JP2013013869A - スラッジ処理装置およびその処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 沈降分離槽に沈降したスラッジを効率よく局部的に流動化させてスラッジを抜出す。
【解決手段】 スラッジ処理装置1は、下端部2aにかけて側周面2bを傾斜させた底部2cを有し、処理液21に含まれるスラッジを沈降させ堆積スラッジ22を形成する沈降分離槽2と、噴出ノズル先端3aを沈降分離槽2の下端部2aに向けて配置し、堆積スラッジ22に流動化液32を噴き当て、スラッジを局部的に流動化する流動化液噴出管3と、抜出ノズル先端4aから流動化したスラッジを上方に抜出すスラッジ抜出管4とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、沈降分離槽においてスラッジを含む処理液を沈降させ、沈降したスラッジを外部に抜出すスラッジ処理装置およびその処理方法に関する。
沈降分離槽を用いた固液分離は、固体粒子と液体との密度差による固体粒子の重力沈降を利用する簡易な固液分離システムであるため、様々な分野で広く使われている。ここで、沈降分離槽の底部に沈降し堆積した固体粒子であるスラッジの抜出し方法は、沈降分離槽の底部に排出弁を有する下部配管を設け、排出弁を定期的に開放することによってスラッジを下方に抜出して排出することが一般的である。
しかし、原子力施設において沈降分離槽を使用する場合では、放射性物質を含むスラッジが万が一配管で閉塞したとき、復旧に多大な労力を必要とし、場合によっては再使用できなくなる可能性がある。そこで、以下の技術が開発されている。
スラッジを沈降させる貯蔵タンク内にスラッジを流動化させる噴流ノズルおよびスラッジを抜出すスラッジ抜出ノズルをそれぞれ堆積したスラッジに埋没する位置に配置し、噴流ノズルによって水をスラッジに噴き当てて局部的に流動化させ、流動化したスラッジをスラッジ抜出ノズルによって水平方向に抜出す技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、沈砂槽内に吸引移送管の端部を沈降した砂に埋没する位置に配置し、吸引移送管の周囲に配置した水噴射ノズルから沈降した砂に噴き当てることによって砂を流動化させ、流動化した砂を吸引移送管によって上方に吸い上げる技術が公開されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3480878号公報 特開2008−30021号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、スラッジをスラッジ抜出ノズルによって水平方向に抜出しているため、スラッジの抜出し動作後にスラッジ抜出ノズル内でスラッジが残留しノズル内部に固着する可能性があった。
また、特許文献2に記載の技術は、沈砂池の底面が平らであるため、砂の吸い上げ完了に到るまで砂を一箇所に寄せ集めることができず、水噴射ノズルによる沈砂への水の噴出によって効率よく局部的に砂を流動化させることができなかった。
そこで本発明は、沈降分離槽に沈降したスラッジを効率よく流動化させて外部に抜出すことができるスラッジ処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明のスラッジ処理装置は、下端部にかけて側周面を傾斜させた底部を有し、この底部に処理液に含まれるスラッジを沈降させ堆積スラッジを形成する沈降分離槽と、噴出ノズル先端を沈降分離槽の下端部に向けて配置し、堆積スラッジに流動化液を噴き当て、スラッジを局部的に流動化する流動化液噴出管と、抜出ノズル先端から流動化したスラッジを上方に抜出すスラッジ抜出管とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明のスラッジ処理方法は、下端部にかけて側面を傾斜させた底部を有する沈降分離槽にスラッジを沈降させる工程と、沈降分離槽の下端部に向けて流動化液を噴き当てる流動化液噴出工程と、流動化したスラッジを上方に抜出すスラッジ抜出工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、沈降分離槽に沈降したスラッジを効率よく流動化させて外部に抜出すことができる。
本発明の第1の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図。 本発明の第2の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図。 本発明の第3の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図。 本発明の第4の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図。 本発明の第5の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図。 本発明の第1の実施形態に係るスラッジ処理装置の沈降分離槽の底部の変形例を示し、(a)は底部を逆四角錐形状とした例を示す概略斜視図、(b)は底部を逆四角錐を組み合わせた形状とした例を示す概略斜視図、(c)は底部を断面がV字の溝形状とした例を示す概略斜視図。 本発明の第1の実施形態に係るスラッジ処理装置のスラッジ抜出し試験の結果を示す表。 本発明の第2の実施形態に係るスラッジ処理装置のスラッジ抜出し試験の結果を示す表。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係るスラッジ処理装置について図1を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図である。スラッジ処理装置1は、沈降分離槽2と、流動化液噴出管3と、スラッジ抜出管4と、流動化液噴出装置5と、スラッジ移送装置6とから構成される。さらに、流動化液噴出装置5は、スチーム供給装置7aと、スチームエジェクタ8aとから構成される。また、スラッジ移送装置6は、スチーム供給装置7bと、スチームエジェクタ8bとから構成される。
沈降分離槽2は、下端部2aにかけて側周面2bを傾斜させた逆円錐形状の底部2cを有する容器形状である。沈降分離槽2は、上部からスラッジを含む処理液21を内部に注ぎ入れ、スラッジを底部2cに沈降させて堆積スラッジ22を形成する。
さらに沈降分離槽2の側周面2bは、後述するスラッジの水中安息角より急な角度に傾斜させることが望ましい。また、スラッジとして後述する酸化ジルコニウム等の金属酸化物を適用することができる。さらに、処理液21の液媒として水やアルコール、TBP(リン酸トリブチル)等を適用することができる。
流動化液噴出管3は、一端である噴出ノズル先端3aの流動化液32の噴出方向を沈降分離槽2の下端部2aに向けて配置する。噴出ノズル先端3aの高さ、および噴出ノズル先端3aの傾斜角度については後述する。さらに、流動化液噴出管3の他端がスチームエジェクタ8aに接続される。
スチームエジェクタ8aは処理液21中に設けられ、スチーム供給装置7aは沈降分離槽2の外部に設けられる。スチーム供給装置7aとスチームエジェクタ8aを内部にスチーム31を流通させることができる配管によって接続して流動化液噴出装置5を構成する。
流動化液噴出装置5は、スチーム供給装置7aによってスチームエジェクタ8aへスチーム31を供給する。スチームエジェクタ8aはスチーム31の流れ、またはスチーム31の凝縮によって内部に生じた負圧を動力として周囲の処理液21の上澄み液を吸引し、流動化液32として流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aから噴出し、堆積スラッジ22の上面付近を流動化させ流動化スラッジ33を形成する。
スラッジ抜出管4は、一端である抜出ノズル先端4aを下方に向けて処理液21中に配置する。抜出ノズル先端4aの高さについては後述する。スラッジ抜出管4の他端は、スチームエジェクタ8bに接続される。
スチームエジェクタ8bおよびスチーム供給装置7bは沈降分離槽2の外部に設けられる。スチーム供給装置7bとスチームエジェクタ8bを内部にスチーム31を流通させることができる配管によって接続してスラッジ移送装置6を構成する。
スラッジ移送装置6は、スチーム供給装置7bによってスチームエジェクタ8bへスチーム31を供給する。スチームエジェクタ8bはスチーム31の流れ、またはスチーム31の凝縮によって内部に生じた負圧を動力としてスラッジ抜出管4の抜出ノズル先端4aから流動化スラッジ33を上方に抜出す。
流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4の相互の配置関係として、下端部2aから上方に伸ばした垂線を挟んだ両側にそれぞれ噴出ノズル先端3aと抜出ノズル先端4aを設ける。さらに各々垂線までの距離を等しくすることが望ましい。
(作用)
以下、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。まず、スラッジ処理装置1を用いたスラッジ抜出し試験について説明し、スラッジの抜出し作用については後述する。
スラッジ処理装置1を用いたスラッジ抜出し試験を実施した。スラッジとして酸化ジルコニウム(比重5.6)の粉体(粒径約100μm)を使用した。さらに、処理液21の液媒として水を適用した。
はじめに、底が平らな容器に当該酸化ジルコニウム粉体を敷きつめ、容器を緩やかに傾け、酸化ジルコニウムが滑り出す角度を測定することによって水中安息角を調べた。酸化ジルコニウム粉体の水中安息角は40〜42°であった。
そこで、沈降分離槽2の底部2cの側周面2bの傾斜角を酸化ジルコニウム粉体の水中安息角より急な45°とした逆円錐形状を適用した。さらに沈降分離槽2の上部の開口部を直径1000mmとして沈降分離槽2を製作した。さらに、流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4の配管内径を25mmとした。
まず、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aを下端部2aに向け、下端部2aから上方に伸ばした垂線に対して30°傾け、さらに噴出ノズル先端3aを沈降分離槽2の下端部2aから85mmの高さに固定した。
さらに抜出ノズル先端4aを、下端部2aから上方に伸ばした垂線を挟んで噴出ノズル先端3aと反対側に配置し、さらに図7に示すように、抜出ノズル先端4aの高さを噴出ノズル先端3aより40mm下方(Run NO.1)、噴出ノズル先端3aの高さと同じ(Run NO.2)、噴出ノズル先端3aより40mm上方(Run NO.3)の3パターンについて変更して、スラッジ抜出し試験を実施した。
処理液21として水200リットル中にスラッジである酸化ジルコニウム粉体を初期仕込み量12.5kgとして含有させたものを使用した。処理液21を沈降分離槽2に注ぎ入れ、酸化ジルコニウム粉体を沈降させて堆積スラッジ22を形成させたところ、堆積スラッジ22の上面が噴出ノズル先端3aの下方10mm以内に位置した。
流動化液噴出管3の噴出水流量を2m/h、スラッジ抜出管4の抜出し流量を6m/hとし、流動化液噴出管3から流動化液32の噴出を開始してから4分後にスラッジ抜出管4からの抜出しを開始し、流動化液噴出管3からの流動化液32の噴出を続けながら2分間、スラッジ抜出管4から流動化スラッジ33の抜出しを行った。終了後、沈降分離槽2内に残留した酸化ジルコニウム粉体を全て回収し乾燥して質量を測定し、(1)式により抜出し割合を算出した。
スラッジ抜出率=(初期仕込み量−残留量)/初期仕込み量・・・(1)
図7は、本発明の第1の実施形態に係るスラッジ処理装置のスラッジ抜出し試験の結果を示す表である。図7より、抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aと同じ高さの場合(Run NO.2)および噴出ノズル先端3aより40mm下方の場合(Run NO.1)には、堆積スラッジ22はほとんど全て抜き出された。抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aより40mm上方の場合(Run NO.3)には堆積スラッジの72%が抜き出された。
抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aより40mm上方の場合(Run NO.3)では、1回目の抜出しでは抜出し割合72%であるが、この状態から新たに200リットル中に12.5kgのスラッジが含まれる処理液21を注ぎいれ、次バッチのスラッジ抜出し試験を行ったところ、次バッチで抜出した200リットルの流動化スラッジ33中には約12.5kgのスラッジが含まれ、スラッジ抜出率はほぼ100%であった。したがって、抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aより40mm上方の条件(Run NO.3)でも、沈降分離槽2の実際の操業においては堆積スラッジ22を十分に抜き出すことができる。
以下、スラッジ処理装置1の抜出し作用について説明する。沈降分離槽2の底部2cは、側周面2bが下端部2aにかけてスラッジの水中安息角よりも急な角度で傾斜しているため、スラッジの抜出し完了に到るまで処理液21中のスラッジを下端部2aへ下降させて寄せ集め、堆積スラッジ22を形成することができる。
また、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aは、下端部2aに向けて流動化液32を噴き当てるので、スラッジの抜出し完了に到るまで堆積スラッジ22に向けて流動化液32を噴き当て流動化させて流動化スラッジ33を形成することができる。さらに、スラッジ抜出管4は抜出ノズル先端4aから上方に流動化スラッジ33を抜出すため、スラッジの抜出し完了後はスラッジ抜出管4内部の流動化スラッジ33は下方に流れ落ち、スラッジ抜出管4内部に流動化スラッジ33が乾燥し固着することを防ぐことができる。
なお、上述したスラッジ抜出し試験では、200リットル中12.5kgのスラッジが含まれる水を沈降分離槽2に注ぎいれ、流動化液32を総量で200リットル噴出し、最終的に200リットルの流動化スラッジ33中に12.5kgのスラッジを回収している。
ここで実際の運用では、沈降分離槽2の上部を上方に5メートル乃至10メートル伸ばして円筒形状を形成し、1000乃至2000リットルの処理液21を注ぎいれることができる形状とする。この場合、例えば1000リットル中12.5kgのスラッジを含む処理液21を注ぎいれたときには、底部2cに堆積スラッジ22を形成した後、上澄み液800リットルをあらかじめ回収し、沈降分離槽2内の処理液21を200リットルとした状態で、上述したスラッジ抜出しを行う。
または、流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4がそれぞれ十分に水圧に耐え得る流動化液32の噴出および流動化スラッジ33の抜出しを行うことができるときは、沈降分離槽2内に処理液21が1000リットル存在する条件下で、200リットルの流動化スラッジ33を抜出し、上述したスラッジ抜出し率のスラッジを回収することができる。
さらに噴出ノズル先端3aの高さについて以下の変更が可能である。上述した図7に示すスラッジ抜出し試験では、噴出ノズル先端3aを沈降分離槽2の下端部2aから85mmの高さに配置することによって噴出ノズル先端3aを堆積スラッジ22の上面より10mm以内に配置しているが、さらに噴出ノズル先端3aを堆積スラッジ22の上面より100mm上方にセットして試験を行った。このとき、抜出ノズル先端4aをRun No.1と同じ条件にしたときに抜出し率が80%以上となった。抜出し率が80%以上あれば、上述の通り、沈降分離槽2の実際の操業においては堆積スラッジ22を十分に抜き出すことができる。
したがって、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aは、堆積スラッジ22の上面から0mm乃至100mmに配置するものとする。また、スラッジ抜出管4の抜出ノズル先端4aは、噴出ノズル先端3aの高さから−50mm乃至50mmの位置に配置し、さらに噴出ノズル先端3aより下方にかつ堆積スラッジに埋没しないように配置することが望ましい。
さらに、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aの角度は、下端部2aから上方に伸ばした垂線に対して0°から側周面2bの傾斜角と平行な角度までの全ての角度で同様の作用を発揮でき、さらに沈降分離槽2の底部2cの下端部2aから上方に伸ばした垂線に対して10°傾斜した角度から側周面2bの傾斜角と平行な角度とすればより高い抜出し効率を得られることを確認した。
本実施形態の沈降分離槽2の底部2cは以下の変形が可能である。図6は、本発明の第1の実施形態に係るスラッジ処理装置の沈降分離槽の底部の変形例を示し、(a)は底部を逆四角錐形状とした例を示す概略斜視図、(b)は底部を逆四角錐を組み合わせた形状とした例を示す概略斜視図、(c)は底部を断面がV字の溝形状とした例を示す概略斜視図である。図6に示すように、底部2cの開口から下端部2aにかけて側周面2bを傾斜させた形状であれば、逆円錐以外の形状でも適用可能である。
図6(a)では、底部2cを逆円錐形状に変えて逆四角錐形状としている。この場合、逆四角錐形状の頂部を下端部2aとして、上述した噴出ノズル先端3aおよび抜出しノズル先端4aを配置することによって同様の作用を発揮することができる。
図6(b)では、底部2cを逆四角錐を2つ並べた形状としている。この場合、2つの逆四角錐の頂部の各々に下端部2aが形成される。このとき、流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4をそれぞれ2つ設け、各々下端部2aに対して配置することによって同様の作用を発揮することができる。
図6(c)では、底部2cを断面がV字の溝形状としている。この場合、V字の溝形状の先端に線状の下端部2aが形成される。このとき、流動化液噴出管3を複数設ける、または噴出ノズル先端3aを溝形状の長手方向に傾斜させて設けることによって、線状の下端部2aに形成される線状の堆積スラッジ22に流動化液32を噴き当て、スラッジ抜出管4によって抜出すことができる。
(効果)
本発明の第1の実施形態によれば、沈降分離槽2の底部2cの側周面2bをスラッジの水中安息角よりも急な角度とすることによって、処理液21中のスラッジを下端部2aに向けて下降させ寄せ集めて堆積スラッジ22を形成することができる。さらに、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aによって下端部2aに向けて流動化液32を噴き当てることによって、スラッジ抜出し完了に到るまで効率よく堆積スラッジ22を流動化させ抜出すことができる。
また、流動化液噴出装置5およびスラッジ移送装置6の動力源としてスチームジェット8a、8bのような流体による負圧を利用した移送装置を適用することでメンテナンスのコストや機器交換の頻度を削減することができる。さらにスチームジェット8a、8bに代えて、エアジェット、エアリフト、サイホン等を適用することができる。
さらに、流動化液32として外部の水を堆積スラッジ22に噴出すると、その水は沈降分離操作でスラッジを沈降分離した上澄み水となって系外に排出される。特に原子力発電所や使用済燃料再処理工場などの原子力施設において、この上澄み水は汚染される可能性があり、次工程で処理が必要になることがある。したがって、流動化液噴出管3およびスチームジェット8aを沈降分離槽2内の処理液21中に設置し、スチーム31を動力として周囲の処理液21の上澄み液を吸引することによって処理液21を流動化液32として用いることができる。
(第2の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第2の実施形態に係るスラッジ抜出し装置について図2を参照して説明する。第1の実施形態に係るスラッジ抜出し装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図である。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4の配置を変更した点である。
流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4の相互の配置関係として、流動化液噴出管3は、下端部2aから上方に伸ばした垂線上に噴出ノズル先端3aを配置し、噴出ノズル先端3aの流動化液32の噴出方向を下端部2aに向けて配置する。スラッジ抜出管4は、抜出ノズル先端4aを流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aの周囲に配置する。噴出ノズル先端3aおよび抜出ノズル先端4aの高さについては後述する。
(作用)
以下、本発明の第2の実施形態の作用について説明する。噴出ノズル先端3aを下端部2aから上方に伸ばした垂線上に噴出ノズル先端3aを配置し噴出方向を鉛直下方に向けて、噴出ノズル先端3aの高さを下端部2aから85mmの高さにして流動化液噴出管3を固定した。さらに、抜出ノズル先端4aを、図8に示すRun No.4〜6の3パターンに配置して、堆積スラッジ22の抜出し試験を実施した。
処理液21として水200リットル中にスラッジである酸化ジルコニウム粉体を12.5kg含有させたものを適用した。処理液21を沈降分離槽2に注ぎ入れ、酸化ジルコニウム粉体を沈降させて堆積スラッジ22を形成させたところ、堆積スラッジ22の上面が、噴出ノズル先端3aの下方10mm以内に位置した。
流動化液噴出管3からの噴出流量を2m/h、スラッジ抜出管4からの抜出し流量を6m/hとし、流動化液噴出管3からの噴出を開始してから4分後にスラッジ抜出管4からの抜出しを開始し、流動化液噴出管3からの噴出を続けながら2分間、スラッジ抜出管4からの抜出しを行い、流動化液噴出管3からの噴出およびスラッジ抜出管4からの抜出しを停止した。終了後、沈降分離槽2内に残留した酸化ジルコニウム粉体を全て回収し乾燥して質量を測定し、上述した(1)式によりスラッジ抜出率を算出した。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るスラッジ処理装置のスラッジ抜出し試験の結果を示す表である。図8より、抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aと同じ高さの場合(Run No.5)および流動化液噴出管3の先端より40mm下の場合(Run No.4)では、堆積スラッジはほとんど全て抜き出された。抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aより40mm上の場合(Run No.6)には堆積スラッジ22の82%が抜き出された。
抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aより40mm上方の場合(Run NO.6)では、1回目の抜出しでは抜出し割合82%であるが、この状態から新たに200リットル中に12.5kgのスラッジが含まれる処理液21を注ぎいれ、次バッチのスラッジ抜出し試験を行ったところ、次バッチで抜出した200リットルの流動化スラッジ33中には約12.5kgのスラッジが含まれ、スラッジ抜出率はほぼ100%であった。したがって、抜出ノズル先端4aが噴出ノズル先端3aより40mm上の条件(Run NO.6)でも、沈降分離槽2の実際の運用においては堆積スラッジ22を十分に抜き出すことができる。
また、第1の実施形態と同様に、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aは、堆積スラッジ22の上面から0mm乃至100mmに配置するものとする。また、スラッジ抜出管4の抜出ノズル先端4aは、噴出ノズル先端3aの高さから−50mm乃至50mmの位置に配置し、さらに噴出ノズル先端3aより下方かつ堆積スラッジに埋没しないように配置することが望ましい。
(効果)
本発明の第2の実施形態によれば、噴出ノズル先端3aを下端部2aから上方に伸ばした垂線上に配置し、噴出ノズル先端3aの流動化液32の噴出方向を下端部2aに向けて配置し、抜出ノズル先端4aを流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aの周囲に配置することによって、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aによって下端部2aに向けて流動化液32を噴き当て、スラッジ抜出し完了に到るまで効率よく堆積スラッジ22を流動化させ抜出すことができる。
(第3の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第3の実施形態に係るスラッジ処理装置について図3を参照して説明する。第1の実施形態に係るスラッジ抜出し装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図である。第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、補助流動化液噴出管9と、補助スラッジ抜出管10と、補助流動化液噴出装置11と、補助スラッジ移送装置12とを新たに設けた点である。補助流動化液噴出装置11は、スチーム供給装置7cとスチームエジェクタ8cとから構成される。また、補助スラッジ移送装置12は、スチーム供給装置7dとスチームエジェクタ8dとから構成される。
補助流動化液噴出管9は、一端である補助噴出ノズル先端9aを流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aの50mm乃至100mm上方に設置する。さらに補助流動化液噴出管9の他端は、スチームエジェクタ8cに接続される。
スチームエジェクタ8cは処理液21内に設けられ、スチーム供給装置7cは沈降分離槽2の外部に設けられる。スチーム31を供給する配管によってスチーム供給装置7cとスチームエジェクタ8cを接続して補助流動化液噴出装置11を構成する。
補助スラッジ抜出管10は、一端である補助抜出ノズル先端10aをスラッジ抜出管4の抜出ノズル先端4aの50mm乃至100mm上方に設置する。さらに補助スラッジ抜出管10の他端は、スチームエジェクタ8dに接続される。
スチームエジェクタ8dおよびスチーム供給装置7dは沈降分離槽2の外部に設けられる。スチーム31を供給する配管によってスチーム供給装置7dとスチームエジェクタ8dを接続して補助スラッジ移送装置12を構成する。
(作用)
以下、本発明の第3の実施形態の作用について説明する。スラッジ処理装置1は、沈降分離槽2に流入するスラッジ量が多い、またはスラッジ抜出しの間隔が長くなりスラッジ受入量が多い等の理由で噴出ノズル先端3aが堆積スラッジ22に埋没し、流動化液32を噴出しにくくなる事象が発生する可能性がある。また、抜出ノズル先端4aが堆積スラッジ22に埋没し、流動化スラッジ33の抜出し時に周囲の流動化していない堆積スラッジ22を吸引する事象が発生する可能性がある。
以下、流動化液噴出管3の噴出ノズル先端3aおよびスラッジ抜出管4の抜出ノズル先端4aが堆積スラッジ22内に埋没したときの作用について説明する。まず、スチーム供給装置7cによってスチームエジェクタ8cにスチーム31を供給し、スチームエジェクタ8c内に生じた負圧により槽内の処理液21を吸引して補助流動化液噴出管9の先端から流動化液32として堆積スラッジ22に噴き当て、流動化スラッジ33として流動化させる。
さらに、スチーム供給装置7dによってスチームエジェクタ8dにスチーム31を供給し、スチームエジェクタ8d内に生じた負圧により、流動化スラッジ33を補助スラッジ抜出管10によって上方に抜出す。
補助流動化液噴出管9および補助スラッジ抜出管10による堆積スラッジ22の抜出しによって流動化液噴出管3の先端が堆積スラッジ22より上方に露出した後、再び上述した流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4による堆積スラッジ22の抜出しを行う。
(効果)
本発明の第3の実施形態によれば、噴出ノズル先端3aおよび抜出ノズル先端4aが堆積スラッジ22に埋没したときに、噴出ノズル先端3aおよび抜出ノズル先端4aを堆積スラッジ22より上方に露出させて最適な配置に戻すことができる。
(第4の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第4の実施形態に係るスラッジ抜出し装置について図4を参照して説明する。第1の実施形態に係るスラッジ抜出し装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
図4は、本発明の第4の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図である。第4の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、密度計13を新たに設けた点である。密度計13は、複数の密度センサ先端13aを有し、例えば沈降分離槽2の下端部2aから50mmおきに密度センサ先端13aを設置する。密度センサ先端13aは、内径5mm程度のパイプの先端から所定流量の気体をバブリングし、密度計13は、ガス供給元の圧力の差から密度に変換する。
(作用)
以下、本発明の第4の実施形態の作用について説明する。密度計13は、処理液21の液媒の密度および堆積スラッジ22の密度ならびに流動化スラッジ33の密度のデータをあらかじめ記憶しておくものとする。流動化液噴出管3から流動化液32を噴出したとき、密度計13は、鉛直方向の密度分布を算出し、上述した密度のデータから流動化スラッジ33の流動化範囲をモニタリングする。さらに、流動化液32を噴出する前のスラッジ堆積層22の上面高さも鉛直方向の密度変化を測定することによって算出することができる。
上述したスラッジ抜出し試験において流動化範囲から固形分を含むスラリーを採取して、固形分濃度を測定したところ、およそ10〜30wt%であった。したがって、この10〜30wt%のスラッジが含まれる処理液21の範囲を流動化スラッジ33が存在する範囲として抜出ノズル先端4aを配置する。
また、密度計13によるモニタリング結果を用いて、堆積スラッジ22が流動化している部分に抜出ノズル先端4aを移動させる移動機構を設ける構成としてもよい。さらに密度計13によるモニタリング結果を用いて、堆積スラッジ22が流動化していない部分に噴出ノズル先端3aを移動させる移動機構を設けることで、受け入れるスラッジの性状(比重、密度)が変化した場合にも、配管などの閉塞を起こさずに堆積スラッジ22を効率的に抜き出すことができる。
(効果)
本発明の第4の実施形態によれば、密度計13によって鉛直方向の密度を測定することによって、堆積スラッジ22ならびに流動化スラッジ33の範囲を算出し、噴出ノズル先端3aおよび抜出ノズル先端4aを適切な位置に配置することができる。
(第5の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第5の実施形態に係るスラッジ抜出し装置について図5を参照して説明する。第1の実施形態に係るスラッジ抜出し装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
図5は、本発明の第5の実施形態に係るスラッジ処理装置の概略縦断面図である。第5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、線量計14を新たに設けた点である。線量計14は、例えば沈降分離槽2の下端部2aから側周面2bに沿って50mmおきの高さに設けられる。
(作用)
以下、本発明の第5の実施形態の作用について説明する。スラッジ処理装置1を原子力施設に適用する場合には、スラッジに放射性物質が含まれている。線量計14は、処理液21の液媒の放射線量および堆積スラッジ22の放射線量ならびに流動化スラッジ33の放射線量のデータをあらかじめ記憶しておくものとする。
線量計14によって鉛直方向の放射線量の変化を測定することによって、流動化スラッジ33の流動化範囲をモニタリングする。さらに、流動化液32を噴出する前のスラッジ堆積層22の上面高さも算出することができる。
算出された流動化スラッジ33の流動化範囲によって、噴出ノズル先端3aおよび抜出ノズル先端4aを適切な位置に配置する。さらに、流動化液噴出管3による流動化液32の噴出流量や、スラッジ抜出管4による流動化スラッジ33の抜出し流量を適切な流量に変化させることもできる。
(効果)
本発明の第5の実施形態によれば、線量計14を高さ方向に複数設け、高さ方向の放射線量を計測することによって、堆積スラッジ22ならびに流動化スラッジ33の範囲を算出し、噴出ノズル先端3aおよび抜出ノズル先端4aを適切な位置に配置することができる。
なお、本発明の実施形態は上述した実施形態に限られないことは言うまでもない。例えば、沈降分離槽2の大きさや、流動化液噴出管3およびスラッジ抜出管4の配管径や配置、流動化液噴出管3の流動化液32の噴出水流量、スラッジ抜出管4の流動化スラッジ33の抜出し流量は、堆積スラッジの粒径や比重、処理液21の体積や液媒の種類に応じて適宜変更され得るものである。なお、上述した第1から第5の実施形態は適宜組み合わせることができる。
1・・・スラッジ処理装置
2・・・沈降分離槽
2a・・・下端部
2b・・・側周面
2c・・・底部
3・・・流動化液噴出管
3a・・・噴出ノズル先端
4・・・スラッジ抜出管
4a・・・抜出ノズル先端
5・・・流動化液噴出装置
6・・・スラッジ移送装置
7a、7b、7c、7d・・・スチーム供給装置
8a、8b、8c、8d・・・スチームエジェクタ
9・・・補助流動化液噴出管
9a・・・補助噴出ノズル先端
10・・・補助スラッジ抜出管
10a・・・補助抜出ノズル先端
11・・・補助流動化液噴出装置
12・・・補助スラッジ移送装置
13・・・密度計
14・・・放射線量率計
21・・・処理液
22・・・堆積スラッジ
31・・・スチーム
32・・・流動化液
33・・・流動化スラッジ

Claims (13)

  1. 下端部にかけて側周面を傾斜させた底部を有し、この底部に処理液に含まれるスラッジを沈降させ堆積スラッジを形成する沈降分離槽と、
    噴出ノズル先端を前記沈降分離槽の前記下端部に向けて配置し、前記堆積スラッジに流動化液を噴き当て、前記スラッジを流動化する流動化液噴出管と、
    抜出ノズル先端から流動化した前記スラッジを上方に抜出すスラッジ抜出管とを備えることを特徴とするスラッジ処理装置。
  2. 前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端の高さを前記堆積スラッジの上面から0mm乃至100mmとし、
    前記スラッジ抜出管の前記抜出ノズル先端の高さを前記噴出ノズル先端の高さから−50mm乃至50mmmとしたことを特徴とする請求項1に記載のスラッジ処理装置。
  3. 前記沈降分離槽の前記下端部から上方に伸ばした垂線を挟んだ両側に前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端および前記スラッジ抜出管の前記抜出ノズル先端をそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスラッジ処理装置。
  4. 前記沈降分離槽の前記下端部から上方に伸ばした前記垂線までの前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端および前記スラッジ抜出管の前記抜出ノズル先端のそれぞれの距離を等距離としたことを特徴とする請求項3に記載のスラッジ処理装置。
  5. 前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端の向きを前記沈降分離槽の前記底部の前記下端部から上方に伸ばした垂線に対して10°傾斜した角度から前記側周面の傾斜角と平行な角度としたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のスラッジ処理装置。
  6. 前記沈降分離槽の前記下端部から垂直に伸ばした軸上に前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端を配置し、前記スラッジ抜出管の前記抜出ノズル先端を前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端の周囲に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスラッジ処理装置。
  7. 前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端の上方に補助噴出ノズル先端を配置した補助流動化液噴出管と、
    前記スラッジ抜出管の前記抜出ノズル先端の上方に補助抜出ノズル先端を配置した補助スラッジ抜出管とをさらに備え、
    前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端または前記抜出管の前記抜出ノズル先端のいずれかが前記堆積スラッジに埋没したとき、前記補助流動化液噴出管によって噴き当て前記補助抜出管によって埋没部分の前記スラッジを抜出すことによって、前記流動化液噴出管の前記噴出ノズル先端および前記抜出管の前記抜出ノズル先端を前記堆積スラッジの上面から離間させることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のスラッジ処理装置。
  8. 前記補助流動化液噴出管の前記補助噴出ノズル先端および前記補助スラッジ抜出管の前記補助抜出ノズル先端を、前記噴出ノズル先端および前記抜出ノズル先端の各々50mm乃至100mm上方に設けたことを特徴とする請求項7に記載のスラッジ処理装置。
  9. 前記沈降分離槽の鉛直方向の密度変化を測定する密度計と、
    この密度計によって測定した鉛直方向の前記密度変化から流動化した前記スラッジの範囲を算出し、前記スラッジ抜出管の前記抜出しノズル先端を流動化した前記スラッジの範囲に移動する機構とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載のスラッジ処理装置。
  10. 前記沈降分離槽の鉛直方向の放射線量変化を測定する線量計と、
    この線量計によって測定した鉛直方向の前記放射線量から流動化した前記スラッジの範囲を算出し、前記スラッジ抜出管の前記抜出しノズル先端を流動化した前記スラッジの範囲に移動する機構とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載のスラッジ処理装置。
  11. 前記流動化液は、前記処理液のうち前記スラッジが沈降した上澄み液を回収し利用したものであることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか一項に10に記載のスラッジ処理装置。
  12. 前記噴出管および前記抜出管は、流体の流れ、または流体の凝縮による内部の負圧を利用した移送手段を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか一項に11に記載のスラッジ処理装置。
  13. 下端部にかけて側周面を傾斜させた底部を有する沈降分離槽にスラッジを沈降させる工程と、
    前記沈降分離槽の前記下端部に向けて流動化液を噴き当てる流動化液噴出工程と、
    流動化した前記スラッジを上方に抜出すスラッジ抜出工程とを備えることを特徴とするスラッジ処理方法。
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