JP2013019416A - クリップ - Google Patents
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- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/12—Transmitting gear between valve drive and valve
- F01L1/18—Rocking arms or levers
- F01L2001/187—Clips, e.g. for retaining rocker arm on pivot
Abstract
【解決手段】クリップ40は、アジャストスクリュ27に組み付けられる組付部41と、ピボット13(支持部材)に嵌合される嵌合部42とを備え、組付部41が、ロッカアーム20に螺合される雄ネジ部28と、雄ネジ部28よりも大径であってピボット13に当接される頭部29とを備えたアジャストスクリュ27に対して組み付けられ、内径が頭部29の最大外径よりも小さくて周方向における一部が切欠された円弧形をなす二股状係止部43を有し、二股状係止部43を、弾性的に拡開変形させて雄ネジ部28に外嵌させることで、二股状係止部43の内周縁部を雄ネジ部28側から頭部29に係止させた状態でアジャストスクリュ27に組み付ける。
【選択図】図8
Description
このような形態の動弁装置では、ロッカアームの支点側端部がプランジャに対して摺接可能に当接しているだけなので、駆動中にロッカアームがプランジャから外れる虞がある。また、ロッカアームをシリンダヘッドに組み付ける際に、ロッカアームがプランジャから外れ易く、組付け作業に手間取る虞もある。
一方、特許文献2には、ロッカアームに螺合したアジャストスクリュを、支持部材に当接させ、アジャストスクリュを回転させることにより、アジャストスクリュの支持部材側への突出寸法を変化させ、ロッカアームとカムとの隙間を調節するようにした動弁装置が開示されている。この動弁装置では、ロッカアームの寸法公差等により、支持部材とロッカアームとの間隔にバラツキが生じる場合がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロッカアームと支持部材との間隔にバラツキが生じ得る動弁装置において、ロッカアームと支持部材とを連結できるようにすることを目的とする。
シリンダヘッドに取り付けられる支持部材と、
進退可能なアジャストスクリュを有し、前記支持部材に対し前記アジャストスクリュを当接させた状態で組み付けられるロッカアームとを連結するためのクリップであって、
前記アジャストスクリュに対して離脱規制状態に組み付けられる組付部と、前記支持部材に対して離脱規制状態に嵌合される嵌合部とを備え、
前記組付部が、前記ロッカアームに螺合される雄ネジ部と、前記雄ネジ部よりも大径であって前記支持部材に当接される頭部とを備えた前記アジャストスクリュに対して組み付けられるようになっていて、内径が前記頭部の最大外径よりも小さくて周方向における一部が切欠された円弧形をなす二股状係止部を有しており、
前記二股状係止部を、弾性的に拡開変形させて前記雄ネジ部に外嵌させることにより、前記二股状係止部の内周縁部を前記雄ネジ部側から前記頭部に係止させた状態で前記アジャストスクリュに組み付けられるようになっているところに特徴を有する。
また、クリップの組付部は、弾性的に拡開変形可能な二股状係止部を有しているので、アジャストスクリュに対し、その進退方向と交差する方向に組み付けることができる。したがって、クリップの組付けに際しては、アジャストスクリュをロッカアームから外す必要がなく、作業性に優れている。
前記嵌合部が、円環状をなす板状本体部を有し、
前記板状本体部には、内径が前記頭部の最大外径よりも大きい逃がし孔が形成され、
前記板状本体部の外周縁には、弾性変形可能な連結部の下端が略直角に連なっており、
前記連結部の上端が、前記二股状係止部の外周縁に略直角に連なっており、
前記連結部を介すことにより、前記板状本体部と前記二股状係止部が、互いに平行をなして上下に間隔を空けた位置関係に配されていてもよい。
この構成によれば、連結部を弾性変形させて板状本体部と二股状係止部を離間させながら、二股状係止部を弾性的に拡開変形させて雄ネジ部に外嵌するとともに、板状本体部を頭部の下方に潜り込ませる。そして、連結部の弾性変形を解除すると、逃がし孔に頭部が貫通される。
以下、本発明を具体化した参考例を図1乃至図6を参照して説明する。本参考例における内燃機関の動弁装置を図1を参照して説明すると、シリンダヘッド10には、バルブ11が、開弁位置と閉弁位置との間で往復移動を可能に、且つバルブスプリング12によって閉弁方向(図1における上方)へ付勢された状態で設けられ、バルブ11の上端部がシリンダヘッド10の上面から上方へ突出している。
クリップ30は、所定形状に打ち抜いた金属製の板材に曲げ加工を施して成形されている。クリップ30は、アジャストスクリュ27にクリップ30を組み付けるための組付部31と、ピボット13にクリップ30を嵌合させるための嵌合部32とを一体に形成したものである。
次に、本発明を具体化した実施例1を図7及び図8を参照して説明する。本実施例1は、ロッカアーム20に組み付けられることでロッカアームユニットBを構成するクリップ40を、上記参考例とは異なる形態としたものである。その他の構成については上記参考例と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1ではクリップをアジャストスクリュの頭部に係止させるようにしたが、クリップをアジャストスクリュにおける頭部以外の部位に係止させるようにしてもよい。
(2)上記実施例1では支持部材が、アジャストスクリュとの当接位置を変動させないピボットである場合について説明したが、本発明は、支持部材が、ロッカアームに対して接近・離間するように変位するプランジャを備えたラッシュアジャスタである場合にも適用できる。
(3)上記実施例1では支持部材の嵌合溝を全周に亘って連続して延びる形態としたが、複数の嵌合溝を、周方向において分断して形成してもよい。
(4)上記実施例1では支持部材におけるクリップの嵌合部分を溝状(嵌合溝)としたが、支持部材におけるクリップの嵌合部分を突起状とし、この突起状部分にクリップの溝部又は凹部を嵌合させてもよい。また、支持部材とクリップの双方に形成したネジ部同士を係合させてもよい。
(5)上記実施例1ではクリップとして金属を用いたが、クリップの材質としては、合成樹脂であってもよい。この場合、動弁装置の使用環境を考慮して、耐熱性及び耐油性に優れた合成樹脂とすることが望ましい。
(6)上記実施例1では弾性係止片を支持部材の外周形状に合わせた弧状としたが、弾性係止片は、支持部材の外周に対して概ね接線状に当接する形態としてもよい。
(7)上記実施例1においてシリンダヘッドに対してピボットを取付ける形態としては、ピボットをシリンダヘッドに圧入によって固定する形態や、ピボットの外周に形成した雄ネジ部をシリンダヘッドの取付け凹部の内周に形成した雌ネジ部に螺合する形態としてもよく、隙間嵌めとしてもよい。
(8)上記実施例1ではロッカアームユニットをシリンダヘッドに組み付ける際には、予めピボットをシリンダヘッドに取り付けておくようにしたが、これに限らず、シリンダヘッドから外されているピボットとロッカアームユニットとをクリップによって一体化させておき、その後で、ロッカアームユニットとピボットをシリンダヘッドに組み付けるようにしてもよい。
(9)上記実施例1ではピボットに対してロッカアームが上方から当接するように組み付けられるようにしたが、本発明は、ピボットに対してロッカアームが水平に当接するように組み付けられる動弁装置、つまり、水平対向型のエンジンにも適用することができる。
(1)上記参考例1ではクリップをアジャストスクリュの頭部に係止させるようにしたが、クリップをアジャストスクリュにおける頭部以外の部位に係止させるようにしてもよい。
(2)上記参考例1では支持部材が、アジャストスクリュとの当接位置を変動させないピボットである場合について説明したが、本発明は、支持部材が、ロッカアームに対して接近・離間するように変位するプランジャを備えたラッシュアジャスタである場合にも適用できる。
(3)上記参考例1では支持部材の嵌合溝を全周に亘って連続して延びる形態としたが、複数の嵌合溝を、周方向において分断して形成してもよい。
(4)上記参考例1では支持部材におけるクリップの嵌合部分を溝状(嵌合溝)としたが、支持部材におけるクリップの嵌合部分を突起状とし、この突起状部分にクリップの溝部又は凹部を嵌合させてもよい。また、支持部材とクリップの双方に形成したネジ部同士を係合させてもよい。
(5)上記参考例1ではクリップとして金属を用いたが、クリップの材質としては、合成樹脂であってもよい。この場合、動弁装置の使用環境を考慮して、耐熱性及び耐油性に優れた合成樹脂とすることが望ましい。
(6)上記参考例1では周方向に間隔を空けて配置した弾性係止片と保持片の数を2つずつとしたが、弾性係止片と保持片の数については、少なくとも1つの弾性係止片を含み、その弾性係止片と保持片との合計数が3以上であればよい。この場合、周方向における弾性係止片と保持片の並び順については、任意に設定することができる。
(7)上記参考例1では支持部材を挟むことよって位置決めするための一対の保持片を設けたが、弾性係止片が周方向に間隔を空けて3片以上形成されている場合には、このような一対の保持片を設けない形態としてもよい。
(8)上記参考例1では弾性係止片を一対形成したが、弾性係止片の数は、3以上であってもよい。
(9)上記参考例1では弾性係止片を支持部材の外周に対して概ね接線状に当接する形態としたが、弾性係止片は、支持部材の外周形状に合わせた弧状としてもよい。
(10)上記参考例1では弾性係止片を全体として平板状としたが、弾性係止片は、湾曲した形状であってもよい。
(11)上記参考例1では保持片を全体として平板状としたが、保持片は、湾曲した形状であってもよい。
(12)上記参考例1においてシリンダヘッドに対してピボットを取付ける形態としては、ピボットをシリンダヘッドに圧入によって固定する形態や、ピボットの外周に形成した雄ネジ部をシリンダヘッドの取付け凹部の内周に形成した雌ネジ部に螺合する形態としてもよく、隙間嵌めとしてもよい。
(13)上記参考例1ではロッカアームユニットをシリンダヘッドに組み付ける際には、予めピボットをシリンダヘッドに取り付けておくようにしたが、これに限らず、シリンダヘッドから外されているピボットとロッカアームユニットとをクリップによって一体化させておき、その後で、ロッカアームユニットとピボットをシリンダヘッドに組み付けるようにしてもよい。
(14)上記参考例1ではピボットに対してロッカアームが上方から当接するように組み付けられるようにしたが、本発明は、ピボットに対してロッカアームが水平に当接するように組み付けられる動弁装置、つまり、水平対向型のエンジンにも適用することができる。
13…ピボット(支持部材)
15…嵌合溝
20…ロッカアーム
27…アジャストスクリュ
28…雄ネジ部
29…頭部
30…クリップ
31…組付部
32…嵌合部
34…係止孔
35…弾性係止片
37…保持片
40…クリップ
41…組付部
42…嵌合部
43…二股状係止部
48…弾性係止片
Claims (2)
- シリンダヘッドに取り付けられる支持部材と、
進退可能なアジャストスクリュを有し、前記支持部材に対し前記アジャストスクリュを当接させた状態で組み付けられるロッカアームとを連結するためのクリップであって、
前記アジャストスクリュに対して離脱規制状態に組み付けられる組付部と、前記支持部材に対して離脱規制状態に嵌合される嵌合部とを備え、
前記組付部が、前記ロッカアームに螺合される雄ネジ部と、前記雄ネジ部よりも大径であって前記支持部材に当接される頭部とを備えた前記アジャストスクリュに対して組み付けられるようになっていて、内径が前記頭部の最大外径よりも小さくて周方向における一部が切欠された円弧形をなす二股状係止部を有しており、
前記二股状係止部を、弾性的に拡開変形させて前記雄ネジ部に外嵌させることにより、前記二股状係止部の内周縁部を前記雄ネジ部側から前記頭部に係止させた状態で前記アジャストスクリュに組み付けられるようになっていることを特徴とするクリップ。 - 前記嵌合部が、円環状をなす板状本体部を有し、
前記板状本体部には、内径が前記頭部の最大外径よりも大きい逃がし孔が形成され、
前記板状本体部の外周縁には、弾性変形可能な連結部の下端が略直角に連なっており、
前記連結部の上端が、前記二股状係止部の外周縁に略直角に連なっており、
前記連結部を介すことにより、前記板状本体部と前記二股状係止部が、互いに平行をなして上下に間隔を空けた位置関係に配されていることを特徴とする請求項1記載のクリップ。
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