JP5880842B2 - 電動オイルポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動オイルポンプ装置に関するものである。
従来、電動オイルポンプ装置には、流体(油)を循環させるオイルポンプとオイルポンプを駆動する電動モータとを組み合わせたものがある。また、電動モータとオイルポンプとが回転軸を共用し、オイルポンプの中心軸方向に並んで配置され、モータハウジングをポンプハウジングに一体に結合して小型、軽量とした電動オイルポンプ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術によれば、ポンプハウジング内の作動油が回転軸の外周とポンプハウジングとの隙間を通って電動モータの回転するロータを収容するモータハウジング内の室に流入し、ロータの外周面の外側に固定されたステータとの接触により電動モータを冷却するようになっている。
特開2002−317772号公報
上述した電動オイルポンプ装置では、電動モータのロータコアに生じる損失やステータコイルの発熱を抑えるためにオイルポンプから吐出した油の一部を電動モータ内へ供給し電動モータを冷却する方法が取られているので、吐出効率が悪くなる。そこで、吸入口から引き込んだ油を分散させ電動モータを効率よく冷却する方法が取られている。しかしながら、例えば、電動モータがエンジンルーム内のトランスミッション近傍に配置された電動オイルポンプ装置において、油の量が少ない場合や、油面がオイルポンプの吸入口より低い位置にある場合には、オイルポンプの吸入口から吸入された油は、電動モータ内部へ十分に導入されないため、油の定常的な流れを確保して電動モータ全体を常時効率よく冷却することができないことがある。また、油が流れる冷却路が電動モータから離れた位置にあると電動モータ内部を十分に冷却することができない場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、吸入口から吸入した油が電動モータの内部を経由して吸入ポートへ導入される油路を含む複数の油路を循環し電動モータを確実に冷却することができる電動オイルポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングに回転可能に軸承された共通回転軸と、前記ハウジングに設けられ前記共通回転軸を駆動軸として駆動されるオイルポンプと、前記ハウジング内に設けられ前記共通回転軸をロータの回転軸として前記オイルポンプを回転駆動する電動モータと、を備えた電動オイルポンプ装置において、前記オイルポンプは、前記ハウジングの下部に油貯留部の油面より低い位置に設けられた吸入口と、前記吸入口と前記共通回転軸を挟んで反対側に設けられた吸入ポートと、前記吸入口と前記共通回転軸との間に設けられた吐出ポートとを備え、前記吸入口から吸入した油を前記電動モータの内部を経由して前記吸入ポートへ導入する油路を含む複数の油路が設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、吸入口に対して吸入ポートを共通回転軸の反対側に設け、吸入口から吸入した油を電動モータ内部を経由して吸入ポートへ導入する油路を含む複数の油路が設けられたことにより油の流れが形成される。これにより、油が電動モータ内部に形成された油路を流れ電動モータを確実に冷却することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動オイルポンプ装置において、前記油路は、前記電動モータのロータの前記オイルポンプ側の外周側から内周側に連通し前記ロータの内周側を前記共通回転軸径方向に迂回して前記吸入ポートに連通するロータ内部油路と、前記電動モータの前記ロータの外周側を前記共通回転軸線方向に迂回して前記吸入ポートに連通するロータ外部油路を有し、前記ハウジングには、前記ロータの外周側端面に対向する位置に前記ロータ外部油路から前記ロータ内部油路への油の流れを規制する突起部が形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、ロータ外周側端面と対向するポンプハウジング端面に突起部を設けロータ外部油路からロータ内部油路への油の流れを規制するので、吸入口から吸入した油をロータ外部油路へ流すことができる。これにより、油が電動モータ内部に形成された長い油路を流れることになるので、電動モータを確実に冷却することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電動オイルポンプ装置において、前記ロータのコアには、前記ロータ内部油路と前記ロータ外部油路とを繋ぐ前記共通回転軸線方向に貫通する複数のロータ軸線方向油路が形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、ロータ内部油路に導入された油はロータコアに形成された複数のロータ軸線方向油路を経てロータ外部油路へ流れる。これにより、油にロータの遠心力が作用し、油が電動モータ内部に形成された油路を流れることになり電動モータを確実に冷却することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の電動オイルポンプ装置において、前記共通回転軸は、前記ハウジング内部に漏出した油を前記吸入ポートへ還流させるために、一端が前記共通回転軸の前記オイルポンプ側端部、他端が前記ロータの前記オイルポンプと反対側の前記共通回転軸の端部において、前記ロータ外部油路に開口する共通回転軸内油路が形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、共通回転軸に貫通した共通回転軸内油路を通して吐出圧と吸入圧との圧力差による油の流れができ、ハウジング内部に漏出した油はロータ外部油路へ流れる。これにより、油が共通回転軸内を通って電動モータ内部に形成された油路を流れることになり電動モータを確実に冷却することができる。
本発明によれば、吸入口から吸入した油が電動モータの内部を経由して吸入ポートへ導入される油路を含む複数の油路を循環し電動モータを確実に冷却することができる電動オイルポンプ装置を提供できる。
本発明の実施形態による電動オイルポンプ装置の概略構成を示す軸線方向の断面図。 本発明の実施形態による電動オイルポンプ装置の油の流れを説明する図。 本発明の他の実施形態を示す概略断面図。 図3(a)に示すA−A方向から見たロータの断面図。 本発明の他の実施形態を示す概略断面図。
次に、本発明の実施形態の一例として、電動オイルポンプ装置について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電動オイルポンプ装置の概略構成を示す軸線方向の断面図である。図1に示すように、電動オイルポンプ装置1は、自動車のトランスミッション用油圧ポンプとして用いられ、オイルポンプ(例えば、内接ギヤポンプ)2とオイルポンプ2を回転駆動する電動モータ(以下、ブラシレスモータという)3とが隣接して一体化されている。また、コントローラ4もモータハウジング15内に組み込まれている。なお、図1に示すブラシレスモータ3は、ダブルスター結線された3相巻線を有するセンサレスブラシレスモータである。
オイルポンプ2は、ここではトロコイド曲線型ポンプを用いていて、トロコイド歯形を有する内歯を備えたポンプ用アウタロータ(以下、アウタロータという)10の内周側に、外歯を備えたポンプ用インナロータ(以下、インナロータという)11を噛み合わせ、ポンプハウジング13内にこれらのアウタロータ10およびインナロータ11を偏心して回転自在に配置したポンプ部12を構成したものである。
インナロータ11は、回転駆動軸7におけるロータ6を形成した部分より一方に寄った部分(図1左側)に外嵌固着されて、この回転駆動軸7とともに回転するようになっている。アウタロータ10は、このインナロータ11の外歯よりも1歯多い内歯を備え、回転駆動軸7に対して偏心した位置を中心にポンプハウジング13内で回転自在となるように配置されている。また、インナロータ11は、外歯がこのアウタロータ10の内歯に全周の一部で噛み合うとともに、各外歯がこのアウタロータ10の内面に全周の各所でそれぞれほぼ内接しながら回転するようになっている。
したがって、ブラシレスモータ3により回転駆動軸7が回転駆動されると、このオイルポンプ2のアウタロータ10の内歯とインナロータ11の外歯との間隙の容積がこの回転駆動軸7の1回転の間に拡大と縮小を繰り返すので、これらの間隙に通じるポンプハウジング13に設けられた吸入ポート(インポート)34から吐出ポート(アウトポート)35に向けて油を送り出すポンプ動作が行われることになる。
さらに、オイルポンプ2は、ポンププレート14の下部に油貯留部の油面より低い位置に設けられた吸入口32と、吸入口32と共通回転軸7を挟んで反対側のポンプハウジング13に設けられた吸入ポート34と、吸入口32と共通回転軸7との間に設けられた吐出ポート35を備え、吸入口32から吸入された油は、吸入ポート34および吐出ポート35を経て吐出口33から外部へ吐出される。
ブラシレスモータ3は、回転するモータ用ロータ(以下、ロータという)6と、このロータ6の外周面の外側に固定されたモータ用ステータ(ステータアッシー、以下、ステータという)5とで構成される。ロータ6は、回転駆動軸7の外周面に、例えば、リング形状の永久磁石8を配置して形成したものである。回転駆動軸7は、ブラシレスモータ3とオイルポンプ2とで共用する回転軸であり、両端部をポンプハウジング13とロータ保持部材23の内部に配置された軸受(例えば、転がり軸受)30,31によって回転自在に軸承されている。
ステータ5は、ロータ6の外周面の外側にわずかなエアギャップを介して分割されたステータコア9の内向きの図示しないティースを複数配置している。このステータコア9の各ティースには、コイル17をステータコア9から絶縁するための樹脂製(例えば、PPS)のインシュレータ21が軸線方向両端から装着されそれぞれ3相のコイル17が巻回されて、ステータサブアッシー16が形成される。ステータ5は、上記ステータコア9、インシュレータ21およびコイル17からなる複数のステータサブアッシー16から構成され、各ステータサブアッシー16は、周囲を円筒状薄肉の金属製(例えば、鉄)のステータリング(以下、カラーという)22によって、締め付け固定されている。
コイル17の一端は、インシュレータ21にモールドされたバスバー18と接続されている。コイル17のバスバー18と係合された図示しないコイル接続部は、さらにヒュージング加工により抵抗溶接されている。また、ブラシレスモータ3の駆動出力端子となる3相のバスバー18は、インシュレータ21の右端部から軸線方向に平行に延びている。このバスバー18は、モータハウジング15と嵌合する基端部が円筒形状に、基板27を挿通する先端部がピン形状にそれぞれ形成されている。
上記ステータ5、ロータ保持部材23、およびバスバー18は、モータハウジング15と一体に樹脂モールドされ、ゴム製の円環状の図示しないシール部材(例えば、Oリング)が嵌め込まれ、バスバー18の円筒状の基端部に当接しモータハウジング15とバスバー18との間をシールしている。さらに、シール部材の抜けを防止する樹脂製の抜け止め部材19がモータハウジング15の開口端を閉鎖してモータハウジング15に溶着されている。
また、ステータコア9に装着されたインシュレータ21には、図示しない金属製(例えば、鉄)の複数のナットがインサート成形により埋設されている。そして、ポンププレート14からポンプハウジング13を通して挿入された図示しないボルトをインシュレータ21に埋設されたナットにねじ止めすることにより、ブラシレスモータ3のステータ5が固定されている。
なお、電動オイルポンプ装置1は、モータハウジング15の端面に突出した複数のフランジ部41を介して図示しないトランスミッションケースにねじ止め固定されている。本実施例では、軸線中心に対して周方向に等間隔で配置された3本の図示しないボルトで締結している。
ポンププレート14およびポンプハウジング13は、非磁性金属材料(例えば、アルミダイカスト)で構成される。ブラシレスモータ3およびコントローラ4を収容するモータハウジング15およびカバー25は、熱可塑性樹脂材料(例えば、PPS)により形成される。電動オイルポンプ装置1のハウジング本体は、上記ポンププレート14,ポンプハウジング13、カラー22、モータハウジング15、およびカバー25により構成されている。ここで、モータハウジング15およびカバー25は、防水カバーを形成している。
また、本実施形態の電動オイルポンプ装置1には、ブラシレスモータ3を制御するためのコントローラ4の制御基板(以下、基板という)27がモータハウジング15内部のオイルポンプ2と反対側に設けた制御室24に収容されモータハウジング15の端面にねじ止めで取り付けられている。基板27には、直流電源を交流に変換してブラシレスモータ3の各コイル17に駆動電流を供給するインバータ回路、およびホール素子等のセンサが検出したアウタロータ10の回転位置の情報に基づいて、このインバータ回路を制御する制御回路からなる制御回路部28が搭載されている。コントローラ4の制御回路部28を構成する上記インバータ回路および制御回路のマイコンやコイル、コンデンサ等の電子部品が基板27の両面に実装されている。
各コイル17と接続されインシュレータ21に絶縁支持されたブラシレスモータ3の相出力端子であるバスバー18は、基板27に挿通され、基板27上の制御回路部28に接続されている。また、モータハウジング15の側面にはコネクタシェル26がモータハウジング15と一体に設けられ、その内部のコネクタピンが基板27上の制御回路部28と接続されている。
そして、上記構成により、制御回路部28によって制御された駆動電流がブラシレスモータ3の各コイル17に供給される。これにより、コイル17に回転磁界が発生し、永久磁石8にトルクが生じてロータ6が回転駆動される。このようにして、インナロータ11が回転駆動されると、アウタロータ10がこれに従動して回転し、これらのアウタロータ10の内歯と,インナロータ11の外歯の間隙が拡縮を繰り返すので、吸入ポート34および吐出ポート35を通じて油を吸入・吐出するポンプ動作が行われる。
次に、図2は、本発明の一実施形態を示す電動オイルオンプ装置における油の流れを説明する図である。
図2に示すように、ポンププレート14の吸入口32からポンプハウジング13内に吸入された油は、ポンプハウジング13の吸入口油路41を通ってロータ6の外周側下方に導入される。ここで、油は、一方はロータ外部油路37を通って軸線方向へ、他方はポンプハウジング13の端面とロータ6の端面との隙間によって絞られたロータ内部油路36を通って流れる。そして、ロータ内部油路36を経て、吸入ポート34へ向かう矢印破線で示す流れとなる。ここで、ロータ内部油路36は、ブラシレスモータ3のロータ6のオイルポンプ2側の外周側から内周側に連通しロータ6の内周側を共通回転軸7の径方向を経て、内周側から外周側へ連通し吸入ポート34に連通している。このとき、ポンプハウジング13は、ロータ6のオイルポンプ2側の外周側端面に対向する位置の全周にロータ内部油路36への油の流れを規制する突起部40が形成されている。このため、ポンプハウジング13とロータ6との軸線方向の隙間が狭くなって流れに対する抵抗が大きくなり、油はロータ外部油路37へ分岐して流れる。このロータ外部油路37は、ブラシレスモータ3のロータ6の外周面とステータ5の内周面との隙間を共通回転軸7の軸線方向に設けられ、油は、吸入口32側ではオイルポンプ2側から後方へ流れ、吸入ポート34側では、後方からオイルポンプ2側へ流れる。なお、オイルポンプ2の始動時、油面の位置は吸入ポート34より上の高さにある。
図3(a)は、本発明の他の実施形態を示す概略断面図、図3(b)は、図3(a)に示すA−A方向から見たロータの断面図である。
図3(a)に示すように、ロータ軸線方向油路38は、ロータ内部油路36とロータ外部油路37とを繋ぎロータコア20内部を共通回転軸7の軸線方向を斜め方向に貫通して形成されている。また、図3(b)に示すように、ロータ軸線方向油路38は、ロータコア20内部に等角度に複数(例えば、本実施形態では45°間隔で8本)形成されている。吸入口32からロータ6のオイルポンプ2側の外周側下方を経てロータ内部油路36に導入された油の一部は、共通回転軸7の径方向に流れロータ6の内周側を共通回転軸7の軸線方向に向かい、ロータ軸線方向油路38を経てロータ6の遠心力によって径方向外方へ向かいロータ外部油路37へ流れる(矢印破線で示す)。このとき、高油温、高回転数状態においてブラシレスモータ3内を流れる油の流量はより多くなり冷却効果は大きい。
図4は、本発明の他の実施形態を示す概略断面図である。図4に示すように、共通回転軸内油路39は、一端が共通回転軸7のオイルポンプ2側端部、他端が共通回転軸7のロータ6のオイルポンプ2と反対側の外周面端部において、ロータ外部油路37に開口して形成される。ここで、共通回転軸7を貫通した共通回転軸内油路39を通して吐出圧と吸入圧との圧力差による流れができ、ポンプハウジング13内部に漏出した油は、共通回転軸内油路39を経て共通回転軸7の径方向外方へ向かいロータ外部油路37へ流れ、ロータ外部油路37を軸線方向(オイルポンプ2方向)へ向かい吸入ポート34へ還流する(矢印破線で示す)。このとき、ブラシレスモータ3内を流れる油の流量は、圧力差が高圧時において多くなり冷却効果は大きい。
次に、上記のように構成された本実施形態である電動オイルポンプ装置の作用および効果について説明する。
上記構成によれば、吸入口32に対して吸入ポート34を共通回転軸7を挟んで反対側に設け、吸入口32から吸入した油をブラシレスモータ3内部を経由して吸入ポート34へ導入する油路を含む複数の油路が設けられたことにより油の流れが形成される。また、ロータ6の外周側端面と対向するポンプハウジング13端面の全周に突起部40を設けロータ外部油路37からロータ内部油路36の共通回転軸7の径方向上方への油の流れを規制したので、吸入口32から吸入した油をロータ外部油路37へ共通回転軸7の軸線方向(オイルポンプ2の反対方向)へ分岐して流すことができる。そして、油は、共通回転軸7の径方向および共通回転軸7の軸線方向(オイルポンプ2方向)を経て吸入ポート34へ還流する。さらに、他の実施形態で示すロータコア20内部を斜め方向に貫通して形成された複数のロータ軸線方向油路38を設けることにより、上記ロータ内部油路36に導入された油をこのロータ軸線方向油路38を経てロータ外部油路37を共通回転軸7の軸線方向(オイルポンプ2方向)へ流すことができる。また、共通回転軸7内に軸線方向から共通回転軸7の径方向外周面へ向かって貫通させた共通回転軸内油路39を設けることにより、ポンプハウジング13内部に漏出した油をこの共通回転軸内油路39に通して、吐出圧と吸入圧との圧力差による油の流れを形成して、ロータ外部油路37を共通回転軸7の軸線方向(オイルポンプ2方向)へ流し、吸入ポート34へ還流させることができる。
これにより、ポンププレート14の吸入口32からポンプハウジング13に吸入された油は、ブラシレスモータ3内に形成された複数の油路を分散して流れ、所定の流量が確保できるため、ブラシレスモータ3を確実に冷却することができる。また、吸入された油を吸入ポート34へ還流させることによりポンプ吐出効率を低下させることなく、効率よくブラシレスモータ3、とくにロータ6を冷却できる。さらに、ブラシレスモータ3の発熱を抑えることで、隣接するコントローラ4の電子部品への熱の影響を低減することができる。
以上のように、本実施形態によれば、吸入口から吸入した油がブラシレスモータの内部を経由して吸入ポートへ導入される油路を含む複数の油路を循環し、ブラシレスモータを確実に冷却することができる電動オイルポンプ装置を提供できる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することも可能である。
上記実施形態では、油貯蔵部の油面が共通回転軸7の線方向と水平になるようにオイルポンプ2を配置したが、共通回転軸7が油面に対して垂直となる方向にオイルポンプ2を配置してもよい。
また、上記実施形態では、ロータコア20内部に等角度に内周側から外周側に向かって斜め方向のロータ軸線方向油路38を形成したが、これに限定されるものでなく、ロータコア20内部を油が流れることで冷却ができる数量、間隔、方向の油路(貫通孔)であればよい。
上記実施形態では、オイルポンプ2として内接ギヤポンプを用いる場合を示したが、これに限定されるものでなく、ベーン駆動や外接ギアなどを用いた回転型ポンプであってもよい。
また、上記実施形態では、ブラシレスモータ3を電動オイルポンプ装置1に適用する場合を示したが、これに限定されるものでなく、同様のブラシレスモータを用いた他の装置に適用してもよい。また、ブラシ付モータも適用が可能である。
さらに、上記実施形態では、ブラシレスモータ3のロータ6として、共通回転軸7の外周部にリング形状の永久磁石8を固着する場合を示したが、複数個の永久磁石8を周方向に沿って並べて配置し固着したものを用いるようにしてもよい。
1:電動オイルポンプ装置、2:オイルポンプ、3:ブラシレスモータ(電動モータ)
4:コントローラ、5:モータ用ステータ、6:モータ用ロータ、7:共通回転軸、8:永久磁石、9:ステータコア、10:ポンプ用アウタロータ、11:ポンプ用インナロータ、13:ポンプハウジング、14:ポンププレート、15:モータハウジング、17:コイル、20:ロータコア、22:カラー、23:ロータ保持部材、25:カバー、30,31:軸受け、32:吸入口、33:吐出口、34:吸入ポート、35:吐出ポート、
36:ロータ内部油路、37:ロータ外部油路、38:ロータ軸線方向油路、39:共通回転軸内油路、40:突起部、41:吸入口油路

Claims (4)

  1. ハウジングに回転可能に軸承された共通回転軸と、
    前記ハウジングに設けられ前記共通回転軸を駆動軸として駆動されるオイルポンプと、
    前記ハウジング内に設けられ前記共通回転軸をロータの回転軸として前記オイルポンプを回転駆動する電動モータと、を備えた電動オイルポンプ装置において、
    前記オイルポンプは、前記ハウジングの下部に油貯留部の油面より低い位置に設けられた吸入口と、前記吸入口と前記共通回転軸を挟んで反対側に設けられた吸入ポートと、前記吸入口と前記共通回転軸との間に設けられた吐出ポートとを備え、前記吸入口から吸入した油を前記電動モータの内部を経由して前記吸入ポートへ導入する油路を含む複数の油路が設けられたことを特徴とする電動オイルポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の電動オイルポンプ装置において、
    前記油路は、前記電動モータのロータの前記オイルポンプ側の外周側から内周側に連通し前記ロータの内周側を前記共通回転軸径方向に迂回して前記吸入ポートに連通するロータ内部油路と、前記電動モータの前記ロータの外周側を前記共通回転軸線方向に迂回して前記吸入ポートに連通するロータ外部油路を有し、
    前記ハウジングには、前記ロータの外周側端面に対向する位置に前記ロータ外部油路から前記ロータ内部油路への油の流れを規制する突起部が形成されたことを特徴とする電動オイルポンプ装置。
  3. 請求項2に記載の電動オイルポンプ装置において、
    前記ロータのコアには、前記ロータ内部油路と前記ロータ外部油路とを繋なぐ前記共通回転軸線方向に貫通する複数のロータ軸線方向油路が形成されることを特徴とする電動オイルポンプ装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の電動オイルポンプ装置において、
    前記共通回転軸は、前記ハウジング内部に漏出した油を前記吸入ポートへ還流させるために、一端が前記共通回転軸の前記オイルポンプ側端部、他端が前記ロータの前記オイルポンプと反対側の前記共通回転軸の端部において、前記ロータ外部油路に開口する共通回転軸内油路が形成されることを特徴とする電動オイルポンプ装置。
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