JP2013015058A - ウォータポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】1つのウォータポンプで2つの回路内の液体を循環させるものにおいて、一方のポンプ室に流入する液体中のエアを他方のポンプ室に排出可能とするウォータポンプを提供することにある。
【解決手段】ウォータポンプにおいて、第1インペラ131の上側に、隔壁120、更に上側に第2インペラ132を配設し、隔壁120の中心部を貫通する貫通孔121と、ハウジング110の外部から、第2インペラ132の回転中心部を通り、貫通孔121を介して第1液体を第1インペラ131に供給する吸入パイプ141と、貫通孔121と、吸入パイプ141との間に形成されて、第1ポンプ室111と第2ポンプ室112とを連通させる連通部161とを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば独立した2系統の液体循環式の冷却回路を備える車両に適用して好適なウォータポンプに関するものである。
従来のウォータポンプとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1のウォータポンプは、水平方向に配置されるポンプ軸によって支持されて、回転可能となるロータと、ロータ表面のポンプ軸方向の一方側と他方側に設けられた一対のインペラと、ポンプ軸、ロータ、および一対のインペラを内部に収容するハウジングと、ハウジングの内周面からロータの外周部側に延設される仕切り板とを備えている。そして、対向する仕切り板の延設された先端側とロータの外周部とは、ラビリンスシール構造を形成している。
特許文献1のウォータポンプは、ロータと仕切り板とによってハウジング内が第1ポンプ室と第2ポンプ室とに区画されている。そして、第1ポンプ室には、ロータの一方側の表面に設けられたインペラが配設され、また、第2ポンプ室には、ロータの他方側の表面に設けられたインペラが配設された形となっている。第1ポンプ室内に流入される第1冷却回路の第1冷却水は、第1ポンプ室内のインペラによって圧送され、第1冷却回路を循環されるようになっている。また、第2ポンプ室内に流入される第2冷却回路の第2冷却水は、第2ポンプ室内のインペラによって圧送され、第2冷却回路を循環されるようになっている。
特許文献1のウォータポンプでは、ロータと仕切り板との間にラビリンスシール構造を形成することで、簡単な構造で第1ポンプ室および第2ポンプ室の間の隔離を可能としている。また、ラビリンスシール構造は、非接触性のシールのため、シール部の摺動トルクの発生がなく、ポンプ効率の低下を防止している。
実開平1−141395号公報
しかしながら、上記特許文献1のウォータポンプにおいては、ラビリンスシール構造によってハウジング内は、第1ポンプ室と第2ポンプ室とに区画されているので、第1冷却水および第2冷却水は、互いに混ざることなく、それぞれ第1ポンプ室および第2ポンプ室を流通する。
よって、第1冷却水、および第2冷却水に混入するエアは、第1冷却回路、および第2冷却回路をそれぞれ循環するため、冷却水からエアを分離する気液分離器や、冷却回路途中において冷却水を溜めるリザーブタンクは、それぞれの冷却回路に必要となり、部品点数増加、必要スペース増加、更にはコスト増加に繋がっている。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、1つのウォータポンプで2つの回路内の液体を循環させるものにおいて、一方のポンプ室に流入する液体中のエアを他方のポンプ室に排出可能とするウォータポンプを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、ハウジング(110)内が隔壁(120)によって第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とに区画されており、第1ポンプ室(111)内に配設されて回転駆動するモータ(170)によって回転される第1インペラ(131)と、第2ポンプ室(112)内に配設されて第1インペラ(131)の回転に連動して回転される第2インペラ(132)とによって、第1液体回路(10A)の第1液体、および第2液体回路(20A)の第2液体を、それぞれ循環させるウォータポンプにおいて、
第1インペラ(131)、および第2インペラ(132)の回転軸線は、上下方向を向くように配置されており、
第1インペラ(131)の上側に、隔壁(120)が配設され、更に隔壁(120)の上側に第2インペラ(132)が配設されており、
隔壁(120)の中心部を貫通する貫通孔(121)と、
ハウジング(110)の外部から、第2インペラ(132)の回転中心部を通り、貫通孔(121)を介して第1液体を第1インペラ(131)に供給する吸入パイプ(141)と、
貫通孔(121)と、吸入パイプ(141)との間に形成されて、第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とを連通させる連通部(161)とが設けられたことを特徴としている。
この発明によれば、ハウジング(110)内の第1ポンプ室(111)および第2ポンプ室(112)にそれぞれ第1インペラ(131)および第2インペラ(132)を設け、第1インペラ(131)および第2インペラ(132)によって、それぞれ第1液体および第2液体を循環させるので、1つのウォータポンプ(100A)によって、2系統の液体回路(10A、20A)の循環が可能となる。
また、第1インペラ(131)の上側に隔壁(120)、および第2インペラ(132)を順に配設するようにしているので、第1インペラ(131)の下側にモータ(170)を配置して、第1インペラ(131)を回転させる構造をとることができる。よって、モータ(170)に近接する第1インペラ(131)を流れる第1液体が、モータ(170)のシャフト(173)を支持する軸受け(172d)等の摺動部に直接的に流れ込むことがなく、第1液体中に混在する異物が摺動部に入り込んで悪影響を与えることを抑制できる。また、第1液体中に混入したエア、あるいは第1液体中に発生したエアが、摺動部に入り込んで、摺動部の潤滑不足を招くことを抑制できる。
ここで、第1インペラ(131)によって循環される第1液体は、第1インペラ(131)の回転によって回転されながら吐出されていくので、第1液体には第1インペラ(131)の径外方向に向かう遠心力が作用する。一方、第1液体中のエアは、第1液体よりも比重は極めて小さいため、浮力の原理によって第1液体から上向きの力を受けることになる。加えて、エアは、第1液体から上記遠心力の作用する方向とは反対の方向に移動しようとする力を受けることになる。よって、エアは第1インペラ(131)の上側、且つ中心側に向かうように移動する。
本発明においては、貫通孔(121)と吸入パイプ(141)との間に、第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とを連通させる連通部(161)を設けるようにしている。上記浮力の原理および遠心力の影響を受けて第1インペラ(131)の上側、且つ中心側に向かうエアは、連通部(161)を通して、第2ポンプ室(112)に流入していくことなる。
よって、第1液体回路(10A)内におけるエアは、ウォータポンプ(100A)によって第2液体回路(20A)内に流入されていくので、第1液体、第2液体に対するエアの分離、更には液溜めのためのリザーブタンク(61)を第2液体回路(20A)のみに設けることで事足りることとなり、2系統の液体回路(10A、20A)の構成を簡素にして、安価なものとすることができる。
請求項2に記載の発明では、ハウジング(110)内が隔壁(120)によって第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とに区画されており、第1ポンプ室(111)内に配設されて回転駆動するモータ(170)によって回転される第1インペラ(131)と、第2ポンプ室(112)内に配設されて第1インペラ(131)の回転に連動して回転される第2インペラ(132)とによって、第1液体回路(10A)の第1液体、および第2液体回路(20A)の第2液体を、それぞれ循環させるウォータポンプにおいて、
第1、第2インペラ(131、132)の回転軸線は、上下方向を向くように配置されており、
第1インペラ(131)の上側に、隔壁(120)が配設され、更に隔壁(120)の上側に第2インペラ(132)が配設されており、
隔壁(120)の中心部を貫通する貫通孔(121)と、
ハウジング(110)の外部から、第2インペラ(132)の回転中心部を通り、貫通孔(121)を介して第1液体を第1インペラ(131)に供給する吸入パイプ(141)と、
隔壁(120)の吸入パイプ(141)の近傍に形成されて、第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とを連通させる連通部(161A)とが設けられたことを特徴としている。
この発明によれば、隔壁(120)の吸入パイプ(141)の近傍に第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とを連通させる連通部(161A)を設けるようにしているので、上記請求項1に記載の発明と同様に、浮力の原理および遠心力の影響を受けて第1インペラ(131)の上側、且つ中心側に向かう第1液体中のエアを、連通部(161A)を通して、第2ポンプ室(112)に流入させることができる。
よって、第1液体回路(10A)内におけるエアは、ウォータポンプ(100A)によって第2液体回路(20A)内に流入されていくので、第1液体、第2液体に対するエアの分離、更には液溜めのためのリザーブタンク(51)を第2液体回路(20A)のみに設けることで事足りることとなり、2系統の液体回路(10A、20A)の構成を簡素にして、安価なものとすることができる。
請求項3に記載の発明では、吸入パイプ(141)の先端部(141a)は、貫通孔(121)を貫通して、所定寸法だけ第1インペラ(131)側に突出しており、
連通部(161)は、貫通孔(121)の内周面と、吸入パイプ(141)の外周面との間に形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、吸入パイプ(141)の先端部(141a)が貫通孔(121)から第1インペラ(131)側に突出しているので、第1液体中のエアは、第1インペラ(131)の上側、且つ中心側に向かうように移動する際に、吸入パイプ(141)の先端部(141a)の外周側に当たり、吸入パイプ(141)の内部に流入することを抑制することができる。よって、エアを連通部(161)から第2ポンプ室(112)に確実に流入させることができる。
請求項4に記載の発明では、吸入パイプ(141)の先端部(141a)の外周に、面取り部(141b)が形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、面取り部(141b)によって、連通部(161)に繋がる第1ポンプ室(111)のエアを捕獲する為の空間を広くすることができるので、第1液体中のエアを連通部(161)にスムース導くことができ、エアを連通部(161)から第2ポンプ室(112)に確実に流入させることができる。
請求項5に記載の発明では、隔壁(120)の外周部(122)は、ハウジング(110)の内周面(110a)に非接触状態で近接する位置に延びており、
隔壁(120)の外周部(122)と、ハウジング(110)の内周面(110a)との間に、第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とを連通させるもう1つの連通部(162)が設けられたことを特徴としている。
この発明によれば、ウォータポンプ(100A)が停止しているときに、第1ポンプ室(111)の上部に溜まった第1液体中のエアを、連通部(161、161A)に加えて、もう1つの連通部(162)を通して第2ポンプ室(112)に効果的に流入させることができる。
請求項6に記載の発明では、第1インペラ(131)、隔壁(120)、および第2インペラ(132)は、一体的に形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、部品点数を低減して、ウォータポンプ(100A)の組付けを容易にすることができる。
請求項7に記載の発明では、第2インペラ(132)は、マグネットカップリング(190)によって、第1インペラ(131)の回転に連動して回転されることを特徴としている。
この発明によれば、第1インペラ(131)と第2インペラ(132)との直接的な結合部材を不要して、第1インペラ(131)に連動して回転される第2インペラ(132)とすることができる。
尚、請求項8に記載の発明のように、第2インペラ(132)は、連結軸(193)によって第1インペラ(131)と連結されるようにしても良い。
また、請求項9に記載の発明のように、第1、第2インペラ(131、132)の回転軸線が上下方向に対して±45度の範囲で用いられても、第1液体中のエアの連通部(161、161A)から第2ポンプ室(112)への流入作動に対して致命的な支障はなく、回転軸線が傾いた場合の使用も可能である。
請求項10に記載の発明では、モータ(170)は、ブラシレスモータ(170)であることを特徴としている。
この発明によれば、第1インペラ(131)を回転駆動させるモータ(170)としてブラシレスモータ(170)を使用すると、ロータ部(172)については通電を伴わない部材(磁石部)とすることができ、第1液体とモータ(170)とのシール構造を簡略化することができ、安価にすることができる。
請求項11に記載の発明では、吸入パイプ(141)を第1吸入パイプ(141)としたとき、
第2液体を第2インペラ(132)に供給する第2吸入パイプ(142)と、
第1インペラ(131)から第1液体を吐出させる第1吐出パイプ(151)と、
第2インペラ(132)から第2液体を吐出させる第2吐出パイプ(152)とを備え、
第1吸入パイプ(141)、および第2吸入パイプ(142)は、ハウジング(110)の上側に設けられ、
第1吐出パイプ(151)、および第2吐出パイプ(152)は、ハウジング(110)の第1吸入パイプ(141)、および第2吸入パイプ(142)よりも下側に設けられたことを特徴としている。
この発明によれば、第1インペラ(131)および第2インペラ(132)においては、基本的に液体が中心部の軸線方向に吸入され、径外方向へ吐出される。よって、第1、第2吸入パイプ(141、142)をハウジング(110)の上側に設け、第1、第2吐出パイプ(151、152)をハウジング(110)の第1、第2吸入パイプ(141、142)よりも下側に設けることで、各パイプ(141、142、151、152)の接続を最短、最小とすることができ、ウォータポンプ(100A)を小型化することができる。
請求項12に記載の発明のように、本ウォータポンプ(100A)は、2系統以上の液体回路(10A、20A)を備える車両に適用して、好適である。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における2系統の冷却回路を示す概略図である。 第1実施形態におけるウォータポンプを示す断面図である。 図2における各インペラおよびロータ部を示す拡大断面図である。 図2におけるIV部を示す拡大断面図である。 図2におけるV部を示す拡大断面図である。 第2実施形態におけるウォータポンプを示す断面図である。 第3実施形態におけるウォータポンプを示す断面図である。 第4実施形態における各インペラを示す拡大断面図である。 図8におけるIX部を示す拡大断面図である。 第5実施形態におけるウォータポンプを示す断面図である。 その他の実施形態における2系統の冷却回路を示す概略図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態のウォータポンプ100Aについて、図1〜図5を用いて説明する。図1は2系統の冷却回路10A、20Aを示す概略図、図2はウォータポンプ100Aを示す断面図、図3は図2における各インペラ131、132およびロータ部142を示す拡大断面図、図4は図2におけるIV部を示す拡大断面図、図5は図2におけるV部を示す拡大断面図である。
ウォータポンプ100Aは、例えば、走行用駆動源としてモータ10およびそれを制御する水冷方式のインバータ11と、エンジン20とを備えるハイブリッド車両に搭載された冷却水循環用のポンプである。ウォータポンプ100Aは、図1に示すように、モータ10およびインバータ11を冷却するためのハイブリッド系冷却水(以下、HV冷却水)をハイブリッド冷却回路(以下、HV冷却回路)10A内で循環させ、また、エンジン20を冷却するためのエンジン冷却水をエンジン冷却回路20A内で循環させるようになっている。つまり、ウォータポンプ100Aは、2系統の冷却回路10A、20Aにおける各冷却水の循環を可能としている。HV冷却回路10Aおよびエンジン冷却回路20Aは、それぞれ本発明の第1液体回路および第2液体回路に対応し、また、HV冷却水およびエンジン冷却水は、それぞれ本発明の第1液体および第2液体に対応する。
HV冷却回路10Aは、エンジンルーム内に配設されるモータ10およびインバータ11を冷却する回路であり、冷却用配管によってインバータ11、モータ10、およびハイブリッドラジエータ(以下、HVラジエータ)50が環状に接続されて形成されている。
インバータ11は、モータ10による走行モード時に図示しない車両バッテリからの直流電流を昇圧した上で交流に変換して、モータ10に供給し、モータ10の作動を制御する制御部である。モータ10およびインバータ11は、作動時に発熱を伴う発熱機器となっている。モータ10およびインバータ11は、エンジンルーム内に配設されている。
HVラジエータ50は、モータ10およびインバータ11によって温度上昇されたHV冷却水と外気との間で熱交換を行い、HV冷却水を冷却する熱交換器である。HV冷却水は、HVラジエータ50によって、例えば最大70℃程度に維持されるようになっている。HVラジエータ50は、例えば、空調用の冷凍サイクルを構成し、エンジンルーム内において車両のグリルの後方でエンジンラジエータ60の前方に配設されるコンデンサ70に対して、車両の天方向に積み重ねられるように配設されている。
エンジン冷却回路20Aは、エンジンルーム内に配設されるエンジン20を冷却する回路であり、冷却用配管によってエンジン20、およびエンジンラジエータ60が環状に接続されて形成されている。
エンジンラジエータ60は、エンジン20によって温度上昇されたエンジン冷却水と外気との間で熱交換を行い、エンジン冷却水を冷却する熱交換器である。エンジン冷却水は、エンジンラジエータ60によって、例えば最大110℃程度に維持されるようになっている。エンジンラジエータ60は、例えば、エンジンルーム内においてHVラジエータ50に対して車両の後方側に熱交換部の一部が重なって並ぶように配設されている。
エンジンラジエータ60には、リザーブタンク61が接続されている。リザーブタンク61は、エンジン冷却回路20Aにおいて、エンジン冷却水中に混入された、あるいはエンジン冷却水中に発生したエアをエンジン冷却水から分離すると共に、エンジン冷却回路20A内で余剰となるエンジン冷却水を溜めるタンクである。
リザーブタンク61は、エンジンラジエータ60における冷却水の水位が最上部となる位置に、ホースによって接続されており、エンジン冷却回路20A内のエアがエンジンラジエータ60からリザーブタンク61内に排出されることで、エンジン冷却水からエアが分離されるようになっている。また、リザーブタンク61は、エンジン10の作動に伴ってエンジン冷却水の圧力が上昇し、設定値を超えた場合に、エンジン冷却回路20Aを圧力から保護するために余分なエンジン冷却水を内部に誘導して溜めておく機能を有している。また、リザーブタンク61は、エンジン冷却水の圧力が設定値よりも下がった場合には内部に溜めておいたエンジン冷却水をエンジン冷却回路20Aに戻すようになっている。
ウォータポンプ100Aは、HV冷却回路10Aのインバータ11とモータ10との間、およびエンジン冷却回路20Aのエンジンラジエータ60とエンジン20との間に配設されている。ウォータポンプ100Aの詳細について、図2〜図5を加えて説明する。
ウォータポンプ100Aは、図2、図3に示すように、ポンプハウジング110、隔壁120、第1インペラ131、第2インペラ132、各パイプ141、142、151、152、連通部161、162、モータ170、および回路部180等を備えて形成されている。
ポンプハウジング110は、下側が開口しており、内部に隔壁120、第1インペラ131、および第2インペラ132を収容する筒状の容器体である。ポンプハウジング110の筒状の軸線は上下方向を向いており、下側の外径が上側の外径に対して大きくなるように形成されている。以下、下側を大径部、上側を小径部と呼ぶことにする。ポンプハウジング110は、例えばポリフタルアミド(PPA)、あるいはポリフェニレンスルファド(PPS)等の樹脂材から形成されている。
隔壁120は、傘状を成す樹脂製(PPS、PPA等)の板部材であって、ポンプハウジング110の大径部の内部に、傘状の軸線がポンプハウジング110の筒状の軸線と一致するように配設されている。隔壁120は、ポンプハウジング110内の空間を上下方向に区画して、下側に第1ポンプ室111、上側に第2ポンプ室112を形成するようになっている。隔壁120の中心部には、後述する第1吸入パイプ141の先端部141aが所定の隙間を形成して挿入可能となる貫通孔121が穿設されている。貫通孔121の周囲には、上側に向けて突出する突状部が形成されている。また、隔壁120の外周部122は、ポンプハウジング110の大径部における内周面110aに非接触状態で近接する位置まで延びている。
第1インペラ131は、第1ポンプ室111内に配設された樹脂製(PPS、PPA等)の羽根車である。第1インペラ131は、円板状の基盤部131aの上側に複数の羽根部131bが周方向に設けられて形成されている。第1インペラ131の回転軸線は、ポンプハウジング110の筒状の軸線と一致するように配設されている。第1インペラ131の上側には、上記隔壁120が位置しており、隔壁120は、第1インペラ131の羽根部131bに接続されている。つまり、隔壁120は、第1インペラ131と共に、一体で回転可能となっている。尚、羽根部131bは、隔壁120の貫通孔121よりも径方向外側で、隔壁120の外周部122に至る間に配設されている。
第2インペラ132は、ポンプハウジング110の大径部における第2ポンプ室112内に配設された樹脂製(PPS、PPA等)の羽根車である。第2インペラ132は、隔壁120を基盤部として兼用しており、隔壁120の上側に複数の羽根部132bが周方向に設けられると共に、羽根部132bの上側に屋根部132cが設けられて形成されている。屋根部132cは、隔壁と同様に傘状を成す板部材であり、中心部に孔部132dが穿設されている。孔部132dの内径は、ポンプハウジング110の小径部の内径と同等になるように設定されている。屋根部132cの外周部は、ポンプハウジング110の大径部における内周面110aに非接触状態で近接する位置まで延びている。そして、羽根部132bは、孔部132dよりも径方向外側で、屋根部132cの外周部に至る間に配設されている。第2インペラ132は、第1インペラ131、隔壁120と共に、一体で回転可能となっている。
第1吸入パイプ141は、HV冷却回路10Aのインバータ11から流出されるHV冷却水を第1インペラ131の上側中心部に供給するパイプである。第1吸入パイプ141は、本発明の吸入パイプに対応している。第1吸入パイプ141は、インバータ11側となる大径部と、第1インペラ131側となる小径部とから成り、第1吸入パイプ141の軸線は、ポンプハウジング110の筒状の軸線と一致するように配設されている。
図4に示すように、第1吸入パイプ141は、ポンプハウジング110の上面110b、第2インペラ132、および隔壁120(貫通孔121)を貫通して、先端部141aが第1インペラ131側に所定寸法だけ突出している。そして、先端部141aの外周には、略45度の傾斜を有する面取り部141bが形成されている。第1吸入パイプ141は、樹脂製(PPS、PPA等)であり、上面110bにおいて、ポンプハウジング110と一体的に形成されている。
第2吸入パイプ142は、エンジン冷却回路20Aのエンジンラジエータ60から流出されるエンジン冷却水を第2インペラ132の上側中心部に供給するパイプである。第2吸入パイプ142は、軸線が水平方向を向いており、ポンプハウジング110の小径部の上側となる側面に配設されている。第2吸入パイプ142の内部は、ポンプハウジング110の小径部の内部空間、および屋根部132cの孔部132d内に連通している。第2吸入パイプ142は、樹脂製(PPS、PPA等)であり、ポンプハウジング110と一体的に形成されている。
第1吐出パイプ151は、第1インペラ131によって昇圧されたHV冷却水をポンプハウジング110(第1ポンプ室111)から吐出させるパイプである。第1吐出パイプ151は、軸線が水平方向を向いており、ポンプハウジング110の大径部の側面110cに配設されている。第1吐出パイプ151は、第1、第2吸入パイプ142よりも下側に配設されている。第1吐出パイプ151の内部は、第1ポンプ室111と連通している。第1吐出パイプ151は、樹脂製(PPS、PPA等)であり、ポンプハウジング110と一体的に形成されている。
第2吐出パイプ152は、第2インペラ132によって昇圧されたエンジン冷却水をポンプハウジング110(第2ポンプ室112)から吐出させるパイプである。第2吐出パイプ152は、軸線が水平方向を向いており、第1吐出パイプ151と対向するように、ポンプハウジング110の大径部の側面110cに配設されている。第2吐出パイプ152は、第1、第2吸入パイプ142よりも下側に配設されている。第2吐出パイプ152の内部は、第2ポンプ室112と連通している。第2吐出パイプ152は、樹脂製(PPS、PPA等)であり、ポンプハウジング110と一体的に形成されている。
連通部161は、図4に示すように、第1吸入パイプ141の外周面と、貫通孔121の内周面との間に形成された隙間であり、第1ポンプ室111と第2ポンプ室112とを連通させるようになっている。
連通部162は、図5に示すように、ポンプハウジング110の内周面110aと、隔壁120の外周部122との間に形成された隙間であり、連通部161と同様に、第1ポンプ室111と第2ポンプ室112とを連通させるようになっている。連通部162は、本発明のもう1つの連通部に対応する。
各連通部161、162は、基本的には隔壁120による第1ポンプ室111と第2ポンプ室112との実質的な区画機能(冷却水の区画)を損なわない程度で、且つ、後述するHV冷却水中のエアを流通可能とする程度の隙間となっている。
モータ170は、第1インペラ131を回転させる直流ブラシレスの回転電動機であり、第1インペラ131の下側に配設されている。モータ170は、モータハウジング171内にロータ部172、シャフト173、およびステータコイル部174が設けられて形成されている。
モータハウジング171は、外側筒部171aと内側筒部171bとによって2重の筒構造となっている。外側筒部171aと内側筒部171bとの上端同士は、ドーナツ状の上側板部171cが接続されて塞がれている。また、内側筒部171bの下端側開口部は円板状の下側板部171dが接続されて塞がれている。外側筒部171a、内側筒部177b、上側板部171c、および下側板部171dは一体成形されており、モータハウジング171を形成している。モータハウジング171の筒状の軸線は、ポンプハウジング110の筒状の軸線と一致するように配設されている。そして、外側筒部171aの上端は、ポンプハウジング110の下端側開口部と接続されている。
ロータ部172は、モータ170における回転子であり、内側筒部171b内に収容されている。ロータ部172の回転軸線は、ポンプハウジング110の筒状の軸線と一致するように配設されている。ロータ部172は、本体部172a、軸部172b、マグネット172c、および軸受け172dを備えている。
本体部172a、および軸部172bは、樹脂材(PPS、PPA等)から形成されている。本体部172aは、内側筒部171bの内径よりもわずかに小さい外径を有する厚肉の円筒状に形成されている。軸部172bは、本体部172aよりも小径となる円筒状に形成されており、本体部172aの上側から第1インペラ131側に向けて一体的に延設されている。軸部172bの延設された先端部は、第1インペラ131の基盤部131aに接続されている。マグネット172cは、本体部172aの内部に埋め込まれている。そして、本体部172aおよび軸部172bの内側には、軸受け172dが挿通されている。
シャフト173は、下側板部171dの中心部に、軸線がポンプハウジング110の筒状の軸線と一致するように固定されている。そして、このシャフト173は、ロータ部172の軸受け172dに挿通されている。よって、ロータ部172は、シャフト173によって回転可能に支持されている。
ステータコイル部174は、モータ170における固定子であり、複数の通電用コイルを形成して、外側筒部171aと内側筒部171bとの間に収容されている。
回路部180は、ステータコイル部174に供給する電流を制御して、モータ170の作動を制御するモータ制御部であり、モータ170の下側に配設されている。回路部180は、有底筒状の回路ハウジング181内に複数のステータコイル部174に対する供給電力のオンオフを所定のタイミングで切替える複数のスイッチング素子182が収容され、また、回路ハウジング181の下側にスイッチング素子182に電流を供給するコネクタ部183が設けられて形成されている。回路ハウジング181の上端部は、モータハウジング141の下端部に接続されている。
次に、上記構成に基づくウォータポンプ100Aの作動、および作用効果について、説明する。
車両が運転可能状態にあると、回路部180によって車両電源装置からモータ170へ制御用電流が供給され、モータ170が作動される。モータ170の作動に伴い、第1インペラ、隔壁120、および第2インペラ132が回転される。
第1インペラ131の回転により、HV冷却回路10AのHV冷却水(インバータ11から流出されるHV冷却水)が、第1吸入パイプ141から吸入され、第1インペラ131の上側中心部に供給される。そして、HV冷却水は羽根部131bによって昇圧されて、第1吐出パイプ151からモータ10へ流出される。これにより、HV冷却回路10A内のHV冷却水が循環される。
HV冷却水は、第1インペラ131の基盤部131aと、モータハウジング171の上側板部171cとの間を通り、内側筒部171bに流入し、シャフト173、およびステータコイル部174の冷却を行う。尚、内側筒部171b内は、第1インペラ131により発生されるHV冷却水の流れ(主流)からは外れた位置となっている。
一方、第2インペラ132の回転により、エンジン冷却回路20Aのエンジン冷却水(エンジンラジエータ60から流出されるエンジン冷却水)が、第2吸入パイプ142から吸入され、孔部132dを介して第2インペラ132の上側中心部に供給される。そして、エンジン冷却水は羽根部132bによって昇圧されて、第2吐出パイプ152からエンジン20へ流出される。これにより、エンジン冷却回路20A内のエンジン冷却水が循環される。
よって、1つのウォータポンプ100Aによって、2系統の冷却回路10A、20Aの循環が可能となる。
また、第1インペラ131の上側に隔壁120、および第2インペラ132を順に配設するようにしており、更に、第1インペラ131の下側にモータ170を配置して、第1インペラ131を回転させる構造としている。よって、モータ170に近接する第1インペラ131を流れるHV冷却水が、モータ170のシャフト173を支持する軸受け172d等の摺動部に直接的に流れ込むことがなく、HV冷却水中に混在する異物が摺動部に入り込んで悪影響を与えることを抑制できる。また、HV冷却水中に混入したエア、あるいはHV冷却水中に発生したエアが、摺動部に入り込んで、摺動部の潤滑不足を招くことを抑制できる。
ここで、図4に示すように、第1インペラ131によって循環されるHV冷却水は、第1インペラ131の回転によって回転されながら吐出されていくので、HV冷却水には第1インペラ131の径外方向に向かう遠心力が作用する。一方、HV冷却水中のエアは、HV冷却水よりも比重は極めて小さいため、浮力の原理によってHV冷却水から上向きの力を受けることになる。加えて、エアは、HV冷却水から上記遠心力の作用する方向とは反対の方向に移動しようとする力を受けることになる。よって、エアは第1インペラ131の上側、且つ中心側に向かうように移動する。
本実施形態においては、貫通孔121と吸入パイプ141との間に、第1ポンプ室111と第2ポンプ室112とを連通させる連通部161を設けるようにしている。上記浮力の原理および遠心力の影響を受けて第1インペラ131の上側、且つ中心側に向かうHV冷却水中のエアは、連通部161を通して、第2ポンプ室112に流入していくことなる。
よって、HV冷却回路10A内におけるエアは、ウォータポンプ100Aによってエンジン冷却回路20A内に流入されていくので、HV冷却水、エンジン冷却水に対するエアの分離、更には液溜めのためのリザーブタンク61をエンジン冷却回路20Aのみに設けることで事足りることとなり、2系統の冷却回路10A、20Aの構成を簡素にして、安価なものとすることができる。
また、第1吸入パイプ141の先端部141aは、貫通孔121を貫通して、所定寸法だけ第1インペラ131側に突出するようにし、連通部161は、貫通孔121の内周面と、第1吸入パイプ141の外周面との間に形成されるようにしている(図4)。
これにより、第1吸入パイプ141の先端部141aが貫通孔121から第1インペラ131側に突出しているので、HV冷却水中のエアは、第1インペラ131の上側、且つ中心側に向かうように移動する際に、第1吸入パイプ141の先端部141aの外周側に当たり、第1吸入パイプ141の内部に流入することを抑制することができる。よって、エアを連通部161から第2ポンプ室112に確実に流入させることができる。
また、第1吸入パイプ141の先端部141aの外周に、面取り部141bを形成するようにしている(図4)。
これにより、面取り部141bによって、連通部161に繋がる第1ポンプ室111のエアを捕獲する為の空間を広くすることができるので、HV冷却水中のエアを連通部161にスムース導くことができ、エアを連通部161から第2ポンプ室112に確実に流入させることができる。
また、隔壁120の外周部122と、ハウジング110の内周面110aとの間に、第1ポンプ室111と第2ポンプ室112とを連通させるもう1つの連通部162を設けるようにしている(図5)。
これにより、ウォータポンプ100Aが停止しているときに、第1ポンプ室111の上部に溜まったHV冷却水中のエアを、連通部161に加えて、もう1つの連通部162を通して第2ポンプ室112に効果的に流入させることができる。
また、第1インペラ131、隔壁120、および第2インペラ132は、一体的に形成されるようにしているので、部品点数を低減して、ウォータポンプ100Aの組付けを容易にすることができる。
また、第1、第2インペラ131、132の回転軸線は、基本設定として上下方向を向くようにしているが、第1、第2インペラ131、132の回転軸線が上下方向に対して±45度の範囲で用いられても、本実施形態の構造であれば、HV冷却水中のエアが連通部161から第2ポンプ室112へ流入するという作動に対して致命的な支障はなく、回転軸線が傾いた場合の使用も可能である。
また、モータ170は、ブラシレスモータとしているので、ロータ部172については通電を伴わない部材(磁石部)とすることができ、HV冷却水とモータ170とのシール構造を簡略化することができ、安価にすることができる。
また、第1、第2吸入パイプ141、142はハウジング110の上側に設けられ、第1吐出パイプ151、および第2吐出パイプ152は、ハウジング110の第1吸入パイプ141、および第2吸入パイプ142よりも下側に設けられるようにしている。
第1インペラ131および第2インペラ132においては、基本的に冷却水が中心部の軸線方向に吸入され、径外方向へ吐出される。よって、第1、第2吸入パイプ141、142をハウジング110の上側に設け、第1、第2吐出パイプ151、152をハウジグ110の第1、第2吸入パイプ141、142よりも下側に設けることで、各パイプ141、142、151、152の接続を最短、最小とすることができ、ウォータポンプ100Aを小型化することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のウォータポンプ100Bを図6に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、第1インペラ131と第2インペラ132との接続方式をマグネットカップリング190にしたものである。
隔壁120は、円板状に形成されており、ポンプハウジング110の内周面110aに一体的に形成されている。隔壁120において、第1、第2インペラ131、132の最外径部の外方近傍となる位置には、隔壁120を貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔がもう1つの連通部162となっている。
第1インペラ131の下側には、ロータ部172が一体で形成されており、第1インペラ131の中心部には、軸受け131cが設けられている。また、モータハウジング171の下側板部171dの中心部には上方に突出する突出部171eが形成されており、この突出部171eには、シャフト173が固定されている。そして、シャフト173は、軸受け131cに挿通されており、第1インペラ131、およびロータ部172は、シャフト173に回転可能に支持されている。また、第1インペラ131の上側には、ドーナツ板状のマグネット191が固定されている。
第2インペラ132の中心部には、軸受け132eが設けられている。また、第1吸入パイプ141の第2インペラ132に対応する外周面には、金属製のカラー141cが固定されている。そして、軸受け132eには吸入パイプ141のカラー141cの部位が挿通されて、第2インペラ132は、第1吸入パイプ141のカラー141cの部位において回転可能に支持されている。また、第2インペラ132の下側で、マグネット191に対応する位置には、ドーナツ板状の鉄系材192が固定されている。マグネット191と鉄系材192は、マグネットカップリング190を形成している。
尚、第1インペラ131のマグネット191を鉄系材に置き換え、第2インペラ132の鉄系材192をマグネットに置き換えても良い。
第2実施形態においては、ロータ部172が回転されると一体形成された第1インペラ131が回転される。そして、マグネット191の磁力によって鉄系材192が引きつけられて、第2インペラ132が第1インペラ131に連動して回転する。
第2実施形態のウォータポンプ100Bは、第1実施形態に対して上記のように第1インペラ131と第2インペラ132との接続方式が異なるものであって、基本的な冷却水の圧送機能、および連通部161、162によるHV冷却水中のエアの分離機能については同一であり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態のウォータポンプ100Cを図7に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、第1インペラ131と第2インペラ132との接続方式を連結軸193にしたものである。
隔壁120は、円板状に形成されており、ポンプハウジング110の内周面110aに一体的に形成されている。隔壁120において、第1、第2インペラ131、132の最外径部の外方近傍となる位置には、隔壁120を貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔がもう1つの連通部162となっている。
第1インペラ131の下側には、ロータ部172が一体で形成されており、第1インペラ131の中心部には、上側が閉塞された軸受け131dが設けられている。また、モータハウジング171の下側板部171dの中心部には上方に突出する突出部171eが形成されており、この突出部171eには、シャフト173が固定されている。そして、シャフト173は、軸受け131dに挿通されており、第1インペラ131、およびロータ部172は、シャフト173に回転可能に支持されている。
第2インペラ132の中心部の下側には、円形の底板部132fが設けられている。底板部132fの外径寸法は、第1吸入パイプ141の先端部141aの外径寸法と同等に形成されている。底板部132fには、第2インペラ132の軸線方向に穿設された連通孔132gが複数形成されている。複数の連通孔132gは、第1吸入パイプ141の先端部141aにおける内径寸法によって描かれる円形形状の領域内に入る位置に設けられている。
第1インペラ131と第2インペラ132は、連結軸193によって連結されている。即ち、第1インペラ131の軸受け131dの上端中心に、連結軸193の一端が接続され、また、第2インペラ132の底板部132fの下端中心に、連結軸193の他端が接続されている。
第1吸入パイプ141の先端部141aは、第2インペラ132の中心部に入り込み、底板部132fの連通孔132gと対向するように延びている。第1吸入パイプ141の内部は、連通孔132g、および貫通孔121を介して第1ポンプ室111(第1インペラ131)と連通している。底板部132fは、実質的に第1吸入パイプ141の先端側の部位とみなすことができる。そして、底板部132fの外周側で下側となる角部と、貫通孔121との間に連通部161が形成されている。
第3実施形態においては、ロータ部172が回転されると一体形成された第1インペラ131が回転される。そして、連結軸193によって第2インペラ132が第1インペラ131に連動して回転する。
第3実施形態のウォータポンプ100Cは、第1実施形態に対して上記のように第1インペラ131と第2インペラ132との接続方式が異なるものであって、基本的な冷却水の圧送機能、および連通部161、162によるHV冷却水中のエアの分離機能については同一であり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態のウォータポンプ100Dの各インペラ131、132を図8、図9に示す。第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、連通部161を連通部161Aに変更したものである。
吸入パイプ141の先端部141aは、隔壁120の貫通孔121に貫通している。第4実施形態の吸入パイプ141の外径寸法は、貫通孔121の内径寸法よりもわずかに小さく、吸入パイプ141の外周面と、貫通孔121の内周面との間には、第1インペラ131の回転を許容する微小の隙間が形成されている。この微小の隙間は、実質的にHV冷却水中のエアを通さない。
よって、本実施形態では、連通孔161Aは、隔壁120の吸入パイプ141の近傍で、隔壁120を貫通する貫通孔として形成されている。この連通部161Aによって、第1ポンプ室111と第2ポンプ室112とが連通されるようにしている。
第4実施形態のウォータポンプ100Dは、第1実施形態に対して上記のように連通孔161Aの設定構造を変更したものであって、基本的な冷却水の圧送機能、および連通部161A、162によるHV冷却水中のエアの分離機能については同一であり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態のウォータポンプ100Eを図10に示す。第5実施形態は、上記第1実施形態に対して、第1インペラ131とモータ170Aとの接続方式をマグネットカップリング195にしたものである。
モータ170Aは、直流ブラシ付きの回転電動機であり、回転軸175がポンプハウジング110の軸線方向に一致するように、第1インペラ131の下側に配設され、モータハウジング171内の下側に収容されている。
回転軸175には、有底筒状のマグネットカップリング195が固定されている。マグネットカップリング195は、底部が回転軸175に固定されており、回転軸175と共に回転するようになっている。マグネットカップリング195の筒状の側壁195aは、モータハウジング171の上側で、且つ、モータハウジング171の外側筒部171aと内側筒部171bとの間に配設されている。
第1インペラ131の基盤部131aの中心部には、軸受け131eが設けられている。また、第1インペラ131の基盤部131aの下面には、筒状のロータ部172が固定されている。
ロータ部172は、モータハウジング171の内側筒部171b内に収容されている。ロータ部172は、基盤部131aと同一の樹脂材(PPS、PPA等)から形成されており、ロータ部172の内部に図示しない磁性体が埋め込まれている。ロータ部172は、マグネットカップリング195の磁力によって、マグネットカップリング195の側壁195aに引き付けられている。
モータハウジング171の下側板部171dの中心部には上方に突出する突出部171eが形成されており、この突出部171eには、シャフト173が固定されている。そして、シャフト173は、第1インペラ131の基盤部131aの軸受け131eに挿通されており、基盤部131a(第1インペラ131)は、シャフト173に回転可能に支持されている。
尚、マグネットカップリング195を磁性体に置き換え、ロータ部172の内部に埋め込まれた磁性体をマグネットに置き換えても良い。
第5実施形態においては、モータ170Aが作動されると、回転軸175に固定されたマグネットカップリング195が回転する。そして、マグネットカップリング195の磁力によってロータ部172が引きつけられて、ロータ部172が回転し、以下、一体形成された第1インペラ131、第2インペラ132が回転する。
第5実施形態のウォータポンプ100Eは、第1実施形態に対して上記のように第1インペラ131とモータ170Aとの接続方式が異なるものであって、基本的な冷却水の圧送機能、および連通部161、162によるHV冷却水中のエアの分離機能については同一であり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、ウォータポンプ100A〜100Eは、HV冷却回路10A(第1液体回路)のHV冷却水(第1液体)と、エンジン冷却回路20A(第2液体回路)のエンジン冷却水(第2液体)とを循環させるものとして説明したが、対象とする冷却回路の冷却水は、これに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、ハイブリッド自動車、電気自動車のバッテリ12、あるいはヒータ等を冷却する冷却回路(ラジエータ80を含む)の冷却水、およびインバータ11を冷却するインバータ冷却回路(HVラジエータ50を含む)の冷却水等を対象としても良い。
また、第1、第2、第4、第5実施形態では、第1吸入パイプ141は、隔壁120の貫通孔121を貫通して、先端部141aが所定寸法だけ第1インペラ131側へ突出するようにしたが、HV冷却水中のエアの流れ方に応じて、突出させないように設定しても良い。
また、第1吸入パイプ141の先端部141aにおける面取り部141bは、HV冷却水中のエアの流れ方に応じて廃止しても良い。また、もう1つの連通部162についても、必要に応じて設定すれば良く、廃止した設定としても良い。
また、各パイプ141、142、151、152のポンプハウジング110における設定位置も、上記各実施形態の対応内容に限定されるものでは無い。
また、本ウォータポンプ100A〜100Eは、車両において3系統以上の冷却回路を備えており、そのうちの2つの冷却回路の冷却水を循環させるものとして適用できる。
100A〜100E ウォータポンプ
110 ポンプハウジング(ハウジング)
111 第1ポンプ室
112 第2ポンプ室
120 隔壁
121 貫通孔
122 外周部
131 第1インペラ
132 第2インペラ
141 第1吸入パイプ(吸入パイプ)
141a 先端部
141b 面取り部
142 第2吸入パイプ
151 第1吐出パイプ
152 第2吐出パイプ
161、161A 連通部
162 もう1つの連通部
190 マグネットカップリング
193 連結軸

Claims (12)

  1. ハウジング(110)内が隔壁(120)によって第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とに区画されており、前記第1ポンプ室(111)内に配設されて回転駆動するモータ(170)によって回転される第1インペラ(131)と、前記第2ポンプ室(112)内に配設されて前記第1インペラ(131)の回転に連動して回転される第2インペラ(132)とによって、第1液体回路(10A)の第1液体、および第2液体回路(20A)の第2液体を、それぞれ循環させるウォータポンプにおいて、
    前記第1インペラ(131)、および前記第2インペラ(132)の回転軸線は、上下方向を向くように配置されており、
    前記第1インペラ(131)の上側に、前記隔壁(120)が配設され、更に前記隔壁(120)の上側に前記第2インペラ(132)が配設されており、
    前記隔壁(120)の中心部を貫通する貫通孔(121)と、
    前記ハウジング(110)の外部から、前記第2インペラ(132)の回転中心部を通り、前記貫通孔(121)を介して前記第1液体を前記第1インペラ(131)に供給する吸入パイプ(141)と、
    前記貫通孔(121)と、前記吸入パイプ(141)との間に形成されて、前記第1ポンプ室(111)と前記第2ポンプ室(112)とを連通させる連通部(161)とが設けられたことを特徴とするウォータポンプ。
  2. ハウジング(110)内が隔壁(120)によって第1ポンプ室(111)と第2ポンプ室(112)とに区画されており、前記第1ポンプ室(111)内に配設されて回転駆動するモータ(170)によって回転される第1インペラ(131)と、前記第2ポンプ室(112)内に配設されて前記第1インペラ(131)の回転に連動して回転される第2インペラ(132)とによって、第1液体回路(10A)の第1液体、および第2液体回路(20A)の第2液体を、それぞれ循環させるウォータポンプにおいて、
    前記第1、第2インペラ(131、132)の回転軸線は、上下方向を向くように配置されており、
    前記第1インペラ(131)の上側に、前記隔壁(120)が配設され、更に前記隔壁(120)の上側に前記第2インペラ(132)が配設されており、
    前記隔壁(120)の中心部を貫通する貫通孔(121)と、
    前記ハウジング(110)の外部から、前記第2インペラ(132)の回転中心部を通り、前記貫通孔(121)を介して前記第1液体を前記第1インペラ(131)に供給する吸入パイプ(141)と、
    前記隔壁(120)の前記吸入パイプ(141)の近傍に形成されて、前記第1ポンプ室(111)と前記第2ポンプ室(112)とを連通させる連通部(161A)とが設けられたことを特徴とするウォータポンプ。
  3. 前記吸入パイプ(141)の先端部(141a)は、前記貫通孔(121)を貫通して、所定寸法だけ前記第1インペラ(131)側に突出しており、
    前記連通部(161)は、前記貫通孔(121)の内周面と、前記吸入パイプ(141)の外周面との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウォータポンプ。
  4. 前記吸入パイプ(141)の先端部(141a)の外周に、面取り部(141b)が形成されたことを特徴とする請求項3に記載のウォータポンプ。
  5. 前記隔壁(120)の外周部(122)は、前記ハウジング(110)の内周面(110a)に非接触状態で近接する位置に延びており、
    前記隔壁(120)の外周部(122)と、前記ハウジング(110)の内周面(110a)との間に、前記第1ポンプ室(111)と前記第2ポンプ室(112)とを連通させるもう1つの連通部(162)が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のウォータポンプ。
  6. 前記第1インペラ(131)、前記隔壁(120)、および前記第2インペラ(132)は、一体的に形成されたことを特徴とする請求項5に記載のウォータポンプ。
  7. 前記第2インペラ(132)は、マグネットカップリング(190)によって、前記第1インペラ(131)の回転に連動して回転されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のウォータポンプ。
  8. 前記第2インペラ(132)は、連結軸(193)によって前記第1インペラ(131)と連結されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のウォータポンプ。
  9. 前記第1、第2インペラ(131、132)の回転軸線は、上下方向に対して±45度の範囲にあることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のウォータポンプ。
  10. 前記モータ(170)は、ブラシレスモータ(170)であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載のウォータポンプ。
  11. 前記吸入パイプ(141)を第1吸入パイプ(141)としたとき、
    前記第2液体を前記第2インペラ(132)に供給する第2吸入パイプ(142)と、
    前記第1インペラ(131)から前記第1液体を吐出させる第1吐出パイプ(151)と、
    前記第2インペラ(132)から前記第2液体を吐出させる第2吐出パイプ(152)とを備え、
    前記第1吸入パイプ(141)、および前記第2吸入パイプ(142)は、前記ハウジング(110)の上側に設けられ、
    前記第1吐出パイプ(151)、および前記第2吐出パイプ(152)は、前記ハウジング(110)の前記第1吸入パイプ(141)、および前記第2吸入パイプ(142)よりも下側に設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載のウォータポンプ。
  12. 2系統以上の液体回路(10A、20A)を備える車両に適用されることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載のウォータポンプ
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