと普通図柄始動信号フラグのそれぞれはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には普通図柄始動信号フラグがオン状態に設定され、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合には上特別図柄始動信号フラグがオン状態に設定され、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合には下特別図柄始動信号フラグがオン状態に設定される。
[2−2]カウンタ更新処理2
図27のステップS12のカウンタ更新処理2はROM52に予め記録された一定値(1)をカウンタ格納部118のカウンタMR1の値とカウンタMR3の値とカウンタMR4の値のそれぞれに加算するものである。このカウンタ格納部118のカウンタMR1の値とカウンタMR3の値とカウンタMR4の値のそれぞれはステップS2で下限値(0)に初期設定されるものであり、ステップS12のカウンタ更新処理2ではカウンタMR1の値が下限値(0)から上限値(349)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタMR3の値が下限値(0)から上限値(99)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタMR4の値が下限値(0)から上限値(32)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)と上限値(349)と上限値(99)と上限値(32)のそれぞれはROM52に予め記録されたものである。
[2−3]普通図柄データ取得処理
図29はステップS13の普通図柄データ取得処理であり、CPU51はステップS31でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS32でカウンタ格納部118からカウンタMR4の値の更新結果を検出し、ステップS33で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていないと判断した場合にはステップS34でカウンタMR4の値の検出結果を保留番号1の普通図柄保留データ格納部113に記録し、ステップS35でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS33で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断すると、ステップS36で保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていないと判断した場合にはステップS37でカウンタMR4の値の検出結果を保留番号2の普通図柄保留データ格納部113に記録し、ステップS35でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS36で保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断すると、ステップS38で保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていないと判断した場合にはステップS39でカウンタMR4の値の検出結果を保留番号3の普通図柄保留データ格納部113に記録し、ステップS35でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS38で保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断すると、ステップS40で保留番号4の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていないと判断した場合にはステップS41でカウンタMR4の値の検出結果を保留番号4の普通図柄保留データ格納部113に記録し、ステップS35でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS40で保留番号4の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断すると、ステップS42でカウンタMR4の値の検出結果をクリアし、ステップS35でフラグ格納部116の普通図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。即ち、普通図柄遊技の保留回数には上限値(4回)が設定されており、4回の普通図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合にはカウンタMR4の値の記録処理が行われず、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したことが無効化される。
[2−4]特別図柄データ取得処理1
図30はステップS14の特別図柄データ取得処理1であり、CPU51はステップS51でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS52でカウンタ格納部118からカウンタMR1の値の更新結果を検出し、ステップS53でカウンタ格納部118からカウンタMR3の値の更新結果を検出する。
CPU51はステップS53でカウンタMR3の値の更新結果を検出すると、ステップS54で上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS55でカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを保留番号1の特別図柄保留データ格納部111に記録し、ステップS56で演出制御回路70に上保留コマンド(A001h)を送信することで1回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS54で上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS58で上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS59へ移行し、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS60で演出制御回路70に上保留コマンド(A002h)を送信することで2回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS58で上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS61で上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS62へ移行し、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS63で演出制御回路70に上保留コマンド(A003h)を送信することで3回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS61で上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS64で上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS65へ移行し、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS66で演出制御回路70に上保留コマンド(A004h)を送信することで4回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS64で上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS67でカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれをクリアし、ステップS57でフラグ格納部116の上特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。即ち、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合の特別図柄遊技の保留回数には上限値(4回)が設定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合の特別図柄遊技の保留回数が上限値に到達している状態で遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合にはカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれの記録処理が行われず、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したことが無効化される。
[2−5]特別図柄データ取得処理2
図31はステップS15の特別図柄データ取得処理2であり、CPU51はステップS71でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS72でカウンタ格納部118からカウンタMR1の値の更新結果を検出し、ステップS73でカウンタ格納部118からカウンタMR3の値の更新結果を検出する。
CPU51はステップS73でカウンタMR3の値の更新結果を検出すると、ステップS74で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS75でカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112に記録し、ステップS76で演出制御回路70に下保留コマンド(A101h)を送信することで1回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS74で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS78で下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS79へ移行し、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112に記録する。そして、ステップS80で演出制御回路70に下保留コマンド(A102h)を送信することで2回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS78で下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS81で下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS82へ移行し、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112に記録する。そして、ステップS83で演出制御回路70に下保留コマンド(A103h)を送信することで3回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS81で下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS84で下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS85へ移行し、カウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112に記録する。そして、ステップS86で演出制御回路70に下保留コマンド(A104h)を送信することで4回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU51はステップS84で下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS87でカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれをクリアし、ステップS77でフラグ格納部116の下特別図柄始動信号フラグをオフ状態に設定する。即ち、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合の特別図柄遊技の保留回数には上限値(4回)が設定されており、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合の特別図柄遊技の保留回数が上限値に到達している状態で遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合にはカウンタMR1の値の検出結果およびカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれの記録処理が行われず、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したことが無効化される。
[2−6]普通図柄プロセス処理
図32はステップS16の普通図柄プロセス処理である。この普通図柄プロセス処理はステップS91の当り判定処理とステップS92の普通図柄変動処理とステップS93の普通図柄変動停止処理とステップS94のインターバル処理とステップS95の当り遊技処理からなるものであり、ステップS91の当り判定処理〜ステップS95の当り遊技処理のそれぞれはフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−6−1]当り判定処理
図33はステップS91の当り判定処理である。この当り判定処理はフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグが(0)に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグはステップS2で(0)に初期設定される。
CPU51はステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断した場合にはステップS102へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部113からカウンタMR4の値を検出する。
CPU51はステップS102でカウンタMR4の値を検出すると、ステップS103でフラグ格納部116の電チューサポートフラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。このフラグ格納部116の電チューサポートフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS103でフラグ格納部116の電チューサポートフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS104でROM52から図15の(a)の当り判定テーブル1を検出し、ステップS103でフラグ格納部116の電チューサポートフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS105でROM52から図15の(b)の当り判定テーブル2を検出する。
CPU51は当り判定テーブル1または当り判定テーブル2を検出すると、ステップS106で当り判定テーブルの検出結果からカウンタMR4の値の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS107で判定結果が当りであるか否かを判断する。この当り判定テーブル1にはカウンタMR4の更新範囲内の全ての値に外れの判定結果が割付けられ、当り判定テーブル2にはカウンタMR4の更新範囲内の全ての値に当りの判定結果が割付けられており、電チューサポートフラグのオフ状態ではステップS106で外れの判定結果が100%の確率で選択され、電チューサポートフラグのオン状態ではステップS106で当りの判定結果が100%の確率で選択される。
CPU51はステップS107で判定結果が当りであると判断すると、ステップS108でフラグ格納部116の当りフラグをオン状態に設定し、ステップS109で普通図柄格納部115に当り図柄(○)を記録する。このフラグ格納部116の当りフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS107で判定結果が外れであると判断した場合にはステップS110でフラグ格納部116の当りフラグをオフ状態に設定し、ステップS111で普通図柄格納部115に外れ図柄(×)を記録する。
CPU51は普通図柄格納部115に当り図柄(○)または外れ図柄(×)を記録すると、ステップS112でROM52から図16の普通図柄遊技時間テーブルを検出し、ステップS113で普通図柄遊技時間テーブルからフラグ格納部116の電チューサポートフラグ(=電チューサポートモード)の設定結果に応じた普通図柄遊技時間を選択し、ステップS114でタイマ格納部117のタイマMT2の値に普通図柄遊技時間の選択結果を設定する。この普通図柄遊技時間テーブルには電チューサポートモードのオン状態に対して普通図柄遊技時間(1×1000msec)が割付けられ、電チューサポートモードのオフ状態に対して普通図柄遊技時間(4×1000msec)が割付けられており、電チューサポートフラグのオン状態ではタイマMT2の値に普通図柄遊技時間(1×1000msec)が設定され、電チューサポートフラグのオフ状態ではタイマMT2の値に普通図柄遊技時間(4×1000msec)が設定される。
CPU51はステップS114でタイマMT2の値を設定すると、ステップS115で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113からカウンタMR4の値をクリアし、ステップS116で保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていないと判断した場合にはステップS122へ移行し、フラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(1)を設定する。
CPU51はステップS116で保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断すると、ステップS117で保留番号2の普通図柄保留データ格納部113に記録されているカウンタMR4の値を保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にシフトする。そして、ステップS118へ移行し、保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていないと判断した場合にはステップS122へ移行し、フラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグに(1)を設定する。
CPU51はステップS118で保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断すると、ステップS119で保留番号3の普通図柄保留データ格納部113に記録されているカウンタMR4の値を保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にシフトする。そして、ステップS120へ移行し、保留番号4の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていないと判断した場合にはステップS122へ移行し、フラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグに(1)を設定する。
CPU51はステップS120で保留番号4の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断すると、ステップS121で保留番号4の普通図柄保留データ格納部113に記録されているカウンタMR4の値を保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にシフトする。そして、ステップS122へ移行し、フラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグに(1)を設定する。即ち、普通図柄遊技が開始される場合にはカウンタMR4の値が保留番号1の普通図柄保留データ格納部113から消去され、保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されている場合には保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にシフトされ、保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されている場合には保留番号2の普通図柄保留データ格納部113にシフトされ、保留番号4の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されている場合には保留番号3の普通図柄保留データ格納部113にシフトされる。
[2−6−2]普通図柄変動処理
図34はステップS92の普通図柄変動処理である。この普通図柄変動処理はフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグが(1)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS131で普通図柄表示器33の複数のLEDのそれぞれを点滅制御することで普通図柄表示器33に当り図柄(○)および外れ図柄(×)を交互に表示する。そして、ステップS132でタイマ格納部117のタイマMT2の値からROM52に予め記録された一定値(4msec)を減算することで普通図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS133でタイマMT2の値の減算結果をROM52に予め記録された限度値(0)と比較する。ここで「MT2=0」であると判断した場合には普通図柄遊技の終了を判断し、ステップS134でフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(2)を設定する。
[2−6−3]普通図柄変動停止処理
図35はステップS93の普通図柄変動停止処理である。この普通図柄変動停止処理はフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグが(2)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS141で普通図柄格納部115から普通図柄の記録結果を検出し、普通図柄の変動表示を普通図柄の検出結果で停止する。即ち、当りであると判定された場合には普通図柄の変動表示が当り図柄(○)で停止し、外れであると判定された場合には普通図柄の変動表示が外れ図柄(×)で停止する。
CPU51はステップS141で普通図柄の変動表示を停止すると、ステップS142で普通図柄格納部115から普通図柄の記録結果を消去する。そして、ステップS143でタイマ格納部117のタイマMT2の値に一定のインターバル時間(1×1000msec)を設定する。このインターバル時間はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS143でタイマ格納部117のタイマMT2の値を設定した場合にはステップS144でフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(3)を設定する。
[2−6−4]インターバル処理
図36はステップS94のインターバル処理である。このインターバル処理はフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグが(3)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS151でタイマ格納部117のタイマMT2の値から一定値(4msec)を減算することで残りインターバル時間を更新する。そして、ステップS152でタイマMT2の値の減算結果を限度値(0)と比較し、「MT2=0」であると判断した場合にはステップS153でフラグ格納部116の当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS154へ移行し、フラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(0)を設定する。このフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグに(0)を設定した場合には次回の普通図柄プロセス処理で図33のステップS101へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。
次の1)〜3)は電チューサポートモードのオフ状態での普通図柄プロセス処理を要約したものであり、電チューサポートモードのオフ状態では1)〜3)の処理が1)→2)→3)→1)→・・・の順序で循環的に繰返される。
1)保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かが判断される。
2)保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断された場合には普通図柄遊技が始まり、普通図柄遊技が始まった場合には一定の普通図柄遊技時間(4×1000msec)が経過することで普通図柄表示器33に外れ図柄(×)が停止表示される。
3)普通図柄表示器33に外れ図柄(×)が停止表示された場合にはインターバル期間が始まり、インターバル期間が始まった場合には一定のインターバル時間(1×1000msec)が経過することでインターバル期間が終わる。
CPU51はステップS153でフラグ格納部116の当りフラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS155でフラグ格納部116の当りフラグをオフ状態に設定し、ステップS156でタイマ格納部117のタイマMT2の値に一定の当り遊技時間(4×1000msec)を設定する。この当り遊技時間はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS156でタイマ格納部117のタイマMT2の値を設定した場合にはステップS157で特別図柄始動口ソレノイド31を電気的なオフ状態からオン状態に切換えることで下特別図柄始動口27を閉鎖状態から開放状態に切換え、ステップS158でフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(4)を設定する。
[2−6−5]当り遊技処理
図37はステップS95の当り遊技処理である。この当り遊技処理はフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグが(4)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS171でタイマ格納部117のタイマMT2の値から一定値(4msec)を減算することで下特別図柄始動口27の残り開放時間を更新する。そして、ステップS172でタイマMT2の値の減算結果を限度値(0)と比較し、「MT2=0」であると判断した場合にはステップS173で特別図柄始動口ソレノイド31を電気的なオン状態からオフ状態に切換えることで下特別図柄始動口27を開放状態から閉鎖状態に切換え、ステップS174でフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグに(0)を設定する。このフラグ格納部116の普通図柄プロセスフラグに(0)を設定した場合には次回の普通図柄プロセス処理で図33のステップS101へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かを判断する。
次の1)〜4)は電チューサポートモードのオン状態での普通図柄プロセス処理を要約したものであり、電チューサポートモードのオン状態では1)〜4)の処理が1)→2)→3)→4)→1)→・・・の順序で循環的に繰返される。
1)保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かが判断される。
2)保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断された場合には普通図柄遊技が始まり、普通図柄遊技が始まった場合には電チューサポートモードのオフ状態に比べて短い一定の普通図柄遊技時間(1×1000msec)が経過することで普通図柄表示器33に当り図柄(○)が停止表示される。
3)普通図柄表示器33に当り図柄(○)が停止表示された場合にはインターバル期間が始まり、インターバル期間が始まった場合には電チューサポートモードのオフ状態と同一の一定のインターバル時間(1×1000msec)が経過することでインターバル期間が終わる。
4)インターバル期間が終わった場合には下特別図柄始動口27が閉鎖状態から開放状態に切換わり、下特別図柄始動口27が開放状態に切換わった場合には一定の当り遊技時間(4×1000msec)が経過することで下特別図柄始動口27が開放状態から閉鎖状態に切換る。
[2−7]特別図柄プロセス処理
図38はステップS17の特別図柄プロセス処理である。この特別図柄プロセス処理はステップS181の大当り判定処理とステップS182の特別図柄変動開始処理とステップS183の特別図柄変動処理とステップS184の特別図柄変動停止処理とステップS185のインターバル処理とステップS186の大当り遊技処理からなるものであり、ステップS181の大当り判定処理〜ステップS186の大当り遊技処理はフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−7−1]大当り判定処理
図39はステップS181の大当り判定処理である。この大当り判定処理はフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグが(0)に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグはステップS2でROM52に予め記録された値(0)に初期設定される。
CPU51はステップS191で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断した場合にはステップS192で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112からカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを検出し、ステップS193でフラグ格納部116の優先処理フラグをオン状態に設定する。
CPU51はステップS191で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断すると、ステップS194で上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断した場合にはステップS195で上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111からカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを検出し、ステップS196でフラグ格納部116の優先処理フラグをオフ状態に設定する。このフラグ格納部116の優先処理フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、下特別図柄始動口27用の保留データは上特別図柄始動口25用の保留データに比べて優先的に処理され、上特別図柄始動口25用の保留データは下特別図柄始動口27用の保留データが存在していない場合に処理される。
CPU51はステップS193またはステップS196でフラグ格納部116の優先処理フラグを設定すると、ステップS197でフラグ格納部116の確変フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。この確変フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS197でフラグ格納部116の確変フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS198でROM52から図10の(a)の大当り判定テーブル1を検出し、ステップS197でフラグ格納部116の確変フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS199でROM52から図10の(b)の大当り判定テーブル2を検出する。
CPU51はステップS198で大当り判定テーブル1を検出またはステップS199で大当り判定テーブル2を検出すると、ステップS200で大当り判定テーブルの検出結果からステップS192のカウンタMR1の値の検出結果に応じた判定結果またはステップS195のカウンタMR1の値の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS201で判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここで判定結果が外れであると判断した場合にはステップS202へ移行し、フラグ格納部116の大当りフラグをオフ状態に設定する。この大当りフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS202でフラグ格納部116の大当りフラグをオフ状態に設定した場合にはステップS203でROM52から外れ図柄(1)を選択し、ステップS209で特別図柄格納部114に特別図柄の選択結果として外れ図柄(1)を記録し、ステップS210でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(1)を設定する。
CPU51はステップS201で判定結果が大当りであると判断すると、ステップS204でフラグ格納部116の大当りフラグをオン状態に設定する。即ち、確率変動モードのオン状態では遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれで大当りであると相互に同一の高確率(35/350)で判定され、確率変動モードのオフ状態では遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合および下特別図柄始動口27内に入賞した場合のそれぞれで大当りであると確率変動モードのオン状態に比べて低い相互に同一の通常確率(1/350)で判定される。
CPU51はステップS204でフラグ格納部116の大当りフラグをオン状態に設定すると、ステップS205でフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS206でROM52から図13の(a)の特別図柄選択テーブル1を検出し、フラグ格納部116の優先処理フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS207でROM52から図13の(b)の特別図柄選択テーブル2を検出し、いずれの場合にもステップS208へ移行する。
CPU51はステップS208へ移行すると、特別図柄選択テーブルの検出結果からステップS192のカウンタMR3の値の検出結果に応じた特別図柄またはステップS195のカウンタMR3の値の検出結果に応じた特別図柄を選択する。そして、ステップS209で特別図柄格納部114にステップS208の特別図柄の選択結果を記録し、ステップS210でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(1)を設定する。図13の(a)の特別図柄選択テーブル1には特別図柄として2R通常大当り図柄と2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄が設定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで大当りの判定結果が選択された場合にはステップS208で2R通常大当り図柄と2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄のうちから1つの特別図柄が選択される。図13の(b)の特別図柄選択テーブル2には特別図柄として2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄と15R確変大当り図柄が設定されており、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りの判定結果が選択された場合にはステップS208で2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄と15R確変大当り図柄のうちから1つの特別図柄が選択される。
[2−7−2]特別図柄変動開始処理
図40はステップS182の特別図柄変動開始処理である。この特別図柄変動開始処理はフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグが(1)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51は図40のステップS221でカウンタ格納部118からカウンタMR2の値の更新結果を検出し、ステップS222でフラグ格納部116の大当りフラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS223でROM52から図11の(a)の変動開始コマンドテーブル1を検出し、フラグ格納部116の大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS224でROM52から図11の(b)の変動開始コマンドテーブル2を検出し、いずれの場合にもステップS225へ移行する。
CPU51はステップS225へ移行すると、変動開始コマンドテーブルの検出結果からカウンタMR2の値の検出結果に応じた1つの変動開始コマンドを選択する。そして、ステップS226で変動開始コマンドの選択結果を演出制御回路70に送信し、ステップS227でROM52から図12の変動表示時間テーブルを検出する。次にステップS228で変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた1つの変動表示時間を選択し、ステップS229でタイマ格納部117のタイマMT1の値に変動表示時間の選択結果を設定する。
CPU51はステップS229でタイマMT1の値を設定すると、ステップS230で図柄情報コマンドを設定し、ステップS231で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。この図柄情報コマンドの設定処理は特別図柄格納部114の特別図柄の記録結果に応じて行われるものであり、特別図柄格納部114に外れ図柄(1)が記録されている場合には図柄情報コマンド(9001h)が設定され、特別図柄格納部114に2R通常大当り図柄(2)が記録されている場合には図柄情報コマンド(9002h)が設定され、特別図柄格納部114に2R確変大当り図柄(3)が記録されている場合には図柄情報コマンド(9003h)が設定され、特別図柄格納部114に15R通常大当り図柄(4)が記録されている場合には図柄情報コマンド(9004h)が設定され、特別図柄格納部114に15R確変大当り図柄(5)が記録されている場合には図柄情報コマンド(9005h)が設定される。
CPU51はステップS231で図柄情報コマンドの設定結果を送信すると、ステップS232でフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS233で上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111からカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを消去し、ステップS234で上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS247へ移行し、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(2)を設定する。
CPU51はステップS234で上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS235で上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111に記録されているカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にシフトし、ステップS236で上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS247へ移行し、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(2)を設定する。
CPU51はステップS236で上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS237で上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111に記録されているカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にシフトし、ステップS238で上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS247へ移行し、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(2)を設定する。
CPU51はステップS238で上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS239で上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111に記録されているカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にシフトし、ステップS247でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(2)を設定する。
遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したことで特別図柄遊技が開始される場合には上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111からカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが消去され、上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合には上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にシフトされ、上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合には上特別図柄始動口25用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部111にシフトされ、上特別図柄始動口25用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合には上特別図柄始動口25用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部111にシフトされる。
CPU51はステップS232でフラグ格納部116の優先処理フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS240で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112からカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを消去し、ステップS241で下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS247へ移行し、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(2)を設定する。
CPU51はステップS241で下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS242で下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112に記録されているカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にシフトし、ステップS243で下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS247へ移行し、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(2)を設定する。
CPU51はステップS243で下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS244で下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112に記録されているカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にシフトし、ステップS245で下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS247へ移行し、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(2)を設定する。
CPU51はステップS245で下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS246で下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112に記録されているカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にシフトし、ステップS247でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(2)を設定する。
遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したことで特別図柄遊技が開始される場合には下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112からカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが消去され、下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合には下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にシフトされ、下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合には下特別図柄始動口27用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部112にシフトされ、下特別図柄始動口27用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合には下特別図柄始動口27用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部112にシフトされる。
[2−7−3]特別図柄変動処理
図41はステップS183の特別図柄変動処理である。この特別図柄変動処理はフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグが(2)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS251でフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS252へ移行し、上特別図柄表示器39の複数のLEDのそれぞれを点滅制御することで上特別図柄表示器39に特別図柄を変動状態で表示する。
CPU51はステップS251でフラグ格納部116の優先処理フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS253で下特別図柄表示器40の複数のLEDのそれぞれを点滅制御することで下特別図柄表示器40に特別図柄を変動状態で表示する。即ち、特別図柄遊技の映像は遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合に上特別図柄表示器39に表示されるものであり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合には下特別図柄表示器40に表示される。
CPU51はステップS252またはステップS253で特別図柄遊技の映像を表示すると、ステップS254でタイマ格納部117のタイマMT1の値から一定値(4msec)を減算することで特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS255でタイマMT1の値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS256で演出制御回路70に変動停止コマンド(8100h)を送信することで特別図柄遊技が停止することを通知し、ステップS257でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(3)を設定する。
[2−7−4]特別図柄変動停止処理
図42はステップS184の特別図柄変動停止処理である。この特別図柄変動停止処理はフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグが(3)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS261でフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の優先処理フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS262で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を検出し、上特別図柄表示器39の特別図柄の変動表示を特別図柄の検出結果で停止する。この優先処理フラグがオフ状態に設定されている場合には特別図柄格納部114に特別図柄として外れ図柄と2R通常大当り図柄と2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄のいずれかが記録されており、上特別図柄表示器39の特別図柄の変動表示は外れ図柄〜15R通常大当り図柄のいずれかで停止する。
CPU51はステップS261でフラグ格納部116の優先処理フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS263で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を検出し、下特別図柄表示器40の特別図柄の変動表示を特別図柄の検出結果で停止する。そして、ステップS264へ移行し、フラグ格納部116の優先処理フラグをオフ状態に設定する。この優先処理フラグがオン状態に設定されている場合には特別図柄格納部114に特別図柄として外れ図柄と2R確変大当り図柄と15R通常大当り図柄と15R確変大当り図柄のいずれかが記録されており、下特別図柄表示器40の特別図柄の変動表示は外れ図柄〜15R確変大当り図柄のいずれかで停止する。
CPU51はステップS262で上特別図柄表示器39の特別図柄の変動表示を停止またはステップS264でフラグ格納部116の優先処理フラグをオフ状態に設定すると、ステップS265でタイマ格納部117のタイマMT1の値にROM52に予め記録されたインターバル時間(1×1000msec)を設定し、ステップS266でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(4)を設定する。
[2−7−5]インターバル処理
図43はステップS185のインターバル処理である。このインターバル処理はフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグが(4)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS271でタイマ格納部117のタイマMT1の値から一定値(4msec)を減算することで残りインターバル時間を更新する。そして、ステップS272でタイマMT1の値の減算結果を限度値(0)と比較し、「MT1=0」であると判断した場合にはステップS273へ移行する。
CPU51はステップS273へ移行すると、フラグ格納部116の大当りフラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS274で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を消去し、ステップS275でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(0)を設定する。このフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグに(0)を設定した場合には次回の特別図柄プロセス処理で図39の大当り判定処理のステップS191へ移行し、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111に比べて優先的に判断する。
CPU51はステップS273でフラグ格納部116の大当りフラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS276でフラグ格納部116の大当りフラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS277でタイマ格納部117のタイマMT1の値に開放限度時間(30×1000msec)を設定し、ステップS278でカウンタ格納部118のカウンタMN2の値に入賞限度数(10)を設定する。これら入賞限度数および開放限度時間のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、開放限度時間は大当りラウンドで特別入賞口34を開放状態にしておくことが可能な限度時間に相当し、入賞限度数は大当りラウンドで特別入賞口34内に入賞することが許容される遊技球の限度個数に相当する。
CPU51はステップS278でカウンタ格納部118のカウンタMN2の値を設定すると、ステップS279でROM52から図14の大当りラウンドテーブルを検出し、ステップS280で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を検出する。そして、ステップS281で大当りラウンドテーブルから特別図柄の検出結果に応じた1つの継続回数を選択し、ステップS282でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値に継続回数の選択結果を設定する。この大当りラウンドテーブルには2R通常大当り図柄および2R確変大当り図柄のそれぞれに対して継続回数(2)が設定され、15R通常大当り図柄および15R確変大当り図柄のそれぞれに対して継続回数(15)が設定されており、2R通常大当り図柄が選択された場合および2R確変大当り図柄が選択された場合のそれぞれにはカウンタ格納部118のカウンタMN1の値に継続回数(2)が設定され、15R通常大当り図柄が選択された場合および15R確変大当り図柄が選択された場合のそれぞれにはカウンタ格納部118のカウンタMN1の値に継続回数(15)が設定される。
CPU51はステップS282でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値を設定すると、ステップS283でフラグ格納部116の確変フラグをオフ状態に設定することで確率変動モードをオフし、ステップS284でフラグ格納部116の電チューサポートフラグをオフ状態に設定することで電チューサポートモードをオフする。そして、ステップS285で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信することで大当り遊技を開始することを通知し、ステップS286で特別入賞口ソレノイド38を電気的なオン状態にすることで特別入賞口34を閉鎖状態から開放状態に切換え、ステップS287でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグをオフ状態に設定する。このフラグ格納部116の大当りインターバルフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS287でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグをオフ状態に設定した場合にはステップS288でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグにROM52に予め記録された値(5)を設定する。
上特別図柄表示器39に2R通常大当り図柄が停止表示された場合と2R確変大当り図柄が停止表示された場合と15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには一定のインターバル時間(1×1000msec)が経過することで大当り遊技が確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれのオフ状態で開始され、下特別図柄表示器40に2R確変大当り図柄が停止表示された場合と15R通常大当り図柄が停止表示された場合と15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれにも一定のインターバル時間(1×1000msec)が経過することで大当り遊技が確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれのオフ状態で開始される。これら確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれは特別図柄格納部114の特別図柄の記録結果に拘らず大当り遊技が終了するまでオフ状態に維持されるものであり、大当り遊技が開始されてから大当り遊技が終了するまでの期間内に図33のステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断された場合には図33のステップS106で当り判定テーブル1から外れの判定結果が選択され、ステップS111で外れ図柄が設定され、ステップS114でタイマMT2の値に普通図柄遊技時間(4×1000msec)が設定される。即ち、大当り遊技が開始されてから終了するまでの期間内に図33のステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断された場合には普通図柄遊技が開始されてから普通図柄遊技時間(4×1000msec)が経過することで普通図柄表示器33に外れ図柄(×)が停止表示され、当り遊技が行われない。
[2−7−6]大当り遊技処理
図44はステップS186の大当り遊技処理である。この大当り遊技処理はフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグが(5)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS291でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部116の大当りインターバルフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS292の大当りラウンド処理へ移行し、フラグ格納部116の大当りインターバルフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS293の大当りインターバル処理へ移行する。図45はステップS292の大当りラウンド処理であり、CPU51はステップS301でタイマ格納部117のタイマMT1の値から一定値(4msec)を減算することで特別入賞口34の残り開放時間を更新し、ステップS302でタイマMT1の値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS306へ移行し、特別入賞口34を開放状態から閉鎖状態に切換えることで今回の大当りラウンドを終える。
CPU51はステップS302で「MT1>0」であると判断すると、ステップS303で特別入賞口センサ35から特別入賞信号が出力されているか否かを判断する。ここで特別入賞口センサ35から特別入賞信号が出力されていると判断した場合にはステップS304でカウンタ格納部118のカウンタMN2の値から一定値(1)を減算することで特別入賞口34に対する遊技球の残り入賞限度数を更新し、ステップS305でカウンタMN2の値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MN2=0」であると判断した場合にはステップS306へ移行し、特別入賞口34を開放状態から閉鎖状態に切換えることで今回の大当りラウンドを終える。即ち、大当りラウンドは限度時間(30×1000msec)に到達する前に限度数(10)の遊技球が特別入賞口34内に入賞した場合および限度数(10)の遊技球が特別入賞口34内に入賞する前に限度時間(30×1000msec)に到達した場合のそれぞれに終了する。
CPU51はステップS306で今回の大当りラウンドを終えると、ステップS307でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値から一定値(1)を減算することで大当りラウンドの残り継続回数を更新し、ステップS308でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値の減算結果を限度値(0)と比較する。このカウンタ格納部118のカウンタMN1の値の減算結果は大当りラウンドの継続回数(2)が選択された場合には1回目の大当りラウンドの終了時に限度値(0)でないと判断され、大当りラウンドの継続回数(15)が選択された場合には1回目〜14回目のそれぞれの大当りラウンドの終了時に限度値(0)でないと判断されるものであり、CPU51はステップS308でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値の減算結果が限度値(0)でないと判断した場合にはステップS309でタイマ格納部117のタイマMT1の値に一定のラウンド間インターバル時間(1×1000msec)を設定し、ステップS311でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグをオン状態に設定する。このラウンド間インターバル時間はROM52に予め記録されたものであり、今回の大当りラウンドが終了してから次回の大当りラウンドが始まるまでの待ち時間に相当する。
CPU51は大当りラウンドの継続回数(2)を選択した場合には2回目の大当りラウンドの終了時にステップS308でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値の減算結果が限度値(0)であると判断し、大当りラウンドの継続回数(15)を選択した場合には15回目の大当りラウンドの終了時にステップS308でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値の減算結果が限度値(0)であると判断し、いずれの場合にもステップS310でタイマ格納部117のタイマMT1の値に一定の最終インターバル時間(1×1000msec)を設定し、ステップS311でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグをオン状態に設定する。この最終インターバル時間はROM52に予め記録されたものであり、最終回の大当りラウンドが終了してから大当り遊技が終了するまでの待ち時間に相当する。
図46はステップS293の大当りインターバル処理であり、CPU51はステップS321でタイマ格納部117のタイマMT1の値から一定値(4msec)を減算し、ステップS322でタイマMT1の値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS323へ移行し、カウンタ格納部118のカウンタMN1の値を限度値(0)と比較する。
CPU51はステップS323でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値が限度値(0)でないと判断すると、ステップS324でタイマ格納部117のタイマMT1の値に開放限度時間(30×1000msec)を設定し、ステップS325でカウンタ格納部118のカウンタMN2の値に入賞限度数(10)を設定する。そして、ステップS326で特別入賞口34を開放状態にすることで次回の大当りラウンドを開始し、ステップS327でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグをオフ状態に設定する。即ち、最終回の大当りラウンドを除く残りの各回の大当りラウンドが終了した場合には一定のラウンド間インターバル時間(1×1000msec)が経過することで次回の大当りラウンドが始まる。
CPU51はステップS323でカウンタ格納部118のカウンタMN1の値が限度値(0)であると判断すると、ステップS328で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を検出し、ステップS329で特別図柄の検出結果を2R通常大当り図柄および15R通常大当り図柄のそれぞれと比較する。ここで特別図柄の検出結果が2R通常大当り図柄および15R通常大当り図柄のいずれかであると判断した場合にはステップS330で特別図柄プロセスフラグに(0)を設定し、ステップS331で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を消去する。そして、ステップS336で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信することで最終回の大当りラウンドが停止したことを通知し、ステップS337でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグをオン状態に設定する。
上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示された場合と上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で15R通常大当り図柄が停止表示された場合と下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには最終回の大当りラウンドが終了することで最終インターバル期間が始まり、最終インターバル期間が終了することで大当り遊技が終了する。この大当り遊技が終了するときにはフラグ格納部116の確変フラグおよび電チューサポートフラグのそれぞれがオン状態に設定されず、確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオフ状態のままになる。この大当り遊技が終了するときには特別図柄プロセスフラグに(0)が設定されており、タイマ割込み処理が起動した場合には図38のステップS181の大当り判定処理で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111に比べて優先的に判断される。
CPU51は特別図柄の検出結果が2R確変大当り図柄である場合および15R確変大当り図柄である場合のそれぞれにはステップS329からステップS332へ移行し、フラグ格納部116の確変フラグをオン状態に設定する。そして、ステップS333でフラグ格納部116の電チューサポートフラグをオン状態に設定し、ステップS334でタイマ格納部117のタイマMT1の値にROM52に予め記録された変動開始インターバル時間(11×1000msec)を設定する。次にステップS335でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(4)を設定し、ステップS336で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信し、ステップS337でフラグ格納部116の大当りインターバルフラグをオン状態に設定する。
上特別図柄表示器39に特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合と下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合と下特別図柄表示器40に特別図柄遊技の映像で15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには最終回の大当りラウンドが終了することで最終インターバル期間が始まり、最終インターバル期間が終了することで大当り遊技が終了する。この大当り遊技が終了するときにはフラグ格納部116の確変フラグおよび電チューサポートフラグのそれぞれがオン状態に設定され、確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオフ状態からオン状態に切換えられる。この大当り遊技が終了するときには特別図柄プロセスフラグが(4)に設定されており、タイマ割込み処理が起動した場合には図38のステップS185のインターバル処理が行われる。このインターバル処理では図43のステップS271でタイマ格納部117のタイマMT1の値が減算され、大当り遊技が終了したことを基準に変動開始インターバル時間(11×1000msec)が経過した場合に図43のステップS272で「MT1=0」であると判断され、ステップS273で大当りフラグがオフ状態に設定されていると判定され、ステップS274で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果が消去され、ステップS275で特別図柄プロセスフラグの値が(0)に設定される。この特別図柄プロセスフラグの値が(0)に設定された場合には次回のタイマ割込み処理で図38のステップS181の大当り判定処理が実行され、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111に比べて優先的に判断される。
図47の(a)は特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示された場合および15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれの特別図柄プロセス処理の進行内容であり、最終回の大当りラウンドが終了した場合には図45のステップS310でタイマMT1の値に最終インターバル時間(1×1000msec)が設定される((2)参照)。このタイマMT1の値が設定された場合には最終インターバル期間が始まり((3)参照)、最終インターバル期間が始まった場合には最終インターバル時間(1×1000msec)が経過することで最終インターバル期間が終了する((4)参照)。この最終インターバル期間が終了する場合には電チューサポートモードおよび確率変動モードのそれぞれがオフされたまま図46のステップS330で特別図柄プロセスフラグの値に(0)が設定され、図39のステップS191で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが判断され、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断された場合にはステップS194で上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが判断される((5)参照)。
図47の(b)は特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示された場合および15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれの普通図柄プロセス処理の進行内容であり、大当り遊技が終了するときの今回のタイマ割込み処理の図33のステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断された場合にはステップS103で電チューサポートフラグがオフ状態に設定されていると判断され、ステップS106で当り判定テーブル1から外れの判定結果が選択され、ステップS114でタイマMT2の値に普通図柄遊技時間(4×1000msec)が設定される。このタイマMT2の値が設定された場合には普通図柄遊技が始まり((11)参照)、普通図柄遊技が始まった場合には普通図柄遊技時間(4×1000msec)が経過することで普通図柄表示器33に外れ図柄(×)が停止表示され((12)参照)、普通図柄表示器33に外れ図柄(×)が停止表示された場合には普通図柄遊技用のインターバル期間が始まる((13)参照)。この普通図柄遊技用のインターバル期間は一定時間(1×1000msec)が経過することで終了するものであり((14)参照)、普通図柄遊技用のインターバル期間が終了した場合には図36のステップS154で普通図柄プロセスフラグの値に(0)が設定され、普通図柄プロセスフラグの値に(0)が設定された場合には図33のステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かが判断される((15)参照)。
特別図柄遊技の映像で2R通常大当り図柄が停止表示された場合および15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには大当り遊技が終了するときに電チューサポートモードがオフ状態になることで下特別図柄始動口27が開放状態になることが禁止される。この電チューサポートモードのオフ状態で2R通常大当り図柄が停止表示された場合および15R通常大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断され、上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断される。この上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111のカウンタMR1の値に応じて大当りの判定結果が選択された場合には特別図柄選択テーブル1から上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111のカウンタMR3の値に応じて特別図柄が選択されるので、特別図柄の選択に特別図柄選択テーブル2を使用する特典が付与されない。
図48の(a)は特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれの特別図柄プロセス処理の進行内容であり、最終回の大当りラウンドが終了した場合には図45のステップS310でタイマMT1の値に最終インターバル時間(1×1000msec)が設定される((2)参照)。このタイマMT1の値が設定された場合には最終インターバル期間が始まり((3)参照)、最終インターバル期間が始まった場合には最終インターバル時間(1×1000msec)が経過することで最終インターバル期間が終了する((4)参照)。この最終インターバル期間が終了する場合には図46のステップS332で確率変動モードがオンされ、ステップS333で電チューサポートモードがオンされ、ステップS334でタイマMT1の値に変動開始インターバル時間(11×1000msec)が設定される。このタイマMT1の値が設定された場合には変動開始インターバル期間が始まり((6)参照)、変動開始インターバル期間が始まった場合には変動開始インターバル時間(11×1000msec)が経過することで変動開始インターバル期間が終了する((7)参照)。この変動開始インターバル期間が終了する場合には図43のステップS275で特別図柄プロセスフラグの値に(0)が設定され、図39のステップS191で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが判断され、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断された場合にはステップS194で上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが判断される((5)参照)。
図48の(b)は特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれの普通図柄プロセス処理の進行内容であり、大当り遊技が終了するときの今回のタイマ割込み処理の図33のステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されていると判断された場合にはステップS103で電チューサポートフラグがオフ状態に設定されていると判断され、ステップS106で当り判定テーブル1から外れの判定結果が選択され、ステップS114でタイマMT2の値に普通図柄遊技時間(4×1000msec)が設定される。このタイマMT2の値が設定された場合には普通図柄遊技が始まり((21)参照)、普通図柄遊技が始まった場合には普通図柄遊技時間(4×1000msec)が経過することで普通図柄表示器33に外れ図柄(×)が停止表示され((22)参照)、普通図柄表示器33に外れ図柄(×)が停止表示された場合には普通図柄遊技用のインターバル期間が始まる((23)参照)。この普通図柄遊技用のインターバル期間は一定時間(1×1000msec)が経過することで終了するものであり((24)参照)、普通図柄遊技用のインターバル期間が終了した場合には図33のステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かが判断される。
特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには普通図柄遊技用のインターバル期間が終了した時点で電チューサポートモードがオン状態に設定されており、保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されている場合には図33のステップS103で電チューサポートフラグがオン状態に設定されていると判断され、ステップS106で当り判定テーブル2から当りの判定結果が選択され、ステップS114でタイマMT2の値に普通図柄遊技時間(1×1000msec)が設定される。このタイマMT2の値が設定された場合には普通図柄遊技が始まり((25)参照)、普通図柄遊技が始まった場合には普通図柄遊技時間(1×1000msec)が経過することで普通図柄表示器33に当り図柄(○)が停止表示される((26)参照)。この普通図柄表示器33に当り図柄(○)が停止表示された場合には普通図柄遊技用のインターバル期間が再び始まり((27)参照)、普通図柄遊技用のインターバル期間が再び始まった場合には一定時間(1×1000msec)が経過することで終了する((28)参照)。この普通図柄遊技用のインターバル期間が終了した場合には当り遊技が始まることで下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することが許容され((29)参照)、当り遊技が始まった場合には一定の当り遊技時間(4×1000msec)が経過することで当り遊技が終了し((30)参照)、当り遊技が終了した図37のステップS174で普通図柄プロセスフラグの値に(0)が設定され、普通図柄プロセスフラグの値に(0)が設定された場合には図33のステップS101で保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されているか否かが判断される((31)参照)。
特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには大当り遊技が終了するときに電チューサポートモードがオン状態になることで下特別図柄始動口27が開放状態になることが許容される。この電チューサポートモードのオン状態で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されておらずに上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合には上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111のカウンタMR1の値に応じて大当りであるか否かが判定される。この上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111のカウンタMR1の値に応じて大当りの判定結果が選択された場合には特別図柄選択テーブル1から上特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部111のカウンタMR3の値に応じて特別図柄が選択されるので、特別図柄の選択に特別図柄選択テーブル2を使用する特典が付与されているものの特典が遊技者に還元されない。
特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには大当り遊技が終了するときの今回のタイマ割込み処理で外れであると判定されることで長時間の普通図柄遊技が開始された場合であっても保留番号1の普通図柄保留データ格納部113にカウンタMR4の値が記録されている状態では下特別図柄始動口27の開放状態を経て下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが判断される。このため、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断される確率が高まるので、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112のカウンタMR1の値に応じて大当りの判定結果が選択されることで特別図柄の選択に特別図柄選択テーブル2が使用される。即ち、特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄が停止表示された場合および15R確変大当り図柄が停止表示された場合のそれぞれには下特別図柄始動口27の開放状態を経て下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されているか否かが判断されるように設定されているので、特別図柄の選択に特別図柄選択テーブル2が使用される可能性が高くなり、特別図柄遊技の映像で2R確変大当り図柄または15R確変大当り図柄が停止表示されたことの特典が遊技者に高確率で還元される。
[11]メイン処理
図49は演出制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU71は電源が投入された場合にはステップS401でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS402でRAM73のコマンド格納部121とフラグ格納部122とタイマ格納部123とカウンタ格納部124と確定図柄格納部125のそれぞれを初期設定し、ステップS403で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
CPU71はステップS403でCTCを初期設定すると、ステップS404のカウンタ更新処理でカウンタ格納部124のカウンタSR1の値とカウンタSR2の値とカウンタSR3の値のそれぞれにROM72に予め記録された一定値(1)を加算する。これらカウンタSR1〜SR3のそれぞれの値はステップS402で下限値(0)に初期設定されるものであり、ステップS404のカウンタ更新処理ではカウンタSR1の値が下限値(0)から上限値(249)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSR2の値が下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSR3の値が下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)と上限値(249)と上限値(162)と上限値(72)のそれぞれはROM72に予め記録されたものである。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路50から変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと上保留コマンドと下保留コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが送信された場合にはCPU71が外部割込み処理を起動する。このCPU71は外部割込み処理を起動することで割込み禁止状態になり、変動開始コマンド〜大当り遊技停止コマンドのそれぞれを外部割込み処理で受信コマンドバッファに格納した後に割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図50はCPU71がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS411のコマンド処理とステップS412の保留コマンド処理とステップS413の装飾図柄遊技処理とステップS414の大当り遊技演出処理を順に実行する。
[13−1]コマンド処理
図50のステップS411のコマンド処理は受信コマンドバッファに変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと上保留コマンドと下保留コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断した場合には変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されていると判断した場合には変動停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されていると判断した場合には図柄情報コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに上保留コマンドが記録されていると判断した場合には上保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに下保留コマンドが記録されていると判断した場合には下保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合には大当り遊技開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合には大当り遊技停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。
[13−2]保留コマンド処理
図51はステップS412の保留コマンド処理であり、CPU71はステップS421でコマンド格納部121に上保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に上保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS422でコマンド格納部121から上保留コマンドを検出し、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞することで保留された特別図柄遊技の保留回数を上保留コマンドの検出結果から検出する。この保留回数は上保留コマンドの2バイト目のデータの検出結果が01hである場合には1回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が02hである場合には2回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が03hである場合には3回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が04hである場合には4回であると検出されるものであり、CPU71はステップS422で保留回数を検出した場合にはステップS423でカウンタ格納部124のカウンタSN1の値に保留回数の検出結果を設定し、ステップS424でコマンド格納部121から上保留コマンドをクリアする。このカウンタ格納部124のカウンタSN1の値はステップS402でROM72に予め記録された値(0)に初期設定されるものである。
CPU71はステップS421でコマンド格納部121に上保留コマンドが記録されていないと判断すると、ステップS425でコマンド格納部121に下保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に下保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS426でコマンド格納部121から下保留コマンドを検出し、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞することで保留された特別図柄遊技の保留回数を下保留コマンドの検出結果から検出する。この保留回数は下保留コマンドの2バイト目のデータの検出結果が01hである場合には1回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が02hである場合には2回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が03hである場合には3回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が04hである場合には4回であると検出されるものであり、CPU71はステップS426で保留回数を検出した場合にはステップS427でカウンタ格納部124のカウンタSN2の値に保留回数の検出結果を設定し、ステップS428でコマンド格納部121から下保留コマンドをクリアする。このカウンタ格納部124のカウンタSN2の値はステップS402でROM72に予め記録された値(0)に初期設定されるものである。
CPU71はステップS424でコマンド格納部121から上保留コマンドをクリアまたはステップS428でコマンド格納部121から下保留コマンドをクリアすると、ステップS429でカウンタ格納部124からカウンタSN1の値およびカウンタSN2の値のそれぞれを検出し、カウンタ格納部124のカウンタSN3の値にカウンタSN1の値の検出結果およびカウンタSN2の値の検出結果相互間の加算結果を設定する。このカウンタ格納部124のカウンタSN3の値はステップS402でROM72に予め記録された値(0)に初期設定されるものであり、CPU71はステップS429でカウンタSN3の値を設定した場合にはステップS430で表示制御回路80に保留全消去コマンドを送信し、ステップS431へ移行する。この表示制御回路80は保留全消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器41の保留領域42内の全ての保留図柄43を消去する。
CPU71はステップS431へ移行すると、保留表示コマンドを設定する。この保留表示コマンドはカウンタ格納部124のカウンタSN3の値に応じて設定されるものであり、カウンタSN3の値が(1)である場合には保留表示コマンド1が設定され、カウンタSN3の値が(2)である場合には保留表示コマンド2が設定され、カウンタSN3の値が(3)である場合には保留表示コマンド3が設定され、カウンタSN3の値が(4)である場合には保留表示コマンド4が設定され、カウンタSN3の値が(5)である場合には保留表示コマンド5が設定され、カウンタSN3の値が(6)である場合には保留表示コマンド6が設定され、カウンタSN3の値が(7)である場合には保留表示コマンド7が設定され、カウンタSN3の値が(8)である場合には保留表示コマンド8が設定される。
CPU71はステップS431で保留表示コマンドを設定すると、ステップS432で表示制御回路80に保留表示コマンドの設定結果を送信する。この表示制御回路80は保留表示コマンドを受信した場合にはVROMから保留表示コマンドの受信結果に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器41の保留領域42内に画像データの検出結果に基づいて保留図柄43を表示する。この保留図柄43は保留表示コマンドの種類に応じた個数だけ表示されるものであり、保留表示コマンド1の受信時には1個の保留図柄43が表示され、保留表示コマンド2の受信時には2個の保留図柄43が表示され、保留表示コマンド3の受信時には3個の保留図柄43が表示され、保留表示コマンド4の受信時には4個の保留図柄43が表示され、保留表示コマンド5の受信時には5個の保留図柄43が表示され、保留表示コマンド6の受信時には6個の保留図柄43が表示され、保留表示コマンド7の受信時には7個の保留図柄43が表示され、保留表示コマンド8の受信時には8個の保留図柄43が表示される。
[13−3]装飾図柄遊技処理
図52はステップS413の装飾図柄遊技処理であり、CPU71はステップS441でコマンド格納部121に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS442へ移行し、フラグ格納部122の遊技中フラグをオン状態に設定する。このフラグ格納部122の遊技中フラグはステップS402でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU71はステップS442でフラグ格納部122の遊技中フラグをオン状態に設定した場合にはステップS443の装飾図柄遊技開始処理を経てステップS444へ移行し、コマンド格納部121から変動開始コマンドを消去する。
CPU71はステップS445へ移行すると、フラグ格納部122の遊技中フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部122の遊技中フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS446へ移行し、ROM72に予め記録された一定値(10msec)をタイマ格納部123のタイマST1の値に加算する。このタイマST1の値はステップS443の装飾図柄遊技開始処理で(0)に初期設定されるものであり、CPU71はステップS446でタイマ格納部123のタイマST1の値を加算することで時間を計測する。
CPU71はステップS446でタイマST1の値を加算すると、ステップS447の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS448でコマンド格納部121に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS449でフラグ格納部122の遊技中フラグをオフ状態に設定し、ステップS450でコマンド格納部121から変動停止コマンドを消去し、ステップS451の装飾図柄遊技停止処理へ移行する。
[13−3−1]装飾図柄遊技開始処理
図53はステップS443の装飾図柄遊技開始処理であり、CPU71はステップS461でコマンド格納部121から変動開始コマンドを検出し、ステップS462で図19のプロセスデータテーブルから変動開始コマンドの検出結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS463でタイマ格納部123のタイマST1の値にROM72に予め記録された初期値(0)を設定する。
CPU71はステップS463でタイマST1の値を設定すると、ステップS464で図21のビデオコマンドテーブルからプロセスデータの選択結果に応じたビデオコマンドを選択し、ステップS465でビデオコマンドの選択結果を表示制御回路80に送信する。この表示制御回路80はビデオコマンドの選択結果を受信した場合にはVROMからビデオコマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技用のビデオデータを選択し(図22参照)、ビデオデータの選択結果をVRAMに展開する。
CPU71はステップS465でビデオコマンドの選択結果を送信すると、ステップS466でコマンド格納部121から図柄情報コマンドを検出し、ステップS467で図柄情報コマンドの検出結果をROM72に予め記録された4つの大当り値9002hと9003hと9004hと9005hのそれぞれと比較する。ここで図柄情報コマンドの検出結果が4つの大当り値のいずれかと同一であると判断した場合にはステップS468の大当り図柄設定処理で装飾図柄を大当りの組合せに設定し、図柄情報コマンドの検出結果が4つの大当り値のいずれとも相違していると判断した場合にはステップS469の外れ図柄設定処理で装飾図柄を外れの組合せに設定し、いずれの場合にもステップS470で確定図柄格納部125に装飾図柄の組合せの設定結果を記録する。即ち、特別図柄遊技で2R通常大当り図柄が停止表示される場合と2R確変大当り図柄が停止表示される場合と15R通常大当り図柄が停止表示される場合と15R確変大当り図柄が停止表示される場合のそれぞれには装飾図柄が大当りの組合せに設定され、特別図柄遊技で外れ図柄が停止表示される場合には装飾図柄が外れの組合せに設定される。
CPU71はステップS470で確定図柄格納部125に装飾図柄の組合せの設定結果を記録すると、ステップS471で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信し、ステップS472で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信する。この表示制御回路80は再生開始コマンドを受信した場合にはVRAMのビデオデータの選択結果を再生開始し、装飾図柄表示器41にビデオデータの選択結果に応じた装飾図柄遊技の背景映像を表示開始する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器41の保留領域42内から1個の保留図柄43を消去する。
図54はステップS468の大当り図柄設定処理であり、CPU71はステップS481でROM72から図24の(a)の図柄テーブル1を検出する。そして、ステップS482でカウンタ格納部124からカウンタSR1の値の更新結果を検出し、ステップS483でカウンタSR1の値の検出結果に応じた図柄要素を図柄テーブル1から選択する。そして、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定し、図53のステップS470で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部125に記録する。
図55はステップS469の外れ図柄設定処理であり、CPU71はステップS491でROM72から図24の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS492でROM72から図24の(b)の図柄テーブル2を検出し、ステップS493でROM72から図24の(c)の図柄テーブル3を検出する。そして、ステップS494でカウンタ格納部124からカウンタSR1の値の更新結果を検出し、ステップS495で図柄テーブル1からカウンタSR1の値の検出結果に応じた図柄要素を左列の図柄要素として選択する。
CPU71はステップS495で左列の図柄要素を選択すると、ステップS496でカウンタ格納部124からカウンタSR2の値の更新結果を検出し、ステップS497で図柄テーブル2からカウンタSR2の値の検出結果に応じた図柄要素を中列の図柄要素として選択する。そして、ステップS498でカウンタ格納部124からカウンタSR3の値の更新結果を検出し、ステップS499で図柄テーブル3からカウンタSR3の値の検出結果に応じた図柄要素を右列の図柄要素として選択し、ステップS500で左列の図柄要素の選択結果と中列の図柄要素の選択結果と右列の図柄要素の選択結果のそれぞれを相互に比較する。
CPU71はステップS500で左列の図柄要素の選択結果〜右列の図柄要素の選択結果のそれぞれが相互に同一でないと判断すると、ステップS502で左列の図柄要素の選択結果を左列の図柄要素に設定し、中列の図柄要素の選択結果を中列の図柄要素に設定し、右列の図柄要素の選択結果を右列の図柄要素に設定し、図53のステップ470で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部125に記録する。例えば左列の図柄要素の選択結果が(8)で中列の図柄要素の選択結果が(7)で右列の図柄要素の選択結果が(8)である場合には3つの図柄要素が相互に同一でないと判断され、確定図柄格納部125に装飾図柄が外れの組合せ(878)で記録される。
CPU71はステップS500で左列の図柄要素の選択結果〜右列の図柄要素の選択結果のそれぞれが相互に同一であると判断すると、ステップS501で中列の図柄要素の選択結果を次の図柄要素に変更する。そして、ステップS502で左列の図柄要素の選択結果を左列の図柄要素に設定し、中列の図柄要素の変更結果を中列の図柄要素に設定し、右列の図柄要素の選択結果を右列の図柄要素に設定し、図53のステップ470で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部125に記録する。例えば左列の図柄要素の選択結果〜右列の図柄要素の選択結果のそれぞれが(8)である場合には中列の図柄要素の選択結果が(8)の次の(1)に変更され、確定図柄格納部115に装飾図柄が外れの組合せ(818)で記録される。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
図52のステップS447の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部123のタイマST1の値の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、タイマST1の値の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にプロセスデータの選択結果からタイマST1の値の加算結果に応じた表示制御コマンドと音制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを検出し、表示制御回路80に表示制御コマンドの検出結果を送信し、音制御回路90に音制御コマンドの検出結果を送信し、電飾制御回路100に電飾制御コマンドの検出結果を送信するものであり、表示制御回路80は装飾図柄表示器41の表示内容を表示制御コマンドの受信結果に応じて制御し、音制御回路90は両スピーカ13のそれぞれを音制御コマンドの受信結果に応じて制御し、電飾制御回路100は複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御コマンドの受信結果に応じて制御する。
図19のプロセスデータP00〜P14の9つのそれぞれには全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されており、装飾図柄遊技中処理ではプロセスデータP00〜P14のいずれが選択されている場合であってもCPU71から表示制御回路80に全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが順に送信される。
全図変動開始コマンドは装飾図柄表示器41の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を変動状態で表示開始することを通知するものであり、表示制御回路80は全図変動開始コマンドを受信した場合にはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、図56の(a)に示すように、装飾図柄表示器41の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、左列の図柄要素は装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方で変動状態および変動停止状態のそれぞれになり、中列の図柄要素は装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方で変動状態および変動停止状態のそれぞれになり、右列の図柄要素は装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方で変動状態および変動停止状態のそれぞれになる。
左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動状態から変動停止状態にすることを通知するものであり、CPU71は左列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部125から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に左列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路80は左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドの双方を受信した場合に左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図56の(b)に示すように、左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を変動停止状態で表示する。
右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動状態から変動停止状態にすることを通知するものであり、CPU71は右列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部125から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に右列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路80は右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドの双方を受信した場合に右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図56の(c)に示すように、右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を変動停止状態で表示する。
中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動状態から変動停止状態にすることを通知するものであり、CPU71は中列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部125から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に中列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路80は中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドの双方を受信した場合に中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図56の(d)に示すように、中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を変動停止状態で表示する。
[13−3−3]装飾図柄遊技停止処理
図57はステップS451の装飾図柄遊技停止処理であり、CPU71はステップS511で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信し、ステップS512で確定図柄格納部125から左列の図柄要素の記録結果と中列の図柄要素の記録結果と右列の図柄要素の記録結果のそれぞれを消去し、ステップS513でコマンド格納部121から図柄情報コマンドを消去する。表示制御回路80は再生停止コマンドを受信した場合には装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止し、新たに全図変動開始コマンドを受信するまで装飾図柄表示器41に左列の図柄要素の受信結果と中列の図柄要素の受信結果と右列の図柄要素の受信結果のそれぞれを変動停止状態で継続的に表示する。
[13−4]大当り遊技演出処理
図58はステップS414の大当り遊技演出処理であり、CPU71はステップS521でコマンド格納部121に大当り遊技開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS522へ移行し、表示制御回路80に大当り遊技演出用のビデオコマンドを送信する。この大当り遊技演出用のビデオコマンドはROM72に予め記録されたものであり、表示制御回路80は大当り遊技演出用のビデオコマンドを受信した場合にはVROMから大当り遊技演出用のビデオコマンドに応じた大当り遊技演出用のビデオデータを検出する。
CPU71はステップS522で大当り遊技演出用のビデオコマンドを送信すると、ステップS523で表示制御回路80に大当り遊技演出用の再生開始コマンドを送信し、ステップS524でコマンド格納部121から大当り遊技開始コマンドを消去する。この表示制御回路80は大当り遊技演出用の再生開始コマンドを受信した場合には大当り遊技演出用のビデオデータを再生開始し、装飾図柄表示器41に大当り遊技演出の映像を表示開始する。
CPU71はステップS521でコマンド格納部121に大当り遊技開始コマンドが記録されていないと判断すると、ステップS525でコマンド格納部121に大当り遊技停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS526で表示制御回路80に大当り遊技演出用の再生停止コマンドを送信し、ステップS527でコマンド格納部121から大当り遊技停止コマンドを消去する。この表示制御回路80は大当り遊技演出用の再生停止コマンドを受信した場合には大当り遊技演出用のビデオデータを再生停止し、大当り遊技演出の映像を表示停止する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
遊技球が上特別図柄始動口25内または下特別図柄始動口27内に入賞することで大当りであると判定された場合には大当り遊技が行われる。これと共に電チューサポートモードをオン状態に設定するか否かが判定され、電チューサポートモードをオン状態に設定すると判定された場合には大当り遊技が終了するときに電チューサポートモードがオン状態に設定される。この大当り遊技が終了した場合には変動開始インターバル期間が始まる。この変動開始インターバル期間は大当り遊技が終了した後の最初の当り遊技で下特別図柄始動口27が当り状態にされた後に保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されているか否かが判断されるようにラウンド間インターバル期間および最終インターバル期間のそれぞれに比べて長く設定されるものであり、保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されているか否かは最初の当り遊技で遊技球が開放状態の下特別図柄始動口27内に入賞した後に判断される可能性が高くなる。このため、電チューサポートモードをオン状態に設定すると判定された場合には保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値に基づいて大当りであるか否かが判定される可能性が高くなる。従って、大当りであると判定された場合に大当り遊技が遊技者に有利な態様で行われる可能性が高くなるので、電チューサポートモードをオン状態に設定すると判定された特典が遊技者に還元され易くなる。
上記実施例1においては、メイン制御回路50が大当り遊技の終時に特別図柄格納部114の特別図柄の記録結果に拘らずタイマ格納部117のタイマMT1の値に変動開始インターバル時間(11×1000msec)を設定する構成としても良い。
図59の大当りインターバル処理はメイン制御回路50のCPU51が図46の大当りインターバル処理に換えて行うものであり、CPU51は特別図柄格納部114に2R確変大当り図柄が記録されている場合および15R確変大当り図柄が記録されている場合のそれぞれにはステップS332でフラグ格納部116の確変フラグをオン状態に設定し、ステップS333でフラグ格納部116の電チューサポートフラグをオン状態に設定し、ステップS601で下特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断した場合にはステップS330へ移行し、フラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(0)を設定する。
CPU51はステップS601で下特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断すると、ステップS334でタイマ格納部117のタイマMT1の値に変動開始インターバル時間(11×1000msec)を設定し、ステップS335でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(4)を設定する。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
電チューサポートモードをオン状態に設定すると判定された場合には大当り遊技が終了した時点で保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されているか否かが判断される。この保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されていると判断された場合には変動開始インターバル期間が設定されないので、大当り遊技が終了してから保留番号1の特別図柄保留データ格納部112のカウンタMR1の値に基づいて大当りであるか否かが判定されるまでの待ち時間が短縮される。
上記実施例2においては、メイン制御回路50のCPU51が図59のステップS601で保留番号1の特別図柄保留データ格納部122にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断した場合にステップS334でタイマ格納部117のタイマMT1の値に(11×1000msec)に比べて短い変動開始インターバル時間を設定し、ステップS335でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(4)を設定しても良い。
図60の大当りインターバル処理はメイン制御回路50のCPU51が図59の大当りインターバル処理に換えて実行するものであり、CPU51はステップS601で下特別図柄始動口25用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS602でフラグ格納部116の入賞待ちフラグをオン状態に設定する。そして、ステップS334でタイマ格納部117のタイマMT1の値に変動開始インターバル時間(11×1000msec)を設定し、ステップS335でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(4)を設定する。この入賞待ちフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、条件1および条件2の双方が成立している場合にオン状態に設定され、条件1および条件2の少なくとも1つが成立していない場合にオフ状態になる。
1)大当り遊技が終了するときに確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオン状態に設定されたこと。
2)大当り遊技が終了するときに下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されておらずに変動開始インターバル期間が設定されたこと。
図61のインターバル処理はメイン制御回路50のCPU51が図43のインターバル処理に換えて行うものであり、CPU51はステップS272でタイマ格納部117のタイマMT1の値の減算結果が限度値(0)に到達していないと判断した場合にはステップS611でフラグ格納部116の入賞待ちフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。
CPU51はステップS611でフラグ格納部116の入賞待ちフラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS612で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。例えば変動開始インターバル期間が始まった後から終了する前までの間に当りと判定されることで下特別図柄始動口27が開放状態になり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合には下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録される。この場合にはCPU51はステップS612からステップS613へ移行し、タイマ格納部117のタイマMT1の値に(0)を設定する。そして、ステップS614でフラグ格納部116の入賞待ちフラグをオフ状態に設定し、ステップS274で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を消去し、ステップS275でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(0)を設定する。
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
電チューサポートモードをオン状態に設定すると判定された場合には大当り遊技が終了した時点で保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されているか否かが判断され、保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されていないと判断された場合には変動開始インターバル期間が設定される。この場合には変動開始インターバル期間の残り時間が零になる前に保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されることで変動開始インターバル期間が強制的に終了させられるので、大当り遊技が終了してから保留番号1の特別図柄保留データ格納部112のカウンタMR1の値に基づいて大当りであるか否かが判定されるまでの待ち時間が短縮される。
上記実施例3においては、メイン制御回路50のCPU51が図60のステップS601で保留番号1の特別図柄保留データ格納部122にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断した場合にステップS602でフラグ格納部116の入賞待ちフラグをオン状態に設定し、ステップS334でタイマ格納部117のタイマMT1の値に(11×1000msec)に比べて短い変動開始インターバル時間を設定し、ステップS335でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(4)を設定しても良い。
上記実施例3においては、メイン制御回路50のCPU51が図60のステップS334でタイマ格納部117のタイマMT1の値に変動開始インターバル時間(11×1000msec)を設定した場合には保留番号1の特別図柄保留データ格納部122にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されたと判断されることでタイマ格納部117のタイマMT1の値に現時点でのタイマMT1の値の減算結果に比べて短い値を再設定し、タイマMT1の値の再設定結果が経過した場合に特別図柄プロセスフラグの値に(0)を設定しても良い。
上記実施例1〜3のそれぞれにおいては、メイン制御回路50がタイマ格納部117のタイマMT1の値に変動開始インターバル時間として(7×1000msec)より大きな値を設定する構成としても良い。即ち、変動開始インターバル時間は大当り遊技が終了した後の最初の当り遊技で普通図柄始動口23が開放状態にされた後に図39のステップS191が開始されるように設定すれば良い。
上記実施例1〜3のそれぞれにおいては、普通図柄遊技用のインターバル期間を廃止しても良い。即ち、普通図柄遊技で普通図柄表示器33に当り図柄が停止表示されることで当り遊技を即座に開始しても良い。この場合には変動開始インターバル時間として普通図柄遊技用のインターバル期間が減算された時間を使用すると良い。
図62の大当りインターバル処理はメイン制御回路50のCPU51が図46の大当りインターバル処理に換えて実行するものであり、CPU51は特別図柄格納部114に2R確変大当り図柄が記録されている場合および15R確変大当り図柄が記録されている場合のそれぞれにはステップS333でフラグ格納部116の電チューサポートフラグをオン状態に設定した後にステップS621でタイマ格納部117のタイマMT1の値にラウンド間インターバル時間および最終インターバル時間のそれぞれと同一の単位時間(1×1000msec)を設定する。そして、ステップS622でフラグ格納部116の入賞待ちフラグをオン状態に設定し、ステップS623でカウンタ格納部118のカウンタMN3の値にROM52に予め記録されたリミット回数(11)を設定する。このカウンタMN3は変動開始インターバル期間の延長回数を計測するものであり、リミット回数は延長回数の上限値に相当する。
図63のインターバル処理はメイン制御回路50のCPU51が図43のインターバル処理に換えて実行するものであり、CPU51はステップS273でフラグ格納部116の大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS631でフラグ格納部116の入賞待ちフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。
CPU61は変動開始インターバル期間内にはステップS631でフラグ格納部116の入賞待ちフラグがオン状態に設定されていると判断し、ステップS632で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断した場合にはステップS633でフラグ格納部116の入賞待ちフラグをオフ状態に設定し、ステップS274で特別図柄格納部114から特別図柄の記録結果を消去し、ステップS275でフラグ格納部116の特別図柄プロセスフラグの値に(0)を設定する。
CPU51はステップS632で下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断すると、ステップS634でカウンタ格納部118のカウンタMN3の値を限度値(0)と比較する。ここでカウンタ格納部118のカウンタMN3の値が限度値に到達していないと判断した場合にはステップS635でタイマ格納部117のタイマMT1の値に単位時間(1×1000msec)を再設定することで変動開始インターバル期間を延長し、ステップS636でカウンタ格納部117のカウンタMN3の値からROM52に予め記録された一定値(1)を減算することで変動開始インターバル期間の残り延長回数を更新する。
大当り遊技が終了するときに電チューサポートモードがオン状態に設定された場合には単位時間が経過する毎に下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かが判断され、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断された場合には変動開始インターバル期間が単位時間だけ延長される。この変動開始インターバル期間の延長処理は変動開始インターバル期間の延長回数がリミット回数(11)に到達する前に下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録されることで終了するものであり、下特別図柄始動口27用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値およびカウンタMR3の値のそれぞれが記録される前に変動開始インターバル期間の延長回数がリミット回数(11)に到達した場合にも終了する。
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
電チューサポートモードをオン状態に設定すると判定された場合には保留番号1の特別図柄保留データ格納部112にカウンタMR1の値が記録されるまで変動開始インターバル期間の終期が延長されるので、大当り遊技が終了してから保留番号1の特別図柄保留データ格納部112のカウンタMR1の値に基づいて大当りであるか否かが判定されるまでの待ち時間が短くなる。
上記実施例4においては、変動開始インターバル期間が変動開始インターバル時間(11×1000msec)に比べて長くなるようにリミット回数を(12)以上の整数値に設定しても良い。
上記実施例1〜4のそれぞれにおいては、上特別図柄始動口25および下特別図柄始動口27相互間に遊技球が通過することが可能な大きさの隙間を設け、下特別図柄始動口27に両羽根板28の閉鎖状態で遊技球が隙間を通って入賞することが可能な構成にしても良い。即ち、両羽根板28の閉鎖状態では下特別図柄始動口27を遊技球が入球困難な外れ状態にし、両羽根板28の開放状態では下特別図柄始動口27を遊技球が外れ状態に比べて入球容易な当り状態にする構成としても良い。
上記実施例1〜4のそれぞれにおいては、メイン制御回路50が「電チューサポートモードのオン状態ではオフ状態に比べて下特別図柄始動口27の開放時間を長く設定する」「電チューサポートモードのオン状態ではオフ状態に比べて当りであると高い当り確率で判定する」「電チューサポートモードのオン状態ではオフ状態に比べて普通図柄遊技の所要時間を短く設定する」のうちのいずれか1つまたは2つ以上の組合せで電チューサポートモードのオン状態ではオフ状態に比べて下特別図柄始動口27内に多くの遊技球が入球することを許容するように当り遊技を行う構成としても良い。
上記実施例1〜4のそれぞれにおいては、特別図柄として2R確変大当り図柄が選択された場合および15R確変大当り図柄が選択された場合のそれぞれには特別図柄が選択された後から大当り遊技が終了する前までの期間内に電チューサポートモードおよび確率変動モードの双方をオン状態に設定する構成としても良い。
上記実施例1〜4のそれぞれにおいては、普通図柄遊技とインターバル期間と当り遊技のそれぞれの停止状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合に限ってカウンタMR4の値を検出し、カウンタMR4の値の検出結果に基づいて当りであるか否かを判定する構成としても良い。即ち、普通図柄遊技中とインターバル期間中と当り遊技中のそれぞれに遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合にはカウンタMR4の値を検出せずに普通図柄遊技を保留しない構成としても良い。
16は遊技盤、23は普通図柄始動口、25は上特別図柄始動口(第1の特別図柄始動口)、27は下特別図柄始動口(第2の特別図柄始動口)、34は特別入賞口(特別入球口)、50はメイン制御回路を示す。

Claims (1)

  1. 遊技盤に設けられ、遊技球が入球可能な普通図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球可能な第1の特別図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球不能な外れ状態および入球可能な当り状態相互間または遊技球が入球困難な外れ状態および入球容易な当り状態相互間で切換えられる第2の特別図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球不能な閉鎖状態および入球可能な開放状態相互間で切換えられる特別入球口と、
    遊技球が前記普通図柄始動口に入球した場合に前記第2の特別図柄始動口を当り状態にする当りであるか否かを判定すると共に当りであると判定した場合に前記第2の特別図柄始動口を当り状態にするものであって、第1の遊技状態では第2の遊技状態に比べて前記第2の特別図柄始動口を遊技者に有利な状態にする当り手段と、
    遊技球が前記第1の特別図柄始動口に入球した場合に大当り判定データを記憶する第1の保留手段と、
    遊技球が前記第2の特別図柄始動口に入球した場合に大当り判定データを記憶する第2の保留手段と、
    前記第1の保留手段の大当り判定データおよび前記第2の保留手段の大当り判定データのいずれかに基づいて大当りであるか否かを判定するものであって、前記第2の保留手段の大当り判定データを前記第1の保留手段の大当り判定データに比べて優先的に消化する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段が前記第1の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に前記第1の保留手段から当該大当り判定データを消去し、前記大当り判定手段が前記第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に前記第2の保留手段から当該大当り判定データを消去する大当り判定データ消去手段と、
    前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであって、前記大当り判定手段が前記第2の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定した場合には前記第1の保留手段の大当り判定データに基づいて大当りであると判定した場合に比べて大当り遊技を遊技者に有利な態様で行う大当り遊技手段と、
    前記大当り遊技手段が大当り遊技を終えるときに遊技状態を第1の遊技状態に設定する遊技状態設定手段と、
    大当り遊技が終了してから大当りであるか否かが判定されるまでの待機時間を設定する待機時間設定手段を備え、
    前記待機時間設定手段は、
    遊技状態が第1の遊技状態に設定されている場合には前記第2の保留手段が大当り遊技の終了時点で大当り判定データを記憶していないことで待機時間を長い時間に設定するものであって、前記第2の保留手段が大当り遊技の終了時点で大当り判定データを記憶しているときには待機時間を長い時間に比べて短い時間に設定することを特徴とするパチンコ遊技機。
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