JPH10334697A - 半導体記憶装置およびその誤り訂正方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその誤り訂正方法

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JPH10334697A
JPH10334697A JP9139009A JP13900997A JPH10334697A JP H10334697 A JPH10334697 A JP H10334697A JP 9139009 A JP9139009 A JP 9139009A JP 13900997 A JP13900997 A JP 13900997A JP H10334697 A JPH10334697 A JP H10334697A
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memory
error
circuit
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JP9139009A
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Hiromi Nobukata
浩美 信方
Masabumi Endo
正文 遠藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模や処理時間の増大を招くことなく簡単
に、しかも確実に多値メモリのビットエラー訂正を行
う。 【解決手段】データ有りの記憶ビットが偶数であるか奇
数であるかによって異なる値の誤り訂正符号を生成する
第1及び第2のパリティ生成回路5と、第1のパリティ
生成回路に対して、隣接するメモリセル間で所定順位で
異なる記憶ビットを示す第1の誤り検出信号を出力し、
第2のパリティ生成回路に対して、第1の誤り検出信号
と記憶ビットが一つのみ共通する第2の誤り検出信号を
出力し、これら誤り検出信号を当該共通な記憶ビットが
ブロック内で一意で定まるように変更する制御回路6
と、読出し時と書込み時の誤り訂正符号が一致するか否
かを調べ、不一致のときは前記共通な記憶ビットをとる
メモリセル内のデータをビット反転するエラー訂正回路
5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる多値メモ
リに好適なビットエラーの訂正方法、および当該ビット
エラーの訂正方法の実施手段を回路的に具備する半導体
記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリを多値化して1メモリセル
に複数ビットを記憶する場合、メモリトランジスタのゲ
ート閾値電圧Vthの個々の分布幅が狭くなることから、
データの書き込み時あるいは読み出し時にビットエラー
が発生しやすい。このため、多値メモリでは、その信頼
性の面からビットエラー訂正の技術が不可欠なものとな
り、種々なビットエラー訂正方式の半導体メモリへの適
用が検討されている。
【0003】たとえば、既に適用が試みられたビットエ
ラーの訂正方式として、代表的なものではハミング符号
による方式(1ビット訂正)が知られている。また、多
値メモリのビットエラー訂正への適用が可能な他のビッ
トエラー訂正方式としては、ハミング符号を拡張して2
ビット訂正が可能なBCH符号方式を挙げることができ
る。
【0004】ハミング符号による方式は、所定ビット数
のデータ単位に対して、ビットの組み合わせを変えた複
数の排他的論理和(パリティ)を生成し、これをエラー
訂正用セルに記憶させておき、データ読み出し時に、新
たに生成したパリティと読み出したパリティをビットご
とに比較し、その比較結果(シンドローム)から誤り位
置を判断するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
ビットエラーの訂正方式では、メモリの容量増加にとも
ない訂正するデータ単位を大きくすると、パリティの種
類が増えて訂正符号の論理計算が複雑になり、実現する
ための回路の規模が大きいものとなってしまう。また訂
正するデータ単位の規模をそのままとすると、メモリの
容量増加にともない論理計算の繰り返し回数が増大す
る。このため、何れの場合もビットエラー訂正のための
処理時間が長くなってしまう。また、パリティの種類が
増える前者の方法では、メモリの冗長度(メモリアレイ
の全ビット数に対する冗長ビット数の割合)が増大す
る。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、ビットエラー訂正のための回路規模や処理時間の増
大を招くことなく簡単に多値メモリのビットエラー訂正
を行う方法、およびこの方法を回路的に実現した手段を
有する半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上記目的を達成するために、本発明者は、
多値メモリのビットエラー訂正について種々検討し、そ
の検討のなかで、メモリアレイを幾つかに分割した比較
的小さな領域では、ビットエラーを起こしたメモリセル
(エラーメモリセル)が1つだけ小さい確率でランダム
に発生する場合が殆どであるという統計を得た。たとえ
ば、NAND型あるいはAND型のフラッシュメモリで
は、データの書き込み及び読み出しをメモリブロックと
称されるメモリアレイの構成単位ごとに行うが、このメ
モリブロック内では、2個以上のメモリセルが同時にビ
ットエラーを起こす確率は、1個のメモリセルがビット
エラーを起こす確率に比べ遥かに(数桁)小さい。した
がって、多値メモリに対しては、メモリブロック内で1
個のメモリセルのエラー訂正でも十分であることが判っ
た。本発明は、このビットエラーの発生確率の態様を踏
まえて、メモリブロック内でメモリセル1個についてエ
ラー訂正を簡便に行うことを前提とするものである。
【0008】本発明は、メモリアレイの構成単位とし
て、それぞれ3以上の記憶レベルをとることが可能な複
数のセルからなるメモリブロックを有し、前記メモリブ
ロック内の前記複数のセルとして、レベルに変換された
複数ビットのデータを記憶する複数のメモリセルと、誤
り訂正符号を記憶する複数のエラー訂正用セルとを有す
る半導体記憶装置に適用される。これらセル内の記憶ビ
ット数は予め決められ、例えば、4値の記憶レベルに対
し記憶ビット数は2であり、一般に、セル当たりの記憶
ビット数がNの記憶レベル値の数は2のN乗となる。本
発明に係る半導体記憶装置は、第1のパリティ生成回
路、第2のパリティ生成回路、制御回路およびエラー訂
正回路を有する。
【0009】第1のパリティ生成回路および第2のパリ
ティ生成回路は、それぞれの符号が前記メモリセルごと
の所定の記憶ビットを示し、当該所定の記憶ビットに前
記データを有するか否かに応じて異なる値をとる2進化
符号列をそれぞれ入力し、入力した2進化符号列にもと
づいてデータ有りの記憶ビット数が偶数であるか奇数で
あるかによって異なる値の前記誤り訂正符号をそれぞれ
生成する。
【0010】制御回路は、前記第1のパリティ生成回路
に対して、前記メモリブロック内において隣接するメモ
リセル間で所定順位で異なる記憶ビットを示す前記2進
化符号列からなる第1の誤り検出信号を出力し、前記第
2のパリティ生成回路に対して、前記第1の誤り検出信
号と前記記憶ビットが一つのみ共通する前記2進化符号
列からなる第2の誤り検出信号を出力し、前記メモリブ
ロック内の全ての記憶ビットに対し当該第1および第2
の誤り検出信号に共通な記憶ビットが一意で定まるよう
に、前記第1および第2のパリティ生成回路に出力され
ている前記第1および第2の誤り検出信号を適宜変更す
る。
【0011】エラー訂正回路は、前記エラー訂正用セル
に記憶されている前記誤り訂正符号が読み出されたとき
に、当該読み出された誤り訂正符号が書き込み時の前記
誤り訂正符号に一致するか否かを調べ、不一致のとき
は、前記第1および第2の誤り検出信号に共通な前記記
憶ビットのメモリセル内データをビット反転する。
【0012】前記エラー訂正回路は、読み出しデータを
出力する出力回路とは別に設けてもよいが、出力回路内
に設けることができる。この場合、エラー訂正回路は、
前記読み出された誤り訂正符号が書き込み時の前記誤り
訂正符号に一致するか否かを調べ、不一致のときは順次
送られてくる読み出しデータを前記ビット反転して順次
出力するように構成できる。
【0013】前記第2の誤り検出信号は、好ましくは、
行方向または列方向の何れかに隣接するメモリセル間で
同じ前記記憶ビットを示す前記2進化符号列、或いは前
記メモリブロック内において前記第1の誤り検出信号と
異なる方向で隣接するメモリセル間で所定順位で異なる
記憶ビットを示す前記2進化符号列からなる。
【0014】前記第1のパリティ生成回路および第2の
パリティ生成回路は、好ましくは、それぞれ2進化符号
が入力され排他的論理和(XOR)の符号間演算結果を
出力する複数のXOR回路から構成される。また、前記
エラー訂正回路は、好ましくは、一方の入力が前記第1
のパリティ生成回路の出力に接続され、他方の入力に前
記エラー訂正用セルから読み出された所定の前記誤り訂
正符号が入力される第1のXOR回路と、一方の入力が
前記第2のパリティ生成回路の出力に接続され、他方の
入力に前記エラー訂正用セルから読み出された所定の前
記誤り訂正符号が入力される第2のXOR回路と、入力
が前記第1および第2のXOR回路の出力に接続されて
いるAND回路と、一方の入力に前記AND回路の出力
が接続され、他方の入力に前記メモリセルから読み出さ
れた所定のデータが入力される第3のXOR回路とから
構成される。
【0015】本発明に係る半導体記憶装置の誤り訂正方
法は、半導体記憶装置のメモリアレイの構成単位とし
て、それぞれ3以上の記憶レベルに変換されたデータを
複数ビットで記憶可能な複数のメモリセルおよびエラー
訂正用セルからなるメモリブロックについて、そのメモ
リセル内に記憶されているデータの誤りを、前記エラー
訂正用セルに記憶され読み出された誤り訂正符号を用い
て訂正する半導体記憶装置の誤り訂正方法であって、そ
れぞれの符号が前記メモリブロック内において隣接する
メモリセル間で所定順位で異なるメモリセルごとの記憶
ビットを示し、当該記憶ビットに前記データを有するか
否かに応じて異なる値をとる2進化符号列からなる第1
の誤り検出信号を生成し、それぞれの符号が前記メモリ
ブロック内のメモリセルごとの所定の記憶ビットを示
し、前記第1の誤り検出信号と前記記憶ビットが一つの
み共通する前記2進化符号列からなる第2の誤り検出信
号を生成し、生成した第1および第2の誤り検出信号か
ら、データ有りの記憶ビット数が偶数であるか奇数であ
るかによって異なる値の前記誤り訂正符号を生成し、当
該誤り訂正符号の生成を、前記メモリブロック内の全て
の記憶ビットに対し前記第1および第2の誤り検出信号
に共通な記憶ビットが一意で定まるように、前記第1お
よび第2の誤り検出信号を適宜変更しながら繰り返し行
い、生成した全ての誤り訂正符号を前記エラー訂正用セ
ルに書き込んだ後、データ読み出し時には、エラー訂正
用セルに記憶されている誤り訂正符号を読み出して、当
該読み出した誤り訂正符号が書き込み前の前記誤り訂正
符号に一致するか否かを調べ、不一致のときは、前記第
1および第2の誤り検出信号に共通な前記記憶ビットの
メモリセル内データをビット反転する。また、前記ビッ
ト反転後、同一メモリセル内の他の記憶ビットについて
前記誤り訂正符号の一致を調べ、不一致があるときは当
該不一致がある他の記憶ビットのデータ全てをビット反
転する。
【0016】本発明の半導体記憶装置およびその誤り訂
正方法では、エラー訂正用セルに記憶される誤り訂正符
号が、2種類の誤り検出信号(2進化符号列)に対し排
他的論理和の論理演算を行うことにより求められること
から、パリティ生成回路の構成が簡素である。この2種
類の誤り検出信号は、必ず共通な一の記憶ビットを示す
符号を含むことからエラーが記憶レベルで特定される。
また、2種類の誤り検出信号(2進化符号列)は、その
少なくとも一方の各符号が示す記憶ビットが必ず隣接す
るメモリセル間で選択されている。このため、パリティ
の不一致でエラーを検出する際、まず、一通り全てのメ
モリセルについて何れかの記憶ビットでのパリティが一
致するかが調べられ、一度調べた記憶ビットを重複して
調べないように、全てのメモリセルについてのパリティ
一致が何サイクルか繰り返し調べられる。このようなパ
リティ一致判定は、メモリブロック内で単一セルでのエ
ラー発生を前提とし、同一メモリセル内で複数の記憶ビ
ットがエラーしやすいといった多値メモリのエラー検索
に適している。なぜなら、この方法は、比較的に早い段
階でパリティの不一致があるセルを特定でき、その後は
エラー確率が高い同一セル内の他の記憶ビットについて
パリティ一致を調べるといった効率的な方法が採用でき
るからである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体記憶装
置およびその誤り訂正方法を、ブロック単位でデータの
書き込み及び読み出しを行うフラッシュメモリを例とし
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この
フラッシュメモリの概略構成を示すブロック図である。
図1中、符号1はビット線とワード線に接続されたメモ
リトランジスタを行列状に多数配置されてなるNAND
型(又はAND型)のメモリアレイ、2はローデコーダ
を示す。
【0018】本発明の半導体記憶装置は、各メモリトラ
ンジスタが3値以上の記憶レベルを有する多値メモリで
ある。本発明では記憶レベルが3値以上であれば何値あ
ってもよいが、以下では、説明の便宜上、例えばメモリ
トランジスタの電荷蓄積量を段階的に変えることによ
り、図2に示すように、ゲート閾値電圧Vthが離散的な
16の記憶レベルM0,M1,…, M15をとることが可能
で、このため各メモリトランジスタに4ビットの情報が
記憶できるものとする。
【0019】また、本例のフラッシュメモリは、データ
の書き込みおよび読み出しがメモリアレイ1の構成単位
であるメモリブロック(不図示)ごとに行われるもので
ある。たとえば、メモリブロックをワード線単位とすれ
ば、データの書き込みおよび読み出しは、選択するワー
ド線に連なるメモリトランジスタに対して一括に、いわ
ゆるページ単位で行う構成とする。各メモリブロック
は、特に図示しないが、データを記憶する通常のメモリ
セルと、ブロック内のメモリセル数に応じて所定の割合
で具備する冗長セルとして、誤り訂正符号を記憶するエ
ラー訂正用セルとから構成される。
【0020】本実施形態のフラッシュメモリは、メモリ
ブロックにデータを一括して書き込み、或いはメモリブ
ロックから一括してデータを読み出す際のバッファとし
て、一時記憶メモリ3を有する。一時記憶メモリ3の容
量値は、メモリトランジスタの記憶レベル数およびメモ
リブロックの大きさに応じて予め決められている。具体
的には、ページ単位でセル当たり16レベルのデータを
書き込み又は読み出しを行う本例の場合、各ビット線ご
とに4個の記憶素子(例えばフリップフロップ)が接続
されて一時記憶メモリ3が構成されている。これは、前
記したように、4ビットの記憶データが16レベルの電
圧に変換されて1メモリセル内に記憶されることに対応
したものである。また、一時記憶メモリ3には、書き込
むデータ或いは読み出したデータを格納すべき一時記憶
メモリ3内の番地を選択する転送選択回路4が接続され
ている。
【0021】本発明の半導体記憶装置では、パリティ生
成回路とエラー訂正回路とを別に設けてもよいが、本例
では、両回路の機能を併せ持つパリティ生成・エラー訂
正回路5が転送選択回路4に接続されている。パリティ
生成・エラー訂正回路5は、4,8,16,…等の所定
ビット数の単位で前記メモリブロック内のメモリセル内
に書き込むべきデータが転送されてきたときに、この転
送データの排他的論理和の演算結果(パリティ)を、前
記メモリブロック内のエラー訂正用セルに書き込むべき
誤り訂正符号として生成するものである。また、このパ
リティ生成・エラー訂正回路5は、エラー訂正用セルか
ら読み出された誤り訂正符号(読出しパリティ)を書き
込み時に生成したパリティ(書込みパリティ)と比較し
て、この結果からメモリセルから読み出されたデータを
訂正して出力させる機能も兼ね備えている。
【0022】本発明の半導体記憶装置は、パリティ生成
・エラー訂正回路5に接続され、そのパリティを生成す
べきデータの組み合わせを適宜変更する制御回路6を有
する。本例の場合、この制御回路6は、エラー訂正時に
読出しパリティと書込みパリティとの比較結果によりデ
ータを適宜訂正しながら出力させる出力制御の機能も合
わせ持つ。さらに、本例の制御回路6は、一時記憶メモ
リ3および転送選択回路4に対しても接続され、一時記
憶メモリ3の所定番地に所定の書込みデータを正しく設
定したり、読み出され一時記憶メモリ3で保持されてい
るデータの出力制御など、エラー訂正全般の制御を広く
行うものである。
【0023】本実施形態のフラッシュメモリでは、パリ
ティ生成・エラー訂正回路5によるエラー訂正時のパリ
ティ比較対象として、先に生成した書込みパリティを一
時的に記憶しておくパリティ保持レジスタ7が、パリテ
ィ生成・エラー訂正回路5と転送選択回路4との間に接
続されている。このパリティ保持レジスタ7は、パリテ
ィ生成・エラー訂正回路5が、エラー訂正時に制御手段
6の制御を受けて書込みパリティと同じパリティを再度
生成する手順をとる場合等にあっては、省略してもよ
い。
【0024】図3は、パリティ生成・エラー訂正回路5
の構成を具体的に例示する回路図である。このパリティ
生成・エラー訂正回路5は、第1のパリティ生成回路
8、第2のパリティ生成回路9、およびエラー訂正回路
10とから構成されている。
【0025】第1のパリティ生成回路8は、所定ビット
数n(例えば、n=4)の第1の誤り検出信号から各ビ
ットの排他的論理和(XOR)を求める回路であり、
(n−1)個のXOR回路から構成されている。具体的
に第1のパリティ生成回路8は、第1の誤り検出信号を
2ビットずつ入力する初段のXOR回路11a,11b
と、入力に初段のXOR回路11a,11bの出力が接
続された2段目のXOR回路11cとから構成されてい
る。
【0026】同様に、第2のパリティ生成回路9は、所
定ビット数m(例えば、m=8)の第2の誤り検出信号
から各ビットの排他的論理和を求める回路であり、(m
−1)個のXOR回路から構成されている。具体的に第
2のパリティ生成回路9は、第2の誤り検出信号を2ビ
ットずつ入力する初段のXOR回路11d〜11gと、
入力に初段のXOR回路11d〜11gの出力が対をな
して接続された2段目のXOR回路11h,11iと、
入力に2段目のXOR回路11h,11iの出力が接続
された3段目のXOR回路11jとから構成されてい
る。
【0027】第1のパリティ生成回路8に入力される第
1の誤り検出信号、及び第2のパリティ生成回路9に入
力される第2の誤り検出信号を構成する各符号は、その
各ビットがメモリブロック内のメモリセルごとの何れか
の記憶ビットを示すものであり、当該記憶ビットにデー
タが存在するときは“1”を、当該記憶ビットにデータ
が存在しないときは“0”の値をとる。この第1および
第2の誤り検出信号について、その各ビットが示す記憶
ビットのメモリブロック内における組み合せは、前記し
た制御回路6により制御される。
【0028】エラー訂正回路10は、3つのXOR回路
11k,11m,11nと、AND回路12とから構成
されている。XOR回路11kは、その一方の入力が第
1のパリティ生成回路8の出力に接続され、他方の入力
が読出しパリティを入力可能に前記転送選択回路4に接
続されている。同様に、XOR回路11mは、その一方
の入力が第2のパリティ生成回路9の出力に接続され、
他方の入力が読出しパリティを入力可能に前記転送選択
回路4に接続されている。AND回路12は、その入力
に2つのXOR回路11k及び11mの出力が接続され
ている。XOR回路11nは、その一方の入力にAND
回路12の出力が接続され、他の入力が読出しデータを
入力可能に前記転送選択回路4に接続されている。この
XOR回路11k及び11mに入力される読出しパリテ
ィ、AND回路12に入力される読出しデータの組み合
わせは、前記した制御回路6が転送選択回路4を制御す
ることにより決められる。
【0029】つぎに、制御回路6に制御されて図3の回
路に入力される第1および第2の誤り検出信号を構成す
る誤り訂正符号(パリティ)と訂正対象(データ)の対
応関係、及び本発明におけるビット誤りの検出と訂正手
法について述べる。図4は、本発明におけるビット誤り
の検出と訂正手法の原理を示すために、極く小さなメモ
リブロックを想定し、これをメモリセル8個と、エラー
訂正用セル4個で示す図である。
【0030】この図4内のメモリブロックは、各メモリ
セルの記憶ビットを連続した4枡に展開し、図2の16
の記憶レベルM0 〜M15にデータが存在する否かに応じ
て異なる値をとる符号(a0 〜a3 ,b0 〜b3 ,…)
を各枡内に表示したものである。枡内に表示された各符
号は、各記憶ビットを示し、当該記憶ビットにデータが
存在するときは“1”を、存在しないときは“0”の値
をとる。具体的に、メモリセルAはa0 〜a3 の4記憶
ビットで示されている。同様に、メモリセルBはb0 〜
b3 、メモリセルCはc0 〜c3 、メモリセルDはd0
〜d3 、メモリセルEはe0 〜e3 、メモリセルFはf
0 〜f3 、メモリセルGはg0 〜g3 、メモリセルHは
h0 〜h3 でそれぞれ示されている。
【0031】この表記の仕方はエラー訂正用セルについ
ても同様で、この場合の各枡(記憶ビット)を表示する
符号は、誤り訂正符号であり、その記憶ビットに誤り訂
正符号が存在するときは“1”を、存在しないときは
“0”の値をとる。具体的に、エラー訂正用セルXaは
x0 〜x3 、エラー訂正用セルXbはx4〜x7 、エラ
ー訂正用セルXcはx8 〜x11、エラー訂正用セルYは
y0 〜y3と、それぞれ4記憶ビットで示されている。
【0032】エラー訂正用セルXa〜Xcは、メモリセ
ルごとに記憶ビットを斜め方向(図中の破線矢印方向)
に検索したものであり、その各ビットの数値(誤り訂正
符号)x0 〜x11は、次式で示す如く、検索した全記憶
ビットの表示符号について排他的論理和(パリティ)を
とることにより生成される。具体的には、図3の第1の
パリティ生成回路8に第1の誤り検出信号を入力するこ
とにより生成される。
【0033】
【数1】 x0 =a0 *0 *0 *0, x1 =b0 *a1 *0 *0, x2 =c0 *b1 *a2 *0, x3 =d0 *c1 *b2 *a3 , x4 =e0 *d1 *c2 *b3 , x5 =f0 *e1 *d2 *c3 , x6 =g0 *f1 *e2 *d3 , x7 =h0 *g1 *f2 *e3 , x8 =0 *h1 *g2 *f3 , x9 =0 *0 *h2 *g3 , x10=0 *0 *0 *h3 ,(x11=0 *0 *0 *0 ) これらの式で、“*”は排他的論理和の演算子であり、
図4で検索路に記憶ビットが存在しないときは排他的論
理和の演算結果に影響を与えない“0”を代入してい
る。
【0034】これに対し、エラー訂正用セルYは、メモ
リセルごとに記憶ビットを横方向(図中の実線矢印方
向)に検索したものであり、その各ビットの数値(誤り
訂正符号)Y0 〜Y3 は、次式で示す如く、検索した全
記憶ビットの排他的論理和(パリティ)をとることによ
り生成される。具体的には、図3の第2のパリティ生成
回路9に第2の誤り検出信号を入力することにより生成
される。
【0035】
【数2】 y0 =a0 *b0 *c0 *e0 *f0 *g0 *h0 y1 =a1 *b1 *c1 *e1 *f1 *g1 *h1 y2 =a2 *b2 *c2 *e2 *f2 *g2 *h2 y3 =a3 *b3 *c3 *e3 *f3 *g3 *h3 これらの式で、“*”は排他的論理和の演算子である。
【0036】このようにエラー訂正用セルに書き込まれ
る誤り訂正符号x0 〜x11,y0 〜y3 は、メモリセル
ごとの所定の記憶ビット(データの有無を示す符号)を
所定の検索順にとり記憶ビット間でパリティをとったも
のであることから、検索路内でデータを保持している記
憶ビットの数が偶数あるか奇数あるかによって値を異に
する。すなわち、データ保持の記憶ビット(“1”で表
示)の数が偶数のときはパリティ結果が“0”をとり、
データ保持の記憶ビット数が奇数の時はパリティ結果が
“1”をとる。したがって、書き込み前のパリティ(書
込みパリティ)と読出し後の(読出しパリティ)との一
致を調べ、もし不一致なら当該検索路内にビット誤りが
1つ発生していると判断できる。なお、不一致のときは
3つのビット誤りが発生、一致のときは2つのビット誤
りが発生といった具合に他の態様のビット誤りも想定し
得るが、本発明ではメモリブロック内で単一セルについ
てビット誤りが発生することを前提としていることか
ら、このような他の態様のビット誤りは考慮する必要が
ない。
【0037】また、この誤り訂正符号x0 〜x11,y0
〜y3 の生成に用いられる第1および第2の誤り検出信
号は、異なる方向で記憶ビットの検索を行い、しかも各
符号間で互いに共通な記憶ビットを1つしかとらない。
このため、第1および第2の誤り検索信号それぞれに何
れか一の符号でパリティ不一致があると、このパリティ
不一致がある誤り訂正符号を生成する際の検索路に共通
な記憶ビットが、ビット反転して誤って読み出されたも
のと判定することができる。なお、第1および第2の誤
り検出信号により生成された何れか一方の誤り訂正符号
にパリティ不一致があり他方にないときは、当該一方の
誤り訂正符号自身のビット誤りであると判断できる。
【0038】このようにして、ビット誤りがある記憶ビ
ットを特定できるので、特定した記憶ビットのメモリセ
ルデータをビット反転すれば容易にエラー訂正を行うこ
とが可能である。
【0039】つぎに、ビット反転を行う方法を一例挙げ
て説明する。以上の説明から明らかなように、第1およ
び第2の誤り検出信号を構成する記憶ビットと誤り訂正
符号(x,y)とは、次式に示す如く、1対1で対応す
る。
【数3】 a0: (x0,y0),a1: (x1,y1),a2: (x2,y2),a3: (x3,y3), b0: (x1,y0),b1: (x2,y1),b2: (x3,y2),b3: (x4,y3), c0: (x2,y0),c1: (x3,y1),c2: (x4,y2),c3: (x5,y3), d0: (x3,y0),d1: (x4,y1),d2: (x5,y2),d3: (x6,y3), e0: (x4,y0),e1: (x5,y1),e2: (x6,y2),e3: (x7,y3), f0: (x5,y0),f1: (x6,y1),f2: (x7,y2),f3: (x8,y3), g0: (x6,y0),g1: (x7,y1),g2: (x8,y2),g3: (x9,y3), h0: (x7,y0),h1: (x8,y1),h2: (x9,y2),h3: (x10, y3)
【0040】この関係を一般化すると、行がi番目で列
がj番目のセルの記憶ビットデータMijは、誤り訂正符
号(xi+j ,yi )に対応する。
【0041】いま、第1の誤り検出信号にもとずくパリ
ティと、第2の誤り検出信号にもとづくパリティとが書
込み時と読出し時でともに不一致となる変数Sを考え
る。書込み時のパリティデータをx(=x0 〜x10),
y(=y0 〜y3 )、これをそれぞれ読み出した時のパ
リティデータをX(=X0 〜X10), Y(Y0 〜Y3 )
とすれば、この変数Sは、次式の如く、第1および第2
の誤り検出信号にもとずく場合の間で、書込みパリティ
と読出しパリティが不一致のとき“1”となる論理(排
他的論理和)同士の積をとることにより達成される。
【数4】S=(x*X)・(y*Y)
【0042】さらに、排他的論理和は、その一方の入力
が“1”のとき他方の入力を反転する性質がある。した
がって、読出し後の記憶ビットデータをMijとすれば、
そのエラー時にビット反転される訂正後の記憶ビットデ
ータZijは、次式により求めることができる。
【数5】 Zij= Sij*Mij ={ ((xi+j)* (Xi+j)) ・ ((yi+j)* (Yi+j)) }*Mij
【0043】この数式をロジック回路で実現したのが図
3の回路であり、図3は、第1の誤り検出信号(a3,b
2,c1,d0 )、第2の誤り検出信号(a0,b0,c0,d0,
e0,f0,g0,h0 )から生成される誤り訂正符号 (x3,
y0)を読み出し、これにもとづいてセルビットデータd
0 を訂正して出力する場合を示している。同様な回路で
d1,d2,d3 を同時に誤り訂正することにより、エラー
セルDのデータを完全に訂正することができる。
【0044】なお、図4は当該誤り訂正方法の一例を示
すに過ぎない。本発明の誤り訂正方法が適用可能なメモ
リブロックの大きさ、セル数および配置に限定はなく、
例えば図4のメモリセルA〜Hは横一列に並べただけで
あったが、更に横長くすることは勿論、縦方向にも複数
のメモリセル段を配置してもよい。むしろ、記憶ビット
で展開したメモリブロックが正方形に近いほうがメモリ
セルに対するエラー訂正用セル数が少なく、冗長率が小
さくて済むことから好ましい。また、第1および第2の
誤り検出信号については、その少なくとも一方の検索信
号が隣接するメモリセル間で所定順位で記憶ビットを変
更するものであればよい。例えば図4の例では、第1の
誤り検出信号が当該一方の検索信号に該当し、隣接する
メモリセル間でA→B→…→Hのアドレス順で記憶ビッ
トを変更しているが、この順位は、繰り返したときに一
定でありさえすればよい。
【0045】図5は、第1および第2の誤り検出信号の
検索方向の他の例を示すメモリブロックの記憶ビットに
よる展開図である。この図5の例では、第1の誤り検出
信号と同様に、第2の誤り検出信号についても隣接する
メモリセル間で所定順位で記憶ビットを変更させてい
る。
【0046】最後に、本発明の半導体記憶装置のビット
誤り訂正動作について、図1に示す構成のフラッシュメ
モリにおいて図4のエラー検索を行う場合を例に説明す
る。
【0047】まず、図1のパリティ生成・エラー訂正回
路5に、データが例えば4,8,16,…ビット単位で
送られてくると、制御回路6によって図3の第1および
第2のパリティ生成回路8,9の入力信号(第1および
第2の誤り検出信号)が順次変更されて、第1のパリテ
ィ生成回路8からは誤り訂正符号列(x0,…x11)が出
力され、第2のパリティ生成回路9からは他の誤り訂正
符号列(y0,…y3 )が出力される。これらの誤り訂正
符号列は、入力データとともに転送選択回路4を介して
一時記憶メモリ3内に送られ、記憶される。そして、一
時記憶メモリ3内にメモリブロック分のデータビットが
揃ったところで、その記憶内容が一括してメモリブロッ
ク内の各メモリセルに所定の記憶レベルに書き込まれ
る。
【0048】読出し時には、メモリブロックの記憶内容
が一括して一時記憶メモリ3に読み出され、転送選択回
路4を介してパリティ生成・エラー訂正回路5に送ら
れ、ここで必要に応じてエラー訂正(ビット反転)され
ながら出力される。
【0049】図6は、このエラー訂正をソフトウェアで
実行するときのフローチャート例である。まず、ステッ
プS1において、第1の誤り検出信号から生成される誤
り訂正符号(xi パリティ)を指定する変数i、及び第
2の誤り検出信号から生成される誤り訂正符号(yj パ
リティ)を指定する変数jの初期化(例えば、“0”に
設定)を行う。
【0050】ステップS2では、xjパリティまたはy
iパリティの何れか、例えばyiパリティ(i=0)を
生成する。なお、ここでは読出し時に新たにパリティを
生成する方法を例に説明するが、以下の「パリティ生
成」工程(ステップS2、ステップS7)は、全て図1
のパリティ保持レジスタ7から読み出すことで代替えで
きる。ステップS3では、生成したyiパリティを読み
出したYiパリティと比較し、一致すれば変数iが最終
値か否かの判断(ステップS4)を経て、ステップS5
で変数iをインクリメントする。そして、この変数iの
インクリメントとパリティ生成(ステップS5とステッ
プS2)を、ステップS4で変数iが最終値であると判
断されるまで繰り返す。
【0051】このyj パリティの繰り返し生成の途中
で、ステップS3においてyiパリティの不一致が検出
されると、このときの変数iが記憶され(ステップS
6)、次のステップS7のxjパリティ(j=0)の生
成に処理が移行する。xjパリティの繰り返し生成も、
先のyiパリティの場合と同様であり、yiパリティの
不一致検出(ステップS8)及び変数jが最終値か否か
の判断(ステップS9)を経て、変数jのインクリメン
ト(ステップS10)とxjパリティ生成(ステップS
7)とを、ステップS9で変数jが最終値であると判断
されるまで繰り返す。ここで変数jが最終値の場合、y
パリティにエラーがあったと判断されエラー訂正せずに
処理が終了する。これにより、読出しデータがそのまま
出力されるこことなる。
【0052】xjパリティの繰り返し生成の途中で、ス
テップS8においてxjパリティの不一致が検出される
と、このときの変数jが記憶され(ステップS11)、
次のステップS12で、この変数jと先に記憶しておい
た変数iとからエラーが発生している記憶ビットが特定
される。すなわち、変数jに対応したxパリティと、変
数iに対応したyパリティとが決まるので、この両者の
誤り訂正符号を検索したときに共通な記憶ビットにエラ
ーが発生していると判断することができる。
【0053】つぎのステップS13で、この特定したエ
ラー記憶ビットの内容をビット反転する。たとえば図3
の場合で説明すると、この場合、x3 パリティとy0 パ
リティの双方に不一致があり、ステップS6で「i=
0」が、ステップS11で「j=3」がそれぞれ記憶さ
れている。この場合、エラー訂正回路10内のXOR回
路11kは、その入力信号、即ち読出しパリティX3 と
第1のパリティ生成回路8との出力信号が一致しないの
で、“1”を出力する。同様に、エラー訂正回路10内
のXOR回路11mは、その入力信号、即ち読出しパリ
ティY0 と第2のパリティ生成回路9との出力信号が一
致しないので、“1”を出力する。したがって、次段の
AND回路12の出力が“1”となる。先に述べたよう
に、排他的論理和は一方が“1”のとき他方を反転する
演算であることから、エラー訂正回路10内のXOR回
路11nは、入力されてきた読出しデータd0 をビット
反転させて出力する。なお、この外の場合、即ちxパリ
ティおよびyパリティの少なくとも一方が完全に一致す
る場合は、AND回路12の出力は“0”のままである
ことから、XOR回路11nによるビット反転はされな
いで、読出しデータd0 はそのまま出力される。この図
3のようにして読出しデータがエラー訂正をともなって
出力され、以上のステップをi=3またはj=11にな
るまで繰り返す。
【0054】多値メモリでは、先に述べたように、ブロ
ック内では単一セルにエラーが生じることが殆どで、そ
の一方、あるセルにエラーが生じたときは同じセル内で
複数の記憶レベルが同時にエラーを起こしていることも
多い。なぜなら、蓄積電荷量が変動すると電荷を保持し
ている記憶レベルが遷移するが、通常、この遷移に関与
した両記憶レベルでビットエラーを起こすことが多いか
らである。この特質を考慮して、その後は、特に図示し
ないが、エラーが検出されビット反転された記憶ビット
を含むメモリセル内の他の記憶ビットのパリティ一致検
出を、メモリセルA,B,…, Hごとに順次行う。
【0055】これまでは、説明の便宜上、yパリティ生
成・判定、xパリティ生成・判定を逐次行うとしたが、
これを同時に行ってもよい。この場合、例えば図3の例
においてセルデータD内でエラー検出されたときは、図
3の各回路8〜10の入力信号を図4の記憶ビットd0,
d1,d2 d3 同時にエラー検出が可能に変更(シフト)
しながら、上述したエラー検出とビット反転をメモリセ
ルD内の全ての記憶ビットに対し行う。なお、この4ビ
ットの同時訂正を可能とするには、図3と同様な回路を
4個設ける必要がある。
【0056】本例のフラッシュメモリでは、パリティ生
成回路8,9が、入力信号の符号数に応じた数のXOR
回路で構成され、エラー訂正回路10にいたっては、3
個のXOR回路11k,11m,11nとAND回路1
2のみで構成されていることから、回路構成が簡素であ
るといった利点を有する。なお、制御回路6において、
パリティ生成回路8,9に入力される第1および第2の
誤り検出信号を適宜変更する制御を必要とするが、これ
らの誤り検出信号は、メモリセル間で記憶ビットがメモ
リセルの番地順に一方方向に順送りされて規則的に変化
する。したがって、一般に、このような規則的に変更す
る信号の生成は比較的に容易であり、制御回路6の回路
的な負担も小さくて済む。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るエラー訂正方法は、半導体
メモリのランダムエラー発生の特質、即ちメモリブロッ
ク内で発生するランダムエラーは単一セル内で起こるも
のが殆どであることを利用して、多値メモリのビットエ
ラーを従来方式より簡単で、かつ完全に訂正できる方式
である。また、このエラー訂正方法は、多値メモリのエ
ラー態様、即ち単一セル内の記憶レベル間でのデータシ
フトにより複数の記憶ビットでビットエラーが起こると
いったことへの適応性が高い。さらに、このエラー訂正
方法は、多値メモリの記憶レベル数(4,8,16…
等)に依存せず、冗長率(メモリ全ビット数に対するエ
ラー訂正用ビット数の割合)もブロック内のセル配置構
造が同じならば変化しない方法である。
【0058】また、本発明に係る半導体記憶装置によれ
ば、誤り訂正符号(記憶ビットのデータ有無を表示)を
一つだけ共有する2つの誤り検出信号(第1および第2
の誤り検出信号)により、エラーが発生したメモリセル
が記憶ビットで特定できることから、エラー検出が容易
で、これを実現する回路構成も簡素なものとなる。これ
より、処理の高速化が図られるし、また制御のためのハ
ードウェア及びソフトウェアの負担も軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフラッシュメモリの概
略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のメモリアレイを構成するメモリトランジ
スタのゲート閾値電圧が離散的な16の記憶レベルをと
ることを示す説明図である。
【図3】図1のパリティ生成・エラー訂正回路の構成を
具体的に例示する回路図である。
【図4】本発明におけるビットエラーの検出と訂正手法
の原理を示すために、極く小さなメモリブロック(メモ
リセル8個、エラー訂正用セル4個)を想定し、各セル
の記憶レベルを連続した4枡(ビット)に展開し、各枡
内に図2の16の記憶レベルM0 〜M15のデータ有無を
示す符号を表記した図である。
【図5】第1および第2の誤り検出信号の検索方向の他
の例を示す、図4と同様なメモリブロックの記憶ビット
による展開図である。
【図6】本発明に係るエラー訂正方法の手順を、図4の
場合を例に示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…メモリアレイ、2…ローデコーダ、3…一時記憶メ
モリ(一時記憶手段)、4…転送選択回路、5…パリテ
ィ生成・エラー訂正回路、6…制御回路、7…パリティ
保持レジスタ、8…第1のパリティ生成回路、9…第2
のパリティ生成回路、10…エラー訂正回路、11a〜
11j…XOR回路、11k…第1のXOR回路、11
m…第2のXOR回路、11n…第3のXOR回路、1
2…AND回路、A〜H…メモリセル、Xa〜Xcおよ
びY…エラー訂正用セル、a0 〜a3 等…記憶ビット及
びそのデータ有無を示す符号、x0 〜x11…第1の誤り
検出信号にもとづいて生成される誤り訂正符号、y0 〜
y3 …第2の誤り検出信号にもとづいて生成される誤り
訂正符号。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリアレイの構成単位として、それぞれ
    3以上の記憶レベルをとることが可能な複数のセルから
    なるメモリブロックを有し、 前記メモリブロック内の前記複数のセルとして、レベル
    に変換された複数ビットのデータを記憶する複数のメモ
    リセルと、誤り訂正符号を記憶する複数のエラー訂正用
    セルとを有する半導体記憶装置であって、 それぞれの符号が前記メモリセルごとの所定の記憶ビッ
    トを示し、当該所定の記憶ビットに前記データを有する
    か否かに応じて異なる値をとる2進化符号列をそれぞれ
    入力し、入力した2進化符号列にもとづいてデータ有り
    の記憶ビット数が偶数であるか奇数であるかによって異
    なる値の前記誤り訂正符号をそれぞれ生成する第1のパ
    リティ生成回路および第2のパリティ生成回路と、 前記第1のパリティ生成回路に対して、前記メモリブロ
    ック内において隣接するメモリセル間で所定順位で異な
    る記憶ビットを示す前記2進化符号列からなる第1の誤
    り検出信号を出力し、前記第2のパリティ生成回路に対
    して、前記第1の誤り検出信号と前記記憶ビットが一つ
    のみ共通する前記2進化符号列からなる第2の誤り検出
    信号を出力し、前記メモリブロック内の全ての記憶ビッ
    トに対し当該第1および第2の誤り検出信号に共通な記
    憶ビットが一意で定まるように、前記第1および第2の
    パリティ生成回路に出力されている前記第1および第2
    の誤り検出信号を適宜変更する制御回路と、 前記エラー訂正用セルに記憶されている前記誤り訂正符
    号が読み出されたときに、当該読み出された誤り訂正符
    号が書き込み時の前記誤り訂正符号に一致するか否かを
    調べ、不一致のときは、前記第1および第2の誤り検出
    信号に共通な前記記憶ビットのメモリセル内データをビ
    ット反転するエラー訂正回路とを有する半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】前記エラー訂正回路は、読み出しデータを
    出力する出力回路内に設けられ、順次送られてくる読み
    出しデータを、前記読み出された誤り訂正符号が書き込
    み時の前記誤り訂正符号に一致するか否かを調べ、不一
    致のときは前記ビット反転して順次出力する請求項1に
    記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記第2の誤り検出信号は、行方向または
    列方向の何れかに隣接するメモリセル間で、同じ前記記
    憶ビットを示す前記2進化符号列からなる請求項1に記
    載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記第2の誤り検出信号は、前記メモリブ
    ロック内において前記第1の誤り検出信号と異なる方向
    で隣接するメモリセル間で所定順位で異なる記憶ビット
    を示す前記2進化符号列からなる請求項1に記載の半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】データ書込み時には前記メモリブロック内
    に書き込むべきデータと前記誤り訂正符号とを、データ
    読出し時には読み出された前記データと前記誤り訂正符
    号とを、それぞれ一時記憶する一時記憶手段をさらに有
    し、前記一時記憶手段に前記データおよび前記誤り訂正
    符号を予め記憶させた後に一括して前記メモリブロック
    に書き込み、また前記データおよび前記誤り訂正符号を
    メモリブロックから当該一時記憶手段に一括して読み出
    す請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記第1のパリティ生成回路および第2の
    パリティ生成回路は、それぞれ2進化符号が入力され排
    他的論理和(XOR)の符号間演算結果を出力する複数
    のXOR回路から構成され、 前記エラー訂正回路は、一方の入力が前記第1のパリテ
    ィ生成回路の出力に接続され、他方の入力に前記エラー
    訂正用セルから読み出された所定の前記誤り訂正符号が
    入力される第1のXOR回路と、 一方の入力が前記第2のパリティ生成回路の出力に接続
    され、他方の入力に前記エラー訂正用セルから読み出さ
    れた所定の前記誤り訂正符号が入力される第2のXOR
    回路と、 入力が前記第1および第2のXOR回路の出力に接続さ
    れているAND回路と、 一方の入力に前記AND回路の出力が接続され、他方の
    入力に前記メモリセルから読み出された所定のデータが
    入力される第3のXOR回路とから構成されている請求
    項2に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】半導体記憶装置のメモリアレイの構成単位
    として、それぞれ3以上の記憶レベルに変換されたデー
    タを複数ビットで記憶可能な複数のメモリセルおよびエ
    ラー訂正用セルからなるメモリブロックについて、その
    メモリセル内に記憶されているデータの誤りを、前記エ
    ラー訂正用セルに記憶され読み出された誤り訂正符号を
    用いて訂正する半導体記憶装置の誤り訂正方法であっ
    て、 それぞれの符号が前記メモリブロック内において隣接す
    るメモリセル間で所定順位で異なるメモリセルごとの記
    憶ビットを示し、当該記憶ビットに前記データを有する
    か否かに応じて異なる値をとる2進化符号列からなる第
    1の誤り検出信号を生成し、 それぞれの符号が前記メモリブロック内のメモリセルご
    との所定の記憶ビットを示し、前記第1の誤り検出信号
    と前記記憶ビットが一つのみ共通する前記2進化符号列
    からなる第2の誤り検出信号を生成し、 生成した第1および第2の誤り検出信号から、データ有
    りの記憶ビット数が偶数であるか奇数であるかによって
    異なる値の前記誤り訂正符号を生成し、 当該誤り訂正符号の生成を、前記メモリブロック内の全
    ての記憶ビットに対し前記第1および第2の誤り検出信
    号に共通な記憶ビットが一意で定まるように、前記第1
    および第2の誤り検出信号を適宜変更しながら繰り返し
    行い、 生成した全ての誤り訂正符号を前記エラー訂正用セルに
    書き込んだ後、 データ読み出し時には、エラー訂正用セルに記憶されて
    いる誤り訂正符号を読み出して、当該読み出した誤り訂
    正符号が書き込み前の前記誤り訂正符号に一致するか否
    かを調べ、不一致のときは、前記第1および第2の誤り
    検出信号に共通な前記記憶ビットのデータをビット反転
    する半導体記憶装置の誤り訂正方法。
  8. 【請求項8】前記ビット反転後、同一メモリセル内の他
    の記憶ビットについて前記誤り訂正符号の一致を調べ、
    不一致があるときは当該不一致がある他の記憶ビットの
    データ全てをビット反転する請求項7に記載の半導体記
    憶装置の誤り訂正方法。
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