JP2013008425A - メモリ回路,メモリ装置及びメモリデータの誤り訂正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データメモリセル部3Nでノーマルデータをノーマルカラム部3NU,3NLに分割して記憶し、誤り訂正メモリセル部3Pで前記データに発生した誤りを訂正するための誤り訂正データをパリティカラム部3PU,3PLに分割して記憶し、ロー/カラムデコーダ4は、読み出しアドレスに応じてデータ及び誤り訂正データを同時に読み出す。各ビットに対応するセンスアンプ6には、メモリ制御部12がセレクタ5を制御することでデータと誤り訂正データとを切り替えて入力する。セレクタ5には、ノーマルカラム部3NU,3NLのビットとパリティカラム部3PL,PUのビットとの組み合わせが入力され、センスアンプ6より出力されるデータと誤り訂正データとをデマルチプレクサ7を介してデータバッファ9Nとパリティバッファ9Pとに出力し分ける。
【選択図】図1
Description
出力用データバッファ→訂正データ生成部(誤り訂正データ生成)→
誤り訂正バッファ→誤り訂正データメモリセル部
に至る。したがって、データを書き込む場合と読み出す場合とに使用するバッファが共通化されるので、メモリ装置を小型化することができる。
以下、第1実施例について図1ないし図5を参照して説明する。図1は、メモリ装置の構成を示す機能ブロック図である。データ構成は、一例として、ノーマルデータ(誤り訂正データであるパリティデータと明確に区別するため、エラー訂正(誤り訂正)の対象となるデータを「ノーマルデータ」と称す)8ビット、パリティデータ8ビットの16ビットとするが、パリティデータは例えばハミング符号であり、8ビットデータの上位4ビット、下位4ビットに対応してそれぞれ3ビットが生成されるので実際のパリティデータビット数は「6」である。
メモリセル部3の各行は、入力されたアドレスに応じて、共通のロー/カラムデコーダ4により16ビット毎に書き込み及び読み出しが行われる。そして、読み出された16ビットのデータは、8個のセレクタ(マルチプレクサ)5(7)〜5(0)を介して共通のセンスアンプ6(7)〜6(0)の入力端子に与えられる。
それから、メモリWR信号をハイ(Hi,アクティブ)にして、データバッファ9Nよりノーマルデータを、パリティバッファ9Pよりパリティデータを、メモリWRバス18を介してメモリセル部3に書き込む(ステップS9)。
すると、ノーマルデータ,パリティデータがエラー訂正部10に入力されて、ノーマルデータの上位/下位4ビットにつきそれぞれエラー訂正処理が行われ、処理結果がデータバッファ11に格納される(ステップS5)。そして、メモリ制御部12は、データバッファ11に格納されたノーマルデータを、上位回路に読み出し結果として転送する(ステップS6)。
メモリセル部3に対する16ビット対応の読み出しアドレスが00hであり、メモリセル部3より5A52hが読み出されたとする。バイナリでは、
0101 1010 0101 0010b
となる。SEL信号がローの期間は、上位側の8ビット;ノーマルデータ5Ahがセレクタ5により選択され、センスアンプ6を介してメモリRDバス50に出力され、更にデマルチプレクサ7を介してデータバッファ9Nに格納される。そして、SEL信号がハイの期間は、下位側の8ビット;パリティデータ52hがセレクタ5により選択され、パリティバッファ9Pに格納される。
この場合、ケース1と同じアドレスの同じ16ビットデータを読み出そうとすると、センスアンプ6(1)が故障したため、16ビットデータのうち、センスアンプ6(1)を経由して読み出される2ビットにエラーが発生する(データ値「1」が「0」になる)。
(正常) 0101 1010 0101 0010b
(第1ビット故障) 0101 1000 0101 0000b
すなわち、5850hとなる。したがって、上位側の8ビット;ノーマルデータ58hがデータバッファ9Nに格納され、下位側の8ビット;パリティデータ50hがパリティバッファ9Pに格納されることになる。
ノーマルデータ パリティデータ
エラー訂正部10U 5h 0h(エラー)
エラー訂正部10L 8h(エラー) 5h
すなわち、それぞれのノーマルデータ及びパリティデータの組み合わせでは、エラーが発生しているのは1ビットずつとなる。したがって、エラー訂正部10U,10Lは、それぞれ1ビットエラーを訂正することができ、結果としてデータバッファ11には、<ケース1>と同様に誤りがないノーマルデータ5Ahが格納されることになる。
ケース3は、アドレス0000hにノーマルデータ96hを書き込む場合を示している。データバッファ11にノーマルデータ96hが格納されると、パリティ生成部16によりパリティデータ34hが生成される。すなわち、パリティ生成部16Uにおいてパリティデータ4h,パリティ生成部16Lにおいてパリティデータ3hが生成される。すると、ノーマルデータ96h,パリティデータ34hがそれぞれデータバッファ9N,パリティバッファ9Pに格納される。そして、メモリWR信号が出力されるタイミングで、メモリセル部3に16ビットデータ9634hが書き込まれる。
図6は第2実施例であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例のメモリ装置22では、メモリセル部3において、パリティメモリセル部3Pにおける上位側,下位側の配置が、第1実施例とは逆になっている。すなわち、データメモリセル部3Nと同様に、パリティカラム部3PU,パリティカラム部3PLの順(上位側,下位側データビット列部,及び上位側,下位側誤り訂正ビット列部の順)で配置されている。尚、RDバス19及び20の図示は省略している。
図7ないし図9は第3実施例であり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。第3実施例のメモリ装置31において、メモリ回路32及びメモリセル部33は一般的な構成であり、メモリセル部33のバスサイズは8ビット(1ワード)となっている。したがって、セレクタ5は削除されている。そして、メモリセル部33においては、ノーマルデータとパリティデータとが1アドレスずつ交互に配置されており、ノーマルデータ(アドレスn)に対応するパリティデータ(アドレスn+1)の4ビット列の配置は、上位,下位が逆に配置されている。
メモリセル部33に入力される読み出しアドレスが00hであり、ロー/カラムデコーダ35に入力されるSEL信号がローの期間は、メモリセル部33からアドレス00hのノーマルデータ5Ahが読み出されたとする。バイナリでは、
0101 1010b
となる。すると、ノーマルデータ5Ahは、センスアンプ6を介してメモリRDバス20に出力され、更にデマルチプレクサ7を介してデータバッファ9Nに格納される。続いて、読み出しアドレスが00hのままでSEL信号がハイになると、アドレス0001hのパリティデータ52hが読み出され、パリティバッファ9Pに格納される。
この場合、ケース1と同じアドレスの同じノーマルデータを読み出そうとすると、センスアンプ6(1)の故障により第1ビットにエラーが発生する。
(正常) 0101 1010b
(第1ビット故障) 0101 1000b
すなわち、ノーマルデータ58hがデータバッファ9Nに格納される。続いて読み出されるアドレス0001hのパリティデータは、
(正常) 0101 0010b
(第1ビット故障) 0101 0000b
となり、パリティデータ50hがパリティバッファ9Pに格納されることになる。
ケース3は、アドレス0000hにノーマルデータ96hを書き込む場合であるが、この時は、パリティ生成部16によりパリティデータ34hが生成され、メモリWR信号がアクティブとなり且つSEL信号がローレベルの期間に、メモリセル部33のアドレス0000hにノーマルデータ96hが書き込まれ(ステップS10)、SEL信号がハイレベルに切り替わると、アドレス0001hにパリティデータ34hが書き込まれる(ステップS11)。
図10は第4実施例であり、第3実施例と異なる部分について説明する。第4実施例は、第3実施例のメモリセル部33において、ノーマルデータの4ビット列及びパリティデータの4ビット列を配置する際のバリエーションを示す。尚、図中の「A」は例えば上位側,「B」は下位側の4ビット列を示す。(a)は、各アドレスの上位側4ビットに、ノーマルデータを(1A),(1B),(2A),(2B),…の順で配置し、各アドレスの下位側4ビットに、パリティデータを(1A),(1B),(2A),(2B),…の順で配置する。
図11は第5実施例である。図11は、メモリセル部が第1実施例のように16ビットサイズであり、且つノーマルデータが16ビット(2バイト;1ワード)構成である場合の配置例を示す。16ビットのノーマルデータを、8ビット列で上位,下位に分けるとする。8ビットのノーマルデータについてエラー訂正を行うには、パリティデータが4ビット(m=4)あれば良い。したがって、16ビットのノーマルデータに対してパリティデータが8ビットあれば良い。
図12は第6実施例である。第6実施例は、第5実施例と同様にノーマルデータが16ビット(2バイト)構成である場合について、第1実施例と同様に各4ビット列について3ビットのパリティデータを割り当てる。(a)の場合、アドレス0000hにノーマルデータが(4),(3),(2),(1)の順で配置され、アドレス0002hにパリティデータが(3),(4),(1),(2)の順で配置されている。
図13は第7実施例である。図13は、メモリセル部が32ビットサイズであり、且つノーマルデータが32ビット(4バイト;1ワード)構成である場合の配置例を示す。尚、図示はしないが、センスアンプは16ビット分配置されており、読み出しは16ビットずつ切り替えて行うものとする。この場合、32ビットのノーマルデータを、16ビット列で上位,下位に分ける。16ビットのノーマルデータについてエラー訂正を行うには、パリティデータが5ビット(m=5)あれば良い。そして、図13では、アドレス0000h〜0008hには、ノーマルデータ(1)〜(6)が配置されており、アドレス000Chには、上記ノーマルデータ(1)〜(6)に対応する各5ビットのパリティデータ(1)〜(6)が配置されている。その配置順は、上位側より(5),(3),(1),(6),(4),(2)となっている。
以上のように第6実施例によれば、ノーマルデータのサイズが32ビットである場合についても同様の効果が得られる。
誤り訂正符号は、ハミング符号に限ることはない。
ノーマルデータのサイズは、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
書き込み用と読み出し用とで、バッファを個別に設けても良い。
第3実施例において、ノーマルデータとパリティデータとをそれぞれ独立したリードサイクルで読み出しても良い。
データバッファに格納されたデータと、誤り訂正バッファに格納されたデータとを、外部より直接読み出すためのデータパスは、必要に応じて設ければ良い。
ノーマルデータを何ビットのビット列に分割し、それに対して何ビットのパリティデータを割り当てるかは、m≦kを維持する範囲で適宜設定すれば良い。
Claims (11)
- データが、複数のデータビット列部に分割されて記憶されるデータメモリセル部と、
前記データに発生した誤りを訂正するための誤り訂正データが、前記複数のデータビット列部にそれぞれ対応する複数の誤り訂正ビット列部に分割されて記憶される誤り訂正メモリセル部と、
読み出しアドレスに応じて、前記データメモリセル部と前記誤り訂正メモリセル部とから、前記データ及び前記誤り訂正データを同時に読み出すように共通化されたロー/カラムデコーダと、
前記各メモリセル部から、前記データ及び前記誤り訂正データを読み出す際に使用され、前記データのビット数と同じ数だけ設けられているセンスアンプと、
制御信号に応じて、前記データと前記誤り訂正データとを切り替えて、前記センスアンプに入力するためのマルチプレクサと、
制御信号に応じて、前記センスアンプより出力されるデータと誤り訂正データとを、データバッファと誤り訂正バッファとに出力し分けるデマルチプレクサと、
前記マルチプレクサ及び前記デマルチプレクサに、それぞれ制御信号を出力し、前記メモリセル部に対する書き込み及び読み出しを制御する制御部とを備え、
前記マルチプレクサには、任意のデータビット列部に属するビットと、前記データビット列部に対応しない誤り訂正ビット列部に属するビットとの組み合わせが入力されることを特徴とするメモリ回路。 - 前記データビット列部及び前記誤り訂正ビット列部が、それぞれ上位側,下位側の2つに分割されており、
前記データメモリセル部は、上位側,下位側データビット列部の順で配置され、
前記誤り訂正メモリセル部は、下位側,上位側誤り訂正ビット列部の順で配置され、
前記データメモリセル部及び前記誤り訂正メモリセル部の出力ビット線は、前記マルチプレクサの各入力端子に、配置されているビット順でそれぞれ配線されていることを特徴とする請求項1記載のメモリ回路。 - 前記データビット列部及び前記誤り訂正ビット列部が、それぞれ上位側,下位側の2つに分割されており、
前記データメモリセル部は、上位側,下位側データビット列部の順で配置され、
前記誤り訂正メモリセル部は、上位側,下位側誤り訂正ビット列部の順で配置され、
前記データメモリセル部の出力ビット線は、前記マルチプレクサの各入力端子に、配置されているビット順で配線され、
前記誤り訂正メモリセル部の出力ビット線は、前記マルチプレクサの各入力端子に、上位側,下位側の並びを入れ替えたビット順で配線されていることを特徴とする請求項1記載のメモリ回路。 - 請求項1ないし3記載のメモリ回路と、
書き込みデータに基づいて、前記誤り訂正メモリセル部に記憶される誤り訂正データを生成する訂正データ生成部と、
前記データバッファに格納されたデータと、前記誤り訂正バッファに格納されたデータとに基づいて、誤り訂正処理を行う誤り訂正処理部とを備えることを特徴とするメモリ装置。 - 前記データバッファに格納されたデータと、前記誤り訂正バッファに格納されたデータとを、外部より直接読み出すためのデータパスを備えることを特徴とする請求項4記載のメモリ装置。
- 前記誤り訂正処理部によって誤り訂正されたデータを、外部に出力するための出力用データバッファを備え、
前記出力用データバッファの入力側バスには、データの書き込み用バスが接続され、
前記出力用データバッファの出力側バスは、前記データバッファの入力バスに接続されていると共に、前記訂正データ生成部の入力バスにゲートを介して接続され、
前記訂正データ生成部の出力バスは、前記誤り訂正バッファの入力バスにゲートを介して接続されており、
前記制御部は、データの書き込み及び読み出しに応じて、前記各ゲートのイネーブル制御を行うことを特徴とする請求項4又は5記載のメモリ装置。 - データを、複数のデータビット列部に分割すると共に、前記データに発生した誤りを訂正するための誤り訂正データを、前記複数のデータビット列部にそれぞれ対応する複数の誤り訂正ビット列部に分割し、
任意のデータビット列部と、当該データビット列部に対応する誤り訂正ビット列部とを、カラム側の位置が異なるように配置すると共に、任意のデータビット列部と、当該データビット列部に対応する誤り訂正ビット列部とを異なるアドレスに配置したメモリセル部と、
前記メモリセル部からデータ及び誤り訂正データを読み出すと、任意のデータビット列部に対応する誤り訂正ビット列部を用いて誤り訂正処理を行う誤り訂正処理部と、
前記データの読み出しアドレスが与えられると、前記メモリセル部より前記データと前記データに対応する誤り訂正データとを連続して読み出す読み出し制御部とを備えたことを特徴とするメモリ装置。 - データを、複数のデータビット列部に分割すると共に、前記データに発生した誤りを訂正するための誤り訂正データを、前記複数のデータビット列部にそれぞれ対応する複数の誤り訂正ビット列部に分割し、
メモリセル部において、任意のデータビット列部と、当該データビット列部に対応する誤り訂正ビット列部とを、カラム側の位置が異なるように配置し、
前記メモリセル部からデータ及び誤り訂正データを読み出した後に、任意のデータビット列部に対応する誤り訂正ビット列部を用いて誤り訂正処理を行うことを特徴とするメモリデータの誤り訂正方法。 - 任意のデータビット列部と、当該データビット列部に対応する誤り訂正ビット列部とを異なるアドレスに配置することを特徴とする請求項8記載のメモリデータの誤り訂正方法。
- 1ワードのデータを構成するデータビット列部を同じアドレスに配置し、当該データビット列部に対応する誤り訂正ビット列部を同じアドレスに配置することを特徴とする請求項9記載のメモリデータの誤り訂正方法。
- 任意のデータビット列部と、当該データビット列部に対応する誤り訂正ビット列部とを同じアドレスに配置することを特徴とする請求項8記載のメモリデータの誤り訂正方法。
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