JP2013027900A - 連続鋳造による鋳片の製造方法および製造装置 - Google Patents
連続鋳造による鋳片の製造方法および製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013027900A JP2013027900A JP2011165399A JP2011165399A JP2013027900A JP 2013027900 A JP2013027900 A JP 2013027900A JP 2011165399 A JP2011165399 A JP 2011165399A JP 2011165399 A JP2011165399 A JP 2011165399A JP 2013027900 A JP2013027900 A JP 2013027900A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slab
- cooling
- continuous
- continuous casting
- cast slab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
【解決手段】連続鋳造における完全凝固後の連続鋳造鋳片6の矯正完了位置であるサポートロール9−1の設置位置から連続鋳造機11の機端位置であるサポートロール9−3の設置位置までの領域であって、かつ鋳造方向へ隣り合う2組のサポートロール対の間の少なくとも1区間において、4本以上の冷却用ノズル15−1〜15−4により構成される冷却用ノズル列12から、連続鋳造鋳片6の表面全周に冷却水を噴射して、連続鋳造鋳片6を周方向へ均一に冷却し、冷却された連続鋳造鋳片6を所定の長さに切断して鋳片13を製造する
【選択図】図1
Description
同図に示すように、鋳片2は、図示しない取鍋からタンディッシュ3に注入された溶鋼4を水冷鋳型5に注入し、鋳型5内で凝固シェルを形成することにより内部に未凝固部を有する連続鋳造鋳片6とし、2次冷却スプレー帯7でさらに連続鋳造鋳片6を冷却し、複数組の上下一対のサポートロール9からなる矯正帯8により連続鋳造鋳片6の湾曲形状を矯正しながらこれらサポートロール9により案内してサポートロール9の下流側へ引き抜き、切断機10により連続鋳造鋳片6を所定の長さに切断することによって、製造される。このようにして製造された鋳片2は、加熱炉に装入されて所定の温度に加熱された後に、圧延機で鋼片へと熱間圧延される。
3次冷却は、切断した鋳片をAr3変態点直上の温度域から冷却して、熱間圧延前に行う再加熱時の再変態を含めた組織微細化(γ粒微細化)を狙うものであり、通常、スプレー水噴射や水槽浸漬法により行われる。しかしながら、連続鋳造鋳片を所定の長さに切断した後に切断された鋳片を冷却することから、必然的に冷却時の鋳片は何ら拘束(サポート)されていないこととなる。一方、鋳片を均一に冷却することはかなり難しい。このため、鋳片に対する冷却が不均一な場合には、拘束されずに冷却された鋳片が長手方向へ曲がってしまう。
これらの本発明では、連続鋳造鋳片に対する冷却水の全周合計流量が200〜1000L/minであることが好ましい。
図1は、本発明に係る鋳片13の製造装置11の構成を概念的に示す説明図である。同図に示すように、本発明に係る製造装置11は、冷却ノズル列12と切断機10とを備えるので、これらの構成要素を順次説明する。なお、以降の説明では、図4と同一の部分には同一の図中符号を付することにより、重複する説明を適宜省略する。
図1に示すように、製造装置11により鋳片13が製造される。鋳片13は、図示しない取鍋からタンディッシュ3に注入された溶鋼4を水冷鋳型5に注入し、水冷鋳型5内で凝固シェルを形成することにより内部に未凝固部を有する連続鋳造鋳片6とし、2次冷却スプレー帯7でさらに連続鋳造鋳片6を冷却し、3組の上下一対のサポートロール(9−1、9−1)、(9−2、9−2)、(9−3、9−3)からなる矯正帯8により連続鋳造鋳片6の湾曲形状を矯正しながら、これらサポートロール(9−1、9−1)、(9−2、9−2)、(9−3、9−3)により案内して下流側へ引き抜き、切断機10により連続鋳造鋳片6を所定の長さに切断することによって、製造される。このようにして製造された鋳片13は、図示しない加熱炉に装入されて所定の温度に加熱された後に、同じく図示しない圧延機により鋼片へと熱間圧延される。
3次冷却ゾーン14内にサポートロールが配置されないようにするためには、冷却ノズル列12の鋳込み方向へのノズル間隔を短く調整して、3次冷却ゾーン14における隣接するサポートロール(9−1、9−1)および(9−2、9−2)のピッチが広くならないようにすることが好ましい。
[切断機10]
切断機10は、冷却用ノズル列12よりも鋳造方向の下流側であって連続鋳造機11外に配置され、冷却用ノズル列12により冷却された連続鋳造鋳片6を所定の長さに切断して鋳片2を製造する。
本発明に係る連続鋳造機11は以上のように構成される。次に、本発明に係る製造方法を説明する。
このようにして、製造装置11によれば、低炭素鋼から焼入れ性の高い鋼種までの幅広い鋼種からなる連続鋳造鋳片6の冷却時における表面割れの防止と曲がり防止とを図りながら、熱間圧延時に表面割れを発生し難い鋳片13を製造することが可能になる。
表3には、冷却ノズル列12による3次冷却を経た後に切断されて得られた鋳片13について、上記の熱間圧延を行って得られた熱間圧延材の割れ発生個数の測定結果を示す。
また、本発明により製造された鋳片13には曲がりが発生せず、従来、切断後の鋳片の3次冷却(水槽浸漬法)によって発生していた鋳片の曲がりも解消された。
2 鋳片
3 タンディッシュ
4 溶鋼
5 水冷鋳型
6 連続鋳造鋳片
7 2次冷却スプレー帯
8 矯正帯
9、9−1、9−2、9−3 サポートロール
10 切断機
11 本発明に係る製造装置
12 冷却ノズル列
13 鋳片
14 3次冷却ゾーン
15−1、15−2、15−3、15−4 冷却用ノズル
Claims (6)
- 連続鋳造における完全凝固後の連続鋳造鋳片の矯正完了位置から連続鋳造機の機端位置までの領域であって、かつ鋳造方向へ隣り合う2組のサポートロール対の間の少なくとも1区間において、4本以上の冷却用ノズルにより構成される冷却用ノズル列から、前記連続鋳造鋳片の表面に冷却水を噴射して、連続鋳造鋳片を周方向へ冷却し、冷却された該連続鋳造鋳片を所定の長さに切断して鋳片を製造することを特徴とする連続鋳造による鋳片の製造方法。
- 前記冷却用ノズル列は、前記鋳造方向へ3列以上配置される請求項1に記載された連続鋳造による鋳片の製造方法。
- 前記4本以上の冷却用ノズルは、鋳造方向へ100〜200mmのノズル間隔で配置される請求項1または請求項2に記載された連続鋳造による鋳片の製造方法。
- 前記連続鋳造鋳片は、横断面形状が矩形であるブルーム、または横断面形状が円形である丸ビレットである請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された連続鋳造による鋳片の製造方法。
- 前記連続鋳造鋳片に対する前記冷却水の全周合計流量は、200〜1000L/minである請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された連続鋳造による鋳片の製造方法。
- 連続鋳造における完全凝固後の連続鋳造鋳片の矯正完了位置から連続鋳造機の機端位置までの領域であって、かつ鋳造方向へ隣り合う2組のサポートロール対により区画される少なくとも1区間に配置されて、前記連続鋳造鋳片の表面に冷却水を噴射して連続鋳造鋳片を周方向へ冷却するための、4本以上の冷却用ノズルにより構成される冷却用ノズル列と、
該冷却用ノズル列よりも前記鋳造方向の下流に配置されて、前記冷却用ノズル列により冷却された連続鋳造鋳片を所定の長さに切断して鋳片を製造する切断機と
を備えることを特徴とする連続鋳造による鋳片の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011165399A JP5742550B2 (ja) | 2011-07-28 | 2011-07-28 | 連続鋳造による鋳片の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011165399A JP5742550B2 (ja) | 2011-07-28 | 2011-07-28 | 連続鋳造による鋳片の製造方法および製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013027900A true JP2013027900A (ja) | 2013-02-07 |
JP5742550B2 JP5742550B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=47785486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011165399A Active JP5742550B2 (ja) | 2011-07-28 | 2011-07-28 | 連続鋳造による鋳片の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5742550B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103302262A (zh) * | 2013-06-25 | 2013-09-18 | 济钢集团有限公司 | 一种连铸板坯表面淬火工艺及所用装置 |
CN103553557A (zh) * | 2013-11-05 | 2014-02-05 | 北京科技大学 | 高炉熔渣生产铸石的连铸压延工艺方法及其设备 |
CN112122571A (zh) * | 2020-09-17 | 2020-12-25 | 北京科技大学 | 大断面连铸圆坯凝固末端进行强冷的系统及其控制方法 |
CN114871401A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-08-09 | 山东莱钢永锋钢铁有限公司 | 一种快速处理铸坯脱方的方法 |
CN116809874A (zh) * | 2023-07-03 | 2023-09-29 | 福建三宝钢铁有限公司 | 降低q355b板坯内部裂纹的制备工艺 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10216911A (ja) * | 1997-02-06 | 1998-08-18 | Daido Steel Co Ltd | 連続鋳造装置 |
JP2008531282A (ja) * | 2005-01-20 | 2008-08-14 | ニューコア・コーポレーション | 熱間圧延機におけるストリップ形状制御方法及び装置 |
JP2010162595A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Jfe Steel Corp | 高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備および巻き取り方法 |
JP2011073054A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-14 | Nippon Steel Corp | 熱延鋼板の冷却方法及び冷却装置 |
-
2011
- 2011-07-28 JP JP2011165399A patent/JP5742550B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10216911A (ja) * | 1997-02-06 | 1998-08-18 | Daido Steel Co Ltd | 連続鋳造装置 |
JP2008531282A (ja) * | 2005-01-20 | 2008-08-14 | ニューコア・コーポレーション | 熱間圧延機におけるストリップ形状制御方法及び装置 |
JP2010162595A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Jfe Steel Corp | 高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備および巻き取り方法 |
JP2011073054A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-14 | Nippon Steel Corp | 熱延鋼板の冷却方法及び冷却装置 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103302262A (zh) * | 2013-06-25 | 2013-09-18 | 济钢集团有限公司 | 一种连铸板坯表面淬火工艺及所用装置 |
CN103302262B (zh) * | 2013-06-25 | 2015-05-27 | 济钢集团有限公司 | 一种连铸板坯表面淬火工艺及所用装置 |
CN103553557A (zh) * | 2013-11-05 | 2014-02-05 | 北京科技大学 | 高炉熔渣生产铸石的连铸压延工艺方法及其设备 |
CN112122571A (zh) * | 2020-09-17 | 2020-12-25 | 北京科技大学 | 大断面连铸圆坯凝固末端进行强冷的系统及其控制方法 |
CN112122571B (zh) * | 2020-09-17 | 2021-11-12 | 北京科技大学 | 大断面连铸圆坯凝固末端进行强冷系统的控制方法 |
CN114871401A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-08-09 | 山东莱钢永锋钢铁有限公司 | 一种快速处理铸坯脱方的方法 |
CN116809874A (zh) * | 2023-07-03 | 2023-09-29 | 福建三宝钢铁有限公司 | 降低q355b板坯内部裂纹的制备工艺 |
CN116809874B (zh) * | 2023-07-03 | 2024-04-12 | 福建三宝钢铁有限公司 | 降低q355b板坯内部裂纹的制备工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5742550B2 (ja) | 2015-07-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5742550B2 (ja) | 連続鋳造による鋳片の製造方法および製造装置 | |
JP4786473B2 (ja) | 表内質に優れた鋳片の製造方法 | |
JP2007160341A (ja) | 鋼の連続鋳造設備及び連続鋳造方法 | |
JP5012056B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JP6384679B2 (ja) | 熱延鋼板の製造方法 | |
JP5708340B2 (ja) | 連続鋳造鋳片の冷却方法 | |
JP5515483B2 (ja) | 厚鋼板の冷却設備および冷却方法 | |
JP5200638B2 (ja) | T形鋼の冷却装置 | |
JP6269543B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JP4055440B2 (ja) | 連続鋳造鋳片の直送圧延方法 | |
JP5999294B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
KR101436843B1 (ko) | 슬래브의 인라인 표면 처리 방법 및 그 장치 | |
KR102046949B1 (ko) | 2차 냉각대의 비수분포가 균일한 오스테나이트계 스테인리스강 연속주조방법 | |
EP3409389B1 (en) | Production equipment line for hot-rolled steel strip and production method for hot-rolled steel strip | |
TWI753487B (zh) | 連續鑄造鑄片之二次冷卻方法及裝置 | |
JP2000237858A (ja) | 連続鋳造方法 | |
JP5402678B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JP5402790B2 (ja) | 連続鋳造ブルーム鋳片の冷却方法およびその鋳片の製造方法 | |
JP2001191158A (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JP2006021246A (ja) | 高強度熱延鋼板製造設備。 | |
JP2013094828A (ja) | 連続鋳造における二次冷却方法 | |
JP4723451B2 (ja) | 復熱由来の内部割れに係る高炭素鋼の連続鋳造方法 | |
KR20110071135A (ko) | 금속 스트립 디스케일링 방법 및 장치 | |
JP2001137901A (ja) | 連続鋳造鋳片のホットチャージ圧延方法 | |
JP2006181583A (ja) | 連続鋳造鋳片の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130812 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20140411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150407 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150420 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5742550 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |