JP2013025975A - コネクタ及びこのコネクタの組み立て方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一端部に形成した接続片と、他端部に形成した接触片の相互の間に、一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を介在して連結されているコネクタが用いられる。このコネクタをプリント基板に組み立てるには、コネクタにおけるコンタクトの接続片をプリント基板に接続する第1の工程と、第1の工程により接続したコネクタに本体側ハウジングを嵌合する第2の工程と、第2の工程で嵌合した本体側ハウジングを、前記コンタクトと接続片を連結している一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を変形して位置決めする第3の工程と、第3の工程で位置決めした本体側ハウジングをプリント基板に固着する工程とからなる。
【選択図】図1
Description
このようなバッテリ用コネクタの複数個のコンタクトは、予め1個のハウジングに組み立てられて1個のコネクタとして構成されている(特許文献1、特許文献2)。
これらの6において、コネクタ12は、複数個の、具体的には3個のコンタクト13がその保持部20を、コネクタ用ハウジング23のそれぞれのコンタクト保持溝19に圧入して組み立てられている。これらのコンタクト13の接続部22は、プリント基板10のそれぞれのプリント配線部14に半田15で固着される。このコネクタ12が固着されたら、プリント基板10の上に本体側ハウジング11を固着する。すると、コンタクト13の接触部18が本体側ハウジング11のバッテリ収納部17に向けて突出しているので、このバッテリ収納部17にバッテリ16を収納すると、バッテリ16の電極が各コンタクト13の接触部18に接続される。
しかし、コンタクト13をコネクタ専用のハウジング23に組み込んであるので、コネクタ専用のハウジング23を構成するモールドが必須であり、このコネクタ専用のハウジング23を製造するための時間とコストがかかるばかりか、コネクタ専用のハウジング23にコンタクト13を組み立てる工程と、各コンタクト13の接続部22を、半田15を用いてプリント配線部14に手作業で半田付けする工程が必要になり、コストダウンに限界があった。
前記コンタクトの後部垂直面に、外側を切り溝とし、内側を空隙とした細幅で長円形のずれ吸収用屈曲片を形成する。
また、前記コンタクトの後部垂直面の下端部の後方に直角に折曲して接続片を形成し、コンタクトの後部垂直面の下端部の前方に直角に折曲して自立片を形成し、これらの接続片と自立片で自立可能とする。
コネクタにおけるコンタクトの一端部に形成した接続片をプリント基板に接続する第1の工程と、
第1の工程により接続したコネクタに本体側ハウジングを嵌合する第2の工程と、
第2の工程で嵌合した本体側ハウジングを、前記コンタクトと接続片を連結している一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を変形して位置決めする第3の工程と、
第3の工程で位置決めした本体側ハウジングをプリント基板に固着する工程と
からなることを特徴とする。
前記コンタクトと接続片は、相互の間に一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を介在して連結されているので、接続片を予めプリント基板に接続した後でもコネクタのコンタクト側を位置調整して正しい位置に取り付けできる。
コネクタにおけるコンタクトの一端部に形成した接続片をプリント基板に接続する第1の工程と、
第1の工程により接続したコネクタに本体側ハウジングを嵌合する第2の工程と、
第2の工程で嵌合した本体側ハウジングを、前記コンタクトと接続片を連結している一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を変形して位置決めする第3の工程と、
第3の工程で位置決めした本体側ハウジングをプリント基板に固着する工程と
からなるので、コネクタ専用のハウジングを組み立てる工程がなくなり、自動組み立て機による組み立て工程が簡単に、かつ、正確にでき、コストダウンを図ることができる。
前記コンタクトと接続片は、相互の間に一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を介在して連結されている。
このコネクタは、コンタクトの後部垂直面に、外側を切り溝とし、内側を空隙とした細幅で長円形のずれ吸収用屈曲片を形成する。また、コンタクトの後部垂直面の下端部の後方に直角に折曲して接続片を形成し、コンタクトの後部垂直面の下端部の前方に直角に折曲して自立片を形成し、これらの接続片と自立片で自立可能とする。
コネクタにおけるコンタクトの一端部に形成した接続片をプリント基板に接続する第1の工程と、
第1の工程により接続したコネクタに本体側ハウジングを嵌合する第2の工程と、
第2の工程で嵌合した本体側ハウジングを、前記コンタクトと接続片を連結している一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を変形して位置決めする第3の工程と、
第3の工程で位置決めした本体側ハウジングをプリント基板に固着する工程と
からなる。
図1は、本発明によるコネクタ24の斜視図であり、このコネクタ24のコンタクト26は、略垂直な後面からなる後部垂直面26aと、この後部垂直面26aの上端から略水平に前方へ伸びた吸着平面部27と、この吸着平面部27の前端部から下向きにU字形に伸びた湾曲弾性片28と、この湾曲弾性片28から前方へ横向きU字形に伸びた接触片29と、前記後部垂直面26aの下端から水平に後方に伸びた接続片30と、前記後部垂直面26aの下端から前方に略水平に伸びた左右の自立片31と、前記後部垂直面26aの両側部から前方へ伸びた左右の保持片32とからなる。
本発明によるコネクタ24は、専用のハウジングはなく、後述する本体側ハウジング25を共用している。
前記接続片30は、中央に切り欠き部36を形成してコ字形とすることにより、プリント配線部14に半田15で固着するときにリフロー時の回転を防止している。
前記左右の自立片31は、コネクタ24をプリント基板10に自動半田付けする際に自立するように接続片30と同一平面に形成される。また、この自立片31は、後部垂直面26aの下端部で連続する部分に、位置ずれ調整時の接続片30の逃げのため逃げ隙間37を形成している。
前記吸着平面部27は、自動半田付けの際に、空気の吸引で吸着して所定の位置に移動させるために可能な限り平坦で広い面積となるように構成されている。
この本体側ハウジング25は、例えば予めプリント基板10に半田付けされた3個の前記コネクタ24を並べて嵌合するように、側壁部40と後壁部41に囲まれ、底部と前部が開口した3個のコンタクト収容凹部39が形成され、これらコンタクト収容凹部39の側壁部40と後壁部41の連結部分にL字形の圧入溝部44が形成されている。
前記コンタクト収容凹部39の両端部には、プリント基板10に固着するためのねじ孔43の空いた固定部42が一体に形成されている。前記後壁部41の底部には、固定部42の底部との間に前記接続片30が伸びる接続片逃げ切り欠き45が形成され、また、前記側壁部40の底部には、固定部42の底部との間に前記逃げ隙間37が収まる程度の自立片逃げ切り欠き46が形成されている。
第1工程:コネクタ24は、予めプレス打ち抜き、折り曲げ加工などにより、図1に示すような形状に形成する。
第2工程:自動組み立て機によりコネクタ24の吸着平面部27部分を空気の吸引により吸着してプリント基板10の接続位置にセットする。このとき、コネクタ24は、後方に折れ曲がった接続片30がプリント配線部14の所定位置に載せられ、かつ、この接続片30と前方に折れ曲がった2個の自立片31が同一面に形成されているので、取り付け状態でプリント基板10の上に確実に起立する。
第4工程:複数個のコネクタ24の上から本体側ハウジング25を嵌合する。この本体側ハウジング25を嵌合するとき、コンタクト収容凹部39と圧入溝部44の開口端部にテーパー部48が形成されているので、保持片32は圧入溝部44に、吸着平面部27と湾曲弾性片28部分は、コンタクト収容凹部39にスムーズに誘導される。複数個のコネクタ24の上から本体側ハウジング25を嵌合すると、接続片30は、接続片逃げ切り欠き45の下から外部に突出する。また、自立片逃げ切り欠き46の下に自立片31が位置する。
そこで、本体側ハウジング25は、プリント基板10に取り付ける際に、複数個のコネクタ24を嵌合したまま捩じり、前後移動、左右移動などの位置調整をする。複数個のコネクタ24の接続片30がプリント基板10に固定的に取り付けられていても、ずれ吸収用屈曲片33が細幅の長円形をなしているので、捩じり、前後移動、左右移動、場合によっては、上下方向にも変形してコネクタ24の接続片30を除くコンタクト分が本体側ハウジング25の取り付け位置に追随して移動する。このコネクタ24のコンタクト26の下端部の逃げ隙間37は、コンタクト分の移動により、接続片30とコンタクト26の下端部とが接触するのを防止して調整幅を大きくしている。
このようにして接触片29に位置ずれのないように位置調整された本体側ハウジング25は、プリント基板10に固定的に取り付けられる。
Claims (5)
- コンタクトの一端部にプリント基板に接続する接続片を有し、前記コンタクトの他端部に電子機器に接触する接触片を有するコネクタにおいて、
前記コンタクトと接続片は、相互の間に一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を介在して連結されていることを特徴とするコネクタ。 - コンタクトの後部垂直面に、外側を切り溝とし、内側を空隙とした細幅で長円形のずれ吸収用屈曲片を形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- コンタクトの後部垂直面の下端部の後方に直角に折曲して接続片を形成し、コンタクトの後部垂直面の下端部の前方に直角に折曲して自立片を形成し、これらの接続片と自立片で自立可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
- コネクタにおけるコンタクトの一端部に形成した接続片をプリント基板に接続する第1の工程と、
第1の工程により接続したコネクタに本体側ハウジングを嵌合する第2の工程と、
第2の工程で嵌合した本体側ハウジングを、前記コンタクトと接続片を連結している一体に形成した細幅のずれ吸収用屈曲片を変形して位置決めする第3の工程と、
第3の工程で位置決めした本体側ハウジングをプリント基板に固着する工程と
からなることを特徴とするコネクタの組み立て方法。 - 第1の工程において、コンタクトと一体の吸着平面部を吸着してプリント基板の所定位置に移動し、コンタクトの後部垂直面の下端部の後方に直角に折曲して形成した接続片と、コンタクトの後部垂直面の下端部の前方に直角に折曲して形成した自立片とをもってコネクタを自立させて接続片をプリント基板に接続するようにしたことを特徴とする請求項4記載のコネクタの組み立て方法。
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